東芝、50MW級地熱発電所の建設に向けてコロンビアの電力会社と検討を開始
東芝は、コロンビア共和国イサヘン電力(ISAGEN S.A. E.S.P)と、発電出力50MW級の地熱発電所(カルダス県ビジャ・マリア市)の開発における協業に向けて検討を開始することに合意しました。
イサヘン電力はコロンビアの公的電力会社で、開発予定の地熱発電所は、同国・同社にとって初の地熱発電所となります。調べてみるとコロンビアは、電力の65%超を水力発電でまかなう自然エネルギー大国であることがわかりました。残りのほとんどは火力発電です。そしてここに地熱が加われば、エネルギーの独立はより強化されます。
今回締結された覚書は、東芝とイサヘン電力のほか、西日本技術開発、シュルンベルジェ(Schlumberger)との4社間での締結となります。西日本技術開発が全体のエンジニアリングと実行可能性調査(FS)を請け負い、2年間にわたり行われる調査を経て、実現可能と判断されれば、2020年の運転開始を目指し、当社が発電所の建設と蒸気タービンや発電機などの主要機器の供給を行う予定です。蒸気を発生する井戸の掘削と蒸気輸送設備は、地元のシュルンベルジェが担当する予定です。
プレスリリース / 東芝、2015年02月18日
・コロンビア イサヘン電力との地熱発電開発に向けた覚書締結について コロンビア初の地熱発電所建設へ
-----image[”地熱発電用蒸気タービン(イメージ)”]: 同リリースより
" ..........コロンビア共和国イサヘン電力株式会社(ISAGEN S.A. E.S.P、以下「イサヘン電力」)と、発電出力50メガワット級の地熱発電所の開発における協業に向けて検討を開始することに合意し、このたび覚書を締結しました。覚書は当社とイサヘン電力のほか、西日本技術開発株式会社(以下「西日本技術開発」)、シュルンベルジェ株式会社(Schlumberger、以下「シュルンベルジェ」)との4社間での締結になります。今回の合意に基づき、イサヘン電力が同国カルダス県ビジャ・マリア市に開発する地熱発電所について、4社が共同で実現可能性調査(FS)と建設、運転に取り組む予定です。
..........
コロンビアの主要な電源は水力発電であり、当社もこれまで同国に38台、6062メガボルトアンペア相当の水車発電機を供給してきました。
.......... "
関連
・東芝 : 電力システム社 火力・水力事業部
/ 地熱発電とは?
/ 東芝地熱発電の歴史と実績
参考
・Wikipedia : Electricity sector in Colombia
コメント続き
今回のリリースによると東芝は、1966年に日本国内初となる岩手県松川地熱発電所に20MWの地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、北米、中南米、東南アジア、アイスランドなど世界各国に52台、約3400MWの発電設備を納入し、世界トップの24%のシェア(出典:Bloomberg New Energy Finance ,2014年8月)を占めているということです。
東芝の関連サイトによると、その東芝の海外の納入国は、アイスランド、メキシコ、フィリッピン、アメリカ、コスタリカです。これ以外にもトルコに地熱発電所向けの発電機を受注しています。今後も有望な事業として世界展開を進めていただきたいものです。
参考エントリー
・東芝、インドネシアの330MWサルーラ地熱発電所向けに蒸気タービンと発電機3セットを受注-----ソフトエネルギー、2014/07/17
・東芝、トルコ西部のアラシェヒル地熱発電所向け40MW級発電設備一式を受注-----ソフトエネルギー、2014/01/08
・丸紅、東芝製システムによりインドネシアで約55MWのパトハ地熱発電所1号機を建設へ-----ソフトエネルギー、2011/12/16
・東芝、ニュージーランドのテミヒ地熱発電所向けタービン、発電機、復水器を受注-----ソフトエネルギー、2011/04/06
・ケニアの地熱発電所建設に関して東芝、三菱重工、富士電機、そして仏アルストムの4社が応札予定-----ソフトエネルギー、2011/02/02
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