Q & A
会話、メールなどでいただいた質問で、このサイトを訪問してくれた方の参考になりそうな内容をQ&A形式でまとめてみました。
Q
自然エネルギーに関してなら、このプロジェクトに興味あるけど、漠然としていて、またインデックスの範囲がひろすぎてとりとめがない。もっとターゲットをしぼったほうがいいのでは? A
起業15年。自然エネルギー屋としてやってきて、成功しているとはいえないまでも、自然エネルギーの分野については、一言どころかたくさん意見があります。この分野でも、まだまだしたいこと、しなくてはならないことがたくさんあります。
事業者、研究家としての立場を追及しつつも、なぜ自然エネルギーかと問われれば、巨大集中型のシステムの限界とシステムモデルとしての効率の悪さを考えた時に、代替案としての小規模分散型のシステムに関心を持ち、衣食住のさまざまな情報を集めたり、実践してみるうちに、偶然ビジネスとしては自然エネルギーがあったという経緯があります。エネルギーといわれれば、自然エネルギーによる電気、熱以前に「食」があり「水」があります。
また、どんな仕事をしていても、人間には衣食住の現場があり、本人が意識しようと、しまいと、仕事に関係ないと考えていても、根源的には、すべての人間には生活者としての視点があります。
しかし、人間はその生活者としての視点をよく忘れます。忘れると、システムも自然と一人一人の人間から離れていくと思います。したがって、自然エネルギーを語るときにも、当然衣食住のさまざまな実相の動きがダイナミックに反映するようなシステムを考える必要があります。このシステムをわたしは、「しなやかなシステム」として自分では考えています。
さらに、日本はシステム的には省エネ、エネルギーを考える場合には、巨大なシステムの細かい管理による効率化という、あまり牧歌的ではない答えが主力になります。そのためのトップダウン、危機管理という動きがますます強化されれうのは必至です。この困難な時代をへて、リソースは有限、欲望は無限という時代がおわり、リソースは不足、知恵は無限という時代が始まると思います。
このProject 50/2050がどこまで機能するのか、私にもわかりません。ただ、大風呂敷ではありません。どこまで機能するかではなく、力点を考える上でも全体の概観が重要だと考えています。
Q 自然エネルギーの同業者 A しなやかな技術研究会 つねとうとうじ
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