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オリックス、北海道函館市と青森県風間浦村で2MW級の地熱発電の事業化調査を開始

 オリックスは、北海道函館市および青森県下北郡風間浦村にて、地熱発電の事業化に向けた調査を開始しました。両地域では、出力2,000kW (2MW)程度の小規模地熱発電所の建設が検討されています。この調査は、地元関係者のご了承のもと、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による地熱資源開発調査事業費助成金の採択を受け、事業性の検証のために行われます。北海道函館市では地熱発電調査の第一段階となる「初期調査」を、青森県下北郡風間村では第二段階となる「物理探査」が実施される予定です。

 2014/7/23の日本経済新聞の記事によると、オリックスは今後5年間で国内に地熱発電所を最大15カ所建設する計画を決めたとのことです。いずれも、開発期間が短くて済む2千キロワット(2MW)規模の小型地熱発電所だということです。
 2MW級の地熱発電所としては、再生事業としてオリックスグループで運営している温泉旅館「杉乃井ホテル」(大分県別府市)において、自家用では国内最大規模となる最大出力1,900kW(1.9MW)の地熱発電所を保有・運営しています。また、岐阜県奥飛騨温泉郷中尾地区でも2MWの地熱発電所建設プロジェクトを実施しています。

東芝とオリックス、岐阜県奥飛騨温泉郷中尾地区で2MWのコンパクトユニット導入の地熱発電事業を計画-----ソフトエネルギー、2013/11/20

 今後5年間で国内に地熱発電所を最大15カ所という計画の詳細はホームページに見当たりませんが、なかなか意欲的で、2MWというコンパクトな地熱発電所を次々と計画するという意味で大いに興味のわく話です。準備から実際の運転まで数年で可能ということであれば、さらに利用の拡大が見込めそうです。


プレスリリース / オリックス、2014年07月23日
地熱発電事業、函館市と青森・風間浦村で事業化に向けた調査を開始

" オリックス株式会社(本社:東京都港区、略)は、このたび、北海道函館市および青森県下北郡風間浦村にて、地熱発電の事業化に向けた調査を開始しましたのでお知らせします。

 両地域では、出力2,000kW (2MW)程度の小規模地熱発電所の建設を検討しています。このたび、地元関係者のご了承のもと、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による地熱資源開発調査事業費助成金の採択を受け、事業性の検証のための調査を実施します。北海道函館市では地熱発電調査の第一段階となる「初期調査」を、青森県下北郡風間村では第二段階となる「物理探査」を行います。

1. 北海道函館市
・調査場所 : 北海道函館市南茅部地域(泣面山周辺)
・調査内容 : 初期調査
      (地表調査、文献調査、航空写真解析などにより、地熱資源の可能性を調査)     
・調査期間 : 2014年6月~2014年10月(予定)

2. 青森県下北郡風間浦村
・調査場所 : 青森県下北郡風間浦村下風呂温泉周辺地域
・調査内容 : 物理探査 
      (磁気法探査、重力探査により地下の地熱貯蔵層の位置・深度などを調査)
・調査期間 : 2014年6月~2015年2月(予定)
※初期調査はJOGMECの助成金を活用し2013年11月~2014年2月に実施済
 
 オリックスは、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーを活用した発電事業を積極的に推進しています。地熱発電については、再生事業としてグループで運営している温泉旅館「杉乃井ホテル」(大分県別府市)において自家用では国内最大規模となる最大出力1,900kW(1.9MW)の地熱発電所を保有・運営しています。こうした地熱発電事業と温泉旅館の運営ノウハウを生かし、地域社会と共生した発電事業を目指してまいります。
.......... "

関連
オリックス、全国に小型地熱発電 自前電源を拡大-----日本経済新聞、2014/7/23

参考
東芝とオリックス、岐阜県奥飛騨温泉郷中尾地区で2MWのコンパクトユニット導入の地熱発電事業を計画-----ソフトエネルギー、2013/11/20

メガソーラーおよび屋根設置型太陽光発電事業、 全国77ヵ所で合計最大出力170MWの発電所を開発-----オリックス、2013年06月28日



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