パナソニック、約3kWpのコンテナ型独立系太陽光発電システムを開発。インドネシアの小学校へ
パナソニック、エコソリューションズ社は、約3kWpのコンテナ型独立系太陽光発電パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発しました。サイズは、太陽電池をコンテナから出して展開したサイズで4780(W)×3452(L)×3486(H)、重さはおおよそ3トン。コンテナは、海上輸送用コンテナでサイズが3029(W)×2438(L)×2591(H)です。工場で組み立てて海外に運ぶことも、そして現地でのくみ上げなどにも対応しています。
そして、今回「パワーサプライコンテナ」は、ト「中部ジャワ州カリムンジャワ島における電化促進による初等教育環境改善と貧困削減計画」として、在インドネシア日本大使館の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用した官民連携案件に採用され、カリムンジャワ国立第一小学校に納入されることが決まりました。
インドネシアは、多数の島からなる島国で、特に発電設備や配電網整備がしにくい島嶼部における電化は十分ではなく、同小学校のあるカリムンジャワ地域は、夜間はディーゼル発電機による電化、日中は無電化という半電化の環境だというとです。ここで、独立系の太陽光発電システムとなっている「パワーサプライコンテナ」は、日中電気がないことによって、教育環境が十分に整わないという課題の解消に取り組むことに供されることになります。
詳しくシステムの詳細を見てみましょう。
-太陽電池-----240Wp単結晶系ハイブリッド型太陽電池「HIT(R)240」 12枚。合計約3kWp
-充放電コントローラー-----詳細不明
-DC-ACインバーター-----最大出力3kW
-蓄電池-----ディープサイクル鉛蓄電池 12V/60Ah 24台。合計17.2kWh
日本より日射条件は若干いいようですので、日射日平均4kWh/平方メートル・日程度はいけそうな地域ですので、日本の一般住宅用のシステム相当の比較的大きな、しかし、小学校という施設に対しては、コンパクトな太陽光発電による電源となっています。用途としてリリースに記載されているのは、照明、扇風機の学校電気設備、そしてパソコン、プロジェクター、テレビ等の視聴覚・情報用の教育ツールです。授業のある時間帯にはそれらに電力を供給し、授業の無い時間帯に発生する余剰電力は近隣のコミュニティへの供給も行い、地域の電力としての利用も行われるそうです。カリムンジャワ国立第一小学校には、今年の7月に納入される予定です。事後の報告、リリースを楽しみにしています。
さらに、最も興味深かった点は、このは、量産型の製品として開発・企画されている点です。インドネシア現地法人のパナソニック・ゴーベルES製造にて製造および品質管理をおこない、日本の評価技術のノウハウをインドネシアへ技術移転されることです。今後、量産化による更なるローコストの実現も可能ということで、未電化地域の教育および生活の向上に広く、安価に普及していく可能性がある事業である点です。
プレスリリース / パナソニック、2014年3月25日
・在インドネシア日本国大使館のODAを活用した官民連携案件での採用が決定 新興国無電化地域に向けた太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発
" 新興諸国を中心に展開し、グローバルでの電力インフラ課題の解決を目指すパナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、新興諸国などに多く存在する無電化地域向けの太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発しました。「パワーサプライコンテナ」は、太陽電池(※1)と鉛蓄電池(※2)に加え、新開発のエネルギーマネジメントシステム「パワーサプライコントロールユニット」を搭載しています。また、このたび、この「パワーサプライコンテナ」を電源とするプロジェクト「中部ジャワ州カリムンジャワ島における電化促進による初等教育環境改善と貧困削減計画」が、在インドネシア日本大使館の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用した官民連携案件(※3)に採用され、3月24日にインドネシア(ジャカルタ)にて署名式をおこないました。本プロジェクトでは、離島地域の教育環境改善を目的に、電源システムをカリムンジャワ国立第一小学校へ納入します。
インドネシアは、約13,000島からなる島国であり、特に発電設備や配電網整備がしにくい島嶼部における電化は十分ではありません。このたび、太陽光独立電源パッケージを導入するカリムンジャワ地域では、夜間はディーゼル発電機による電化、日中は無電化という半電化の環境であり、日中電気がないことによって、教育環境が十分に整わないことが課題となっています。
当社は、これらの課題を解決するために「パワーサプライコンテナ」をカリムンジャワ国立第一小学校に導入し、照明、扇風機の学校電気設備やパソコン、プロジェクター、テレビ等の教育ツールに対する電源を供給することで、施設環境、教育環境の改善を図ります。2014年7月頃からの運用を目指し、導入を進めます。
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-----image : 同リリースより
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・パナソニック エコソリューションズ社 : ニュース
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