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九州電力、長崎県の対馬、鹿児島県の種子島と奄美大島に再エネ+のリチウムイオン蓄電池等実証試験設備を設置

 九州電力は、長崎県の対馬、鹿児島県の種子島、および奄美大島に再生可能エネルギーと組み合わせたリチウムイオン蓄電池等実証試験設備を設置し、平成28年度までの3年間、系統周波数変動を蓄電池により抑制する最適制御手法の検討などの実証試験を実施します。これは、環境省が公募した「平成24年度再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」の採択を受けて実施される実証試験です。
 それぞれのリチウムイオン蓄電池の容量は、以下です。

・長崎県 対馬 リチウムイオン蓄電池容量 1,430kW(1.43MW) 豊玉変電所構内 出力3,500kW(3.5MW)

・鹿児島県 種子島 リチウムイオン蓄電池容量 1,161kW(1.161MW) 中種子変電所構内 東芝製 出力3,000kW(3.0MW)

・鹿児島県 奄美大島 リチウムイオン蓄電池容量  774kW(0.774MW) 竜郷変電所構内 東芝製 出力2,000kW(2.0MW)

 鹿児島県の種子島と奄美大島の設備は、東芝製で、蓄電池はリチウムイオン二次電池 SCiB(TM)と昇圧用変圧器、蓄電池用パワーコンディショナーなどが設置済みです。対馬のメーカーは、GSユアサでしょうか? 現時点ではっきりしていません。

 九州電力管内の離島では、経産省のプロジェクトも実施され蓄電池の導入が進んでいます。
 ただ、肝心の再生可能エネルギーのほうの設備は、それほど進んでいないようで、実施に問題がでないか不安です。各島の再生可能エネルギーの導入状況については、順次調べてみたいと思います。


プレスリリース / 九州電力、平成26年3月13日
離島における再生可能エネルギー導入拡大に向けた 蓄電池制御実証試験の開始について

Tanegashimabattery_1
-----image : 資料「(別紙)リチウムイオン電池の概要」PDFより種子島のシステム-----
Tanegashimabattery_2

" ...........国の補助事業※1の採択を受け、太陽光・風力の系統連系量拡大を図るため、長崎県の対馬、鹿児島県の種子島・奄美大島で、蓄電池等実証試験設備の設置工事を進めてまいりました※2が、社内検査を終了し、実証試験を開始しましたのでお知らせします。  今後、平成28年度までの3年間、系統周波数変動を蓄電池により抑制する最適制御手法の検討等の実証試験を実施します。 ※1 平成24年度再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業(環境省) ※2 平成25年3月29日「離島における再生可能エネルギー導入拡大に向けた蓄電池制御実証事業の実施について」お知らせ済 1 工事概要   設置設備  社内検査終了日  実施場所 長崎県対馬 リチウムイオン電池 (出力3,500kW、容量1,430kWh) 平成26年2月26日 当社豊玉変電所構内(長崎県対馬市豊玉町)

鹿児島県
種子島 リチウムイオン電池 (出力3,000kW、容量1,161kWh) 平成26年3月13日 当社中種子変電所構内(鹿児島県熊毛郡中種子町)

鹿児島県
奄美大島 リチウムイオン電池(出力2,000kW、容量774kWh) 平成26年3月6日 当社竜郷変電所構内(鹿児島県大島郡龍郷町)

2実証試験の概要
 離島では、系統規模が九州本土と比べて小さいため、出力変動が大きい太陽光・風力が連系されると、系統周波数変動が大きくなり、系統の安定性に影響を与えやすくなるという特徴があります。
 当社は、離島においても、太陽光・風力の導入拡大を図りつつ、電力の安定供給を維持するため、離島の系統へ蓄電池を設置し、太陽光・風力による周波数変動を抑制する実証試験を実施するものです。

(1)実証試験の期間
・平成25年度~平成28年度まで
(2)主な試験内容
・離島の需要規模や系統構成、再生可能エネルギーの設置状況等に応じた効果的な蓄電池制御手法と蓄電池容量等を検証

(3) その他
・対馬については、太陽光・風力発電事業者の本実証事業への協力申込みの受付量が当初計画に達しておりませんので、受付期間を延長します。
..........
添付ファイル PDFファイル 離島における再生可能エネルギー導入拡大に向けた蓄電池制御実証試験の開始について(印刷用) (17KB)
PDFファイル (別紙)リチウムイオン電池の概要 (202KB)
.......... "


関連
九州電力株式会社に系統周波数変動抑制のための蓄電池システムを納入-----東芝、2014年03月13日

".....今回納入した蓄電池システムは、種子島では最大出力3000kW、容量1161kWh、奄美大島では最大出力2000kW、容量774kWhで、約1万回以上の充放電が可能な長寿命、高い安全性、高入出力などの優れた特性を持つ当社製リチウムイオン二次電池「SCiBTM」を搭載....."

環境省、平成24年度再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業6件を採択-----ソフトエネルギー、2013/04/02


参考エントリー
GSユアサの、九電の壱岐の風力発電等の系統連系量拡大実証試験に参加、1,600kWhリチウムイオン蓄電池。稼動中!-----ソフトエネルギー、2013/11/25

経済産業省、10離島で太陽光発電のための次世代送配電ネットワーク、マイクログリッドの実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2009/07/06

".....黒島、竹島、中之島、諏訪之瀬島、宝島、小宝島(鹿児島県、以上九州電力)と宮古島、多良間島、北大東島、与那国島(沖縄県、以上沖縄電力)....."



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