東北電力、新潟県で未利用の放流水を利用する4500kW第二薮神発電所の本格工事を開始
東北電力は、新潟県の一級河川信濃川水系破間川(あぶるまがわ)において、未利用の放流水を利用する4500kWの第二薮神発電所の本格工事を開始しました。取水・発電を行う薮神ダムには、1941から稼動している既存の8800kWの薮神発電所があります。
発表によりますと、「薮神ダムでは、薮神発電所の最大使用水量(30m3/s)が上流に位置する電源開発(株)黒又川第一発電所の最大使用水量(42.4m3/s)より小さいことから、年間300日以上、ダムゲートからの放流が生じております。」とのことで、今回の第二薮神発電所では、この未利用の放流水を利用して、平成 28年3月よりの運転開始を目指し、4500kWの水力発電所の建設が進められることになります。
プレスリリース / 東北電力、平成25年 8月26日
・第二薮神(だいにやぶかみ)発電所の本格工事開始について
-----image : 同リリース”別紙”より
" ..........これまで、第二薮神発電所(最大出力4,500kW、新潟県魚沼市、一級河川信濃川水系破間川(あぶるまがわ))の建設準備を進めてまいりましたが、本日、本格工事を開始いたしました。
第二薮神発電所は、当社薮神発電所(最大出力8,800kW)の取水ダムである薮神ダム右岸に新設するダム式の水力発電所です。
薮神ダムでは、薮神発電所の最大使用水量(30m3/s)が上流に位置する電源開発(株)黒又川第一発電所の最大使用水量(42.4m3/s)より小さいことから、年間300日以上、ダムゲートからの放流が生じております。
この未利用エネルギーを発電に有効活用するために、第二薮神発電所を新設するものです。
今後、発電所の基礎掘削、基礎コンクリート打設といった土木工事を中心に進め、順次、建築工事、機械・電気関係工事を行うこととしており、平成28年3月の営業運転開始を目指してまいります。
第二薮神発電所の概要は、別紙のとおりです。
以 上
”..........
第二薮神発電所の概要
1.設置場所: 新潟県魚沼市大倉沢 おおくらさわ 地内
2.水系河川: 信濃川水系破間 あぶるま 川 がわ(一級河川)
3.発電方式: ダム式
4.発電出力: 最大 4,500kW
5.使用水量: 最大 30.0m3/s
6.有効落差: 最大 17.85m
7.着工年月: 平成 25年7月
8.工事開始: 平成 25年8月26日
9.運転開始: 平成 28年3月(予定)【参 考】
◇薮神ダムの概要
1.設 置 場 所: 左岸:新潟県魚沼市須川 すがわ 地内
右岸:新潟県魚沼市大倉沢地内
2.水 系 河 川: 信濃川水系破間川(一級河川)
3.目 的: 発電
4.形 式: 重力式コンクリートダム
5.高 さ: 23.0m
6.堤頂長(長さ): 98.0m
7.総貯水容量: 185.7万m3
8.完 成 時 期: 昭和16年
◇当社の水力発電所設備の概要(平成25年7月末現在)
・当 社 管 内: 210カ所(最大出力:約243万kW)
・新潟支店管内: 42カ所(最大出力:約 25万kW)
........... ”-----(別紙)第二薮神発電所の概要より
.......... "
参考
-----image : Googleマップで第二薮神発電所を見る
・ダムマニア : 薮神ダム
・ダム便覧 - 日本ダム協会 : 薮神ダム[新潟県]
コメント続き
全国で、維持放流水を利用した水力発電施設の整備、新設が進んでいます。今後どこまで、数および量が加算可能か、どこかにまとまった資料がないでしょうか? 具体的なダムに応じてのポテンシャル調査などあったら、是非知りたいところですね。
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