ローソン、秋田県由利本荘市に寒冷地特化型の環境配慮店舗をオープン
ローソンは、秋田県由利本荘市に寒冷地特化型の環境配慮店舗を11月1日にオープンすると発表しました。
その内容は、盛りだくさん!
冬季に雪をコンテナ貯蔵し、夏季に冷却運転する雪貯蔵空調連携システム。
カウンター内を太陽熱温水器で床暖房する太陽熱利用暖房システム。
地下水を予備熱源として利用する地中熱利用ヒートポンプ空調。
そして、太陽光発電とさまざまな省エネ機器を利用し、店舗全体の電気使用量を約50%削減する能力をもったコンビニエンスストアとなっているということです。
プレスリリース / ローソン、2013年10月30日
・《コンビニエンスストア業界初》雪を冷房に利用する過去最大の店舗電気使用量約50%を削減 寒冷地特化型環境配慮店舗オープン
" 株式会社ローソン(略)は、2013年11月1日(金)にコンビニエンスストア業界で初めて雪を冷房に利用する寒冷地特化型の環境配慮店舗を秋田県由利本荘市に オープンいたします。今回オープンする店舗は、店舗全体の電気使用量を2010年度対比で約50%削減できます。これはこれまでの環境配慮店舗で最大の電気量削減となります。ローソンは毎年最新設備を導入した環境配慮型の実験店舗をオープンし、省エネ効果の高かった設備を既存店舗にも導入しています。今回の店舗はローソン初の寒冷地特化型です。コンビニエンスストア業界初の「雪貯蔵空調連携システム」「太陽熱利用暖房システム」を導入していて、夏には雪を冷房に、冬には太陽熱で出来た温水を床暖房に使用します。
今後は実験データを、既存店舗への導入や新規設備の開発に活かし、様々な気象状況に対応できる更なる省エネを目指してまいります。
【主な環境配慮設備】
[1] 「雪貯蔵空調連携システム」<業界初> 冬季に雪をコンテナ貯蔵し、夏季に冷却運転実施
[2] 「太陽熱利用暖房システム」<業界初> 太陽熱で出来た温水でカウンター内を床暖房
[3] 「地中熱利用ヒートポンプ空調」 冷暖房運転効率向上の為、地下水を予備熱源として利用
[4] 「太陽光発電パネル」 発電だけでなく蓄電も行い、災害時の停電の際にも電力使用可能
[5] 「ガラス高断熱化」 正面にLow-Eガラスを使用し断熱性能アップ
[6] 「屋根・外壁の高断熱化」 断熱性の高い屋根材や外壁材で建物全体の断熱性能アップ
[7] 「LED照明及び調光制御」 照明は全てLED。調光制御で消費電力低減し内部発熱抑制
[8] 「省エネ設計の冷蔵ケース」 冷蔵ケースの断熱性能を向上。冷凍冷蔵ケースの結露防止 ヒーターを制御し発熱を抑制
[9] 「冷蔵ケース自然外気冷房」 ウォークイン冷蔵ケースは冬季の外気を取込み冷却に貢献
[10]「冷凍ケース室外機の散水」 雪熱空調時に発生する余剰水を冷凍ケース室外機に噴霧し、夏季の運転過多を解消
[11]「冷蔵ケースのCO2冷媒利用」 CO2冷媒でエネルギーの効率化とノンフロン化
[12]「人口知能導入によるエネルギー監視」 センサーで内外環境に合わせた自動制御を行い、店舗全体のエネルギーを効率的に使用.......... "
参考エントリー
・ローソン、今後2年で2000店舗に売電事業用太陽光発電システムを導入。コンビニ発電所計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/07/05
追加情報
#愛知 県豊橋市に最新省エネ実験店舗オープン---ローソン http://t.co/Wz81f5JBRS "..電気使用量..過去最大となる、2010年度対比約60%削減..ペアガラス.." #renewjapan #energysaving #convenience_store
— greenpost (@greenpost) November 17, 2014
コメント続き
今回のローソンの”スーパーエココンビニ”ともいうべき盛りだくさんの仕様は、「平成25年度 住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業)1次公募交付案件」に採択されています。このZEB導入実証事業は、国土交通省と経済産業省の肝いりで1/3補助が与えられています。ZEBは、ゼブと読み、ゼロ・エネルギー・ビルのことだそうです。
・ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業 交付決定について 一次公募-----ゼロエネルギー化推進室、平成25年7月22日
" ..........
2.補助事業の交付決定
応募のあった71件について、SII内に設置した学識経験者等からなる審査委員会において「エネルギー削減率」「ZEB基本要素の導入」等について、厳正な評価・審査を実施しました。この結果、今回の決定事業者は66件で、総額約32億円となっています。これらによる省エネルギー効果は、原油換算で約13,119KL/年と見込まれます。”..........
ローソン 由利本荘山本店 ZEB化推進事業 株式会社ローソン 秋田県由利本荘市 新築 コンビニ...........
①高断熱 ②Low-E複層ガラス ③雪利用冷房システム ④太陽熱利用暖房システム ⑤地中熱利用空調システム ⑥放射冷暖房 ⑦高効率照明器具の照度・人感制御 ⑧屋根散水システム ⑨高効率冷凍冷蔵設備+最適制御設備の導入 ⑩太陽光発電 ⑪蓄電池
.......... ”-----「交付決定者案件一覧(PDF)」より
.......... "
ここで気になるのが固定価格買取制度を利用して”全量売電”を実施していると思われる、その設備容量です。リリースには、ありません。探したら、スマートジャパンの記事にありました。20kWpだということです。
太陽光発電事業としても、”コンビニが太陽光発電所となる!”という文脈での大きな案件になりました。
参考
・ローソンが「雪と太陽のコンビニ」、欲しい答は電気代半額-----スマートジャパン、2013年10月31日
"..........太陽光発電システムの出力は20kW。太陽光利用に関しては試行錯誤を重ねて効果を高めようとしている。「2012年に開店した.........."
・街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識 / p.2 - ■コンビニが太陽光発電所になる!
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