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”だれがクリーンエネルギーのトップランナーなのか?” 2012年版公開 - Pew Charitable Trusts

アメリカ合衆国フィラデルフィアに拠点を置く、独立した非営利、非政府組織(NGO)のThe Pew Charitable Trustsが2013年4月17日に公開した、「2012年版 だれがクリーンエネルギーのトップランナーなのか? - Who's Winning the Clean Energy Race? 2012 Edition 」は、2009年の初版以来今回の2012版で4回目となる、クリーンエネルギーの市場や各国の展開に関するリポートです。
 今回の「2012年版 だれがクリーンエネルギーのトップランナーなのか? 」によると、世界のクリーンエネルギー部門は、間違いなく発展しているものの、世界経済の影響などで停滞を経験しているとのことです。

 先日公開された、 IEAの最新リポート「Tracking Clean Energy Progress 2013」と、ほぼ同じ傾向を示すリポートとなっています。

世界は再生可能エネルギーへの取り組みを先延ばし - IEAの最新リポート-----ソフトエネルギー、2013/04/18


 Pew Charitable Trustsのこのリポートのデーターは、当ブログでも引用が増えているブルームバーグ NEFが収集したものが利用されているとのことです。

 具体的には、

「 新市場が誕生して再生可能エネルギー容量が成長した結果、地理的、技術的な変化が進んでいる。同部門は2012年に弾力性を示し、発電容量で記録的な88ギガワット(GW)が追加登録されたが、投資水準は2690億ドルで2011年から11%減少した。G20諸国の中で5位にある日本は、2011年に福島第一原子力発電所の被災後の原子力エネルギーに代わるエネルギーを開発する国家的努力が弾みを付けたことから再び台頭している。日本のクリーンエネルギーへの投資は、ほぼすべて太陽光発電部門で73%増の163億ドルとなり、発電容量にして2GW余りを付加した。

 日本は太陽光発電投資で4番目に高い水準(157億ドル)を実現し、1年および5年の投資の伸び、つまり投資密度と新しいクリーン発電容量でトップ10入りした。風力発電部門では、5億ドルが投資された。

 G20諸国の中では、中国が米国から首位を奪い返し、2011年より20%増の651億ドルを投資し、G20の総投資額の30%を占めた。中国は風力、太陽光、その他再生可能エネルギーへの投資誘致のリーダーとしての地位を確立し、ほかのどの国よりも多い総容量152GWとなった。

 米国はこの部門の投資額で2位に落ち、37%減の356億ドルとなった。ドイツはインセンティブを抑えたことで、投資額が27%減の228億ドルとなった。それでも太陽光発電容量で7.5GWが付加され、これはG20では最も大きな容量となった。

 南アフリカはG20では最速成長中の市場となり、投資額は2011年の3000万ドル以下から2012年には43億ドルに伸びた。南アフリカの太陽光部門は2012年に43億ドルの投資を誘致し、これは全体投資額の80%を占める。残る11億ドルは風力発電部門に向けられた。急速な投資の伸びによって南アフリカは、イタリア、英国、インドに次いでクリーンエネルギー投資先として9位に立場を占めた。」

 これまでの2009年から20012年までの過去の版と読み比べると興味深い結果がでてきそうです。ちょっと時間をかけて読んでみたいと思います。


プレスリリース / Pew Charitable Trusts,2013.4.17(共同通信PRワイヤー版)
再生可能エネルギーの発電容量増、投資減 NGOのPewリポート

Pewreportwho
-----image : 「Who's Winning the Clean Energy Race? 2012 Edition」カバー

"非営利NGO組織The Pew Charitable Trustsが17日公表した調査研究によると、世界のクリーンエネルギー部門は、新市場が誕生して再生可能エネルギー容量が成長した結果、地理的、技術的な変化が進んでいる。同部門は2012年に弾力性を示し、発電容量で記録的な88ギガワット(GW)が追加登録されたが、投資水準は2690億ドルで2011年から11%減少した。G20諸国の中で5位にある日本は、2011年に福島第一原子力発電所の被災後の原子力エネルギーに代わるエネルギーを開発する国家的努力が弾みを付けたことから再び台頭している。日本のクリーンエネルギーへの投資は、ほぼすべて太陽光発電部門で73%増の163億ドルとなり、発電容量にして2GW余りを付加した。

2011年水準と比較してクリーンエネルギー投資が11%減となったことは、とりわけスペイン、イタリア、ドイツなど多くの国でインセンティブプログラムが抑えられたことも一部起因している。他の国では中国、南アフリカなど多くに国で、クリーンエネルギーに対する支援継続が記録的な投資水準につながった。再生可能エネルギーの施設設置は、11%余り増の88GW伸び、それによって風力、太陽光、その他技術の価格削減に反映した。

Pewのクリーンエネルギー・プログラム担当ディレクターのフィリス・カッティノ氏は「クリーンエネルギーの動向は、世界経済の中でこの台頭部門の現行の弾力性を示している。日本の再台頭はまたクリーンエネルギー技術に対する民間投資先として、世界的な投資水準の強化に貢献した。昨年から日本で際立って伸びたことで、われわれは日本の国民が原子力発電に代わるものとして特に太陽光発電でなど、クリーンエネルギーを推進したいと望むことで投資の伸びが続くことを期待している。日本はまた、電気自動車技術のリーダーになる努力を続けており、そのことでクリーンエネルギーの今後の投資にとって良い前兆となる」と語った。

▽クリーンエネルギー開発レース
日本は太陽光発電投資で4番目に高い水準(157億ドル)を実現し、1年および5年の投資の伸び、つまり投資密度と新しいクリーン発電容量でトップ10入りした。風力発電部門では、5億ドルが投資された。

G20諸国の中では、中国が米国から首位を奪い返し、2011年より20%増の651億ドルを投資し、G20の総投資額の30%を占めた。中国は風力、太陽光、その他再生可能エネルギーへの投資誘致のリーダーとしての地位を確立し、ほかのどの国よりも多い総容量152GWとなった。

米国はこの部門の投資額で2位に落ち、37%減の356億ドルとなった。ドイツはインセンティブを抑えたことで、投資額が27%減の228億ドルとなった。それでも太陽光発電容量で7.5GWが付加され、これはG20では最も大きな容量となった。

南アフリカはG20では最速成長中の市場となり、投資額は2011年の3000万ドル以下から2012年には43億ドルに伸びた。南アフリカの太陽光部門は2012年に43億ドルの投資を誘致し、これは全体投資額の80%を占める。残る11億ドルは風力発電部門に向けられた。急速な投資の伸びによって南アフリカは、イタリア、英国、インドに次いでクリーンエネルギー投資先として9位に立場を占めた。

▽市場およびテクノロジーの変化
新興市場に向かう動向を反映して、クリーンエネルギー投資は西欧から東洋に移り始めている。アジアおよびオセアニア地域は9年連続成長を続け、2012年にはクリーンエネルギーの有力な地域投資先となり、16%増の1010億ドル、世界的投資額の42%を占めた。対照的に、欧州と米国では政策の不確実さから、投資は欧州、中東、アフリカで22%減、米州では31%減となった。

クリーンエネルギー投資はまた、テクノロジー面での変化が進んでいる。2年連続して、太陽光技術は大きな利ざやからほかのどんな技術より大きな投資を呼び込み、2012年にはこの部門で1260億ドルが投資されたが、これはG20全体で58%を占め、中国、欧州、米国が太陽光発電投資向けのトップ市場だった。

風力発電は過去10年のほとんどすべての期間クリーンエネルギー投資の大半を占めてきたが、G20全体では投資額が14%減少となったものの、なお727億ドルを誘致した。G20の中では、風力発電投資額は14%減となり、中国、ドイツ、インド、ブラジルなど歴史的に大きな市場で減少が目立った。しかし、英国、米国では風力エネルギー投資が勢いを見せ、米国では風力発電容量にして記録的な13.6GWという大きな増加を見せた。これは関連する生産税控除に期限切れが不明瞭になったことで拍車がかかった。米議会は年度末の時点で、米国における風力発電産業に対してこの重要な税法上の優遇策を2013年まで延長するよう更新した。

風力、太陽光発電の価格減少が続いたことは、世界で設置されているクリーンエネルギー容量を648GWまで高めることを促した。記録的な風力発電容量48.6GW、太陽光発電容量31GWが2012年に展開された。設置済み104GWの太陽光発電容量は、2009年の水準の4倍となる。米国では、再生可能エネルギー源は、2102年に新たな発電容量の49%を占め、一方欧州ではその70%が再生可能エネルギーである。
.......... "

関連
Who's Winning the Clean Energy Race? 2012 Edition-----Pew Charitable Trusts,Apr 16, 2013

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Who's Winning the Clean Energy Race? 2012 Edition
"Review our previous research on private clean energy investment:

2011 edition
2010 edition
2009 edition " )

WHO’S WINNING THE CLEAN ENERGY RACE? 2012 EDITION-----Bloomberg New Energy Finance,18 April 2013





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