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JFEエンジニアリング、川崎に国内最大級49MWバイオマス発電プラントを建設へ

JFEエンジニアリングは、昭和シェル石油が川崎市川崎区扇町の製油所跡地で新たに計画している、国内最大級の49MWのバイオマス発電プラントのEPC(設計・調達・建設)業務を一括受注しました。このプラントは木質ペレットやパームヤシ殻(Palm Kernel Shell, PKS)を燃料として発電を行うもので、燃料と流動媒体を高速の燃焼空気によって混合、流動化させながら燃焼を行なう循環流動層ボイラ+蒸気発電システムです。年間の発電量は、一般家庭の約83,000世帯の年間消費量に相当する、約300,000MWh/年だということです。
完成予定は、2015年12月です。

プレスリリース / JFEエンジニアリング、2013年10月7日
川崎で国内最大級バイオマス発電プラントを受注~昭和シェル石油製油所跡地に循環流動層ボイラを建設

Nws_20131007113555_2
-----image(”循環流動層ボイラ概要図”) : 同リリースより

"JFEエンジニアリング株式会社(略)は、昭和シェル石油株式会社(略)より、国内最大級のバイオマス発電プラントのEPC(設計・調達・建設)業務を受注しましたので、お知らせします。

 当社が受注したのは、昭和シェル石油が川崎市川崎区扇町の製油所跡地で新たに計画しているバイオマス発電プラントです。このプラントは木質ペレット※1やパームヤシ殻(Palm Kernel Shell, PKS)※2を燃料として発電を行うもので、発電規模は49MW、年間発電量は約300,000MWh(一般家庭の約83,000世帯の年間消費量に相当)で国内最大級のバイオマス発電となります。発電した電力は再生可能エネルギー買取制度により全量売電される予定です。
 昭和シェル石油では、当地における新たな発電事業を計画し、これに対し当社は、循環流動層(Circulating Fluidized Bed:CFB)ボイラ発電システムによるバイオマス発電を提案してまいりました。今回、昭和シェル石油のバイオマス発電の事業化決定にあたり、当社プラントが、同規模の発電システムの中で最も高効率で経済的であることや川崎市の厳しい環境規制に対応できる点などが評価され、今回の受注に至りました。

 循環流動層ボイラは、燃料と流動媒体を高速の燃焼空気によって混合、流動化させながら燃焼を行なうシステムです。当社はこれまでに、国内で初めて木質チップやPKS専焼のCFBボイラを建設しており、また建設廃材、廃プラスチック、タイヤチップなど多様な燃料を混焼するCFBボイラの建設実績も数多く有しています。当社はこうした実績に基づく技術・ノウハウを活かし、2015年12月の稼動開始を目指して建設を進めてまいります。
 
 再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の施行から1年が経過し、全国各地でバイオマス発電プラントのニーズが高まりをみせております。当社はこれらのニーズに応えるべく、今後も最先端の技術を提案してまいります。

※1 木質ペレット:丸太、樹皮、枝葉など木質バイオマスを顆粒状に砕き、それを圧縮して棒状に固めて整形したもの

※2 パームヤシ殻(PKS):マレーシアやインドネシアなど東南アジアで栽培される油やしの搾油時に発生する種殻

Nws_20131007113555_1

-----image(”発電プラント概要”) : 同リリースより
.......... "

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昭和シェル石油、川崎市に49MWの国内最大級のバイオマス発電所を建設へ-----ソフトエネルギー、2013/08/08


コメント続き

このプラントは木質ペレットやパームヤシ殻を燃料として発電を行います。パームヤシ殻は、海外からの調達となります。発表には、国内と海外調達の割合までは、記載されていません。バイオマス利用の"再生可能エネルギー"として成立するための、開発における持続可能性の評価が問われます。国内では、大型のバイオマス発電所がいくつか計画され、やはり輸入バイオマスの利用が計画されています。

再生可能エネルギーとしての、バイオマス発電の真価がやがて問われます。早い段階で、情報公開と適正な規模についての議論を進めたいところです。

参考




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