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日立、秋田県秋田市に2.1MW新型 HTW2.1-80A風力発電機の初号機を来年設置

 日立製作所は、秋田県秋田市に2.1MWの最新型 ダウンウィンド型 HTW2.1-80A 風力発電機の初号機を来年設置すると発表しました。これは、秋田県より約18,000m2の県有地を賃借し建設されっるもので、秋田天秤野風力発電所と命名されています。敷地内に風況を観測するための風況ポールを設置し、性能確認などを行う試験場としても活用される予定です。2.1MWダウンウィンド型風力発電システム「HTW2.1-80A」1基の建設は、本年度下期中から開始され、2015年度上期中に竣工予定です。
 今回が初号機となる、最新型のHTW2.1-80Aは、3枚翼でローターの直径は、80mです。ローターをナセルの風下側に配置する独自のダウンウィンド型です。また、HTW2.1-80Aは、台風などの強風や地形による乱れた風など、世界でも稀な厳しい環境である日本の風土にも適した高風速対応機として開発されました。

 日立製作所が富士重工業と共同開発してきたHTW2.0-80は、ウィンド・パワーかみす第1洋上風力発電所に2010年3月に7基導入されました。その後、2012年7月に富士重工業から風力発電システム事業の譲渡を受け、日立ウィンドパワーを設立。本年4月に新潟県胎内市に。中条風力発電所に、2MWの HTW2.0-86 初号機の商用運用を開始しました。

日立、日立ウィンドパワーを設立。2MWダウンウィンド型風力発電システム HTW2.0-86 初号機を新潟県胎内市に設置-----ソフトエネルギー、2014/03/19

 また、5MWのHTW5.0-126を開発中です。こちらは、茨城県神栖市で洋上風力発電機として、まもなく運転が開始される予定です。

日立製作所、茨城県神栖市に5MWダウンウィンド洋上風力発電機 HTW5.0-126 の実証機を建設へ-----ソフトエネルギー、2013/11/27


プレスリリース / 日立製作所、2014年7月14日
日立が秋田県秋田市に風力発電所を建設 高風速域対応2.1MWダウンウィンド型風力発電システム「HTW2.1-80A」の初号機を建設
0714a
-----image : 同リリースより

" 日立キャピタル株式会社(略、日立キャピタル)と株式会社日立製作所(略/以下、日立)は、このたび、共同出資により設立した日立ウィンドパワー株式会社(略/以下、日立ウィンドパワー)を通じて、秋田県秋田市新屋町に、秋田天秤野風力発電所を建設することを決定しました。同発電所は、日立が秋田県より約18,000m2の県有地を賃借し、建設するもので、敷地内に風況を観測するための風況ポールを設置し、性能確認などを行う試験場としても活用する予定です。

 日立では、同発電所に風の強い地域でも発電可能な高風速対応2.1MWダウンウィンド型風力発電システム「HTW2.1-80A」1基の建設を、本年度下期中から開始し、2015年度上期中に竣工させる予定です。発電出力は約2.0MW、年間の予想発電電力量は約5,700MWhで、一般家庭約1,600世帯分の年間使用量に相当します。発電した電力は、固定価格買取制度により、全量を東北電力株式会社に売電します。

 今回建設予定の「HTW2.1-80A」は、台風などの強風や地形による乱れた風など、世界でも稀な厳しい環境である日本の風土にも適した高風速対応機として開発したもので、同発電所が初号機となります。発電機の制御方法を変更することにより、定格出力を2.1MWまで引き上げることが可能になりました。強度についてはIEC *1 風速クラスIAに準拠しており、極値10分平均風速55m/sまで耐えられる設計となっています。また、電力系統が安定に運転しているなかで、系統事故や負荷の変動等により電圧や潮流・周波数が乱れた際に、運転を継続することができる機能を有しています。
 同発電所の建設予定地は、海岸から約500m離れており、風況がよく、近隣には住居もないため周辺に与える影響も少なく、初号機の性能評価などの試験を行うには適した場所になります。
..........
*1 IEC : 国際電気標準会議
..........
秋田天秤野風力発電所
事業者 日立ウィンドパワー株式会社
所在地 秋田県秋田市新屋町天秤野
発電容量 1,990kW *3 × 1基

*3 高圧連系による接続のため、発電所出力として1,990kWにて出力します。

HTW2.1-80A(初号機)の主な仕様
型番 HTW2.1-80A
定格出力 2.1MW(2,100kW)
ローター直径 80m
ハブ高さ 78m
ブレード枚数 3枚
ローター位置 ダウンウィンド
ヨー制御 通常運転時:アクティブ制御
暴風停電時:フリーヨー
発電機種別 交流励磁同期発電方式
カットイン風速 4m/s
カットアウト風速 25m/s
風速クラス IEC-ClassⅠA(ただし極値10分平均風速55m/s)
.......... "

関連
Wind_05
-----image : HITACHI : 2000kW風力発電システムより

5MWダウンウィンド洋上風力発電システムの実証機建設について-----日立製作所、2013年11月26日

福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業について-----日立製作所、2012年3月6日

"ダウンウィンド型風車 搭載用セミサブ 2MW ダウンウィンド型 4コラム型セミサブ 第1期"

日立製作所 : 風力発電システム

"製品
HTW5.0-126
・ダウンウィンドロータ方式
・定格出力が2.5倍の5MW、ローター直径が約1.5倍の126mとなる風力発電システム
HTW2.0-86
・ダウンウィンドロータ方式
・低風速地域でも発電量の増加を見込める大型ロータ(直径86m)
HTW2.0-80
・ダウンウィンドロータ方式"

日立製作所 : 風力発電システム / ラインナップ(アップウィンド)



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