大阪ガス、京セラらと開発の世界最高効率52%の家庭用燃料電池 エネファームtype S を発売

 大阪ガスは、アイシン精機、京セラ、ノーリツと共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)の新製品をエネファームtype S開発し、積水ハウスの超高層マンションに、この新型燃料電池を全戸設置し余剰電力の余剰電力の買い取りを日本で初めて実施する、と発表しました。
 この新開発の家庭用燃料電池は、電気を発生させるセルスタックを京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニットをアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをノーリツがそれぞれ製造し、大阪ガスが2016年4月から販売が開始されます。
 
 この燃料電池の発電効率52%を達成し、発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しました。また、余剰電力の買取に対応したことで、利用者の経済性、およびシステムの環境性の向上が図られています。

 発電効率52%は、画期的。また、現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円の価格を実現したことも、評価されるポイントです。


プレスリリース / 大阪ガス、2016年2月24日
世界最高の発電効率・世界最小サイズを実現した家庭用燃料電池エネファームtype S(SOFC)の新製品発売について
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-----image(”新製品の外観”) : 同リリースより

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 大阪ガス株式会社(略)は、アイシン精機株式会社(略)、京セラ株式会社(略)、株式会社ノーリツ(略)と共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC;以下、エネファームtype S)の新製品を開発しました※1。

 「エネファームtype S」は、大阪ガス、アイシン精機、京セラの3社とトヨタ自動車株式会社(略)が開発した技術をベースに商品化したものです。新製品は、電気を発生させるセルスタック※2を京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニット(以下、発電ユニット)をアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをノーリツがそれぞれ製造し、大阪ガスが2016年4月から販売を開始します。

 主な特徴は以下の通りです。
(1) 幅広いニーズに対応した革新的な仕様
 ◇世界最高※3の発電効率※4と世界最小※5の機器本体サイズを実現
 新製品では、大阪ガスと京セラが共同で開発したセルスタック耐久性向上技術※6を採用することにより、高い発電効率と耐久性を両立することに成功し、世界最高の発電効率52%を達成しました。また、発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器※7に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しました。

 ◇設置が可能な対象住戸の拡大
 技術・仕様の革新により、戸建住宅に比べて設置スペースに制約のあるマンションへの設置が容易になりました。また、現在お使いのガス給湯器をそのまま利用し、発電ユニットだけを後付で設置することが可能となりました。
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 ◇コストダウンを実現
 機器仕様の大幅な見直し等により、発電ユニットと熱源機のセット希望小売価格(税抜)は現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円※8、発電ユニット単体の希望小売価格(税抜)は1,425,000円※9を実現しました。

(2) お客さまの利便性向上
 IoT※10技術を活用し、新製品をより安心、快適にご利用できる以下の3つのサービス※11をご提供します。

・ 発電状態を常時見守り、万が一の際は駆けつける「発電見守りサービス」
・ 発電量や1か月の電気代予測などを確認できる「省エネナビゲーション」
・ 外出先からお風呂のお湯はりや床暖房の操作ができる「ガス機器遠隔操作」

(3) 余剰電力の買取開始によるお客さまの経済性・環境性の向上
 大阪ガスは、2016年4月から実施される電力の小売全面自由化に合わせ、新製品で発電し、お客さま宅で使われなかった電力(余剰電力)の買い取りを日本で初めて実施します。※12
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Fuelcell_spec
-----image(”仕様”) : 同リリースより
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関連
世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」-----大阪ガス、2016年2月24日
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-----image : 上記リリースより

家庭用燃料電池エネファーム type Sの新製品発売について ~世界最高の発電効率・世界最小サイズを実現~-----アイシン精機、2016年2月24日
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-----image : 上記リリースより

積水ハウス、全戸最新のエネファーム搭載で”売電”できる超高層マンション2棟を発表-----しなやかな技術研究会、2016/03/14


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NEDO、カネカ 壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを開発

 NEDOとカネカは、共同研究「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」で、壁面設置型の防眩機能(低反射環境配慮型)太陽光発電システムを開発し、横浜市戸塚区の大成建設技術センターのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)内に設置し、発電特性等を確認する実証試験を開始しました。さらにこの太陽電池は、彩な色をつけることで意匠性を高め、フレームレスで設置することが可能となるものです。

 太陽光発電は、新たな未利用はスペースを求めている。太陽光発電が一般家庭に導入されるようになって約25年。普及のための国の制度設計に混乱があるものの一定成果を上げています。今後は、これまでに利用されてこなかった、”日当たりのいい”未利用なスペースに適した太陽電池の開発が望まれています。しかしながら、すでに太陽電池からの太陽光の反射による光害が問題になるケースがあり、防眩機能の研究は重要です。

 写真を見るとビルの壁面に垂直設置です。カネカは、太陽光発電の国内ブランドが消えたり、フェードアウトしていく中で、独自の技術で瓦一体型(VISOLA®)、化粧スレート瓦専用(SoltileX®)、さらにシースルー型の薄膜シリコン太陽電池を開発しています。数少ない生き残ったブランドとしての活躍に期待しております。


プレスリリース / NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、2016年2月25日
壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを開発
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------image(”壁面に設置したさまざまな色の低反射モジュール”) : 同リリースより

" NEDO・カネカ、横浜市内の施設で実証試験を開始

 NEDOは、(株)カネカとの共同研究「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」で、壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを開発し、実証試験を開始しました。
 本システムは、壁面設置型の大きな課題である光害対策のための防眩機能を有し、また多彩な色をつけることで意匠性を高め、フレームレスで設置することが可能となるものです。本実証試験は、横浜市戸塚区の大成建設(株)技術センター内で実施。発電特性等を確認し、ZEBを実現する壁面設置型の太陽光発電システムの実用化を目指します。
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1.概要
 近年、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)※実現に向けた取組が進められています。ZEBの推進には、建物の屋上だけでなく、壁面にも太陽光発電システムを導入し、建築物のエネルギー自給率を高めることが重要です。しかし、建物壁面への設置は、太陽電池モジュールから周囲への太陽光反射による光害等が発生しており、導入の支障の要因となっています。これまでNEDOと(株)カネカは、太陽電池モジュール表面の凹凸構造によって光散乱させ正反射を低減させるとともに、太陽電池モジュールの内部に光を閉じ込める技術を用いて発電効率を高めた低反射モジュールを開発し、兵庫県豊岡市の(株)カネカ ソーラーエネルギー事業部技術センター実証棟において、モジュールの表面構造の最適化等の評価を進めてきました。
 今般、NEDOは、(株)カネカとの共同研究「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」で、防眩機能を有し、意匠性を高めた壁面設置型の低反射環境配慮型太陽光発電システムを横浜市戸塚区の大成建設(株)技術センター内に設置し、発電特性等を確認する実証試験を開始しました。
 本システムは、壁面設置型の大きな課題である光害対策のための防眩機能を有し、また多彩な色をつけることで意匠性を高め、フレームレスで設置することが可能となるものです。本実証試験では、色の自由度を高めた多彩な低反射モジュールの光を閉じ込める技術により、年間日射のほとんどが斜入射となる建物壁面設置の太陽光発電システムにおいて、年間発電量の向上を実証する計画です。本取組により、ZEBを実現する光害対策等の設置環境に配慮し、景観に調和した意匠性の高い壁面設置型の太陽光発電システムの実用化を目指します。
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カネカ
/ 太陽光発電システム

カネカ太陽光発電(太陽光発電)


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パナソニック、災害時にAC100Vの使用が可能なLEDソーラー街路灯を発売

 パナソニックは、太陽電池とバッテリーで独立して稼動できるLEDソーラー街灯に、新たに災害時にAC100V出力ができる、非常電源機能付LED照明を販売します。街灯としての能力は、地上3mのところに12.8Wで805lm(62.9lm / W)のLEDライトが配されています。このLEDライトは、標準的な日射量を確保できる地域では、日没から日の出までの終夜点灯(約14時間)で5日間の点灯が可能です。避難場所である公園や学校、街路、集合住宅周辺や公共施設の外構などでの設置が想定されています。
 そして、非常には、太陽電池2枚タイプで、AC100Vのコンセントから、20W相当機器使用の場合、非常電源は約30時間の使用が可能です。内蔵されているDC-ACインバーターは、50W出力の小型なものですので、携帯電話・スマートフォンのほか、ラジオ、拡声器など、避難時に必要な電気機器を合計50W以内で使用可能となっています。

 パナソニックがこれまで販売してきたソーラーライトを、簡単な加工だけで、随時AC100V電源を確保できるような後付商品を出してくれるとこれまでのユーザーに親切だと思います。バッテリー内蔵のソーラーライトは、確かに非常にの電源として利用できたら便利です。それらを非常に安全にだれでも利用できる形で整備できれば、非常時の電源として活躍してくれそうです。


プレスリリース / パナソニック、2014年11月20日
災害時にAC100Vの使用が可能ソーラー街路灯【非常電源機能付】発売 LED照明を搭載

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-----image[ ”下-用途("あかり"と"非常電源")”] : 同リリースより-----
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" パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、災害など非常時に電源が確保できるソーラー街路灯【非常電源機能付】を12月1日より発売します。防災拠点(避難場所など)で、夜間の明るさを確保するとともに、太陽電池で発電した電力をAC100Vに変換でき、携帯電話・スマートフォンの充電ができます。

非常時の夜間照明をできるだけ長時間確保したいという社会的ニーズの高まりに伴い、これまで当社は、消費電力が少なく、かつ効率の良いLED照明を搭載したソーラー街路灯を発売してきました。
本製品は、基本機能はそのままに、非常時にAC100Vが使用できる機能を搭載することにより、避難時の非常電源の確保も可能になりました。使用できる機器は携帯電話・スマートフォンのほか、ラジオ、拡声器など、避難時に必要な電気機器を合計50W以内で使用可能です。また、LED照明は、日没から日の出までの終夜点灯(約14時間(※1))で5日間の点灯が可能です。避難場所である公園や学校、街路、集合住宅周辺や公共施設の外構などでの設置に最適です。
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<特長>
1)災害時に非常電源としてAC100Vが使用可能
2)20W相当機器使用の場合、非常電源は約30時間の使用が可能(※2)
3)安全・安心のあかりとして、終夜5日間連続点灯可能
※1:日没後、一定の条件で点灯した場合の最長点灯時間。設置地域により異なります。
※2:太陽電池2枚タイプ フル充電時の場合。
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■ソーラー街路灯【非常電源機能付】の品ぞろえ


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関連
・パナソニック : LED屋外照明サイト
 - リチウムイオンソーラー街路灯
 - ソーラーウインド街路灯・ソーラー街路灯

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三菱電機、日産 EV”リーフ”+太陽光発電と商用の電源を混ぜて利用できる6kWパワコンを開発

 三菱電機は、日産の電気自動車”リーフ”搭載の蓄電池と太陽光発電、さらには商用の電源を混ぜて利用できる6kWパワコンを世界で初めて開発し、7月31日よりモニター販売を開始すると発表しました。

 今回開発された、EV用パワーコンディショナ「SMART V2H」4機種は、EV(電気自動車)+PV(太陽光発電)、さらに商用の3種類の電力をモニターし、自動で最適制御する「電力需給制御システム」を採用、最適制御して家庭内に給電することで、商用電力消費のピークシフトが可能です。また停電時には、PVから家庭内への給電とEVへの充電、同時にEVから家庭内への給電が可能。停電時でも最大約6kW の電力が家庭で使用可能です。
 今回発売されるモデルはいずれも6kWの出力で、余剰買取単価対応モデルとダブル発電単価対応モデルがあり、価格はいずれも税抜き950,000円です。
 この製品は、系統連系の認証を取得していないため、電力会社との個別の系統連系協議が必要なため、販売会社への個別申し込みによるモニター販売となります。屋外設置モデルで、仕様上、積雪・寒冷・塩害地域での設置は不可ということです。

 また、当初は日産自動車のリーフと接続が可能。さらに、三菱自動車の「MiEVシリーズ」にも順次対応予定です。

 通常の太陽光発電用のパワコンは、停電時の自立運転モードでは、パワコンの専用コンセントのみの電力供給になってしまいますが、この製品は電力供給停止時間(瞬時停電)なくEVの充放電が切り替えできる「シームレス充放電技術」と、停電の際にPVの通常運転ができる「自立運転時PV連携技術」を開発したことにより、通常の屋内コンセントから電源を利用できる点が便利です。この点について、三菱電機は世界で初めての技術だとしています。
 この機能が、通常のパワコンに搭載できたり、EVだけでなくバッテリーに接続できるようになると停電時の対応だけでなく、必要に合わせて外部電源も利用できるオフグリッド運転も可能になる可能性があります。ローコストモデルも普及してもらいたい機能です。
 

プレスリリース / 三菱電機、2014年7月1日
世界初、EV・PV・商用電力を混ぜて使用可能 EV用パワーコンディショナ「SMART V2H」モニター販売開始のお知らせ

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-----image : 同リリースより

" 三菱電機株式会社は、世界で初めて※1電気自動車(以下、EV)と太陽光発電システム(以下、PV)、商用の3種類の電力を混ぜて使用できるEV用パワーコンディショナ「SMART V2H」4機種を製品化し、モニター販売を7月31日に開始します※2。

※1:2014年7月1日現在、Vehicle to Home(以下V2H)システムにおいて、当社調べ
※2:本商品は系統連系の認証制度がなく、電力会社との個別の系統連系協議が必要なため、当社販売会社への個別申し込みによるモニター販売とします。また、仕様上、積雪・寒冷・塩害地域での設置は不可
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新商品の特長

世界初、「電力需給制御システム」により、EV・PV・商用電力を混ぜて使用可能
・EV※3・PV・商用の3種類の電力をモニターし、自動で最適制御する「電力需給制御システム」の採用により、世界で初めて※1 3種類の電力を混ぜて使用可能
・3種類の電力を最適制御して家庭内に給電することで、商用電力消費のピークシフトに貢献

※3:日産自動車株式会社「リーフ」と接続が可能(一部車種ではソフトウェア改修が必要、詳細は次項※5を参照)三菱自動車工業株式会社の「MiEVシリーズ」にも順次対応予定
「シームレス充放電技術」と「自立運転時PV連携技術」により、世界で初めて停電時も安定した電力使用を実現

・電力供給停止時間(瞬時停電)なくEVの充放電が切り替えできる「シームレス充放電技術」と、停電の際にPVの通常運転ができる「自立運転時PV連携技術」を世界で初めて※1開発
・停電時でもPVから家庭内への給電とEVへの充電、同時にEVから家庭内への給電が可能※4
・停電時でも最大約6kW の電力が家庭で使用可能

※4:
天候や接続するPVシステムの能力により、使用可能な電力量や充電量は変化します
電力の使用目的や生活スタイルに合わせて選べる三つの運転モードを搭載

・電力をできるだけ自給自足する「グリーンモード」
・電力使用料金を抑えて、商用電力消費のピークシフトにも貢献する「エコノミーモード」
・停電時に、PVとEVの電力でほぼ平常時並みの電力使用ができる「自立運転モード」

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三井住友建設、自社ビルにパッシ&アクティブ、建材一体型太陽光発電システムを開発し採用

 ワオッ! ひさしぶりのパッシブソーラーの話題です。

 三井住友建設は、自社ビルにパッシブソーラーとアクティブソーラー、この場合は太陽光発電機能を備えた、建材一体型システムを開発し採用しました。リリースによれば、ビルの正面の顔としてふさわしい、ファサードデザインとなっているとのことです。
 構造は、汎用的な太陽電池モジュールとデザインパネルで構成される外装ユニット、設置角度が可変できる太陽電池の可変ユニットで構成され、ビルの正面に空気の通り道を作り出すことで、四季を通じてこの空気の流れにより省エネ効果をもたらすことができます。また太陽電池もこの対流により面の温度上昇を抑制することで発電効率を約4%向上する効果も得られるということです。夏季には、外壁からの伝熱による冷房負荷のピーク値を約55%削減。冬季には、外気取り入れにともなう暖房負荷を約48%削減できるとのことです。大きな数字ですね。
 今回の事例で利用されている太陽電池は、可動ユニットに95Wが6枚,外装ユニットに95Wが42枚の合計48枚。これにより総発電出力は、4.56kWpです。また、稼動ユニット上の太陽電池の設置角度も調節することで、可変ユニット上の太陽電池の最大出力も若干ですが追及する効果もあるとのことです。
 電力の利用方法は書かれていませんが、売電用途以外に、ビルで消費されるライトなどに利用することで、建築物のゼロ・エネルギー(ZEB)化にも寄与できます。
 ビルの顔が、こうしたハイブリッドソーラーに切り替わり、自然対流を生かした多彩なデザインの採用につながれば、大きなデザインと機能の改革につながりそうです。

 国内で、もっとパッシブソーラーの話題が増えるといいなと考えています。これからも、探していきます。

プレスリリース / 三井住友建設、2014年05月09日
創エネと省エネを両立する建材一体型太陽光発電システムを開発

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-----image(”写真1.本システムの外観”) : 同リリースより

" “アクティブとパッシブの融合”による新たなファサードデザインを自社施設に採用

 三井住友建設株式会社(略)は、創エネルギー技術の更なる普及期に備え、太陽光発電による創エネルギー(アクティブソーラー(※1))技術と、自然通風と採暖による省エネルギー(パッシブソーラー(※2))技術とを融合させた独自の建材一体型太陽光発電システムを開発し、自社施設に導入しました。

(※1) 機械的な装置を使用して積極的(アクティブ)に太陽エネルギーを活用する方法。太陽電池を用いた発電のほか、太陽熱を集熱して給湯や暖冷房などに利用する太陽熱利用システムなどがある。
(※2) 機械的な装置を用いずに、建物の構造や建材などを工夫し能動的(パッシブ)に太陽エネルギーを利用する方法。昼間に太陽熱を床や壁に蓄熱し、夜間に放熱することで採暖する方法や、太陽熱により温められた空気を自然対流にて室内に導入する方法などがある。
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■ “アクティブとパッシブの融合”による新たなファサードデザイン
本システムは、「汎用的な太陽電池モジュールとデザインパネルで構成される外装(以下、外装ユニット)」と、「設置角度が可変できる太陽電池ユニット(以下、可変ユニット)」で構成されています。夏季には上下の可変ユニットを解放し、自然対流による通風により外装ユニット裏面の温度上昇を抑制することで発電効率を約4%向上させるとともに、外壁からの伝熱による冷房負荷のピーク値を約55%削減します。さらに冬季には、下段の可変ユニットのみを開放し、外装太陽電池裏面にて暖められた空気を室内に導入することで、外気取り入れにともなう暖房負荷を約48%削減します。また可変ユニットは外壁の最下段と最上段に設置し、太陽高度に合わせて発電量が最大になる角度に調整することができます。

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-----image[”図1.本システムの構成
(可動ユニット:95W×3×2段,外装ユニット:95W×42枚,総発電出力:4.56kW)”] : 同リリースより

■“創エネとファサードデザインとの調和”への取り組み
当社では昨年、曲面加工が可能なアモルファスシリコン薄膜太陽電池を用いたファサードデザインによる建材一体型太陽光発電システムを開発し、自社施設に設置しました(写真2 奥)。
このたび当社が開発したシステムは、“創エネとファサードデザインとの調和”という基本コンセプトを継承しながら、“アクティブソーラーとパッシブソーラーの融合”という新たなコンセプトを加えた、創エネと省エネを両立する機能を付加した建材一体型太陽光発電システムを開発しました(写真2手前)。

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-----image(”写真2.本システムの外観”) : 同リリースより
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参考
[ カテゴリー : パッシブソーラー ]

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大成建設と三菱化学、発電する壁をもつZEBの実現にむけて「有機薄膜太陽電池外壁ユニット」の実証試験を開始

 大成建設と三菱化学は、発電する壁をもつZEBの実現にむけて「有機薄膜太陽電池外壁ユニット」の実証試験を開始する。ZEBとは、ゼロエネルギービル(Zero Energy Building)のことで、熱と電気のエネルギーの需給バランスが一個の建物としてトータルゼロになるように設計されたもののことです。実際には、年間の消費エネルギーを限りなくゼロにするように配慮され、設計されたビルです。
 大成建設は、横浜市戸塚区に『ZEB実証棟』を建設中で、三菱化学と共同開発した『有機薄膜太陽電池外壁ユニット』を導入し、実用化に向けた実証を進めるとのことです。
 この太陽電池は、フレキシブル性や軽量性、また、建物の長寿命化に伴う機器更新の容易さなどを備え、ビルの外壁への取り付けに対応しています。さらに、サイズや色など建物に求められるデザインにも柔軟に対応できます。太陽電池は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「有機系太陽電池実用化先導技術開発」助成事業で開発中の三菱化学の有機薄膜太陽電池を利用、さらに建物外装に関する設計・施工において多くの実績とノウハウを有する大成建設の技術を加えることで、外壁ユニットに組み込むことができる太陽電池モジュールを開発しました。
 ちなみに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、この三菱化学のプロジェクトを含む、有機系太陽電池の特徴の早期実用化を目的とした実証プロジェクトを5つ採択、2010年代後半の実用化を目指した製品用途開拓を行っています。結晶系の太陽電池や化合物系とは一味違った、太陽電池の用途開発に適した、有機薄膜太陽電池のこれからの進化に期待がもたれています。

プレスリリース / 大成建設、2014年3月24日
ZEBに対応した『有機薄膜太陽電池外壁ユニット』の開発と導入〜 「都市型ZEB」を目指し実証試験開始

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-----image : 同リリースより

" 大成建設株式会社(略)は、三菱化学株式会社(略)と共に、世界で初めて有機薄膜太陽電池を用いた発電する建物外壁ユニットを開発し、大成建設が都市型ゼロエネルギービル(Zero Energy Building:ZEB)の実現に向け建設を進めている建物へ導入し、実証試験を開始することとしました。三菱化学は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「有機系太陽電池実用化先導技術開発」に採択され有機薄膜太陽電池の実証実験を進めてきました。

 近年、建物の省エネや災害時における機能維持に関する要求が高まっており、快適性を損なわずに消費エネルギー量を削減し、その上で必要なエネルギーを再生可能エネルギー等で賄うことで年間の消費エネルギーを限りなくゼロにする“ZEB”の実現へ向けた取り組みが加速しています。

 太陽光発電は、その要素技術において日本が世界をリードする再生可能エネルギーですが、パネルの設置面積が限られる都市部の建物においては、より多くの発電量を確保するために、屋根や屋上面への設置に加え壁や窓などの側面を有効活用することが必須となります。しかし、建物の外壁へ設置するためには、サイズや色など建物に求められるデザインに対応できるフレキシブル性や軽量性、また、建物の長寿命化に伴う機器更新の容易さなどが必要となり、本格的な建物の外壁対応型太陽光発電パネルは今まで実用化されていませんでした。

 このたび両社で開発した『有機薄膜太陽電池外壁ユニット』は、上記の課題を解決するために、薄くて軽く、色の自由度を持ち合わせ意匠性が高い三菱化学の有機薄膜太陽電池(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「有機系太陽電池実用化先導技術開発」助成事業で開発中)を使用し、建物外装に関する設計・施工において多くの実績とノウハウを有する大成建設の技術を用いる事で、クリーンで持続可能なエネルギーを供給しつつ、建物の多様な階高やスパンへの適応、多様な色の選定が可能な意匠性、軽量性、将来の機器更新の容易性、等を併せ持つ本格的な発電する外壁ユニットです。

 両社は今後、大成建設が技術センター(横浜市戸塚区)内に建設中の『ZEB実証棟』へ、今般共同開発した『有機薄膜太陽電池外壁ユニット』を導入し、実用化に向けた実証を進めていきます。
..........
【ゼロエネルギービルとは】
経済産業省の研究会により2009年に「建築物や設備機器の省エネルギー性能の向上、エネルギーの面的利用、敷地内での再生可能エネルギーの活用などにより、建築物における年間の1次エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロまたはおおむねゼロとする建築物」と提唱されています。
世界的にも、気候環境が良くエネルギー負荷の比較的少ない地域で屋根面積を大きく取り太陽光パネルによる発電量を確保出来る建物での事例が多く、都市の建物における実現は難易度が高いとされています。

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-----image : 同リリースより
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関連
ZEBに対応した『有機薄膜太陽電池外壁ユニット』の開発と導入-----三菱化学、2014年3月24日

・三菱化学 : 有機太陽電池
".....世界最高のエネルギー変換効率11.7%を実現....."
- 要素技術 塗布
- 要素技術 分子設計

・NEDO : 有機系太陽電池実用化先導技術開発
- 平成24年7月9日 平成24年度「有機系太陽電池実用化先導技術開発」に係る実施体制の決定について

".....有機薄膜太陽電池の生産プロセス技術開発および実証化検討 三菱化学株式会社 ....."

追加情報
ZEB実証棟が技術センターに完成-----大成建設、2014年6月16日


参考
・Wikipedia : Zero-energy building

NEDO、有機系太陽電池の実証試験を開始-----ソフトエネルギー、2013/07/22

NEDO、有機系太陽電池の実証5プロジェクトを採択。2010年代後半の実用化を目指した実証研究へ-----ソフトエネルギー、2012/07/10

三菱化学、4月から屋根用防水シート型太陽電池、ジオアシートPVを発売。さらに外壁用太陽電池なども開発中-----ソフトエネルギー、2010/03/16

東京大学中村栄一教授らのチーム、新型有機薄膜太陽電池の開発に成功-----ソフトエネルギー、2009/11/05

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NEDO。壁面、農地、水上! 太陽光発電の新たな未利用用地開拓に動く

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、壁面、農地、水上! 太陽光発電の新たな未利用用地開拓への取り組みを選定し、未導入分野における太陽光発電システムの実証プロジェクトとして助成を行う12の案件を発表しました。

 12の案件をざっとひろってみると、

1.カネカ : 壁面太陽光発電

-----周辺住宅への太陽光反射を抑制したビルにおける、低反射防眩型太陽電池モジュール。同社は、以前住宅用では、低反射瓦一体型太陽電池モジュールというのを開発しています。特殊な取り付け方が問題となった話とは聞いていますが、反射による光害が訴訟にまで発展した例があります。低反射防眩性、住宅やビルが密集しているわが国では大事なポイントかもしれませんね。

2.ダイキン工業 : 農地での低コスト太陽光追尾システム

-----太陽光発電の新たな未利用な土地活用の分野としての農地の潜在力はいかほどのものなのでしょうか? 確かに日当たりのいい土地で作物の生育を阻害しないならば、太陽光発電からの収益は魅力的です。
 農地やビニールハウスなどで、空気圧駆動式太陽光追尾装置により、発電量が低コストで実現できるのであれば、別に農地だけでなく、一般にも魅力的な製品のような気もします。追尾システムの具体的な情報は、みつかっていません。強風を自動で受け流す機能を付加するとのこと。興味あります。

 以下、特に追加の情報がみつからなければ、そのことに触れません。

3.オルテナジー/旭硝子 : 畜舎向け軽量発電システム

-----強度の弱い畜舎(屋根)向けに開発した、耐アンモニアガスを有する軽量部材による屋根面を加工なしで取付可能な架台と、軽量太陽電池モジュールとのこと。

 
4.太陽電池屋根設置型ビニールハウス植物工場 : ユニバーサリー電工
-----ビニールの撤去・被覆作業時に太陽電池の移設が必要ない、また風雨にも強く発電効率のよいシステム。さらに、内湿度制御装置の開発。
 同社は、熊本県のさまざまなビニールハウス用のシステムを開発している会社なんですね。これも表記の内容を詳しく知りたいです。

5.農地での簡易的太陽追尾型太陽光発電システム : 伊藤電工

-----営農型発電における、発電量向上と低コスト化を兼ね備えた太陽2軸追尾方式のシステムを開発し、実証試験。
 長野の会社。NEDO 平成25年度「太陽光発電 多用途化実証プロジェクト」の研究開発企業として採択されました、と唯一リリースを発表していました。

6.傾斜地用太陽光発電システム : NTTファシリティーズ、アドテック富士

-----多様な形状を有する傾斜地に対し、重機を使わず軽作業で可能な基礎架台技術や、太陽電池の自動取り付けを可能とする自動施工装置といった施工技術を開発。

7.傾斜地における太陽光発電設置のための小径鋼管杭工法 : 奥地建産

-----多様な形状を有する傾斜地に対し、架台をユニット化し、半完成品状態で工場出荷、現場にて取付施工する低コスト化を目的とする施工技術の開発。小径鋼管杭工法とは、欧州のメガソーラーなどににられる、杭打ち工法と類似のものなのでしょうか。大阪本社の奥地建産。

8.水上(淡水)用の浮体モジュールの開発 : コアテック

-----耐候性の高い浮体一体型太陽電池モジュール化技術、運搬・設置・撤去等のメンテナンス性を考慮した構造設計技術等を開発。

9.海上・離島沿岸部太陽光発電システム : シリコンプラス

-----水上(海水)用の耐塩水に優れた太陽電池モジュール技術、及び電力安定化のためのシステム設計技術などの開発。

10.鉄道線路内太陽光発電 : フルーク

-----鉄道線路内に太陽電池パネルを配置した発電システムの可能性。どの”フルーク”社? 詳細不明ながら、鉄道線路内って、鉄道関連施設内ではなく、文字通り鉄路内側なんでしょうか?

11.河川敷の耐洪水対策の特種架台 : Aースタイル

-----河川敷。湿地特有の足場の悪い場所での施工技術、耐洪水対策の特種架台。確かに、氾濫原にまで太陽電池を配置できるような施工方法があれば、、、。いやー、洪水時の漂流物や、防災上の問題などを考えると無理筋かなぁ。

12.集合住宅のベランダにおける太陽光発電 : みんな電力

-----コミュニティ型ベランダソーラー。建物のベランダに太陽電池を配置し、まとめて連系というプランでしょうか?


 壁面、水面、海面、農地、農業用ハウス、傾斜地、鉄道、河川敷、ベランダなど、さまざまなところに太陽光発電。今後買い取り価格の引き下げが実施されますが、100kW以下の価格は維持し、未利用の土地や未活用分野の開拓により、全体でどれだけの利用が可能なのか? 総合的な分析の数字がほしいところです。有望ならば、特待扱いというのも検討することも考慮すべきかもしれません。


プレスリリース / NEDO、2013年11月18日
未導入分野における太陽光発電システムの実証プロジェクトを開始

100542331
-----image : 同リリースより

" 新たな導入場所、用途の開拓で市場拡大へ

 NEDOは、太陽光発電の更なる導入を実現するために、導入先となる設置場所及び用途を拡大していくことを目的とした「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」を開始。この度、実証事業を行う共同研究先として14法人(12件)を採択しました。
 このプロジェクトでは、導入ポテンシャルが大きいことが判明しているにもかかわらず導入が進んでいない分野(建物の壁面、農地やビニールハウス、傾斜地、ため池や湖畔などの水上など)に対して、導入を阻害する要因を解消するため、新たな太陽電池モジュールや施工技術、低コスト化・発電量向上化技術の開発、実証を行います。
..........
1. 背景

NEDOは、これまで太陽光発電の普及拡大に向けて、発電コスト低減を目的に高効率な太陽電池セルの開発や、太陽電池モジュールの低コスト化の事業を行っております。現在、住宅の屋根面やメガソーラーといった領域では普及段階に入っておりますが、今後、更なる導入を実現する上では、太陽電池セル・モジュールの高性能化・低コスト化だけではなく、導入先となる新たな設置場所及び用途を拡大していくことが重要となります。

2. 実証事業の概要

本事業では、導入ポテンシャルが大きいものの導入が進んでいない分野(建物の壁面、農地、ビニールハウス等の農業関係建物、傾斜地、ため池や湖畔等の水上、等)について、導入を阻害している要因を解消するため、新たな太陽電池モジュール、施工技術の開発、低コスト化・発電量向上化技術の開発と実証を行います。

研究期間:2013年度~2015年度
総事業費:約22.5億円(NEDOの負担率は2/3)

3. 採択した共同研究先

〔1〕 「低反射環境配慮型壁面太陽光発電システムの開発」 (株式会社カネカ)
【内容】導入分野はビルの壁面。問題となる周辺住宅への太陽光反射を抑制した低反射防眩型太陽電池モジュールと設置技術を開発し、実証試験を行う。
〔2〕 「低コスト太陽光追尾システムの農地での有効性実証」 (ダイキン工業株式会社)
【内容】導入分野は農地やビニールハウス等。空気圧駆動式太陽光追尾装置による発電量向上化を低コストで実現する。また、空気圧アクチュエータのダンパー機構により、強風を自動で受け流す機能を付加する。これらの開発、実証試験を行う。
〔3〕 「強度の弱い畜舎向け軽量発電システム開発」 (株式会社オルテナジー/旭硝子株式会社)
【内容】導入分野は畜舎(屋根)。耐アンモニアガスを有する軽量部材による屋根面を加工なしで取付可能な架台と、軽量太陽電池モジュールの開発を行い、畜舎屋根設置の実証試験を行う。
〔4〕 「太陽電池屋根設置型ビニールハウス植物工場化プロジェクト」 (ユニバーサリー電工株式会社)
【内容】導入分野はビニールハウス。ビニールの撤去・被覆作業時に太陽電池の移設が必要なく、風雨にも強く発電効率のよい太陽電池の設置方法を開発し、実証試験を行う。
また、付加機能としてビニールハウス内湿度制御装置の開発を行う。
〔5〕 「簡易的太陽追尾型太陽光発電システムの営農型発電設備※1への応用開発」 (伊藤電工株式会社)
【内容】導入分野は農地。営農型発電設備において、発電量向上と低コスト化を兼ね備えた太陽2軸追尾方式のシステムを開発し、実証試験を行う。
〔6〕 「傾斜地用太陽光発電システムの実証」 (株式会社NTTファシリティーズ/株式会社アドテック富士)
【内容】導入分野は傾斜地。多様な形状を有する傾斜地に対し、重機を使わず軽作業で可能な基礎架台技術や、太陽電池の自動取り付けを可能とする自動施工装置といった施工技術を開発し、実証試験を行う。
〔7〕 「傾斜地における太陽光発電設置のための小径鋼管杭工法の開発・実証」 (奥地建産株式会社)
【内容】導入分野は傾斜地。多様な形状を有する傾斜地に対し、架台をユニット化し、半完成品状態で工場出荷、現場にて取付施工する低コスト化を目的とする施工技術を開発し、実証試験を行う。
〔8〕 「未利用水面を活用した浮体モジュールの開発及び導入実証」 (コアテック株式会社)
【内容】導入分野は水上(淡水)。耐候性の高い浮体一体型太陽電池モジュール化技術、運搬・設置・撤去等のメンテナンス性を考慮した構造設計技術等を開発し、実証試験を行う。
〔9〕 「海上・離島沿岸部太陽光発電プロジェクト」 (株式会社シリコンプラス)
【内容】導入分野は水上(海水)。耐塩水に優れた太陽電池モジュール技術、及び電力安定化のためのシステム設計技術等を開発し、実証試験を行う。
〔10〕 「鉄道線路内太陽光発電」 (株式会社フルーク)
【内容】導入分野は鉄道路線。鉄道線路内に太陽電池パネルを配置した発電システムの検討。導入先としての可能性を調査する。
〔11〕 「耐洪水対策の特種架台の設計及び施工方法の検討」 (株式会社Aースタイル)
【内容】導入分野は河川敷。湿地特有の足場の悪い場所での施工技術の検討、課題抽出などを行い、導入先としての可能性を調査する。
〔12〕 「コミュニティ型ベランダソーラーの研究開発」 (みんな電力株式会社)
【内容】導入分野は集合住宅のベランダ。集合住宅ユーザー開拓を目的としたベランダ設置を想定し、発電した電力の利用形態や系統連系時の課題等を調査し、ベランダ設置型システムの仕様を検討する。
.......... "

続きを読む "NEDO。壁面、農地、水上! 太陽光発電の新たな未利用用地開拓に動く"

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イベント 10/3-6,10/10-13 ソーラーデカスロン Solar Decathlon 2013 in カリフォルニア

-----イベント案内より-----

Solar_decathron_2013_the_park
-----image : 上記サイト

"About Solar Decathlon

The U.S. Department of Energy Solar Decathlon is an award-winning program that challenges collegiate teams to design, build, and operate solar-powered houses that are cost-effective, energy-efficient, and attractive. The winner of the competition is the team that best blends affordability, consumer appeal, and design excellence with optimal energy production and maximum efficiency.

The first Solar Decathlon was held in 2002; the competition has since occurred biennially in 2005, 2007, 2009, and 2011.

The next event will take place Oct. 3–13, 2013, at Orange County Great Park in Irvine, California. The competition houses will be open to visitors on eight days over two weekends. Public hours will be from 11 a.m. to 7 p.m. daily:

Thursday, Oct. 3–Sunday, Oct. 6, 2013
Thursday, Oct. 10–Sunday, Oct. 13, 2013.
...........
Purpose
The Solar Decathlon:

Educates students and the public about the money-saving opportunities and environmental benefits presented by clean-energy products and design solutions

Demonstrates to the public the comfort and affordability of homes that combine energy-efficient construction and appliances with renewable energy systems available today

Provides participating students with unique training that prepares them to enter our nation's clean-energy workforce.

Impact
Since 2002, the Solar Decathlon has:
.......... "

 いよいよ、初のカリフォルニア開催となるソーラーデカスロン Solar Decathlon 2013が開催されます。今回で、合衆国での開催では、2002年の初回からかぞえて、6回目の大会となります。2002年から2009年までは、ワシントンD.C.のNational Mallで開催され、世界の大学が集うソーラー・エコ建築のコンペとしての実績を積んできました。前回の、2011年大会は National Mall's West Potomac Park に場所を移し、さらに注目されるイベントとするにふさわしい開催地を探し、今回のカリフォルニア州アーバイン Irvineの Great Parkでの開催となっています。また、これまでにスペインで2回のソーラーデカスロン・ヨーロッパ大会が開催されています。

 2013年のソーラーデカスロン Solar Decathlonへの参加チームは、20校で、海外からは、カナダから2校、その他にチェコのCzech Republicと、オーストリアのVienna University of Technologyの計4校が参加しています。コンペは、10種の課題について、技術、性能評価、審査員得票により採点されます。

 十種の項目は、

Learn more about the 10 Solar Decathlon 2013 contests:
・Architecture Contest (juried)
・Market Appeal Contest (juried)
・Engineering Contest (juried)
・Communications Contest (juried)
・Affordability Contest (juried)
・Comfort Zone Contest (measured)
・Hot Water Contest (measured)
・Appliances Contest (measured)
・Home Entertainment Contest (measured and juried)
・Energy Balance Contest (measured)

 「建物自体、市場性、エンジニアリング、コミュニケーション、市場性、満足度、温水利用、電気器具およびそのコントロール、娯楽性、エネルギーバランス」がその内容です。

 さて、今年はどんなコンパクトで機能的、そしてデザインと工夫が見られるのか本当に楽しみです。開催中はもちろん、大会のようすは、ツイッターブログなどのさまざまなメディアで見ることができます。


関連
Solar Decathlon
- Contests
- Teams

 情報は、
- ブログ
ツイッター
YouTube
Flicker
Facebook
 などで随時得ることができます。


Orange County Great Park in Irvine

Solar Decathlon 2013

(City of Irvine,2013/02/28)




-----from Twitter : Solar_Decathlonより

 参加各校のプレゼン動画が、下で紹介したビデオクリップのように、YouTubeにアップされています。

Arizona State University and The University of New Mexico SD2013 Audiovisual Presentation

(DOE Solar Decathlon,2013/09/03)


関連エントリー
ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012のすべて

イベント9/14-30 ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012-----ソフトエネルギー、2012/05/01

ソーラーデカスロン Solar Decathlon 2011、総合優勝はメリーランド大 University of Maryland-----ソフトエネルギー、2011/10/03

ソーラーデカスロン Solar Decathlon / おまとめサイト-----自然エネルギー、2011/09/16より順次情報追加


コメント続き
 実は今年、が開催(August 2–13, 2013)されていたのですが、それを知ったのは最近で、まったくフォローできませんでした。

Solar Decathlon China

 これから気づいた情報があれば、また情報をとりあげたいと思います。

追加情報

続きを読む "イベント 10/3-6,10/10-13 ソーラーデカスロン Solar Decathlon 2013 in カリフォルニア"

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東京ガスとパーパス、保育園や飲食店などの小規模業務用向け、太陽熱利用ガス温水システム SOLAMO を販売

 東京ガスとパーパス、保育園や飲食店などの小規模業務用向け、太陽熱利用ガス温水システム SOLAMO を販売すると発表しました。
 この SOLAMO は、屋上に設置した集熱器から得た太陽エネルギーで蓄熱タンクにて給水を予熱し、設定した温度まで高効率なガス給湯器で加熱することで、太陽熱を優先的に利用することができるシステムです。天候や給湯需要量により太陽熱が不足する時もガス給湯器がバックアップするため、湯切れの不安がなく利用できます。
 システムは、容量90Lの蓄熱タンク、補機類(集熱ポンプ、熱交換器、リザーブタンク、混合弁)および制御装置を一体化した「蓄熱タンクユニット」と、高効率な潜熱回収型ガス給湯器「タフジェット」、そして、2平方メートルの太陽熱集熱器を組み合わせたもにになります。太陽熱集熱器は、最大3枚まで搭載することができます。のs集熱器の面積は、2枚なら4平方メートル、3枚なら6平方メートルとなり、1枚あたりの重さは、熱媒を含み31.4kgです。1枚あたり1.4リットルのプロピレングリコール水溶液(不凍液)を熱媒として利用しています。屋根への負担も小さく、製品全体がパッケージ化されています。従来では約7日間かかっていた施工期間が、1日に短縮できるとのことです。希望小売価格は3枚なら6平方メートルのパッケージの場合、210万円(税込み、標準施工費込み)とのことです。

 東京ガスが、小規模業務用のパッケージ型太陽熱利用ガス温水システムを、ガス給湯器とセットで販売するのは初めてだということです。意外ですね。2013年7月からの販売が予定されています。


プレスリリース / 東京ガス、平成25年6月11日
高効率なガス給湯器をセットにした業務用向けパッケージ型太陽熱利用ガス温水システム『SOLAMO』の商品化について

2013061101_01
-----image(”システム構成図”) : 同リリースより

" 東京ガス株式会社(略)とパーパス株式会社(略)は、保育園および一般飲食店などの小規模業務用のお客さまを対象に、高効率なガス給湯器をセットにした業務用向けパッケージ型「太陽熱利用ガス温水システム『SOLAMO』」(以下、「本システム」)を共同開発しました。東京ガスが、小規模業務用のパッケージ型太陽熱利用ガス温水システムを、ガス給湯器とセットで販売するのは初めてとなります。東京ガスは、本システムを2013年7月から営業開始します。

 本システムは、屋上に設置した集熱器から得た太陽エネルギーで蓄熱タンクにて給水を予熱し、さらにお客さまが設定した温度まで高効率なガス給湯器で加熱します。再生可能エネルギーである太陽熱を優先的に利用し、天候や給湯需要量により太陽熱が不足する時もガス給湯器がバックアップするため、湯切れの不安がなく、利便性・快適性、環境性を備えた温水システムです。
 本システムは、容量90Lの蓄熱タンク、補機類(集熱ポンプ、熱交換器、リザーブタンク、混合弁)および制御装置を一体化して「蓄熱タンクユニット」とし、これに高効率な潜熱回収型ガス給湯器「タフジェット」と、2m2の集熱器を最大3枚並べた集熱部を組み合わせ、パッケージ化した商品です。従来は、設置場所に合わせて個別に設計・施工を行う必要がありましたが、今回は屋根接続金具類もあわせてパッケージ商品として規格化することで、設計・施工負担を軽減しました。これにより従来では約7日間※1かかっていた施工期間を1日に短縮できます。希望小売価格は210万円(税込み、標準施工費込み)です※2。本システムは、従来の業務用太陽熱給湯システムが対象としていたお客さまと比べ、より小さい給湯需要のお客さまを対象としています。
本システムの開発に当っては、東京ガスが市場性と商品性を分析し、パーパスが詳細仕様設計を行いました。
東京ガスとパーパスは、今後もさらなるCO2削減を目指し、再生可能エネルギーを利用した環境対応型システムの開発・普及拡大に努めてまいります。

本システムの特長
(1)パッケージ化により施工期間の大幅短縮を実現
 保育園や一般飲食店などでは、建物屋根形状が多岐に渡っておりますが、本システムではそれに対応した屋根接続金具類を多種類ラインナップしました。この屋根接続金具類を始め、システム導入に必要となるすべての機器をパッケージ化することで、設置場所に合わせて個別に行う設計・施工負担が軽減され、従来約7日間※1かかっていた施工期間を、1日間に短縮できます。

(2)太陽熱を利用することによりエネルギー消費量・CO2排出量を削減
 給食を提供する120人規模の保育園に集熱面積6m2タイプの本システムを設置した場合、一次エネルギー使用量を28%削減することが期待できます。年間太陽熱利用熱量が2,200kWh、年間CO2削減量が750kg見込め、夏場の給湯需要の約半分を太陽熱でまかなうことができます※3。

(3)ガス削減量・CO2削減量の見える化
 太陽熱利用量ならびに都市ガスやCO2の削減量の「見える化」を行う太陽熱利用熱量表示器を用意し、お客さまのさらなる省エネ・省CO2行動を促進します※4。

※1 東京ガス調べ。従来の業務用太陽熱利用ガス温水システムの施工実績より想定。設置先の建物条件によっては、施工期間が変わる場合もあります。
※2 標準施工範囲内で集熱面積6m2タイプシステムを設置した場合。
※3 集熱器を南向き5°設置、本システム導入前の熱源機効率を80%、都市ガス1m3の熱量を45MJ、都市ガスCO2排出係数を2.29kg-CO2/m3(N)、電力CO2排出係数(火力電源係数)を0.69kg-CO2/kWhとし、消費電力量を考慮した試算値。
※4 2013年12月よりオプション品として販売予定。
..........
パッケージ基本セット内容
集熱器、蓄熱タンクユニット、潜熱回収型ガス給湯器、集熱器架台、集熱配管継手セット、集熱配管、不凍液、屋根接続金具類、蓄熱タンクユニット用簡易基礎、ガス給湯器リモコン

※2013年12月からオプションとして、太陽熱利用熱量表示器を販売

主要機器の仕様
(1)集熱器
種類 平板型
集熱面積 4m2(2枚)または6m2(3枚)
外形寸法 1枚当り 横1,890×縦1,070×厚さ90mm(×最大3枚)
質量 1枚当り 30.0kg(満水時31.2kg)(×最大3枚)
凍結対策 不凍液使用(プロピレングリコール水溶液)

2013061101_02

-----image : 同リリースより
.......... "

関連
パーパス / SOLAMO(ソラモ)
Detail_img01
-----image : SOLAMO 太陽熱利用ガス温水システムより

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パナソニック、無電化地域向けLEDソーラーランタンを開発

 太陽電池とバッテリーと小さな照明を組み合わせたソーラーランタンを世界の無電化地域に贈るプロジェクトを実施しているパナソニックは、新たにLEDライトを利用したソーラーランタンをデザインしたと発表しました。このライトは、携帯電話など小型機器充電用の電源としても利用できるということで、アジアやアフリカなどの無電化地域でのマーケティング活動を経て、今秋から発売する予定だということです。
 開発品は、2013年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V:2013年6月1日~3日開催)併催のサイドイベントに参考出展され、同会議に参画する多様なステークホルダーに商品提案されるということです。

パナソニック、世界の未電化地域へのソーラーランタン10万台寄贈プロジェクトを開始-----ソフトエネルギー、2013/04/22

 ソーラーランタンの仕様は、地域によって、仕様などが変わる可能性があるようです。報道では、価格は5000円以下で、LEDを使い持ち運びや天井からつり下げるのに便利な金具があり、携帯電話の充電もできるとのことです。.国内でも非常用照明としての販売が検討されています。

 携帯電話などへの出力端子としてUSBも使っていただけたら、日本国内でも需要がありそうですね。普段使いのソーラーランタンになるかもしれません。さらに、ちょっと高めの値段にして、購入すると海外支援につながったり、1台は手元に1台は無電化地域に贈られるというような企画も可能かもしれませんね。

 まずは、現物を手にとってみたいです。


プレスリリース / パナソニック、2013年5月13日
世界の無電化地域の生活向上に向けて 太陽の力で灯りをともす「チャージ機能付ソーラーランタン」を開発 「第5回アフリカ開発会議」関連イベントに参考出展

1_688_387
-----image(”「チャージ機能付ソーラーランタン」(イメージ) - 地域によって、仕様などが変わる可能性があります。”) : 関連サイトより

" パナソニック株式会社は、世界の無電化地域で活用できる「チャージ機能付ソーラーランタン」を開発しました。これは、日中に太陽電池で発電したエネルギーを充電池に蓄電し、夜間の灯りや携帯電話など小型機器充電用の電源として活用できるランタンです。アジアやアフリカなどの無電化地域でのマーケティング活動を経て、今秋から発売する予定です。開発品は、2013年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V:2013年6月1日~3日開催)併催の公式サイドイベント※1に参考出展し、同会議に参画する多様なステークホルダーに商品提案を行います。
.......... "

関連
・パナソニック : ソーラーランタン10万台プロジェクト
Panasonic_solar_lantern_map
-----image : 上記サイトより

・外務省 : 第五回アフリカ開発会議(2013年6月1日~3日開催)

パナ 太陽電池のランタン開発-----Sankei Biz、2013.5.14

".....価格を5000円以下に抑え.....国内でも非常用照明としての販売を検討する.....消費電力の少ない発光ダイオード(LED).....持ち運びや天井からつり下げるのに便利な金具を付けた。携帯電話の充電もできる。今秋からNPOなどを通じて供給する計画....."

参考動画
Light of Hope in Cambodia -100 Thousand Solar Lantern Project [Panasonic]

(ChannelPanasonic,2013/04/01)

続きを読む "パナソニック、無電化地域向けLEDソーラーランタンを開発"

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