電気化学工業、水力発電を強化。新潟県糸魚川市に約8MWを新設
化学メーカーである電気化学工業=DENKA(デンカ)は、これまでも積極的に水力発電などの発電に取り組み、消費電力の56%を自家発電によってまかなってきました。特に消費電力に占める水力発電の割合は、32%に達しています。実態は、流れ込み式水力発電所15カ所(北陸電力株式会社との共同出資会社保有5ヵ所を含む。合計出力約11万kW。)を 保有する規模です。そして、同社は今回新たに、新潟県糸魚川市内の既設青海川発電所の上流に発電能力約8MW(約 8,000kW)、約 2,600万 kWhの年間発電量を見込む水力発電所を建設することになりました。この新たな発電所で発電した電力は、20年間は発電した電力を全て電力会社に販売する計画です。
2015(平成27)年に着工し、2018(平成30)年4月より送電開始する予定だということです。
プレスリリース / 電気化学工業、2014年1月20日
・ニュースリリース・トピックス / 新水力発電所建設について(PDF)
-----image : 同リリースより(上-下画像より部分)
" .....創業以来の事業であるカーバイド、石灰窒素を始めクロロプレンゴムに至る石灰・カーバイド系の事業を現在でも基盤事業として展開しており、採掘権を有する豊富な石灰石に加え、水力を主体とする自家発電が競争力の源泉となっています。自家水力発電については、新潟県糸魚川市の「青海工場」近隣に、流れ込み式水力発電所15カ所(北陸電力株式会社との共同出資会社保有5ヵ所を含む。合計出力約11万kW。)を保有しております。平成25年4月10日に経営計画「DENKA100」の戦略見直しにて発表したとおり、更なる石灰・カーバイド系事業の将来に向けた基盤強化を図るべく、次の100年に向けた取り組みとして調査・検討しておりました新規水力発電所につきまして、今般建設することを決定しましたのでお知らせ致します。
建設する水力発電所は、既設青海川発電所の上流に位置し、発電能力約 8,000kW、年間発電量約 2,600万 kWhの見込みであり、当初 20年間は発電した電力を全て電力会社に販売する計画です。今後、所定の申請及び設計作業を進め、平成 27年に着工し、 平成30年 4月より送電開始する予定です。
尚、建設に当たっては、周辺の環境に十分配慮しながら進めてまいります。水力発電所は安定したクリーンな電源であり、寿命は100年以上とも言われており、クリーンエネルギーの利用拡大に貢献できるものと確信しております。また、当社といたしましては、今後も資源の有効活用に努め、環境に配慮した企業活動を通して社会への確かな貢献を果たしてまいりたいと考えております。
[新規水力発電所の概要]
(1)設置場所:新潟県糸魚川市内
(2)最大出力:約8,000kW
(3)送電開始:平成30年4月予定
(4)投 資 額:約70億円
......... "
関連
・電気化学工業 : クリーンエネルギーの活用と循環型社会形成に向けた取り組み水力発電設備
-----image[”電源別電力構成比率(2012年度)”] : 上記サイトより
参考
・Twilog : #renewworld #renewhydro(世界の水力発電の話題)
・Twilog : #renewjapan #renewhydro(日本の水力発電の話題)
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