昭和シェル石油、川崎市に49MWの国内最大級のバイオマス発電所を建設へ
昭和シェル石油は、神奈川県川崎市川崎区扇町の旧京浜製油所扇町工場跡地に49MWの国内最大級となるバイオマス発電所を建設すると発表しました。
報道によると、投資額は160億円で、燃料は北米や東南アジアから輸入する木質ペレットやパームヤシ殻を使うとのことです。燃料が輸入というところが、気になるポイントです。バイオマス利用のエネルギーは、持続可能性の評価が厳しく問われなければならないという前提となる原則があります。それらがどう担保されるのか? この案件を機会に、国内で拡大するとみられるバイオマス資源の活用におけるケーススタディとして、見つめていきたい案件です。
着工予定は、2014年5月で、稼働予定は2015年12月とのことです。
プレスリリース / 昭和シェル石油、2013/08/07
・バイオマス発電所の建設決定について
"製油所跡地に次世代火力発電所を建設し、30万MWhの電力を供給当社(略)は、旧京浜製油所扇町工場跡地に木質バイオマスを燃料とする火力発電所を建設することを決定しましたので、お知らせいたします。
記
今回の決定は、当社が「中期経営アクションプラン」に掲げた、電力事業の「規模の拡大」と「発電源メニューの拡充」を具現化するものであり、電力事業を「石油事業」「太陽電池事業」に続く第三の柱へと育成する成長戦略の一策です。
今後、扇島パワーステーション3号機の増設や太陽光発電事業の拡大と共に当社電力事業の基盤を強化するものです。当該プロジェクトは、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の適用、後背地に大消費地を有する点や燃料の海上輸送に適した立地条件などのインフラ及びロジスティック面に優位性を有し、バイオマスという環境にやさしい燃料を使用したクリーンな発電により、逼迫する国内電力需給の緩和に貢献するものであります。
時代や社会が求める再生可能エネルギーを提供することは、「エネルギーソリューション・プロバイダー」として常に変革に挑み、未来を見据えた新しい価値を創造し続ける昭和シェル石油グループのビジョンを体現するものです。
今後も当社グループは、基幹エネルギーである石油の可能性を最大化しながら、太陽光発電や高効率でよりクリーンな発電事業など、社会のニーズに合ったエネルギー源を提供し、安定的なエネルギー供給を通じた社会貢献をしてまいります。
<事業概要>
建設場所: 神奈川県川崎市川崎区扇町(旧京浜製油所扇町工場跡地)
発電出力: 49MW
発電量: 約300,000MWh(一般家庭約83,000世帯の年間消費量に相当※)
※経済産業省 資源エネルギー庁 一般的家庭の月間電力使用量概算値 300kWh/月に基づく
使用燃料: 木質ペレット/パームヤシ殻
着工予定: 2014年5月
稼働予定: 2015年12月
.......... "
関連
・昭和シェル、川崎市でバイオマス発電 国内最大級-----日本経済新聞、2013/8/7
追加情報
・JFEエンジニアリング、川崎に国内最大級49MWバイオマス発電プラントを建設へ-----ソフトエネルギー、2013/11/08
コメント続き
同じ扇町には、住友林業ら三社出資によりすでに運転を開始している、33MWの川崎バイオマス発電所があります。こちらは、関東一帯から集めた木質チップを燃料としして発電が行われているようです。
・住友林業ら三社出資の川崎バイオマス発電所が営業運転を開始-----ソフトエネルギー、2011/02/07
国内産と輸入バイオマス燃料について、このあたりを手がかりに見ていきたいと思います。
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