クリーンエネルギーの潜在力の大きさは、あなたの予想を超えている - ブルームバーグ NEF
石油や天然ガスといった化石燃料と再生可能エネルギーの”力”を比較する際に、再生可能エネルギーのさまざまなメリットが正当に評価されていないということは、以前から認識されてきました。今回、ブルームバーグ NEF(ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス)の新たな分析により、クリーンエネルギーの潜在力が石油・ガスに匹敵することが判明したとのことです。
このリポートのタイトルは、「RENEWABLE RESERVES: TESTING THE CONCEPT FOR THE US AND BRAZIL」(再生可能エネルギーの潜在力:米国とブラジルのエネルギーコンセプトを再考)で、米国およびブラジルの風力発電およびバイオエネルギープロジェクトを長期的価値を考慮し、エネルギー的な価値を再評価した結果、ブラジルの既存の再生可能エネルギープロジェクトのエネルギー資源量が、同国の確認石油・ガス埋蔵量の 5 分の 2 を上回る量に達することが明らかになった。
さらに、ブラジルよりも多くの石油・ガス資源を保有している米国においても、既存の風力発電およびバイオエネルギープロジェクトのエネルギーが、化石燃料の潜在力の約 7 分の 1 の規模に相当すると分析したとのことです。
これらの計算は、太陽光発電、地熱発電、水力発電が入っていない。これらの分野を含めると、米国とブラジルの再生可能エネルギーの推定潜在力はさらに増加するとのことです。
世界的に再生可能エネルギー、クリーンエネルギーの分野への期待が高まる中で、本当のところどこまで期待できるのかといった懐疑論も根強い。したがって、化石燃料、再生可能エネルギー、そして、地殻変動リスクが無視できるレベルの国においては原子力がエネルギーの選択肢として、応分の期待をこめて投資と開発が行われ続けるだろう。
3.11を契機にして顕在化した地殻変動リスクは、実際政治的なリスク判断の手に負える範囲にはない。科学的には、リスクを評価する歩みは以降開始したばかりで、心もとないのはみなさんもご存知の通りです。
となれば、、、。この状況下で、再生可能エネルギーについて、より長期的な基準で考えるというこのリポートは丁寧に読みたい。23ページあり、無料でダウンロードできます。
プレスリリース / ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス、2013年3月26日
・発表資料 / 予想を上回るクリーンエネルギープロジェクトの潜在力 - 19 March 2013 , Bigger than you think – The hidden reserves of clean energy projects
" ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの分析により、米国およびブラジルの風力発電およびバイオエネルギープロジェクトがもたらすエネルギー潜在力が石油・ガスに匹敵することが判明これまでのエネルギー分野の分析では、化石燃料の地下埋蔵量の長期的価値を計算してきた。しかし、再生可能エネルギー資産の場合は、年間供給能力と生産量を評価しており、潜在的な長期的生産量は考慮されていない。本日公開されたブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスの最新のリポートでは、米国とブラジルの「風力発電プロジェクト」と「バイオエネルギープロジェクト」を化石燃料の埋蔵量(潜在力)と同様の基準で評価し、その量が膨大であることが明らかになった。
『Renewable Reserves: Testing the Concept for the US and Brazil(再生可能エネルギーの潜在力:米国とブラジルのエネルギーコンセプトを再考)』と題するこのリポートでは、長期的な見込みエネルギー生産量において、ブラジルの既存の再生可能エネルギープロジェクトのエネルギー資源量が、同国の確認石油・ガス埋蔵量の 5 分の 2 を上回る量に達することが明らかになった。米国はさらに多くの石油・ガス資源を保有している。同リポートでは、米国でも既存の風力発電およびバイオエネルギープロジェクトのエネルギー資源が、化石燃料プロジェクト潜在力の約 7 分の 1 の規模に相当すると分析している 1。
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これまで、産業界、投資家、政策立案者には、再生可能エネルギープロジェクト同士の比較や、再生可能エネルギープロジェクトと化石燃料プロジェクトとの比較を行うための共通の方法がなかった。石炭・石油・ガス業界では、特定の確実性レベルに基づいて分類された量を基に、容積単位で資源や潜在力を評価している。これに対し、再生可能エネルギープロジェクトは、年間生産能力を用いて表されるのが一般的である。この方法では、これらのプロジェクトで長期的に見込まれるエネルギーの寄与度はわからない。さらに、再生可能エネルギープロジェクトの技術的および経済的な成熟度やエネルギー生産量に関する確実性レベルを表す一貫した方法もない。例えば、未確認の化石燃料資源に適用される割引方法に相当する、未開発の再生可能エネルギー資源の標準的評価方法がない。
この調査では、それぞれの開発段階に基づいて再生可能エネルギーを「商業プロジェクト」や「潜在的商業プロジェクト」とみなして数値化・分類するシンプルな方法を採用した。プロジェクトレベルでデータを分析し、このコンセプトを米国およびブラジルの風力発電およびバイオエネルギーセクターに適用した。さらに化石燃料の推定埋蔵量と比較するため、結果をメガワット時から 100 万石油等価バレル(BOE)単位に変換した。
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リポートの全文は、次の URL からダウンロード可能。
http://about.bnef.com/white-papers
/renewable-reserves-testing-the-concept-for-the-us-and-brazil/1 この調査では、太陽光発電、地熱発電、水力発電分野のプロジェクトの潜在力はカバーしていない。これらの分野を含めると、米国とブラジルの再生可能エネルギーの推定潜在力はさらに増加する。
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関連
・RENEWABLE RESERVES: TESTING THE CONCEPT FOR THE US AND BRAZIL-----19 March 2013
-----image : 上記サイトから入手できるリポート「RENEWABLE RESERVES: TESTING THE CONCEPT FOR THE US AND BRAZIL」のカバー
" A report by Bloomberg New Energy Finance, commissioned by BP
A report by Bloomberg New Energy Finance, commissioned by BPPlease click here to download the full report.
Executive Summary
With the growing importance of renewable energy in the global energy mix, it is increasingly common to compare renewable and fossil fuel energy sources. Yet many comparisons only consider the capacity and output of renewables today, rather than their potential contribution over future decades. It is also often difficult to compare renewables projects with each other on a clear and transparent basis. As a basis for comparison across energy systems, this report describes the concept of renewable reserves and the result of a simple renewable reserves classification methodology as applied to the wind and bioenergy sectors in the US and Brazil.
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