ロシアのRusHydro、ノルウェー国境近く、ムルマンスク Murmanskに12MW潮汐力発電所を建設中

 ロシアの潮汐力発電所の珍しい情報がありました。
 ノルウェーの Barentsnova の伝えるところでは、ロシア最大の水力発電会社RusHydroがスカンジナビア半島のノルウェー国境の町ムルマンスクに建設中なのは、12MWの潮汐力発電所です。年間、18.8 million kWh(1880万kWh/年)の発電量が見込まれるということです。2012年に完成する予定で、完成すれば同社の1.7 MWのKislaya Guba tidal power stationに次ぐ二番目の潮汐力発電所となります。Wikipediaによれば、Kislaya Guba tidal power stationは、ロシアのKislaya Gubで、1968年に建設されはじめたものの、2004年に運転が再開されるまでの10年間は運転が中止されていたということです。おそらく、ロシアでも再生可能エネルギーへの見直しが行われているということなのでしょう。そして、今回のムルマンスク Murmanskにおける12MWの大型新造プロジェクトへとこの流れが続いてきていると推測されます。

New tidal power station in Murmansk-----Barentsnova,Dec 06 2011

" Biggest Russian hydropower generator - OAO RusHydro - is launching construction of a second tidal power station in the Murmansk region in 2012.
......... "

 
 地図でみれば、まさにスカンジナビア半島のフィヨルド地形と干満の差を存分に生かした発電方式だということがわかります。フィヨルドの独特の地形を生かし、ダム湖をつくり潮の満ち引きによる干満の差を利用して発電することができるということです。Kislaya Guba tidal power stationをGoogleマップでよく見てみました。

Kislaya_guba_tidal_power_station

Kislaya_guba_tidal_power_stationm

Kislaya_guba_tidal_power_stationl1
-----image : Google マップ : Kislaya Guba Tidal Power Stationより-----
Kislaya_guba_tidal_power_stationclu

 ノルウェーのデーターですが、潮位の変化、干満の差はフィヨルドでは、かなり大きいようですね。通常で、2m前後で、大潮などでは、その倍程度、また湾の最奥地100km以上入ったところででさえ1m前後の潮位の差があるようです。ロシアでは、この地方のエネルギー源として、この潮汐力発電所の建設を進める可能性も高そうです。場所の候補は、無数にありそうですから、、、(2t)

関連
"РусГидро" предполагает начать строительство Северной ПЭС в 2012 году(ロシア語-"RusHydroは2012に潮流発電所建設を開始する予定)-----eco.ria.ru,2011/12/02

参考
vannstand.no : Tidal Table

気象庁 : 潮位表 久慈(KUJI)

Wikipedia : Kislaya Guba tidal power station

Wikipedia : List of tidal power stations

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風力エネルギーの新しいデザイン「風力ダム」 / クリッピング WIRED VISION

" 英国の建築家集団、Chetwood Associates社が、奇妙だが創造力に富んだ方法で風力を捉えるとうたう、新たな環境デザインを考案した――ヨットの帆をお手本にした、巨大なレプリカの帆を使うというのだ。 .......... この巨大スピンネーカーは、山腹にはさまれた渓谷に発生する強力な風を捉え、そのエネルギーが付属のタービンに注ぎ込まれる。 "
-----WIRED VISION,2007年12月 3日

関連サイト、記事
Chetwood Associates

View Picture - Architectural photographic library Image search by category : CHETWOOD ASSOCIATES
/ Butterfly House

Chetwood Associates’ sail-like ‘wind dam’ lands on Lake Lagoda-----Building Design,26 October 2007

Wind dam by Chetwood Associates-----dezeen Blog Archive,November 6th, 2007

-----image : [PR]注 - 上の図にはdezeen Blog へのPRリンクがあります。

コメント
 イギリスの建築デザイン事務所、Chetwood Associates社がロシアのプロジェクト用にデザインした風力発電のしくみは、風の通り道になっている谷に大きなヨットのスピネーカーのような巨大な帆を張り、風を集めようというかなり奇抜なものです。
 この記事を元まで辿っていくと、Lake Lagodaという地名がわかりました。さっそく、Google Earthで見にいってみました。

Wikipedia : Lake Ladoga

 ロシア連邦のカレリア共和国内にある、ヨーロッパ最大の湖だということでした。

 Google Earthで開いてみてみると、

Lake_ladogaeastsideLake_ladoga071206pm2300wheather
-----Google Earthキャプチャー画像、[pop up ; Lake Lagoda,左 : 東湖岸、右 : 鳥瞰図、しな研マップ]

Panoramio : Lake Ladoga

 湖をみてみるとでかい、平坦。この風力ダムがどこに計画されているのか、まったくわかりませんでした。
 ただ、風はなくはないようですね。今回は、記事にあるような谷をまったく発見できないという、悲しい”探検”となってしまいました。
 それでも、このデザイン会社、興味深いデザインする会社でした。膜とか帆布的なイメージと金属の配管のイメージが面白かったです。上の関連サイトのリンクの中に興味深い写真へのものがあります。(t_t)

Ladoga : Climate

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