ソーラーフロンティア、カリフォルニアのCatalina Solar Projectに80MWpのCIS薄膜太陽電池を供給
ソーラーフロンティアは、EDFリニューアブル・エナジー EDF Renewable Energy がカリフォルニアの州カーン郡で開発・建設・運営する カタリーナ・ソーラープロジェクト Catalina Solar Project に80MWpのCIS薄膜太陽電池を供給すると発表しました。カタリーナ・ソーラープロジェクトは、全体では143.2MWpの太陽光発電所で、残りの61 MWpは、ファーストソーラー First Solar の CdTe薄膜太陽電池が採用されることが決まっています。
すでに、第一フェーズのファーストソーラー分の工事は開始され、今年の12月には完成し、第二フェーズは2013年の6月に設置が終わり、全体が完成する予定です。
来年の6月に143.2MWpのメガソーラー発電所が完成するとなると、世界で3番目という規模に収まりそうです。
・メガソーラー世界ランキング(100MWp以上) 再生可能エネルギー豆知識
カタリーナ・ソーラープロジェクトの架台には、全体かどうかわかりませんが、Unirac社の ISYS(TM) Ground Mount 2.0システムという架台が採用されています。写真でみると、基礎工事不要でH鋼の支柱を大地に打ちこ込み、架台を組んでいるようです。ヨーロッパなどでも採用されているパイルシステムと似ています。日本の状況には合わないかもしれませんが、メガソーラーの架台も大分簡略化されてきていますね。
ところでで、今回のリリースによるとソーラーフロンティアは、1GW太陽電池メーカーの仲間入りをするようです。世界中の太陽電池メーカーが一つのメルクマールとして目指している地点に到達しました。
プレスリリース / ソーラーフロンティア、2012年10月2日
・世界最大級の米太陽光発電所にCIS薄膜太陽電池80MWpを供給
"ソーラーフロンティア、全世界で累計設置を1GW達成間近
ソーラーフロンティア株式会社(略)は、CIS薄膜太陽電池モジュールを使った世界最大級の太陽光発電プロジェクトにおいて、80メガワットピーク(MWp)のソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池モジュールの供給を完了しましたのでお知らせいたします。今回の供給は、EDFリニューアブル・エナジー社(EDF Renewable Energy、旧エネクスコ)が米カリフォルニア州カーン郡で開発・建設・運営する143.2MWpの太陽光発電所(以下カタリーナ・ソーラープロジェクト)の一部です。第1段階である約50MWp分の設備は2012年末までに、残りの設備は2013年6月までに稼働を開始する予定です。同発電所で生産される電力は約3万5,000世帯分の年間使用量に相当し、毎年およそ7万4,000トンの温室効果ガスの排出が削減されます。
ソーラーフロンティア・アメリカズの最高執行責任者(COO)チャールズ・ピメンテルは次のように述べています。「ソーラーフロンティアの世界における累計設置量は、もう少しで1ギガワット(およそ原発一基分)に達する見込みです。当社のCIS薄膜太陽電池モジュールは、砂漠や熱帯、あるいは氷点下といったさまざまな気候で優れた性能を発揮することが実証されており、カリフォルニア州の気候に非常に適しています。また、実際の環境下での発電効率(kWh)が高いため、プロジェクトの経済性という点においても高い効果が期待できます。EDFリニューアブル・エナジー社が、ソーラーフロンティアとCIS技術を信頼してくださったことは、当社がアメリカ市場で今後も成長し続けるにあたって大きな自信になります。」
ソーラーフロンティアは、カタリーナ・ソーラープロジェクト向けの太陽電池モジュールの搬送に際し、受賞歴のある自社の梱包・輸送技術を用い、623基の輸送コンテナを使用しました。独自に設計された、スチールおよび樹脂製のパレットとリサイクル可能なプラスチック製の角材で梱包することで、コンテナ1基当たりの太陽電池モジュールの積載率は従来より約130%向上し、輸送におけるCO2排出量は10%以上削減され、それと同時にモジュールの破損率0.002%という極めて低い水準を実現しています。また、この新しい梱包技術により、現地での廃棄物は輸送した太陽電池モジュール1MWp当たりわずか5立方メートルに削減され、環境負荷の低減に貢献できます。
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・EDF Renewable Energy : Catalina Solar Project
-----image : GoogleマップでCatalina Solar Project建設予定地 より(一応EDF Renewable Energy社のプロジェクト地図を参考にプロットしてみましたが、こんな山の中? 元データーを信じられない、、、。この景色と合わない。)
・Unirac Awarded Contract for 110 MW Landmark Solar Generating Facility----- Unirac,July 17, 2012
"Unirac, Inc., has been awarded a contract by Bechtel Power Corporation to supply the ground mount system for the 110MW AC Catalina Solar Photovoltaic (PV) Project in Kern County in Southern California.
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The Unirac team has years of experience supporting developers and EPC companies in the successful construction of large solar projects. The Unirac ground mount solution, specifically engineered for the Catalina Solar project, combines its successful ISYS™
Ground Mount 2.0 with custom racking, resulting in an optimized total installed cost.
.......... "
- ISYS™
Ground Mount 2.0
-----image :上下とも、 ISYS(TM) Ground Mount 2.0より-----
参考エントリー
・米アリゾナの超200MWpメガソーラー、Agua Caliente Solarの姿-----ソフトエネルギー、2012/08/31
[ カテゴリー : 太陽電池 ]
・国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識
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