関西電力、富山県で1900kW 新黒薙第二(水力)発電所の営業運転を開始
関西電力は、富山県で本年5月14日から進めてきた、1900kWの新黒薙第二(水力)発電所の営業運転を12月8日より開始すると発表しました。この新黒薙第二発電所は、既設の昭和22年より発電を開始している黒薙第二発電所(最大出力7600kW、)の取水堰堤、導水路、水槽、水圧鉄管等、既設設備を利用して新たに建設されたもので、関電では151カ所目の水力発電所になるということです。
今回建設された新黒薙第二発電所は、黒部ダム下流の黒部川に流れ込む支流である、黒部川水系の黒薙川に設置された水力発電所で、最大出力1900kWで年間の予想発電量は、約1,200万kWh/年でこれは、
一般家庭約3,300世帯の年間電気使用量に相当するということです。
プレスリリース / 関西電力、2012年12月7日
・新黒薙第二発電所の営業運転開始について
-----image(”参考3:新黒薙第二発電所の建設概要”) : 同リリースより-----
".....本年5月14日から新黒薙第二発電所の建設工事を進めてきましたが、明日12月8日に151箇所目の水力発電所として営業運転を開始いたします。 新黒薙第二発電所は、既設の黒薙第二発電所(最大出力7,600kW、昭和22年発電開始)の取水堰堤、導水路、水槽、水圧鉄管等、既設設備を利用して新たに建設したものです。 (平成22年2月26日発表済)最大出力は1,900kWで、年間の発電電力量は、約1,200万kWhを見込んでおり、CO2排出量を年間約5,000t※1削減することが可能となります。
当社は、今後も引き続き、水力発電をはじめとする再生可能エネルギーの開発推進に積極的に取り組み、その普及・拡大に貢献してまいります。
※1 平成23年度のCO2排出係数(0.414 kg-CO2/kWh)にて算定。
<参考1:新黒薙第二発電所 新設工事の工程>
平成24年 5月14日 工事着工
平成24年12月 8日 営業運転開始※2(予定)
平成25年12月 全工事竣工(予定)
※2 導水路拡幅の一部工事は継続中。<参考2:新黒薙第二発電所の概要>
所在地 富山県黒部市宇奈月町
水系・河川名 黒部川水系 黒薙川、猪頭谷川
発電方式 流れ込み式
最大出力 1,900kW(1基)
発電電力量 約1,200万kWh/年
(一般家庭約3,300世帯の年間電気使用量に相当)
最大使用水量 1.70m3/s
有効落差 142.13m
CO2削減量 約5,000t/年
(約770haの森林が1年間に吸収するCO2量に相当)
.......... "
コメント続き
黒部ダム周辺のダム、取水管の経路と発電施設のなりたちは複雑で下のリリースで公開されている図をみるだけで、その見事さに驚くばかりです。一度、トロッコ電車にのってみて回りたいところです。
関連
・新黒薙第二発電所(仮称)の新設について-----関西電力、2010年2月26日
-----image(”<別 紙1> 【黒部川水系イメージ図】 [PDF 123KB]”) : 上記リリースより
参考エントリー
・関西電力、河川維持流量を利用した最大出力490KW大桑野尻発電所の水力発電所の運転を開始-----ソフトエネルギー、2011/07/04
[ カテゴリー : 水力発電 ]
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