« 住友商事、インドネシアで55MW2基のウルブル地熱発電所の工事を完工 | トップページ | 三井化学ら7社、たはらソーラー・ウインド共同事業に着手。愛知県田原市で、メガソーラー 50MWp+風力6MW »

JFEエンジニアリング、6ヶ所合計40MWpのメガソーラーをもって、太陽光発電事業に本格参入

 JFEエンジニアリングは、全国各地の6箇所合計40MWpのメガソーラーをもって、太陽光発電事業に本格参入すると発表しました。特徴的なのは、5MWpのJFEソーラーパワー釧路以外は、すべてグループ会社の保有する土地であるということです。未利用なスペースの用途としての太陽光発電という文脈は、こと2012年の土地運用としては、有効な意味をもつものになっています。

 そして、今回の6件を皮切りに今後2013年度までに、これらの全国数十箇所の案件でトータル約200MW太陽光発電プラント受注を見込んでいるとのことです。

JFEソーラーパワー津
 三重県津市 3MWp 300万kWh/年 2013年 7月運転開始予定

JFEソーラーパワー釧路 
 北海道釧路市他 5MWp 500万kWh 2013年10月運転開始予定

JFEソーラーパワー倉敷 
 岡山県倉敷市 6MWp 500万kWh 2013年10月運転開始予定

JFEソーラーパワー多賀城
 宮城県多賀城市 3MWp 300万kWh  2013年12月運転開始予定

JFEソーラーパワー芳賀
 栃木県芳賀町 13MWp 1,400万kWh 2014年 4月運転開始予定

JFEソーラーパワー清水
 静岡市清水区 10MWp 900万kWh 2015年 1月運転開始予定

 上の”3MWp 300万kWh/年”といった記述は、設備容量(MWp)と年間発電量(kWh/年)です。これを見てみると、日照条件などでばらつきはあるものの、1MWpあたり100万kWh/年の発電量とだいたい考えてもよさそうです。ちょっと計算してみます。

 100万kWh/年 ÷ 365日 ÷ 1MW(p ) = 2.74...

 さらに、6ヶ所では、”40MW.....全地区で予想される年間の総発電量は約3,900万kWh”とのことですから、

 3900万kWh/年 ÷ 365日 ÷ 40MW(p ) = 2.67...

 以前、設備容量の2.7倍が日あたりの発電容量にあたるという計算を紹介したことがあります。荒々なら、この計算でメガソーラーもいけそうですね。便利な計算方法なので覚えておいてください。

 「設備容量(kWp)がわかっている場合、だいたい、その2.7倍が日あたりの発電量(kWh日)となる。」


プレスリリース / JFEエンジニアリング、2012年11月02日
太陽光発電事業に本格参入 国内6地区でメガソーラー発電所を建設・運営

Jef_201211pvproject
-----image : 同リリースより

"JFEエンジニアリング株式会社(略)は、これまでお客様の電力確保のニーズに応え、発電所建設に対するエンジニアリングを提供してきましたが、このたび太陽光発電において自らも電力供給事業に参入することにしましたのでお知らせします。

 具体的にはJFEグループの遊休地(5地区)および当社が再生可能エネルギーフロンティア地域として注目している道東地区の6地区で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設し発電事業を行います。グループの遊休地は、当社が保有する三重県津市、静岡県静岡市および宮城県多賀城市の3箇所とJFEスチール株式会社(略)が保有する岡山県倉敷市および栃木県芳賀町の2箇所、合計5箇所を活用します。また、全国有数の日照時間を誇る北海道釧路地区において、地元地権者の協力を得て発電事業を行います。

 当社は、これらの6地区トータルで約40MWの発電所を建設し、各地区の電力会社に全量を売電する予定です。全地区で予想される年間の総発電量は約3,900万kWhとなり、これは一般家庭の約10,700世帯分の年間電力消費量に相当します。併せて年間18,500t程度のCO2削減効果を期待できます。2013年7月の三重県津地区での発電開始を皮切りに2015年1月までに全地区で順次発電所を稼動してまいります。

 また、JFEエンジニアリンググループは引き続き太陽光発電プラントの建設にも注力いたします。全国各地に太陽光発電所建設計画が増えていく中、当社および子会社のJFEテクノス株式会社は、発電事業を行うお客様と協力して、電力会社との契約協議を進めております。今後2013年度までに、これらの全国数十箇所の案件でトータル約200MW太陽光発電プラント受注を見込んでいます。
.......... "

追加情報
JFEエンジニアリング、倉敷市で7MWpのメガソーラー発電所、鶴の浦ソーラーパワーを稼動開始-----ソフトエネルギー、2013/10/03


コメント続き
 さて、7月1日から施行された再生可能エネルギーの固定価格買取制度のメニューの中で、初年度ということで、買い取り価格が高くすぐに参入できる太陽光発電の大型案件が国内で目白押しです。下のようなリストを作っています。2013年になると、メガソーラーの規模ランキングは、大幅に改訂されそうです。

国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識 / http://matome.naver.jp/odai/2133594449875931201?page=2

 
おすすめエントリー
週刊GreenPost 47号 - しなやかな技術研究会 2012/11/5-9日版



ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
---しなやかな技術研究会のGoogleマップ2-----しなやかな技術研究会 まとめ

[PR]

|

« 住友商事、インドネシアで55MW2基のウルブル地熱発電所の工事を完工 | トップページ | 三井化学ら7社、たはらソーラー・ウインド共同事業に着手。愛知県田原市で、メガソーラー 50MWp+風力6MW »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JFEエンジニアリング、6ヶ所合計40MWpのメガソーラーをもって、太陽光発電事業に本格参入:

« 住友商事、インドネシアで55MW2基のウルブル地熱発電所の工事を完工 | トップページ | 三井化学ら7社、たはらソーラー・ウインド共同事業に着手。愛知県田原市で、メガソーラー 50MWp+風力6MW »