富士経済、2030年の世界の海洋エネルギーなどの海洋ビジネスの市場規模を分析
富士経済は、世界の海洋ビジネス市場を調査・分析し、海洋エネルギー市場、メタンハイドレート市場、藻類バイオ燃料市場、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)市場、バラスト水管理システム市場の各分野における、2030年の市場規模を現在と比較し発表しました。
洋上風力発電を含む、潮流・海流発電、波力発電、海洋温度差発電、浸透圧発電(塩分濃度差発電)、浮体式太陽光発電の海洋エネルギー市場は、2030年には、9兆1,500億円に達するとの予測を発表しました。
現在(2013年集計予測値)においては、海洋エネルギー全体の市場規模は、1兆1,134億円ですが、そのほとんどが洋上風力発電によるもの(1兆1,080億円) です。世界的にも海洋エネルギーの開発は、これからの課題ということです。そして、今回の富士経済の予測では、2030年には全体で9兆1,500億円に達し、その内訳は、洋上風力発電が4兆3,500億円、その他が約4兆8,000億円にも達するとしています。海洋エネルギー利用の分野で、洋上風力発電以外のどの発電方式がのびるのか? どの国、地域でのびるのかなど、その実現に期待したいところです。
わが国は、2013年4月に新たな「海洋基本計画」を策定しています。海洋国家としての今後の姿を指し示す内容として、その具体化に資することができるのか、注意深く見守り、育てる必要があります。
潮流・海流発電、波力発電、海洋温度差発電、浸透圧発電(塩分濃度差発電)、浮体式太陽光発電などの情報ももっと多く見られるようになるはずですから、そのことにも注目します。
海洋エネルギー以外の分野では、藻類バイオ燃料市場が現在はほとんど市場など存在しない状況から、2030年予測では、なんと4兆5,000億円まで拡大すると予測されています。んー、ちょっとこの数字の実現はにわかに信じられないのですが、、、、
何はともあれ、海洋国家であるわが国が食料、資源、そしてエネルギー開発と大きな力を注ぐ価値のある海洋に目を向ける必要が大いにあると考えています。
プレスリリース / 富士経済、2014/01/22
・世界の海洋ビジネス市場の最前線を調査・分析-2030年 海洋エネルギー市場は9兆1,500億円
" 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(略)は、2013年9月から11月にかけて、新規産業の創出や市場拡大が期待される海洋ビジネス市場とその最前線を調査した。その結果を報告書「海洋ビジネスの最前線と将来展望 2014」にまとめた。◆海洋ビジネスの概要
2013年4月、日本政府が新たな「海洋基本計画」を策定した。海洋の安全保障と共に、これまで以上に海洋エネルギーや資源開発を加速させる方針が盛り込まれている。元々日本は四方を海に囲まれた地理的特徴から造船業や海運業などが発達しており、広大な領海及び排他的経済水域を有している。そこにはエネルギー資源や鉱物資源、生物資源が豊富に存在することが確認されているが、技術的な理由や採算性の問題から商用化に至らず、いまだ多くの資源が手つかずとなっている。海外に目を向ければ、欧米には海底油田・ガス田の開発で蓄積した技術やノウハウを持つ企業が多く、海底資源の発見が相次ぐアフリカ、南米、東南アジア、オーストラリアなどの開発プロジェクトを主導している。また、中国、韓国、シンガポールのアジア勢は日本が得意としてきた造船などの分野で市場を席巻している。
世界では様々な海洋ビジネスが確立されており、特に海底化石資源や再生可能エネルギーといったエネルギー分野での市場拡大が予想される。資源開発が進めば日本は一躍資源大国になる可能性もあり、ポテンシャルの大きさから関心度は年々高まっている。日本では新たな「海洋基本計画」の策定を皮切りに、海洋産業の振興や新規ビジネスの創出が期待される。
◆注目市場
1.海洋エネルギー市場
2013年見込 2030年予測 12年比
海洋エネルギー 1兆1,134億円 9兆1,500億円 14.6倍
(洋上風力発電) 1兆1,080億円 4兆3,500億円 7.0倍
※洋上風力発電は海洋エネルギーの内数です海洋エネルギーは、洋上風力発電、潮流・海流発電、波力発電、海洋温度差発電、浸透圧発電(塩分濃度差発電)、浮体式太陽光発電を対象としている。 現状で市場を本格形成しているのは着床式の洋上風力発電のみであるが、これ以外の海洋エネルギーでも2011年頃から欧州での開発が加速しており、多くの実証実験が行われている。技術開発が順調に進めば、2020年頃までに商用化、2030年までに市場は本格形成するとみられ、2030年には9兆1,500億円が予測される。 洋上風力発電は、イギリスを中心に市場が拡大している。イギリス以外でもドイツ、ベルギー、デンマークなどが導入に積極的で2013年には1兆円を突破すると見込まれる。2020年までは欧州北部、中国、米国、日本を中心に普及し、それ以降は韓国、台湾、インドなどのアジアで導入が進むことで2030年には4兆3,500億円に拡大すると予測される。
2.メタンハイドレート市場
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3.藻類バイオ燃料市場
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4.FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)市場
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5.バラスト水管理システム市場
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関連
・富士経済 : 「海洋ビジネスの最前線と将来展望 2014」
参考エントリー
・政府は、洋上風力発電や海洋エネルギーの産業振興計画を含む新たな海洋基本計画を閣議決定しました-----ソフトエネルギー、2013/04/29
参考ツィート
・Twilog : #renewjapan #renewmarine(日本の海洋エネrぎーに関する話題)
・Twilog : #renewmarine(世界の海洋エネルギーの話題)
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