中部電力、静岡県に維持流量利用、290kW新奥泉水力発電所を建設へ
中部電力は、静岡県静岡市の奥泉ダムの維持流量を利用した、290kW新奥泉水力発電所を建設すると発表しました。
大井川水系に属する、奥泉ダムには、1956年1月に運転を開始した、92,000kWの奥泉(水力)発電所があります。ダムは、中部電力が1952年に建設を開始、1955に竣工した重力式コンクリートダムです。
今回の、290kW新奥泉水力発電所は、奥泉(水力)発電所の出力の3%程度の水力発電施設ですが、既存の施設を利用した小水力発電所としての活用の成果と普及が期待されます。工事は、2016(平成28)年度に開始予定です。運転開始予定は、2017(平成29)年度とのことです。
ちなみに、中部電力の維持流量を利用した小水力発電所としては、大井川水系大井川の畑薙第二ダムの2001年に設置された170kW東河内発電所があります。そして、こちらの畑薙第二ダムには、1961年8月運開の85,000kWの畑薙第二発電所が存在しています。大きめと小さめ、二つの水力発電所のセットは、電源の信頼性の向上にも役立ています。
プレスリリース / 中部電力、2014年12月1日
・新奥泉水力発電所の開発計画
-----image : 同リリース「別紙 発電所設置イメージ図と概略位置図(PDF)」より
".....当社所有の奥泉ダムの直下に、ダムの落差と放流水を利用した維持流量水力発電所を建設することといたしましたので、お知らせいたします。
当社は、電源の多様化、地球温暖化問題への対応の観点から、再生可能エネルギーの開発を進めております。
この一環として、このたび、2017年度の運転開始を目指し、奥泉ダムの直下に、発電出力290kWの維持流量水力発電所「新奥泉水力発電所」を建設することといたしました。
今後、当社は、地元自治体や地域の皆さまにご理解とご協力をいただきながら、開発を進めてまいります。
当社は今後も、再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できる一般水力や維持流量水力発電の継続的な開発に努めてまいります。また、既設水力発電所の設備改修による出力および発電電力量の向上についても計画的に進めてまいります。【計画概要】
発電所名 新奥泉水力発電所
所在地 静岡県静岡市葵区井川
ダム名 奥泉ダム
発電出力 290kW
想定年間発電量 約110万kWh
(一般家庭 約300世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量 年間560トン程度
工事着手予定 2016(平成28)年度
運転開始予定 2017(平成29)年度
.......... "
関連
・中部電力 : 中部電力の水力発電所 東河内発電所 - 維持流量放流を利用した小水力発電
・中部電力 : 水力発電所一覧 - 主な水力発電所 - 水力発電所一覧
" 中部電力の水力発電所の一覧データです。
2014年3月末現在、185ヵ所の発電所で出力5,232,000kWの発電をおこなっています。
..........
大井川水系(計13ヵ所 657,570kW)
..........
大井川他 奥泉 ダム水路 92,000 1956年1月
.......... "
参考
・ダム便覧-日本ダム協会 : 奥泉ダム [静岡県](おくいずみ)
・水力発電所ギャラリー-水力ドットコム : 中部電力奥泉発電所
参考エントリー
・中部電力、岐阜木曽川水系揖斐川に22,400kW徳山水力発電所2号機を完成-----ソフトエネルギー、2014/05/22
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