« 国土交通省、バイオガスの利用など下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト)の公募を開始 | トップページ | 筑波大とNIMSの研究グループ、有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発 »

宇宙産業のコスモテック、大分県別府市で400kWのバイナリー発電事業へ参入

 宇宙関連設備のコスモテック(本社:東京)は、大分県別府市で500kWの温泉バイナリー発電事業への参入する。全世界で1800万ワット 以上の販売実績を持つアメリカのアクセスエナジーAccess Energy 社の125kWの超低温熱利用発電システム Thermapower(TM)4台を大分県の瀬戸内自然エナジーの協力を得て平成26年4月~6月に設置工事を行い、平成26年7月からの稼動を目指す。発電端出力は、400kW。年間総発電量は、一般家庭 約770戸分に相当する約277万kWhが期待されている。

 アメリカのアクセスエナジーAccess Energy 社は、国内での本格展開を検討中とのことです。地熱、温泉を利用したバイナリー発電は、一定の広がりを見せていますので、このコスモテックのシステムにも興味があります。”カタログ”にあとで付け加える予定です。

プレスリリース / コスモテック、平成26年1月31日
バイナリー発電事業への参入-別府市に発電所を建設

Pic_binary01
-----image(”コスモテック別府バイナリー発電所 完成予定イメージ”) : 同リリースより

" 株式会社コスモテック(略)は、大分県別府市に温泉蒸気を利用して発電する地熱(バイナリー)発電所を建設し、バイナリー発電事業に参入することと致しました。
 弊社は昭和50年(1975年)4月の創業以来、大型ロケットの打ち上げ射場のある種子島を主要拠点として、宇宙関連設備の保全運用業務を事業の柱として展開して参りました。弊社の経営理念のひとつに、「宇宙分野で蓄積してきた技術を宇宙産業以外の分野にもひろく提供し、もって社会に貢献する」ことを掲げております。
  近年、地球温暖化や原子力事故の影響により日本においての再生可能エネルギーの需要が高まっていることを踏まえ、再生可能エネルギー事業の中でも基幹電力として有望な地熱発電の分野を弊社の技術力を以て切り拓くことにより、国内の再生可能エネルギーの普及に寄与できると考え本事業に参入することを決意しました。
 このたびの計画では、株式会社瀬戸内自然エナジー殿(略)の全面的な協力のもと、弊社が建設する地熱(バイナリー)発電所に温泉蒸気を供給していただき発電します。供給される温泉蒸気は、配湯用温泉から発生する通常未利用のまま大気に放出されてしまう温泉蒸気を利用します。また、発電設備は1基あたりの最大発電量が125kWのバイナリー発電機(米国製)を4基設置し、最大で500kW発電する能力を有しています。
 弊社は今後も当該事業を通して再生可能エネルギーの普及促進に貢献して参りたいと考えております。

■ 会社概要
社名 株式会社 コスモテック
所在 本社:東京都千代田区岩本町二丁目4番3号
東日本事業部:茨城県つくば市上ノ室字入定原2027-1
南日本事業部:鹿児島県熊毛郡南種子町茎永字東馬渡607-1
設立 昭和50年4月17日
資本金 8,000万円
社員数 417名(平成25年4月現在)
主要業務 ロケット打上げ作業の支援
宇宙航空関連等の設備の保全・運用 他

■ 地熱発電事業概要
設備名称 コスモテック別府バイナリー発電所
設備所在地 大分県別府市大字鶴見字小倉1665-5
敷地面積 1,650m2(500坪)
発電事業者名 株式会社コスモテック 代表取締役 虎野吉彦
発電出力 発電端電力:500kW / 送電端電力:400kW(売電する電力)
導入設備 Thermapower125MT(125kW)× 4基
/ACCESS ENERGY社(米国)製(販売元:第一実業株式会社 殿)
蒸気量(※1) 2t弱
蒸気温度 130度弱
設備認定日 平成25年7月12日(経済産業省 殿 )
系統連系承諾日 平成26年1月14日(九州電力株式会社 殿)
事業期間 15年間
初期投資 5~6億円
年間売上 1億円(概算)
投資回収期間 8年程度
工事期間 本体工事 平成26年4月~6月 (予定)
(平成25年11月から給水工事などに着工)
連系開始 平成26年7月(予定)
年間総発電量 約277万kWh(一般家庭 約770戸分)(※2)

※1 バイナリー発電機1基当たり125kWhの発電量を発揮するに必要な蒸気量
※2 一般家庭消費電力:年間3,600kWh/戸(「住宅太陽光発電に係る消費者保護に関する取り組み」経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課資料より)
.......... "


関連
第一実業 2013 お知らせ / 2013年04月11日 米アクセスエナジー社との販売代理店契約締結について(PDF)

瀬戸内自然エナジー

アクセスエナジー / ニュース
- 2013/04/11 Access Energy 国内焼却設備市場向け排熱利用発電システムの販売で 第一実業株式会社と代理店契約を締結
- 2013年05月24日 100kW級のバイナリー発電が競う、低価格か高信頼性か(スマートジャパン)
- 産業排熱バイナリー発電日本市場に参入米アクセスエナジー(新聞記事)
- 2013/7/13 Access Energy 国内産業廃熱市場向け発電システムの販売で西華産業と代理店契約を締結
- エルテックサービス、ごみ焼却の熱を利用した発電機を山梨県内初導入
- 2013/11/27 Thermapower™ (MT-中温タイプ)ORCモジュール(新聞記事)
- 2013/11/27 米アクセスエナジー山梨でバイナリー発電装置商用第一号、国内製造検討(新聞記事)
- Access Energy、新たな超低温廃熱利用発電システム「Thermapower™ ORC 125XLT」を開発
Themapower_module
-----image : 上記サイトより

"パラメータ Thermapower™ MT ORC モジュール
出力 125kW(グロス)
電圧 3Ø、400 ~ 480 V
周波数 50/60 Hz
入口温度 121.11℃ (121℃) - 350°F (177°C)
有機作動流体 クローズドループ、オゾン層非破壊型冷媒
モジュール重量 6,500 lbs.(2,948 kg.)
モジュール寸法 287.02 cm. (287 cm.) x 127.00 cm. (127 cm.) x 203.20 cm. (203 cm.) "

ORC Japanese V2

(Corporate Video、2013/12/09)

追加情報



参考エントリー
地熱発電(廃棄熱発電等用)小型バイナリー発電ユニット カタログ



ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
---しなやかな技術研究会のGoogleマップ2-----しなやかな技術研究会 まとめ

[PR]

|

« 国土交通省、バイオガスの利用など下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト)の公募を開始 | トップページ | 筑波大とNIMSの研究グループ、有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 宇宙産業のコスモテック、大分県別府市で400kWのバイナリー発電事業へ参入:

« 国土交通省、バイオガスの利用など下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト)の公募を開始 | トップページ | 筑波大とNIMSの研究グループ、有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発 »