JFEエンジニアリング関連、豊橋市より約1MW規模の複合バイオガス発電所を受注
JFEエンジニアリングを代表とする特別目的会社 豊橋バイオウィルは、豊橋市よりバイオマス資源利活用施設整備・運営事業を受注しました。建設される施設は、これまで別々に処理されていた下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥、生ごみを一箇所にまとめてメタン発酵処理し、生成するバイオガスを燃料として発電するもので、国内で初めてのプロジェクトになるということです。さらに、このプラントではメタン発酵に伴い発生する残渣も炭化して燃料化を行い、完全エネルギー化を図っています。
人口約36万人の豊橋市は、公共施設等の設計、 建設、維持管理及び運営等に民間の資金や経営能力、技術的能力を活用するPFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)をバイオマス発電の分野で実施することを決定、本年4月に募集要項等を公表し公募。審査を経て、11月に事業者を決定したものです。豊橋バイオウィルが豊橋市より受注した金額は約148億円です。
この事業はPFI事業として発注され、豊橋バイオウィルは建設資金をプロジェクトファイナンスによって調達し、発電した電力は、20年間、再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用して電力会社に販売します。
発電システムの規模は、募集要項によると、発電量は、24000kWh/日ということなので、出力規模はおおよし100万kW、約1MW規模です。
プレスリリース / JFEエンジニアリング、2014年12月25日
・大規模複合バイオマスエネルギー化施設を受注 ~国内初 複合バイオマス発電PFI事業
-----image(”上-処理フロー、下-施設完成予想図”) : 同リリースより-----
" JFEエンジニアリング株式会社(略、本社:東京都千代田区)を代表とする特別目的会社「株式会社豊橋バイオウィル」は、このたび豊橋市より「バイオマス資源利活用施設整備・運営事業」を受注しましたので、お知らせします。建設される施設は、これまで別々に処理されていた下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥、生ごみを一箇所にまとめてメタン発酵処理し、生成するバイオガスを燃料として発電するもので、国内で初めてのプロジェクトになります。こうした複合処理は、別々の施設で処理する場合に比べ、建設、維持管理・運営にかかるコストを低減できるほか、これまで回収していなかった廃棄物エネルギーの有効活用も図ります。
これに加え、本プラントではメタン発酵に伴い発生する残渣も炭化して燃料化を行い、完全エネルギー化を図っています。この事業はPFI事業として発注されており、豊橋バイオウィルは建設資金をプロジェクトファイナンスによって調達し、20年間にわたる施設の維持管理・運営を行います。また、発電した電力はFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用して販売します。
当社はこれまで、国内最大の生ごみによるバイオガス発電プラントや数多くの下水汚泥処理発電プラントの設計・建設を行ってまいりました。こうした実績を踏まえ、今回、自社製高効率ガスエンジンの採用、独自ノウハウであるメタンガスからのシロキサン除去装置や脱硫装置、生ごみ受入前処理設備の複数系列化などの提案を行い、高く評価され受注に至りました。
全国の自治体において、複合処理施設は今後普及していくとみられており、当社は、今回のプラントを先進モデルとして各自治体に積極的に提案してまいります。
また急激な都市化が進み、電源不足に加えて下水汚泥や生ごみの処理が課題となっている東南アジア等においても積極的に展開し、資源循環社会の形成に貢献してまいります。■受注概要
■会社概要
.......... "
関連
・豊橋市 : 豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業(PFI)
/ PFI事業の推進
参考エントリー
・JFEエンジニアリング、中国で食品残渣バイオガス発電システムを初受注-----ソフトエネルギー、2010/10/12
・鹿沼市と月島機械グループ、し尿汚や残飯、そして下水汚泥による250kWバイオガス発電を官民で計画-----ソフトエネルギー、2014/11/06
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