長野県、基幹的農業用水路、計約700kmの小水力可能性調査を実施
長野県は、農業用水路を利用した小水力発電の普及拡大を進めるために、受益面積 100ha以上の基幹的な農業用水路、110 系統、約 700kmについて小水力発電の利用可能性の調査を実施しました。調査にあたっては、設置方法や水車の形式と最大出力を具体的に検討し、水量と落差から 10kW以上の発電が見込まれる 465地点を選定し、その中から候補地として可能性のある地点を把握、集計しました。
結果は、小水力発電の候補地として可能性のある地点は164箇所で、推定される発電出力は25,727kWありました。
内訳は、
・10 - 50kW未満 65箇所 推定発電出力 1,677kW
・50 -200kW未満 66箇所 推定発電出力 7,718kW
・200 -500kW未満 21箇所 推定発電出力 7,168kW
・500kW以上 12箇所 推定発電出力 9,164kW
合計 164箇所 推定発電出力25,727kW
水量は、実測ではなく流域面積などから計算した推定値です。実際の導入にあたっては、現地調査や権利関係や法的な内容の確認が必要になります。
今回の調査はかなり具体的です。以前から、小水力のポテンシャルについて、県別の具体的な数値を把握したいと考えていましたので、大いに参考になる調査です。
地域的には、多い順にベスト3は、
・諏訪が、46箇所 9,687kW
・松本が、36箇所 6,107kW
・北安曇が、19箇所 3,233kW となっています。
また、11/20-22に第5回全国小水力発電サミット in 長野[申込期限 平成26年9月30日(火)]が開催されます。小水力発電の技術が地域に根付く未来のヴィジョンを共有したいですね。
今回の調査の詳細は、以下をご覧ください。
・長野県 : 長野県内の農業用水を利用した小水力発電
- 農業用水路を利用した小水力発電の調査結果 2014年7月18日
" .........県内の基幹的な農業用水路を調査したところ、小水力発電の候補地として可能性のある地点は164箇所で、推定される発電出力は25,727kWありました。調査結果を活用し、施設管理者はもちろん、多様な主体へ普及拡大を図ってまいります。
※仮に、この164箇所すべてで発電が行われた場合、約40,000世帯の消費電力量に相当。(1世帯当たり月平均電力量を約300kWhとした場合)
1 調査概要
農村地域に潜在する資源を活かし、農業用水路等を守っている市町村や土地改良区等の維持管理に係る負担軽減を目的に、農業用水路における小水力発電の導入が見込まれる地点を把握しました。・県内すべての基幹的農業用水路(受益面積100ha以上) 約700kmを調査
・水量と落差から10kW以上の発電が見込まれ、施設の種類や発電規模等から候補地として可能性のある地点を集計2 調査結果
農業用水路を利用した小水力発電の候補地一覧表(PDF:192KB)3 今後の活用
......... "
関連
・イベント11/20-22 第5回全国小水力発電サミット in 長野-----ソフトエネルギー、2014/08/22
参考
・Twilog @greenpost : #長野 #renewhydro(長野の水力発電関連の情報)
・Twilog @greenpost : #長野(長野の再生可能エネルギーの情報)
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