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静岡の協立電機ら、越波(えっぱ)式波力発電機の実証機製作に向けて動き出す

 静岡の協立電機は、NEDOの”風力等自然エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー発電システム実証研究”の助成事業に採択された越波(えっぱ)式波力発電の開発を行っています。この事業は、東海大学海洋学部の田中博通教授や他の事業者と協力し、産学連携事業として、高効率で安定的な装置の開発を進められてきたものです。東海大学などでのモデルでの実験と評価を終え、平成26、27年度は実海域で越波式波力発電の実証実験を行うべく、現在必要な手続き及び準備を行っているということです。実際の海に建設される規模は明らかにされていませんが、幅20mのもので、25kWの出力が可能ということです。
 将来的には、この幅20mの25kW機を10基ならべることで250kWの実機での波力発電を視野に、今回の実証実験が準備されているようです。

 わが国の波力も含めた海洋エネルギー開発は、実証のためのフィールドの選定が進み、具体的な開発を進める体制が緒に就いたところです。海外などの実証、そして実機の製作の過程をみると、当たり前のことですが経過ごとの成果によって、その優劣に大きな差が生まれます。実際の海での経過を、慎重に見守りたいです。そして、有効なものがあれば、ステップアップへの時間と投資を加速していただきたいです。そのための、実証フィールドとそのバックアップ体制の充実に期待したいです。


プレスリリース / 協立電機、平成26年9月4日
ニュースリリース / 越波式波力発電実証研究プロジェクトに関するお知らせ【PDF】
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-----image : 上記サイトより-----
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"当社は IT と FA の融合分野であるインテリジェント FA システムの開発を軸に事業展開しており、その一環として太陽光発電、波力発電等の新エネルギーに関する装置及び技術開発にも注力しており、特に越波式波力発電実証研究に対して平成24年9月より本年3月まで実証基礎研究を行ってきました。  本越波式波力発電実証基礎研究に基づき、平成26、27 年度は実海域で越波式波力発電の実証実験を行うべく、現在必要な手続き及び準備を行っております。実海域での越波式波力発電実証実験、即ち、海に実験プラントを設置し、実際に発電を行いプラントの性能評価を行う訳ですが、実験プラントの建設には、本日お互いに資本提携の確認発表しましたヨシコン株式会社(JASDAQ・コード5280)の優れたコンクリート構造物製造・施工技術・研究ノウハウと当社の制御技術をベースにした新発電システムの組み合わせが不可欠との認識で一致し、今後協力体制を一層強固なものとし、本案件に取り組んでまいります。

 又、本越波式波力発電実証研究を始め、住宅・マンション関連のエコ製品に関する共同開発も継続し、今後、相
互営業協力等による売上の増加が見込まれます。

.......... "

関連
ヨシコン株式会社と資本業務提携を結びました-----協立電機、2014年9月5日

" 第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ
..........、今後はこれに加え、越波式波力発電の実証研究等を共同で進め省エネビジネス分野を拡大するとともに...........エネルギー分野では主に「越波式波力発電」の実証実験を共同で進める。越波式波力発電は海で波の力を利用してタービンを回し、発電する。協立電機は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、2012年から東海大学などと同発電の基礎研究に取り組んでいた。
 ヨシコンはコンクリート二次製品の製造を手掛けており、波力発電の土台部分の開発を担当する予定。協立電機がタービンを組み込んだ発電装置の開発などを担い、早期の実用化を目指す。..........2014年9月5日付 日本経済新聞より
.......... "

「越波発電」本格開発へ 協立電機が東海大と連携-----協立電機、2013年4月12日

"「越波発電」本格開発へ 協立電機が東海大と連携

 協立電機は本年度から、波の位置エネルギーを利用する「越波型波力発電」の発電装置の開発を本格化させる。 東海大海洋学部などとの産学連携事業で、高効率で安定的な装置開発を進める。
 越波型発電は、傾斜坂を乗り越えた波が落下する時の水流を利用する。 同社は、水流でタービンと発電機、機器の制御システムを開発する。 同事業は昨年、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択された。
 すでにタービンと発電機の試作機を開発済みで、今後、東海大の実験施設などで実験を重ねて改良に努める。
 波の高さは天候条件などで変化するため、制御機構を開発の軸に位置付け、同社が得意とするシステム開発技術を生かす。 プロジェクトリーダーの中木照雄執行役員は「どんな状況でも安定した発電を確保することが重要」と話す。
 傾斜坂などの設備は市川土木(静岡市)、海洋調査は東京都の調査会社が受け持つ。 静岡市駿河区の協立電機のビルに2月末、関係機関が合同で研究室を開設した。
 NEDOの助成期間2016年2月まで。 来年度以降に牧之原、御前崎市沖の海域で実用化に向けた実証実験を行う予定。
 西雅寛社長は「大規模発電網が行き届かない離島などで活用できるはず。 静岡発の新しい発電システムを世界に発信したい」と話している。
-2013年4月12日付 静岡新聞より- "

協立電機 : 協立電機では / NEDO共同研究・波力発電共同研究室開設
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-----image : 上記サイトより

" NEDO共同研究・波力発電共同研究室開設

昨年来独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) との共同研究として開発研究を進めていた「越波式波力発電実証実験」の共同研究室を静岡駅近くの協立電機第3ビルに開設し、 日本初の越波式波力発電の実用化に向けた取り組みの推進強化を図りました。"

打ち上げる「波が下って」電気生む、20本で25kW -----スマートジャパン、2014年09月10日

"..........われわれが開発する設備は幅20mのもので、25kWの出力が得られる。商用ベースではこれを10基並べて設置したい(図1)」(協立電機で執行役員経営企画室長を務める中木照雄氏).........."

海洋建設工学科 田中博通 教授 - 東海大学海洋学部
- 越波型波力発電装置の開発 2011年2月10日 - 越波型波力発電装置の開発(PDF)
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-----上記PDFより

ソニー半導体技術情報誌 CX-PAL Vol.85 (2010.7) / 波の数ほどエネルギー[PDF(2.1MB)]越波(えっぱ)型波力発電と木質バイオマスガス化発電

参考
浮体式洋上風力、海流、潮流発電、そしてOTECなど、今後のわが国の海洋エネルギー開発フィールドと案件が決まった-----ソフトエネルギー、2014/07/22

*平成24年度中間年報 風力等自然エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー技術研究開発 海洋エネルギー発電システム実証研究(越波式波力発電)2013/10/31 市川土木株式会社 協立電機株式会社 いであ株式会社
[ http://www.nedo.go.jp/library/seika
/list_201310/list_201310.html ]



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