ソーラーフロンティアら、化合物系CZTS太陽電池において、12.6%の変換効率を達成
ソーラーフロンティアは、IBMコーポレーションと東京応化工業との共同研究において、化合物系CZTS太陽電池において、12.6%の変換効率を達成、記録を達成したと発表しました。
化合物系CZTS(Cu2ZnSnS4)太陽電池は、銅、亜鉛、スズ、硫黄、セレン(銅 Copper, 亜鉛 Zinc, スズ Tin, 硫黄 Sulfer,セレン Selenium)を主成分としてつくられるもので、ソーラーフロンティアの化合物系CIS(CuInS2)太陽電池と類似の利用が考えられる太陽光発電池です。ただ、CIS太陽電池よりも、利用する材料がより豊富で安く調達できる可能性があるとされています。ソーラーフロンティアらは、過去2012年の9月に11.1%を達成、今回記録を新たにしたものです。
なお、ソーラーフロンティアは、薄膜太陽電池のセル(約0.5cm²)として世界記録となるエネルギー変換効率19.7%のほか、30cm角CIS薄膜太陽電池サブモジュールの開口部面積でエネルギー変換効率17.8%を達成しています。
次世代の材料としての、CZTS薄膜太陽電池の可能性はどのぐらい見込まれるのでしょうか? CdTeのファーストソーラーもやってきたことですし、各社の開発内容と速度が気になるところです。
プレスリリース / ソーラーフロンティア、2013年12月10日
・CZTS太陽電池の変換効率で世界記録更新
-----image(”CZTS太陽電池セルの写真”) : 同リリースより
" 12.6%を達成で実用化に向け前進、IBM、東京応化工業と共同研究でソーラーフロンティア株式会社(略)は、IBMコーポレーション、東京応化工業株式会社とのCZTS太陽電池に関する共同研究において、CZTS太陽電池セル(0.42cm²)でのエネルギー変換効率が12.6%(米ニューポート社測定[1])に達しましたのでお知らせします。これまでの世界記録は、今回同様の共同研究チームで達成した11.1%(2012年8月当社発表済み)で、わずか一年での世界記録更新となります。今回の研究成果は、論文誌Advanced Energy Materialsに11月27日付で掲載済みです[2]。
CZTS太陽電池は銅、亜鉛、スズ、硫黄、セレン(Copper, Zinc, Tin, Sulfer, Selenium)を主成分としてつくられており、レアメタルを使用せず入手が容易かつ安価な原材料を用いています。CZTS太陽電池はコスト競争力に優れ、量産化にも適しているため、将来性のある技術です。今回の記録更新は、更なる変換効率の向上や実用化に向けた明るい材料といえます。
ソーラーフロンティアは、世界最大のCIS薄膜太陽電池メーカーで、研究所である厚木リサーチセンターでは、これまでにカドミウムを含まない薄膜太陽電池のセル(約0.5cm²)として世界記録となるエネルギー変換効率19.7%のほか、30cm角CIS薄膜太陽電池サブモジュールの開口部面積でエネルギー変換効率17.8%を達成しています。ソーラーフロンティアは今後とも経済性と環境性に優れたCIS系技術の研究・開発を進めていくとともに、高出力品の量産化を目指して取り組んでまいります。
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参考エントリー
・ファーストソーラーがやってくる! 北九州で2014年にCdTe薄膜採用、1.4MWpのメガソーラー建設へ-----ソフトエネルギー、2013/11/26
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