東芝ら、ケニアでオルカリア1号、4号地熱発電所各140MWの営業運転を開始
東芝、豊田通商、そして現代エンジニアリングが、ケニア電力公社(KENGEN)から受注したオルカリア Olkaria1号および4号地熱発電所がこのたび完工し、2月19日に現地で開所式が行われました。今回完成したのは、2011年11月に東芝が、オルカリア1号地熱発電所への増設、そして、新設のオルカリア4号地熱発電所にそれぞれ、70MW(7万kW)の地熱蒸気タービン・発電機を2セットずつ納品し、豊田通商と現代エンジニアリングが発電設備と土木据付工事を実施したものです。実際の稼働は、2014年9月に4号機、そして2015年1月にに行われ、今回合同の開所式が行われました。増設のオルカリア1号は、今回の140MWプラスで合計185MWとなりました。
すごいのは、オルカリア1号および4号地熱発電所は、現在の同国の総発電設備容量の約20%に相当する28万キロワットの電力を供給する規模となり、ケニア最大の地熱発電所となったことです。
ちなみに、オルカリア2号は、105MW(KENGEN,2010)、オルカリア3号は、110MW(Ormat Technologies,2000)となっています。
ケニアでは、高い経済成長率を背景に電力需要の拡大が見込み、国家ビジョンである”VISION 2030”のもと、国全体の発電容量を現在の166万キロワットから2030年までに1750万キロワットまで拡大する計画を掲げているということです。
プレスリリース / 東芝、2015年02月20日
・ケニア最大の地熱発電所が営業運転を開始
-----image : 同リリースより
" ..........豊田通商株式会社と現代エンジニアリングとともにケニア電力公社から受注したオルカリア1号および4号地熱発電所がこのたび完工し、2月19日に、同国大統領や現地政府関係者参加のもと、オルカリア地熱発電所全体の開所式が執り行われました。当社は2013年に主要機器である7万キロワット地熱蒸気タービンと発電機を4セット納入しています。機器の据付と試運転を経て、2014年9月に4号地熱発電所、また2015年1月に1号地熱発電所がそれぞれ営業運転を開始しています。同国では、高い経済成長率を背景に電力需要の拡大が見込まれ、国家ビジョンである”VISION 2030”のもと、国全体の発電容量を現在の166万キロワットから2030年までに1750万キロワットまで拡大する計画を掲げており、IPP事業を含め多数の新規地熱発電所建設の計画が進められています。今回営業運転を開始したオルカリア1号および4号地熱発電所はその一環として建設され、現在の同国の総発電設備容量の約20%に相当する28万キロワットの電力を供給するもので、ケニア最大の地熱発電所となります。
..........
注1 出典:Bloomberg New Energy Finance (2014年8月)
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関連
・ケニア最大の地熱発電プロジェクト向け発電設備の受注について-----東芝、2011年11月07日
・ケニアの地熱発電所建設に関して東芝、三菱重工、富士電機、そして仏アルストムの4社が応札予定-----ソフトエネルギー、2011/02/02
・Wikipedia : Geothermal power in Kenya
参考
・駐日ケニア共和国大使館 / 経済概観
".....
ビジョン2030
2006年10月、ケニア政府は、国内開発の転換に焦点を当てたビジョン2030を発表..... "
Olkaria geothermal power project near completion
(DNKenya,2014/02/18 )
参考エントリー
・東芝、50MW級地熱発電所の建設に向けてコロンビアの電力会社と検討を開始-----ソフトエネルギー、2015/02/18
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