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NEDO、新たに海洋エネルギーに関する開発・研究の4プロジェクトを採択

 NEDO 新エネルギー・産業技術総合開発機構は、海洋エネルギーに関する開発・研究の4プロジェクトを採択しました。NEDOは、2011年度から海洋エネルギー技術研究開発プロジェクトを実施してきました。今回4件を採択された、海洋エネルギーの実証研究は、2016年以降の事業化時に発電コスト40円/kWh以下の実現など具体的に目標とした実海域における、海洋エネルギー発電システムの実証研究となります。

東芝、IHI、東京大学、三井物産戦略研究所、新方式水中浮体方式による海流発電システムの開発に着手-----ソフトエネルギー、2011/11/29

 日本の海洋エネルギー開発は、本年7月に政府の総合海洋政策本部が、海洋再生可能エネルギー実証フィールドを決定、実際に海洋を舞台にして実証機を運用する段階へと進むことが期待されます。今回採択された4件は、

●海洋エネルギー発電システム実証研究-----2016年以降の事業化時に発電コスト40円/kWh以下の実現を目標とした実海域における、海洋エネルギー発電システムの実証研究。

 1 垂直軸直線翼型潮流発電
 離島周辺や沿岸部の海域において、潮流の方向に合わせて向きを変える必要がなく低速から回転する垂直軸直線翼と、低回転で効率よく発電する発電機を組み合わせた小型潮流発電システムの実証研究。
 共同研究予定先 大島造船所、サイエンスリサーチ

 2 水中浮遊式海流発電
 海底から係留した発電装置を海中に浮遊させ、黒潮等の海流によって発電する海流発電システムの実証研究。なお、本テーマは2011年度から実施してきた「次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」での研究開発成果を活かした実証研究に着手するもの。
 共同研究予定先 IHI、東芝

●次世代海洋エネルギー発電技術研究開発-----2020年以降の事業化時に発電コスト20円/kWh以下の実現に向け、次世代海洋エネルギー発電の発電性能や信頼性向上等に資する要素技術の開発。
 1 リニア式波力発電
 波のうねりによる上下運動を最大限に利用できるリニア式波力発電システムの開発。
 委託予定先 釜石・大槌地域産業育成センター、東京大学、東北大学、横浜国立大学、海上技術安全研究所

 2 橋脚・港湾構造物利用式潮流発電
 海峡、瀬戸域において、橋脚や護岸、防波堤等の既設の港湾構造物を活用した潮流発電システムの開発。
 委託予定先 中国電力、鶴学園広島工業大学

 発表によると、従来の事業数は、13テーマとなり、今回、新たに4テーマが採択とのことです。全17プロジェクトについては、後日調べてみたいと思います。


プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2014年12月25日
海洋エネルギー発電の実現に向け、研究開発を拡充・加速 - 潮流や海流、波力など、新たに4テーマを採択

Nedo_renewmarine2014
-----image(”開発テーマのイメージ図”) : 同リリースより

" NEDOは、世界でまだ実用化されていない海洋エネルギー発電について、潮流や海流、波力など、新たに4テーマを採択します。
 これにより、実海域における実証研究と発電性能や信頼性の向上、発電コストの低減等に関する要素技術の研究開発を拡充・加速し、海洋エネルギー発電を実現するとともに、海洋エネルギー産業の新規創出、エネルギーセキュリティーの向上を目指します。

1.概要
 海洋エネルギー(海洋温度差、波力、潮力、海流等)発電技術は、欧米を中心として活発な技術開発が行われており、地球温暖化対策として注目されていると共に、今後の市場の拡大が期待されています。これらの海洋エネルギー発電技術は、これまでも大学を中心とした研究開発が進められており、一部の潮汐力発電が実用化されたものの、事業採算性を有した事業として自立するに至っておらず、発電効率及び耐久性のより一層の向上、監視システム及び制御システムの高度化などが必要です。
 NEDOは、海洋再生可能エネルギーの利用促進と共に、海外市場をリードする技術の創出や国内のCO2大幅削減への寄与などを目指し、2011年度から海洋エネルギー発電技術の研究開発事業を実施しています。今回、世界でまだ実用化されていない海洋エネルギー発電について、従来の事業(13テーマ)と並行して、潮流や海流、波力など、新たに4テーマを採択します。
 これにより、実海域における実証研究と発電性能や信頼性の向上、発電コストの低減等に関する要素技術の研究開発を拡充・加速し、海洋エネルギー発電技術を実現するとともに、海洋エネルギー産業の新規創出、エネルギーセキュリティーの向上を目指します。

2.研究開発テーマ及び共同研究・委託予定先一覧
<海洋エネルギー発電システム実証研究>
2016年以降の事業化時に発電コスト40円/kWh以下の実現を目標とした実海域における、海洋エネルギー発電システムの実証研究を行います。

[1]垂直軸直線翼型潮流発電
 離島周辺や沿岸部の海域において、潮流の方向に合わせて向きを変える必要がなく低速から回転する垂直軸直線翼と、低回転で効率よく発電する発電機を組み合わせた小型潮流発電システムの実証研究を行います。
【共同研究予定先】
 株式会社大島造船所、サイエンスリサーチ株式会社

[2]水中浮遊式海流発電
 海底から係留した発電装置を海中に浮遊させ、黒潮等の海流によって発電する海流発電システムの実証研究を行います。なお、本テーマは2011年度から実施してきた「次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」での研究開発成果を活かした実証研究に着手するものです。
【共同研究予定先】
 株式会社IHI、株式会社東芝

<次世代海洋エネルギー発電技術研究開発>
 2020年以降の事業化時に発電コスト20円/kWh以下の実現に向け、次世代海洋エネルギー発電の発電性能や信頼性向上等に資する要素技術の開発を行います。

[1]リニア式波力発電
 波のうねりによる上下運動を最大限に利用できるリニア式波力発電システムの開発を行います。
【委託予定先】
 公益財団法人釜石・大槌地域産業育成センター、国立大学法人東京大学、国立大学法人東北大学、国立大学法人横浜国立大学、独立行政法人海上技術安全研究所

[2]橋脚・港湾構造物利用式潮流発電
海峡、瀬戸※域において、橋脚や護岸、防波堤等の既設の港湾構造物を活用した潮流発電システムの開発を行います。
【委託予定先】
 中国電力株式会社、学校法人鶴学園広島工業大学

【用語解説】
※ 瀬戸:狭い海峡
.......... "

関連
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NEDOによる「海洋エネルギー技術研究開発」の共同研究予定先として-----東芝、2014年12月25日

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IHIと東芝は、国立大学法人東京大学及び株式会社三井物産戦略研究所と共に、2011年度からNEDOの委託を受けた「海洋エネルギー技術研究開発-次世代海洋エネルギー発電技術研究開発(水中浮遊式海流発電)」の研究開発を実施してきました。今回、この成果を活かした実証研究への取り組みを開始します。
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「海流発電システム」の実証研究を開始 ~NEDOによる「海洋エネルギー技術研究開発」の共同研究予定先として-----IHI、2014年12月25日

"..........IHIと東芝は、国立大学法人東京大学及び株式会社三井物産戦略研究所と共に、2011年度からNEDOの委託を受けた「海洋エネルギー技術研究開発-次世代海洋エネルギー発電技術研究開発(水中浮遊式海流発電)」の研究開発を実施してきました。今回、この成果を活かした実証研究への取り組みを開始します。.........."


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参考エントリー
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