東北電力関連、山形小国町に14.2MW玉川第二発電所を新設へ
東北電力のグループ企業、東星興業は、山形県西置賜郡小国町において14.2MW(出力14,200kW)玉川第二発電所を新設すると発表しました。東星興業の水力発電所として15カ所目にあたります。東北電力は、東星興業を存続会社として、再生可能エネルギー発電事業を一元化することを決め、平成27年7月に新会社を設立すると発表しています。この案件は、着工が平成28年6月、運転開始が平成31年9月で、東北電力の再生可能エネルギー関連会社の再編後の水力発電の新規事業の第一号となります。
・東北電力、再エネ関連グループ企業を再編・統合。まずは水力・地熱-----ソフトエネルギー、2014/05/28
今回新設が発表された玉川第二発電所は、最大使用水量 25立法メートル/s、有効落差 66.8mの水路式の14.2MW(出力14,200kW)の水力発電所です。東北電力グループでは、この上流に同じく東星興業の玉川発電所(出力10,200kW)と、同じく同社企業グループである東北水力地熱が保有する長者原発電所(出力12,400kW)の2つの水力発電所があります。
それぞれの発電所の諸元は、以下のようになっています。
玉川発電所 最大出力 10,200kW 最大使用水量 20.00 立法メートル/s 有効落差 60.6m長者原発電所
最大出力 12,400kW
最大使用水量 8.35 立法メートル/s
有効落差 177.7m
玉川第二発電所は、既設の玉川発電所の直下に新設する取水堰からの取水(5立法メートル/s)と、上流の玉川発電所からの放水量(最大20立法メートル/s)を合わせた最大25立法メートル/sの水量を利用して発電を行う計画だということです。
このように3つの水力発電所が数キロメートルの距離で並び運用できるのは、玉川が河川流量が豊富なことに加え、河川勾配が大きいことなど、水力発電に適した条件を備えているからです。同じグループで運用の経験と手法を共有できるのは大きなメリットです。
プレスリリース / 東北電力、平成26年 7月31日
・当社企業グループにおける水力発電所の新規開発について~東星興業(株)による玉川第二発電所(山形県・荒川水系玉川)新規開発計画
-----image : 上下とも、同リリース「(別紙)東星興業(株)による玉川第二発電所新規開発計画の概要」より-----
" .......... このたび、当社企業グループの東星興業(株)は、山形県の荒川水系玉川において、同社の水力発電所として15カ所目となる玉川第二発電所(出力14,200kW、山形県西置賜郡小国町)の新規開発を行うことといたしました。なお、着工は平成28年6月、営業運転開始は平成31年9月を予定しております。現在、荒川水系玉川には、東星興業(株)が保有する玉川発電所(出力10,200kW)と、同じく当社企業グループである東北水力地熱(株)が保有する長者原発電所(出力12,400kW)の2つの水力発電所があります。
玉川は、河川流量が豊富なことに加え、河川勾配が大きいことなど、水力発電に適した条件を備えております。また、東星興業(株)は、開発地点の上流にある既設の玉川発電所を運用しており、ノウハウを活用しながら、一体で運用することが可能となります。さらに、当社企業グループにおいては、今後、東星興業(株)を存続会社として、再生可能エネルギー発電事業を一元化する方向であり、平成27年7月に新会社を設立することとしております。
これらを総合的に勘案し、今回、東星興業(株)にて玉川第二発電所を開発することとしたものであり、新会社として初の新規開発案件となります。
玉川第二発電所は、既設の玉川発電所の直下に新設する取水堰からの取水(5m3/s)と、上流の玉川発電所からの放水量(最大20m3/s)を合わせた最大25m3/sの水量を利用して発電を行う計画としております。
玉川第二発電所の開発・運用にあたっては、企業グループが有するノウハウ等を活かし、周辺環境にも十分配慮した対応を行うこととしております。また、今後も新規開発地点の発掘・検討を進め、引き続き、東北電力グループ全体で再生可能エネルギーの一層の導入拡大に取り組んでまいります。東星興業(株)による玉川第二発電所新規開発計画の概要は、別紙のとおりです。
”1.設備概要
設置場所 山形県西置賜郡小国町
水系河川 荒川水系玉川(一級河川)
発電方式 水路式※
最大出力 14,200kW(予定)
最大使用水量 25.0m3/s
有効落差 66.8m
..........
2.工程
着 工 平成28年6月(予定)
運転開始 平成31年9月(予定)
..........”-----同リリース「(別紙)東星興業(株)による玉川第二発電所新規開発計画の概要」より
.......... "
関連
-----image : Googleマップで玉川発電所 を表示
参考
・水力発電事業懇話会 : 東星興業株式会社
・水力発電事業懇話会 : 東北水力地熱株式会社
ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。
greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
---しなやかな技術研究会のGoogleマップ2-----しなやかな技術研究会 まとめ
[PR]
| 固定リンク
« 東芝、有機薄膜太陽電池の変換効率、1cm角の単層セルで世界最高レベルの11.2%、5cm角モジュールで世界最高の9.9% | トップページ | レノバとミツウロコグリーンエネルギーなど、千葉県富津市に40.4MWp 富津ソーラー発電所を運開 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント