« 中国電力、隠岐・西ノ島にて再エネ+二種類の蓄電池による実証事業を開始する。ん、再エネはどこ? | トップページ | 産総研ら、有機太陽電池材料のナノ構造を解明、変換効率のカギは分子混合であることを明らかに »

川崎重工、山口県防府市に最大3.6MWの最新鋭ごみ焼却・バイオガス化複合施設を完成

 川崎重工は、山口県防府市において、同市より設計・施工・運転管理の一括受託方式の受注を得て、最大発電量3.6MW(3,600kW)の最新鋭ごみ焼却・バイオガス化複合施設を完成しました。この4月より20年間の運営事業を実施しています。
 この施設は、ごみの選別施設、バイオガス化施設、ごみ焼却施設、リサイクル施設を組み合わせた最新鋭のごみ処理複合施設となっています。選別施設において可燃ごみから選別された厨芥類などのごみは、下水・し尿汚泥とともにバイオガス化施設で高温乾式メタン発酵処理されます。そこで回収したメタンガスが、ごみ焼却施設において可燃ごみやメタン発酵残渣の焼却時に回収した蒸気の過熱に利用され、高効率な廃棄物発電を行うことができます。発電能力は、最大発電量3.6MW(3,600kW)、発電効率23.5%(基準ごみ時)という優れた性能を有しています。発電した電力は、施設内で消費されるとともに、余剰電力を売電することで施設の維持管理費用の低減に当てることができます。
 さらに、リサイクル施設においては、粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみ等から資源物の回収が行われます。また、焼却施設より発生する焼却灰および飛灰は、セメント原料として利用されます。
 廃棄物発電は、日本中で実施することが可能です。その能力がいかんなく発揮されることで、発電とともにゴミの減容とリサイクルが可能です。今後の普及に期待がかかります。


プレスリリース / 川崎重工、2014年03月28日
防府市向けごみ焼却・バイオガス化複合施設を納入

C31403281
-----image(”防府市クリーンセンター バイオガス化・ごみ焼却施設のフロー図”) : 同リリースより

" 川崎重工は、山口県防府市向けに最新鋭のごみ焼却・バイオガス化複合施設を納入しました。
 今回納入した施設は、さらなる循環型社会の形成を目的に防府市が計画したもので、当社は、DBO(Design、Build、Operate)方式に基づき、本施設の建設と運営事業を一括して受注しました。このたび建設が完了し、本年4月より20年間の運営事業を行っていきます。
 本施設は、選別施設、バイオガス化施設、ごみ焼却施設、リサイクル施設を組み合わせた最新鋭のごみ処理複合施設です。
 選別施設において可燃ごみから選別された厨芥類(※)などのごみは、下水・し尿汚泥とともにバイオガス化施設で高温乾式メタン発酵処理されます。そこで回収したメタンガスは、ごみ焼却施設において可燃ごみやメタン発酵残渣の焼却時に回収した蒸気の過熱に利用され、高効率な廃棄物発電を行います。これにより、本施設は最大発電量3,600kW、発電効率23.5%(基準ごみ時)という優れた環境・省エネルギー性能を実現します。発電した電力は、施設内で消費されるとともに、余剰電力を売電することで施設の維持管理費用の低減と、温室効果ガス(CO2)排出量削減に貢献します。
 リサイクル施設においては、粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみ等から資源物の回収を行います。また、焼却施設より発生する焼却灰および飛灰は、セメント原料として利用されます。
なお、本施設の運営事業は、当社グループの特別目的会社グリーンパーク防府株式会社が実施します。今後20年間にわたり地域と密接に連携を図りながら確かな運営を行い、防府市の廃棄物処理に貢献していきます。
...........
※ 厨芥類 : 家庭の台所や事業所から出てくる野菜くずや食べ物の残りなどのごみ
..........
■防府市クリーンセンター整備・運営事業の概要  
【建設工事】
発注者:防府市
受注者:川崎重工業株式会社
工事名:防府市クリーンセンター整備工事
建設場所:山口県防府市大字新田内
設備概要:
①選別施設:破砕機、磁選機、選別施設(焼却施設内設置)
②焼却施設:ストーカ式並行流炉 75t/日×2基
③バイオガス化施設  (高効率原燃料回収施設):25.75t/日×2槽
 内訳:選別ごみ34.4t/日+汚泥17.1t/日=51.5t/日
④リサイクル施設:粗大ごみ・不燃ごみ・資源ごみ 計23t/5h

【運営事業】
発注者:防府市
受注者:グリーンパーク防府株式会社(出資:川崎重工業(株)、KEE環境サービス(株))
事業名称:防府市クリーンセンター運営業務委託
委託期間:平成26年4月1日~平成46年3月31日(20年間)
.......... "

関連
・防府市 : 防府市クリーンセンター整備・運営事業
35796
-----image(”防府市クリーンセンター整備・運営事業 完成予想図”) : 上記サイトより

"設置する施設の種類
① 可燃ごみ処理施設(焼却施設とバイオガス化施設を併設)
② リサイクル施設
③ 付帯施設(小型動物焼却炉、収集車輌車庫等)"-----(上記サイト「整備工事の概要 [PDFファイル/79KB]」より)


参考
・Twilog : @greenpost #山口(山口県の再生可能エネルギー関連の情報)



ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
---しなやかな技術研究会のGoogleマップ2-----しなやかな技術研究会 まとめ

[PR]

|

« 中国電力、隠岐・西ノ島にて再エネ+二種類の蓄電池による実証事業を開始する。ん、再エネはどこ? | トップページ | 産総研ら、有機太陽電池材料のナノ構造を解明、変換効率のカギは分子混合であることを明らかに »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 川崎重工、山口県防府市に最大3.6MWの最新鋭ごみ焼却・バイオガス化複合施設を完成:

« 中国電力、隠岐・西ノ島にて再エネ+二種類の蓄電池による実証事業を開始する。ん、再エネはどこ? | トップページ | 産総研ら、有機太陽電池材料のナノ構造を解明、変換効率のカギは分子混合であることを明らかに »