« 2014年7月 | トップページ | 2014年9月 »

長野県、基幹的農業用水路、計約700kmの小水力可能性調査を実施

 長野県は、農業用水路を利用した小水力発電の普及拡大を進めるために、受益面積 100ha以上の基幹的な農業用水路、110 系統、約 700kmについて小水力発電の利用可能性の調査を実施しました。調査にあたっては、設置方法や水車の形式と最大出力を具体的に検討し、水量と落差から 10kW以上の発電が見込まれる 465地点を選定し、その中から候補地として可能性のある地点を把握、集計しました。
 結果は、小水力発電の候補地として可能性のある地点は164箇所で、推定される発電出力は25,727kWありました。

 内訳は、
・10 - 50kW未満 65箇所 推定発電出力 1,677kW
・50 -200kW未満 66箇所 推定発電出力 7,718kW
・200 -500kW未満 21箇所 推定発電出力 7,168kW
・500kW以上 12箇所 推定発電出力 9,164kW

 合計 164箇所 推定発電出力25,727kW

 水量は、実測ではなく流域面積などから計算した推定値です。実際の導入にあたっては、現地調査や権利関係や法的な内容の確認が必要になります。

 今回の調査はかなり具体的です。以前から、小水力のポテンシャルについて、県別の具体的な数値を把握したいと考えていましたので、大いに参考になる調査です。

 地域的には、多い順にベスト3は、

・諏訪が、46箇所 9,687kW
・松本が、36箇所 6,107kW
・北安曇が、19箇所 3,233kW となっています。

 また、11/20-22に第5回全国小水力発電サミット in 長野[申込期限 平成26年9月30日(火)]が開催されます。小水力発電の技術が地域に根付く未来のヴィジョンを共有したいですね。


 今回の調査の詳細は、以下をご覧ください。

・長野県 : 長野県内の農業用水を利用した小水力発電
- 農業用水路を利用した小水力発電の調査結果 2014年7月18日

" .........県内の基幹的な農業用水路を調査したところ、小水力発電の候補地として可能性のある地点は164箇所で、推定される発電出力は25,727kWありました。

 調査結果を活用し、施設管理者はもちろん、多様な主体へ普及拡大を図ってまいります。

※仮に、この164箇所すべてで発電が行われた場合、約40,000世帯の消費電力量に相当。(1世帯当たり月平均電力量を約300kWhとした場合)

1 調査概要
 農村地域に潜在する資源を活かし、農業用水路等を守っている市町村や土地改良区等の維持管理に係る負担軽減を目的に、農業用水路における小水力発電の導入が見込まれる地点を把握しました。

・県内すべての基幹的農業用水路(受益面積100ha以上) 約700kmを調査
・水量と落差から10kW以上の発電が見込まれ、施設の種類や発電規模等から候補地として可能性のある地点を集計

2 調査結果


Kekka05_1

農業用水路を利用した小水力発電の候補地一覧表(PDF:192KB)

3 今後の活用


Katsuyou_2
......... "

関連
イベント11/20-22 第5回全国小水力発電サミット in 長野-----ソフトエネルギー、2014/08/22


参考
・Twilog @greenpost : #長野 #renewhydro(長野の水力発電関連の情報)

・Twilog @greenpost : #長野(長野の再生可能エネルギーの情報)

続きを読む "長野県、基幹的農業用水路、計約700kmの小水力可能性調査を実施"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水ing、山形県鶴岡市で300kW消化ガス発電事業を実施へ

 水処理、環境衛生施設の建設などを手掛ける水ingは、山形県鶴岡市が実施した公募型プロポーザル方式による「鶴岡浄化センター消化ガス発電事業」の公募に参加し、その選定を受け、消化ガス発電事業の基本協定を締結しました。
 鶴岡浄化センター消化ガス発電事業は、発電事業者が同所内に自己資金で発電設備を建設し、鶴岡市から購入する消化ガスを燃料として発電を行い、その電気を「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT)を用いて電力会社に売却することにより、20年間の事業運営を実施するものです。水ingが建設する予定の消化ガス発電設備は発電容量 300kW(ガスエンジン 25kW×12台)の規模で、年間発電量の予測は、一般家庭約560世帯分に相当する約2,000,000kWhです。
 報道によると、事業期間は20年間にわたり、年間の売電収入は約7800万円を見込み、鶴岡市はガス売却と土地賃貸で年間2500万円の収益を得られるとのことです。

 今回のリリースには触れられていませんが、公募時の消化ガス発電設備の条件には、”発生する消化ガスの全量を発電に利用した上で、発電機排熱を消化槽の加温に利用するコージェネを行う”とされています。
 メタンが主成分のこれまで発生していた消化ガスは、年間約116万立方メートルで、その大部分が燃やされていたということですので、それをより有効利用できるバイオガス発電システムは、下水道処理事業においては、今後ますます利用すべきプロジェクトです。


プレスリリース / 水ing、2014/8/26
山形県鶴岡市と消化ガス発電事業の基本協定を締結

Yamagata_tsuruoka_biogas
-----image : 同リリースより

" 水ing株式会社(略、本社:東京都港区)は、鶴岡浄化センター消化ガス発電事業の基本協定を鶴岡市と締結したことをお知らせ致します。

本事業は、東北地方で初めて、民間の資金とノウハウを活用して実施するBOO(民設民営)方式により、下水処理工程で発生する消化ガスを有効活用して、発電事業を行うものです。

 水ingは、鶴岡浄化センター内に自己資金で発電設備を建設し、鶴岡市から購入する消化ガスを燃料として発電を行い、その電気を「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT)を用いて電力会社に売却することにより、20年間の事業運営を行います。
 また、発電と同時に発生する温水を鶴岡市に返送して消化槽の加温に用いるなど、下水処理との密接な連携を必要とする工程も多くあり、総合水事業会社として当社が保有する汚泥ソリューション技術や長年に亘り培ってきたノウハウを随所に活かしています。
 鶴岡市は、従前焼却処分していた消化ガスの有効利用により、ガスの売却による新たな財源を確保することで、老朽化が懸念されている下水道インフラの適正な更新を行い、さらなる持続的発展が可能な下水道事業にむけて、運営推進を図ります。

 水ingは、今後もお客様のニーズに合致した消化ガスの有効利用をはじめとした汚泥ソリューションを提供してまいります。 

事業概要
事 業 名 鶴岡浄化センター消化ガス発電事業
発 注 者 鶴岡市
請 負 者 水ing株式会社
施 設 概 要 消化ガス発電設備 1式(発電容量 300kW、ガスエンジン 25kW×12台)
発電事業期間 2015年10月1日~2035年9月31日
年間発電量 約2,000,000kWh(一般家庭 約560世帯分)
施設所在地 山形県鶴岡市宝田三丁目21番1号(鶴岡浄化センター内)
.......... "

関連
公募型プロポーザル方式による「鶴岡浄化センター消化ガス発電事業」の公告について-----鶴岡市、平成26年5月19日

下水道ガス発電で鶴岡市が協定-----河北新報、2014年08月26日

".....市は消化ガス全量を水ing社に売却。同社がセンター内にバイオマス発電所を設置し、国の固定価格買い取り制度を使って売電する。年間発電量は200万キロワット時、売電収入は約7800万円を見込む。
 市はガス売却と土地賃貸で年間2500万円の収益を得られると想定する。事業期間は20年間。....."

追加情報
水ing、茨城県守谷市で175kW消化ガス発電事業を実施へ-----ソフトエネルギー、2014/11/12


参考エントリー
三井造船と北海道別海町、国内最大規模1.8MWのバイオガス発電事業を開始-----ソフトエネルギー、2014/05/21

川崎重工、山口県防府市に最大3.6MWの最新鋭ごみ焼却・バイオガス化複合施設を完成-----ソフトエネルギー、2014/04/16

月島機械、長崎県大村市と下水の消化ガスを利用した250kWの発電事業に関する契約を締結-----ソフトエネルギー、2014/04/01

大阪ガスのエナジーバンクジャパン、神戸垂水処理場で太陽光2MWpとバイオガス発電350kWの"こうべWエコ発電プロジェクト"を始動-----ソフトエネルギー、2014/03/06


[ カテゴリー : バイオガス/メタン ]

・Twilog : #biogas(世界のバイオガスに関する情報)

・Twilog : #biogas #renewjapan(国内のバイオガスに関する情報)

続きを読む "水ing、山形県鶴岡市で300kW消化ガス発電事業を実施へ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

三協アルミ、38Wp太陽電池一体型目隠しルーバー 205タイプを発売

 三協アルミ(三協立山)は、従来品より発電電力35%アップさせた、新型38Wp太陽電池一体型目隠しルーバー 205タイプを発売します。目隠しルーバーとは、外からの視界を遮ったり、屋外設置の空調設備などの目隠しとして設置する、屋外の外観をスッキリと見せることができるなどの機能をもつ建材です。このルーバーに太陽光パネルを一体化したこの製品のサイズは、たて 205mm×よこ 1535mmで、重さは 7.5kgです。実際の建物では、何枚も重ねて設置されます。手すりや柵としも利用可能です。最大出力は、38Wpで、従来品よりも35%もパワーアップした製品となっています。垂直に設置した際に、傾斜角度83°が得られるように設計されていますので、単純に垂直となっている場合と比較して、13%ほど発電効率が良いとのことです。

 また同社建材としての太陽光発電用の部材には、ルーバーの他に、カーテンウォール、トップライト、キャノピー・ひさし、そしてアプローチキャノピーなどに利用できるものがあります。今後は、ますます建材としての太陽光発電、面白い分野かもしれませんね。

プレスリリース / 三協立山(三協アルミ)、2014.08.19
従来品より発電電力35%アップ 新型「太陽電池一体型目隠しルーバー 205タイプ」発売

Om20140819a
-----image[下-【従来品との主な変更点】(モジュール1枚タイプの場合)、仕様] : 同リリースより-----
Om20140819d
Loober_sankyoalmi

"三協立山株式会社・三協アルミ社は、アルミ型材ルーバーに太陽電池モジュール(太陽電池パネル)を組み込んだ、「太陽電池一体型目隠しルーバー」に、新型「205タイプ」を発売します。  2011年発売の従来品「175タイプ」と設置角度は同じままで、サイズや太陽電池パネルのセル角を大きくしたことにより、発電効率をさらにアップさせました。

太陽電池一体型目隠しルーバーとは
 外からの視界を遮ったり、屋外設置の空調設備などの目隠しとして設置する目隠しルーバーに、太陽光パネルを一体化することで、発電をしながら、かつ屋外の外観をスッキリと見せることができる多様性のある商品です。

【特長】
1)意匠性と環境に配慮
目隠しルーバーに太陽光発電パネルを組み込んだ環境対応型商品です。断面形状が同じで太陽電池がない、一般ルーバーも用意しており、統一した外観に仕上げることができます。
..........
2)フレキシブルに設置可能
既存建物にも取り付けが可能で、リフォームにも対応できます。屋上や階段、壁面部にも設置できます。


Om20140819b

3)降雪地域に対応かつ発電量を確保
住宅の屋根などに設置する傾斜30°設置タイプの標準架台型と比較すると、90°設置タイプの一般ルーバー型では発電量が約65%となり、3割以上ダウンしてしまいますが、太陽電池一体型ルーバーでは太陽電池パネルの傾斜角度を83°に設定することにより、約78%の発電量を確保することができます。わずかな傾斜とはいえ、7°傾けるだけで垂直設置に比べて13%ほど発電効率がアップします。また、降雪地域にも対応可能です。

Om20140819c
..........
【発売日】
 平成26年8月18日
.......... "

関連
・三協アルミ : 太陽光発電システム

".....カーテンウォール.....トップライト.....キャノピー・ひさし.....ルーバー.....その他(アプローチキャノピー)....."

Loober_sankyoalmi_example
-----image : 上記サイトより

・三協立山 : 会社概要

".....2012年6月1日、
三協立山アルミ、三協マテリアル、タテヤマアドバンスは統合し、新しく「三協立山株式会社」となりました。....."

参考
三協立山アルミ、太陽光発電システムを搭載したカーポートを開発-----ソフトエネルギー、2009/09/14

東京ガス、太陽熱温水器+高効率ガス給湯器を組み合わせた集合住宅用システムを開発-----ソフトエネルギー、2009/06/25

続きを読む "三協アルミ、38Wp太陽電池一体型目隠しルーバー 205タイプを発売"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イベント11/20-22 第5回全国小水力発電サミット in 長野

 長野県で小水力発電の更なる普及促進を図るため、全国の小水力発電に取り組む自治体、学識経験者、農業関係者、企業等の関係者が一同に会し、先進事例の紹介や地域における課題等に関する議論や情報交換を行う「全国小水力発電サミット in 長野」が開催されます。長野市の会場で、平成26年11月20日(木)~11月22日(土)に開催されます。参加申し込みが開始されています。(「第5回全国小水力発電サミット in 長野」の参加者受付。申込期限 平成26年9月30日

イベント案内 / 長野県、平成26年 6月20日
「第5回全国小水力発電サミット in 長野」を開催します。

" 小水力発電の更なる普及促進を図るため、全国の小水力発電に取り組む自治体、学識経験者、農業関係者、企業等が参集し、先進事例の紹介や地域における課題等に関する議論や情報交換を行う「全国小水力発電サミット in 長野」を開催します。
1 開催日
 平成26年11月20日(木)~11月22日(土)

2 会 場
 ホクト文化ホール(長野市)ほか

3 大会テーマ
 「活かそう豊かな水資源 ~自然エネルギーが拓く地域の未来~」

4 主 催
 第5回全国小水力発電サミット実行委員会
 (主管:長野県、長野市、須坂市、大町市、木島平村、野沢温泉村、栄村、長野県土地改良事業団体連合会、(一社)長野県環境保全協会、全国小水力利用推進協議会、長野県小水力利用推進協議会)

5 協 力
 飯田市、自然エネルギー信州ネット、(一社)自然エネルギー共同設置推進機構

6 内 容
 〇第1日目:平成26年11月20日(木) ホクト文化ホール(長野市)
 ◇開会式(13:30~14:00)
  大会長 長野県知事
 ◇基調講演(14:00~14:30)
   植田和弘 氏(京都大学大学院教授・経済産業省調達価格等算定委員会委員長)
 ◇パネルディスカッション(14:30~15:30)
  コーディネーター:植田和弘 氏      パネリスト:大学教授、研究者等有識者
 ◇事例報告(15:45~17:00)
 ◇交流会(18:00~20:00) ホテル信濃路(長野市)

〇第2日目:平成26年11月21日(金) 信州科学技術総合振興センター(信州大学工学部内)、長野市ものづくり支援センター
 ◇分科会(9:00~10:30   10:40~12:10)
  第1分科会 : 事業計画
  第2分科会 : ファイナンス
  第3分科会 : 市町村の取組
  第4分科会 : 農業用水の活用
  第5分科会 : 技術革新
  第6分科会 : 地域活性化

 ◇全体会(12:20~12:55)

 ◇閉会

 ◇エクスカーション(現地視察)(14:00~)
  県内の小水力発電所、自然エネルギー設備等を数カ所視察

〇第3日目:平成26年11月22日(土) 
 ◇エクスカーション(現地視察)(9:00~14:00)
  第2日目視察の続き

7 参加受付、参加費
 ◇平成26 年7月を目途に、参加者の募集を開始する予定です。募集開始の際は、改めてお知らせします。
 ◇参加費は2,000 円です。

関連資料 
140620プレスリリース資料(PDF:205KB)
.......... "

関連
「第5回全国小水力発電サミット in 長野」の参加者受付を開始します。-----長野県、2014年8月8日

"..........
2 対象者
(1) 小水力発電の事業化に取り組む自治体、企業、農業関係者、住民等
(2) メーカー、コンサルタント、施工業者等
(3) 金融機関
(4) 大学等研究者
(5) 小水力発電をはじめとする、自然エネルギー全般に関心のある方

3 参加費
2,000円
※交通費・宿泊費・交流会参加費・昼食代などは別途ご負担ください。

4 申込期限
 平成26年9月30日(火)

5 申込方法
.......... "

 詳細は、イベント案内をご覧ください。

追加情報
全国小水力発電サミット、長野で開幕 「再生エネで地域づくりを」-----信濃毎日新聞、11月21日

" 農業用水などを利用した小水力発電の普及を目指す第5回「全国小水力発電サミット」が20日、長野市を主会場に3日間の日程で始まった。初日は、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)の調達価格等算定委員会委員長を務める植田和弘・京都大大学院教授が講演。「日本は資源のない国という枕ことばはもうやめるべきだ」と、小水力発電などを生かした地域づくりの意義を訴えた。
.......... "

続きを読む "イベント11/20-22 第5回全国小水力発電サミット in 長野"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

仏 Akuo Energy、西インド諸島マルティニークに16MW浮体式海洋温度差発電所"NEMO"建設へ

 フランスのエネルギー分野のベンチャーAkuo Energy社は、DCNS社と共同で、カリブ海の西インド諸島にある仏領マルティニーク島沖で最大出力16MWの浮体式海洋温度差発電所を建設します。(Googleマップでマルティニーク Martinique 島を見る

 今回のプロジェクトは、NEMO (New Energy for Martinique and Overseas)プロジェクトと名づけられ、欧州連合の助成プログラム(NER 300)に選出され、実施されるものです。ちなみに助成額は、72.1 百万ユーロ(約97.3億円)です。

欧州連合 EU、再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術 CCS に10億ユーロの助成-----ソフトエネルギー、2014/07/24
".......... フランス 海洋エネルギー 72.1 百万ユーロ(約97.3億円) France – NEMO – Ocean energy The project is a 16 MWe floating ocean thermal energy conversion system. It is expected to be mounted within a floating barge moored some 5 km off the west coast of Martinique, with export cable landfall by the Bellefontaine oil-fired, thermal power plant. It aims to deliver approximately 395 GWh in the first five years of operation. .......... "

 マルティニーク島の沖5kmの所に浮かぶ特殊は浮体は、海水表面の温度25℃以上と深さ1000mの海水の温度、約5℃の温度差を利用し発電します。稼動予定は2018年で、最初の5年間で395GWhの発電量が期待されています。欧州の技術開発プログラムであるのに、カリブ海まで出張れるというところが、なんとも欧州の強みなのかもしれませんね。


プレスリリース / Akuo Energy, DCNS ,9.07.2014
Press Releases / 9.07.2014 Akuo Energy and DCNS win EU funding under the NER 300 program

Otec_nemo_1
-----image : 上下ともすべて同リリースより-----
Otec_nemo2Otec_nemo3

" After a 12-month audit by the European Investment Bank, the NEMO ("New Energy for Martinique and Overseas") project to create a floating Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC) facility has been awarded funding as part of the European Commission's NER 300 program. .......... "
Otec_nemo4 -----image : 上記リリースより

関連
Akuo Energy and DCNS awarded European NER 300* funding: a crucial step for the marine renewable energy sector-----DCNS、2014/07/09
- Ocean thermal energy conversion
- First OTEC project

".....Réunion Island’s geographic location in the tropics makes it an ideal site for a plant generating electricity on a 24/7 basis by exploiting natural temperature differences between deep and shallow waters......"

Funding NEMO: Offshore OTEC project awarded in NER 300 program-----OTEC News,July 9, 2014


参考エントリー
ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学、AIP認証を取得。浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみ-----ソフトエネルギー、2013/09/11

久米島の沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動-----ソフトエネルギー、2013/05/01

ゼネシス、IHIプラント、横河電機、沖縄県で海洋温度差発電の実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/11

ロッキード・マーティン Lockheed Martin、中国で10MW海洋温度差発電プラント建設へ-----ソフトエネルギー、2013/05/07

[ カテゴリー : 海洋エネルギー-OTEC ]

続きを読む "仏 Akuo Energy、西インド諸島マルティニークに16MW浮体式海洋温度差発電所"NEMO"建設へ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イベント9/12 新エネルギー人材育成研修会(水力発電コース 東京) 新エネルギー財団

 新エネルギー財団 水力地熱本部は、にで新エネルギー人材育成研修会(水力発電コース)を開催します。水力発電事業に新たに参入しようとしている個人、団体、事業者を対象に東京豊島区の新エネルギー財団で開催されます。
 主な内容は、

 1.水力発電の歴史と設備概要及び経済的価値について
 水力アカデミー事務局長(三峰川電力株式会社 特別顧問) 古矢 千吉 氏

 再生可能エネルギー水力発電を長期的な安定電源として開発促進するため、水力発電の特徴等を理解する。
・水力発電の歴史、分類、設備構成とその機能
・再生可能エネルギーとしての水力発電
・水力発電の経済的価値 等

2.水力発電の事業計画策定について
 水力アカデミー事務局長代理(東京電力株式会社 工務部 部長) 工学博士 稲垣 守人 氏

 水力発電事業計画の策定において重要となる、導入目的の明確化、発電所規模の確定、売電手続き、収入・支出予想、採算性判断等を理解する。
・開発計画策定の進め方、ポテンシャル調査
・概略設計と詳細設計の進め方、事業性評価 等

3.水力発電の関連法規について

 水力アカデミー会員(東京発電 水力事業部マイクロ水力営業グループマネージャー) 富澤 晃 氏
水力発電所の開発には河川法,電気事業法、自然環境保護関連法規等が関わってくることから、それら法律の概要と法規手続きを理解する。
・関係法規と手続き、協議フロー
・関連法規の概要 等

4.水力発電設備の運転・保守について
 水力アカデミー会員(東京発電株式会社 群馬事業所 工務課長) 和栗 淳 氏

 水力発電事業の継続には、設備の維持管理が重要な要素となることから、運転保守体制の構築、巡視点検業務の周期やポイント等を理解する。
・運転保守体制、保守業務概要
・運転保守業務に関わる法規と手続き 等

5.水力発電技術について
 水力アカデミー事務局テクニカルアドバイザー(東京電力株式会社 工務部 水力発電グループ チームリーダー) 工学博士 大池 真悟 氏

 水力発電所の設備設計を行うため、発電所を構成する水車発電機の種類及び設計のポイント、監視制御方法、電気事業者との系統連系方法等を理解する。
・水力発電所の基礎技術、水車発電機の種類と概要
・機器の選定方法、系統連系の概要 等

 詳細は、以下の案内をご覧ください。


イベント案内 / 新エネルギー財団、2014/07/07
新エネルギー人材育成研修会(水力発電コース)の開催について

" 新エネルギー財団では、水力発電事業に新たに参入されようとしている皆様を対象に、本年度より「新エネルギー人材育成研修会(水力発電コース)」を開講いたします。
 水力発電に係る設備概要から事業計画、運転保守まで幅広い内容になっていますので、水力発電に関心をお持ちの方はもとより、水力発電での事業化を検討される方にもお役に立てるものと思います。
 関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願いします。

日時 平成26年9月12日(金)9:50〜17:05
場所 一般財団法人 新エネルギー財団 1階 第1会議室
 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
 (イムーブル コジマビル)

状況により会場が変更となる場合があります。
その場合は事前にご連絡します。

交通ご案内
 JR線/地下鉄 丸の内線、有楽町線「池袋」駅 徒歩8分
 地下鉄 有楽町線「東池袋」駅 徒歩10分
..........
定員 30名程度
参加費
■一般 15,000円 ■一般早期申込割引 10,000円 ■賛助会員 10,000円
(参加費用にはテキスト代を含みます。一般早期申込割引は、8/15(金)までに申し込まれた方に適用します)
申込方法等
 
 下部よりPDFファイル(案内+申込書)ダウンロードし申込書にご記入の上、下記申込先にファックスする、
又はWordファイル(申込用紙)をダウンロードしご記入の上、メールをお送り下さい。
なお、ファックス申込の場合は、必ず申込先担当者に電話での確認連絡をお願いします。
メール申込の場合は、受付返信メールの確認をお願いします。 

申込期限 平成26年9月5日(金)
.........  "

 詳細は、イベント案内をご覧ください。

続きを読む "イベント9/12 新エネルギー人材育成研修会(水力発電コース 東京) 新エネルギー財団"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エジソンパワー、鹿児島県徳之島に1MWh蓄電池システム付2MWpメガソーラー建設へ

 メガソーラーや蓄電池システムを手がける千葉のエジソンパワーは、御船ホールディングス(大阪市)が鹿児島県の徳之島(大島郡天城町)に建設する2MWpのメガソーラーとリチウムイオン電池蓄電システム(出力 2MW / 電池容量 1MWh)をEPC契約により一括受注したと発表しました。2015年3月に竣工する予定だということです。EPC契約とは、建設などに係わる、設計(engineering)、調達(procurement)、建設(construction)まで一括で受注する契約です。

 徳之島は九州電力管内となります。九州電力は7月に「離島の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答の保留」に関する情報を公開し、離島における再生可能エネルギーの接続が限界に近づいていると発表しました。徳之島に関しても昨年度末の接続契約申込みのかけ込み申請等もあり、既連系量と今後連系予定量の合計が、電力需給面の制約から設定される年間30日の出力抑制を踏まえた連系可能量(目安)を超過しているとのことです。これにより、これらの島に再生可能エネルギーを導入する際には、業者にも蓄電池による計画運転の実施が義務付けられるという話となっていました。蓄電池を使った調整と”捨電”システムなどが策として検討されています。
 蓄電池導入のデメリットとしては、コスト増があり、さらにマイクログリッドのシステムとしての完成度を高めるための他の可能性についての議論が不足のままで蓄電池に頼りすぎているのではという指摘があります。単純に捨電するシステムとの比較などの情報が欲しいところです。

離島の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答保留について----九州電力、平成26年7月25日
Tokunoshima_saiene_tyouka
-----image(”上-離島における再生可能エネルギーの導入状況、下-徳之島における電源設備”) : 上記リリース「説明会開催案内 徳之島 資料 PDF」より-----
Tokunoshima_ele_setubi

 徳之島には、上の資料のように10ヶ所合計30,500kWのディーゼル発電所と1基140kWの小水力発電所があります。ここに新たに導入される太陽光発電所ですが、発電は昼の日射量がある時だけです。さらに、曇天や荒天時には発電量は期待できないわけです。この変化にディーゼル発電の発電量の調整が即時にできればいいのですが、技術的な問題や機器への負担の問題も生じます。
 うまく既存のディーゼルを合理的に焚き減らすことができるシステムが必要とされています。そこで、全体のシステムの中で、合理的に導入できる太陽光発電の接続限界量の試算した値が発表されています。徳之島では、既存の太陽光が2MWpあまり、今後の予定が5MWpもあり、九州電力の試算では島内需要を供給が超過する状況が生まれます。そこで、蓄電池や捨電のシステムを導入事業者が用意する(負担)する場合には、個別に接続協議を行うとしているのです。
 今回のエジソンパワーのシステムは、2MWpのメガソーラーとリチウムイオン電池蓄電システム(出力 2MW / 電池容量 1MWh)。日経の記事よると、この蓄電池システムの価格は、1kWh当たり約10万円ということですから、 1MWhの容量では、1億円となります。太陽電池が仮に2MWpで7億円(離島なので高め?)とすると、約15%も割り高にる計算です。今後の離島での再生可能エネルギーの導入に関する量的なバランスを考える上で、九電管内の離島の今後に注目です。

 エジソンパワーは、2MWのリチウムイオン電池蓄電システムを韓国のサムスンSDIから調達しています。同社のホームページでは、1コンテナで84KWhのコンテナ型蓄電システム「EP-ESSシリーズ」が紹介されていました。今後エジソンパワーは、日本各地にサムスンSDIの大型リチウムイオン電池蓄電システムを併設したメガソーラーを建設する体制を整備、今後5年間に20か所建設する計画だということです。
 国内各社も蓄電池に力を入れる中で、コストとシステムの能力により、競争が進みそうです。

プレスリリース / エジソンパワー、2014/08/07
リチウムイオン電池を併設した商業用メガソーラーを徳之島に建設

" 日本で初めてリチウムイオン電池蓄電システム併設した事業用メガソーラーを徳之島に建設

 御船ホールディングス(大阪府大阪市)は、鹿児島県大島郡天城町(徳之島)に太陽光発電の出力変動を制御する蓄電システム(出力 2MW / 電池容量 1MWh)を併設したメガソーラー(2MW)の建設に着手します。2015年3月竣工予定で、EPC(設計・調達・建設)はエジソンパワー(千葉県木更津市)が請け負い、リチウムイオン電池蓄電システムはサムスンSDI(大韓民国 京畿道)が供給します。太陽光発電により発電した電力は固定価格買取制度に基づき九州電力に販売する予定であり、リチウムイオン電池蓄電システムを設置して事業用発電を行う日本で初めての事例となります。

 また、本プロジェクトに先立ちエジソンパワーとサムスンSDIは、日本市場において大型リチウムイオン電池蓄電システムを大規模に普及させる業務について合意書を交わしました。
 エジソンパワーは停電時のライフライン確保のための蓄電システムの販売だけでなく、再生可能エネルギーの普及のため、沖縄をはじめとする島嶼部や北海道など日本各地にサムスンSDIの大型リチウムイオン電池蓄電システムを併設したメガソーラーを、今後5年間に20か所建設する計画です。
.......... "

関連
・エジソンパワー : コンテナ型蓄電システム「EP-ESSシリーズ」

・Samsung SDI : ESS - Utility Solution

サムスン、日本で大型蓄電池販売 メガソーラー向け-----日本経済新聞、2014/8/1(2014/8/1 鹿児島県徳之島に太陽光発電所建設。 サムスンSDIの大型蓄電池を導入。→日本経済新聞 掲載記事はこちら-御船ホールディングス

".....今秋から1キロワット時当たり約10万円で、発電所の建設とあわせて販売していく。最初の大型案件として、鹿児島県徳之島に容量1000キロワット時のリチウムイオン電池の納入を決めた....."


参考エントリー
東芝、英国シェフィールド大学の系統周波数調整実証試験向けにコンテナ型SCiB蓄電池を受注-----ソフトエネルギー、2014/06/24

NEC、イタリア大手電力会社に欧州最大クラスの大容量 2MWhリチウムイオン蓄電システムを納入-----ソフトエネルギー、2014/04/24

東北電力、西仙台変電所に2万kWh(20MWh)の世界最大規模のリチウムイオン蓄電設備、着工-----ソフトエネルギー、2013/11/28

北海道電力に、国の予算で6万kWh(60MWh)レドックスフロー蓄電池の導入決定-----ソフトエネルギー、2013/08/01

GEの蓄電池付き最新型2.5MW風力発電機の例で考えるグリッドの再エネ受け入れ可能バランスとは?-----ソフトエネルギー、2013/05/09

NTTファシリティーズ、青森県でコンテナ型データセンターの風力発電所由来の電力利用と接外気冷房の実証実験を開始-----ソフトエネルギー、2011/12/01

続きを読む "エジソンパワー、鹿児島県徳之島に1MWh蓄電池システム付2MWpメガソーラー建設へ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

京都大学とシャープ、超長寿命2次電池開発に光。25000サイクル寿命実現へ!!

 京都大学の田中功 工学研究科教授、田中勝久 同教授、藤田晃司 同准教授らのグループは、西島主明 シャープ研究開発本部主任研究員らのグループとの産学共同研究により、新規の材料設計手法により従来のリチウムイオン電池の寿命を6倍以上に達成できる材料開発に成功したと発表しました。具体的には、リチウムイオン二次電池の正極材料の開発手法と合成方法により、毎日1回の充放電で70年に相当する、従来品の約6倍となる25000サイクルを実現できる材料を開発したものです。

 今回の開発手法は、実験によってあらかじめ得られた構造などの知見に頼ることなく、量子力学の原理のみに基づいて原子構造や特性を予測する「第一原理計算」というもので、近年の計算機の進歩により、膨大な計算をより手軽に実施できるようになったことにより可能になりました。この最適な化学組成を効率的に見つけ出す手法が確立されれば、今回の成果だけでなく、あらゆる材料の予測・発見、そして開発へと時間と労力を削減できる可能性があるということです。
 そして、合成方法は、環状エーテルを使ったゾル-ゲル法というもので、これまでの原料粉末を混合して合成する固相法に比べよりダイナミックな合成が可能になります。今回は、環状エーテルの一種であるプロピレンオキシドを用い、ゾル(溶液)の pH を調整してゲル化(固体化)することで,各元素が原子レベルで均一に分散された状態の前駆体を得て、それを熱処理するだけで所望の材料を合成することに成功しました。この手法は汎用性が高く。今後,様々な系での物質合成に応用できると期待されるということです。
 そして得られたリチウムイオン二次電池の正極材料を分析した結果、25000サイクル寿命という超長寿命2次電池開発に光をもたらす材料の合成が確認されました。今後は、超長寿命リチウムイオン電池を大型蓄電池に応用するための要素技術の開発が進められます。商品として、25000サイクル寿命という大容量蓄電池が電力用に開発されれば、それは再生可能エネルギーの未来に大きな福音になります。今後の研究成果に期待したいです。

 なお、今回の成果は英国科学誌「Nature Communications」に Accelerated discovery of cathode materials with prolonged cycle life for lithium-ion battery(和訳 長寿命リチウムイオン電池正極材料の加速された発見)
というタイトルで掲載されました。

プレスリリース / 京都大学、2014年7月30日
革新的材料設計手法により超長寿命2次電池開発に成功 -多数の高精度計算データを活用して材料開発を大幅に加速

01
-----image(”図:LiFePO4の原子の一部を他の元素で置換した場合の体積変化の計算結果の一例。上部の長方体の各面に記載されている原子は、Liの置換元素(赤)、Feの置換元素(緑)、Pの置換元素(水色)を示しています。”) : 同リリースより

" 田中功 工学研究科教授、田中勝久 同教授、藤田晃司 同准教授らのグループは、西島主明 株式会社シャープ研究開発本部主任研究員らのグループとの産学共同研究により、新規の材料設計手法により従来のリチウムイオン電池の寿命を6倍以上に達成できる材料開発に成功しました。この成果は蓄電池の寿命を大幅に延長するにとどまらず、多数の高精度な計算データを活用したマテリアルズ・インフォマティクス手法により、実際の材料開発が大幅に加速できることを実証したもので、この分野の先駆けとなる成果と位置付けることができます。

 本研究成果は、英国の科学誌「Nature Communications」誌に8月1日に出版されました。
..........
ポイント
・多数の高精度計算データを活用して材料のハイスループット・スクリーニングに成功
・計算による的確な物質設計に基づき、新合成手法でリチウム2次電池正極材料の精密な合成に成功
・電池特性実験の結果、超長寿命を実証。予測される電池寿命は、従来品の約6倍となる25000サイクルであり、これは毎日1回の充放電で70年に相当
・計算と実験を組み合わせた革新的手法は、効率的な材料探索に極めて有用と強い期待

概要
 本研究の対象は、リチウムイオン二次電池の正極材料です。リチウムイオン二次電池は、携帯電話をはじめとするポータブル機器の電源として広く利用されており、電気自動車や再生可能エネルギーの蓄電など大型機器への応用研究も精力的に進められています。携帯電話の電池が数年程度のサイクル寿命で設計されているのに対し、大型機器では、毎日の充放電で少なくとも数十年というサイクル寿命が求められます。この要求に応えるためには新しい技術要素の開拓が必要であり、各国で研究開発にしのぎが削られています。

 しかし、従来型の材料開発では、研究者の勘と経験に基づき試行錯誤的に多くの合成と評価の実験を繰り返して行なわざるを得なかったため、最適な化学組成の探索がボトルネックとなっていました。今回の研究では、量子力学の原理のみに基づいて原子構造や特性を予測することが可能な「第一原理計算」を数千種類という、多数かつ高精度に実施し、そのデータを活用してハイスループット・スクリーニングすることで、最適な化学組成を効率的に見つけ出す手法が開発されました。その結果、材料開発の効率が大幅に向上できました。
..........
”..........
3)電池のサイクル特性
 このようにして得られた新材料を正極とし,負極と電解質は通常材料を用い,アルミ・ラミネート中に封入することでリチウムイオン電池を作成し,電池のサイクル特性を評価しました.比較のために,固溶元素を無添加のリチウム鉄リン酸塩を正極とした電池も作成し,同じ条件にて充放電サイクル特性を評価しました.(図4)
 今回開発した新材料を正極として使用した電池(Cell A)は,無添加正極の電池(Cell B)に比べ,サイクル寿命が約 6 倍になることがわかりました.容量が 70%に減少する充放電サイクル回数は約 25000 回と予測できます.これは,毎日1回の充放電で,約 70 年間繰り返し使用できることに相当します.
...........


Sharp_kyouto_univ_renewbattery_cycl
.......... ”-----同リリース添付書類、「詳しい研究内容について(PDF) 革新的材料設計手法により超長寿命2次電池開発に成功 -多数の高精度計算データを活用して材料開発を大幅に加速-」より
.......... "

関連
Accelerated discovery of cathode materials with prolonged cycle life for lithium-ion battery-----Nature,Published 01 August 2014

京大とシャープ、リチウム電池の寿命を6倍以上に延ばす新材料を開発-----日刊工業新聞、 2014年08月04日

"..........
物質の原子構造をコンピューターで網羅的に計算することで新材料を探索する研究手法を確立し、実証した。電池以外の材料開発も100倍以上に効率化できる。
.......... "

続きを読む "京都大学とシャープ、超長寿命2次電池開発に光。25000サイクル寿命実現へ!!"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

レノバとミツウロコグリーンエネルギーなど、千葉県富津市に40.4MWp 富津ソーラー発電所を運開

 レノバ(旧社名 リサイクルワン)とミツウロコグリーンエネルギーなどが手がけた、40.4MWpの関東一の規模を誇る富津ソーラー発電所が千葉県富津市で運転開始しました。富津ソーラー発電所は、浅間山砂利採取跡地を活用した広さ約44万平方メートル、東京ドーム9.4個分に相当する面積に245Wpの多結晶太陽電池164,736枚を利用して建設されました。27台のパワコンが利用され、合計のPCS出力は27MWです。着工は、2013年4月だったとのことです。

 ちなみに全国での現時点での規模ランキングでは、4位に入りました。

国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識


プレスリリース / レノバ、2014年8月 6日
レノバは千葉県富津市におけるメガソーラー発電所の運転開始をいたしました。

Chiba_futtsu_40mwp_solar
-----image : 同リリースより

" 株式会社レノバ(旧商号 株式会社リサイクルワン、本社:東京都千代田区大手町、略、以下「レノバ」)は、平成26年7月1日、ミツウロコグリーンエネルギー株式会社(本社:東京都中央区日本橋本町)、芙蓉総合リース株式会社(本社:東京都千代田区三崎町)との共同事業によるメガソーラー発電所(大規模太陽光発電所)の運転を開始いたしました。
 本発電所は、実施主体となるSPC(特定目的会社)である株式会社富津ソーラーにより運営され、千葉県富津市にある浅間山砂利採取跡地を活用し、設置しております。
 発電設備の発電出力は40.4MW(モジュールベース)で、運転開始している太陽光発電所としては関東最大級の規模となっており、想定年間発電量は約 4,200万キロワット時(一般家庭の約11,500世帯の年間使用電力量に相当)となります。
 本発電所では地域の小中学生などに環境教育の場として活用いただくため、展望台、展示用太陽光パネル、施設概要表示板を設置しており、学生に限らず、訪れる皆様にメガソーラー発電所をご見学頂けるようになっております。
..........
【施設概要】
発電所名 富津ソーラー発電所
所在地 千葉県富津市加藤字下薊作746番地1他
開発規模 40.4MW(モジュールベース)
想定年間発電量 約4,200万kWh(一般家庭11,500世帯の年間使用電力に相当)
CO2削減量 年間17,000トン程度
運転開始日 平成26年7月1日
開発敷地面積 約44万㎡(東京ドーム9.4個分)
発電事業者 株式会社 富津ソーラー
((株)レノバ、ミツウロコグリーンエネルギー(株)、芙蓉総合リース(株)の3社による出資法人)
.......... "


関連
富津ソーラー発電所
Main_visual
-----image : 上記サイトより

・レノバ : メガソーラー

2014年8月6日 千葉県富津市におけるメガソーラー発電所運転開始のお知らせ-----ミツウロコグリーンエネルギー


参考
レノバは、2015年秋の運転開始に向け、那須塩原ソーラー発電所新設工事の起工式を執り行いました。-----レノボ、2014年7月16日(24.8MWp)

続きを読む "レノバとミツウロコグリーンエネルギーなど、千葉県富津市に40.4MWp 富津ソーラー発電所を運開"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

東北電力関連、山形小国町に14.2MW玉川第二発電所を新設へ

 東北電力のグループ企業、東星興業は、山形県西置賜郡小国町において14.2MW(出力14,200kW)玉川第二発電所を新設すると発表しました。東星興業の水力発電所として15カ所目にあたります。東北電力は、東星興業を存続会社として、再生可能エネルギー発電事業を一元化することを決め、平成27年7月に新会社を設立すると発表しています。この案件は、着工が平成28年6月、運転開始が平成31年9月で、東北電力の再生可能エネルギー関連会社の再編後の水力発電の新規事業の第一号となります。

東北電力、再エネ関連グループ企業を再編・統合。まずは水力・地熱-----ソフトエネルギー、2014/05/28

 今回新設が発表された玉川第二発電所は、最大使用水量 25立法メートル/s、有効落差 66.8mの水路式の14.2MW(出力14,200kW)の水力発電所です。東北電力グループでは、この上流に同じく東星興業の玉川発電所(出力10,200kW)と、同じく同社企業グループである東北水力地熱が保有する長者原発電所(出力12,400kW)の2つの水力発電所があります。
 それぞれの発電所の諸元は、以下のようになっています。

玉川発電所 最大出力 10,200kW 最大使用水量 20.00 立法メートル/s 有効落差 60.6m

長者原発電所
最大出力 12,400kW
最大使用水量 8.35 立法メートル/s
有効落差 177.7m

 玉川第二発電所は、既設の玉川発電所の直下に新設する取水堰からの取水(5立法メートル/s)と、上流の玉川発電所からの放水量(最大20立法メートル/s)を合わせた最大25立法メートル/sの水量を利用して発電を行う計画だということです。
 このように3つの水力発電所が数キロメートルの距離で並び運用できるのは、玉川が河川流量が豊富なことに加え、河川勾配が大きいことなど、水力発電に適した条件を備えているからです。同じグループで運用の経験と手法を共有できるのは大きなメリットです。


プレスリリース / 東北電力、平成26年 7月31日
当社企業グループにおける水力発電所の新規開発について~東星興業(株)による玉川第二発電所(山形県・荒川水系玉川)新規開発計画

Tamagawa_daini_suirosiki
-----image : 上下とも、同リリース「(別紙)東星興業(株)による玉川第二発電所新規開発計画の概要」より-----
Tamagawa_daini_hydro_map

" ..........  このたび、当社企業グループの東星興業(株)は、山形県の荒川水系玉川において、同社の水力発電所として15カ所目となる玉川第二発電所(出力14,200kW、山形県西置賜郡小国町)の新規開発を行うことといたしました。なお、着工は平成28年6月、営業運転開始は平成31年9月を予定しております。

 現在、荒川水系玉川には、東星興業(株)が保有する玉川発電所(出力10,200kW)と、同じく当社企業グループである東北水力地熱(株)が保有する長者原発電所(出力12,400kW)の2つの水力発電所があります。
 玉川は、河川流量が豊富なことに加え、河川勾配が大きいことなど、水力発電に適した条件を備えております。また、東星興業(株)は、開発地点の上流にある既設の玉川発電所を運用しており、ノウハウを活用しながら、一体で運用することが可能となります。さらに、当社企業グループにおいては、今後、東星興業(株)を存続会社として、再生可能エネルギー発電事業を一元化する方向であり、平成27年7月に新会社を設立することとしております。
 これらを総合的に勘案し、今回、東星興業(株)にて玉川第二発電所を開発することとしたものであり、新会社として初の新規開発案件となります。

 玉川第二発電所は、既設の玉川発電所の直下に新設する取水堰からの取水(5m3/s)と、上流の玉川発電所からの放水量(最大20m3/s)を合わせた最大25m3/sの水量を利用して発電を行う計画としております。

 玉川第二発電所の開発・運用にあたっては、企業グループが有するノウハウ等を活かし、周辺環境にも十分配慮した対応を行うこととしております。また、今後も新規開発地点の発掘・検討を進め、引き続き、東北電力グループ全体で再生可能エネルギーの一層の導入拡大に取り組んでまいります。

 東星興業(株)による玉川第二発電所新規開発計画の概要は、別紙のとおりです。

”1.設備概要
設置場所 山形県西置賜郡小国町
水系河川 荒川水系玉川(一級河川)
発電方式 水路式※
最大出力 14,200kW(予定)
最大使用水量 25.0m3/s
有効落差 66.8m
..........
2.工程
着 工 平成28年6月(予定)
運転開始 平成31年9月(予定)
..........”-----同リリース「(別紙)東星興業(株)による玉川第二発電所新規開発計画の概要」より
.......... "


関連
Yamagata_tamagawa_hydro_gmap
-----image : Googleマップで玉川発電所 を表示


参考
・水力発電事業懇話会 : 東星興業株式会社

・水力発電事業懇話会 : 東北水力地熱株式会社

続きを読む "東北電力関連、山形小国町に14.2MW玉川第二発電所を新設へ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東芝、有機薄膜太陽電池の変換効率、1cm角の単層セルで世界最高レベルの11.2%、5cm角モジュールで世界最高の9.9%

 東芝は、有機薄膜太陽電池のエネルギー変換効率、1cm角の単層セルで世界最高レベルの11.2%を、5cm角のモジュールで世界最高の9.9%を達成したと発表しました。
 有機薄膜太陽電池は、ローコストでフレキシブルという性質を生かして、これまで利用されてこなかった場所と用途での新たな展開が期待されています。課題としては、変換効率と寿命などがあります。この課題の解決に向けて、世界中で開発競争があり、エネルギー変換効率的には、10%超えが一つの目標でした。今回のリリースには、「実用化には13%を超える効率が必要」と記されていました。変換効率の目標までは、もう一息というところのようです。時間的には、2015年頃。有機薄膜太陽電池の実用化への動きが具体化していそうです。


プレスリリース / 東芝、2014年7月
有機薄膜太陽電池モジュールで世界最高効率9.9%を達成

" 概要
 当社は、有機薄膜太陽電池のエネルギー変換効率(注1)において、1cm角の単層セルで世界最高レベルの11.2%を、5cm角のモジュールで世界最高の9.9%を達成しました。これにより、低コスト、薄型、軽量の有機薄膜太陽電池の本格的実用化に一歩近づきました。
技術の詳細は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「太陽光発電システム次世代高性能技術開発」の成果として、7月29日に東京ビッグサイトにて開催された「再生可能エネルギー2014国際会議」で発表しました。

開発の背景
 近年、太陽光発電導入量の大幅な増加に伴い、太陽光の固定買取価格の引き下げも議論されており、太陽光発電コストの低下が強く望まれています。また、現在主流のシリコン系太陽電池は、重量および形状の面から設置場所が限られていました。これらの課題を解決できる技術として、低価格で大量生産が可能、かつ軽量でフレキシブルな特長を持つ有機薄膜太陽電池の実用化が期待されています。その一方で、有機薄膜太陽電池はエネルギー変換効率が低く、実用化には13%を超える効率が必要とされています。

有機薄膜太陽電池技術
 今回、セル構造として逆構造と呼ばれる安定性に優れる構造を採用し、当社が独自開発した長波長P型材料の改良品を適用することで、セルのエネルギー変換効率の向上を実現しました。また、このセルに膜厚がナノスケールの多層膜を均一かつ高精度にパターン形成できる独自の「メニスカス塗布技術」とモジュール構造の最適化を可能にするシミュレーション技術を適用することで、高いフィルファクター(注2)を示す世界最高のエネルギー変換効率のモジュールを開発しました。

今後の展望
 今後、発電コストをさらに低減するため、変換効率の向上、耐久性の向上および製造コストの低減に向けた研究開発を進めていきます。

(注1)太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換する効率
(注2)適動作点での出力(最大出力)を、開放電圧と短絡電流の積で割った値で、太陽電池の電流電圧特性の良さを表す指標
.......... "

関連
・東芝 : 東芝レビュー2014年3月号「2013年の技術成果」 有機薄膜太陽電池の高効率化(検索 有機薄膜太陽電池

".....今回,独自のp型材料とメニスカス塗布を用いた高精度な印刷技術によって20×20cmのサブモジュールで6.8%,5×5cmのミニモジュールで8.5%の世界最高(注)効率を達成した。また,30×30cmのサブモジュールも試作し動作を確認....."


参考エントリー
筑波大とNIMSの研究グループ、有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発-----ソフトエネルギー、2014/02/13

住友化学の技術とUCLAの研究、有機薄膜太陽電池の変換効率10.6%を達成-----ソフトエネルギー、2012/02/21

大成建設と三菱化学、発電する壁をもつZEBの実現にむけて「有機薄膜太陽電池外壁ユニット」の実証試験を開始-----ソフトエネルギー、2014/04/02

続きを読む "東芝、有機薄膜太陽電池の変換効率、1cm角の単層セルで世界最高レベルの11.2%、5cm角モジュールで世界最高の9.9%"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年7月 | トップページ | 2014年9月 »