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川崎重工、非食用バイオマスの稲わらから低コストなバイオエタノール製造技術を確立

川崎重工は、稲わらを原料とするバイオエタノール製造実証試験を完了し、非食用バイオマスである稲わらから低コストなバイオエタノールを製造する技術を確立たと発表しました。
 今回の秋田県潟上市昭和工業団地内で実施された実証試験では、稲わらの糖化工程において同社新技術である「熱水式バイオエタノール製造技術」を採用し、熱水のみで糖化処理を行うことができるため、環境性・経済性に優れています。また、熱水の条件を変更することによって、稲わら以外のソフトセルロースの糖化処理も可能とのことです。
 この実証試験での生産能力は最大 200リットル/日(製造エタノール濃度 99.5vol%)。同社は、すでに稲わらの前処理、糖化、発酵、蒸留および無水化まで一貫した実証プラントを連続稼動させ、JISに適合したバイオエタノールを安定して製造し、利用可能であることを確認しており、商業規模で1リットルあたり40円の製造コストを実現するバイオエタノールの製造技術を確立しています。さらに、今回の実証試験により、食料の確保と競合しない、稲わらなどの非食用バイオマスからバイオエタノールを製造する技術の確立にむけて、さらなる実用化を急ぐ予定です。
 なお、今回の取り組みは農林水産省の「ソフトセルロース利活用プロジェクト」によるものです。

プレスリリース / 川崎重工、2013年05月30日
非食用バイオマスの稲わらから低コストなバイオエタノール製造技術を確立

C31305301
-----image : 同リリースより

" 川崎重工は、農林水産省の「ソフトセルロース利活用プロジェクト」において取り組んできた、稲わらを原料とするバイオエタノール製造実証試験を完了し、非食用バイオマスである稲わらから低コストなバイオエタノールを製造する技術を確立しました。
本プロジェクトは、農林水産省の公募事業で、非食用の未利用資源である稲わら等のソフトセルロースからバイオ燃料を製造する技術の確立を目的としたものです。当社は、2008年度から2012年度の5年間にわたり、秋田県の全面的な支援のもとで、(社)秋田県農業公社とともに本プロジェクトに取り組んできました。
今回の実証試験では、稲わらの糖化工程において当社新技術である「熱水式バイオエタノール製造技術」を採用しています。従来の技術では、糖化工程に硫酸や酵素を使用する必要があり高コストとなる問題がありましたが、当社の技術は熱水のみで糖化処理を行うことができるため、環境性・経済性に優れています。また、熱水の条件を変更することによって、稲わら以外のソフトセルロースの糖化処理も可能です。
当社は、2009年11月、秋田県潟上市に日産200リットルの生産能力を持つ製造実証プラントを設計・建設し、2010年10月には秋田県の大潟村ソーラースポーツラインで、本プラントで製造したバイオエタノールを使用した自動車の走行実証試験に成功しました。その後も、稲わらの前処理、糖化、発酵、蒸留および無水化まで一貫した実証プラントを連続稼動させ、JIS(※)に適合したバイオエタノールを安定して製造可能であることを確認し、商業規模で1リットルあたり40円の製造コストを実現するバイオエタノールの製造技術を確立しました。
化石燃料を代替するクリーンエネルギーとして注目されるバイオエタノールは、穀物やでんぷんなど食用バイオマスから製造する技術が先行して普及していますが、世界的な食糧不足が懸念される現在、稲わらなどの非食用バイオマスからバイオエタノールを製造する技術の確立が喫緊の課題となっています。
当社は、今後もバイオマスや風力、太陽光などの再生可能エネルギーの有効利用を促進する最新技術の開発や拡販を通じて、温室効果ガス排出量削減や資源の有効利用による循環型社会構築に貢献していきます。

※JIS : 自動車ガソリン用として使用される燃料用エタノールについて、品質項目と試験方法を規定したもの。

□ 「ソフトセルロース利活用プロジェクト」プロジェクト体制

川崎重工業株式会社 : エタノール製造、エタノール車(100%)走行実証を担当
秋田県農業公社 : 稲わら収集運搬実証を担当

□ バイオエタノール製造実証設備の概要
(1) 設置場所 : 秋田県潟上市昭和工業団地内
(2) 生産能力(最大) : 200リットル/日
(3) 敷地面積 : 4,800m2 (80m × 60m)
(4) 製造エタノール濃度 : 99.5vol%
.......... "

関連
農林漁業バイオ燃料法に基づく生産製造連携事業計画の認定について(第6回認定)-----農林水産省、平成22年4月15日

"
..........
2.今回認定された生産製造連携事業計画

事業計画名:秋田県ソフトセルロース利活用プロジェクト(秋田県)
事業概要:稲わらを供給する社団法人秋田県農業公社とバイオ燃料製造業者であるカワサキプラントシステムズ株式会社が連携してソフトセルロース系原料を活用したバイオエタノールを製造。
(別紙参照)
..........
秋田県ソフトセルロース利活用プロジェクト
○実施期間:平成22年4月15日~平成25年3月31日
.........."

川崎重工、稲わらから熱水式バイオエタノール製造技術によりバイオエタノールを製造。秋田県潟上市-----ソフトエネルギー、2010/10/21


参考エントリー
稲わらから燃料! - セルロース系のバイオエタノールがまもなく実用化 ------しなやかな技術研究会β、2006-09-15

RITEとHonda、セルロース系バイオマスからのエタノール製造新技術を共同開発 / プレスリリース HONDA-----ソフトエネルギー、2006/09/19

[ カテゴリー : バイオ燃料 ]

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環境省、「低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言」のページを開設。再エネ関連情報多し

 環境省は、5月29日に「低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言」のページを開設(「2013年以降の対策・施策について」のページの更新)しました。中央環境審議会 地球環境部会 2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会などの議論では、再生可能エネルギーの役割と各国の現状などの資料が作成されてきました。
 しかし、政府は11月のCOP19において、鳩山内閣の25%削減公約を撤回し(5/19NHK報)、新たな目標を登録したいとする文書を、近く国連に提出する方針ということです。 ということで、今回公開された資料の位置づけも微妙です。
 しかし、国がまとめた資料として、大切な内容が含まれていますので、是非ご覧ください。私たちも、今改めて読み合わせをしています。

地球温暖化対策に係わる中長期ロードマップ / 2013年以降の対策・施策について - 低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言

Enviro_go2013climatechange_roadmap
-----image : 上記サイト

"○低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言(平成25年3月)
(2050年再生可能エネルギー等分散型エネルギー普及可能性検証検討)
(低炭素社会構築に向けた再生可能普及拡大方策等検討会)
全体版 [PDF 15.5MB]
表紙~前書き~目次 [PDF 1.08MB]
1. 再生可能エネルギー導入加速化の必要性 [PDF 2.31MB]
2. 世界全体と国内外における再生可能エネルギーの現状と将来見通し [PDF 2.80MB]
3. 再生可能エネルギーの大量導入に向けた課題と対応方策 [PDF 5.58MB]
4. 再生可能エネルギーの導入見込み量 [PDF 3.66MB]
5. 再生可能エネルギーの導入に伴う効果・影響分析 [PDF 1.48MB]
6. 再生可能エネルギー分野のロードマップと今後の課題 [PDF 3.67MB]
7. おわりに [PDF 0.747MB]

参考資料
1. 欧州における調査報告 [PDF 2.75MB]
2. 欧州ヒアリング議事概要 [PDF 0.409MB]
3. 米国における調査報告 [PDF 1.31MB]
4. 米国訪問調査ヒアリングメモ[PDF 0.603MB]
5. 平成22年度調査対象事例のフォローアップ調査結果及び新たな注目事例のヒアリング結果[PDF 2.02MB]
6. 再生可能エネルギープロジェクトの導入促進検討のための既存の支援策 [PDF 2.53MB]
7. モデル地域における再生可能エネルギー等分散型エネルギー普及シナリオの検討 [PDF 7.08MB]
○低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言(平成24年3月)
(低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化検討会)
全体版 [PDF 10,275KB]
表紙~前書き~目次 [PDF 2,083KB]
1. 再生可能エネルギー導入加速化の必要性など [PDF 2.31MB]
2. 再生可能エネルギーの導入見込量 1/2[PDF 2.80MB] 2/2[PDF 2.80MB]
3. 電力需給調整システムについての検討 [PDF 1,015KB]
4. 再生可能エネルギー導入支援策 [PDF 1,487KB]
5. ロードマップの改訂 [PDF 1,147KB]

参考資料
・本文 [PDF 2.75MB]
・海外事例に関する参考資料 [PDF 0.409MB]
○低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言(平成23年3月)
(低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化検討会)
全体版 [PDF 5,257KB]
表紙~前書き~目次 [PDF 285KB]
1. エネルギー供給分野における本年度の検討主眼 [PDF 1,426KB]
2. 再生可能エネルギーの導入見込量 [PDF 772KB]
3. 再生可能エネルギー導入支援策 [PDF 2,655KB]
4. 地域における再生可能エネルギービジネスの普及拡大 [PDF 1,398KB]
5. その他の重要な検討事項 [PDF 1,214KB]
6. エネルギー供給ロードマップの検討 [PDF 652KB]

参考資料
・エネルギー供給WGとりまとめ(英訳) [PDF 502KB]
・Delhi International Renewable Energy Conference(DIREC)の概要 [PDF 204KB]
・欧州を中心とした再生可能エネルギーの普及拡大シナリオ [PDF 554KB]
・海外出張報告 [PDF 240KB]
○低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化に向けた提言(平成22年3月)
(低炭素社会づくりのためのエネルギーの低炭素化検討会)
概要( 概要図表 [PDF 380KB] / 集約版 [PDF 546KB])
全体版 [PDF 13,342KB]
表紙~前書き~目次 [PDF 206KB]
1. エネルギー分野における中長期ロードマップ策定の背景 [PDF 647KB]
2. エネルギー供給の低炭素化方策についての検討方法 [PDF 2,949KB]
3. 再生可能エネルギーの導入見込み量とその達成方策 [PDF 4,944KB]
4. 化石燃料の低炭素化の対策及び施策の在り方 [PDF 3,585KB]
5. 原子力発電の位置付 [PDF 686KB]
6. 我が国における電力系統の将来像 [PDF 2,763KB]
7. エネルギー供給の低炭素化に伴う便益の評価 [PDF 863KB]
8. エネルギー供給分野における中長期ロードマップ [PDF 817KB]
○低炭素社会構築に向けた再生可能エネルギー普及方策について(提言)(平成21年2月)
(低炭素社会構築に向けた再生可能エネルギー普及方策検討会)
概要 [PDF 380KB]
提言 [PDF 13,342KB]
参考資料
・再生可能エネルギー普及の意義と本提言の内容 [PDF 1,777KB]
・再生可能エネルギーの現状・目標値と我が国の潜在量、導入可能量を踏まえた導入見込量 [PDF 1,407KB]
・再生可能エネルギー普及のための具体的な導入方策 [PDF 1,544KB]
・太陽光発電の導入方策 [PDF 1,623KB]
・非経済障壁の克服と需要側からのアプローチ [PDF 769KB]
・再生可能エネルギー電力導入拡大に伴い必要となる電力受給システム進化の方向性 [PDF 2,836KB]
・再生可能エネルギー普及に要する費用と普及がもたらす具体的な効果 [PDF 723KB]
・費用負担のあり方 [PDF 427KB]
.......... "

関連
・環境省 : 中央環境審議会 地球環境部会 2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会
- 2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会(第19回)議事次第

"..........
3.議事

(1)
経済モデル分析について
(2)
地球温暖化に関する選択肢の原案の構成、複数の選択肢原案を評価する視点等について
(3)
2013年以降の対策・施策に関する報告書(素案)【平成24年5月23日時点】について
(4)
その他
【配付資料一覧】

資料1-1 経済モデル分析の試算結果について [PDF 299KB]
資料1-2 「モデルの概要と試算結果」(大阪大学 伴教授提出資料) [PDF 1,631KB]
資料2 地球温暖化に関する選択肢の原案の構成、複数の選択肢原案を評価する視点等について [PDF 721KB]
資料3 2013年以降の対策・施策に関する報告書(素案)【平成24年5月23日時点】 [PDF 5,140KB]
資料4 今後のスケジュールについて [PDF 88KB]
参考資料1 2013年以降の対策・施策に関する検討小委員会における議論を踏まえたエネルギー消費量等の見通しの仮試算(その5)
1/2 [PDF 2,071KB] 2/2 [PDF 2,947KB]
参考資料2 2013年以降の対策・施策に関する報告書(素案)【平成24年5月16日時点】に対し委員から頂いたご意見 [PDF 228KB]
参考資料3 「経済影響分析について(試算結果の中間報告)」(総合資源エネルギー調査会第21回 基本問題委員会(平成24年5月9日)資料1-1) [PDF 1,407KB]
......... "


コメント続き
 ドイツ関連の情報も充実しています。

- 2013.02.18ドイツにおける再生可能エネルギー取組報告Development of renewable energy sources in Germany in 2011(日本語版仮訳)を「海外の低炭素社会に向けた取組(ドイツ)」に公開しました

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集光型太陽光発電 CPVの情報を更新しました

 集光型太陽光発電 CPV(Concentrator Photovoltaic)の情報を更新しました。当方でも存在を忘れるほどの状態になっていましが、あらためて過去の記事をリストしてみると、集光型太陽光発電が、赤道ベルト地帯では実用化レベルにむけて確かな歩みを続けていることがわかります。是非ご覧ください。

集光型太陽光発電 CPV / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/07/15より更新中

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参考記事
CPV Enters the Utility-Scale Energy Market-----Solar Novus Today,27 MAY 2013

Soitec and MET complete Chile CPV pilot-----PV Tech,28 May 2013

Minera El Tesoro Mining Group and soitec establish CPV solar-energy pilot plant for mining operation in Chile-----Your Industry News,May 28, 2013

Fraunhofer ISE and Soitec achieve 43.6% efficiency with four-junction CPV cell-----Semiconductor Today,22 May 2013


おすすめエントリー
地熱発電(廃棄熱発電等用)小型バイナリー発電ユニット カタログ 発行!-----自然エネルギー、2013/05/29

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イベント6/3-4 産総研、福島再生可能エネルギー研究開発拠点における共同研究企業の公募説明会を開催

 産総研産学官連携推進部は、福島再生可能エネルギー研究開発拠点「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」における共同研究企業の公募説明会を開催すると発表しました。

 発表後、すぐに定員に達してしまった”枠”もあるという話もありますが、、、。関心の高い話題なので、情報を一応アップしておきます。

 産総研は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」を受け、再生可能エネルギーに関する世界に開かれた研究開発を推進する新拠点を福島県郡山市西部第二工業団地内に設置することを発表しています。

福島県郡山市と産業技術総合研究所が連携・協力協定を締結-----産総研、2012年11月6日 "郡山西部第二工業団地に再生可能エネルギー研究開発拠点を整備"
 応募要項によると、募集課題のテーマは、
「太陽光発電分野(施工法を除く)からは、結晶シリコン型太陽電池モジュールの製造技術、結晶シリコン型太陽電池の性能向上に資する材料技術、太陽光発電システムの故障診断・モニタリング技術。風力発電分野からは、風況測定、アセスメント技術の高度化技術。そして熱利用分野では、地熱調査井の性能評価・モニタリング技術、地中熱利用に係わる高度化技術、蓄熱利用システムの高度化技術」

 などが対象となっているとのことです。

 今回は、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)に所在する企業が開発した再生可能エネルギーに関連する技術・製品に対する性能評価・品質評価を企業との共同研究として実施するプログラムの対象となる製品・技術を募集する公募説明会です。
 なお、研究開発を推進する新拠点平成26年4月開所予定で準備が進められています。


ニュース / 産業技術総合研究所産学官連携推進部、2013年5月24日
福島再生可能エネルギー研究開発拠点 「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」における共同研究企業の公募説明会のお知らせ

"産総研は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」を受け、再生可能エネルギーに関する世界に開かれた研究開発を推進する新拠点を設置します(福島県郡山市西部第二工業団地内、平成26年4月開所予定)。
拠点の活動の一環として、被災地域における新たな産業・技術の創出を目指し、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)に所在する企業が開発した再生可能エネルギーに関連する技術・製品に対する性能評価・品質評価を企業との共同研究として実施します。この活動は拠点開所に先立つ平成25年度から実施いたします。
その対象となる製品・技術を募集する公募説明会を開催いたしますので、対象企業の皆様にはぜひご参加下さいますようご案内いたします。

◆主催:(独)産業技術総合研究所
◆日程:下表参照
◆参加費:無料
◆対象企業:被災3県(岩手、宮城、福島)の企業
◆説明内容:「被災地企業製品性能評価プログラム」の内容、応募要領
◆申込方法:申込用紙に必要事項を記入のうえ、ファックスまたはメールで提出してください。宛先は、事務局(下記参照)。
申込用紙の電子媒体ファイルは、事務局までご要求下さい。
なお、定員になりしだい締め切らせていただきます。

公募説明会スケジュール


Aist_fukushima_renew
-----image : 同リリースより

ダウンロード
説明会参加申込書(Word)
「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」公募要領(PDF)
「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」申請書(Word)
.......... "

関連
産総研 企画本部 : 福島拠点設立準備室について
Aist_fukushima_shisetsu_gaiyou
-----image : 「産総研 福島新拠点のパンフレット(平成25年3月)日本語版」より


関連エントリー
福島大学と産総研、再生可能エネルギー分野における協定を締結-----ソフトエネルギー、2012/02/20

国は福島県に、廃炉に向けた技術開発、再生可能エネルギー、放射線の影響に関する医学・健康管理の研究拠点の整備などの計画案を示した-----自然エネルギー、2012/04/23

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米アモニクス社、集光型太陽光発電 CPVにおいて、世界最高効率36%以上を達成

 カリフォルニア州の再生可能エネルギー企業のアモニクス社は、集光型太陽光発電 CPVにおいて、直射日光下の条件で、世界最高効率36%以上を達成したと発表しました。詳しい気象、日射条件も発表になっています。興味深い条件の記述です。

「この期間中の2013年3月14日に、アモニクスのモジュールは36.2%のピーク運転効率を達成しました。この時のDNIは876 W/m2、気温は16°C、瞬間風速は1 m/sで、2012年5月にアモニクスが記録していた34.2%のピーク効率を上回りました。」

 より正式な記録としては、国立再生可能エネルギー研究所(NREL)から屋外定格効率34.9%の評価を得て新たな世界記録となったとのことです。これは、集光型太陽光発電の国際的な標準運転条件に従って900 W/m2、気温20°C、風速2m/sで達成されたものす。この記録は、アモニクスが2012年5月に打ち立てたこれまでの記録である33.5%の定格効率を上回り樹立されたものです。
 このモジュールには、ボーイング・スペクトロラボによる40%の高効率太陽電池セルとアモニクス専有のCPV技術が使用されています。

米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)、CPV 集光型太陽光発電システム AMONIX 7700の劇的な進化をアピール-----ソフトエネルギー、2011/03/09

 アモニクス社は、2012年にコロラドで30MWpのAlamosa Solarプロジェクトで、自動追尾型集光型太陽光発電ユニットAmonix 7700が492台採用され、合計30MWpが稼動中です。発電所として大規模なシステムを現実に稼動させていること、そしてさらに行為率とコストでも進化をみせる集光型太陽光発電所のさらなる展開に内外から高い関心が集まっています。


プレスリリース / アモニクス、April 29, 2013
アモニクス、NRELでの試験で太陽光発電効率の世界記録を樹立

Amonixuastp_3
-----image : 同リリースより

"集光型太陽光発電(CPV)システムの設計・製造をリードするアモニクスは本日、直射太陽光の36%以上を電力に変換することに成功したと発表しました。アモニクスの最新世代のCPV技術を示すモジュールの屋外試験が、今年2月後半から4月にかけて実施されました。この期間中の2013年3月14日に、アモニクスのモジュールは36.2%のピーク運転効率を達成しました。この時のDNIは876 W/m2、気温は16°C、瞬間風速は1 m/sで、2012年5月にアモニクスが記録していた34.2%のピーク効率を上回りました。

試験期間全体については、アモニクスのモジュールは国立再生可能エネルギー研究所(NREL)から屋外定格効率34.9%の評価を得て新たな世界記録を打ち立てました。これは、集光型太陽光発電の国際的な標準運転条件に従って900 W/m2、気温20°C、風速2m/sで達成されたものであり、やはりアモニクスが2012年5月に打ち立てたこれまでの記録である33.5%の定格効率を上回りました。このモジュールには、ボーイング・スペクトロラボによる40%の高効率太陽電池セルとアモニクス専有のCPV技術が使用され、世界記録の性能を実現しています。

この成果の背後には太陽電池モジュールの効率で世界をリードしてきたアモニクスの長い歴史があり、当社は2012年5月に太陽エネルギーの3分の1以上の変換に初めて成功し、2011年にモジュール効率30%を初めて達成した企業でもあります。

アモニクス創業者で最高経営責任者(CEO)のVahan Garboushianは、次のように述べています。「アモニクスの専有技術プラットフォームにより、CPVシステムの性能改善を急速に進めることが可能となっています。過去2年間に達成してきた進歩はすべて同一世代の40%セルによるものであり、セル・モジュール間の変換効率は90%を超えるこれまでにない水準に達しています。セル効率で進められている改善と当社のモジュール技術のさらなる進歩により、今後も効率をさらに高めていきます。」
.......... "

関連
Amonix / CPV SOLAR POWER GENERATOR: AMONIX 7700
- AMONIX ACHIEVES WORLD RECORD FOR PV MODULE EFFICIENCY IN TEST AT NREL 04/25/2013

Spectrolab / technology

"Concentrator Products
Evolution of multijunction Technology
Multijunction Solar Cells Explained
Frequently Asked Questions"

Amonix CPV Solar Installation Timelapse

(AmonixSolar,2013/03/26)
Amonix_cpv_30mw
-----image : 上記ビデオクリップより

・Wikipedia : Alamosa Solar Generating Project


参考エントリー
住友電工、200kWpの集光型太陽光発電装置(CPV)および5MWhの大型蓄電池などの実証運転を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/30

産業技術総合研究所、米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)と共同で、集光型太陽光発電システムの発電性能の検証実験へ-----ソフトエネルギー、2010/07/01

集光型太陽光発電 CPV / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/07/15より更新中

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JFEエンジニアリングら4社共同出資で、岩手県松尾八幡平地域で地熱発電事業へ。調査開始

 JFEエンジニアリングら4社が共同出資で、岩手県松尾八幡平地域で地熱発電事業の実施のため、共同掘削調査に着手しました。かねてより、日重化、地熱エンジ、JFEエンジの3社は、岩手県八幡平市とともにNEDOの委託による地熱開発促進調査を実施し、地熱発電が可能と想定される250℃を超える貯留層を確認していました。今回新たに、三井石油開発が加わり、4社で地熱発電事業に取り組む体制となったということです。


【参考1】 岩手地熱株主一覧 (当社参画後)
会社名 持分比率
日本重化学工業 16.675%
地熱エンジニアリング 16.665%
JFEエンジニアリング 33.33%
三井石油開発 33.33%
計 100%

 本年度は、1坑の掘削作業と仮噴気試験を実施する計画としており、出力7,000kW級の発電設備による送電開始を目指し、各種調査作業を推進するとともに、関係する各種許認可申請等の準備を進めていくとのことです。5月23日の岩手日報によると、2016年までの送電開始を目指し、作業、手続きが行われているということです。

プレスリリース / JFEエンジニアリング、2013年5月22日
岩手県松尾八幡平地域で地熱発電掘削調査を開始

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-----image[”地熱発電計画地-共同掘削調査を開始(中央は掘削用リグ)”)]: 同リリースより

"岩手地熱株式会社(本社:岩手県岩手郡滝沢村、略)は、岩手県八幡平市松尾八幡平地域において実施する地熱発電に向けた共同掘削調査に着手いたしましたので、お知らせします。

 岩手地熱は、日本重化学工業株式会社(略)、地熱エンジニアリング株式会社(略)およびJFEエンジニアリング株式会社(略)の3社により2011年10月に設立されましたが、このたび共同掘削調査の開始にあたり、新たに三井石油開発株式会社(略)が出資者に加わることになりました。

 松尾八幡平地域において、日重化、地熱エンジ、JFEエンジの3社は、岩手県八幡平市とともに独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託による地熱開発促進調査を実施し、地熱発電が可能と想定される250℃を超える貯留層を確認しています。岩手地熱設立後は、地元である八幡平市のご協力とご支援を得るとともに、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「JOGMEC」)の助成を受け、事業化に向けた各種調査を実施しています。

 本年度は、1坑の掘削作業と仮噴気試験を実施する計画としており、出力7,000kW級の発電設備による送電開始を目指し、各種調査作業を推進するとともに、関係する各種許認可申請等の準備を進めます。
 
 岩手地熱および出資各社は、松尾八幡平地域での地熱開発を通じて、再生可能エネルギーの活用拡大に貢献してまいります。


■岩手地熱株主一覧(三井石油開発参画後)
Nws_20130522083119_1
-----image : 同リリースより
.......... "

関連
岩手地熱株式会社が実施する地熱発電に向けた共同掘削調査事業への参画について-----三井石油開発、2013年5月22日

130522_01
-----image : 上記リリースより

岩手県松尾八幡平地域・地熱発電掘削調査を開始 -----地熱エンジニアリング、2013年5月22日

岩手県松尾八幡平地域・地熱発電掘削調査を開始-----日本重化学工業、2013年5月22日

JFEエンジニアリング : 地熱発電システム
Gene01_001
-----image(”JFE地熱発電一貫システム”) : 上記サイトより

"新たな取組み『地熱発電事業』

岩手県八幡平で発電事業会社『岩手地熱㈱』設立(2011年10月)
参加会社 JFEエンジニアリング㈱、日本重化学工業㈱、地熱エンジニアリング㈱
協力 八幡平市
規模 3,500~7,000kW、 2015年度事業開始予定"

地熱開発へ掘削開始 八幡平市で岩手地熱-----岩手日報、2013/05/23

岩手県八幡平市と日本重化学工業、地熱エンジニアリング、JFEエンジニアリング、八幡平で地熱発電事業化に関する協定を締結-----ソフトエネルギー、2011/07/19

お詫びと訂正



参考エントリー
JFEエンジニアリング、福島県土湯温泉における温泉バイナリー発電の事業化調査に着手-----ソフトエネルギー、2012/02/07

JFEエンジニアリング、横浜本社に集光型太陽光発電システム CPVや太陽熱発電などの技術を集約。ソーラーテクノパークを開設-----ソフトエネルギー、2011/10/11

-----Googleで、グリーン・ポストの関連サイトを横断検索 : JFEエンジニアリング-----

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富士電機、自社製太陽電池とパワコンで1MWp メガソーラーを熊本工場敷地内に設置

 富士電機は、自社製太陽電池とパワコンで1MWpのメガソーラーを熊本工場敷地内に設置すると発表しました。すべて自社製で、しかも富士電機熊本工場には、太陽電池の工場もあります。太陽電池メーカーとしては、別に珍しい出来事ではないかもしれませんが、結構ユニークな試みだと思います。特に富士電機の太陽電池は、アモルファスのFWAVEが有名です。特殊用途の薄膜モノがメインという印象があるなかで、大規模太陽光発電に”乗りだす”のですから。事実、以前規模の大きな太陽光発電に取り組んだ時には、他社製を使っていたようです。このタイミングであえて、ということでどんな仕様の太陽電池なのか調べてみました。

 リリースには、利用する太陽電池についての詳細はふれられていませんでした。ただ、日経BPには、同工場で生産するFWAVEを使うと明記されていました。

富士電機、熊本工場敷地内に大規模太陽光発電施設を建設して太陽光発電事業を実施-----日経BP、2013年5月13日

"..........同工場で生産するフィルム型のアモルファス太陽電池セルを使用し、大規模設備でのセルの評価も行う..........「FWAVE」の商品名で展開するフィルム型のアモルファス太陽電池セルを使う。FWAVEは樹脂製で、軽量・薄型で曲がることが特長となり、建材の一部などに利用されている。一般的な結晶系太陽電池セルと比べて発電効率はやや劣るものの、高温に強いうえ曇天時でも発電性能に優れる特性を持つ。今回、メガソーラーでの性能を検証する。.........."

 ただ、どのタイプかは記載されていません。FWAVEには、熊本の太陽光発電展示施設で利用されたフレキシブルタイプと銅板一体型があるからです。

 結局、どちらが、また新しいタイプが利用されるのかは、わかりませんでした。今後も情報を集めていくことにします。

 また、同社のメガソーラー用のパワーコンディショナーは、平成24年度の資源エネルギー庁長官賞受賞の業界最高の98.5%の変換効率を誇る製品です。太陽電池とパワコン、両方ともちょっと気になる製品なのです。


プレスリリース / 富士電機、2013年5月10日
熊本工場敷地内メガソーラー施設の建設について

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-----image(”当社製パワーコンディショナー”) : 同リリースより

" 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、当社熊本工場敷地内にメガソーラー発電施設を建設し、太陽光発電事業を実施しますのでお知らせいたします。

1)建設地 :当社熊本工場内の未利用地
(熊本県玉名郡南関町)
2)敷地面積 :30,000m2
3)太陽電池出力 :1MW
4)着工時期 :2013年5月中旬予定
5)稼動開始 :2013年10月予定
6)運営会社 :富士グリーンパワー(株)(当社100%子会社)
なお、当社のメガソーラー発電の事業者としての案件は、今年4月に運転を開始した山梨製作所内の施設に次いで2件目になります。
.......... "

関連
富士電機 : 太陽電池 / 太陽電池セル
/ カタログダウンロード
Fwave
-----image : 上記サイトより

/ パワーコンディショナ > メガソーラー規模用
Img_pc1000_configuration
-----image : 上記サイトより

フィルム型アモルファス太陽電池の生産設備増強について-----富士電機、2007年10月04日

グランメッセ熊本 : 太陽光発電パネル紹介 富士電機システムズ株式会社
Fwave_type_table
-----image(”富士電機システムズ。仕様 フレキシブル型、銅板一体型”) : 上記サイトより


富士電機、メガソーラー用パワーコンディショナー「PVIシリーズ」、1MW用 PVI1000F-3/1000を発売----ソフトエネルギー、-2012/04/20

富士電機システムズ、太陽光発電事業に本格参入-----ソフトエネルギー、2009/03/13


参考エントリー
富士電機、300平方メートル対応のフレキシブルな9.72kWp防草シート一体型太陽電池を発売-----ソフトエネルギー、2011/12/09

富士電機と全国農業協同組合連合会、太陽光発電を利用した農業の実証実験を開始-----ソフトエネルギー、2011/09/07

富士電機とオーエス、持ち運び可能な太陽光発電システム「モバイルソーラーユニット」を開発。発売開始-----ソフトエネルギー、2010/11/10

田島ルーフィングの富士電機システムズのフィルム型アモルファス太陽電池 F-waveを使ったソーラー一体型防水システム「proof solar」-----ソフトエネルギー、2010/08/12

フィルム型アモルファス太陽電池の生産設備増強について / プレスリリース 富士電機システムズ-----ソフトエネルギー、2007/10/05

富士電機、カリフォルニア州のHudson Ranch II 地熱発電所プロジェクトへの資本参加を表明-----ソフトエネルギー、2012/05/11

富士電機ホールディングス、地熱および太陽熱対応の2MWバイナリー発電設備の販売開始について-----ソフトエネルギー、2010/05/12

-----Google GreenPostサイト内横断検索 : 富士電機-----

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モロッコで、160 MWのNoor 1集光型太陽熱発電(CSP) の建設が開始されました

 モロッコの砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)で、160 MWの Noor 1 集光型太陽熱発電(CSP) の建設が開始されました。今回建設される集光型太陽熱発電(CSP : Concentrating Solar Power) プラントのプロジェクト名は、Noor 1 CSP project で、モロッコ ワルザザートという町に建設されます。Noor 1 には、これ以外にも大規模な太陽光発電施設が建設され、最終的には500MWの一大ソーラーエネルギーコンプレックスができる予定です。

 このプロジェクトは、ドイツ、スペイン、世銀などが資金調達や提供で関わり、北アフリカからヨーロッパに再生可能エネルギーで発電した電力を送電するデザーテックプロジェクトの一画であり、端緒となる重要な計画です。建設はサウジアラビアのACWA Powerが請負い、スペインのTSK ElectrónicaやAccionaなど電力や集光型太陽熱発電(CSP)に関する技術を保有する企業が多数参加しています。

 完成は、2015年の後半になります。特長的なのは、溶融塩に熱を蓄熱しいつでも熱を取り出し発電を行うことができるので、昼夜を問わず安定して発電を行うことができる点です。プロジェクトの詳細は今のところあまりわかりませんでした。工事が進んだらより詳細なものを知りたいところです。

 AFP BB Newsによると、
「アフリカ北部に位置するモロッコは、世界トップクラスの再生可能エネルギー生産国を目指しており、欧州へのクリーンエネルギー輸出を視野に入れている。2020年までに90億ドル(約9200億円)を投じて計5つの太陽光発電施設を建設し、発電能力を合計で200万キロワットまで高める計画だ。」とのことです。

 モロッコにとっても、ヨーロッパにとっても大きな計画が進行していきます。

Morocco_ouarzazate_map
-----image : Googleマップでモロッコ ワルザザートを見る


プレスリリース / ACWA,13 May 2013
The Launch of Construction at Noor 1 Independent Solar Power Project in the Kingdom of Morocco

"On Friday 10 May 2013 his Majesty King Mohammed VI attended the launch of construction of the Noor 1 Concentrated Solar Power (CSP) Independent Power Project. The 160 MWe Noor 1 CSP project is a greenfield IPP to be developed as the first project for the Moroccan Agency for Solar Energy (MASEN) in a series of several planned developments at Noor 1 Solar Complex. The Noor 1 complex is set to develop into a 500 MW solar park incorporating several utility-scale solar power plants using various solar technologies.
Noor 1 160MWe CSP IPP plant with 3 hours of thermal storage is today the world’s largest parabolic trough CSP power plant and the first utility size thermal solar generation project in Morocco. The project is located in Souss-Massa-Draa, province of Ouarzazate in Morocco, approximately 200 km south of Marrakesh. The 160 MW Noor 1 CSP IPP will be developed on a Build, Own, Operate and Transfer (BOOT) basis by ACWA Power Ouarzazate which has recently awarded an EPC contract to a consortium composed of spain’s TSK Electrónica y Electicidad, Acciona Infrastructuras, Acciona Ingeniería, and Sener Ingeniería y Sistemas. The EPC consortium will procure part of the scope locally in Morocco. The Operation and Maintenance will be undertaken by a consortium led by NOMAC, a subsidiary of ACWA Power and it is estimated that the commercial operation will begin in the second half of 2015. Masen will be the offtaker of the energy produced according to the 25-year Power Purchase Agreement (PPA).
.......... "

関連
Moroccan Agency for Solar Energy (MASEN)
/ Ouarzazate, le 10 mai 2013 ,Lancement des travaux de réalisation de NOOR 1,première centrale du complexe solaire d’Ouarzazate, traduction concrète des ambitions du Plan Solaire Marocain(PDF)
- LE PLAN SOLAIRE MAROCAIN  - Présentation
- Site de Ouarzazate

Morocco_ouarzazate_solar
-----image : 上記サイトよりのPDF資料より-----
Morocco_ouarzazate_solar2
コメント-Noor 1では、今回のCSPと太陽光発電ともうひとつのソーラープロジェクトで、三つのプロジェクトが進行中です。具体的な情報が発表されたら、またフォローしたいと思います。

/ Sunshine map
Carte_irradiation1
-----image : 上記サイトより

ドイツ、モロッコの世界最大の太陽光発電施設の建設を支援-----環境展望台、2013.05.10

"ドイツの連邦環境省(BMU)と連邦経済協力開発省(BMZ)の発表によると、モロッコのワルザザートで、ドイツが総額1億1500万ユーロを融資する、世界最大の太陽エネルギー発電施設の建設が開始された。これは、モロッコの太陽エネルギー計画の実施と、年間23万トンとされるCO2排出削減を後押しするもの。
.......... "

太陽光発電の巨大プロジェクト着工 、モロッコ-----AFP BB News,2013年05月13日

"モロッコの砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)で10日、16万キロワット級の太陽光発電所の建設工事が始まった。2段階からなる太陽光発電プロジェクトの第1段階にあたる。
.......... "

Statement from Dii and ACWA Power on the construction launch of solar plant in Ouarzazate-----Desertec Industrial Initiative(Dii),10.05.2013

Construction begins on Noor 1 solar CSP plant in Morocco-----Solarserver,2013-05-13


参考
Morocco: ACWA selected for Ouarzazate-----PV Magazine,

Morocco aims to set up concentrated PV supply chain-----optics.org,17 Jun 2011

Morocco solar plant secures 300-mln-euro loan----Phys.ORG,Nov 19, 2012

・World Bank : Egypt and Morocco : Concentrated Solar Power - Projects - MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power - PROJECT MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power( MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power - AidData 2.0 )

・ACCIONA Energy : Concentrating Solar Power Leading the way in CSP technology

・Wikipedia : Renewable energy in Morocco ,Solar power in Morocco

参考動画
What in the world is Ouarzazate?

(WorldBank,2011/11/18)

Lénergie solaire au Maroc
(MoroccanAmerican1,2013/05/18)

参考エントリー
デザーテック DESERTEC、2016年にチェニジアの2GW集光型太陽熱発電(CSP)で発電し、高圧直流送電線(HVDC)でイタリアに送電する計画を発表ソフトエネルギー、2010/01/28

デザーテック DESERTEC がヨーロッパでいよいよ始動。エネルギーは、北は洋上風車から、南は地中海を超えて砂漠からやってくる!-----ソフトエネルギー、2010/01/28

集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29

UAEに世界最大規模 100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成-----ソフトエネルギー、2013/03/21

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分子科学研究所らの研究グループ、有機太陽電池をシリコン太陽電池と 同じドーピングのみで製作することに初めて成功

分子科学研究所と総合研究大学院大学の研究グループは、有機太陽電池をシリコン太陽電池と 同じドーピング(微量な不純物の添加)のみで製作することに初めて成功したと発表しました。シリコン無機太陽電池では、微量の不純物添加による光起電力層の形成が可能ですが、安価で薄膜の塗膜により窓や壁などで太陽光発電を手軽に利用できることが期待される、有機太陽電池では、それができませんでした。今回の成果、「2つの有機半導体から成る、均一な共蒸着膜を、ドーピングのみによって、有機太陽電池を作製した世界初の例」により、様々な有機半導体を組み合わせた共蒸着膜の形成が可能となり、効率の飛躍的向上が期待できます。

 有機太陽電池は、次世代型太陽光発電システムを担うことを期待され、2010年代後半の実用化を目指した研究が加速しています。今回の研究により、有機太陽電池に実用化レベルの10-15%の効率が可能となれば、低コストで、軽く、フレキシブルでカラフルといった、有機薄膜太陽電池による太陽光発電により、これまで考えられなかった手軽さと用途での利用が可能になるかもしれません。

 なお、本研究成果は、欧州の有機エレクトロニクス専門の科学誌「Organic Electronics」の5月8日付け(オンライン版)に掲載されました。

プレスリリース / 自然科学研究機構 分子科学研究所、2013/05/13
有機太陽電池をシリコン太陽電池と同じドーピングのみで製作することに初めて成功

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-----image : 同リリースより

”図1 今回作製したタンデムセルの構造。有機薄膜はすべて、フラーレン(C60)とセキシチオフェン(6T)の2種類の有機半導体を共蒸着した均一な膜でできている。このC60:6T共蒸着膜にドーピングのみでセルを作り込んだ。1つのセルは、p+in+構造を持ち、フロントセルとバックセルの2つのセルは、n+p+トンネルオーミック中間層で電気的に接続されている。下は、作製した有機太陽電池の写真。”

"[ポイント] ●有機太陽電池は、商品化が直近ですが、現在のシリコン太陽電池のように、微量な不純物の添加(ドーピング)のみで自由に設計製作できない技術的に未熟な点がありました。

●今回、有機太陽電池に必ず用いられる共蒸着膜中に、シリコンと同じドーピングのみで、有機太陽電池を作り込むことに、世界で初めて成功しました。

●これは、シリコン太陽電池のレベルに、有機太陽電池がようやく達したことを意味し、今後、様々な有機半導体共蒸着膜に適用して効率の飛躍的向上が期待できます。

[概要]
自然科学研究機構分子科学研究所の平本昌宏教授、総合研究大学院大学物理科学研究科博士課程学生の石山仁大氏らは、シリコン太陽電池と同様の、不純物の微量添加(ドーピング)のみによって有機太陽電池を作製することに世界で初めて成功しました。
従来の有機太陽電池は、電池内部のエネルギー構造を自由に設計製作する技術が未熟で、シリコンのように、ドーピングのみによって、セルのエネルギー構造を設計する方法の開発が望まれていました。
本研究グループは、有機太陽電池に必ず用いられる、2つの有機半導体を混合した共蒸着膜中に、ドーピングのみで、電気出力発生のもととなるエネルギー構造を自由に設計して作り込む方法を開発し、この方法で作製した2つの有機太陽電池を連結したタンデム型電池が、実際に高い変換効率を示すことを、世界で初めて示しました。
これは、シリコン太陽電池のレベルに、有機太陽電池が達したことを意味し、様々な共蒸着膜材料に適用すれば効率の飛躍的向上が期待されます。
本研究は、JSTの戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)の一環として行われました。
本研究成果は、欧州の有機エレクトロニクス専門の科学誌「Organic Electronics」の5月8日付け(オンライン版)に掲載されました。
.......... "

関連
有機太陽電池をシリコン太陽電池と同じドーピングのみで製作することに初めて成功-----総合研究大学院大学、2013/05/16

"シリコン太陽電池と同様の、不純物の微量添加(ドーピング)のみによって有機太陽電池を作製することに世界で初めて成功しました。今回の結果は、2つの有機半導体から成る、均一な共蒸着膜を、ドーピングのみによって、有機太陽電池を作製した世界初の例です。これは、ドーピングのみで作られるシリコン太陽電池のレベルに、有機太陽電池がようやく肩を並べたことを意味します。有機半導体は、2つの有機半導体を混合した膜を必ず用いるため、今後、様々な有機半導体を組み合わせた共蒸着膜へ、今回開発した方法を適用していけば、効率の飛躍的向上が期待できます。今後、実用化レベルの10-15%の効率を目指します。
.......... "

Tandem organic solar cells formed in co-deposited films by doping-----Organic Electronics Volume 14, Issue 7, July 2013, Pages 1793–1796

分子科学研究所と総合研究大学院大学の開発チームは、ドーピング技術により、有機薄膜太陽電池の共蒸着膜の特性を、n型、絶縁体型、p型と自在に制御することに成功-----ソフトエネルギー、2011/09/21


参考
有機系太陽電池の実証プロジェクトをスタート ― 次世代型太陽光発電システムの実用化を加速―-----新エネルギー・産業技術総合開発機構、2012年7月9日

理化学研究所研究報告2010 : 太陽電池の実用化に弾みをつける静電気を利用した有機薄膜形成法


参考エントリー
NEDO、有機系太陽電池の実証5プロジェクトを採択。2010年代後半の実用化を目指した実証研究へ-----ソフトエネルギー、2012/07/10

[ カテゴリー : 太陽電池 ]


おすすめエントリー
世界最大の洋上風力発電所での救助訓練のようす - シーメンス / YouTubeから-----ソフトエネルギー、2013/05/21

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世界最大の洋上風力発電所での救助訓練のようす - シーメンス / YouTubeから

 シーメンスが、630MWの世界最大の洋上風力発電所 ロンドンアレイ洋上風力発電所 London Array Offshore Wind Farm で実施された大規模な救難訓練の様子を公開しました。
 訓練では、二隻の船が衝突、そのうち一隻が洋上風力発電機に衝突したという想定のもとに実施されました。関係機関や企業から500名も参加した非常に大規模なものです。


Mayday Array - emergency training at the world's biggest offshore wind farm

(Siemens、2012/11/14)

"Emergency off the British Coast of Kent. Two ships collide and one crashes into one of Siemens' wind turbines of the offshore wind farm London Array. Five hundred people from forty organizations rehearse the emergency in connection with a wind turbine. For Siemens and its ambition of a "Zero Harm Culture" this training exercise is a welcome opportunity to put its health and safety skills to the test. See for yourself what it means to be prepared at all times."

Mayday_london_array_windfarm
-----image : 上記ビデオクリップより

関連エントリー
630MWの世界最大の洋上風力発電所 ロンドンアレイ洋上風力発電所、第一期完成-----自然エネルギー、2013/04/16

世界最大の洋上風力発電所 ロンドンアレイ洋上風力発電所、本格稼動開始!-----ソフトエネルギー、2013/04/16

630MWの世界最大の洋上風力発電所 ロンドンアレイ洋上風力発電所 London Array Offshore Wind Farm が発電を開始-----ソフトエネルギー、2012/11/06

1000MW洋上風力発電所の作り方-ロンドンアレイ / YouTubeから-----自然エネルギー、2011/02/09

マスダール Masdar、DONG EnergyおよびE.ON、世界最大の洋上風力発電所 London Array ロンドンアレイは2012年中に完成と発表-----ソフトエネルギー、2011/07/27

参考動画
London Array offshore substation construction and installation

(londonarray、2012/05/14)

おすすめエントリー
分子科学研究所らの研究グループ、有機太陽電池をシリコン太陽電池と 同じドーピングのみで製作することに初めて成功-----ソフトエネルギー、2013/05/21

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九州電力、大分県で地熱発電の可能性を探る調査を開始。地熱センターも設立

 九州電力は、大分県(由布市、竹田市及び玖珠郡九重町)のくじゅう連山の一つである平治岳の北側において、地熱発電の可能性を探る調査を始めると発表しました。物理探査による調査を実施し、周辺温泉等の温度、流量の測定及び温泉成分の分析を行い、温泉現状調査及びモニタリングも実施します。

 また九州電力は、今回地熱発電に積極的に取り組み、自律的な業務運営を行なう地熱センターを福岡県に設置すると発表しました。九州電力の地熱発電への取り組みは、これまでに全国(約51万5千kW)の約4割の設備量を誇っているとのことです。これらの長年にわたり積極的な開発を、さらに積極的かつ機動的に実施する体制作りを目指すということです。

プレスリリース / 九州電力、平成25年5月17日
大分県平治岳(ひいじだけ)北部における地熱調査の実施について

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-----image[”調査場所(下図のとおり)”] : 同リリース添付書類「平治岳北部地点の地熱調査概要」より

"当社は、くじゅう連山の一つである平治岳の北側(大分県由布市、竹田市及び玖珠郡九重町)において、地熱発電の可能性を検討するための調査を実施します。

 本地点は、国の調査結果から地熱資源の賦存の可能性が期待されるものの、国立公園特別地域に指定されているため詳細な調査に至っていませんでした。
 国の地熱開発推進に向けた規制緩和(平成24年3月)により公園特別地域外からの傾斜掘削等による開発の取扱いが明確になったこと、調査範囲に社有地を有していることから、本地点において調査に着手することとしました。

 今回は、地下構造を詳細に把握するための地表調査(重力探査、電磁探査)、周辺温泉等の現状調査及び季節変動などの経年変化を把握するための温泉モニタリングを実施します。

 地表調査結果から、調査井掘削を実施する場合は、改めて地元、関係自治体と協議を行い、ご理解を得ながら進めてまいりたいと考えています。

以上

添付ファイル
大分県平治岳(ひいじだけ)北部における地熱調査の実施について(印刷用) (105KB)

”.........
2.平成 25 年度の調査内容
(1) 地表調査(重力探査※1、電磁探査※2)
(2) 温泉現状調査及びモニタリング※3
※1 地表で重力値を測定し、地層の深度や隆起・陥没の状況などを推定します。
※2 地中の電気・磁気の流れ方を測定し、地下の割れ目の方向性や熱水で変質した岩石の分布などを推定します。
※3 周辺温泉等の温度、流量の測定及び温泉成分の分析を行うとともに、その中から抽出した温泉について定期的に測定・分析することで、温泉等の現状と季節変動などの経年変化を調べます。
なお、これらの調査については、国(JOGMEC※4)の助成金を活用予定です。

※4 JOGMEC:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構
.......... ”-----(添付資料)平治岳北部地点の地熱調査概要より
.......... "

関連
地熱センターの設置について-----九州電力、平成 25 年 5 月 17 日

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-----image : 上記リリースより

"..........国産エネルギー有効活用の観点から、また地球温暖化対策面で優れた電源であることから、再生可能エネルギーの積極的な開発、導入を推進しています。

 特に地熱発電については、天候等に左右されない安定した国産エネルギーとして、全国(約51万5千kW)の約4割の設備量を誇るなど、長年にわたり積極的な開発を推進してきました。

 今後も、資源賦存面から有望と見込まれる地域を中心として新たな地熱開発に取組んでいくこととしており、現在、複数の地点において調査・開発の検討を行なっています。

 このため、7月1日付で、自律的な業務運営を行なう地熱センターを設置し、地熱新規開発を積極的かつ機動的に実施するとともに既設地熱発電所の一元管理による業務運営の効率化に取組んでいきます。

以上

添付ファイル
地熱センターの設置について(印刷用) (93KB)
(添付資料)地熱センター設置に関する現行と見直し後の組織体制比較図 (183KB)
.......... "

・九州電力 : 地熱発電 / 地熱発電所の紹介


参考エントリー
九州電力、鹿児島で250KW小規模地熱バイナリー発電設備実証試験を、さらに大分の大岳地熱発電所の更新手続きを開始-----ソフトエネルギー、2013/03/08

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人に愛される風力発電は、この日本で可能か? 環境アセス改訂に際して

 政府は経済産業省と環境省の共同案件として、昨年から検討してきた発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議の議論を経て、風力発電所建設に伴う、環境影響評価を短縮する方針を固めたということです。

風力発電所:環境影響評価を短縮へ 政府方針-----毎日新聞、2013年05月15日

"政府は風力発電所建設に必要な環境影響評価(アセスメント)の実施期間を年内にも現行の3〜4年から半分程度に短縮する方針を固めた。太陽光発電に比べてコストがかからない風力発電を促進し、再生可能エネルギーの普及につなげる。今月下旬にもとりまとめる規制改革会議の答申に盛り込む。
........ "

 経済産業省・環境省の異なる立場から関係する両省が設置した「発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議」では、平成24年10月15日の第4回と平成24年10月22日の第5回に風力・地熱発電所に関する関係事業者からのヒアリングが実施されました。自然環境と周辺住民に関する内容について、より具体的な情報の整理が事前に必要だと思います。整理した形での提示と理解の浸透への努力に期待します。

 もちろん、その上での国民の意見の反映にも期待しています。

 風力も地熱も不必要な規制は整理、撤廃すべきでしょう。しかし、国民に愛される発電所という文脈では、ことなる内容への配慮が必要です。特に現状の風力発電所では、住民の反対運動や、環境団体からの環境破壊の指摘もあります。それらを広く吟味し、人に愛される風力発電所の建設が必要だと思います。それには、環境アセスだけでなく、風力発電建設のありかたそのものの改革も必要でしょう。日本が風力(地熱も)発電の分野で大きな進化をとげるには、細かな点でのフォローが必要です。
 今回のタイトルは、かつてのホームタウンだった南伊豆で計画され、実際に建設された風力発電をめぐって、環境問題に関心が高い知り合いを含む住民の多くが、それに反対していることを考えてつけました。
 再生可能エネルギーの普及には、人に愛される、支持される発電所を建設していくことが是非とも必要です。

 ただ、狭い国土です。利害の対立やさまざまな軋轢は生じます。それを、自前のエネルギー源の確保としての再生可能エネルギーの利用拡大という文脈を通しながら、いかに最小にしていくかの努力が必要なのではないでしょうか。


関連
・経済産業省 : 発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議
/ 平成24年11月27日 発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等を検討するための連絡会議」における中間報告を公表します

"本件の概要
 経済産業省及び環境省は、火力発電所リプレース及び風力・地熱発電所における環境アセスメントの迅速化・簡素化等を検討するため、「発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議」を開催してきました。
 これまで8回開催し、関係事業者や関係自治体などからのヒアリングや両省での意見交換を行ってきたところ、今般、以下のとおり検討事項のうちの一部について両省で取りまとめましたので、本日公表します。
..........
発表資料名
「発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等を検討するための連絡会議」における中間報告を公表します(PDF形式:174KB)
<添付資料>発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化当に関する連絡会議 中間報告(PDF形式:342KB)
.......... "

/ 2012年12月24日 発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議(第4回)‐配付資料
"資料1 電源開発株式会社からの提出資料(PDF形式:518KB)
資料2 九州電力株式会社からの提出資料(PDF形式:235KB)
資料3 出光興産株式会社からの提出資料(PDF形式:1,514KB)
資料4 一般社団法人日本風力発電協会からの提出資料(PDF形式:347KB)
資料5 日本風力開発株式会社からの提出資料(PDF形式:2,297KB)
.......... "

発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等に関する連絡会議 中間報告より 平成 24 年 11 月 27 日 より 風力・地熱関連情報-----自然エネルギー、2013/05/18

参考エントリー
環境省、平成24年度風力発電等アセス先行実施モデル事業と風力発電等環境アセスメント基礎情報整備モデル事業案件を発表-----ソフトエネルギー、2012/04/16


コメント続き
 平成24年10月1日より施行されている現状の環境アセスメント情報に関する情報をいくつか挙げておきます。

参考
・経済産業省 : 産業保安規制の業務内容 - 発電所環境アセスメント情報

・環境省 : 風力発電施設に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会(平成22年10月29日~平成23年6月17日)
  - 平成23年6月21日 「風力発電施設に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会」報告書の取りまとめ及び報告書(案)対する意見募集(パブリックコメント)の結果について

" .......... 2.報告書の内容
報告書の構成は以下のとおりです。
1.はじめに
2.風力発電を取り巻く状況
2-1.我が国の自然環境の状況
2-2.地球温暖化対策・エネルギー政策との関係
2-3.風力発電の導入状況
3.風力発電事業による環境影響の状況
4.風力発電事業についての環境影響評価の実施状況等
5.風力発電事業に関する規模要件等について
5-1.規模要件の指標について
5-2.規模要件の水準について
5-3.規模要件等に関する他の事項について
5-4.軽微な修正・変更等について
6.環境影響評価の対象範囲及び項目の選定等の基本的考え方について
6-1.環境影響評価の対象範囲
6-2.評価項目の選定
7.調査、予測及び評価手法等の基本的考え方について
7-1.騒音・低周波音
7-2.動物、植物及び生態系
7-3.景観
7-4.シャドーフリッカー
8.今後の課題
8-1.工事時期が重ならない隣接する風力発電事業について
8-2.風力発電設備の撤去について
8-3.洋上風力発電の取扱いについて
8-4.送電線の取扱いについて
8-5.環境影響評価に関する情報の収集と活用等について
8-6.環境保全措置に関する技術開発について
9.おわりに
.......... "

 また、構造的(建築基準的な内容)については、風力発電設備構造強度WG(産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会風力発電設備構造強度ワーキンググループ)が開催され、制度の簡略化、整理が検討されています。

参考
・経済産業省 : 産業構造審議会 保安分科会 電力安全小委員会 風力発電設備構造強度ワーキンググループ 風力発電設備構造強度ワーキンググループ
/ 平成25年年3月28日 産業構造審議会 保安分科会 電力安全小委員会 風力発電設備構造強度ワーキンググループ‐報告書

"産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会風力発電設備構造強度ワーキンググループでは、「エネルギー分野における規制・制度改革に係る方針」(平成24年4月3日閣議決定)において、風力発電設備に関する審査を電気事業法に一本化することについて検討し、平成24年度中に結論を得ることとされていることから、風力発電設備の安全性に関する審査等の一本化について検討・審議を行ってまいりました。
その検討結果として、報告書を取りまとめましたので公表いたします。

報告書(PDF形式:633KB)
報告書概要版 (PDF形式:625KB)
.......... "

続きを読む "人に愛される風力発電は、この日本で可能か? 環境アセス改訂に際して"

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東北電力、福島市で維持流量を利用した小水力発電所 230kW飯野発電所の建設を開始

 東北電力は、福島市飯野町で河川維持流量を利用した230kW飯野(水力)発電所の新設工事を開始したと発表しました。飯野発電所は、蓬莱ダムから放流している河川維持流量を有効利用するもので、東北電力初の試みとのことです。既設の蓬莱ダム右岸に位置する、蓬莱発電所取水口設備の一部を改造し取水します。蓬莱発電所 の認可出力は、38,500kWで、ダムは1938年に完成した阿武隈川水系阿武隈川の重力式コンクリートダムです。

 より大きな既存水力発電所に併設される形の小水力発電への取り組みは、電力各社にひろがっていくのでしょうか。先日は、中国電力初の維持流量を利用した140kWの高野発電所が広島県で稼動したことをお伝えしました。

中国電力、広島県で維持流量を利用した140kWポンプ逆転水車、高野発電所を稼動-----ソフトエネルギー、2013/04/15

 既存水力に併設される形でコスト削減や設置までの工期の短縮が期待されます。今後の広がりに期待しています。なお、今回の東北電力の230kW飯野(水力)発電所は、平成26年2月の営業運転開始が予定されています。

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-----image : Googleマップで、飯野発電所 をみる


プレスリリース / 東北電力、平成25年 5月13日
飯野発電所新設工事の本格開始について

"当社はこれまで、飯野発電所(出力230kW、福島県福島市)の建設準備を進めてまいりましたが、本日、現地において掘削工事を開始いたしました。

 飯野発電所は、蓬莱ダムから放流している河川維持流量※を発電エネルギーとして有効利用するため、蓬莱ダム右岸に位置する既設の蓬莱発電所取水口設備の一部を改造し取水するもので、最大230kWの発電を行う計画としております。

 なお、本件は、河川維持流量を有効利用する水力発電所として、当社初の事例となります。

 今後、発電所の基礎掘削、基礎コンクリート打設といった土木工事を中心に進め、順次、建築工事、機械・電気関係工事を行うこととしており、平成26年2月の営業運転開始を目指してまいります。

 飯野発電所の概要は、別紙のとおりです。

以 上


※ダム下流における景観・動植物の保護、流水の清潔保持等に必要な流量のこと
..........
”飯野発電所の概要
1.設置場所: 福島県福島市飯野町地内
2.水系河川: 阿武隈川水系阿武隈川(一級河川)
3.発電方式: ダム式
4.発電出力: 最大 230kW
5.使用水量: 最大 3.2m3/s
6.有効落差: 最大時9.48m
7.着工年月: 平成 25年4月
8.工事開始: 平成 25年5月13日
9.運転開始: 平成 26年2月(予定)

【参 考】
◇蓬莱ダムの概要
1.設置場所: 左岸:福島県二本松市下川崎地内
右岸:福島県福島市飯野町地内
2.水系河川: 阿武隈水系阿武隈川
3.目 的: 発電
4.形 式: 重力式コンクリートダム
5.高 さ: 21.5m
6.堤頂長(長さ): 133.3m
7.総貯水容量:380万m3
8.完成時期: 昭和13年
◇当社の水力発電所設備の概要(平成25年4月末現在)
・ 当社管内 :210カ所(最大出力:約243万 kW)
・ 福島支店管内: 65カ所(最大出力:約151万 kW)
.......... ”-----(別紙)飯野発電所の概要より
.......... "

関連
・Wikipedia : 蓬莱ダム

ダム便覧 : 蓬莱ダム [福島県](ほうらい) [別名]飯野ダム(いいの)

追加情報
飯野発電所の運転開始時期の変更について-----東北電力、平成26年 2月 3日
"

.....平成25年5月より飯野発電所(出力230kW、福島県福島市)の建設工事を進めてまいりましたが、当初の想定よりも発電所の基礎を設置する地盤が堅硬で、掘削工事に長期間を要したことから、運転開始時期を平成26年2月から平成26年6月に変更....."

追加情報
飯野発電所の営業運転開始について-----東北電力、平成26年 6月30日


おすすめエントリー
佐賀県、三井海洋開発、“世界初” 浮体式潮流・風力ハイブリッド発電[skwíd](スクウィッド)発表-----自然エネルギー、2013/05/16

続きを読む "東北電力、福島市で維持流量を利用した小水力発電所 230kW飯野発電所の建設を開始"

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ABB、潮流発電のScotrenewables Tidal Powerに対し1200万米ドルの出資を発表

 スイスの重電関連企業のABBグループは、2013年3月にスコットランドの潮流発電機メーカーの Scotrenewables Tidal Power に1200万米ドル(約11億5千万円)を出資すると発表しました。Scotrenewables Tidal Powerは、いまや世界中から海洋エネルギー開発の中心地として注目されるようになったEuropean Marine Energy Centre(参考:EMEC)において、2012年に250kWのSR250潮流発電機の試運転を成功させています。今回は、発電実証用モデルとしてスケールアップされた2MW(2000kW) SR2000モデルの開発を加速させるためにこれらの資金が活用されることになります。今年の後半の設置に向けてすでにプロジェクトは進行しています。このシステムは、オークニーで進む Lashy Sound tidal demonstrator projectに採用され設置される最初の商用実証システムとる予定です。

 EMECでテストされたSR250のおおまかなスペックは、

 出力 250kW
 長さ 30m
 重さ 100トン
 姿は、まるで浮上した黄色い潜水艦で、水中に2枚の発電用のプロペラを持っています。

 以前発表されたスケジュールでは、今年中に設置される予定の今回の2MWのSR2000に続き、2017年ころに発電用モデルの10MW機の開発が計画されています。


プレスリリース / ABB、March 13
ABB leads $12 million investment in tidal power leader Scotrenewables

Scotrenewables_tidal_power
-----image : 下記ビデオクリップより

Scotrenewables Tidal Power Ltd

(Scotrenewables Tidal Power Ltd,2011/09/07)

"ABB, the global power and automation technology group, has led a $12 million investment in Scotrenewables Tidal Power, a provider of tidal turbine systems, to support the rollout of a new hydrokinetic device and to expand ABB’s renewable energy assets. ABB’s participation was made through its venture capital unit, ABB Technology Ventures (ATV), which invests in early and growth stage companies with technologies of strategic importance to the industries it serves. The investment round included participation from existing strategic investors Total New Energies, a unit of oil major Total, and Fred. Olsen, the Norwegian maritime conglomerate, through its associated Bonheur and Ganger Rolf holding companies.

The funding is being used specifically to roll out a larger and more advanced tidal energy conversion system known as the SR2000. The floating 2 megawatt turbine includes a number of innovations to deliver simplicity, low mass, rapid connection/disconnection and heightened survivability. Scheduled for completion next year, it will be the first of a number of commercial units installed in the Lashy Sound tidal demonstrator project in Orkney, where Scotrenewables is based.

“ABB led a comprehensive review of tidal stream technology and concluded that Scotrenewables was well below its peers in capital outlay per megawatt and overall power delivery cost,” said Grant Allen, senior VP of ATV. “Scotrenewables has designed a remarkably robust hydrokinetic unit which, by nature of its easily accessible floating design bypasses many of the maintenance issues that confront other marine startups.”

Aligning with Scotrenewables is a natural, strategic fit for ABB given the switchgear, transformers, cabling and other electrical gear being used in the containerized design. Through its UK operations, ABB engineers have already been working closely with the company on packaging and integration. The ATV investment complements current competencies in marine energy harvesting through ABB’s prior early-stage investment in Aquamarine, a leader in near-shore wave power development.
.......... "

関連
Major New Investment Announced - 13 December 2012-----Scotrenewables Tidal Power Limited

" Scotrenewables Tidal Power Limited is pleased to announce that it has agreed terms in respect of a major financing package totalling £8.84m which includes £1.24m in public funding from the Scottish Government as well as £7.6m in private investment from a trio of multi-national backers. The deal will see both of SRTP's long-standing investors, shipping and renewable energy specialists Fred. Olsen and oil major TOTAL, participating in this round along with a new investor partner in ABB Technology Ventures. ABB-TV is the venture capital arm of the Swiss power and automation multinational and its decision to invest will allow SRTP access to ABB expertise in key technical areas which complement the offerings of SRTP's existing investors.

Under the terms of the £7.6m investment deal ABB-TV will contribute £5m while the remaining £2.6m will come from SRTP's existing investors. These funds will be injected in two equal tranches the second of which will be linked to the ongoing technical progression of SRTP's proprietary technology. The £1.24m in funding awarded to SRTP in August 2012 under the Scottish Government WATERS 2 scheme was critical in leveraging the agreed terms for this substantial amount of foreign private investment.
.......... "


- The Future Next Generation SRTT- 2MW 'Commercial Scale' Demonstrator
60mw_farm__orcadia
-----image(”60MW farm__orcadia”) : 上記サイトより

Wave energy developer Scotrenewables receives new ABB loan-----Hydroworld,03/15/2013

SR250 Testing at EMEC - August 2012

(ScotrenewablesLtd、2012/08/10)

参考
ABB in Japan

ABBはなぜ中国で存在感を高められたのか  スマートシティ戦略をアジア地域責任者に聞く-----日本経済新聞、2012/1/16


参考エントリー
イギリス、スコットランド、2020年までに1.6GW規模の海洋エネルギー開発を行うプロジェクトを正式にスタート-----ソフトエネルギー、2012/08/21

欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC) / 情報のまとめ-----ソフトエネルギー、2012/03/14

波力・潮流・潮汐・海洋温度差発電のカタログ 海洋エネルギーは次代を担う! / P.7

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パナソニック、無電化地域向けLEDソーラーランタンを開発

 太陽電池とバッテリーと小さな照明を組み合わせたソーラーランタンを世界の無電化地域に贈るプロジェクトを実施しているパナソニックは、新たにLEDライトを利用したソーラーランタンをデザインしたと発表しました。このライトは、携帯電話など小型機器充電用の電源としても利用できるということで、アジアやアフリカなどの無電化地域でのマーケティング活動を経て、今秋から発売する予定だということです。
 開発品は、2013年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V:2013年6月1日~3日開催)併催のサイドイベントに参考出展され、同会議に参画する多様なステークホルダーに商品提案されるということです。

パナソニック、世界の未電化地域へのソーラーランタン10万台寄贈プロジェクトを開始-----ソフトエネルギー、2013/04/22

 ソーラーランタンの仕様は、地域によって、仕様などが変わる可能性があるようです。報道では、価格は5000円以下で、LEDを使い持ち運びや天井からつり下げるのに便利な金具があり、携帯電話の充電もできるとのことです。.国内でも非常用照明としての販売が検討されています。

 携帯電話などへの出力端子としてUSBも使っていただけたら、日本国内でも需要がありそうですね。普段使いのソーラーランタンになるかもしれません。さらに、ちょっと高めの値段にして、購入すると海外支援につながったり、1台は手元に1台は無電化地域に贈られるというような企画も可能かもしれませんね。

 まずは、現物を手にとってみたいです。


プレスリリース / パナソニック、2013年5月13日
世界の無電化地域の生活向上に向けて 太陽の力で灯りをともす「チャージ機能付ソーラーランタン」を開発 「第5回アフリカ開発会議」関連イベントに参考出展

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-----image(”「チャージ機能付ソーラーランタン」(イメージ) - 地域によって、仕様などが変わる可能性があります。”) : 関連サイトより

" パナソニック株式会社は、世界の無電化地域で活用できる「チャージ機能付ソーラーランタン」を開発しました。これは、日中に太陽電池で発電したエネルギーを充電池に蓄電し、夜間の灯りや携帯電話など小型機器充電用の電源として活用できるランタンです。アジアやアフリカなどの無電化地域でのマーケティング活動を経て、今秋から発売する予定です。開発品は、2013年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V:2013年6月1日~3日開催)併催の公式サイドイベント※1に参考出展し、同会議に参画する多様なステークホルダーに商品提案を行います。
.......... "

関連
・パナソニック : ソーラーランタン10万台プロジェクト
Panasonic_solar_lantern_map
-----image : 上記サイトより

・外務省 : 第五回アフリカ開発会議(2013年6月1日~3日開催)

パナ 太陽電池のランタン開発-----Sankei Biz、2013.5.14

".....価格を5000円以下に抑え.....国内でも非常用照明としての販売を検討する.....消費電力の少ない発光ダイオード(LED).....持ち運びや天井からつり下げるのに便利な金具を付けた。携帯電話の充電もできる。今秋からNPOなどを通じて供給する計画....."

参考動画
Light of Hope in Cambodia -100 Thousand Solar Lantern Project [Panasonic]

(ChannelPanasonic,2013/04/01)

続きを読む "パナソニック、無電化地域向けLEDソーラーランタンを開発"

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日揮、大分市で26.5MWpの国内最大のメガソーラーを稼動

 日揮は、大分市の日産自動車の保有する約350,000平方メートルの臨海部の土地で計画していた大規模太陽光発電所を建設、稼動させました。規模は、26.5MWpで、この段階では日本最大のメガソーラーとなります。

 大分合同新聞には、そのメガソーラーの空撮画像が掲載されています。もっと写真をみたいところです。リリースを待ちます。

発電オン 大分市のメガソーラー集積地-----大分合同新聞、2013年05月13日

 大分の臨海工業地帯では、年末に三井造船の17MWpのメガソーラーが、そして来年には丸紅の81.5MWpの超大型のメガソーラーも完成する予定です。大分の”景色”、工事中のものももっと見たいところです。

関連
日産自動車所有地で国内最大級のメガソーラー発電事業へ初参画―国内第1号のプロジェクトファイナンス案件の成立―-----日揮、2012/08/29

"日揮株式会社(略)は、大分県大分市臨海工業地帯において、このたび大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を実施する運びとなりましたので、お知らせします。当社にとって、国内初の太陽光発電事業となり、本発電所の売電開始時(2013年5月を予定)において、発電量で国内最大級のメガソーラー事業となります。
 本事業は、日産自動車株式会社(略)が大分県大分市の臨海工業地帯に所有する約350,000平方メートルの土地に、発電容量2万6,500 kW(一般家庭約9,000戸分の年間消費量に相当)の太陽光発電所を建設し、発電した電気を固定価格買取制度に基づき、九州電力株式会社(略)に売電するものです。
.......... "

大分臨海部メガソーラー、出力合計125MWpの全容を見る-----自然エネルギー、2013/5/13

参考
大分市でメガソーラー発電事業を実施する件-----丸紅、2012年10月22日-----大分市でメガソーラー発電事業を実施


参考エントリー
国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識

追加情報
三井造船と三井不動産、大分市で約17MWpのメガソーラーを稼動-----ソフトエネルギー、2013/11/30

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前田建設、山口県下関市沖合の60MWの安岡沖洋上風力発電所(仮称)建設計画の環境アセス関連書類の縦覧開始

 前田建設が、山口県下関市沖合で計画中の60MWの安岡沖洋上風力発電所(仮称)の環境アセス関連書類(環境影響評価方法書)の縦覧が開始されました。当初の予定では、3MW機20基でしたが、この他の建設パターンとして、3.6MW機16基、4MW機15機の三パターンが検討されていることが今回示されました。予定の風力発電メーカーとモデルは、

3MW機20基で合計60MWの場合は、ヴェスタスのV112-3。
3.6MW機16基で合計57.6MWの場合は、シーメンスのSWT-3.6-120。
4MW機15基で合計60MWの場合は、シーメンスのSWT-4.0-130がそれぞれ予定されているようです。

前田建設、山口県下関市の沖合における3MW機20基、合計60MWの洋上風力発電所建設計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/24

 想定海域の深さや約15mで、着床式の基礎の形状も機種に合わせて3パターンが計画されています。建設計画の日程は、工期を前後に分けて初年度の平成27年に半分を次年度平成28年に残りを建設する予定です。

 実現すれば、わが国初、国際的にも欧州以外ではまだめずらしい本格的な洋上風力発電所建設計画となります。実現すれば、”YASUOKA WINDFARM”の名は世界的も注目される名前になります。


プレスリリース / 前田建設、2013年03月15日
(仮称)安岡沖洋上風力発電事業環境影響評価方法書 縦覧を掲載しました
- (仮称)安岡沖洋上風力発電事業環境影響評価方法書 縦覧

Main_img
-----image :同リリースより

"「環境影響評価法」に基づき、『(仮称)安岡沖洋上風力発電事業環境影響評価方法書』を作成いたしましたので、縦覧いたします。
NEWS
(仮称)安岡沖洋上風力発電事業に係る環境影響評価方法書の縦覧についてPDF(90KB)
(仮称)安岡沖洋上風力発電事業 環境影響評価方法書(要約書)PDF(28.8MB)

Maedakensetsuoffsyore60mwwind_model

-----image : 上記書類より

(仮称)安岡沖洋上風力発電事業 環境影響評価方法書PDF(78.3MB) (仮称)安岡沖洋上風力発電事業に係る環境影響評価方法書説明会の開催について(75KB) 本方法書について、環境の保全の見地からのご意見をお持ちの方は、記載事項(1)~(3)をご記入のうえ、 平成25年4月30日(火)までに下記メールアドレスに電子メールにてご提出ください。 .......... "

参考
Maedakensetsuoffsyore60mwwindsite
-----image : Googleマップで、山口県下関市 安岡沖洋上風力発電所を表示


コメント続き
 個人的には、シーメンスの最新鋭機であるシーメンスのSWT-4.0-130が採用されると大変興味深いです。4MW機15基で合計60MW。基礎や欧州で主流となっている、比較的安価なモノパイル方式での”一本マスト杭打ち方式”での建柱工事を実現してほしいところです。いきなり敷居が高いかもしれませんが、コストにも挑戦してほしいところです。

参考
・4C Offshore : MAEDA - Yasuoka Offshore Wind Farm

Siemens launches new 4-megawatt offshore wind turbine-----Siemens,2013-Feb-05
Ewp20121201401_072dpi
-----image : 上記リリースより

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GEの蓄電池付き最新型2.5MW風力発電機の例で考えるグリッドの再エネ受け入れ可能バランスとは?

 MIT Technology Reviewの記事によると、GEは蓄電池付き最新型2.5MW風力発電機を開発し、すでに実際に運用が開始されているとのことです。再生可能エネルギーの”発電のきまぐれさ”は、既存の送電線の秩序に対して害悪であるとの見解は、特に日本では古くから信じられている話です。しかし、風力発電や太陽光発電の容量が増大しても、適切に手当てすることで、発電容量の数割(3割り強)までは、蓄電池などのバックアップは必ずしも必要ではない、という見解も再エネ比率が日本よりも高いドイツやアメリカではあります。

 とはいえ、日本では頑固な信念のもと、再エネ比率があがってきた各国においても、蓄電池の開発と系統内への設置は不可欠な技術課題として大きな開発競争のターゲットにもなっている分野であることは確かです。

 ただ、できればコストや技術的な課題も多い大型蓄電池に関しては、可能な限り容量は小さいほうが、都合がいいのは確かです。では、その割合はどの程度?

 この疑問にMIT Technology Reviewの下の記事は応える内容を提供してくれます。

Wind Turbines, Battery Included, Can Keep Power Supplies Stable-----MIT Technology Review,May 7, 2013

 この記事では、系統(商用電力網)は、バッテリーなどの対策がなくとも、系統容量の20%までは再生可能エネルギーを問題なく受け入れることができるとのこと。さらに上を目指す場合の対策としては、なんらかの蓄電などの調節機能を検討せざるをえなくなる。しかし、例えば15分の発電の欠落を補う場合でも、系統全体の運用と考えるとこの15分のすべて蓄電池でカバーすると考える必要はない。もっと容量は、小さくていいのだ。このストレージ部門への投資を最小化するためには、逐一の発電、電力消費情報の把握や気象情報の把握が必要だ。最小化のための解析、アルゴリズムは再生可能エネルギー運用の技術の大きな開発のポイントになりつつある。
 今回、GEは、3台のバッテリー付きの風力発電機を、同社初めてのケースとして納品している。具体的には、新設の Invenergy社のテキサスの風力発電所に3台のバッテリー付きの2.5MW風力発電機(2.5 - 120 Wind Turbine)が納品されました。
 2.5MW風力発電機1台につき配置されたバッテリーの容量は、たった25kWh分にすぎない。これは、電気自動車に搭載されている蓄電池容量に相当するとても小さな容量です。2.5MW風力発電機1台あたりの15分間の無発電時間をすべて保証するには、625kWhものバッテリーが必要になるから、この25kWhという容量がいかに小さなものであるかわかるでしょう。しかもGEの技術者の見解では、この25kWhで50kWのインバーターによる出力で、15分から60分の補償が可能であるというのだから、彼らが開発したプログラムのアルゴリズムは、さらに大きな容量を系統につなげる際の大きな武器になります。
 そして、これは風力発電だけにとどまらず、太陽光発電や他の再生可能エネルギーの普及においても非常に大きな成果となるかもしれない。
 
 
プレスリリース / GE, May 1, 2013
Invenergy to Install GE’s First Brilliant Wind Turbine with Integrated Battery Software Applications

Shifting the Winds in Your Favor with Energy Storage

(GE Renewables,2013/04/30)

"・Invenergy to Feature Three Brilliant 2.5-120 Turbines as Part of an 86 GE Turbine Installation at New Texas Wind Project Site

・New Brilliant Wind Turbine Is First to Integrate Battery Applications into the Turbine System

・Three Powerful Software Applications Work with the Battery to Enable Short-Term Predictable Power and to Enhance Revenue Potential for Customers

GE (NYSE: GE) and Invenergy announced today the purchase of the first 2.5-120 brilliant wind turbines in the world. Invenergy has ordered three units as part of an 86-turbine deal with GE for its Mills County, Texas, wind farm. The 2.5-120, announced in January, harnesses the power of the Industrial Internet to analyze tens of thousands of data points every second. This helps manage wind variability and provides reliable, short-term predictable power, while communicating seamlessly with neighboring turbines, service technicians and operators.

New Configuration Enables Operators to Capture the Wind for Short-Term Energy Storage

The 2.5-120 is the first wind turbine to incorporate short-term battery storage as part of the complete turbine package. Integrating the battery into the wind turbine allows wind farm operators to reap the benefits of energy storage without the high costs of farm-level battery storage installation. This revolutionary design integrates GE’s advanced Durathon Battery technology with three software applications (apps). The resulting intelligent system enables power producers and the wind turbines themselves to make data-informed decisions and provide short-term predictable power.
.......... "


関連
Better Computer Models Needed for Mega Wind Farms-----MIT Technology Review,April 17, 2013

GE Energy : Wind Turbines - Wind Energy Storage
Ge_tehachapi_ca_5_660x450
-----image : 上記サイトより

GE Energy : Wind Turbines - 2.5 - 120 Wind Turbine
25_120_web
-----image : 上記サイトより

Invenergy


コメント続き
 商用電力と再生可能エネルギーについての最新の研究は、以下にあります。

National Renewable Energy Laboratory : Western Wind and Solar Integration Study

"..........
Key Findings
The integration of 35% wind and solar energy into the electric power system will not require extensive infrastructure if changes are made to operational practices.

Wind and solar energy displace fossil fuels. A 35% penetration of solar and wind power would reduce fuel costs by 40% and carbon emissions by 25%–45%—the rough equivalent of taking 22–36 million cars off the road—compared to today's system.

Increasing the size of the geographic area over which the wind and solar resources are drawn substantially reduces variability.

Scheduling generation and interchanges subhourly reduces the need for fast reserves.

Using wind and solar forecasts in utility operations reduces operating costs by up to 14%.

Existing transmission capacity can be better used. This will reduce new transmission needs.

Demand response programs can provide flexibility that enables the electric power system to more easily integrate wind and solar—and may be cheaper than alternatives.
.......... "

参考エントリー
米国立再生可能エネルギー研究所 National Renewable Energy Laboratory、電力網は従来の研究よりも不安定化の恐れなく大量の再生可能エネルギーを受け入れることができるという研究成果を発表-----ソフトエネルギー、2010/07/09

日立製作所、再生可能エネルギー大量導入時代を拓く低コストで拡張性に優れた系統電圧安定化技術を開発-----ソフトエネルギー、2013/03/22

続きを読む "GEの蓄電池付き最新型2.5MW風力発電機の例で考えるグリッドの再エネ受け入れ可能バランスとは?"

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環境省- 温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係) 平成24年3月27日

 環境省は、昨年の3月に温泉資源の保護を図りながら再生可能エネルギーの導入が促進されるよう「温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)」を策定し、3月27日付け(2012)で都道府県に対して地方自治法に基づく技術的助言として通知しました。

 パブコメ募集の結果も合わせて公開されています。昨年、以下の記事をアップしておいたのですが、肝心の”結果”をフォローし忘れていたので、今回ここに掲載します。

2/22まで 環境省、温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)案に対する意見を募集-----自然エネルギー、2012/02/07

 なお、平成24年2月3日(金)から2月22日(水)にかけて行われたパブリックコメントの募集に対して意は、延べ382件(提出数120通)が寄せられたということです。その結果と環境省のコメントも公開されています。


プレスリリース / 環境省、平成24年3月27日
温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係) の策定について (お知らせ)

201203_env_go_onsen_gideline_cover
-----image : 上-「温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係) 平成 24 年 3 月 環境省自然環境局」カバー、下 - p.4より「図 1 地熱貯留層概念図」-----
201203_env_go_onsen_gideline_p4_tyo

"環境省では、温泉資源の保護を図りながら再生可能エネルギーの導入が促進されるよう「温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)」を策定し、3月27日付けで都道府県に対して地方自治法に基づく技術的助言として通知しましたので、お知らせします。

1.概要
 「規制・制度改革に係る対処方針」(平成22年6月18日閣議決定)及び「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」(平成22年9月10日閣議決定)において地熱発電の開発のための温泉の掘削等に関し、「温泉法における掘削許可の判断基準の考え方を策定し、ガイドラインとして運用するよう通知する」とされています。
 これを受けて、環境省では、温泉資源の保護を図りながら再生可能エネルギーの導入が促進されるよう「温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)」について検討を行い、中央環境審議会自然環境部会温泉小委員会への意見聴取及び意見の募集(パブリックコメント)を経て、同ガイドラインを別添1のとおり策定し、本日、都道府県に対して地方自治法(昭和22年法律第67号)第245条の4第1項の規定に基づく技術的助言として通知しました。
2.意見の募集(パブリックコメント)の実施結果
 平成24年2月3日(金)から2月22日(水)にかけて意見の募集を行った結果、延べ382件(提出数120通)の御意見が寄せられました。御意見の概要及び御意見に対する考え方については、別添2のとおりです。
別添資料1、2についてはhttp://www.env.go.jp/press/index.phpを御参照ください。

添付資料
[添付資料] 温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)[PDF 3,924KB]
[添付資料] 「温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)(案)」に対する意見の概要及び意見に対する考え方について[PDF 349KB]
.......... "

関連
「温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)(案)」に対する意見の募集について-----環境省、平成24年2月3日

"..........
添付資料
温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)(案) [PDF 2,459KB]
.......... "


コメント続き
 まずは、温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)の目次項目をアップしておきます。

温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)
平成 24 年 3 月 環境省自然環境局

目次
第一 基本的考え方 ・・・ 1
1.背景 ・・・ 1
2.本ガイドラインのねらい ・・・ 2
第二 地熱資源の一般的概念等 ・・・ 4
1.地熱貯留層の構造と地熱資源の分類 ・・・ 4
2.地熱発電の仕組み ・・・ 5
3.関連用語について ・・・ 6
4.我が国の地熱資源の状況 ・・・ 9

201203_env_go_onsen_gideline_p9
-----image : p.9「表 1-1 各国の地熱資源量」、「表 1-2 各国の発電施設に対する地熱発電設備の割合」

第三 地熱開発のための掘削許可に係る判断基準の考え方 ・・・ 12
1.掘削許可に係る判断基準の考え方 ・・・ 12
2.地熱開発のための調査について ・・・ 13
3. 温泉の生成機構分類と地熱開発による温泉影響の可能性 ・・・ 14
4.各段階における掘削許可の判断に係る情報及び方法等 ・・・ 17
4-1.広域調査段階 ・・・ 17
4-2.概査段階 ・・・ 19
4-3.精査段階 ・・・ 21
4-4.発電所建設段階 ・・・ 23
4-5.発電所運転開始後段階 ・・・ 25
第四 関係者に求められる取り組み等 ・・・ 28
備考 ・・・ 31
別紙 ・・・ 32 」

参考
再生可能エネルギーの地産他消に求められる合意形成 考え方の相違点と背景-----大和総研、2013年5月7日

"サマリー

 地域で消費するエネルギーを地域で創る「再生可能エネルギーの地産地消」を目標に掲げる自治体が増えているが、再生可能エネルギー導入には、「コスト」、「規制」、「系統連系」、「合意形成」等の課題がある。中でも、他地域へのエネルギー供給が可能な大規模施設の場合、地域内の合意形成が導入の壁となることが少なくない。本シリーズでは、再生可能エネルギーの他地域への供給、つまり地産他消における合意形成の現状を探る。

第1回 再生可能エネルギー普及の課題
第2回 NIMBY問題の整理
第3回 考え方の相違点と背景
 1.ステークホルダーの考え方
 (1)基本的な考え方は一致
 (2)資源は有限であり、持続可能な利用をすべき
 (3)不確実性に対する考え方の違い
 2.資源から生まれる価値
 (1)本質的な機能
 (2)多面的な機能

レポートをダウンロードする
.......... "

 環境省の示す地熱のエネルギーとしての資源についてのポテンシャル、開発にむけての地域や関係団体との合意形成など、基本的な情報の元となる報告書です。今回のうっかりのピックアップミスに気がついたのは、以下のニュースが流れたからでした。

全旅連が地熱発電の報告書を作成 開発に5項目の提案-----Travel Vision、2013年5月7日

"全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連、佐藤信幸会長=日本の宿古窯)はこのほど、「地熱発電と温泉地との共生に関する調査報告書-地熱発電の現状と考察」を作成した。

同書では新潟県・松之山温泉バイナリー地熱発電所、福島県・柳津西山地熱発電所、鹿児島県・大霧地熱発電所などの現地視察やヒアリング、専門家の協力を得て、地熱発電の現状を整理した内容になっている。

 佐藤会長は「温泉への影響を問題視するとしても、科学的な関係を理解することなく、ただ、反対の声を上げているものではありません。電気を求めて前のめりにならないよう、開発に当たっては拙速を避け、慎重なる判断を求めたものであり、適切な開発に当たっては温泉と地熱発電とが共生できることを目的とした5項目の提案を要望している」ことを強調。

 この5項目とは(1)地元(行政や温泉事業者など)の合意を絶対条件とする(2)客観性が担保された情報開示と第三者機関の創設(3)過剰摂取(補助弁)防止の規制(4)長期にわたる環境モニタリングの徹底(5)被害を受けた温泉の回複作業の明文化などだ。

 この5項目の内容を通して地熱発電と温泉資源の関係について関係者間の理解の共有を図り、さらに国の積極的な関与を望んでいる。
.......... "

 この全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会 - 宿ネットの報告書も読みたいと考えて検索しましたが、現在のところ公開されていないようです。引き続き、情報を集めていきたいと思います。

参考エントリー
環境省、国立・国定公園内における地熱開発の取扱い、および温泉資源の保護に関するガイドラインを発表-----自然エネルギー、2012/03/28(実は、情報をアップしていたを発見、、、。ダブったけど、まあちゃんと読んでなかったので、よい機会になりました。失礼しました。)

環境省、平成23年度版再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップを公開-----ソフトエネルギー、2012/07/17

続きを読む "環境省- 温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係) 平成24年3月27日"

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ロッキード・マーティン Lockheed Martin、中国で10MW海洋温度差発電プラント建設へ

 ロッキード・マーティン Lockheed Martinは、かねてから海洋温度差発電の技術開発に取り組んでいます。今回、中国企業のReignwood Groupと海洋温度差発電所建設に関する契約に調印しました。出力は10MWで、まずは試験プラントを2014年から建設するとのことです。
 さらに、両社は10MWから100MWまでの商用発電システムにも取り組んでいきたいとのことです。

 海洋エネルギー開発の中で、海洋温度差発電 (Ocean Thermal Energy Conversion-OTEC)は、国内外で数十kWれべるの実証機の運用が行われている段階です。次の段階としてさらに大型、そしてだれが海洋温度差発電に向いた海域、適地を確保することができるのかが問題になります。海洋権益の拡大に非常に熱心な中国が、適地の海として選択する海域がどこか? 大いに気になるところです。


プレスリリース / Lockheed Martin,April 16, 2013(PR Newswire版)
Lockheed Martin And Reignwood Group To Develop Ocean Thermal Energy Conversion Power Plant

Ne95802
-----image(”「Lockheed Martin and Beijing-based Reignwood Group signed a historic agreement on April 13 for the development of the world's largest offshore Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC) pilot power plant. The 10-megawatt facility will supply 100 percent of the power needed for a green resort being built off the coast of southern China. The agreement could lead to the development of several additional OTEC power plants, ranging in size from 10 to 100 megawatts with a potential multibillion-dollar value. As part of his first official state visit to China, U.S. Secretary of State John Kerry, pictured above in the middle, and U.S. Ambassador to China Gary Locke, right, met with both companies following the signing ceremony in Beijing. Also pictured from Lockheed Martin are: OTEC Business Development Lead Scott Lustig, left; Vice President of Business Strategy Barry McCullough, second from left; Senior Vice President and Chief Technology Officer Dr. Ray O Johnson, fourth from right; and New Ventures Vice President Dan Heller, third from right. Pictured from Reignwood Group are CEO Dr. Chanchai Ruayrungruang, fourth from left, and Senior Vice President Colin Liu, second from right. (PRNewsFoto/Lockheed Martin)」”) : 同リリースより(下-同イメージから部分。拡大)-----
Ne95802w500bubun

"Prototype Plant to be First Project in the Multi-Billion Dollar Clean Energy Agreement

Lockheed Martin has announced that it is working with Reignwood Group to develop an Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC) pilot power plant off the coast of southern China. A memorandum of agreement between the two companies was signed in Beijing on Saturday. Following the ceremony, both companies met with United States Secretary of State John Kerry during his first official state visit to the People's Republic of China.

The 10-megawatt offshore plant, to be designed by Lockheed Martin, will be the largest OTEC project developed to date, supplying 100 percent of the power needed for a green resort to be built by Reignwood Group. In addition, the agreement could lay the foundation for the development of several additional OTEC power plants ranging in size from 10 to 100 megawatts, for a potential multi-billion dollar value.
"The benefits to generating power with OTEC are immense, and Lockheed Martin has been leading the way in advancing this technology for decades," said Dan Heller , vice president of new ventures for Lockheed Martin Mission Systems and Training. "Constructing a sea-based, multi-megawatt pilot OTEC power plant for Reignwood Group is the final step in making it an economic option to meet growing needs for clean, reliable energy."
OTEC takes the natural temperature difference found in the ocean in tropical regions and uses it to create power. This technology is well-suited to island and coastal communities where energy transportation costs typically make other sources of power very expensive. The process provides a native power source to areas, and, like other renewable energy technologies, OTEC plants will be clean, sustainable and powered by free fuel.
Unlike other renewable energy technologies, this power is also base load, meaning it can be produced consistently 24 hours a day, 365 days a year. A commercial-scale OTEC plant will have the capability to power a small city. The energy can also be used for the cultivation of other crucial resources such as clean drinking water and hydrogen for applications such as electric vehicles.
In addition to several other green energy-related projects across a variety of industries, Reignwood Group is currently developing two large scale low-carbon resort communities, with others planned in key locations in China. Using Lockheed Martin's OTEC technology to power a new resort will help the company to develop its first net-zero community.
"Our mission at Reignwood Group is to invest in low-carbon applications and solutions, integrating these new green technologies into a plan to promote sustainable development practices," said Colin Liu , senior vice president of Reignwood Group. "Lockheed Martin's OTEC technology offers a ground-breaking solution that will help us to achieve this mission."
Once the proposed plant is developed and operational, the two companies plan to use the knowledge gained to improve the design of the additional commercial-scale plants, to be built over the next 10 years. Each 100-megawatt OTEC facility could produce the same amount of energy in a year as 1.3 million barrels of oil, decrease carbon emissions by half a million tons and provide a domestic energy source that is sustainable, reliable and secure. With oil trading near $100 a barrel, the fuel-savings from one plant could top $130 million per year.
.......... "

関連
Reignwood Group--华彬集团 - April 15, 2013 Reignwood and Lockheed Martin to Develop Ocean Thermal Energy Conversion Power Plant

Lockheed Martin - 100 YEARS OF ACCELERATING TOMORROW : OTEC: The Time is Now
- Aloha, OTEC heat exchangers

海洋温度差で10MWの発電所、年間1億3000万ドルの石油を削減-----スマートジャパン、2013年04月25日

Ocean Thermal Energy Conversion: One Step Closer to Commercial Reality-----The Energy Collective,April 17, 2013

Ocean Thermal Energy Conversion

(LockheedMartinVideos、2012/07/09)
- Ocean Thermal Energy Conversion

参考エントリー
ハワイ米海軍、ロッキード・マーティン Lockheed Martin の海洋温度差発電(OTEC)をプラント採用。開発へ-----ソフトエネルギー、2011/02/23
Otecplant275
-----image[”Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC)”] :上記エントリーより

久米島の沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動-----ソフトエネルギー、2013/05/01

[ カテゴリー 海洋エネルギー-OTEC ]


おすすめエントリー
ソーラーインパルス Solar Impulse、アメリカ合衆国フライト No.1 2013 Across America-----自然エネルギー、2013/05/07

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富山、北陸精機の小水力発電機 パワーアルキメデスシリーズ

 日刊工業新聞の本日の記事で、小水力発電機 パワーアルキメデスが紹介されました。

北陸精機、吊り下げ式の小水力発電機開発-大規模工事が不要-----日刊工業新聞、2013年05月02日

".....農業用水路に吊(つる)すタイプの小水力発電機「パワーアルキメデス=写真」を富山県立大学や石川県立大学と共同で開発した。落差は1メートル以上で使用水量は毎秒0・1立方メートル以上、発電容量は50キロワット以下。水車や発電機、制御部など設備総額約1300万円。....."

 ホームページをみると小水力発電において実績を積んできた会社であることがわかります。情報も具体的ですし、今回記事で紹介された以外にもさまざまなマイクロ水車をラインナップされています。
 インターネットでは、水量 0.2~3立方メートル/s、落差 1m~5mに対応した、1~10kW機が記載され、さらに大型の開発も行っているとのことです。
 水力の県ともいわれる富山県発の小水力発電機としても注目されそうです。


関連
北陸精機
Pa_lsize
-----上記サイトより

/ 2009.09 マイクロ水路発電機 パワーアルキメデスの開発詳細 公開
Pa_spec
-----image : 上記サイトより

"マイクロ水車発電システムの開発は、株式会社 北陸精機と石川県立大学、富山県立大学の産学連携の取り組みです。"
- マイクロ水路発電機 パワーアルキメデス Power Archimedes
Main_visual
-----image : 上記サイトより
".....
概要・仕様

設置場所/農業工業用水等
発電容量/1kw~10kw
用途/農業用電力など(ハウス、無農薬)
コスト/5~8円/kwH(投込、土木工事不要)
変換効率/75%

水車形態/高速垂直形
発電機形式/永久磁石式8極同期発電機
水量/0.2~3m3/SEC
落差/1m~5m
スクリュー径/70cm 100cm
増速機/2倍~10倍
容量/3K型、5K型、7.5K型、11K型
直流/24V(発電機運用回転数による)
交流/100V(発電機運用回転数による)

共同開発/富山県立大学短期大学部 環境システム工学科
※特許出願中
.......... "


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久米島の沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動

 久米島の沖縄県海洋深層水研究所で、50kW海洋温度差発電プラントが稼動しました。計画発表から2年のわが国における海洋温度差発電試験が始まります。

海洋温度差発電15日稼働 出力安定へ検証-----琉球新報、2013年4月3日

".....「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」は2012~14年度の3カ年事業。12、13年度の事業費は約5億2千万円。海洋温度差発電の研究で先端を行く佐賀大学と連携する。....."


 報道によると、プラントは4/15日に始動し、沖縄県海洋深層水研究所の電源に使うほか、電力系統への接続も予定されているとのことです。本格的な24時間運転も6月にはから開始されるということです。

ゼネシス、IHIプラント、横河電機、沖縄県で海洋温度差発電の実証事業を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/11

 沖縄県海洋深層水研究所のホームページには、「海洋温度差発電試験が始まります。」というコメントが記載されていますが、正式のリリースはまだ掲載されていませんでした。続報に期待しております。


関連
沖縄県海洋深層水研究所

"海洋温度差発電試験が始まります。"

Otec_kaiyoujapan2013
-----image : 上記サイトより

久米島町 久米島海洋深層水複合利用基本調査 調査報告書

海洋温度差発電、久米島で始動 クリーンで無尽蔵な再生エネ-----日本経済新聞、2013/4/29

実証試験が始動 佐大協力の海洋温度差発電-----佐賀新聞、2013年04月14日

追加情報
久米島の海洋温度差発電で通電式-----沖縄タイムス、2013年6月17日

".....県は16日、久米島町の県海洋深層水研究所で、海洋温度差発電(OTEC)実証プラントの「通電式」を行った。....."

神戸製鋼所、久米島の海洋温度差発電実証事業に高伝熱チタン板を供給-----ソフトエネルギー、2013/06/17

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