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国土交通省、下水汚泥固形燃料利用促進のため、日本工業規格(JIS)を制定へ

 国土交通省は、下水処理場で発生する下水汚泥は、量・質ともに安定した集約型の未利用なバイオマス資源だということで、その利用促進のために品質の安定化及び信頼性の確立を図るために、日本工業規格(JIS)を制定しました。
 下水汚泥固形燃料に係る日本工業規格(JIS)は、下水処理場由来の燃料の到着時のロットの受渡しの状態の全水分含有の状態における総発熱量(単位 : MJ/kg)の分析値により、BSF-15とBSFの2種類に分類されます。ともに、全水分の質量分率は20%以下とするなどの内容により規定されています。
 なお、下水汚泥固形燃料のエネルギーポテンシャルは、約40 億kWh/年で、約110 万世帯の年間消費電力量に相当するということです。そして現状(2012年)での、そのエネルギー化率は、13%にとどまっているということです。

 なお、内容成分の規定や調査項目がないですが、燃焼灰の核汚染についても関東より東、北においての利用においては、当然濃縮されるわけですから、あらかじめ対策を取る必要があることが懸念材料です。
 この点についての、検討がされているかについては、情報を収集してみます。
 また、下水汚泥は、固形燃料とともに、バイオガスとしての利用例が多く、その両者の利用割合についても、調べたいと思います。


プレスリリース / 国土交通省、平成26年9月24日
下水汚泥固形燃料に係る日本工業規格の制定について

" 下水処理場で発生する下水汚泥は、量・質ともに安定している、集約型である、需要地である都市で発生しているといったメリットを有するバイオマスであり、 約40 億kWh/年(約110 万世帯の年間消費電力量に相当)のエネルギーポテンシャルを有しています。 一方、そのエネルギー化については依然として低い水準(2012 年度時点でエネルギー化率13%)にとどまっており、より積極的な活用が求められています。
 国土交通省では、下水汚泥のエネルギー利用方法の一つである、下水汚泥固形燃料の品質の安定化及び信頼性の確立を図り、市場の活性化を図るため、下水汚泥固形燃料に係る日本工業規格(JIS)を制定しましたのでお知らせします。下水汚泥固形燃料及び規格の概要は、別紙のとおりです。

”○下水汚泥の固形燃料は、石炭の6~7割の発熱量を有し、燃料としての価値が存在。
○下水道協会が事務局となり、「下水汚泥固形燃料JIS原案作成員会」(委員長:津野洋大阪産業大学教授)を設
置し、平成26年3月にJIS原案を作成。
○日本工業標準調査会の審議を経て、平成26年9月に制定。
○下水汚泥固形燃料のJIS化により、下水汚泥固形燃料の品質の安定化及び信頼性の確立を図り、市場の活性
化を促進。

Renewwaste_odei_1
Renewwaste_odei_2

”-----(別紙)下水汚泥固形燃料のJIS化より
......... "


参考エントリー
国土交通省、バイオガスの利用など下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト)の公募を開始-----ソフトエネルギー、2014/02/06

横浜市、電源開発株式会社(Jパワー)、下水汚泥からの再生可能エネルギー創出についての共同研究を完了-----ソフトエネルギー、2009/12/04



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