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関西電力、県森連、みどり公社ら、兵庫県で未利用木材を活用した5MWのバイオマス発電の本格検討を開始

 兵庫県森林組合連合会(県森連)、公益社団法人兵庫みどり公社(みどり公社)ならびに関西電力は、兵庫県、兵庫県朝来市と協働で、朝来市における木質バイオマス事業計画を本格的に検討していくことに合意しました。これにより、県森連等が、兵庫県朝来市生野町真弓の生野工業団地内にチップ製造工場を建設し平成27年度末を目処に具体的な検討を行い、 年間約5.4万トンの燃料チップが供給できる体制の整備を目指します。また、この未利用木材燃料チップ、約5.4万トン/年を利用し、発電規模約5,000kw、すなわち5MW規模のバイオマス発電施設の建設も合わせて建設することを目指します。
 未利用木材をチップ化し燃料とすることで、森林内に残されたままになっている、この木質バイオマスエネルギーの有効活用を、具体的に森林からの未利用木材の搬出、乾燥、燃料チップへの加工とそのチップを燃料とした発電までを、官民が協働で推進する「兵庫モデル」として構築するということです。

 未利用資源の活用としてのバイオマス発電、その持続可能なモデルとしても注目されます。
 
 
プレスリリース / 関西電力、2013年12月9日
未利用木材を活用したバイオマス事業の本格検討開始について

1209_1j_01
-----image(”事業のスキーム”) : 同リリースより

" 兵庫県森林組合連合会
公益社団法人 兵庫みどり公社

本日、兵庫県森林組合連合会(以下、県森連)、公益社団法人兵庫みどり公社(以下、みどり公社)ならびに関西電力株式会社(以下、関西電力)は、兵庫県、兵庫県朝来市(あさごし)と協働で、朝来市における木質バイオマス事業計画を本格的に検討していくことに合意しました。
 本事業計画では、県森連及びみどり公社が県下の森林組合等をとりまとめ、未利用木材※1の収集を行うとともに、その未利用木材を県森連等が新たに建設・運用する燃料チップ※2製造工場に搬入します。また、関西電力のグループ会社が、燃料チップ製造工場の隣接地に新たに発電所を建設し、チップを燃料としたバイオマス発電を行い、売電事業を行うものです。
 この一連の工程は、兵庫県が主体となり、森林内に残されたままになっている木質バイオマスエネルギーの活用を目的に、森林からの未利用木材の搬出、乾燥、燃料チップへの加工とそのチップを燃料とした発電までを、官民が協働で推進する「兵庫モデル」として構築していきます。
 兵庫県及び朝来市は、計画の本格検討に必要な指導助言・協力を行い、この「兵庫モデル」の積極的な広報活動を実施していきます。
 今後、5者は「兵庫モデル」の事業化に向け、詳細な検討・協議を進めてまいります。
 兵庫県、朝来市の指導の下、県森連及びみどり公社は、林業の高度化等、一層の林業活性化に貢献してまいります。また、関西電力は、グループ一体となって、今後も引続き、自治体をはじめとする地域の皆さまと再生可能エネルギーの普及・拡大に貢献してまいります。

※1 未利用木材:間伐等で伐採され、森林内に残されたままになっている丸太等
※2 燃料チップ:丸太を破砕または切削した名刺大で厚さ2~10mm程度のチップ

”...........
2.チップ製造工場概要
建設・運営 : 県森連等(詳細は検討中)
工場規模 : 年間約5.4万トンの燃料チップが供給できる規模
敷地面積 : 約2.5ha
建設予定地 : 兵庫県朝来市生野町真弓(生野工業団地内)
操業目標 : 平成27年度末

3.バイオマス発電所概要
建設・運営 : 関西電力のグループ会社(検討中)
発電規模 : 約5,000kw
敷地面積 : 約1.0ha
売電電力量 : 約3,700万kwh/年
利用燃料 : 未利用木材燃料チップ  約5.4万トン/年
(上記、チップ製造工場で取り扱う全量)
建設予定地 : 兵庫県朝来市生野町真弓(生野工業団地内)
運転開始目標 : 平成27年度末
........... ”-----<別紙>
事業のスキームおよびチップ製造工場、バイオマス発電所の概要
より
........... "


参考エントリー
日立造船、H27年から茨城県常陸太田市で5.8MWの木質バイオマス発電事業実施-----ソフトエネルギー、2013/12/02

タクマ、滋賀県、三重県、そして島根県でバイオマス発電設備を受注-----ソフトエネルギー、2013/11/24

リポート ”木質バイオマスエネルギー利用の現状と課題(富士通総研)”  を読む-----ソフトエネルギー、2013/10/23

[ カテゴリー : 木質、森林/バイオマス ]



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