« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

太陽電池モジュールの生産量は中国が約22GWで6年連続のトップ。2位は3.03GWで日本

 グローバル インフォメーションは、イギリスの市場調査会社 GlobalDataのリポート「Solar PV Modules」の販売を開始しました。
 世界の太陽電池市場の2012の動向をまとめ、2020年までの市場の将来をまとめた内容であるとのことです。過去においては、2006年の1.43GWから2011年の28.94GWまで急速に拡大してきた太陽光発電の導入量は、2012年には各国の政策の転換や調整などにより、30.25GWとその成長を鈍化させました。この傾向は、2013年も継続、スペイン、イタリア、ドイツなどの政府が支援策の縮小により、設置件数は25.38GWまで落ち込む見通しだということです。しかしながら、このリポートでは、2014年から2020年にかけては着実に増えていくと分析しています。

 2013年の太陽電池市場の動向は、

「Germany, China and Italy were the Largest Consumers of Solar PV Modules in 2012 and China Continues to be the Largest Producer of Solar PV Modules in the World」

 と導入量においても、生産においても存在感を示しているのは、中国です。太陽電池モジュールの生産量は中国が約22GWで6年連続のトップです。中国のメーカーの破綻処理や政府による支援策下での業界再編がうまくいけば、この傾向はまだ続くということでしょうか、、、

 日本は、生産では2位となっていますが、数字は3.03GWです。2012年に世界で生産されたモジュールの66%は中国製ということです。ローコスト太陽電池の世界市場での存在感の大きさがわかります。
 

プレスリリース / グローバル インフォメーション、2013年09月25日
太陽電池モジュールの生産量は中国が6年連続でトップ

"(株)グローバル インフォメーションは、市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「Solar PV Modules - Market Size, Annual Production, Average Price, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020 (世界の太陽電池(PV)モジュール市場:市場規模、年間生産量、平均価格、競合情勢、主要国分析)」の販売を開始しました。

 太陽電池モジュールの設置件数は、2006年から2011年にかけて大幅に伸びており、とりわけ2008年から2011年までは累積発電能力が毎年50%以上増加しました。年間の設置件数は、スケールメリットの拡大、新技術の登場、各国政府の政策や制度上の支援策などを背景に、2006年の1.43ギガワット(GW)から2011年の28.94GWへと増えています。しかし2012年に入ると、業界全体が当初の成長局面から調整局面へと移行し始め、太陽光発電業界にとって重要性の高い国々の政府が支援策を縮小したり、打ち切ったりしたこともあって、成長率は大幅に低下しました。

 2012年の年間設置件数は30.25GWであり、2011年(28.94GW)に比べ小幅な伸びにとどまっています。また2013年には、スペイン、イタリア、ドイツなどの政府が支援策を縮小しているため、設置件数は25.38GWまで落ち込む見通しですが、2014年から2020年にかけては着実に増えていくと思われます。

中国は、太陽電池モジュールの生産量で世界をリードしており、2012年に世界で生産されたモジュールの66%は中国製でした。太陽電池モジュールの一大生産拠点となっている同国は、製造業界にとって有利な条件が揃っており、6年連続でモジュール生産量トップの座を維持しています。2012年には、22,749メガワット(MW)の太陽電池モジュールが中国で生産されており、その大半(22,099MW)が結晶系シリコン(c-Si)モジュール、650MWが薄膜モジュールでした。ポリシリコンを国内で調達でき、業界に有利な規制環境が維持され、安価な労働力を容易に入手することが可能な同国では、Yingli Green Energy、Trina Solar、LDK Solar、Jinko Solarなどのメーカーが、年産1,000MW以上の生産能力を維持しつつ、太陽電池モジュールの生産で世界をリードしています。太陽光発電市場で中国に次ぐシェアを有しているのは日本ですが、2012年のモジュール生産量は3.03GWで、世界の生産量の9%を占めるにとどまっており、トップとの差は大きく開いています。
.......... "

関連
市場調査レポート: 世界の太陽電池(PV)モジュール市場:市場規模、年間生産量、平均価格、競合情勢、主要国分析 Solar PV Modules - Market Size, Annual Production, Average Price, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020

"....
発行 GlobalData
出版日 2013年08月31日 ページ情報 英文 156 Pages
価格 USD 3,995 換算 399,340円 (税抜) PDF by E-mail (Single user license)
..... "

Solar PV Modules Market Installed Capacity Growth to 2020 in Small Annual Additions, Says a New Research Report at ReportsnReports.com-----PRWEB, August 26, 2013

"Germany, China and Italy were the Largest Consumers of Solar PV Modules in 2012 and China Continues to be the Largest Producer of Solar PV Modules in the World"


コメント続き

続きを読む "太陽電池モジュールの生産量は中国が約22GWで6年連続のトップ。2位は3.03GWで日本"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

東北電力の水力、豊実発電所の大規模改修工事完了。出力は約10%増し、6万1800kWに

 東北電力は、新潟県東蒲原郡阿賀町の水力発電所である豊実発電所の大規模改修工事を完了し、9月18日に営業運転を開始しました。出力は、水車発電機を6台から2台に見直し、高効率の立軸バルブ水車を採用することにより、使用水量を変えることなく約10%増しの、6万1800kWへと増強しています。水槽、発電所、放水路、放水口は、大規模な改修を行ったものの、ダムや取水口等の健全な設備は極力再利用し、さらに既設設備の取り壊しによって発生した解体コンクリート(約2.7万m3)の約80%を再生コンクリートの骨材他に再利用して廃棄物の発生を抑制するなど、環境などに十分に配慮し、慎重な工事が進められました。

 そのあたりの事情は、工事を担当した、前田建設のホームページに詳しく掲載されていました。なかなか、興味深い工事の様子です。

 改修された豊実発電所は、昭和4年(1929)12月に只見川・阿賀野川水系で運転を開始した、5万6400kWの豊実ダムに建設された、ダム式の水力発電所です。平成20年(2008)に今回の改修のために発電を停止するまで、実に80年もの年月、電力供給を担ってきたということです。
 そして、改修され、新たな歴史を刻み始めました。

 東北電力では、この他に鹿瀬発電所(新潟県東蒲原郡阿賀町、最大出力4万9500kW)においても同様の大規模改修工事を実施中とのことです。鹿瀬発電所は、平成29年3月の営業運転再開を目指して工事が進められているということです。


プレスリリース / 東北電力、平成25年 9月18日
豊実発電所の営業運転再開について~当社初となる水力発電所の大規模改修工事が完了

Tohokuepco_hydro_toyomi1
-----image : 「(別紙、PDF)豊実発電所の概要」より

" ..........豊実発電所(新潟県東蒲原郡阿賀町、最大出力61,800キロワット)は、本日、当社の水力発電所として初めてとなる大規模改修工事を終え、営業運転を再開いたしました。

 豊実発電所は、新潟県東蒲原郡阿賀町を流れる阿賀野川左岸に設置されたダム式の水力発電所で、昭和4年12月に営業運転を開始して以来、電力の安定供給の一翼を担ってまいりました。その後、運転開始から約80年が経過し、高経年化が進行してきたことから、継続して水資源を有効活用するため、平成20年から改修工事を進めてまいりました。

 今回の改修工事では、水車発電機を6台から2台に見直すとともに、高効率の立軸バルブ水車を採用することにより、使用水量を変えることなく、改修前の最大出力(56,400キロワット)と比べ、出力を約10%増加させております。
 また、ダムや取水口等の健全な設備は極力再利用するとともに、既設設備の取り壊しによって発生した解体コンクリート(約2.7万m3)の約80%を再生コンクリートの骨材他に再利用して廃棄物の発生を抑制する等、環境影響の低減に最大限配慮いたしました。

 この他、鹿瀬発電所(新潟県東蒲原郡阿賀町、最大出力49,500キロワット)においても同様の大規模改修工事を実施しており、平成29年3月の営業運転再開を目指しております。
..........
”豊実発電所の概要

1.発電所の概要
(1)位 置 新潟県東蒲原郡阿賀町豊実
(2)流域面積 6,048km2
(3)発電方式 ダム式
(4)最大出力 61,800kW
(5)有効落差 25.48m
(6)使用水量 270m3/s
(7)水車型式 立軸円筒可動羽根プロペラ水車(立軸バルブ水車)
(8)台 数 2台
(9)着 工 平成20年8月
(10)運転再開 平成25年9月
..........
2.主な経緯
平成20年 8月25日 改修工事着工
平成20年10月21日 発電所停止
平成25年 7月10日 初回転
平成25年 7月23日 初並列
平成25年 9月18日 営業運転再開

3.豊実発電所の特徴
(1)立軸バルブ水車の採用
 高効率の立軸バルブ水車を採用することにより、使用水量を変えることなく、改修前の最大出力(56,400キロワット)と比べ、出力を約10%増加させた。この他、水車発電機を6台から2台に見直したことにより、設置面積を小さくすることができ、その結果、改修前に比べ建屋を小さくすることが可能となった。

(2)環境に配慮した工事
 健全な既設設備を再利用する等、改修する設備を最小限とするとともに、既設設備の取り壊しで発生した解体コンクリートの約80%を再生コンクリートの骨材他に再利用し、廃棄物の発生を抑制した。また、工事に伴い発生する汚濁水は、濁水処理設備により処理し、河川の汚濁を防止した。

Tohokuepco_hydro_toyomi2

..........”-----「(別紙、PDF)豊実発電所の概要」より .......... "

関連
平成23年度「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」の受賞について~豊実・鹿瀬発電所工事所の取り組みが「国土交通大臣賞」を受賞-----東北電力、平成23年10月21日

"..........
今回、「国土交通大臣賞」に内定した豊実・鹿瀬発電所工事所の取り組みは、連名受賞した各社が連携・協力して実施するものであり、経年化した豊実発電所のリニューアル工事に伴って発生する解体コンクリートを、既設水車発電機の撤去に伴い生じる発電所基礎空洞部の埋戻しコンクリート用骨材等として,再び豊実発電所構内で有効利用し、産業廃棄物の発生量を大幅に低減させるという取り組みです。この取り組みにより、工事で発生する解体コンクリート(約22,600m3)のうち、約90%を豊実発電所構内において有効利用できる見込みとなっております。
.......... "

・前田建設 : 豊実発電所改修工事 - 豊実発電所改修工事#1
- 豊実発電所改修工事#2

Tohokuepco_hydro_toyomi_gmap
-----image : Googleマップで、豊実発電所を見る

・東北電力 主な発電所 : ■水力発電所(認可最大出力30,000kW以上)


参考
水力発電所の復旧状況について(第10報)-----東北電力、平成23年12月15日

".....平成23年7月に発生した新潟・福島豪雨の影響により被害を受けた水力発電所の運転再開に向けた復旧作業を行っております。
こうした中、本日、第二豊実発電所(新潟県、最大出力57,100kW)の運転を再開いたしました。これにより、現在、停止している当社水力発電所は17ヵ所、供給力としての影響は87万kW程度となります。

※第二豊実(だいにとよみ)発電所(最大出力:57,100kW 新潟県東蒲原郡阿賀町)

・放水路他の土砂排除および水車発電機の内部点検作業を完了したことから、本日、17時00分に運転を再開しました。....."

・水力ドットコム : 東北電力 豊実発電所 東北電力 第二豊実発電所


東北電力、新潟県で未利用の放流水を利用する4500kW第二薮神発電所の本格工事を開始-----ソフトエネルギー、2013/09/02

[ カテゴリー : 水力発電 ]

続きを読む "東北電力の水力、豊実発電所の大規模改修工事完了。出力は約10%増し、6万1800kWに"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

出光興産ら10社の福島地熱プロジェクトチ ーム、磐梯山周辺地域での地熱開発に向けた地表調査を開始

 出光興産ら10社の福島地熱プロジェクトチ ームは、磐梯山周辺地域での地熱開発に向けた地表調査を開始すると発表しました。今回の1次調査は、温泉や環境に影響を与えないように選定された地表調査が1年程度の期間該当地域で実施されます。主な内容は、

・源泉、流体地化学調査:温泉の調査、温泉・地表水のサンプリングと分析
・地質変質帯調査 :磐梯山周辺地域の調査範囲の踏査と岩石試料採取・分析
・微小振動観測 :微小地震観測のためのセンサー設置と観測
・環境調査 :社会環境調査(法規制等)、自然環境調査(動植物、景観等)
 などです。

 同プロジェクトチ ームは、今回の2013 年度の地表調査(1 次調査)の結果、この地域が有望であると確認され、かつ、地域の合意を得られた場合、2014~2015 年度に2次調査を実施する予定だということです。
 また、別に調査対象と想定している、吾妻安達太良地域については、現在協議中とのことで、今回の調査対象地域にははいっていないとの記述が付されています。

 福島県磐梯山周辺の地熱発電の計画には、地元の理解が得られていないという報道が過去にありましたので、同地区の開発に関しては、国立公園内ということもあり、具体的な計画はもちろん、その計画の進め方にも注目が集まる所以です。


プレスリリース / 出光興産、2013年9月20日
2013年度 / 福島県磐梯山周辺地域での地熱開発に向けた地表調査開始について(PDF:374 KB)

Bandai_fukushima_geothermal_map
-----image(”調査範囲”) : 同リリースより

" 出光興産株式会社(略)は、国際石油開発帝石株式会社(略)、住友商事株式会社(略)、石油資源開発株式会社(略)、地熱技術開発株式会社(略)、日本重化学工業株式会社(略)、三井石油開発株式会社(略)、三菱ガス化学株式会社(略)、三菱商事株式会社(略)および三菱マテリアル株式会社(略)とともに「福島地熱プロジェクトチーム」として、地域のご理解のもと、磐梯朝日国立公園内の磐梯山周辺地域において地熱開発に向けた地表調査を 9 月下旬から開始しますので、下記の通りお知らせいたします。


1.調査地域
 磐梯朝日国立公園内の磐梯山周辺地域(福島県耶麻郡磐梯町、猪苗代町(磐梯山周辺)、北塩原村)を調査します。なお、本プロジェクトは、磐梯山周辺地域の他に、吾妻安達太良地域も調査範囲として想定しており、現在協議を継続していますが、今回の調査対象地域ではありません。

2.今年度の調査内容
 温泉や環境に影響を与えない下記地表調査(1次調査)を実施します。
・源泉、流体地化学調査:温泉の調査、温泉・地表水のサンプリングと分析
・地質変質帯調査 :磐梯山周辺地域の調査範囲の踏査と岩石試料採取・分析
・微小振動観測 :微小地震観測のためのセンサー設置と観測
・環境調査 :社会環境調査(法規制等)、自然環境調査(動植物、景観等)
.......... "


関連
国際石油開発帝石 News / 2013/09/20 福島県磐梯山周辺地域での地熱開発に向けた地表調査開始について (PDF 476KB)

月内に地表調査開始 地熱発電計画で磐梯山周辺-----福島民報、2013/09/21

".....1次調査には約1年かかるが、降雪などの影響で長引く可能性もある。
 磐梯山周辺の北塩原、磐梯、猪苗代の3町村長らでつくる磐梯山周辺地熱発電事業検討連絡協議会は昨年9月、地表調査実施を容認することを決めた。
..........
同チームは磐梯朝日国立公園内の吾妻安達太良地域も調査する意向を示しているが、地元自治体などと合意が得られていないため、今回の調査範囲からは外している。 "

磐梯の地熱、6月にも調査開始 地元の合意前提-----日本経済新聞、2012/4/11


参考
・Twilog greenpost : 磐梯

Bandaisan
-----image : Googleマップで、磐梯山を見る


参考エントリー
発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議 中間報告より 平成 24 年 11 月 27 日 より 風力・地熱関連情報-----自然エネルギー、2013/05/18

経済産業省、平成25年度地熱資源開発調査事業、採択結果16件(新規6件)を公表-----ソフトエネルギー、2013/09/10

石油資源開発ら3社、北海道標津町において地熱構造試錐井の掘削作業を開始-----ソフトエネルギー、2013/08/26


[ カテゴリー : 温泉、地熱、地中熱 ]

続きを読む "出光興産ら10社の福島地熱プロジェクトチ ーム、磐梯山周辺地域での地熱開発に向けた地表調査を開始"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パナソニック、225Wp両面発電型太陽電池モジュール 新・HITダブルの受注開始

 パナソニックは、225Wpの両面発電型太陽電池モジュール VBHN225DJ05(希望小売価格[税込]198,000円)を2013年10月1日より受注開始すると発表しました。
 この両面発電型太陽電池モジュールは、業界最高水準の変換効率16%を達成、公共・産業用に供されます。従来の両面発電と同様、両面から光を取り込めるため、設置する方位や角度による発電量への影響が少なく、垂直に設置した場合、標準のHIT太陽電池モジュールの同条件の設置に比べて約30%もの発電量増加が見込めるということです。

 他のHITパネルのラインナップ同様、モジュールの出力保証期間は20年に延長され、ライトスルー構造による優れたデザイン性を生かし、駐輪場駐車場のルーフや屋上フェンスなど利用することができます。


プレスリリース / パナソニック(エコソリューションズ社)、2013年9月24日
両面発電モデルで業界最高水準(※1)の変換効率 両面発電型太陽電池モジュール 「新・HIT(R)*ダブル」受注開始

Jn13092421
-----image(”両面発電型太陽電池モジュール 「新・HITダブル」”) : 同リリースより

" ライトスルー構造による優れたデザイン性

品名 両面発電型太陽電池モジュール 「新・HITダブル」
品番 VBHN225DJ05
希望小売価格(税込) 198,000円/枚
受注開始日 2013年10月1日
販売目標 5,000枚/年

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、両面発電モジュールにおいて業界最高水準の変換効率(※1)16%(※2)を実現した両面発電型太陽電池モジュール「新・HITダブル」を公共・産業用として、2013年10月1日より受注を開始します。

 国内における公共・産業用途の太陽光発電システム市場は、昨年7月から開始された再生可能 エネルギーの固定価格買取制度の施行により、学校、店舗、工場、オフィスなどの分野で活況を呈しています。また、市場の拡大とともに、さまざまな場所に幅広く対応できる設置方法が求められています。

 このような中、当社は、昨年より国内で本格展開している両面発電型太陽電池モジュールの表面公称最大出力を15Wアップさせ、225Wを達成する「新・HITダブル」を発売します。また、「HIT240α/245α」「HITハーフタイプ120α」と同様、出力保証期間を従来の10年から20年に延長します。
従来の両面発電と同様、両面から光を取り込めるため、設置する方位や角度による発電量への影響が少なく、垂直に設置した場合、標準のHIT太陽電池モジュールの同条件の設置に比べて約30%(※3)の発電量増加が見込めます。

 当社は、本製品によりお客様のニーズに対応し、太陽光発電システムの一層の普及拡大を図ります。

<特長>
表裏対象構造のHIT太陽電池セルを表面ガラスと裏面ガラスのサンドイッチ構造のモジュールにすることにより、両面からの発電が可能
両面発電モジュールで業界最高水準の変換効率(※1)16%(※2)を実現
モジュールの出力保証期間を20年に延長(表面出力)
ライトスルー構造による優れたデザイン性

※1:2013年9月現在、両面発電モジュールにおいて、当社調べ
※2:表面(受光面)に光を当てたときの値であり、裏面の値は含みません
※3:大阪・南向き、垂直設置、設置面コンクリートの場合
*HITはパナソニックグループの登録商標であり、オリジナル技術です
..........


Hit_bothside_pv_1
-----image : 同リリースより
..........
(4)ライトスルー構造による優れたデザイン性
フレームの影の影響を考慮し、太陽電池セルと外枠フレームの距離を広げ、より多くの光の透過を可能にしました。

Hit_bothside_pv_2
-----image : 同リリースより

■仕様一覧

両面発電型太陽電池モジュール 「新・HITダブル」
品番 VBHN225DJ05
公称最大出力(Pmax) 225W
モジュール変換効率 16.0%
公称最大出力動作電圧 43.2V
公称最大出力動作電流 5.21A
公称開放電圧 52.4V
公称短絡電流 5.54A
サイズ(W/H/D) 1,630mm×862mm×35mm
質量 24kg

.......... "

続きを読む "パナソニック、225Wp両面発電型太陽電池モジュール 新・HITダブルの受注開始"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年完成予定の北海道電力新岩松発電所、水力-出力16,000kW。重要電源開発地点に指定

 北海道電力が6月に申請していた「重要電源開発地点」としての指定が、経済産業省により認められました。重要電源開発地点とは、今後の電力の需給の要請に基づき、総合的な判断により、電源開発に係る地元合意形成や許認可の円滑化などを目的として、重要電源関係府省協議会の審議を経て、経産省が定めるものです。水力の場合は、出力1万kW(10MW)以上の規模で、ダムの設置を伴うものなどが対象とされるようです。
 今回の指定により、各種許認可手続きの円滑化が図られ、迅速な発電所建設に向けて動きだすことになります。

 北海道電力新岩松発電所は、十勝川に建設される、出力16,000kW(16MW)の調整池式・ダム水路式の水力発電所です。営業運転開始は、2016(平成28)年1月の予定です。

 今回の新設に伴い、1941年に完成して、2015年4月まで運用される岩松発電所 (12,600kW、12.6MW)は取り壊されるということです。岩松発電所と新岩松発電所の入れ替えには、ちょっと現場を是非みてみたいという思いが募ります。興味深い工事です。
 

プレスリリース / 経済産業省、平成25年9月18日
北海道電力新岩松発電所を重要電源開発地点として指定しました

"本件の概要
経済産業省は、9月18日付けで、北海道電力株式会社新岩松発電所を重要電源開発地点として指定しました。

”1.重要電源開発地点の指定とは
 重要電源開発地点の指定は、電源開発に係る地元合意形成や許認可の円滑化などを目的として、経済産業大臣が行うものであり、指定にあたり重要電源関係府省協議会(経済産業省、内閣府、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、環境省が構成員)において審議を行うこととされています。(「重要電源開発地点の指定に関する規程」(平成17年2月18日経済産業省告示第31号))

2.重要電源開発地点の指定の内容
 事業者の名称:北海道電力株式会社
 発電所の名称:新岩松発電所
 発電所の位置:北海道上川郡新得町
 方式:調整池式・ダム水路式
 発電施設の最大出力:1.6 万 kW
.......... ”-----発表資料「北海道電力新岩松発電所を重要電源開発地点として指定しました(PDF)より
.......... "

関連
新岩松発電所に係る重要電源開発地点指定申請について-----北海道電力、2013年6月28日

"..........新岩松発電所(水力、出力16,000kW、平成28年1月運転開始予定)について、本日、経済産業大臣に対し、重要電源開発地点指定に向けた申請を行いました。

 このたびの申請は、「重要電源開発地点の指定に関する規程(平成17年2月18日経済産業省告示第31号)」に基づくものです。
 重要電源開発地点は、推進することが特に重要な電源開発に係る地点について、電気事業者等の申請に基づき、地元合意形成や関係省庁における許認可の円滑化などを図るために、経済産業大臣が指定を行うものです。

 今後、国において、地点指定に向けての検討が進められることとなりますが、当社は、引き続き新岩松発電所の立地に向けて、地域のみなさまにご理解をいただけるよう努めてまいります。

【添付資料】
”..........
申請理由
 水力発電は、CO2を排出しない再生可能エネルギーのひとつであり、エネルギーセキュリティーの確保および低炭素社会の実現の観点から注目されていることに加え、当社では、以下の観点から新岩松発電所を電力需給対策上重要な発電所と位置づけている。

・道内における将来的な電力需要の増加に対し、さらなる供給力の確保が必要な状況にあること
・当該発電所は相応の出力を有しており、北海道の需要規模を踏まえると重要な供給力であること

 このことから、同発電所が地点として指定されることにより、高いアナウンスメント効果が得られるほか、発電所の建設および運転に必要となる各種許認可手続きの円滑化が図られるなど、今後の立地促進に高い効果が見込まれるため、このたび申請を行うものである。
..........
3.新岩松発電所の概要
 所在地 上川郡新得町
 水系及び河川名 十勝川水系 十勝川
 発電方式 調整池式・ダム水路式
 最大使用水量 45.00㎥/s
 最大出力 16,000kW
 工事着工 平成25年7月(予定)
 営業運転開始 平成28年1月(予定)
..........


Hepco_hydro_iwamatsu_plan
-----image : 上下とも同資料より-----

Hepco_hydro_iwamatsu_plan2
.......... ”-----重要電源開発地点指定申請の概要[PDF:482KB]より

重要電源開発地点の指定制度の概要[PDF:85KB]
.......... "

・Wikipedia : 岩松ダム

参考
Hepco_hydro_iwamatsu
-----image : Googleマップで、岩松発電所をみる。

・北海道 : 新岩松発電所新設工事環境影響評価準備書に係る審議

続きを読む "2016年完成予定の北海道電力新岩松発電所、水力-出力16,000kW。重要電源開発地点に指定"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

環境省のH26年度概算要求。潮流発電技術実用化推進事業に6億円を計上

 環境省は、H26年度の概算要求に、潮流発電技術実用化推進事業に6億円を計上しています。発表された概要には、

" ..........海洋再生可能エネルギーは、我が国が排他的経済水域世界第6位の海洋国であることから大きなポテンシャルを有している。特に潮流発電は太陽光等と異なり、一定した潮汐力によって年間を通じて安定した発電や系統に与える影響が小さいなどの利点がある。潮流発電は、欧州では商用規模の実証段階に入っているが、我が国では海峡・瀬戸を中心として沿岸域に適地が存在する一方で、技術的に未確立であることから、実用化の事例がない。このため、潮流発電システムの早期実用化を見据え、技術の完成度を高め、実証を通じて国内外の知見を集積することで、海洋再生可能エネルギーの導入拡大を目指す必要がある。  一方、潮流発電の実用化に当たっては、漁業者等の理解を得ることが不可欠であり、海洋環境負荷を低減させた漁業協調型システム開発が導入の必須条件となっている。  こうした背景を踏まえ、本事業では漁業や海洋環境への影響を抑えた、日本の海域での導入が期待できる潮流発電システムの要素技術開発・実証や事業性評価を実施し、平成30年度以降早期の実用化を目指す。.......... "-----「平成26年度環境省概算要求 主要新規事項等の概要」-II 低炭素、資源循環、自然共生を同時達成する社会の創造-潮流発電技術実用化推進事業(経済産業省連携) [PDF 825KB]より

 平成30年度以降早期の実用化とスケジュールが記載されたことで、経済産業省とも連携した潮流発電の実証機の建設に拍車がかかることを期待したい。

2014yosanenvi_gotidal
------image : 上下とも、上記PDF資料より-----
2014yosanenvi_gotidal_przu_w800

 ただ、この分野の技術の確立では、海外に大きく水をあけられている。Alstomは、10年以上の歳月を投入して開発してきた、1MW機の実証運転をこの7月に行い、実用化を推し進めています。今後いかにこの分野に日本が知恵と資金を投入し、彼我の差を埋めることができるのか?注目される点です。
 
 具体的なプロジェクトとしては、川崎重工の潮流発電システムなどがあがっているようです。Alstomの1MW機が実証運転を行っている、イギリスのオークニーのEMECでの実験に向けて準備が進められてます。

川崎重工、海洋エネルギー開発、潮流発電システム開発に着手-----ソフトエネルギー、2011/10/21


関連
環境省 重点施策・予算情報
/ 平成26年度概算要求書について(平成25年9月)

"平成26年度歳出概算要求書(一般会計) [PDF 694KB]
平成26年度歳出概算要求書(エネルギー対策特別会計・エネルギー需給勘定) [PDF 47KB]
平成26年度歳出概算要求書(エネルギー対策特別会計・電源開発促進勘定) [PDF 49KB]
平成26年度歳出概算要求書(東日本大震災復興特別会計) [PDF 62KB]
平成26年度歳入概算見積書(一般会計) [PDF 495KB]
平成26年度歳入概算見積書(エネルギー対策特別会計・エネルギー需給勘定) [PDF 14KB]
平成26年度歳入概算見積書(エネルギー対策特別会計・電源開発促進勘定) [PDF 16KB]
平成26年度歳入概算見積書(東日本大震災復興特別会計) [PDF 11KB]
「新しい日本のための優先課題推進枠」要望一覧 [PDF 69KB]
政策評価調書"

/ 平成26年度環境省概算要求 主要新規事項等の概要(平成25年8月)
"..........
I 低炭素、資源循環、自然共生を同時達成する社会の創造
1.低炭素社会の実現
(1)低炭素社会の実現に向けた未来への投資
[1] 民間活力を引き出す環境ファイナンス
地域低炭素投資促進ファンド創設事業 [PDF 670KB]
環境金融の拡大に向けた利子補給事業 [PDF 738KB]
家庭・事業者向けエコリース促進事業 [PDF 577KB]
金融のグリーン化推進事業 [PDF 562KB]
[2] 未来のあるべき社会・ライフスタイルを実現する技術イノベーション
CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業 [PDF 739KB]
地球温暖化対策技術開発等事業 [PDF 758KB]
未来のあるべき社会・ライススタイルを創造する技術イノベーション事業 [PDF 929KB]
環境研究総合推進費 [PDF 703KB]
エネルギー起源CO2排出削減技術評価・検証事業 [PDF 1,011KB]
CCSによるゼロカーボン電力導入促進事業(一部経済産業省連携) [PDF 687KB]
(2) 地域から世界まで低炭素社会を展開
[1] 地域主導の魅力あふれる地域づくり
地方公共団体実行計画を核とした地域の低炭素化基盤整備事業 [PDF 1,014KB]
地域主導による再生可能エネルギー等導入事業化支援事業 [PDF 875KB]
地域主導による先導的「低炭素・循環・自然共生社会」創出事業 [PDF 812KB]
地熱・地中熱等の利用による低炭素社会推進事業 [PDF 765KB]
離島の低炭素地域づくり推進事業 [PDF 929KB]
地域の未利用資源等を活用した社会システムイノベーション推進事業 [PDF 862KB]
低炭素価値向上に向けた社会システム構築支援基金 [PDF 938KB]
再生可能エネルギー等導入推進基金事業(グリーンニューディール基金) [PDF 903KB]
[2] アジア太平洋地域における日本のリーダーシップの発揮
"一足飛び"型発展の実現に向けた資金支援 [PDF 1,614KB]
二国間クレジット制度(JCM)基盤整備事業 [PDF 1,936KB]
二国間クレジット制度(JCM)推進のためのMRV等関連する技術高度化事業 [PDF 1,148KB]
アジア地域におけるコベネフィット型環境汚染対策推進事業 [PDF 1,233KB]
コベネフィット・アプローチ推進事業費 [PDF 239KB]
循環産業の国際展開に係る海外でのCO2削減に向けた実証支援事業 [PDF 1,071KB]
我が国循環産業の戦略的国際展開・育成事業 [PDF 453KB]
し尿処理システム国際普及推進事業費 [PDF 511KB]
環境アセスメント迅速化推進・国際展開調査事業 [PDF 724KB]
我が国の優れた水処理技術の海外展開支援 [PDF 1,212KB]
環境配慮型製品の国際展開促進経費 [PDF 287KB]
(3) 再エネ・減エネによる低炭素社会の実現
[1] 再生可能エネルギーによる自立・分散型低炭素エネルギー社会の創出
自立・分散型低炭素エネルギー社会構築推進事業 [PDF 928KB]
洋上風力発電実証事業 [PDF 894KB]
潮流発電技術実用化推進事業(経済産業省連携) [PDF 825KB]
木質バイオマスエネルギーを活用したモデル地域づくり推進事業 [PDF 1,591KB]
地域循環型バイオガスシステム構築モデル事業(農林水産省連携) [PDF 782KB]
風力発電等に係る環境アセスメント基礎情報整備モデル事業(経済産業省連携) [PDF 779KB]
廃棄物エネルギー導入・低炭素化促進事業 [PDF 727KB]
[2] 豊かな暮らしの実現に向けた「減エネ」の推進
グリーンビルディング普及促進に向けたCO2削減評価基盤整備事業 [PDF 833KB]
家庭部門における二酸化炭素排出構造詳細把握業務 [PDF 905KB]
先進対策の効率的実施によるCO2 排出量大幅削減事業 [PDF 1,252KB]
経済性を重視した減エネ・CO2削減対策支援事業 [PDF 1,338KB]
先進技術を利用した省エネ型自然冷媒機器等普及促進事業(一部国土交通省・経済産業省連携) [PDF 815KB]
モーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業(国土交通省連携) [PDF 944KB]
低炭素交通システム構築事業 [PDF 1,215KB]
低炭素ライフスタイルイノベーションを展開する評価手法構築事業 [PDF 744KB]
J-クレジット創出及びカーボン・オフセット推進事業 [PDF 1,322KB]
低炭素社会の構築に向けた国民運動事業 [PDF 1,134KB]
(4) 低炭素社会の創出に向けたその他の施策
[1] 将来国際枠組みづくりとカンクン合意実施の支援
将来国際枠組みづくり推進経費 [PDF 425KB]
低炭素社会の実現に向けた中長期的温室効果ガス排出削減工程検討及びボトルネック解消等調査費 [PDF 779KB]
森林等の吸収源対策に関する国内体制整備確立検討費 [PDF 1,355KB]
温室効果ガス排出・吸収量目録関連業務 [PDF 1,105KB]
気候変動枠組条約・京都議定書拠出金 [PDF 271KB]
気候技術センター・ネットワーク(CTCN)事業との連携推進 [PDF 812KB]
[2] 緩和・適応の統合実施による気候変動にレジリエント(強靭)な社会の実現
気候変動影響評価・適応推進事業 [PDF 376KB]
気候変動に強靱な低炭素社会構築専門家世界ネットワーク事業 [PDF 595KB]
地球環境に関するアジア太平洋地域共同研究・観測事業拠出金 [PDF 429KB]
世界適応ネットワークアジア太平洋地域事務局拠出金 [PDF 798KB]
いぶき(GOSAT)観測体制強化及びいぶき後継機開発体制整備 [PDF 600KB]
[3] フロン類対策の抜本的強化
フロン等対策推進調査費 [PDF 355KB]
.......... "

コメント続き
 上にタイトルだけ引用し、注目の案件を太字にしてみました。このように、地熱、バイオマス、風力などもあります。2014年から、まだ少しづつですが具体化のタイムテーブルが見えてきそうな気がします。(楽観的な観測では、ありますが、、、、。是非、実効あるプランを!)


参考エントリー
海洋エネルギー資源利用推進機構、イギリス EMEC のアドバイスを受けながら海洋エネルギー開発のための実証実験場を整備-----ソフトエネルギー、2012/03/13

欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC) / 情報のまとめ

[ カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]

波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電のカタログ 海洋エネルギーは次代を担う!

続きを読む "環境省のH26年度概算要求。潮流発電技術実用化推進事業に6億円を計上"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

イベント 10/3-6,10/10-13 ソーラーデカスロン Solar Decathlon 2013 in カリフォルニア

-----イベント案内より-----

Solar_decathron_2013_the_park
-----image : 上記サイト

"About Solar Decathlon

The U.S. Department of Energy Solar Decathlon is an award-winning program that challenges collegiate teams to design, build, and operate solar-powered houses that are cost-effective, energy-efficient, and attractive. The winner of the competition is the team that best blends affordability, consumer appeal, and design excellence with optimal energy production and maximum efficiency.

The first Solar Decathlon was held in 2002; the competition has since occurred biennially in 2005, 2007, 2009, and 2011.

The next event will take place Oct. 3–13, 2013, at Orange County Great Park in Irvine, California. The competition houses will be open to visitors on eight days over two weekends. Public hours will be from 11 a.m. to 7 p.m. daily:

Thursday, Oct. 3–Sunday, Oct. 6, 2013
Thursday, Oct. 10–Sunday, Oct. 13, 2013.
...........
Purpose
The Solar Decathlon:

Educates students and the public about the money-saving opportunities and environmental benefits presented by clean-energy products and design solutions

Demonstrates to the public the comfort and affordability of homes that combine energy-efficient construction and appliances with renewable energy systems available today

Provides participating students with unique training that prepares them to enter our nation's clean-energy workforce.

Impact
Since 2002, the Solar Decathlon has:
.......... "

 いよいよ、初のカリフォルニア開催となるソーラーデカスロン Solar Decathlon 2013が開催されます。今回で、合衆国での開催では、2002年の初回からかぞえて、6回目の大会となります。2002年から2009年までは、ワシントンD.C.のNational Mallで開催され、世界の大学が集うソーラー・エコ建築のコンペとしての実績を積んできました。前回の、2011年大会は National Mall's West Potomac Park に場所を移し、さらに注目されるイベントとするにふさわしい開催地を探し、今回のカリフォルニア州アーバイン Irvineの Great Parkでの開催となっています。また、これまでにスペインで2回のソーラーデカスロン・ヨーロッパ大会が開催されています。

 2013年のソーラーデカスロン Solar Decathlonへの参加チームは、20校で、海外からは、カナダから2校、その他にチェコのCzech Republicと、オーストリアのVienna University of Technologyの計4校が参加しています。コンペは、10種の課題について、技術、性能評価、審査員得票により採点されます。

 十種の項目は、

Learn more about the 10 Solar Decathlon 2013 contests:
・Architecture Contest (juried)
・Market Appeal Contest (juried)
・Engineering Contest (juried)
・Communications Contest (juried)
・Affordability Contest (juried)
・Comfort Zone Contest (measured)
・Hot Water Contest (measured)
・Appliances Contest (measured)
・Home Entertainment Contest (measured and juried)
・Energy Balance Contest (measured)

 「建物自体、市場性、エンジニアリング、コミュニケーション、市場性、満足度、温水利用、電気器具およびそのコントロール、娯楽性、エネルギーバランス」がその内容です。

 さて、今年はどんなコンパクトで機能的、そしてデザインと工夫が見られるのか本当に楽しみです。開催中はもちろん、大会のようすは、ツイッターブログなどのさまざまなメディアで見ることができます。


関連
Solar Decathlon
- Contests
- Teams

 情報は、
- ブログ
ツイッター
YouTube
Flicker
Facebook
 などで随時得ることができます。


Orange County Great Park in Irvine

Solar Decathlon 2013

(City of Irvine,2013/02/28)




-----from Twitter : Solar_Decathlonより

 参加各校のプレゼン動画が、下で紹介したビデオクリップのように、YouTubeにアップされています。

Arizona State University and The University of New Mexico SD2013 Audiovisual Presentation

(DOE Solar Decathlon,2013/09/03)


関連エントリー
ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012のすべて

イベント9/14-30 ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012-----ソフトエネルギー、2012/05/01

ソーラーデカスロン Solar Decathlon 2011、総合優勝はメリーランド大 University of Maryland-----ソフトエネルギー、2011/10/03

ソーラーデカスロン Solar Decathlon / おまとめサイト-----自然エネルギー、2011/09/16より順次情報追加


コメント続き
 実は今年、が開催(August 2–13, 2013)されていたのですが、それを知ったのは最近で、まったくフォローできませんでした。

Solar Decathlon China

 これから気づいた情報があれば、また情報をとりあげたいと思います。

追加情報

続きを読む "イベント 10/3-6,10/10-13 ソーラーデカスロン Solar Decathlon 2013 in カリフォルニア"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ソニービジネスソリューション、さいたま市内152か所の小中高校向け、太陽光発電設備および蓄電システムに採択

 ソニービジネスソリューションは、さいたま市が計画する、市内152か所の小中高校に、太陽光発電システムおよびリチウムイオン電池を核とした蓄電システムを導入する計画の一般競争入札において、最優秀提案者に選定されたということです。

 具体的なシステムは、一校あたり、21kWpの太陽光発電システムとソニーエナジー・デバイスの15.6kWhのリチウムイオン蓄電池(オリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池)を導入し、平常時には、太陽光発電によるピークシフト運転を行いながら、蓄電を行い。非常時には、蓄電池により防災拠点としての機能を発揮できるようになります。平常時には、売電すると計画にはありますが、太陽電池の容量がそれほど大きくないので、売電量はそれほど多くないでしょう。夏休みや休日の晴れた日に、若干の売電益が見込まれる程度ではないでしょうか。
 太陽電池は、秋田県のトワダソーラー社製とのことですが、詳細はわかりませんでした。国内で、セルの加工から組み立てまで行っているようですが、セルの調達先が不明です。

 1校あたりの太陽電池の導入量は小さくとも、全体では3MWpを越えます。日常のピークカットと非常時にも使える太陽光発電システムを学校に導入し、自治体としてのエネルギーへの取り組みへと組み込んでいく。うまく機能すれば、役に立つ事例となりそうです。


プレスリリース / ソニービジネスソリューション、2013年9月11日
さいたま市内152か所の小中高校向け、太陽光発電設備および蓄電システム設置 ~ソニービジネスソリューションが最優秀提案者に選定

Saitamapv_n_batterysony
-----image[”さいたま市立学校太陽光発電設備・蓄電池設置事業概要(さいたま市ホームページより)”] : 同リリースより

" ソニービジネスソリューション株式会社(略)は、埼玉県さいたま市から、市内小中高校における太陽光発電システムおよびリチウムイオン電池を核とした蓄電システムの設置案件に対し提案を行い、このたび最優秀提案者に選定され仮契約を締結いたしました(注1)。

 提案したシステムでは、太陽光発電システムにおいては、高出力250W高効率の太陽光パネルにより専有面積を抑え、軽量化と耐震性を実現します。また、蓄電システムにおいては、ソニーが開発したオリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した系統連系型の新システムを採用します。この両者の効率的な連携運転により、高い安全性と長寿命を実現するとともに、維持コストを抑えることのできるシステムとなっています。本システムは、平成25年度から平成27年度にかけて、さいたま市内152校に設置される予定です。

 再生可能エネルギーや未利用エネルギーの活用、省エネルギー対策が求められるなか、さいたま市は、「さいたま市エネルギー・スマート活用ビジョン ~新エネルギー政策~」を策定、推進しています。

 ソニービジネスソリューションは、電気エネルギーの効率的な利用が、環境対応のなかでも喫緊の課題であることをふまえ、今後ともお客さまの環境エネルギービジョンの実現に向けて、機器およびソリューションの提供を通じて、支援を続けていきます。

注1: さいたま市の議会承認をもって正式契約となります
..........
主な機器(一校あたり):
■太陽光パネル21kW:株式会社トワダソーラー製(秋田県鹿角市)
■オリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池による蓄電システム15.6kwh:ソニー株式会社製
(製造事業所:ソニーエナジー・デバイス株式会社、福島県郡山市)

主な特長
 高安全性・長寿命・急速充電
 平常時だけでなく、災害時を想定した安全性能と毎日利用して15年以上の期待寿命をもったオリビン型リン  酸鉄リチウムイオン電池を採用
 蓄電システムによる系統連系
 再生可能エネルギーによる系統連系/逆潮流による売電をしながら、蓄電システムの有効活用が可能
 再生可能エネルギーシステムをマネジメント運転
 災害停電時には、蓄電システムの電力で再生可能エネルギーの連系運転再稼働を完全自動制御
 夜間放電後、電力枯渇状態からも人的作業を伴わずに自動復帰し運転を再開させます。
 単相交流インバーターとパワコンセパレートシステム
 単相交流インバーターとすることで、電力会社と動力契約をしていない施設でも利用可能。また特定負荷への電力供給時にも変電設備が必要ありません。さらにパワーコンディショナーをセパレート設置でき、直流高圧配線を短くできると同時に、風力発電やV2H(Vehicle to Homeの略、電気自動車から家の中に電力を取り込む仕組みのこと)とも柔軟に連系接続が可能です。

注2: 設計及び監理業務は、埼玉建築設計監理事業協同組合が中心となり、組合員が設計を実施予定。
注3: 施工業務は、埼玉県電気工事工業組合の組合員である株式会社蓜島電機、株式会社岡村電機、株式会社丸電が中心となり実施し、同組合の組合員がサポート予定。
.......... "

関連
さいたま市立学校太陽光発電設備・蓄電池設置事業

"事業概要
 本市では、「さいたま市エネルギー・スマート活用ビジョン~新エネルギー政策~」のリーディング事業として、平成25年度から平成27年度の3年間で
市立学校152校に太陽光発電設備および蓄電池の導入を行い、再生可能エネルギーの導入拡大およびエネルギーセキュリティの強化を図ります。
..........
実施について
 総合評価方式による一般競争入札(WTO対象)により、事業者を決定します。

◆お知らせ
2013.8.26 総合評価の結果を掲載しました
平成25年8月21日(水)に「さいたま市立学校太陽光発電設備・蓄電池設置事業総合評価委員会」で最優秀提案者が選定されましたので、結果を公開します
下記「総合評価方式による最優秀提案者の選定結果について」をご覧ください
.......... "

ソニービジネスソリューション 蓄電システム / 太陽光発電との組み合わせで“自立型蓄電システム”を実現する高容量6.0kWhの業務用リチウムイオン蓄電池 業務用蓄電池 ESSP-3005/18P (6.0kWh)
Sonyprobattery_1
-----image : 上下とも、「ESSP-3000シリーズ(太陽光パネル対応)カタログ 1303(PDF)」より-----
Sonyprobattery_setuzokuzu

トワダソーラー

太陽光発電との組み合わせで“自立型蓄電システム”を実現する高容量6.0kWhの業務用蓄電池を発売-----ソニー(ソニーエナジー・デバイス ニュース)、2013年01月24日

オリビン型リン酸鉄を用いたリチウムイオン二次電池で1.2kWh蓄電モジュールの量産出荷を開始-----ソニー、2011年04月18日


参考
さいたま市エネルギー・スマート活用ビジョン ~新エネルギー政策~ を策定しました

続きを読む "ソニービジネスソリューション、さいたま市内152か所の小中高校向け、太陽光発電設備および蓄電システムに採択"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学、AIP認証を取得。浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみ

 ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学は共同で、海洋温度差発電を活用した世界で初めての浮体式の没水型海洋温度差発電を開発し、2013年9月2日に、日本海事協会(NK)よりAIP(Approval In Principle:概念承認)を取得したと発表しました。
 また、NHKの報道(9/11)によりますと、「実用化に向けて7年後をめどに実証実験を始める」とのことです。

 ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学は共同して、2012年度に海洋温度差発電の関連企業の協力を得て基本設計を行い、1MW陸上型と10MW浮体型の検討を行いました。その結果、10MW浮体型では浮体等の開発とともにコスト削減が進むと、量産時の発電コストが20円/kWh程度になる可能性が示されたということです。
 今後の10MW級海洋温度差発電の概念設計を実現するためのシステムの開発が進められる上で、報道にある7年後の段階でどこまで具体化することができるのか? そもそも日本の海でも、海洋温度差発電が”競争力”を見せることができるのか? 
 今回のAIP認証を得て、設計基本が専門機関により認められたことで、浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみがつくと考えられます。大いに気になるプランです。


プレスリリース / ジャパンマリンユナイテッド、2013.09.05
世界で初めて浮体式の没水型海洋温度差発電でNKよりAIP(概念承認)を取得-佐賀大学と共同で-

Otec_saga_u_n_jmuc
-----image(”没水型海洋温度差発電イメージ図”) : 同リリースより

" ジャパンマリンユナイテッド株式会社(略)は、国立大学法人 佐賀大学(以下 佐賀大学)と共同で、佐賀大学による「海洋温度差発電」を活用した世界で初めての浮体式の没水型海洋温度差発電を開発し、2013年9月2日に、一般財団法人日本海事協会(NK)よりAIP(Approval In Principle:概念承認)を取得しました。

 これまでの海洋温度差発電では、米国のOTEC-Internationalが、2011年に10MW級のスパー型OTECでABSの認証を受けていますが、没水型では世界初めての船級協会の認証となります。

 実海域で実績をもつ没水型は、世界唯一、一般財団法人マリノフォーラム21における5年間のプロジェクトで使用した海洋肥沃化装置「拓海」のみです。「拓海」は当プロジェクトにおいて、期間中、台風による5回の直撃を受けたものの、日量10万トンの海洋深層水を汲み上げた実績を持ちます。

 今回、これらの実績をもとに、当社は佐賀大学と共同して、10MW級海洋温度差発電の概念設計を行いました。

 佐賀大学は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「海洋エネルギー技術研究開発/次世代海洋エネルギー発電技術研究開発」事業において『海洋温度差発電』の研究開発を (株)神戸製鋼所と共同で行っています。この事業では、2020年以降の事業化時に、発電コスト20円/kWh以下を実現するため、新しい熱交換器および熱サイクルの要素技術を開発しています。

 2012年度に、海洋温度差発電の関連企業の協力を得て、1MW陸上型および10MW浮体型の基本設計を行った結果、10MW浮体型では浮体等の開発とともにコスト削減が進むと、量産時の発電コストが20円/kWh程度になる可能性を示しました。

 今後、これまでの成果を活かし、国内および海外で進められる海洋温度差発電の実証を目指していきます。特に米国、フランス、インドネシア等においては、日本の技術優位性が高まるものと期待されます。

.......... "


関連
温度差発電で初の海中実験へ-----NHK、9月11日

"..........造船大手の「ジャパンマリンユナイテッド」と佐賀大学は、このほど海中で発電するシステムを開発し、実用化に向けて7年後をめどに実証実験を始めることになりました.........."

参考
・佐賀大学海洋エネルギーセンター : 海洋温度差エネルギー分野

日本海事協会

マリノフォーラム21 / サイト内検索 : 拓海

"海洋肥沃化装置「拓海」の開発"

・IHI : 海洋浮体構造物 / 海洋肥沃化装置

"..........
種類 海洋肥沃化装置
能力 深層水 100,000m3/日、表層水 200,000m3/日
用途 貧栄養海域で深層水を汲み上げ、高栄養塩濃度水塊を形成し漁場の形成
H x L x B 205m x 16.8m x 16.8m

特  徴
・鋼製パイプで海面下200mから、10万m3/日の深層水を汲み上げる事が出来る。
・無人運転も各状態を陸上基地に送信。
・深層水を50t/h陸上に供給。
.......... "


参考エントリー
神戸製鋼所、久米島の海洋温度差発電実証事業に高伝熱チタン板を供給-----ソフトエネルギー、2013/06/17

ロッキード・マーティン Lockheed Martin、中国で10MW海洋温度差発電プラント建設へ-----ソフトエネルギー、2013/05/07

世界の海洋エネルギー 波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電プロジェクト一覧-----ソフトエネルギー、2013/03/26

[ カテゴリー : 海洋エネルギー-OTEC ]

続きを読む "ジャパンマリンユナイテッドと佐賀大学、AIP認証を取得。浮体式没水型海洋温度差発電開発にはずみ"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

経済産業省、平成25年度地熱資源開発調査事業、採択結果16件(新規6件)を公表

 経済産業省、平成25年度地熱資源開発調査事業、採択結果16件(新規6件)を公表しました。10件は、平成 24 年度からの採択案件で、新規は6件となっています。
 この地熱資源開発調査事業には、平成26年度概算要求では、75.0億円が計上されています。この事業の執行団体は、JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)で、間接事業者が各開発事業者等となります。補助の割合は、

 ポテンシャル調査が補助率 3/4です。-----有望な地熱開発地点において、地熱資源量を確認するための地表調査(地上から機器を使用した計測等の手法)について支援が行われます。

 掘削調査が補助率 1/2です。-----「上記ポテンシャル調査」の次に、地下の掘削調査(浅い地中における温度や岩石試料の調査、地質の構造をモデル化すること等)について支援が行われます。

 モニタリング調査等は、補助率 定額です。

 また、地元の地熱関係法人等が行う上記三つの事業については定額とのことです。この事業は、我が国が世界有数の地熱資源を有していながら、地熱発電による電力供給量は国内全体の総発電量の1%にも満たない、という現状を打破するために行われます。これにより、安定的なエネルギー資源を獲得し、純国産のエネルギー源である地熱資源の開発が促進されることが期待されています。

 北海道の標津町の武佐岳(むさだけ)の案件は、つい先日地熱構造試錐井の掘削作業が開始されました。これも、今回の補助事業によるプロジェクトで、平成24年度からの採択案件として、平成 25 年度において、構造試錐井(1本)の掘削、動植物調査などが実施される予定です。

石油資源開発ら3社、北海道標津町において地熱構造試錐井の掘削作業を開始-----ソフトエネルギー、2013/08/26
 

プレスリリース / 経済産業省、平成25年9月6日
平成25年度「地熱資源開発調査事業」の採択結果(16件)をお知らせします(中間報告)

Meti2013geothermal
-----image : 同リリース発表資料、平成25年度「地熱資源開発調査事業」の採択結果(16件)をお知らせします(中間報告)(PDF形式:490KB)PDFファイルより

"本件の概要 平成25年度地熱資源開発調査事業について、3月の公募開始から本日までの、合計16件(うち、新規案件6件、継続案件10件)の事業の採択結果をお知らせします。 .......... 発表資料名 ”1.事業の概要  本事業は地熱資源開発を推進することを目的に、地熱発電事業の実施の可能性を検討するために行う地表調査等事業及び井戸の掘削等事業に対して補助を交付するものです。

2.採択決定
 採択は、本事業の執行団体である JOGMEC(※)にて審査委員会を開催し、その結果を踏まえ決定いたしました。採択事業の詳細は、別紙を御参照ください。
 なお、本事業は本年 11月29日まで JOGMEC にて公募しております。

※(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構”-----平成25年度「地熱資源開発調査事業」の採択結果(16件)をお知らせします(中間報告)(PDF形式:490KB)PDFファイルより

申請事業一覧(PDF形式:211KB)PDFファイル

地熱資源開発調査事業費助成金交付事業PR資料(PDF形式:277KB)PDFファイル


Metih25geothermal
-----image : 上記発表資料より
.......... "

関連
平成25年度「地熱資源開発調査事業費助成金交付事業」の採択状況について(中間報告)-----石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、2013年9月6日

追加情報
平成26年度「地熱資源開発調査事業」の採択結果(23件)をお知らせします。-----経済産業省、平成26年12月19日

平成25年度「地熱資源開発調査事業」の採択結果(20件)をお知らせします-----経済産業省、平成25年12月13日


参考エントリー
石油資源開発ら3社、北海道標津町において地熱構造試錐井の掘削作業を開始-----ソフトエネルギー、2013/08/26

続きを読む "経済産業省、平成25年度地熱資源開発調査事業、採択結果16件(新規6件)を公表"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大阪市立大学と関西電力、福井県嶺南地域においてスリット式防波堤を利用した波力発電のための調査を開始

大阪市立大学と関西電力は、福井県嶺南地域においてスリット式防波堤を利用した波力発電を行うための調査を開始したと発表しました。この調査は、福井県が進める「エネルギー研究開発拠点化計画」の取り組みのひとつとして、防波堤に打ち寄せる波が、穿たれたスリットを通過して遊水室に流入・流出する海水の力を利用して、水車を回転させ発電を行うシステムの実現に向けて行うものです。リリースでは、水車の例として挙げられているのは、縦に三連並サボにウス型水車で、今後実験を行い最適化研究開発により、適切な水車の形状などの把握や、防波堤における研究などが行われるようです。

 今後は、波浪データの計側を、今年9月5日から平成26年8月まで実施し、計測したデータならびに国土交通省が公表している波浪データを使用して、波力発電のシミュレーションによる理論検証、水車の設計等を行う予定だということです。

 将来、実機が建設された場合の予想される発電規模やコストなどのデーターは公表されていませんが、日本を取り巻く海岸などに取り付けることができ、コスト的にも有利であれば、普及も期待されます。新しい研究として今後の成果に期待しております。


プレスリリース / 大阪市立大学、2013年09月06日
“スリット式防波堤を利用した波力発電”の可能性調査を開始しました

20130906_0120130906_02
-----image(”左-図1 スリット式防波堤、右-図2 波力発電システムの概略図”): 同リリースより

"図1 スリット式防波堤
スリット形状の開口部を有し、これに連なる内部に空洞の遊水室を設けた防波堤(打ち寄せる波を消波・エネルギー減衰させる構造)。
図2 波力発電システムの概略図
遊水室に水車を設置し、スリットを通過して加速流入・流出する波のエネルギーにより駆動、発電するシステム。"

"大阪市立大学は、福井県嶺南地域において、「スリット式防波堤を利用した波力発電」の実証試験を実施する可能性を検証するため、関西電力株式会社と共同で調査を始めました。この調査は、福井県が進める「エネルギー研究開発拠点化計画」(※1)の取り組みのひとつとして、昨年11月以降、本学と関西電力が福井県と協力して準備を進めてきたものです。 ※1福井県の特徴を活かし、エネルギーの総合的な研究開発拠点地域とするため、平成17年3月に福井県が策定。「安全・安心」、「研究開発機能の強化」、「人材の育成・交流」、「産業の創出・育成」の4つの柱に、国、市町、大学、産業界などが参画して様々な施策を展開しています。

調査の概要について

「スリット式防波堤を利用した波力発電」とは、スリット式防波堤(図1)内部の遊水室に水車を設置し、波がスリットを通過する時の速い流れを利用して水車を駆動し発電する方式(図2)で、本学が研究を進めているものです。波力発電は波の運動エネルギーを利用するもので、防波堤に打ち寄せる波は、スリットを通過して遊水室に流入・流出するため、スリットで加速した往復流が周期的に生じています。このエネルギーを最大限効率的に回収利用するため、実際の防波堤における波の特性を詳細に把握し、水車の最適化研究開発に反映していきます。一例としてサボニウス型水車(図3)は、水車翼を図のような構成配置とすることで、常に一方向に回転し、配置角度を任意に変えた多連結構造の組み合わせ等により、波の特性にあった水車形状を明らかにできると考えます。

20130906_03
-----image(”図3 サボニウス型水車(一例)
波の特性に合った水車構造の最適化に関する研究開発を推進中。”) : 同リリースより
.......... "

関連
スリット式防波堤を利用した波力発電の可能性調査の開始について-----関西電力、2013年9月5日


参考
波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電のカタログ 海洋エネルギーは次代を担う!

続きを読む "大阪市立大学と関西電力、福井県嶺南地域においてスリット式防波堤を利用した波力発電のための調査を開始"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イベント 10/9 第6回セミナー「太陽光発電システムの構造物設計における現状と課題」 日本太陽エネルギー学会

-----イベント案内より-----[申込期限:平成25年10月1日(火) ]

"主催:一般社団法人日本太陽エネルギー学会 太陽光発電部会
協賛(申請中):(一社)エネルギー・資源学会,(公社)日本気象学会(一社)日本エネルギー学会,(一社)電気学会,
(一社)電気設備学会, (一社)太陽光発電協会,(一社)日本建築学会(一社)日本風工学会

日時:平成25年10月9日(水) 9:50~17:30
会場:東京理科大学・森戸記念館(JR総武線,地下鉄有楽町線・東西線・南北線飯田橋駅下車徒歩6分)
神楽坂を上がり毘沙門天右側すぐ(毘沙門天の向かい側の「福屋」・「鳥茶屋」路地を入り約20m)
定員:70名(先着順)
参加費:会員(主催・協賛学協会員) 5,000円, 非会員10,000円, 学生2,000円(テキスト含む)
参加方法:参加申込書またはホームページ掲載の申込書にご記入のうえ,日本太陽エネルギー学会事務局まで
E-mail, FAXにてお送りください.参加費は出来るだけ事前振込をお願いいたします.
お申し込み者への参加証等の送付はありません.当日会場までお越しください.
申込期限:平成25年10月1日(火)
問い合わせ先:日本太陽エネルギー学会 事務局 電話 略 FAX 略
E-mail: 略 URL: http://www.jses-solar.jp

講演プログラム(講演者敬称略,演題名・講演者・講演順は変更になる場合があります)

9:50~10:00 総合司会/趣旨説明 独立行政法人産業技術総合研究所太陽光発電工学研究センター 大関 崇
10:00~10:20 架台施工性,コストと安全のトレードオフ,施工安全の課題 株式会社島電気商会 北川 孝太郎
10:20~10:40 施工不良,雨漏り等課題 一般社団法人日本PVプランナー協会 西島貞夫
10:40~11:10 JPEAにおけるPV施工士の取り組み 一般社団法人太陽光発電協会 松田高明
11:10~11:50 安全性の考え方,構造設計の考え方 東京工芸大学,国際風工学会会長 田村幸雄
11:50~12:50 休憩
12:50~13:25 外力概論~風圧力概論 独立行政法人建築研究所 喜々津仁密
13:25~14:00 国交省における構造物被害防止への取り組み 国土交通省国土技術政策総合研究所 奥田泰雄
14:00~14:35 太陽光発電システムの構造設計の現状と課題 有限会社吉富電気 吉富政宣
14:35~14:50 休憩
14:50~15:25 JEMAの取り組み、標準化等JISC8955 日本大学 西川省吾
15:25~16:10 傾斜屋根PVの風力係数,地上設置PVの風力係数 一般財団法人日本建築総合試験所 高森浩治
16:10~16:40 陸屋根PVの風力係数(仮) 鹿島建設株式会社技術研究所 山本 学
16:40~17:20 風工学において望ましい太陽光発電システムの位置づけ 東北大学,建築学会風荷重小委員会 植松 康
17:20~17:30 閉会 一般社団法人日本太陽エネルギー学会 太陽光発電部会長 杉原裕征
.......... "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内をご覧ください。


参考
・日本太陽エネルギー学会 : お知らせ

続きを読む "イベント 10/9 第6回セミナー「太陽光発電システムの構造物設計における現状と課題」 日本太陽エネルギー学会"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

清水建設、青森で115MWpのメガソーラー、ユーラス六ヶ所ソーラーパークの建設を開始

 清水建設は、ユーラスエナジーが青森県上北郡六ヶ所村で建設計画を進めてきた、国内最大のメガソーラープラント「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」の建設に着工したと発表しました。昨日の記事でもお伝えした、ユーラスエナジーグループのメガソーラー建設プロジェクトの中でも、最大の規模となる115MWpの規模です。

ユーラスエナジー、大阪府に同社初となる、10MWp岬太陽光発電所を竣工-----ソフトエネルギー、2013/09/03

 総事業費は490億円、253haの敷地、51万枚の太陽電池モジュールなどをもって、予定通り2015年11月に営業運転開始がなされると、わが国最大の太陽光発電所となります。


プレスリリース / 清水建設、2013.08.29
国内最大のメガソーラープラントに着工 ユーラス六ヶ所ソーラーパーク
2013029_ph01
-----image(”完成予想パース。上-鷹架地区、下-千歳平北地区”) : 同リリースより-----
2013029_ph02

" 清水建設(株)<略>はこのほど、(株)ユーラスエナジーホールディングスが青森県上北郡六ヶ所村で建設計画を進めてきた、国内最大のメガソーラープラント「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」の建設工事を同社設立のSPCから受注、本日、着工します。現地では、本日11時から、古川健治六ヶ所村長をはじめとする来賓約80名が出席し、安全祈願祭を執り行いました。

 同ソーラーパークの発電規模は、国内最大の11万5千kW(発電設備容量14万8千kW)で、2015年11月の発電開始を予定しています。建設地は、六ヶ所村新むつ小川原(株)用地内の約253ヘクタールの土地で、約140ヘクタールの鷹架地区と約113ヘクタールの千歳平北地区の2か所に分かれます。

 当社は、この工事を(株)ユーラス六ヶ所太陽光から受注。工期は2013年8月から15年12月までの29か月です。工事概要は、太陽光パネルの基礎工事及び架台設置工事、パネル設置工事(鷹架地区302,400枚-三菱電機製、千歳平北地区211,200枚-サンパワー製)、両地区の発電設備と変電所を結ぶ総長16kmの地中埋設送電線布設工事、2基の変電所の設置工事等となります。

 当社は引き続き、長期ビジョンで示したサステナビリティ事業の強化方針に基づき、メガソーラープラントをはじめ、陸上・洋上での風力発電、地熱発電等の再生可能エネルギー関連施設の受注拡大を目指します。

以 上

≪参 考≫
工事概要
発注者: (株)ユーラス六ヶ所太陽光
設計者: 電気・造成・架台・基礎 ‐ 清水建設(株)
発電規模: 系統連系容量11万5千kW
発電設備容量14万8千kW
建設地: 青森県上北郡六ヶ所村新むつ小川原(株)用地内(約253ヘクタール)
工  期: 2013年8月~2015年12月(29か月)
.......... "

関連
国内最大規模の太陽光発電建設開始-----ユーラスエナジーグループ、2013年08月29日

"当社グループは、青森県六ヶ所村で国内最大規模となる総出力11万5,000kW(交流)のメガソーラーの建設に着手いたします。(直流ベースでは14万8,000kW)

この施設はむつ小川原開発地区内の2つの地区に、東京ドーム約50個分に相当する253ヘクタールの土地を利用し、約51万枚の太陽光パネルを設置するものです。

営業運転開始は2015年11月を予定しており、一般家庭の約3万8,000世帯相当分の電力を供給するとともに、年間約7万トンの二酸化炭素の削減効果が見込まれます。  

当社グループはグローバルに風力と太陽光発電事業を推進しており、風力発電では国内最大手、世界でも有数の風力発電事業者として位置付けられています。今回の六ヶ所でのメガソーラーに着手することにより、太陽光発電に関しても国内トップクラスの事業者となります。

今後とも、「クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う」という企業理念に基づき、さらなる事業展開を進めていきます。

【発電所概要】
発電所名: ユーラス六ヶ所ソーラーパーク
所在地: 青森県上北郡六ヶ所村 (鷹架地区、千歳平北地区)
総出力: 115,000kW(交流)148,000kW(直流)
モジュール: シリコン系単結晶太陽電池(三菱電機社製、サンパワー社製)
.......... "

国内最大級のメガソーラーが青森に、490億円を投じて115MW-----スマートジャパン、2013年09月03日

"青森県六ヶ所村に設置予定の「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」は総事業費490億円、253haの敷地、51万枚の太陽電池モジュールなど、どの数字をとっても国内最大級のメガソーラーだ。清水建設が設計・調達・建設を担当し、2015年12月の完成を予定する。
.......... "

参考
国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識

続きを読む "清水建設、青森で115MWpのメガソーラー、ユーラス六ヶ所ソーラーパークの建設を開始"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ユーラスエナジー、大阪府に同社初となる、10MWp岬太陽光発電所を竣工

 ユーラスエナジーグループは、同グループ国内初となるメガソーラー施設を、大阪府泉南郡岬町に完成させ、竣工式を行ったと発表しました。完成したのは、大阪府泉南郡岬町の総出力1万kW(交流)の岬太陽光発電所です。20.2haの土地に、約51,000枚並んだのは、三菱電機社製と韓国現代重工業社製の単結晶太陽電池モジュールです。発電量は岬町の総世帯数の約半分となる4,000世帯分に相当します。

 ユーラスエナジーグループでは、今回のメガソーラー、大規模太陽光発電所に続き、次々と大型案件の運転を開始する予定です。同社の関連ページで公開されている現在建設中のプロジェクトは、

建設中
・北海道 白糠しらぬか太陽光発電所 30,000kW(30MWp)
・北海道ユーラス豊頃ソーラーパーク 22,000kW(22MWp)
・青森県 ユーラス六ヶ所ソーラーパーク 115,000kW(115MWp)

 中でも115MWpのユーラス六ヶ所ソーラーパークは、国内最大規模のメガソーラー建設プロジェクトで、つい先日着工し、2015年12月に完成する予定です。


プレスリリース / ユーラスエナジーグループ、2013年09月03日
当社初の国内太陽光発電所の完成

Aimg_4622
-----image : 同リリースより

" ..........大阪府泉南郡岬町にて建設を進めていた総出力1万kW(交流)の岬太陽光発電所の設備が完成し、9月2日に田代 尭たかし 岬町長を始めとする地元関係者や工事関係者の参列のもと、竣工式が執り行われました。

 この発電所は、*多奈川地区多目的公園内(いきいきパークみさき)の20.2haの土地に約51,000枚の太陽電池モジュールを設置して発電を行うもので、当社グループとしては、国内で初めての太陽光発電所が稼働します。

 発電量は岬町の総世帯数の約半分となる4,000世帯分に相当するとともに、年間3,700トンの二酸化炭素削減が見込まれます。

当社グループは今後とも太陽光発電事業を風力発電事業に次ぐ事業として、積極的に推進していきます。

* 岬町多奈川地区多目的公園(いきいきパークみさき)
 関西国際空港二期事業土砂採取跡地を、「公共と民間が協働で創造する新しい多目的公園」を基本コンセプトに、公共と民間事業者・大阪府民の協働作業により、働き・学び・憩える新しい“さとやま”空間としてつくり育てることを目指し、大阪府・岬町が整備した多機能型の公園

【発電所概要】
発電所名 : 岬太陽光発電所
所在地  : 大阪府泉南郡岬町(多奈川地区多目的公園内/いきいきパークみさき)
総出力  : 10,000kW(交流) 13,000kW(直流)
モジュール: 単結晶太陽電池(三菱電機社製、韓国現代重工業社製)
.......... "


参考
国内最大のメガソーラープラントに着工 ~ユーラス六ヶ所ソーラーパーク-----清水建設、2013.08.29


コメント続き
 さて、今回の10MWpの岬太陽光発電所は、直流ベースだと総出力は、13MWpとなるとのことです。グリーン・ポストでは、国内のメガソーラーのトップ10リストを作成しています。13MWp(直流)がモジュールの最大出力×枚数分と判明すれば、このリストにNo.4の扇島太陽光発電所(東京電力) 神奈川県川崎市川崎区扇島 13MWpと同位として記入するつもりです。

国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識

 とはいったものの、事業者が10MWpと正式に出力を記載しているので、結局上のリストには、現時点で10MWpとしてランクインさせてみました。今後の各社の発表のしかたなどに注意して、訂正する可能性もあります、、、、

続きを読む "ユーラスエナジー、大阪府に同社初となる、10MWp岬太陽光発電所を竣工"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東北電力、新潟県で未利用の放流水を利用する4500kW第二薮神発電所の本格工事を開始

 東北電力は、新潟県の一級河川信濃川水系破間川(あぶるまがわ)において、未利用の放流水を利用する4500kWの第二薮神発電所の本格工事を開始しました。取水・発電を行う薮神ダムには、1941から稼動している既存の8800kWの薮神発電所があります。
 発表によりますと、「薮神ダムでは、薮神発電所の最大使用水量(30m3/s)が上流に位置する電源開発(株)黒又川第一発電所の最大使用水量(42.4m3/s)より小さいことから、年間300日以上、ダムゲートからの放流が生じております。」とのことで、今回の第二薮神発電所では、この未利用の放流水を利用して、平成 28年3月よりの運転開始を目指し、4500kWの水力発電所の建設が進められることになります。
 

プレスリリース / 東北電力、平成25年 8月26日
第二薮神(だいにやぶかみ)発電所の本格工事開始について
Tohokuepco_hydro_yabukami_map
-----image : 同リリース”別紙”より

" ..........これまで、第二薮神発電所(最大出力4,500kW、新潟県魚沼市、一級河川信濃川水系破間川(あぶるまがわ))の建設準備を進めてまいりましたが、本日、本格工事を開始いたしました。

 第二薮神発電所は、当社薮神発電所(最大出力8,800kW)の取水ダムである薮神ダム右岸に新設するダム式の水力発電所です。

 薮神ダムでは、薮神発電所の最大使用水量(30m3/s)が上流に位置する電源開発(株)黒又川第一発電所の最大使用水量(42.4m3/s)より小さいことから、年間300日以上、ダムゲートからの放流が生じております。
 この未利用エネルギーを発電に有効活用するために、第二薮神発電所を新設するものです。

 今後、発電所の基礎掘削、基礎コンクリート打設といった土木工事を中心に進め、順次、建築工事、機械・電気関係工事を行うこととしており、平成28年3月の営業運転開始を目指してまいります。

 第二薮神発電所の概要は、別紙のとおりです。

以 上

”..........
第二薮神発電所の概要
1.設置場所: 新潟県魚沼市大倉沢 おおくらさわ 地内
2.水系河川: 信濃川水系破間 あぶるま 川 がわ(一級河川)
3.発電方式: ダム式
4.発電出力: 最大 4,500kW
5.使用水量: 最大 30.0m3/s
6.有効落差: 最大 17.85m
7.着工年月: 平成 25年7月
8.工事開始: 平成 25年8月26日
9.運転開始: 平成 28年3月(予定)

【参 考】
◇薮神ダムの概要
1.設 置 場 所: 左岸:新潟県魚沼市須川 すがわ 地内
右岸:新潟県魚沼市大倉沢地内
2.水 系 河 川: 信濃川水系破間川(一級河川)
3.目 的: 発電
4.形 式: 重力式コンクリートダム
5.高 さ: 23.0m
6.堤頂長(長さ): 98.0m
7.総貯水容量: 185.7万m3
8.完 成 時 期: 昭和16年
◇当社の水力発電所設備の概要(平成25年7月末現在)
・当 社 管 内: 210カ所(最大出力:約243万kW)
・新潟支店管内: 42カ所(最大出力:約 25万kW)
........... ”-----(別紙)第二薮神発電所の概要より
.......... "


参考
Tohokuepco_hydro_yabukami_google_ma
-----image : Googleマップで第二薮神発電所を見る

・ダムマニア : 薮神ダム

・ダム便覧 - 日本ダム協会 : 薮神ダム[新潟県]


コメント続き
 全国で、維持放流水を利用した水力発電施設の整備、新設が進んでいます。今後どこまで、数および量が加算可能か、どこかにまとまった資料がないでしょうか? 具体的なダムに応じてのポテンシャル調査などあったら、是非知りたいところですね。

[ カテゴリー : 水力発電 ]

続きを読む "東北電力、新潟県で未利用の放流水を利用する4500kW第二薮神発電所の本格工事を開始"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »