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大阪ガスのエナジーバンクジャパン、神戸垂水処理場で太陽光2MWpとバイオガス発電350kWの"こうべWエコ発電プロジェクト"を始動

 大阪ガスの100%子会社であるエナジーバンクジャパンは、神戸市との共同事業として、神戸垂水処理場で太陽光2MWpとバイオガス発電350kWの"こうべWエコ発電プロジェクト"を始動したと発表しました。1月の神戸市の発表時にはバイオガス発電350kWとだけ発表されていましたが、今回は発電と同時に熱をも利用し、泥消化タンクの加熱に利用する点を強調し、発電と熱利用ということで「バイオガスコージェネ設備(350kW)」という発表となっています。

神戸市、太陽光2MWpとバイオガス発電350kWの"こうべWエコ発電プロジェクト"を3月から始動-----ソフトエネルギー、2014/01/29

 また、神戸市では今回の神戸垂水処理場以外の市内の全処理場で発電事業を実施した場合には、全体で太陽光発電は約5MWp(約5,000kWp)で年間にすると約550万kWhの発電量が、バイオバス発電は、約2.3MW(約2,300kW)で、年間にして約1,800万kWhの発電量が将来見込めるとの推計も発表しています。下水処理場の施設上部空間と下水道固有の資源であるバイオガスを活用した、太陽光発電とバイオマス発電による、ダブル発電として、「こうべWエコ発電プロジェクト」をアピールしています。

プレスリリース / 大阪ガス、エナジーバンクジャパン 2014年3月5日
神戸垂水処理場における「こうべWエコ発電プロジェクト」の事業開始について ~2つの再生可能エネルギー(太陽光発電・バイオガスコージェネ)を同時導入

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-----image(上-太陽光発電設備とバイオガスコージェネ設備、下-事業概要) : 同リリースより-----
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" 大阪ガス株式会社(略)の100%子会社であるエナジーバンクジャパン株式会社(略)は、神戸市(略)と共同で、垂水下水処理場の施設上部空間と下水道固有の資源を活用した、日本初の太陽光発電とバイオガスコージェネによる発電事業「こうべWエコ発電プロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に取組んできました。この度、太陽光発電設備(約2,000kW)及びのバイオガスコージェネ設備(350kW)の設置工事が竣工しましたので、本日より売電事業を開始いたします。

 バイオガスとは、下水汚泥や食品残渣などの有機物が発酵して発生するメタンを主成分とする可燃性ガスで、未利用の再生可能エネルギー源であることから地球温暖化対策の一つとしてその有効利用が期待されています。
 神戸市では、平成22年度に日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業※1を開始するなど、下水道バイオガスの有効活用に積極的に取組んでおられます。
 一方、大阪ガスでは、平成22年4月にEBJを設立し、お客さまが初期投資を行わず、再生可能エネルギーを利用した発電設備を設置できるサービス※2を提供しています。EBJでは、本サービスをベースに発電設備の技術評価・エンジニアリング・保守メンテナンスまでをパッケージ化したスキームを構築し、自治体などと共同で発電事業を実施しており、平成25年12月末までに、約26MWの太陽光発電の設置契約を締結しています。

 本プロジェクトでは、EBJが独自のファイナンス技術を活用してスキームを構築し、資金調達、発電設備の設置・運営などを行い、神戸市は事業用地の提供、バイオガスの供給などを行います。固定価格買取制度に基づく売電契約はEBJが締結し、EBJが売電により得た収益から神戸市へ売電量に応じた対価を支払います。
 なお、バイオガスコージェネの排熱は、汚泥消化タンク※3の加熱に利用します。
..........
※1  神戸市、株式会社神鋼環境ソリューション、大阪ガス株式会社による共同事業。
神戸市東灘処理場で発生するバイオガスを都市ガスと同等の水準に精製し、都市ガス導管へ注入する事業。
※2  ビジネスモデル特許登録済みの大阪ガスの金融スキーム
※3 下水汚泥中の有機物をバイオガスと水に分解し、汚泥の量を少なくするとともに、汚泥を安定化させる設備
.......... "

関連
公民連携 垂水処理場「こうべWエコ発電プロジェクト」-----神戸市、平成25年3月26日

"日本初 下水道資源を活用した太陽光・バイオガスのWエコ発電

公民連携による再生可能エネルギーの拡大と固定価格買取制度の活用
事業スキーム(事業の特長)
・メガソーラーとバイオガスの安定したダブル発電事業
・公民連携による「共同事業方式」を採用
・本市が資源と空間を提供し、民間資金を活用して再生可能エネルギーを創出
・国の再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用した20年間の事業

(役割分担)
・神戸市 設置場所の提供、「こうべバイオガス」の供給、発電時の排熱の利用等
・EBJ 関西電力株式会社との契約、発電設備設置・運営、発電時の排熱を神戸市に供給等

垂水処理場における事業計画
事業計画(太陽光発電)
・水処理施設の上部約2haに太陽光パネル(縦約1m、横2m)を約8,000枚設置(約2,000kW)
(バイオガス発電)
・小型発電装置(25kW)を14台設置(計350kW)
(年間発電量)
・約450万kWh(一般家庭の約1,300世帯分)
内訳 太陽光:約200万kWh
    バイオガス:約250万kWh
・年間約1億7,000万円(見込み)
 上記の2割程度が市の収入
(スケジュール)
・着工  今年9月頃
・発電開始  同年12月頃
......... "

・大阪ガス : エナジーバンクジャパン


参考エントリー
神戸市、東灘処理場で汚泥と洋菓子残渣+木質系でバイオガス「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」実証実験開始-----ソフトエネルギー、2011/08/02

神戸市、大阪ガス、神鋼環境ソリューション、日本初のバイオガス都市ガス導管注入実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2010/10/14


参考
・Twilog : #biogas(世界のバイオガスに関する情報)

・Twilog : #biogas #renewjapan(国内のバイオガスに関する情報)



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