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NEDO、山形県酒田港で約15kWの空気タービン式波力発電の実証試験を開始

 NEDOは、海洋エネルギー発電技術の研究開発プロジェクトを実施しています。そうしたプロジェクトの一つに、2011年度から開始された三菱重工鉄構エンジニアリングの空気タービン式(振動水柱型空気タービン方式)波力発電システムの実証研究があります。現在の開発会社は、エム・エムブリッジとなって引き継がれています。
 今回、この空気タービン式波力発電システムが山形県酒田港の護岸に据えつけられ、実証試験が開始されました。設置されたシステムは、最大15kW級の規模で半年程度の実証試験が予定されています。以前の情報については、以下の記事をご覧ください。

三菱重工鉄構エンジニアリング、振動水柱型空気タービン方式の波力発電システムの実証研究を開始-----ソフトエネルギー、2011/11/18

 山形県酒田港の護岸に据えつけられた空気タービン式波力発電システムは、振動水柱型空気タービン方式といわれる、波の振動を空気の流れに変換(一次変換)した後、空気の流れによってタービンを回転することで発電(二次変換)するシステムです。具体的には「空気室」と呼ばれる空気の出入りのための穴が空いている構造物を設置し、空気室内の水面が上下することによって、その穴から波の上下に合わせた空気の流れが発生します。その流れを用いて、タービンを回転させ発電機を動かし発電するというものです。
 海外での開発事例が複数あり、実証研究では先行されています。今回のNEDOの実証実験では、実際に護岸に設置し評価を行い、事業化に向けた次のステップをさぐるものです。また、更なる大出力化を目指し、波力発電システムの実現につなげること、既存の防波堤などに後付けが可能なシステムとして建造・設置コストの低減化を目指すことが目的として掲げられています。

 以前のコスト的な目標は、「2015 年までに1kWh 当たりの発電単価を40円以下に抑える」とされていましが、NEDOは、別に実施されている海洋エネルギーの開発システムにおいて、「将来の系統電力への接続を見据え、1キロワット時当たり20円以下を目指す次世代技術の開発も進む」という内容の報道もあります。

 今回の空気タービン式(振動水柱型空気タービン方式)波力発電システムの実証実験の期間が半年と短いことが気になります。せっかく設置するのですから、1年は利用してほしいです。
 確かに、振動水柱型空気タービン方式としては、海外の事例に先行されている感は以前からありましたが、個人的には、国内での開発を継続し、コストやメンテナンスの確立し、国産化していただきたいシステムです。

 半年後からのより詳細なデーターの公表に期待しています。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2015年4月17日
山形県酒田港で波力発電の実証試験を開始
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-----image[”今回設置した波力発電システム(山形県酒田港)”] : 上下とも 同リリースより-----
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" 空気タービン式波力発電システムの実用化を目指す

 NEDOは、海洋エネルギー技術研究開発プロジェクトの一環として空気タービン式波力発電システムを開発、山形県酒田港の護岸にて実証試験を開始しました。
 波力発電システムの実用化につなげるとともに、既存の防波堤や護岸などに取付け可能なシステムとして建造・設置コストの低減化を目指します。

1.概要
 海洋エネルギー(海洋温度差、波力、潮力、海流等)発電技術は、欧米を中心として活発な技術開発が行われており、地球温暖化対策として注目されていると共に、今後の市場の拡大が期待されています。これまでも大学を中心とした研究開発が進められており、中でも波力発電は1980年代から研究開発や実証試験が実施されてきました。しかし、事業採算性を有した事業として自立するに至っておらず、発電効率及び設備の耐久性の、より一層の向上、監視システム及び制御システムの高度化などが必要な状況です。
 NEDOは、2011年度から海洋エネルギー発電技術の研究開発プロジェクトを実施しており、開発した空気タービン式波力発電システムについて、山形県酒田港の実海域で実証試験を開始します。この発電システムは、護岸に設置した振動水柱型空気タービン方式の発電装置です。本実証試験では、最大15kW級の規模で半年程度の実証試験を予定しております。これにより、実海域での本発電システムの評価を行い、事業化に向けた更なる大出力化を目指し、波力発電システムの実現につなげると共に、既存の防波堤などに後付けが可能なシステムとして建造・設置コストの低減化を目指します。

2.実証システムの内容
 振動水柱型空気タービン方式の波力発電システムとは、.......... "

関連
エム・エムブリッジ / 2012年1月5日 高効率波力発電システムの実証研究に着手(PDF)

"三菱重工鉄構エンジニアリング、2011/11/15 高効率波力発電システムの実証研究に着手(PDF)"

波に乗れるか!?波力発電、実用化の期待高まる―コスト・安全対策がカギ-----ニュースイッチ、2016年01月05日

"..........NEDO、1kW時当たり20円以下目指す.........."


参考エントリー
ヴォイス・ハイドロ Voith Hydro、スペインのMutriku港に300KW振動水柱型(OWC)波力発電所を開所-----ソフトエネルギー、2011/07/11

豪Oceanlinx社、シドニーで波力発電所建設計画が本決まり、波力利用の実用化に向けて動きだした-----ソフトエネルギー、2009/02/27

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イギリスのロンドン郊外に欧州最大6.3MWpの浮体式太陽光発電所が登場

 イギリスのヒースローに近い、サリー ウォルトン・オン・テムズ クィーン・エリザベス II 貯水池に欧州最大6.3MWpの浮体式太陽光発電所が登場しました。日本では世界最大の浮体式太陽光発電所と言われる、京セラの13.7MWp山倉水上メガソーラーが建設されていますので、規模では驚きません。驚いたのはその施工の様子です。

 なんじゃこりゃー。下の記事の写真に驚きました。この、このせりあがった様はなんだ? というわけです。

World's biggest floating solar farm powers up outside London-----theguardian,29 February 2016
Guardian_floating_solar
-----image : 上記ニュースより

 下の動画を見つけて、せりあがっているのではなく、単に貯水池の堤防の上にそって施工中のフロート付きの太陽電池が並んでいるのだと理解して、驚きは少し冷めました。

Europe's largest solar array unveiled at QE2 reservoir

Luke Garratt、2016/03/22)

この動画の1分半ぐらいのあたりから、堤防に並べられた太陽電池の様子を見ることができます。画像の謎は解けても、23,000枚の太陽電池が並ぶ様は圧巻です。
 このシステムを請け負ったのは、Lightsource社で、浮体式架台のシステムは、日本でもお馴染みになりつつあるciel-et-terre シエル・テール社のものです。先の京セラの山倉水上メガソーラーでも採用されています。世界の浮体式太陽光発電の浮体式架台の標準となりつつあります。


プレスリリース / Lightsource、Feb 15th 2016
Lightsource Begins Work on Europe’s Largest Floating Solar Project
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-----image : 同リリースより

" Europe’s biggest ever floating solar panel array is being installed by Lightsource Renewable Energy on London’s Queen Elizabeth II reservoir.  More than 23,000 solar photovoltaic (PV) panels will be floated on the reservoir near Walton-on-Thames, as part of Thames Water’s ambitious bid to self-generate a third of its own energy by 2020. .......... "

関連
・ciel-et-terre : press-review / Europe’s largest floating solar panel project is being installed on Thames Water’s QEII reservoir in Greater London.(PDF,02/02/2016)
/ Video Gallery

Europe’s biggest floating solar panel project charges ahead in London
-----thameswater,15 February 2016


参考
京セラ、千葉県で水上として世界最大級約13.7MWp 山倉水上メガソーラーの建設を開始-----ソフトエネルギー、2016/03/10

・Twilog ; #pv #floating(浮体式太陽光発電に関する情報のクリッピング)


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中部電力徳山水力発電所1 & 2号機、合計161.9MW運転開始

 中部電力の岐阜木曽川水系揖斐川に建設中だった徳山水力発電所1号機が完成し、1&2号の全号機の営業運転が開始されました。2014年5月に先行して運転を開始した、徳山水力発電所2号機は24,300kWで、今回稼働の1号機は、昨年5月の試験運転中に不具合が判明し、運転開始が遅れていたものです。この1号機は、139,000kW。両者合わせての出力が、161,900kWです。161.9MWとなり、これは、揚水発電所を除く、中部電力の一般水力発電所としては、最大規模の発電所となるということです。

 2号機完成時の記事が若干詳しいです。


プレスリリース / 中部電力、2016年3月24日
徳山水力発電所全号機の営業運転開始について

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-----image : 同リリース「徳山水力発電所の位置図・全景[PDF]」より

" ..........本日、徳山水力発電所1号機の営業運転を開始いたしましたので、お知らせします。
 徳山水力発電所1号機の営業運転は、2014年5月に運転開始した2号機に続くもので、これで徳山水力発電所として全号機の運転を開始しました。
..........
【徳山水力発電所の概要】
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町東杉原
水系 木曽川水系 揖斐川
最大出力(注)
1号機:139,000kW、2号機:24,300kW
ただし、同時運転時の合計出力は161,900kW
発電形式 1号機:ダム水路式、2号機:ダム式
最大使用水量 1号機:82.38m3/s、2号機:18.97m3/s
ただし、1,2号機の合計最大使用水量は100.4m3/s
有効落差 1号機:181.96m、2号機:145.71m
着工年月日 2009年10月26日
営業運転開始
1号機:2016年3月24日
2号機:2014年5月15日
(注)試運転結果に基づき、最大出力を当初計画から変更しております。
.......... "

関連
徳山水力発電所1号機の営業運転開始について-----中部電力、2016年3月23日
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-----image : 上記リリースより

" 徳山水力発電所1号機は、昨年5月の試験運転中に機器の不具合が判明し、運転開始が遅れておりましたが、原因究明と対策を終え、明日、24日から営業運転を開始する運びになりましたので、お知らせいたします。
 今回の不具合は、発電機の回転軸の一部に、製作工程において形成された微細な突起が、その軸を乗せて滑らせる固定部と接触して、過剰な摩擦熱が発生し、温度が想定を超え上昇したものです。

 突起をなくす対策を施し、試験運転において、正常な運転状態であることを確認しております。

 今回の不具合により、多くの皆さまにご迷惑とご心配をおかけしましたこと、あらためてお詫びいたします。

 2014年5月に営業運転開始した徳山水力発電所2号機とあわせた徳山水力発電所の最大出力は、161,900kWとなり、揚水発電所を除く、当社の一般水力発電所としては、最大規模の発電所になります。
.......... "

関連
中部電力、岐阜木曽川水系揖斐川に22,400kW徳山水力発電所2号機を完成-----ソフトエネルギー、2014/05/22


参考エントリー
中部電力、長野県に水路式5600kW清内路水力発電を新設。完成は2022年-----ソフトエネルギー、2016/03/08

・中部電力の水力発電の話題
 Twilog @greenpost : #chuden #renewhydro


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九電みらいエナジー、佐賀県で唐津・鎮西ウィンドファーム(仮称)建設計画を発表

 九州電力グループで、再生可能エネルギー専業の九電みらいエナジーは、佐賀県の唐津市で、唐津・鎮西ウィンドファーム(仮称)の建設計画を発表しました。
 同時に係る計画段階環境配慮書を経済産業大臣へ提出、環境影響評価法に基づき、配慮書及び要約書(配慮書を要約した書類)を公表、公開しました。

 唐津・鎮西ウィンドファーム(仮称)建設計画の概要は、佐賀県唐津市の該当地区において、定格出力2MWから、3.5MWの大型風力発電機を8基程度設置するというものです。最大の合計出力は、28MW(28,000kW)になります。
 現在公開されている配慮書は、平成28年3月10日(木)午前9時から、平成28年4月8日(金)午後5時まで公開されています。

 太陽光発電が大型から中小規模へ、また一般家庭などの屋根へとシフトするなかで、次として注目される再生可能エネルギーの分野には、当然風力が入ります。地元はもちろん、広く市民に愛される風力発電としての着実な普及を期待しています。


プレスリリース / 九電みらいエナジー、2016/03/09
唐津・鎮西地区における風力発電事業の調査開始について

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-----image(上-”事業実施想定区域”、下-”環境影響評価の手続き”) : 上下とも、同リリースより-----
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" ..........調査地である唐津市では、「唐津市再生可能エネルギー総合計画」を策定し、再生可能エネルギー導入等による低炭素社会づくりの推進や、地域産業の振興を推進しておられます。  こうした中、同地区の風況状況等の開発可能性について検討を進めてきた結果、この度、正式に調査に着手することといたしました。  つきましては、本日、本事業に係る環境保全のため配慮すべき事項の検討結果を取りまとめた「唐津・鎮西ウィンドファーム(仮称)設置計画に係る計画段階環境配慮書」(以下、配慮書)を、経済産業大臣へ提出いたしました。なお、明日3月10日より、環境影響評価法に基づき「配慮書」を当社ホームページにて公表するとともに、唐津市内4ヶ所において縦覧を開始いたします。

本事業の計画概要
事業の名称 唐津・鎮西ウィンドファーム(仮称)設置計画
原動力の種類 風力(陸上)
発電所の出力 最大28,000キロワット
 [定格出力2,000~3,500キロワットの風力発電機を8基程度設置]
事業実施想定区域 佐賀県唐津市鳩川、相賀、湊町、屋形石、中里、鎮西町八床、
鎮西町菖蒲、鎮西町塩鶴、鎮西町赤木の各一部
※今後、調査結果を踏まえ事業化決定の判断を行います。
......... "

関連
唐津・鎮西ウィンドファーム(仮称)設置計画に係る計画段階環境配慮書の公表について-----九電みらいエナジー、2016/03/10


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豪カルテックス Caltex、リモートエリアにソーラー給油所を開設

 ウェスタンオーストラリア州のトムプライスとオンスロウという町に、太陽電池の電力でポンプが駆動させる給油所が開設されました。オートブログの記事によると、設置したのは、オーストラリアのエネルギー供給企業のカルテックス Caltex 。しかし、下のカルテックスのリリースにはこのソーラー給油所の詳細が掲載されていません。
 ということで、写真から太陽電池の設備容量を適当に計算。太陽電池の設備容量は、コンテナの大きさとの比較で4kWp強と予測。1日平均の発電量は、18kWh/day程度かな。1個の軽油ポンプ(60リットル/分程度の能力のもの)と計量部その他で1.2kW程度すると、900リットル程度はハンドルできることになる計算。でも、オーストラリアの三連のトレーラー、ロードトレインなんかに給油するとなると、この量では心もとない。計算間違っているかもしれません。何かわかったら直します。
 この給油所は夜間も対応しているとのこと。写真のいずれかのコンテナの中身は、蓄電池なのでしょう。そして、カードでの決済に対応し、給油係りもいない無人の給油所ということです。

 世界初の太陽光発電による給油所というからには、もう少し詳しく知りたいところです。
 

プレスリリース / Caltex、14 March 2016
Caltex looks to the sun in outback diesel supply world-first
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-----image : 同リリースより

関連
オーストラリアの僻地に世界初の太陽光発電による給油所が登場-----autoblog、2016年03月19日 (World's first solar-powered gas station comes to Australian Outback


コメント続き
 YouTubeの動画を探していたら、Caltexの有人の普通のガソリンスタンドへの太陽光発電の導入に関する動画を見つけました。参考までに掲載しておきます。ガソリンスタンドの屋根に10kWpのシステム、それは3年から5年のうちに元が取れるということがアピールされています。

10 Kw Solar Power Systems In Caltex Service Stations Expected Return On Outlay Is Within 3 to 5 Yrs


(A Grade Solar Solutions Australia,2015/05/20)


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トヨタ自動車、風力発電により製造したCO2フリー水素を燃料電池フォークリフトへ供給する実証を開始

 神奈川県、横浜市、川崎市、岩谷産業、東芝、トヨタ自動車は、京浜臨海部における再生可能エネルギーを活用した、低炭素な水素サプライチェーンモデルの構築を図る実証プロジェクトとして、横浜市風力発電所(ハマウィング)を利用し水を電気分解して水素を製造し、貯蔵・圧縮するシステムに取り組みます。横浜市風力発電所(ハマウィング)は、2006年に稼働した、2MWクラス(1,980kW)の大型風力発電機で、発電量は、平均して約220万kWh/年を発電してきました。
 さらに、この風力発電機で発電した電力を利用し、製造した水素を、簡易水素充填車により輸送し、横浜市内や川崎市内の青果市場や工場・倉庫等に導入する燃料電池フォークリフトで使用するといったサプライチェーンの構築が予定されています。


プレスリリース / トヨタ自動車、2016年03月14日
風力発電により製造したCO2フリー水素を燃料電池フォークリフトへ供給する実証を開始

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-----image[”上-本プロジェクトによるサプライチェーン、下-横浜市風力発電所(ハマウィング)”)]: 同リリースより-----
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" 新たな水素サプライチェーン構築により80%以上のCO2削減が可能

 神奈川県、横浜市、川崎市、岩谷産業株式会社、株式会社東芝、トヨタ自動車株式会社は、京浜臨海部における再生可能エネルギーを活用した、低炭素な水素サプライチェーンモデルの構築を図る実証プロジェクトの具体的な内容について、2015年9月から検討を進めてまいりましたが、この度、詳細が固まり、実証を開始することになりました。
...........
実証プロジェクトの概要
実証テーマ
1)風力発電(ハマウィング)により水を電気分解して水素を製造するシステム
2)最適な水素供給を行うための貯蔵と輸送の仕組み
3)燃料電池フォークリフトの導入利用
4)水素サプライチェーンの事業可能性調査
...........
○各実証テーマにおけるシステム及びポイント
1)風力発電により水を電気分解して水素を製造するシステム
水素製造
▼ハマウィングの電力を、水の電気分解による水素製造及び装置の動力としても活用
▼変動する風力発電量と水素需要の時間差を考慮し、設備を最適運転できるマネジメントシステムによりフレキシブルにCO2フリー水素を製造

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-----image[”水電解装置(株東芝)”] : 同リリースより

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-----image[”ハマウィング敷地内計画イメージ(パース)”] : 同リリースより

2)最適な水素供給を行うための貯蔵・圧縮と輸送の仕組み
水素貯蔵・圧縮
▼水素を安定供給するために、2日分の水素を貯蔵
▼ハイブリッド自動車の使用済バッテリーを再利用し、環境性に配慮した蓄電池システムを活用。ハマウィングが止まっていても安定的な水素供給が可能

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-----image[”蓄電池システム(株 トヨタタービンアンドシステム)”] : 同リリースより

水素輸送
▼燃料電池フォークリフト用の簡易水素充填車を、日本初導入
▼フォークリフトの水素使用量を常時把握し、最適輸送でユーザー要望にきめ細かく対応

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-----image[”簡易水素充填車 (岩谷産業 株)”] : 同リリースより

3)燃料電池フォークリフトの導入利用

水素利用
▼導入先は、異なる使用条件で多様な実証が出来る4か所(12台)を選定
▼2016年2月に実用化モデルとして発表された燃料電池フォークリフトを使用しユーザー利用時のCO2排出量ゼロを実現

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-----image[”燃料電池フォークリフト (株 豊田自動織機)”] : 同リリースより

燃料電池フォークリフトの導入先等
導入先 実証の主なねらい
横浜市
中央卸売市場本場(青果部) 短距離・多頻度使用
キリンビール(株)横浜工場 重量物運搬

川崎市
ナカムラロジスティクス(かわさきファズ物流センター内) 屋内多層階での使用及び水素充填
ニチレイロジグループ 東扇島物流センター 低温物流業での使用

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-----image[”燃料電池フォークリフトの導入先・水素運搬ルート”] : 同リリースより

4)水素サプライチェーンの事業可能性調査

 水素価格
▼現状(本実証におけるコスト)の評価から、量産体制の整備、必要な規制緩和項目等の洗い出しなど、今後の水素価格低下に向けた対応の方向性について検討
▼将来(2030年頃)を見据え、技術革新や、サプライチェーンの大規模化による普及/横展開モデルについて検討

 CO2削減効果
▼CO2フリー水素のサプライチェーン構築により、従来比80%以上のCO2削減効果との試算
▼更なるCO2削減に向けた取組の方向性の検討

○今後の実証スケジュール
▼2016年秋頃から試験的運用開始
・燃料電池フォークリフト導入(2施設各1台 計2台)
・簡易水素充填車による水素デリバリーシステムの稼働
▼2017年度から本格運用開始
・燃料電池フォークリフトの導入拡大(4施設各3台 計12台)
・水素製造、貯蔵・圧縮等の全てのシステムが稼働

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..........."

関連
横浜市 環境創造局 風力発電(ハマウィング)
/ 風車の諸元表

Toyota and Partners Begin Hydrogen Supply Chain Test Project-----—bloomberg.com, March 14, 2016


コメント続き
 今回のトヨタ自動車らの実証テストには、是非これまでの再生可能エネルギー由来の水素の話題にかけていた、効率だとかコスト、技術的な見込みなどより具体的な情報の公開を期待しています。


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大阪ガス、京セラらと開発の世界最高効率52%の家庭用燃料電池 エネファームtype S を発売

 大阪ガスは、アイシン精機、京セラ、ノーリツと共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)の新製品をエネファームtype S開発し、積水ハウスの超高層マンションに、この新型燃料電池を全戸設置し余剰電力の余剰電力の買い取りを日本で初めて実施する、と発表しました。
 この新開発の家庭用燃料電池は、電気を発生させるセルスタックを京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニットをアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをノーリツがそれぞれ製造し、大阪ガスが2016年4月から販売が開始されます。
 
 この燃料電池の発電効率52%を達成し、発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しました。また、余剰電力の買取に対応したことで、利用者の経済性、およびシステムの環境性の向上が図られています。

 発電効率52%は、画期的。また、現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円の価格を実現したことも、評価されるポイントです。


プレスリリース / 大阪ガス、2016年2月24日
世界最高の発電効率・世界最小サイズを実現した家庭用燃料電池エネファームtype S(SOFC)の新製品発売について
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-----image(”新製品の外観”) : 同リリースより

"

 大阪ガス株式会社(略)は、アイシン精機株式会社(略)、京セラ株式会社(略)、株式会社ノーリツ(略)と共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC;以下、エネファームtype S)の新製品を開発しました※1。

 「エネファームtype S」は、大阪ガス、アイシン精機、京セラの3社とトヨタ自動車株式会社(略)が開発した技術をベースに商品化したものです。新製品は、電気を発生させるセルスタック※2を京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニット(以下、発電ユニット)をアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをノーリツがそれぞれ製造し、大阪ガスが2016年4月から販売を開始します。

 主な特徴は以下の通りです。
(1) 幅広いニーズに対応した革新的な仕様
 ◇世界最高※3の発電効率※4と世界最小※5の機器本体サイズを実現
 新製品では、大阪ガスと京セラが共同で開発したセルスタック耐久性向上技術※6を採用することにより、高い発電効率と耐久性を両立することに成功し、世界最高の発電効率52%を達成しました。また、発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器※7に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しました。

 ◇設置が可能な対象住戸の拡大
 技術・仕様の革新により、戸建住宅に比べて設置スペースに制約のあるマンションへの設置が容易になりました。また、現在お使いのガス給湯器をそのまま利用し、発電ユニットだけを後付で設置することが可能となりました。
..........
 ◇コストダウンを実現
 機器仕様の大幅な見直し等により、発電ユニットと熱源機のセット希望小売価格(税抜)は現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円※8、発電ユニット単体の希望小売価格(税抜)は1,425,000円※9を実現しました。

(2) お客さまの利便性向上
 IoT※10技術を活用し、新製品をより安心、快適にご利用できる以下の3つのサービス※11をご提供します。

・ 発電状態を常時見守り、万が一の際は駆けつける「発電見守りサービス」
・ 発電量や1か月の電気代予測などを確認できる「省エネナビゲーション」
・ 外出先からお風呂のお湯はりや床暖房の操作ができる「ガス機器遠隔操作」

(3) 余剰電力の買取開始によるお客さまの経済性・環境性の向上
 大阪ガスは、2016年4月から実施される電力の小売全面自由化に合わせ、新製品で発電し、お客さま宅で使われなかった電力(余剰電力)の買い取りを日本で初めて実施します。※12
..........


Fuelcell_spec
-----image(”仕様”) : 同リリースより
........... "

関連
世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」-----大阪ガス、2016年2月24日
Kyocera_fuelcell
-----image : 上記リリースより

家庭用燃料電池エネファーム type Sの新製品発売について ~世界最高の発電効率・世界最小サイズを実現~-----アイシン精機、2016年2月24日
16022401
-----image : 上記リリースより

積水ハウス、全戸最新のエネファーム搭載で”売電”できる超高層マンション2棟を発表-----しなやかな技術研究会、2016/03/14


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C&Fアジアパシフィック、アイルランド製20kW小型風力発電機CF20を日本市場で展開へ

 アイルランドから、小型風力発電機がやってきました。取り扱うのはC&Fアジアパシフィック社で、アイルランドから欧州中心に、50kWから250kWまでの小型風力発電機のラインナップで展開する、C&F Green Energy社の風車を扱います。今回投入が発表されたモデルは、日本特別仕様のCF20 JAPAN Limited モデル。CF20 JAPAN Limitedの3枚翼の直径は、13.1m。支柱高さが20mですから、最大の到達高は約33m。風速9m/sの時の最大出力が 19.5kWとなっています。年間平均風速6.0m/sの地点に設置した場合の発電予想量は、66,299kWh/年。

 この風車のいいところは、自立式油圧シリンダーで建柱工事やメンテナンス等の際に倒すことが楽なことです。下の動画にその自立式油圧シリンダーで立ち上がる様が紹介されています。
 さらに、アイルランドの同社のサイトがインターネットで遠隔制御することができることです。異常が見つかったり、荒天などの際に迅速に行動できる可能性があります。

 このサイズの風力発電機は、離島や山村などで風況のいいところで相当需要があると考えられてきた規格です。これまでのメーカーが成功しているといえない理由はいくつかあると思いますが、その中に価格とメンテナンスのスキームが確立してなかったという点があると考えています。そうした問題点を克服し、国内で成功していただきたいサイズの風力発電機です。
 実際、スマートジャパンのインタビューに担当者は、「既に160基受注した。年間500基の販売が目標」と答えておられます。住民に愛される小型風車という文脈での成功を切に願っております。

 
プレスリリース / C&Fアジアパシフィック、2016年3月2日
C&F Green Energy社小型風力発電機CF20 JAPAN Limited 日本特別仕様を WIND EXPO 2016で日本初公開。
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-----image(”C&F Grenn Energy CF20”) : 同リリースより

" C&F アジアパシフィック株式会社(略)は、アイルランドC&F Green Energy社の日本特別仕様CF20 JAPAN Limitedを3月2日より発売を開始。WIND EXPO 2016において初公開いたします。

【CF20 JAPAN Limited の特長】
1. 風向にリアルタイム自動追従。風速には翼の仰角制御でクラス最高の出力性能を誇る。
 風車上部に設置されている風向風速計は本体内部に搭載されているコンピューターに接続、風向が変化するとリアルタイムで追随します。風速の変化には翼の迎角が最も効率の良い角度に制御されます。この二つの技術によってクラス最高の安定した出力が生み出されます。


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-----image : 同リリースより

2. 集中監視センターによる24時間365日の徹底管理体制で安心運用。  アイルランド本社に設置された専門チームが24時間365日監視し、世界中のオーナー様のタービンが常に最適な状態を保つよう制御しています。またオーナー様もインターネットで所有するタービンの状態をリアルタイムで確認することができます。

3. 《独自方式》自立式油圧シリンダーで設置工事及びメンテナンスが驚くほど容易に。
 支柱は独自技術による自立式油圧シリンダー方式で驚くほど容易な設置工事が可能となりました。
 設置、メンテナンスが短期にかつ容易に、しかもローコストで行うことができます。

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-----image : 同リリースより

CF20 JAPAN Limited 仕様
 ローター直径 13.1m
 支柱高さ 20m
 最大出力 19.5kw
 年間出力@風速6m/s  66,299kW
 規格風速 9.0m/s
 最低稼働風速 2.2m/s
 上限稼働風速 25m/s
 炭酸ガス抑制値 26〜30トン/年
 騒音値 45dBA
 最大回転数 75回転/分
 設置工法 自立式油圧シリンダー
 その他  インターネット利用の遠隔制御方式を採用
......... "

関連
C&Fアジアパシフィック
Cf20japan_l_spec_table_pcurve
-----image : C&F Green Energy CF 20より

C&F GREEN ENERGY CF20の設置工事

(Koji Sekiwa、2015/09/04 )

"C&F GREEN ENERGY 社のCF20風力発電機の支柱を自立式油圧シリンダーで倒立させる工事。"

C&F Green Energy

Cf20summary
-----image : CF 20 Overviewより


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京セラ、千葉県で水上として世界最大級約13.7MWp 山倉水上メガソーラーの建設を開始

 京セラは、昨年末に発表した水上浮体式の太陽光発電所としては、世界最大級の約13.7MWの「千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所」の建設を開始しました。

京セラ関連、千葉県市原市の山倉ダムにおいて世界最大規模の浮体式メガソーラー(約13.4MWp)を計画-----ソフトエネルギー、2014/12/24

 計画発表時のリリースによると、浮体式架台は、フランスのシエル・テール · インターナショナル(日本法人:シエル · テール · ジャパン)の水上架台システムが採用されるとのことでした。京セラ製太陽電池モジュール約51,000枚を設置し、完成は、2017年度中を予定しています。この話題は、世界中で取り上げられ、海外の浮体式架台を利用したプランなども紹介される記事が発信されています。海外の状況なども、またお伝えできると思います。


プレスリリース / 京セラ、2016年01月21日
世界最大約13.7MWの水上設置型メガソーラー「千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所」の建設開始について
0105_riag02
-----image[”千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所(完成予想図)”] : 同リリースより

" 東京センチュリーリース株式会社(本社:東京都千代田区)と、京セラ株式会社(本社:京都府京都市)が共同出資する京セラTCL ソーラー合同会社(以下京セラTCL ソーラー)は、千葉県市原市にある山倉ダムにおいて、水上設置型として世界最大※1となる約13.7MWの太陽光発電所「千葉 · 山倉水上メガソーラー発電所」の建設を開始するにあたり、本日1月21日に安全祈願祭を執り行いましたのでお知らせいたします。 ..........  本発電所は、千葉県企業庁が管理する工業用水専用の山倉ダムの水面約180,000m2を利用し、京セラ製太陽電池モジュール約51,000枚を設置する計画で、2017年度中の稼働開始を予定しています。また、年間予想発電量は約1,617万kWh(一般家庭約4,970世帯分の年間電力消費量に相当※2)で、年間約8,170t※3のCO2削減に貢献する見込みです。 .......... "


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国土交通省、小水力発電設置のための環境を整備に向けて指針を発表

 国土交通省は、資源としての河川利用がこれまで以上に重要となってきているとし、有識者会議「資源としての河川利用の高度化に関する検討会」を設置、課題や今後の方策を検討してきました。そして、一定の議論の結果として、資源としての河川利用の促進に向けた課題の整理と進めるべき方策をまとめました。この報告書「資源としての河川利用の高度化に関する検討会 課題の整理と進めるべき方策」は、36ページで、関連サイトよりダウンロードできます。

 また、小水力に関しては、「小水力発電設置のための手引き」を改定しVer.3 平成28年3月を公開、慣行水利権を利用した従属発電の実施事例などをあらたに追加しました。こちらは、46ページで、http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shigenkentou/index.htmlよりダウンロード可能です。

 今後、パブリックコメントなどを実施し、河川利用に関する施策を進める方針です。


プレスリリース / 国土交通省、平成28年3月2日
資源としての河川利用の促進に向けた「課題の整理と進めるべき方策」について

" 資源としての河川利用の高度化に関する検討会の取りまとめ結果

 今般、「資源としての河川利用の高度化に関する検討会」において、「課題の整理と進めるべき方策」を取りまとめました。進めるべき方向性・方策として、民間企業等の河川敷地の占用許可期間を公的主体と同程度にまで延長することや、小水力発電事業の各種事例を広く周知することなどが盛り込まれています。これを踏まえ、国土交通省では、民間企業等の占用許可期間を3 年から1 0 年へ延長することについてパブリックコメントを実施するとともに、各種事例の周知に努めて参ります。

 近年、資源としての河川利用がこれまで以上に重要となってきていることから、河川をより有効に活用するため、「資源としての河川利用の高度化に関する検討会」( 座長: 小幡純子上智大学法科大学院教授) を設置し、「河川を利用した再生可能エネルギー( 小水力発電) の普及拡大」及び「魅力ある水辺空間の創出の推進」に向けた課題、方策等について、平成2 6 年1 2 月から平成2 8 年2 月まで計6 回にわたり議論を行ってまいりました。
 議論の取りまとめ内容の概要等は下記のとおりです。

1、取りまとめ内容の概要
[1]河川を利用した再生可能エネルギー( 小水力発電) の普及拡大
◇ 地域の課題解決に資するなど、公共性の高い事業にインセンティブを付与する仕組み作りが可能であるか検討する。
◇ 各種事例の周知や事業者にとって必要な情報を適時適切に行い、小水力発電の事業化への機運を釀成する。
◇ 小水力発電事業への潜在的な参入事業者に向けた説明会の開催などを行い、事業に関する理解、知識の向上に努める。
◇ 行政側の職員に対して先行事例の共有や研修等を行うことにより、小水力発電事業の円滑な支援等を進める。
◇ 公募やP P P /P F I の活用など、既存施設を活用した小水力発電事業における民間事業者の更なる参入を検討する。
◇ 農業など水利使用に係わる部局と適切な連携を図り、慣行水利権の認知を高めて届出促進や実態把握に努める。
..........
[2] 魅力ある水辺空間の創出の推進
..........
2、国土交通省としての当面の取組み
 [1] 河川敷地占用許可準則の一部改正に向けたパブリックコメントの実施
  → 営業活動を行う事業者等の占用許可期間を3年から10年へ延長
 [2] 「小水力発電設置のための手引き」の改定(Ver.3)
  → 未掲載であった慣行水利権を利用した従属発電の実施事例などを追加掲載    
 [3] 「河川空間のオープン化活用事例集」の作成   
 → 河川空間のオープン化の全国的な取組事例を掲載した事例集を新たに作成 ※ 河川敷地占用許可準則の一部改正案、事例集等は以下のURLを参照
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shigenkentou/index.html

添付資料
報道発表資料 PDF形式
別紙(「課題の整理と進めるべき方策」全文) PDF形式
参考資料 PDF形式
..........  "

関連
河川敷地の民間占用期間の延長に関するパブリックコメントを開始~規制緩和により水辺のにぎわいづくりを推進~-----国土交通省、平成28年3月2日

・国土交通省 : 小水力発電と水利使用手続
コメ-「小水力発電設置のための手引き」を改定しVer.3が、こちらからもダウンロードできます。

国土交通省、小水力発電設置のための手引き(Ver.3)を公開-----自然エネルギー、2016/03/09


参考
資源としての河川利用の高度化に関する検討会(第1回)の開催について-----国土交通省、平成26年12月24日

今後の水資源政策のあり方について~「幅を持った社会システム」の構築(次世代水政策元年)~- 中間とりまとめを公表します ------国土交通省、平成26年4月11日


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中部電力、長野県に水路式5600kW清内路水力発電を新設。完成は2022年

 中部電力は、長野県下伊那郡阿智村および飯田市に位置する水系・河川名「天竜川水系・黒川および小黒川」に5600kWの水路式(流れ込み式)清内路水力発電を新設すると発表しました。2018年度に工事に着手し、2022年度に運転を開始する予定です。
 同社による流れ込み式の新規水力発電所の開発は、1996年に運転開始した平谷水力発電所(出力8,100kW)以来、20年ぶりとのことです。

 水路式(流れ込み式)は、ダムを建設せず河川に取水口を設置し閉水路により下流の発電設備まで導水する方式です。ダムがないため、渇水などの影響を受ける反面、建設コストを安くできるというメリットがあります。

 中部電力の2015年6月末現在の水力発電所は、195ヵ所で合計出力は、5,356,470kWとなっています。保守、故障時以外は24時間発電することが期待できる水力発電の重要性は強調しても、強調しすぎることはありません。また、大規模なダムの建設が難しい今後は、小水力発電の建設にも期待がかかります。


プレスリリース / 中部電力、2016年3月7日
清内路(せいないじ)水力発電所の建設計画について

Chuden_seinannji_hp
-----image(上下とも、別紙PDF「発電所概略位置とえん堤設置予定箇所現況写真」より) -----
Chuden_seinannji_hp2

" ...........天竜川水系黒川(くろかわ)および小黒川(こぐろかわ)の流水を利用した清内路水力発電所を建設することといたしましたので、お知らせいたします。  清内路水力発電所は、発電出力5,600kWの流れ込み式水力発電所で、2018年度に工事に着手し、2022年度に運転を開始する予定です。

 当社による流れ込み式の新規水力発電所の開発は、1996年に運転開始した平谷水力発電所(出力8,100kW)以来、20年ぶりとなります。
..........
【計画概要】
発電所名 清内路水力発電所
所在地 長野県下伊那郡阿智村および飯田市
水系・河川名 天竜川水系・黒川および小黒川
発電出力 5,600kW
最大使用水量 2.50m3/s
有効落差 約272m
想定年間発電量 約2,700万kWh (一般家庭 約7,100世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量 年間13,000トン程度
工事着手予定 2018(平成30)年度
運転開始予定 2022(平成34)年度
.......... "

関連
中部電力の水力発電所 水力発電所一覧

コメント続き
 上のリストからこの20年以内(1996年以降)に新設された水力発電所をリストしてみると、下の6ヶ所となっていました。

・大井川 東河内(ひがしごうち)ダム 170kW 2001年2月
・易老沢 易老沢(いろうざわ) 水路 250kW 2003年6月
・上村川 平谷 水路 8,100kW 1996年4月
・矢作川 新串原 ダム 230kW 2015年6月
・小里川 小里川(おりがわ) ダム 1,800kW 2003年6月
・名張川 比奈知(ひなち) ダム 1,800kW 1998年12月


参考エントリー
中部電力、静岡県に維持流量利用、290kW新奥泉水力発電所を建設へ-----ソフトエネルギー、2014/12/15

中部電力、岐阜木曽川水系揖斐川に22,400kW徳山水力発電所2号機を完成-----ソフトエネルギー、2014/05/22

中部電力、岐阜県で維持流量利用の190kW阿多岐水力発電所の工事に着手-----ソフトエネルギー、2014/05/10

中部電力、岐阜県高山市に290kWの維持流量利用の秋神水力発電所を計画-----ソフトエネルギー、2014/04/22

・Twilog @greenpost : #chuden (中部電力に関する情報のクリッピング)


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ユーラスエナジーの青森県六ヶ所村の148MWpユーラス六ヶ所ソーラーパーク

 昨年の10月に、現在日本最大となるユーラスエナジーの森県六ヶ所村の148MWpユーラス六ヶ所ソーラーパークが運転開始しました。出力は、115,000kW(交流)148,000kW(直流)となっています。太陽電池の設備容量としては、148MWpとなり、現時点でも日本最大です。

 しな研では、国内メガソーラーランキングをまとめてきました。もちろん現在でも、ユーラス六ヶ所ソーラーパークが148MWpで最大です。

国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ)

 国内では、今後も100MWpを越える出力規模の大規模太陽光発電所の建設計画が複数進んでいます。日本という狭い国土、しかも平地が少ない土地ではこんな大規模な太陽光発電所の建設が進められてきたことに素直に驚きを感じます。これらに対する今後の実績と評価についても、情報を集めていきたいと考えています。

 
プレスリリース / ユーラスエナジー、2015年10月05日
国内最大規模の太陽光発電所営業運転開始

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-----image(”発電所写真、上-鷹架地区、下-千歳平北地区”) : 同リリースより-----
Titosepv

" 当社グループが青森県六ヶ所村にて建設を進めていましたユーラス六ヶ所ソーラーパーク(11 万5,000kW/交流)が完成し、10月1日より営業運転を開始しました。

 この設備はむつ小川原開発地区内の2つの地区(鷹架たかほこ・千歳ちとせ平だいら北きた)に、東京ドーム約50個分に相当する253ヘクタールの土地を利用し、約51万枚のパネルを設置したもので、現在操業中の太陽光発電設備の中では、国内最大規模となります。

 総発電量は一般家庭の約3万8,000世帯が消費する電力量に相当し、年間約7万トンの二酸化炭素の削減効果が見込まれます。

 当社グループはグローバルに風力と太陽光発電事業を推進しており、風力発電では国内最大手、世界でも有数の風力発電事業者として位置付けられています。

 本件は当社グループにとって国内で7か所目の太陽光発電事業であり、当社グループの太陽光発電の設備容量は国内で232,500kW(グローバルでは281,468kW)となり、太陽光発電事業においても、国内トップクラスの事業者となりました。

≪発電所概要≫
・発電所名 : ユーラス六ヶ所ソーラーパーク
・所在地 : 青森県上北郡六ヶ所村 (鷹架地区、千歳平北地区)
・総出力 : 115,000kW(交流)148,000kW(直流)
・モジュール : シリコン系単結晶太陽電池(三菱電機社製、サンパワー社製)
.......... "


参考

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食品加工&農作物残渣利用の120kW鈴与菊川バイオガスプラントが稼動

 静岡の鈴与商事は、菊川市で鈴与菊川バイオガスプラントを完成させたということです。出力jは、120kW。
 発電には、鈴与グループ企業から排出される食品系・農業系の廃棄物と地域から排出される刈草などの有機系廃棄物を活用する食品加工&農作物残渣利用のバイオガスプラント、および発電プラントとなっています。この有機系廃棄物は1日あたり約6.7tを搬入し、これをメタン発酵させ、バイオガスを得るとのこと。年間の想定発電量は約1,051千kWhで、一般家庭の約200世帯分の年間使用量に相当。

 静岡で鈴与商事というと、ガソリンスタンドでみんな知っている企業です。ホームページをみると、電力小売りとかにも参入している総合エネルギー商社なんですね。こんかいのプラントでは、120kWという規模が、他の地域にでも展開しやすいサイズなので特に注目しています。


プレスリリース / 鈴与菊川バイオガスプラント 完工のお知らせ、2016年2月9日
Suzuyo_biogas_gaiyou
-----image : 同リリースより

"..鈴与商事株式会社(略)は、静岡県菊川市において建設工事を行っておりました「鈴与菊川バイオガスプラント」が今般完工の運びとなり、4月より本稼働することになりましたので、お知らせいたします。
..........
2.発電プラントの概要
 発電には、鈴与グループで食品製造業を営むエスエスケイフーズ株式会社(略)、農業生産法人のベルファーム株式会社(略)から排出される食品系・農業系の廃棄物と地域から排出される刈草などの有機系廃棄物を活用します。有機系廃棄物は1日あたり約6.7tを搬入し、これをメタン発酵させ取り出したバイオガスを発電機の燃料と
して利用します。年間の想定発電量は約1,051千kWhで、一般家庭の約200世帯分の年間使用量に相当します。(プラントの概要は後記)

3.取り組みの特徴
 鈴与菊川バイオガスプラントは、発電だけでなく、発電にともなって排出されるメタン発酵後の消化液や排気ガスの再利用にも取り組みます。
(1)メタン発酵後の消化液等の残渣の活用
 有機系廃棄物をメタン発酵させた後の消化液等の残渣は、露地作物や施設農業、茶業で肥料として活用できるよう静岡県農林技術研究所(磐田市)、および、同茶業研究センター(菊川市)と連携して研究を進め、再び地域に還元することを目指します。
(2)バイオガス燃焼後の排気ガスの活用
 発電用に燃焼させたバイオガスの排気ガスについては、大阪府立大学大学院工学研究科安田准教授、および、株式会社公害防止機器研究所(略)の技術支援のもとNOxを除去しCO2を精製し、ベルファームにて、農作物の光合成促進に利用します。このNOx除去技術は、日本をはじめとするどの先進国でも導入されていない斬新的なものです。

〈プラント概要〉
◆設置場所 菊川市西方4035番他1筆
◆原料とする有機系廃棄物
・前述2社より排出される食品加工残渣と農作物残渣を主原料
とし、地元の刈草も活用する。
・総量は1日あたり6.7tを見込む
◆発電規模 120kW(60kW発電機 2機)
◆想定発電電力 約1,051千kWh/年
 ※一般家庭200世帯分の年間使用量に相当
◆CO2利用効果
 878.2t-CO2/年
※食品加工残渣を産業廃棄物処理した場合と比較しての CO2利用効果
◆総投資額 約9億円
-----鈴与菊川バイオガスプラント 完工のお知らせ(PDF 225KB)より....."

関連
Suzuyo_biogas
-----image : Twitter @greenpostより


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出光、大分県九重町に5050kW滝上バイナリー発電所の建設を開始

 出光は、大分県九重町に約5MW(5050kW)滝上バイナリー発電所の建設を開始しました。バイナリー発電とは、低沸点媒体を用いることで、従来の地熱発電では活用できなかった低温の蒸気・熱水での発電を可能にする発電方式で、大規模な井戸の掘削を必要とせず、メンテナンスも比較的楽ということで新規の地熱発電所の大きな流れの一つとなっています。
 今回利用される熱水は、出光大分地熱の敷地内の九州電力株式会社滝上(地熱)発電所(発電容量:27.5MW)に供給している蒸気に付随して噴出しているものです。バイナリー発電システムは、富士電機が本発電設備全体の設計から、調達、製作、建設を一括請負って実施されています。完成は、2017年3月の予定です。

 同じ九州電力管内には、2015年6月に運転を開始した九州電力グループの九電みらいエナジーによる5MW菅原バイナリー発電所が運転を開始しています。5MW滝上バイナリー発電所が完成すれば、比較的大規模なバイナリー発電所は、2MW八丁原バイナリーと合わせて3か所目になります。
 
 出光は、1996年の九州電力の滝上発電所の操業開始以来、出力25MW(25,000kW)に相当する発電用蒸気を供給をおこなっています。滝上発電所は、2010年6月に27.5MW(27,500kW)への出力増強を実施、19年間にわたり国内トップクラスの高い設備利用率での運転を行っているということです。大分県は、地熱発電で国内実績No.1の地熱県です。今後のさまざまな取り組みにも注目しています。


プレスリリース / 出光、2016年3月1日
国内最大級の地熱バイナリー発電所の建設を開始しました
100776029
-----image(”上-完成予想図、下-位置図”) : 同リリースより-----
100776030

" 出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、略)は、100%子会社である出光大分地熱株式会社(略)滝上事業所において、バイナリー発電所の建設を開始しましたので、お知らせいたします。
..........
 このたび、2017年3月の運転開始を目指し、同敷地内にバイナリー発電所の建設工事に着手いたしました。完成後の発電容量は5,050キロワットであり、国内で最大級のバイナリー発電所となります。
 バイナリー発電は、低沸点媒体を用いることで、従来の地熱発電では活用できなかった低温の蒸気・熱水での発電を可能にする発電方式です。
.......... 滝上バイナリー発電所の概要
名称 滝上バイナリー発電所
位置 大分県玖珠郡九重町大字野上3330-152(生産1号基地内)
発電容量 5,050 kW(出力)
年間発電規模 31百万kWh
事業内容 地熱発電事業(再生可能エネルギー固定価格買取制度活用)
稼働予定 2017年3月
..........
出光大分地熱株式会社滝上事業所の概要
名称 出光大分地熱株式会社滝上事業所
位置 大分県玖珠郡九重町大字野上2862-12
事業内容 九州電力株式会社滝上発電所用蒸気供給事業
※参考 九州電力滝上発電所 所在地 大分県玖珠郡九重町大字野上2862-12
発電容量 27,500 kW(定格出力)
年間発電規模 197百万kWh
.......... "

関連
5,000kW級 地熱バイナリー発電設備の受注について-----富士電機、2015年5月26日

".....出光大分地熱との間で、本発電設備全体の設計、調達、製作、建設を一括請負しました。滝上バイナリー発電所は出光大分地熱の敷地内に設置され、九州電力株式会社滝上(地熱)発電所(発電容量:27,500kW)に供給している蒸気に付随して噴出する熱水を活用して発電....."

エネルギー列島2015年版(44)大分:地熱発電でトップを独走、太陽光やバイオマスを加えて自給率5割へ-----スマートジャパン、2016年02月23日

" ..........八丁原発電所から山を1つ越えた九重町の菅原地区では、九州電力グループが「菅原バイナリー発電所」を2015年6月に稼働.....5MW.....同様のバイナリー発電所は「滝上発電所」の近くでも建設中だ。滝上発電所は九州電力が九重町で運営する大規模な地熱発電所の1つで、発電に利用する蒸気を出光興産グループの「出光大分地熱」が供給している.....新たに発電能力が5MWの「滝上バイナリー発電所」を建設中で、2016年3月に運転を開始する予定.....菅原地区と合わせて2カ所のバイナリー発電所が稼働すると、九重町内の家庭が消費する電力量の4倍以上を供給できるようになる.....「大岳(おおたけ)発電所」が最も長く運転を続けている。1967年の運転開始から50年近く経過したため、老朽化した発電設備の更新計画が始まった.....更新すると、発電能力は従来の12.5MWから14.5MWに増強.......... "

・九州電力 : 地熱発電への取組み


参考エントリー
大分県九重町で 5MWの菅原バイナリー発電所が運転を開始-----ソフトエネルギー、2015/07/23

西日本環境エネルギー、九州電力、大分県玖珠郡九重町で5MWの菅原バイナリー発電所の建設へ-----ソフトエネルギー、2013/12/04

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東北電力、再エネ導入のための南相馬変電所の40MWh大容量蓄電池システムを運用開始

 東北電力は、福島県南相馬市の南相馬変電所内に設置した40MWh(40,000kWh)大容量蓄電池システムの運用を開始しました。設置されたリチウムイオン電池の働きは、再生可能エネルギーの大量導入の際の蓄電池を利用した需給バランス改善の実証試験です。

 導入されたリチウム蓄電池は、東芝の定格40MWh SCiBで、主要機器として、系統連系用変圧器、昇圧用変圧器、蓄電池用パワーコンディショナー、蓄電池盤といっしょに納品されました。


プレスリリース / 東北電力、平成28年 2月26日
南相馬変電所の大容量蓄電池システムの営業運転開始について
Touhokuepco_battery
-----image : 上下とも同リリースより-----
Tohokuepco_battery2

" ..........本日、南相馬変電所(所在地:福島県南相馬市小高区)に設置した大容量蓄電池システム(リチウムイオン電池、容量40,000kWh)の営業運転を開始いたしました。

 当社は、再生可能エネルギーの推進を復興の大きな柱と位置付けている福島県の復興に資する取り組みとなるよう、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会が公募した「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」の採択を受け、平成27年5月から設置工事を進めていたものです。

 本実証事業は、気象条件で出力が変動する再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力供給が需要を上回るおそれが生じる場合には蓄電池で余剰電力を吸収し、逆に需要が高まる時間帯には蓄電池から放電する運用を行うことで、蓄電池による再生可能エネルギーの導入拡大効果等を検証するものであり、今後1年程度をかけ実証試験を行う予定としております。
 なお、本システムによる導入拡大効果については、経済産業省の要請に従い、福島県の避難解除区域等における太陽光発電事業者へ優先的に割り当てることとしております。
..........
”.....南相馬変電所の大容量蓄電池システムの概要
1.設置場 所:南相馬変電所〔福島県南相馬市小高区〕
2.設置面 積:約8,500m2
3.実証設 備:リチウムイオン電池
・出力:4万kW
・容量:4万kWh
4.実証事業の目的:電力系統に大容量蓄電池を設置し、需給バランスを改善することで得られる、再生可能エネルギーの導入拡大効果(5万kW程度を想定)について検証を行う。
.......... ”-----「(別紙)南相馬変電所大容量蓄電システムの概要(PDF/266KB)」より
..........  "

関連
東北電力株式会社向け系統用蓄電池システムの営業運転開始-リチウムイオン二次電池として世界最大級出力・容量のシステム-----東芝、2016年2月26日

" .....本日、東北電力株式会社(以下、東北電力)が実施する「南相馬変電所需給バランス改善蓄電池システム実証事業」注1向けに当社が納めた、リチウムイオン二次電池として世界最大級注2の出力40MW、容量40MWhの蓄電池システムが営業運転を開始..........
..........
蓄電池システムの概要
1.定格40MW‐40MWh
2.主要機器
 系統連系用変圧器、昇圧用変圧器、蓄電池用パワーコンディショナー、蓄電池盤、蓄電池モジュール(SCiB™)
......... "

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/ 大規模蓄電システム

東北電力、西仙台変電所の20MWhの世界最大規模のリチウムイオン蓄電設備を稼働-----ソフトエネルギー、2015/02/23

[ カテゴリー : 電力変換/蓄電、蓄熱、水素など ]


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