米アモニクス社、集光型太陽光発電 CPVにおいて、世界最高効率36%以上を達成
カリフォルニア州の再生可能エネルギー企業のアモニクス社は、集光型太陽光発電 CPVにおいて、直射日光下の条件で、世界最高効率36%以上を達成したと発表しました。詳しい気象、日射条件も発表になっています。興味深い条件の記述です。
「この期間中の2013年3月14日に、アモニクスのモジュールは36.2%のピーク運転効率を達成しました。この時のDNIは876 W/m2、気温は16°C、瞬間風速は1 m/sで、2012年5月にアモニクスが記録していた34.2%のピーク効率を上回りました。」
より正式な記録としては、国立再生可能エネルギー研究所(NREL)から屋外定格効率34.9%の評価を得て新たな世界記録となったとのことです。これは、集光型太陽光発電の国際的な標準運転条件に従って900 W/m2、気温20°C、風速2m/sで達成されたものす。この記録は、アモニクスが2012年5月に打ち立てたこれまでの記録である33.5%の定格効率を上回り樹立されたものです。
このモジュールには、ボーイング・スペクトロラボによる40%の高効率太陽電池セルとアモニクス専有のCPV技術が使用されています。
・米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)、CPV 集光型太陽光発電システム AMONIX 7700の劇的な進化をアピール-----ソフトエネルギー、2011/03/09
アモニクス社は、2012年にコロラドで30MWpのAlamosa Solarプロジェクトで、自動追尾型集光型太陽光発電ユニットAmonix 7700が492台採用され、合計30MWpが稼動中です。発電所として大規模なシステムを現実に稼動させていること、そしてさらに行為率とコストでも進化をみせる集光型太陽光発電所のさらなる展開に内外から高い関心が集まっています。
プレスリリース / アモニクス、April 29, 2013
・アモニクス、NRELでの試験で太陽光発電効率の世界記録を樹立
-----image : 同リリースより
"集光型太陽光発電(CPV)システムの設計・製造をリードするアモニクスは本日、直射太陽光の36%以上を電力に変換することに成功したと発表しました。アモニクスの最新世代のCPV技術を示すモジュールの屋外試験が、今年2月後半から4月にかけて実施されました。この期間中の2013年3月14日に、アモニクスのモジュールは36.2%のピーク運転効率を達成しました。この時のDNIは876 W/m2、気温は16°C、瞬間風速は1 m/sで、2012年5月にアモニクスが記録していた34.2%のピーク効率を上回りました。試験期間全体については、アモニクスのモジュールは国立再生可能エネルギー研究所(NREL)から屋外定格効率34.9%の評価を得て新たな世界記録を打ち立てました。これは、集光型太陽光発電の国際的な標準運転条件に従って900 W/m2、気温20°C、風速2m/sで達成されたものであり、やはりアモニクスが2012年5月に打ち立てたこれまでの記録である33.5%の定格効率を上回りました。このモジュールには、ボーイング・スペクトロラボによる40%の高効率太陽電池セルとアモニクス専有のCPV技術が使用され、世界記録の性能を実現しています。
この成果の背後には太陽電池モジュールの効率で世界をリードしてきたアモニクスの長い歴史があり、当社は2012年5月に太陽エネルギーの3分の1以上の変換に初めて成功し、2011年にモジュール効率30%を初めて達成した企業でもあります。
アモニクス創業者で最高経営責任者(CEO)のVahan Garboushianは、次のように述べています。「アモニクスの専有技術プラットフォームにより、CPVシステムの性能改善を急速に進めることが可能となっています。過去2年間に達成してきた進歩はすべて同一世代の40%セルによるものであり、セル・モジュール間の変換効率は90%を超えるこれまでにない水準に達しています。セル効率で進められている改善と当社のモジュール技術のさらなる進歩により、今後も効率をさらに高めていきます。」
.......... "
関連
・Amonix / CPV SOLAR POWER GENERATOR: AMONIX 7700
- AMONIX ACHIEVES WORLD RECORD FOR PV MODULE EFFICIENCY IN TEST AT NREL 04/25/2013
"Concentrator Products
Evolution of multijunction Technology
Multijunction Solar Cells Explained
Frequently Asked Questions"
Amonix CPV Solar Installation Timelapse
(AmonixSolar,2013/03/26)
-----image : 上記ビデオクリップより
・Wikipedia : Alamosa Solar Generating Project
参考エントリー
・住友電工、200kWpの集光型太陽光発電装置(CPV)および5MWhの大型蓄電池などの実証運転を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/30
・産業技術総合研究所、米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)と共同で、集光型太陽光発電システムの発電性能の検証実験へ-----ソフトエネルギー、2010/07/01
・集光型太陽光発電 CPV / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/07/15より更新中
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