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JNCグループ、QBotix社のロボット制御・駆動のユニークな太陽光自動追尾架台の実証実験を開始

 JNCグループの千葉ファインケミカルは太陽光発電事業への参入を発表、さらにQBotix社のロボット制御方式のユニークな太陽光自動追尾架台の実証実験を開始するとのことです。
 QBotix社のユニークな太陽光自動追尾架台は、最大300kWpまでの太陽光発電システムを1台のロボットが管理します。具体的には、複数の2軸で太陽を追尾できる架台をつなぐモノレールの上を太陽の追尾を計算する頭脳と調節用のモーターを備えた自走式のロボットが巡回します。この方式では、精緻に太陽光を追尾できることはもちろん、駆動用モーターをロボットのみがもつことで、従来の一般的な追尾システムと比べて設備が簡便で故障しにくい特長があるとのことです。
実証実験は、2013年4月に開始し、日本の風土の適否(耐候性)や発電量などから本設備の事業性が検討されます。発電量は二軸の太陽光追尾により、固定型に比べて15-40%の向上が見込まれるとのことです。

 動作の様子は、YouTubeで見つけた下のビデオクリップをみるとよくわかります。このビデオクリップでだいたいのロボットの一架台毎の移動と調整時間は10秒です。1台のアレイに、5kWp程度つけられるとして、300kWpで60架台。1回の巡回に要する時間は、10秒×60架台で、600秒で10分です。結構スピーディです。ロボットは、巡回毎か一定巡回ごとに充電ステーションで充電をする必要があるということですが、充電時間を30分として、1日6回程度は方向を変えて太陽の動きを追うことができる計算になります。(これは、当しな研のかってな計算です。

QBotix Tracking System

(EdGunther、2012/09/04)

 追尾式の架台はコストと風の影響が問題になることがあります。それらをクリヤーできれば、面白いシステムといえるかもしれません。
 

プレスリリース / JNC、2013年03月11日
太陽光追尾型発電設備の実証実験開始について

Qb
-----image : 同リリースより

" JNC株式会社(略)の子会社である千葉ファインケミカル株式会社(略)は、太陽光追尾型発電設備の実証実験を開始します。

再生可能エネルギーに対する社会的要請が高まりつつあるなか、太陽光による電力はその重要性を増しています。

JNCグループは、環境・エネルギー分野を重要な事業ドメインとして位置づけ、九州地区における水力発電事業や、自動車・住宅用蓄電池に使用されるリチウムイオン二次電池用部材の製造販売等の事業を展開しています。
今般当社は、QBotix社(米国、CEO: Wasiq Bokhari)の技術を導入した太陽光追尾型の発電設備を、日本で初めて建設し実証実験を開始することを決定しました。

同社による技術は、支柱に設置された太陽光発電パネルをロボットが巡回し、パネルの角度を二軸で駆動させ精緻に太陽光を追尾できるユニークなもので、従来の一般的な追尾システムと比べて設備が簡便で故障しにくい特長があります。

実証実験は、2013年4月に開始し、日本の風土の適否(耐候性)や発電量などから本設備の事業性を検討するものです。発電量は二軸の太陽光追尾により、定置型パネルの約1.4倍を見込めるため、再生可能エネルギー法(FIT法)による買取電力価格の変動に対しても有効な発電設備として期待されます。

当社グループは、今後とも太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用による地球環境保全に貢献してまいります。

QBotixx社について
米国カリフォルニア州に本拠を置き、ロボット技術を用いた高効率な太陽光発電技術を開発している。
詳細は www.qbotix.com を参照ください。
.......... "

関連
QBotix

Qbotixsite
-----image : 上記サイト

/ QTS

Solar Symphony: The QBotix Tracking System™

(QBotix,2012/09/03)

太陽光発電事業の開始に関するお知らせ-----JNC、2013年02月28日

太陽光発電用途ポリシリコン事業からの撤退について-----JNC、2013年02月28日


参考
チッソ / 2011(平成23)年 JNC株式会社設立


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