東京都水道局、340kW小水力発電設備を葛西給水所内に完成。売電開始!
東京都は、江戸川区にある、葛西給水所内に都の施設として初めてとなる、再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用して発電事業を行う、340kWの小水力発電設備を完成し、10月1日より運転を開始したということです。葛西給水所は、金町浄水場(葛飾区、利根川・荒川水系)から送られてくる水道水を配水池に引入れ、需要量に応じて 配水ポンプで江戸川区南部地域へ給水しています。今回の小水力発電は、この葛西給水所における引入余剰圧力を利用してのものです。
この最大出力340kWの小水力発電設備の予定発電電力量は、約140万kWh/年で、一般家庭約420戸分の年間使用電力量に相当するということです。固定価格買取制度における、売電価格は、33.18円/kWhですので、売電収入は、おおよそ4千645万2000円となります。売電先は、特定規模電気事業者のサミットエナジー(PPS)です。
報道によると、整備費用約2億5000万円は、5年9か月で償還する予定だということです。売電の期間は、20年が固定価格買取制度の水力の調達期間が20年なので、十分に利益がでる計算です。あとあとのデーターとして、メンテナンス費用、稼働率などが数字として残ると参考になります。
東京都では、さらに利用の検討を行うようです。
プレスリリース / 東京都水道局、平成25 年10月1日
・固定価格買取制度を活用した小水力発電設備の完成
" 都の施設として初めて全発電電力を再生可能エネルギー固定価格買取制度※を活用して売電する小水力発電設備が葛西給水所内に完成し、平成25年10月1日より運転を開始しましたのでお知らせします。
再生可能エネルギーについては、今後も費用対効果を図りつつ導入を拡大し環境負荷低減や社会全体の電力供給に貢献していきます。1 設置施設・場所
東京都水道局葛西給水所(東京都江戸川区北葛西三丁目9番)
配水池の引入管部(引入余剰圧力を利用)2 発電規模
最大出力 340キロワット
予定発電電力量 約140万キロワット時/年
(一般家庭約420戸分の年間使用電力量に相当)3 発電電力の売却
売電先 サミットエナジー株式会社(特定規模電気事業者(PPS))
売電単価 33.18円/キロワット時4 効果
再生可能エネルギーの有効活用と環境負荷低減に貢献し、年間約530トンのCO2削減が見込まれる。※ 再生可能エネルギー固定価格買取制度:
再生可能エネルギー源(太陽光、風力、水力など)を用いて発電された電気を、国が定める価格以上で一定期間電気事業者が買い取る制度。
.......... "
関連
・固定価格買取制度を活用した小水力発電設備の完成-----東京都、平成25年10月1日
-----image : 上記リリース「別紙 葛西給水所小水力発電設備(PDF形式:291KB)」より
・葛西給水所で水力発電-----読売新聞、2013年10月2日
"都水道局 年4600万円売電収入見込む
..........
発電設備などの整備費用約2億5000万円は、5年9か月で償還する予定.......... "
コメント続き
上水関連施設での小水力発電への取り組みが、すこしづつひろがっています。今回の東京都の取り組みは、340kWでも大きな規模です。今後他の自治体にもどのように普及していくのか? 今回の皮算用から考えると大きな収入につながる可能性を秘めているプランです。
多くの自治体が検討することを期待しています。
参考エントリー
・東京発電、さいたま市水道局大宮配水場に水の余剰圧力を利用した50kW水力発電所を設置-----ソフトエネルギー、2011/05/20
・奈良県生駒市、自治体初となるFIT適用の40kW山崎浄水場小水力発電施設をお披露目-----ソフトエネルギー、2013/03/14
・安城市が上水道で水力発電 / クリッピング 中日新聞-----ソフトエネルギー、2006/03/29
[ カテゴリー : 水力発電 ]
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