中国電力、広島県で維持流量を利用した140kWポンプ逆転水車、高野発電所を稼動
中国電力は、広島県庄原市高野町の神野瀬川の高暮ダムの維持流量を利用した140kWの高野発電所を稼動しました。最大使用水量は0.53m3/s、有効落差49.1mで、最大出力 140kW、期待される発電量は約100万kWhで、一般家庭300世帯分の年間使用電力量に相当するとのことです。
神野瀬川の高暮ダムには、昭和20年に建設された既存の神野瀬(かんのせ)発電所があります。神野瀬発電所は、水路式で出力は20,000kWです。
既存水力が存在するダムにおいて、まるで落穂ひろいのように設置される放水を利用した小さな発電所の建設のポイントは、いかにコストを下げるかです。今回の140kWの高野発電所では、建設コストの低減を図るため、汎用品のポンプの水車を逆方向に回転させることで発電を行う「ポンプ逆転水車」を中国電力では初めて採用したとのことです。
-----image : Googleマップで、中国電力 高野(たかの)発電所 を表示
プレスリリース / 中国電力、平成25年4月10日
・高野たかの発電所の営業運転開始について
"..........平成24年4月から広島県庄原市高野町において,高野発電所の建設工事を進めてまいりましたが,本日,営業運転を開始しましたのでお知らせします。
今後は,本発電所の安定運転に努めるとともに,引き続き,既設水力発電所の出力増強や維持流量発電所の開発など,再生可能エネルギーである水力発電の利用に積極的に取り組んでまいります。1.発電所概要
発電型式 ダム式(維持流量発電)
最大出力 140kW
最大使用水量 0.53m3/s
有効落差 49.1m
発電所所在地 広島県庄原市高野町
水系・河川名 江の川水系 神野瀬川
年間発電電力量
(見込み) 約100万kWh
(一般家庭300世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量 約700t-CO2/年
総工事費 約2億円.発電所の特徴
(1) 当発電所は,既設の神野瀬かんのせ発電所高暮こうぼダムから常時放流している水流を利用する維持流量発電所※です。本発電所により,これまで未利用だった水力エネルギーの有効活用が図られます。
(2) 発電電力量は,一般家庭約300世帯の年間使用電力量に相当する約100万kWh,二酸化炭素削減効果は,約700t-CO2/年を見込んでいます。
(3) 建設コストの低減を図るため,従来の水車に代えて,汎用品のポンプに水を流し,ポンプ内の水車を逆方向に回転させることで発電を行う「ポンプ逆転水車」を当社で初めて採用しました。
3.主要経緯
平成23年3月22日 地元へ建設申入れ
平成24年4月16日 建設工事開始
平成25年4月10日 営業運転開始
※ 水力発電に際しては,下流河川の自然環境,水利使用および漁業等に支障を与えないよう必要な流量を優先して放流し,残りの河川流量の中から許可された最大取水量以下で取水しています。この優先放流量を利用する水力発電所を「維持流量発電所」といいます。
-----image : 添付資料高野たかの発電所の概要[PDF:341KB]より
.......... "
" 発電開始 昭和20年2月(1945年)。 形式 ダム水路式。 出力 20,000kW 。使用水量 20.00m3/s。 落差 121.08m。 高暮ダムから地下送水道は約3.7kmで神之瀬峡の西側の山中を通っています。"
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