政府は、洋上風力発電や海洋エネルギーの産業振興計画を含む新たな海洋基本計画を閣議決定しました

 政府は26日に今後5年間の海洋政策の新たな指針となる海洋基本計画を閣議決定しました。今回の海洋基本計画には、領海における権益の確保に向けての考え方やメタンハイドレートや鉱物資源などの調査や研究の方向付けが明記されました。
 そして、再生可能エネルギーの分野においては、洋上風力発電や海洋エネルギーの開発地は開発拠点の確保が具体的に方向付けをされました。文言的には、「新たな海洋産業の創出として、海洋再生可能エネルギー開発の産業化として、洋上風力発電の早期の実用化・導入拡大や海洋エネルギー発電の要素技術の確立・実証を通じた実用化を推進」と書かれています。

 具体的に計画名が挙がったのは、

「 • 銚子沖及び北九州沖で着床式洋上風力発電システムの実証研究を実施
• 長崎県沖で浮体式洋上風力発電システムの実証研究を実施
• 福島県沖で浮体式洋上ウインドファームの実証研究を実施
• 浮体式洋上風力発電施設について、平成25年までに安全ガイドラインを策定するとともに国際標準化策定を主導」

海洋エネルギー(波力、潮流、海流、海洋温度差等)
• 40円/kWhの達成を目標とする実機を開発、更なる発電コストの低減を目指すための要素技術を開発
• 浮体式及び海中浮遊施設の安全性を担保する技術的検討
• 港湾の本来の目的や機能と共生し得る円滑な導入や高度な利用の方策を検討 」
 

海洋基本計画について

" 海洋基本計画(平成25年4月26日閣議決定)
(参考)
○海洋基本計画の概要
○海洋基本計画(平成20年3月18日閣議決定)
○用語集
○海洋基本計画における主な海洋施策
○海洋基本計画(原案)パブリックコメントの結果について
○海洋基本計画のご紹介
(※両面印刷で半分に折るとリーフレットとして使用できます)
○海洋基本計画(英語)
○海洋基本計画(日英併記)
○子ども海洋基本計画
.......... "

Japanocean1s
-----image(”上-海洋基本計画について、下-海洋基本計画における主要な取組”) : 政府発表「(参考)海洋基本計画の概要」より-----
Japanocean2

関連
首相官邸 : 総合海洋政策本部 / 開催状況(総合海洋政策本部会合、参与会議、審議チーム会合)


参考エントリー
鳩山首相を本部長とする、総合海洋政策本部、2020年までに洋上ウィンドファームを大規模に展開する”素案”を発表-----ソフトエネルギー、2010/05/10

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ハンファグループ Hanwha Group、ハンファQセルズ Hanwha Q.CELLS を設立

 韓国のハンファグループ Hanwha Groupは、4月に破綻したドイツの太陽光発電事業者のQ.Cellsの買収を完了させ、ハンファQセルズ Hanwha Q.CELLS を設立したと発表しました。
 これにより、ハンファグループは、中国に生産拠点をもつハンファソーラー Hanwha SolarOneと今回のハンファQセルズ Hanwha Q.CELLSを傘下におさめることで、世界有数の販売拠点と製造能力をもつことになりました。

 韓国のハンファグループが、2010年に中国の太陽電池メーカーSolarfunを買収し、社名をハンファソーラー Hanwha SolarOneと改めた。2011年のマーケットシェアは、世界第八位でした。

2011 太陽電池メーカーシェア / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2012/04/05

 プレスリリースによると、ハンファグループはドイツ・マレーシア・中国に合計2.3GWの太陽電池の製造能力をもち、規模が世界第3位の太陽電池メーカーとなったとのことです。
 とはいえ、世界的な不況と各国の再生可能エネルギー政策の見直しなどにより、太陽電池メーカーは、この先厳しい状況に置かれることになります。生産拠点の整理が行われる現状において、生産規模の拡大のみでは、なかなか大変かもしれません。
 ただ、QCellsの倒産以降の動きを見ていると生き残るために必要なことを行ってきたことも見て取れます。今回、ハンファは1225人の従業員をリリースに記載しています。一時は、一世を風靡したドイツの太陽電池メーカーの今後の健闘には、業界の今後の動向とあわせて興味があります。


プレスリリース / ハンファグループ、October 24, 2012(Businesswire版,English )
ハンファグループが「ハンファQセルズ」を設立

"新たな相乗効果により、ハンファグループが世界第3位の太陽電池メーカーとしての地位を確立

..........ハンファグループは本日、「ハンファQセルズ」を設立しました。今回の設立をもって、世界最大級の太陽電池セルメーカーにして太陽電池大手の独ソーラー企業Qセルズの買収が完了となりました。ハンファQセルズは、ハンファソーラーワンから移籍し、最高経営責任者(CEO)に就任したチャールズ・キムが統括し、ハンファソーラーワンの社長には、ハンファグループのMin Su Kimがチャールズ・キムに代わって就任します。

ハンファQセルズの設立により、ハンファは規模が世界第3位の太陽電池メーカーとしての地位を確立しました。ハンファの2.3GWの製造能力は、ドイツ・マレーシア・中国に散らばることで、貿易上の制約を受けずに世界のあらゆる地域へ供給できるという競争上の優位性を獲得します。

ハンファQセルズのチャールズ・キムCEOは、次のように述べています。「Qセルズとハンファの相乗効果は、世界有数の太陽電池メーカーを迅速に構築する機会として類まれなものです。Qセルズの品質、技術革新、卓越性が、ハンファグループの資金源、製造面での専門知識、世界的な顧客ネットワークと相まって、世界最強の太陽電池メーカーの1社が生まれ、業界を新たな時代に導く態勢が整いました。」

ハンファQセルズの設立に先立ち、ハンファグループによる戦略的投資が行われました。この投資の目的は、太陽電池製品をシステムへと拡大し、LCOE(均等化発電原価)の低減、EPC(設計・調達・建設)、プロジェクト開発能力の観点で、先進的なセル技術からシステム最適化までの技術発展を加速させることでした。これらの戦略的投資には、クリスタル・ソーラー、1366テクノロジーズ、tenKsolar、サイレント・パワー、ワンルーフ・エナジーといった革新的企業が含まれています。また、ハンファグループは、開発・建設・運用・プロジェクト資金調達に及ぶ総合太陽光発電ソリューションを提供する企業として、2011年にハンファソーラーエナジーを設立したほか、最近では2012年4月に米国カリフォルニア州シリコンバレーに1000万ユーロを投じて先進的な研究開発センターを開設しました。ハンファQセルズの設立により、ハンファは世界中に4つの研究開発センターを抱えることになります。
..........
ハンファグループがQセルズから買収した資産は次の通りです。

ドイツに所在する本社、研究開発センター、管理業務拠点
ドイツにおける200 MWセルおよび120 MWモジュールの製造施設
マレーシアの800 MWセル製造施設
米国、オーストラリア、日本の各現地法人
34件の特許
1225人の従業員
.......... "

関連
Hanwha SolarOne Appoints New President and New Chief Technology Officer-----Hanwha SolarOne,October 24, 2012

Hanwha Q.CELLS

"HANWHA Q.CELLS - THE SOLAR COMPANY YOU'VE BEEN WAITING FOR
Fusing Q.CELLS' technology leadership with Hanwha's financial strength, Hanwha Q.CELLS has emerged as the definitive choice in solar."

Qcells_site20121025
-----image : 上記サイト

ハンファソーラー / 会社概要

参考動画
Photovoltaik-Kraftwerk der Superlative

(qcellstv, 2012/04/27)

関連エントリー
Qセルズ Qcells、ヨーロッパ最大の91MWpの大規模太陽光発電所 Brandenburg-Briest を予定通り完工-----ソフトエネルギー、2012/05/24

Q-cells 堕つ! ドイツの太陽電池大手のQセルズが経営破綻-----ソフトエネルギー、2012/04/03

Q-Cellsの200,000枚のCIGS太陽電池を使い、わずか2ヶ月で建設された 20.8 MWpのソーラーパークAmmerlandがドイツで完成-----ソフトエネルギー、2011/11/02

Q-Cells、91 MWのヨーロッパ最大の大規模太陽光発電所建設計画を発表-----自然エネルギー、2011/11/04

Qセルズ Q-Cells、ドイツのヨーロッパ5年連続No1の生産量を誇る太陽光発電事業者、本格的に日本市場へ”上陸”-----ソフトエネルギー、2011/04/28

太陽光発電で世界最大手の独Qセルズ、4~6月は営業赤字 / クリッピング NIKKEI NET-----自然エネルギー、2009/07/15

独Qセルズの1―6月、純利益2.1倍・太陽電池世界2位 / クリッピング NIKKEI NET-----ソフトエネルギー、2007/08/20

太陽電池世界2位、独「Qセルズ」日本進出 / クリッピング NIKKEI NET-----ソフトエネルギー、2007/07/02

太陽光発電、のびるドイツ、日本を急追するアメリカ、さらに、、、-----しなやかな技術研究会β、2007-06-25

参考エントリー
2011 太陽電池メーカーシェア / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2012/04/05


おすすめエントリー
週刊GreenPost 45号 - しなやかな技術研究会 2012/10/22-26日版

東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証-----しなやかな技術研究会、2012/10/25

国土交通省、小水力発電の農業用水路を利用する場合の手続きを簡略化する方針----自然エネルギー、2012/10/22

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明電舎、ブルガリア共和国の21MWpの太陽光発電所に250kWパワーコンディショナ84台を納入

 明電舎は、ブルガリア共和国の21MWpの太陽光発電所に250kWパワーコンディショナ、SP100シリーズ 84台を納入したと発表しました。この250kWSP100パワーコンディショナは、変圧器内蔵タイプとして世界最高水準の効率97%を誇るパワーコンディショナだということです。

 このプロジェクトの開発は、韓国のトップシェアシステムインテグレータ、SDN Companyで、明電舎は過去に韓国内の同国内の5MWのOstar Kamak太陽光発電所にも20台を納品した実績があるということです。

 太陽電池は韓国製、パワーコンディショナーは日本製、そしてプロジェクトはブルガリア共和国。国際的な展開です。

プレスリリース / 明電舎、2012年03月22日
プレスリリース / ブルガリア共和国の21MWの太陽光発電所にパワーコンディショナを納入

Meidenshapcforpv
-----image : 同リリースより

" .........この度運転を開始したブルガリア共和国の21MWの太陽光発電所にパワーコンディショナを84台納入いたしましたのでお知らせいたします。詳細につきましては、発表資料をご参照ください。

ブルガリア共和国の21MWの太陽光発電所にパワーコンディショナを納入<PDF形式>

”株式会社明電舎(略)はこの度、ブルガリア共和国に建設された21MWの太陽光発電所にパワーコンディショナを納入しました。
韓国のトップシェアシステムインテグレータ、SDN Company 社により建設された21MWのRES太陽光発電所が2012年2月に運転を開始しました。明電舎は同発電所向けに、太陽光発電用パワーコンディショナ 250kW機を84台納入しました。また、すでに昨年夏に運転を開始している、同じくSDN Company社が建設した同国内の5MWのOstar Kamak太陽光発電所にも20台
納入しています。
 今回納入した明電舎の太陽光発電用パワーコンディショナ「SP100シリーズ」は国際規格であるIEC規格に準拠しており、変圧器内蔵タイプとして世界最高水準の効率97%を誇るパワーコンディショナです。このパワーコンディショナは中国の認証機関による、性能と品質を保証する証明証である「金太陽認証」も取得しています。
.......... ”
.......... "

関連
明電舎 : 太陽光発電用パワーコンディショナ

" SP100シリーズ (海外向け) の特長 "

SDN Company / Inverter

Img_inverter
-----image : 上記サイトより

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ローコストな浮体式垂直軸風力発電の可能性。秋元博路教授らの論文が発表された

 日本人の研究者たちが、浮体式垂直軸風力発電機をローコストに実現できる可能性のあるデザインについて研究していることが科学ジャーナル、environmentalresearchweb.orgのサイトに掲載されました。

Floating-axis wind turbine could cut offshore costs-----environmentalresearchweb.org,Nov 28, 2011

Environmentalresearchweb_orgsite
-----image : 上記サイト

 論文は、以下。この論文では今日本で大震災、そして福島第一原子力発電所の事故を請けて、東北沖などでの実証実験が注目されている浮体式浮力発電機についての研究です。

研究論文 / Hiromichi Akimoto1, Kenji Tanaka and Kiyoshi Uzawa,23 November 2011(Environmental Research Letters)
Floating axis wind turbines for offshore power generation----a conceptual study

 浮体式 フローティング洋上風力発電設備への期待は、3.11以降世界的に高まっています。しかし、求められる技術的な課題と割高になるコストからその実現化については、困難を指摘する声も多いのです。海には波があり風がある、嵐の時の海の様相はそこにいなければならないとしたら、想像を絶する過酷な世界です。そんな環境で安定して発電する風力発電機は可能なのか? しかもよりローコストで、、、、

 この論文は、はじめから傾いていて、はじめから海に一部が没しているような不思議なデザインの垂直軸風力発電機の可能性について、科学的な考察を行おうとしています。この論文は、元東京大学大学院工学系研究科環境海洋工学専攻助教授、現KAIST(Korea Advanced Institute of Science & Technology)の研究者である、秋元博路教授と出身校である東京大学の研究者の共著という形で発表されています。このはじめから傾いたような垂直軸の風車は、過酷な環境で運転が可能で、しかも他の方式の5-6割程度のコストで建設できるということです。KAISTの秋元博路教授は、東京大学時代表面効果翼船(WISES)という海上を”飛行する”船のユニークな研究開発で知られる方です。このデザインに説得力を感じたので、クリッピングしておきます。(2t)

関連
Hiromichi AKIMOTO/ Renewable energy

・YouTube : Floating Axis Wind Turbine (浮体式洋上風力発電, FAWT)


参考
KAIST(Korea Advanced Institute of Science & Technology) : Hiromichi Akimoto, Ph.D

海上を時速400kmで走る“新幹線”に挑む秋元博路-----リクナビ NEXT Tech総研、09.04.09

関連エントリー

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韓国の洋上風力発電所の建設計画が報道されました。6100億円投入とか、すごいですね

 韓国の洋上風力発電機の建設計画が、こんな形で報道されました。

韓国、洋上風力発電を建設へ 6100億円投入、造船業の競争力向上-----Sankei Biz,2011.9.21

" 韓国政府は9兆2000億ウォン(約6100億円)を投入し、発電能力2500メガワット規模の洋上風力発電の建設を同国南部沖合に計画している。 "

 韓国の洋上風車といえば、当然、造船や石油リグ関係の同国が保有する技術が生きるわけですから、強力です。造船ではトップスリーが、中国、韓国、日本の順で、韓国が30%越え、日本は数パーセントのシェアだったと何かで呼んだ記憶があります。今度ちゃんと調べておきます。
 その韓国が、今回報道されたように莫大な資金を計上して洋上風車に挑むとなれば、興味のあるところです。ちょっと韓国の洋上風車の現状を調べてみました。

 てっとり早く、洋上風車を調べるとしたら、まずは 4coffshore.com です。

4coffshore.com / South Korea - The demonstrative offshore windpark of Jeju island

 現在完成しているのは、韓国初の洋上風力発電所という済州島 Jeju-do の南側沖合いの済州島洋上風力発電所 The demonstrative offshore windpark of Jeju island だけのようです。現在は2MWと3MWの合計2基が設置済みです。

 4coffshore.comの情報から、設置されたのは、韓国のSTX重工グループのSTX 72 2MW wind turbineとDoosan重工業のWinDS 3000TM - Doosan Heavy Industriesのようです。

 現状では、日本とそれほど水をあけられていない感じですかね。しかし、写真がみつからないのはなぜかな、、、。洋上風車の写真を見てみたいのですが。

2006年に下のようにクリッピングしていました。こちらは陸上でのプロジェクトのようにも読めますね。隣の国なのに、情報を得るのに苦労しますね。(2t)

済州島にアジア初の海上風力発電基地建設へ / クリッピング 朝鮮日報-----ソフトエネルギー、2006/08/22
韓国が乗り出す2500MWの大規模洋上風力発電施設建設計画。 2019年までに建設すると発表-----ソフトエネルギー、2010/12/01

関連
First Korean Offshore Wind Farm Opens Near Jeju-----KBS World,2011-09-14

Korean Offshore Wind Farm Helps Shipyards Challenge Siemens-----bloomberg.com,Sep 14, 2011

参考
Quick Look: Renewable Energy Development in South Korea-----Renewable Enargy World,2010/12/28

" Offshore wind..... An initial testing phase will install 20 5MW turbines by 2013, but the site will have an estimated generating capacity of 2.5GW by 2019 and it is reported that domestic companies will build the 500 turbines required. "

中国が造船受注量世界一 韓国を逆転、日本に大差-----47News,2010/02/11

" 造船の世界シェアは日中韓が9割超を占め、争奪戦を繰り広げているが、かつて世界一の造船大国だった日本の受注量は1999年に韓国に抜かれた後、06年には中国にも逆転された。09年も3位にとどまった日本のシェアは縮小傾向にあり、苦しい戦いを強いられている。 "

韓国 知識経済部 / 2010/10/22 「第1回 Renewable Energy Korea」を開催

参考エントリー

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現代重工業 Hyundai Heavy Industries、500KW潮力発電の実証実験に着手

 現代重工業 Hyundai Heavy Industries は、全羅南道 珍島郡 Jeollanam-do Jindo(Uldolmok Passage)において、海上石油リグ用プラットフォームで500KW潮力発電の実証実験に着手したと発表しました。ここでは、1,000 KW(1MW)クラスの潮流発電装置がすでに存在していたという情報もありますが、詳細はよくわかりません。

 今回実証実験が開始されたのは、500KWの潮流発電機で、こちらも詳細な資料や、その姿さえ明らかではありません。
 
 いずれにしろ、韓国国内では、他にも潮流発電、潮汐力発電、波力発電などへの取り組みがいくつも開始され、すでに商用運転を開始したものもあります。韓国西岸部は、潮流も早く、潮位差も大きな地域として知られています。これからも情報を集めていきたいと思います。

プレスリリース / Hyundai Heavy Industries,9 Jun 2011
Hyundai Heavy moving into tidal power business

Hyundai500kw_tidal
-----image(”Prototype of 500 kW tidal current power system in Jeollanam-do, Korea”) : 同リリースより

" Hyundai Heavy Industries, the world's biggest shipbuilder and Korea's largest green energy provider, today completed the site trial of a prototype 500 kW tidal current power system at Uldolmok Passage in Jeollanam-do, southwest Korea.
Tidal current power is a form of hydropower that converts the kinetic energy of the tidal currents into electricity using turbines. This type of green energy is now in the spotlight thanks to its weather-proof and sustainable power generating capability.
Hyundai Heavy's prototype tidal current power system directly connects a tidal turbine, a gearbox, and a generator for power transmission. The system can operate regardless of current direction using a specially designed turbine system.
After completing factory and basin tests last year, the Company successfully produced target power generation from site trials this May.
Based on the data collected from the trials, Hyundai Heavy plans to pursue tidal current power farm projects by scaling up power generators. The Ulsan-based company is also part of the government-backed National Project for Developing MW-class Tidal Current Power Farm with other Korean companies. The project is due to be completed in 2014.
.......... "

関連
Hyundai Heavy moving into tidal power business-----Green Car Congress,12 June 2011

・Wikipedia : Uldolmok Tidal Power Station

韓国のウルトルモク1MWの潮流発電所が建設されました-----ソフトエネルギー、2009/06/12

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韓国が乗り出す2500MWの大規模洋上風力発電施設建設計画。 2019年までに建設すると発表

11月の頭に聯合ニュースが、韓国が6千億円を超の巨費を投じて、西南海岸に2,500,000kW、つまり2500MWの大規模洋上風力発電所の建設計画を推進することを伝えました。世界的にも多くのメディアが伝え、中国とならび、韓国や”アジア”で進む風力発電の可能性に焦点をあてた報道もありました。建設予定地域として名前が上がっているのが、全羅北道の扶安、霊光地域。まずは、同地域にパイロットプラントを建設、その後2013年までに100MW、2016年までに1000MW、そして2019までに目標の2500MWの巨大な風力発電所を建設する予定だということです。

 全羅北道の扶安の黄海海上はこのあたりです。

Korea_buangun_offshorewindmap
-----image : Google Map「大韓民国 チョルラ北道 扶安海上」より

西南海岸に海上風力団地造成へ、250万KW規模-----聯合ニュース、2010/11/02

"2019年までに官民合同で総額9兆2000億ウォン(約6643億円)を投じ、西南海岸に250万キロワット規模の海上風力団地を開発する。"

 韓国では、さらに済州島 Jeju Islandで太陽光、風力発電などの再生可能エネルギーとスマートグリッドの大規模な実験を行うことを発表しました。

プレスリリース / Ministry of Knowledge Economy(MKE),2010/11/22
Offshore Wind Farm on the Horizon

Offshore_wind_farm_on_the_horizon
----image("Offshore Wind Farm on the Horizon.jpg") : 同リリースより

" Offshore Wind Farm on the Horizon

As part of national efforts to grow the renewable energy industry, the Ministry of Knowledge Economy announced a plan earlier this month to establish an offshore wind farm in the southwestern part of the country. The decision followed two years of research to determine the scale of the project and a suitable location.

While the world’s capacity to generate electricity from offshore wind farms is small-only 2.9 gigawatts-many countries regard offshore wind farms as a business area that is full of potential. Europe, in particular, is at the forefront of the global move toward the development of offshore wind power facilities.

Korea is still in the initial stages of this transition. Nevertheless, there is great potential to combine wind farming with Korea’s flagship sectors?shipbuilding, heavy industries, offshore plants, construction, electricity and information technology. In this context, offshore wind farms may evolve into one of Korea’s most promising new growth engine industries.

To make Korea competitive in this area, MKE plans to allocate 9.2 trillion won for a 2,500-megawatt wind farm project in collaboration with the private sector. The project will consist of three phases: The farm is expected to begin operating in 2013 and will initially generate only 100 megawatts. By 2016, its total capacity will increase to 1,000 megawatts. It is expected to reach its target capacity by 2019.

The establishment of an offshore wind farm is a long-term endeavor that requires massive investment, and there are still many obstacles to overcome. To ensure its success, the government will set up a council composed of representatives of companies with an interest in the project. The council will make all major decisions regarding the project, and will oversee a task force in charge of its day-to-day operations. MKE is also considering whether to support the development of wind farms in other areas such as Jeju Island.
.......... "

関連
Smart Grid Experts Gather on Jeju Island-----Ministry of Knowledge Economy,2010/11/24
Smart_grid_experts_gather_on_jeju_i----image("Smart Grid Experts Gather on Jeju Island 2.jpg") : 上記リリースより

" Jeju Island is home to Korea’s first smart grid test bed. "

- Jeju Island to Begin Smart Grid Pilot Project-----Ministry of Knowledge Economy,2009/09/03

全羅北道 文化観光情報

Wikipedia : 全羅北道 - 扶安郡

韓国:2,500メガワットの洋上風力発電施設を2019年までに建設予定-----日刊 温暖化新聞、2010年11月30日

South Korea to launch huge offshore wind project-----OffShore Wind Biz,Sep 20th, 2010

South Korea Pledges $8.2 Billion For Offshore Wind Farms-----Green Tech - Techcrunch,Nov 1, 2010

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米サンエジソン SunEdison 、韓国で400MWの太陽光発電所建設へGo!

 アメリカのサンエジソン SunEdisonが韓国の慶尚南道 Gyeongsang-do において、2013年までに400MWの太陽光発電所を建設する運びとなったことを発表しました。この計画は、一箇所で40MWということではなく、行政府・慶尚南道が保有する土地や建物に分散して設置される運びとなるということです。
 韓国は、政府の強力な後押しもあり、太陽電池関連企業が懸命に海外のメーカーを追撃する体制を整えています。その動きの流れとして、海外の太陽電池関連企業との協力を進めています。その結果、大型のプロジェクトをを進めるなど、多彩な展開で欧米、日、中の先行する国を追いかけています。太陽光発電事業を国の新たな産業の一つの柱とする動きを活発化させているようです。

 この計画で利用される太陽電池は、太陽電池ウェハーメーカーのMEMC Electronic Materialsの名があがっているだけで特定のメーカーが選ばれているわけでななく、この計画をあしがかりに太陽光発電の大小の事業の展開のためのノウハウをもつ米サンエジソン SunEdison の営業能力も含めた提携と考えられます。韓国の動きは、なかなかダイナミックな気がします。
 
プレスリリース / SunEdison,Sept 10, 2010
SunEdison Signs MOU for 400MW of Solar Projects With Provincial Government in Korea

" SunEdison, the solar energy development subsidiary of MEMC Electronic Materials (WFR ), and Gyeongsangnam-do ("GSND"), a provincial government in southeastern Korea, today announced the execution of a non-binding Memorandum of Understanding (MOU) for the establishment of 400 megawatts (MW) of solar power plants in the Korean province.

Subject to negotiation and completion of definitive agreements, it is expected that SunEdison will utilize public land and building rooftops to build 400MW of solar power plants. GSND would support SunEdison in securing the proper land or building areas and in completing the authorization and permission processes. The projects are expected to be completed by the end of 2013.
.......... "

関連
SunEdison : Client Connect Portal
Sunedison
-----image : 上記サイトより

慶尚南道Gyeongsang-do

米サンエジソン、韓国で400メガワットの太陽光発電所を開発-----エクール、2010年09月16日

Wikipedia : 慶尚南道

参考
korea.net : President Lee Myung-bak marks first anniversary of presidency - Green New Deal

韓国、太陽電池関連企業が相次ぎ能力増強へ-----chemicaldaily.co.jp, 2010年10月5日

カナダで50MWの太陽光発電所建設計画が、、、-----しなやかな技術研究会β、2006-11-08

World's Largest Photovoltaic Project Planned in Nevada(世界最大の太陽光発電所、米で建設開始。2007年から18MW) / クリッピング solarbuzz.com-----ソフトエネルギー、2006/04/19

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現代重工業 Hyundai Heavy Industries、米巨大太陽光発電所建設計画に175MWp分を受注。世界最大規模

現代重工業 Hyundai Heavy Industriesは、アリゾナ州で建設予定の世界最大規模の太陽光発電所建設計画において、175MWp分の太陽光発電所を、中国およびヨーロッパの競合会社を抑えて受注したと発表しました。この建設計画は、マチネーエネルギー Matinee Energy社が進めるアリゾナ州における900MWpもの大型太陽光発電所群建設計画の一部をなすもので、175MWpを7億ドル(約600億円)で成約にいたったということです。

 今回建設される太陽光発電所は、150MWp分がアリゾナ州ドラグーン Dragoonへ、25MWp分がコチース Cochiseに建設され、特にドラグーン Dragoonの150MWpが完成すれば、世界最大の太陽光発電所となると目されています。2012年末完成を目指して計画は進められる予定です。

プレスリリース / Hyundai Heavy Industries,2010-08-12
Hyundai Heavy Builds 175MW Solar Power Plants in US

" Hyundai Heavy industries (HHI) won a USD 700 million deal to build a 175MW solar power plant from US based Matinee Energy. By the end of 2012 HHI will build two solar power plants in Dragoon and Cochise having 150 MW and 25 MW output respectively.

Notably, the contract is based on Engineering Procurement and Construction (EPC) terms which enables HHI to supply the entire system ranging from design, manufacturing, and installation to test-run.Solar modules will be manufactured in HHI's Eumseong plant in South Korea.

HHI president and CEO Lee Jae-sung and COO Kim Kwon-tae joined the official contract signing event held in New York on August 10.

The deal is part of Matinee Energy's project to build solar power plants that generate a combined 900 MW in the California and Arizona regions.Since March of this year HHI has been in talks with Matinee Energy and was selected for the project beating major solar power manufacturers from Europe and China.
.......... "

関連
Matinee Energy

現代重工業が米太陽光発電所受注、世界最大規模-----聯合ニュース、2010/08/11

Project Focus: HHI, Matinee Energy to construct 175MW plants in U.S.-----pv-tech.org,12 August 2010

Hyundai Heavy Industries to Double Solar Power Production Capacity-----Hyundai Heavy Industries,2010-06-25
-----image : 同リリースより

" Hyundai Heavy Industries, Korea’s biggest solar cell and module producer, said it doubles its annual solar module and solar cell production capacity from current 320MW and 370MW to 600MW respectively by early 2011.

To double the capacity, Hyundai Heavy plans to complete the expansion of its solar power factory in Eumseong, north Choong-cheong province by early next year and start full-scale production from the second quarter of 2011.

..........Our target is to be global top 10 with annual sales of 2 trillion won and annual production capacity of 1GW by 2012.”
.......... "

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サムスン重工業 Samsung Heavy Industries、韓国に年産500MW規模の風力発電機工場を稼働

 韓国の大手造船メーカーのサムスン重工業 Samsung Heavy Industries は、韓国の巨済島 Geoje Island に最大年産500MWの生産体制をもつ大型風力発電機の工場を稼働させたと発表しました。

Samsung completes wind power plant in South Korea-----REVE,20 de agosto de 2010

 再生可能エネルギーに国をあげて取り組むことを発表している韓国にとって、大きな展開がすでに世界でいくつか起きていいます。今回のサムスン重工業 Samsung Heavy Industries の工場の整備も造船不況ともいわれる状況を打破し、あらたな雇用と産業を隆盛する力強い動きとなっています。

 サムスン重工業 Samsung Heavy Industriesは、今回体制を整えた国内工場以外にもカナダのオンタリオに風力発電機用の回転翼の製造工場を建設することを発表しています。

関連
Samsung Heavy Industries : Wind Power Business / Wind Turbine devision Brochure(pdf)

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-----image : 上記資料より-----
Samsungwindturbine_25s_25x

  / product

オンタリオ州政府在日事務所 : カナダ・オンタリオ州で風力発電機用タービン翼と太陽電池モジュールの製造工場が建設-----エクール-プレスリリース、2010/08/23

Samsung Heavy Starts Producing 500-Megawatt Wind Turbines in South Korea-----Bloomberg,Aug 19, 2010

参考
SHI Becomes 1st Korean Company to Export a Wind Power Generator-----Samsung Heavy Industrie,2009.11.19

韓国企業、環境投資を5割増 風力発電や車・LED 主要30グループ、11~13年で1.6兆円-----日本経済新聞、2010/8/21

サムスンと韓国電力、カナダ、オンタリオ州で世界最大規模の風力・太陽光複合開発事業を受注-----ソフトエネルギー、2010/02/12

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