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日本写真印刷、色素増感太陽電池とバッテリー内蔵の照明「AKARIE」を開発、販売開始

 日本写真印刷は、色素増感太陽電池を組み込み、自ら発電し夜間になるとLED照明を点灯させるスタンド亜ローンな照明器具、「AKARIE」を開発、販売を開始すると発表しました。

 色素増感太陽電池は、次世代の太陽電池の一つとして、世界中で開発、研究が競うように行われています。世界でも屋内利用の機器への組み込みなどで実用化例はありますが、国内では珍しく、ある意味エポックメーキングな製品となります。

 この商品の値段、標準小売価格 200,000円が意匠費用込みとはいえ、その商品としての位置づけを表しています。今後の展開が類似の商品の価格の推移に現れ、一般的な商品となっていくのか、特異な製品のままで終わる(?)のかなどに注目しています。

プレスリリース / 日本写真印刷、2012年9月12日
色素増感太陽電池を使った照明「AKARIE」を開発、販売開始

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-----image : 同リリースより

"日本写真印刷株式会社(本社:京都市中京区)は、EneLEAF(島根県産業技術センターと共同で開発した色素増感太陽電池)を使ったオフグリッド照明器具「AKARIE」を開発、販売を開始しました。「AKARIE」は、日中に組み込まれたEneLEAFが発電し、夜間に内蔵のLEDが点灯する仕組みです。発電、蓄電、発光という3つの機能が組み込まれているため、設置する際にも電気工事が不要となります。また、EneLEAFの特長であるデザイン性のある豊かな色彩とシースルー素材を生かしており、点灯したLEDの光が製品表面の絵柄を幻想的に浮かび上がらせます。
なお、今回発売した「AKARIE」は株式会社王将フードサービス様(本社:京都市山科区)に初めて採用され、8月17日に新規開店した「東神奈川駅西口店(横浜市神奈川区)」に設置されています。
※AKARIEは日本写真印刷株式会社の商標です
※EneLEAFは日本写真印刷株式会社の登録商標または商標です
..........
「AKARIE」の仕様

製品名 AKARIE(アカリエ)
サイズ・重量 200mm(W)×200mm(D)×85mm(H)
3.7kg
充電時間・点灯時間 充電時間:約2時間(晴天時) 点灯時間:約15時間
※天候・デザインにより変化します
輝度 約10カンデラ
希望小売価格 200,000円(消費税抜き)
特長 ・表面の色素増感太陽電池が発電し、内蔵されたLEDが点灯するオフグリッド(独立型電源システム)仕様
・色素増感太陽電池のデザインについてはカスタマイズが可能(但し、一定の制約条件あり)
・設置の際に電気工事が不要
.......... "

関連
色素増感太陽電池の市場創出を目指した実証実験開始-----日本写真印刷、2012年9月12日


参考エントリー
NEDO、有機系太陽電池の実証5プロジェクトを採択。2010年代後半の実用化を目指した実証研究へ-----ソフトエネルギー、2012/07/10

-----GoogleでGreenPost関連サイトを横断検索した結果 : 色素増感-----

おすすめエントリー
週刊GreenPost 41号 - しなやかな技術研究会 2012/9/24-28日版

台風17号 (JELAWAT)&台風18号 (EWINIAR)についての情報 / 台風情報2012 #TY201217 #TY201218-----自然エネルギー、2012/09/28

科学技術振興機構らのグループ、アスベストを検出しソフトウェアで短時間にカウントできる新たな手法を確立-----ソフトエネルギー、2012/09/28

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瀬戸内市、錦海塩田跡地を利用し250MWpの巨大太陽光発電所の建設を計画

 瀬戸内市は、錦海塩田跡地を利用した250MWpの巨大太陽光発電プロジェクトを計画中です。今回、同市は6月に 錦海塩田跡地活用基本構想(平成24年6月26日)を定め、実施事業者の募集を行いました。
 そして、事業者を選出し9月12日に決定し、決定内容と今後の予定などを公開しました。500ヘクタールもの広大な錦海塩田跡地の活用のために採択されたのは、250MWpのメガソーラー、データセンター、エコロジカルなランドスケープを実現する親水公園等で、代表事業者は、東京都千代田区のくにうみアセットマネジメントです。
 プロジェクトにかかわる企業は、以下のとおりです。

ゴールドマン・サックス証券
自然電力
東洋エンジニアリング
日本アイ・ビー・エム
西日本電信電話
ジャーマン・インターナショナル

 予定では基本計画を詰め、来年の3月までに施行協定の締結へと進み。順調ならば、第1期の発電所の建設に着手し、2015年度の前半には、第一期の工事を終えたいとしている。
 完成すれば、まさに世界規模のメガソーラー発電所の誕生となりますが250MWpのすべてが完成するには、さらに多くの年月が必要と思われます。

瀬戸内市 : ■錦海塩田跡地活用基本計画提案競技の結果等について

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-----image : 瀬戸内市 : 錦海塩田跡地についてより

" ■錦海塩田跡地活用基本計画提案競技の結果等について 1.提案協議の結果  瀬戸内市では、錦海塩田跡地活用基本計画策定業務の委託先候補者かつ基本計画に沿って事業を実施する事業主体予定者を選定するため、跡地活用についての提案を公募しておりました。  多くの提案をいただいた中から、このたび、公共性の高いインフラを民間の力で整備するという先進的で新しい手法によって、メガソーラー発電事業を起爆剤として市内全域への波及効果が期待でき、メガソーラー以外にも地域の活性化、環境の保全、文化の振興といった地域事情に配慮しながら、将来的には250メガワットのソーラー発電を目指し、永続的な市の発展につながる提案を入選案とし、入選案の提案者を錦海塩田跡地活用基本計画策定業務の委託先候補者かつ基本計画に沿って事業を実施する事業主体予定者に決定しました。

応募登録件数 17件(7月31日午後5時締切)
提案件数 8件(8月23日午後5時締切)
入選案提案者 登録番号 9番 瀬戸内Kirei未来創り連合体
代表構成員所在および名称 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
くにうみアセットマネジメント株式会社
代表者名 代表取締役 山﨑 養世
連合体構成員 ゴールドマン・サックス証券株式会社
自然電力株式会社
東洋エンジニアリング株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
西日本電信電話株式会社
株式会社ジャーマン・インターナショナル
※詳細については、連合体構成員一覧表(PDF 58KB)のとおり

事業提案の概要
メガソーラー発電所 総出力250メガワット(最終目標)
データセンター
親水公園(エコロジカルランドスケープ)等
提案概要(PDF 4,475KB)

※事業提案の内容が、そのまま錦海塩田跡地活用基本計画になるものではありません。この提案の取り扱いについては、「今後の流れ」に記載のとおりです。
総事業費 656億円(プランA)、707億円(プランB)、861億円(プランC)
※プランA、プランB、プランCの違いは、地盤対策や安全安心の確保のため必要な追加施設の設置など、提案時には不確定な事項を推計することによるものです(「使用料」も同様)。
借受希望面積 400ヘクタール
使用料提案額 350円/㎡年(プランA) 400haの場合14億円/年
300円/㎡年(プランB) 400haの場合12億円/年
100円/㎡年(プランC) 400haの場合4億円/年
.......... "

関連
くにうみアセットマネジメント

国内最大250MWの太陽光発電所、IBMを含む7社が瀬戸内に建設へ-----スマートジャパン、2012年09月14日

追加情報
錦海塩田跡地における太陽光発電施設計画の開発許可について-----岡山県、2014年1月31日

"..........
申請者  
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
瀬戸内Kirei未来創り合同会社
..........
2 許可年月日 
平成26年1月31日
3 開発行為の内容
(1)開発区域 岡山県瀬戸内市邑久町尻海4382-3、同市牛窓町牛窓1099-3 外
(2)開発面積 4,947,157平方メートル
(3)目的 太陽光発電施設の建設
(錦海塩田跡地約500㏊のうち約260㏊に建設)
(4)工事予定期間 着工:許可の日から30日以内
完了:平成30年9月
.........."

コメント続き
 錦海塩田は、1971の塩田廃止まで東洋一の規模といわれた巨大な塩田でした。2010年に瀬戸内市が取得、その活用方法が検討されてきたようです。

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-----image : Googleマップ 錦海塩田跡地より

 錦海塩田跡地の広さが500haにも及びます。将来250MWpのメガソーラー施設が完成したとしても、世界一とはなりません。

メガソーラー世界ランキング(100MWp以上) 再生可能エネルギー豆知識

 上の記事でまとめてみましたが、世界には100MWp以上の大規模太陽光発電所が数箇所存在しています。

 国内のランキングでは、ダントツですが、それとて日本国内でも、数百MWクラスのものの計画もあります。現実化のタイミングしだいでは、国内一位もないかもしれません。

国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識

 とはいえ、国内でこれだけのフラットで日照条件のいい土地があることには驚きました。是非、成功例として現実化してほしいところです。


おすすめエントリー
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米オレゴン州に日本企業も参画し845MWのShepherds Flat風力発電所が完成

 アメリカ、オレゴン州に日本企業も参画し建設が進められてきた、シェファード・フラット風力発電所 Shepherds Flat Wind Farm が完成し、地元や関連企業の関係者が集まりセレモニーが開催されました。シェファード・フラット風力発電事業は、アーリントン近郊、オレゴン州の北部中央に位置するギリアム郡とモロー郡にまたがる30平方マイル(約80平方キロメートル)の広大な土地に展開する世界最大規模(アメリカで2番目)の風力発電所です。GEの2.5MWの風力発電機が338基立ち並ぶ姿をみたいと、まず、Googleマップで検索してみました。

Shepherds_flat_wind_farm
-----image : Googleマップ Shepherds_Flat_Wind_Farmより、下は一つの風力発電機の拡大-----
Shepherds_flat_wind_farm2

 壮観ですね。平坦で森もなく、乾いた草原がどこまでも広がっています。まさに、風力発電所建設の適地です。

 この事業には、日本関連では伊藤忠商事と住友商事の現地法人が参加、さらにGoogleやGEエナジーなどが加わったアメリカでも大きな事業で、こんごしばらくこの規模の大型案件はアメリカでも当分見られないだろうといわれている規模です。


プレスリリース / 伊藤忠商事、2012年9月25日
世界最大級の風力発電事業「ケイスネス・シェファード・フラット」本格稼働開始

News_120925
-----image("式典当日、関係者一同にて") : 同リリースより

"伊藤忠商事株式会社(略)が米国子会社のティア・エナジー社を通じて、ケイスネス・エナジー社、GEエナジー・フィナンシャル・サービス社、米国住友商事、グーグル社と共に米国オレゴン州にて進めている発電事業におけるケイスネス・シェファード・フラット風力発電所がこの度完工し、去る9月22日に関係者列席のもと現地にて完工式典が挙行されました。
.......... "

関連
Caithness Shepherds Flat Commences Official Operations; Becomes One of the World's Largest Wind Farms-----GE Energy,Sept. 22, 2012

Sumitomo Corporation of America

"Shepards Flat, Largest On-Shore Wind Farm in the World, Begins Operations
Arlington, Oregon, September 24, 2012 -- SCOA executives were on-site to mark the kick-off operations of Shepards Flat Wind Farm, one of the largest on-shore wind farms in the world, generating up to 845 MW of clean wind energy. SCOA joined co-owners, Caithness Energy, GE Energy Financial Services, Google and Tyr Energy, Inc., as Shepards Flat began operations in Oregon."(PDF)

Caithness Energy / Projects

"..........
Caithness Shepherds Flat
Caithness Shepherds Flat, LLC ("Shepherds"), an affiliate owned by Caithness Energy, LLC was created to develop, finance, construct, own and operate a wind power generation facility with capacity of up to 909 MW located immediately south of the Columbia River in north-central Oregon, on approximately 32,000 acres in Gilliam and Morrow counties.
When completed, Shepherds will be the largest wind facility in Oregon.
Shepherds has secured all land rights, interconnection and transmission rights and material permits (which are non-appealable) required for construction of its three phases. On August 14th, 2008, the Company entered into three long-term power purchase agreements with Southern California Edison.
In conjunction with Caithness Shepherds Flat is Columbia Wind, LLC, an affiliate owned by Caithness Energy, LLC which was created to develop, finance, construct, own and operate a wind power generation facility with capacity of up to 413 MW located immediately south of the Columbia River in north-central Oregon.
.......... "

Big Wind: 845 MW Shepherds Flat Wind Farm Marks Opening-----greentechmedia,SEPTEMBER 24, 2012

世界最大の風力発電事業「シェファード・フラット」への参画について-----伊藤忠商事、2011年4月19日

"伊藤忠商事株式会社(略)は、再生可能エネルギー事業の拡大を目指し、米オレゴン州で建設が進む世界最大の風力発電事業である、シェファード・フラット風力発電事業(845MW)に参画することとなりました。
 本件の総事業費は約20億ドル(約1,600億円)で、伊藤忠商事は子会社のティア・エナジー社を通じ、米国住友商事、グーグルとともに、3社で合計約5億ドルの投資を行います。ティア・エナジーは伊藤忠商事が北米で行うIPP事業の為の現地子会社であり、長期的な視点に立った投資を行っております。今後、本件開発を手掛けたケイスネス・エナジー社、GEエナジー・フィナンシャル・サービス社、及び今回新規に共同で権益を取得する米国住友商事、グーグル各社と、これまでの発電分野におけるノウハウを活かし、2012年の完工、その後の安定操業を目指し、尽力して参ります。

プロジェクト概要
 シェファード・フラット風力発電事業は、アーリントン近郊、オレゴン州の北部中央に位置するギリアム郡とモロー郡にまたがる30平方マイル(約80㎢)の土地をプロジェクト・サイトとし、2012年の完工後は、米国の一般家庭235,000戸以上の家庭に供給可能な電力を提供するとともに、およそ20万台の乗用車が年間に発生させるCO2量と同等の年間150万トンのCO2削減に貢献する事業となります。又、本件の電力は米電力大手のエディソン・インターナショナルの子会社で、カリフォルニアの電力会社であるサザン・カリフォルニア・エディソン社に、20年間の売電契約に基づいて供給されます。この電力供給は、サザン・カリフォルニア・エディソン社が掲げる再生可能エネルギーの利用向上に資するものとなります。
 本事業の建設は3つのフェーズからなり、合計338基のGEエナジー社の最新鋭2.5xl風力発電機を設置する風車建設のみならず、総延長95マイル(約152km)の道路敷設、送電グリッドに繋ぎ込む為の総延長167マイル(約267km)の送電線敷設を含みます。ケイスネス・エナジー社では、本件がオレゴン州に年間1,600万ドルの直接経済効果をもたらすと推測しています。GEエナジー社の2.5xl風力発電機は他のモデルより大型で、永久磁石を使って発電を行います。この発電機に用いられている技術は、発電機の効率性、信頼性及びグリッドへの接続性を向上させ、風力発電コストの低減を実現させるものです。

当社の意義
 伊藤忠商事は、2010年5月に、GEの会長兼最高経営責任者のジェフリー・イメルト氏と当社社長の岡藤正広が東京で面談した際、GEとの間で、「全世界の再生可能エネルギー分野の投資に関する業務提携」の覚書を締結致しました。この覚書に基づき伊藤忠商事はGEエナジー・フィナンシャル・サービス社と米オクラホマ州にて152MWのキーナン・ツー風力発電事業への共同投資を2010年10月に実現し、2010年12月には同発電事業への追加共同投資も行いました。シェファード・フラット風力事業は、伊藤忠商事とGEの間の覚書に基づく継続的かつ世界規模での再生可能エネルギー分野での投資協力を示す、2件目の案件となります。
 伊藤忠商事は発電事業分野を注力分野の1つと位置づけ、全世界で事業の拡大に積極的に取り組んでいます。特に北米においては、ティア・エナジーを通じ、全米で15ヶ所以上の発電所の経営や開発に携わっています。またアジア、中近東他地域においても開発を進めている他、日本においても北海道幌延にて2000年より風力発電事業に取り組んでいます。また、伊藤忠商事の北米子会社で、発電所向けに操業と保守のサービスを提供する最大手の会社であるNAES Corporationは、全米を中心に全世界で117ヶ所、総計33,500MWの発電所の操業と保守を行っております。
伊藤忠商事は、今後も再生可能エネルギーを活用する発電資産を含む発電分野への投資機会を積極的に追求して参ります。
.......... "

グーグル、今度は風力発電所に1億ドル出資-----AFP BB News,2011年04月19日

Shepherding the wind-----Google Official Blog,April 19, 2011

・Wikipedia : Shepherds Flat Wind Farm


参考
Shepherd's Flat Wind Farm to Arlington, OR.

(bigtallbiscuit, 2011/04/25)

AWEA、2009年風力発電産業に関するリポートを公開。それでも加速するアメリカの風力発電-----ソフトエネルギー、2010/04/27

アメリカの風力発電の導入量が一目でわかる地図 1999 - 2009 Animated Map / 自然エネルギー-----ソフトエネルギー、2009/07/28

[ カテゴリー : アメリカ ]

ワールドウォッチ研究所 Worldwatch Institute、風力発電を概観。2011年は、2005年の4倍。世界の43%は中国-----ソフトエネルギー、2012/06/04

[ カテゴリー : 風力 ]

追加情報
[FT]米風力産業に迫る補助金ゼロの逆風-----日本経済新聞、2012/10/1

".....世界最大の市場は中国で、国内産業の発達につれて、外国企業にはますます厳しい状況になってきた。米国は中国に次ぐ世界第2位の市場だ。設置された発電所の容量で見ると、昨年には中国国外のすべての風力投資の28%を米国が占めた。

 米国市場は急成長している。調査会社IHSによると、今年は約12.5ギガワット(GW)の発電容量が設置される見込みで、これまで最高だった2009年の10GWを上回る。
..........
米国市場はPTCに依存してきた。PTCは1992年に導入された税額控除で、それ以来、断続的に実施されてきたが、2005年以降は継続的に利用可能になった。この時期に米国市場は大ブームに沸き、現在送電網につながる風力発電設備の総容量の約85%が設置された。....."

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総合資源エネルギー調査会 基本問題委員会が9月18日に開催されました

 国が9月18日に革新的エネルギー・環境戦略を発表した直後の回となる、第32回基本問題委員会(資源エネルギー庁 審議会 : 総合資源エネルギー調査会)が開催されました。資料や録画も公開されています。注目の9月14日の革新的エネルギー・環境戦略の発表、直後に開催された議論で注目されました。是非ご覧ください。

資源エネルギー庁 審議会 : 総合資源エネルギー調査会
- 基本問題委員会について
 平成24年9月18日  第32回  録画映像(ニコ生録画) 配付資料

"第32回基本問題委員会
■配付資料
配付資料一覧・議事次第
基本問題委員会委員名簿
座席表
資料1-1 「革新的エネルギー・環境戦略」(国家戦略室提出資料)
資料1-2 「 平成24年9月14日(金) 第14回エネルギー・環境会議録(野田総理締めくくり発言部分抜粋)」(国家戦略室提出資料)
資料1-3 「革新的エネルギー・環境戦略 (概要)」(国家戦略室提出資料)
資料2 「世界のエネルギー地政学の変化と中東―そして日本の役割」(寺島委員提出資料)
資料3-1 「革新的エネルギー・環境戦略、とくに『原発ゼロ』に関する意見 枝野大臣『建設途中の原発』への建設継続容認発言への疑問」(飯田委員提出資料)
資料3-2 「より明確に『原発ゼロ』の実現時期と道筋を示し、核燃料サイクルを断念して、再生可能エネルギー・省エネルギー・気候変動対策の中長期目標の深堀を~『革新的エネルギー・環境戦略』の決定に対して~」(飯田委員提出資料)
資料4 「2030年代原子力稼働をゼロとする政府方針に対する意見」(柏木委員提出資料)
資料5 「政府方針への重大かつ深刻な懸念について」(槍田委員、榊原委員、田中委員、豊田委員、山地委員提出資料)
資料6 「原発ゼロのもたらす悪影響について」(豊田委員提出資料)
資料7 「2012年9月15日 日本経済新聞5面 」(橘川委員提出資料)
資料8 「第32回基本問題委員会・コメント」(中上委員提出資料)
参考資料1 「新しいエネルギー基本計画の策定に向けた国民からの御意見」 "
 
関連
資源エネルギー庁 審議会 : 総合資源エネルギー調査会 基本問題委員会 #politicsjp-----自然エネルギー

政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表しましたが、、え! 「参考文書」に降格ってどういうこと!?-----ソフトエネルギー、2012/09/19

政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を(決定)し発表しました-----ソフトエネルギー、2012/09/14


コメント続き
 忘れてならないことは、パブリックコメントでは、即ゼロが多数を占めていたということです。

エネルギー政策への国民の声”パブコメ”有効総数:88,280件。即ゼロと段階的ゼロを加えた”ゼロ”は87%-----ソフトエネルギー、2012/08/29

 また、実はこれ以前の小規模な意見募集(原子力委員会  原子力政策に対する国民の皆様からの意見募集結果について 平成23年9月27日)でも、直ちに廃止し、再生可能エネルギー等に転換すべきが、67%となっていました。

「資料第3号 原子力政策に対する国民の皆様からの意見募集結果について」 原子力委員会 新大綱策定会議(第6回)提示より-----とびっきりの未来 Project 50/2050、2012.07.09

 国民的議論の中でだれでもが参加できるパブリックコメントでは、すみやかな脱原発が支持されていたのです。
 しかし、政府が決めたのは2030年”代”での脱原発で、しかも再生可能エネルギーへの傾注は限定的です。国の新たな基幹産業を興すという気概は感じられないものです。

 さらに、この不十分な”原発ゼロ”政策であっても、原発推進の観点からは受け入れられないとする経済界や政党、電力関連団体や電力会社の強力な抵抗があります。まだ、この国のエネルギー政策は決まったのではなく、3.11の前よりはかなりましという状況にあるに過ぎず、元の木阿弥になってしまうという危険性を感じざるを得ない内容です。

 しかも、この内容であってさえ、政府は閣議決定を見送りました。エネルギー政策は、結局次期総選挙を経なければなんら変わらないようです。
 今回の出来事で脱原発を阻む力関係がわかりました。日本社会を変えるには、不断の注意と働きかけが必要です。

政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表しましたが、、え! 「参考文書」に降格ってどういうこと!?-----ソフトエネルギー、2012/09/19


関連2
新エネルギー戦略 具体的な基本計画の決定は当面見送り-----FNN News,2012/9/19

"2030年代の原発稼働ゼロを目指す新たなエネルギー戦略を受け、政府は、具体的な基本計画の決定を急ぐ予定だったが、当面見送られる見通しとなった。
経済産業省は、総合エネルギー調査会・基本問題委員会で、より具体的な数字や年次などを盛り込んだエネルギー基本計画を速やかに決定する予定だったが、18日の会議では、原発ゼロ派・維持派の双方から異論が相次いだ。
新日鉄・三村会長は「政策目標を明確にして、実現した場合の課題整理したうえで、あらためてわれわれや国民に示していただきたい」と述べた。
三村委員長は「2030年代に原発ゼロとするのか、努力目標に過ぎないのかがはっきりしないと具体策は決められない」と述べ、基本計画の決定を当面見送る考えを示した。"

参考エントリー
2012/9/14 政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表 再生可能エネルギー豆知識

原子力規制委員会が発足しました NRA=Nuclear Regulation Authority


おすすめエントリー
週刊GreenPost 41号 - しなやかな技術研究会 2012/9/24-27日版

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日米スマートグリッドプロジェクト、ロスアラモスで設備が完成し、本格的な実証運転を開始

 NEDOがとりまとめ日本企業が参加する日米スマートグリッド実証プロジェクトにおいて、ロスアラモス郡の実証サイトが完成、本格的な実証運転に入ったとのことです。
 完成した施設では、天候により発電出力が変動するPVを大量に配電線に連系(実証サイト内の電力使用に対し最大約75%のPV発電量)し、電力系統用大型蓄電池制御とデマンドレスポンス(需要家による電力消費の調整)を用いることにより、配電線の電気の流れを制御し、品質を確保するシステムの構築を行い、いわゆる需給調整などを行うということです。
 具体的なシステムは、太陽光発電所(日米それぞれ1MWpずつで2MWp)、0.8MWの鉛蓄電池、1MWのNAS蓄電池、見学することが可能なスマートハウスのモデルハウス、エネルギーマネージメントシステムなどが建設され、付近の2000戸のスマートメーターを備えた住宅も参加して、地域をあげスマートグリッドの実証実験が行われるということです。

 日本側は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がとりまとめ、以下のような参加企業の実施体制がとられているとのことです。

スマートグリッド・スマートハウス実証に関わる委託先:7社

東芝(スマートグリッド実証リーダー、μEMS、全体システム構築)
京セラ(メガソーラー構築、スマートハウス実証リーダー、HEMS)
伊藤忠テクノソリューションズ(PV発電予測)
シャープ(HEMS、スマート家電)
日本ガイシ(NAS電池システム)
日本電気(高速PLC、需給安定化装置)
日立製作所(電力系統用鉛蓄電池システム、メガソーラー用大容量PCS)

 スマートグリッド実証では、設置した1MW規模のPV由来の電力を、3つの配電線の接続を切り替えることによって導入比率を変化できる環境を構築。地域エネルギーマネジメントシステム(μEMS)により、蓄電池1.8MWやスマートハウスを含む一般需要家へのデマンドレスポンスを用い、PVの出力の変動を吸収しつつ配電線の電力潮流を既存電力システムと協調し最適に制御するシステムを構築し、実証するとのことです。
 また、スマートハウス実証では、3.4kWのPV、24kWhのリチウムイオン電池、ヒートポンプ給湯器といった蓄エネルギー機器、エアコンやLED照明などのスマート家電を導入し、μEMSから送られてくるデマンドレスポンス信号とPV発電予測量や宅内電力需要予測を考慮しつつ最適制御するホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)が構築され、見学などによる、プレゼンテーションも予定されているようです。


 アメリカ側は、 ロスアラモス国立研究所が中心となってこの実証実験が行われます。ロスアラモス国立研究所Los Alamos National Laboratory、LANL)といえば、第二次世界大戦中に、マンハッタン計画の中で原子爆弾の開発を目的として創設された研究施設として知られています。原子力エネルギーの開発の利用の歴史において、広島・長崎という民衆に対する無差別大量兵器の利用における投下側と被爆側という鮮烈な過去を、もつ両国がこの地で電力、エネルギーの共同研究を行うと知って、過去を思い出すと複雑な思いに駆られます。

 2010年の ロスアラモス国立研究所の記事のタイトルは「アトミックシティにおける、太陽光発電とスマートグリッドの実証プロジェクト」についての以下のような記事がありました。

Solar Smart Grid in the Atomic City-----Los Alamos National Laboratory - 1663 Science and Technology Magazine,November 2010
Los_alamos_national_laboratory2010_
-----image : 上記Newsより

 日米の原子力エネルギーの利用における、過去に触れることなく、さらっと研究内容にしぼって紹介されています。もっとも、最近の同研究所の研究内容をみると、原子力はそれほど目立ちません。それ以外の技術は表面上では紹介され、原子力は隠されているだけかもしれませんが、、、、

 今回の日米共同実証プロジェクトは、2014年の春までの予定で行われます。続報があれば、また紹介してみたいと思います。


プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDO、2012年9月18日
ロスアラモス郡のスマートグリッド実証サイトが始動

Nedo_n_usdoesmartgrid2012
-----image : 同リリースより

" 米ニューメキシコ州で日米共同実証プロジェクト

 NEDOが、米国ニューメキシコ州において同州政府等と共同で取組んでいる日米スマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡の実証サイトが完成、本格的な実証運転に入りました。同州におけるスマートグリッド実証プロジェクトは、NEDOが海外で実施するスマートコミュニティ事業の最初のケースで、アルバカーキ市の実証サイトが既に運転を開始しています。
 ロスアラモス郡のサイトは、天候により発電出力が変動するPVを大量に配電線に連系(実証サイト内の電力使用に対し最大約75%のPV発電量)し、電力系統用大型蓄電池制御とデマンドレスポンス(需要家による電力消費の調整)を用いることにより、配電線の電気の流れを制御し、品質を確保するシステムを構築し、実証します。本実証の要素を組み入れたいわゆる需給制御は世界でも最先端なスマートグリッド実証です。
 実証運転に先立ち、9月17日14時00分(現地時間)に実証サイトで運転開始式を行ないました。
 運転開始式には、NEDO古川一夫理事長およびロスアラモス郡でのスマートグリッド実証の委託先リーダー企業である株式会社東芝/佐々木則夫社長、スマートハウス実証の委託先リーダー企業である京セラ株式会社/前田辰巳副社長はじめ本事業に関係する委託先企業、ニューメキシコ州Susana Martinez知事、ロスアラモス国立研究所Charles F. McMillan所長らが出席いたしました。

1.実証事業の概要
(1) ニューメキシコ州における日米スマートグリッド実証事業
 本事業は、NEDOが米ニューメキシコ州政府および米連邦政府エネルギー省(DOE)傘下の国立研究所(ロスアラモスおよびサンディア)などと協力して行うスマートグリッドの共同プロジェクトです。
 NEDOは、同州政府が州内5カ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキ市の2カ所で連携、2009年度から2013年度まで予算額約48億円(ロスアラモスサイト約30億円、アルバカーキサイト約18億円)でスマートグリッド実証を展開。新エネルギーの導入拡大、省エネルギーの推進に向け、日本国内で培ってきた優位な技術(系統用大型蓄電池、エネルギーマネジメントシステム等)を実証し、世界各国で急速に概念整理が進むスマートグリッドの標準化活動へ参画すること、また日本のスマートグリッド関連技術の海外への展開を目的に、日米共同事業として本実証事業を進めています。

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-----image[”ロスアラモスサイトとアルバカーキサイト(米国ニューメキシコ州 引用:Google map)”] : 同リリースより
 本事業は、出力が不安定な再生可能エネルギーが大量に配電系統へ導入された場合の課題を解決するために、〔1〕蓄電池とデマンドレスポンスを組み合わせた太陽光発電の導入比率が高い配電系統におけるスマートグリッドの実証、〔2〕デマンドレスポンスを行う都市の構成要素としてのスマートハウスの実証(太陽光発電の予測と電力系統側からのデマンドレスポンス信号を考慮した世界最高水準のシステム)、〔3〕スマートグリッドの中でデマンドレスポンスを行う構成要素としてのスマートビルの実証(太陽光発電による変動の吸収、また非常時(停電など)に自立運転が可能な、世界でも稀にみる低炭素・高品質電力供給システムを有する高機能ビル)を行います。
 これにより、デマンドレスポンス効果の定量的な把握とともに、デマンドレスポンス効果を加味したうえで、太陽光発電の変動吸収に必要となる蓄電池容量を明らかとする等により、同環境における最適なスマートグリッドの構築が可能となります。また、本実証データを活用することによって、他地域へ新たに展開する際に最適なシステムの設計が可能となり、迅速な展開に繋げていくことが期待できます。

(2) ロスアラモス郡における実証内容
 本年5月17日にアルバカーキ市の実証サイトが実証運転を開始したのに続き、ロスアラモス郡の実証サイトでは、NEDOから委託された11社※が、スマートグリッド実証とスマートハウス実証を行ないます。
 スマートグリッド実証では、設置した1MW規模のPV由来の電力を、3つの配電線の接続を切り替えることによって導入比率を変化できる環境を構築します。本環境を最大限に活用し、地域エネルギーマネジメントシステム(μEMS)により、蓄電池1.8MW、スマートハウスを含む一般需要家へのデマンドレスポンスを用い、PVの出力の変動を吸収しつつ配電線の電力潮流を既存電力システムと協調し最適に制御するシステムを構築し、実証します。
 また、スマートハウス実証では、3.4kWのPV、24kWhのリチウムイオン電池、ヒートポンプ給湯器といった蓄エネルギー機器、エアコンやLED照明などのスマート家電を導入し、μEMSから送られてくるデマンドレスポンス信号とPV発電予測量や宅内電力需要予測を考慮しつつ最適制御するホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を構築し、実証します。

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-----image(”米国ニューメキシコ州における日米スマートグリッド実証事業 ロスアラモス郡での実証事業の概要”) : 同リリースより
..........
※)ロスアラモス郡における事業に関わる委託先:11社(両事業に関わる会社を1社としてカウント)
・スマートグリッド・スマートハウス実証に関わる委託先:7社
株式会社東芝(スマートグリッド実証リーダー、μEMS、全体システム構築)、京セラ株式会社(メガソーラー構築、スマートハウス実証リーダー、HEMS)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(PV発電予測)、シャープ株式会社(HEMS、スマート家電)、日本ガイシ株式会社(NAS電池システム)、日本電気株式会社(高速PLC、需給安定化装置)、株式会社日立製作所(電力系統用鉛蓄電池システム、メガソーラー用大容量PCS)

・実証から得られるデータマネージメントおよびデータを活用した総括研究に関わる委託先:8社
アクセンチュア株式会社、伊藤忠商事株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、京セラ株式会社、株式会社サイバーディフェンス研究所、株式会社東芝、日本電気株式会社、株式会社日立製作所
..........
)JSCA(ジャパン・スマートコミュニティ・アライアンス)は、スマートコミュニティ構築に向けて業界の垣根を越えて経済界全体としての活動を企画・推進するとともに、行政ニーズの集約、障害や問題の克服等の共通課題に取り組むために平成22年4月に設立した団体。事務局はNEDOが務める。
2.運転開始式出席者
.......... "


関連
米ニューメキシコ州でスマートグリッド実証を開始―サイトが完成、17日に運開式―-----NEDO、2012年5月9日

".....(1)日米スマートグリッド実証事業および運開式について
 本事業は、NEDOが米ニューメキシコ州政府および米連邦政府エネルギー省(DOE)傘下の国立研究所(ロスアラモスおよびサンディア)などと協力して行うスマートグリッド※の共同プロジェクトです。NEDOはニューメキシコ州政府が、州内5カ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキ市の2カ所で連携し、スマートグリッドに関する実証を展開します。新エネルギーの導入拡大、省エネルギーの推進に向け、日本国内では実証研究が難しい技術(デマンドレスポンス、屋外における高速PLCによる通信等)を実証し、世界各国で急速に概念整理が進むスマートグリッドの標準化活動へ参画すること、また日本のスマートグリッド関連技術の海外への展開を目的に、日米共同事業として2009年度より実証事業を進めて参りました。....."

ロスアラモス郡のスマートグリッド実証サイトが始動-----京セラ、2012年09月18日

Los Alamos National Laboratory
- Lab signs Smart Grid modeling and simulation agreement Mar. 8, 2010

Los Alamos Adds Brains to Its Electric Grid-----ABQ journal,Sep 17, 2012

"The Los Alamos system includes:
♦ A 2 megawatt solar photovoltaic array
♦ Massive back-up battery storage system
♦ A demonstration “smart house” with intelligent appliances and energy systems that people can tour
♦ New meters on 2,000 homes for real-time monitoring of electric consumption
♦ Central command-and-control center to run the network"

・Wikipedia : ロスアラモス国立研究所

Los_alamos_national_laboratorygoogl
-----image : Googleマップ : ロスアラモス研究所より

NEDOのスマートグリッド戦略を聞く!(1):始動する新プロジェクト----WBB Forum、2010-03-17

関連2
Los Alamos Smart Grid

(ladpu,2012/09/19)

Los Alamosnm - Official County Web Site : Los Alamos Smart Grid - DPU-NEDO Demonstration Smart Grid Collaboration

追加情報
2030年までに、40%以上を再生可能エネルギーで賄う計画のハワイで、日米スマートグリッドが稼動-----ソフトエネルギー、2013/12/19

関連エントリー
経済産業省、スマートグリッドに関する国際標準化ロードマップについて資料、タイムテーブルなどを公表-----しなやかな技術研究会、2010/02/09


参考エントリー
北九州市のスマートコミュニティ創造事業。デマンドレスポンス実証試験実施中。変動料金制も-----ソフトエネルギー、2012/06/06


おすすめエントリー
週刊GreenPost 41号 - しなやかな技術研究会 2012/9/24-27日版

週刊GreenPost 40号 - しなやかな技術研究会 2012/9/18-21日版

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IHI、工場排水や地熱由来の温水に対応した出力20kWの小型バイナリー発電装置を開発、2013年商品化

 IHIは、工場排水や地熱由来の温水に対応した送電端最大出力20kWの小型バイナリー発電装置を開発したと発表しました。
 今回、開発してきたパッケージタイプ小型バイナリー発電装置において、70℃~90℃程度の温水から所定通りの発電が行えることを確認し、工場排水や地熱由来の100℃未満の温水で発電できるヒートリカバリー“HRシリーズ”のプロトタイプを発表、2013年度からの販売開始を目指すということです。

 バイナリー発電装置は、100℃未満の工場排水や地熱などで沸点の低い媒体を蒸発させてタービン発電機を作動させるもので、IHIの今回のモデルでは、作動媒体として、オゾン破壊係数ゼロで、地球温暖化係数が低く、安全性の高いフッ素系媒体を利用しているということです。製品はパッケージ化され、最大送電端出力20kW
(電源系統 200V系/400V系)で、商用電源に接続可能な系統連系機能を標準装備し、即系統連携可能になっています。プロトタイプ機のサイズは、W*D*H:2000×1400×1600mmと非常に小さく、配管も温水を少量のまま発電に利用することを可能する小型バイナリー発電装置となっています。温泉で、工場で手軽に利用できる手軽なサイズ、取り扱い規模という画期的な装置になっているようです。


プレスリリース / IHI、2012年9月19日
送電端最大出力20kWの小型バイナリー発電装置を開発

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-----image(”上-小型バイナリー発電装置「ヒートリカバリー“HRシリーズ”」プロトタイプ外観、下-タービン発電機外観”) : 同リリースより-----
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" ~設置が容易なパッケージタイプで、系統連系も可能~

 IHIは、発電した電力を商用電源に接続可能な系統連系機能を有する送電端最大出力20kWのパッケージタイプ小型バイナリー発電装置を開発してきましたが、このたび、70℃~90℃程度の温水から所定通りの発電が行えることを確認し、商品化への目途が立ちました。

 バイナリー発電装置は、100℃未満の工場排水や地熱などで沸点の低い媒体を蒸発させてタービン発電機を作動させるものです。これまで未利用であったエネルギーを活用し、低位熱からのエネルギー回収および有効利用による“省エネ”、または再生可能エネルギーから発電することによる“創エネ”への適用が期待されています。

 当社が開発した小型バイナリー発電装置『ヒートリカバリー“HRシリーズ”』は、従来のバイナリー発電装置にはない、20kWという小型タイプで、発電に必要な温水量が少ないため、これまで熱エネルギーの回収が難しいとされてきた、工場などで分散して排出されている100℃未満の温水を、集約せずに少量のまま発電に利用することを可能にした、画期的な装置です。
 まとまった温水が排出される工場では、本装置を複数台設置し、温水を各装置に分散させて発電することも可能で、メンテナンス時には一台ずつ停止して他の装置で発電することにより、発電装置の稼働ロスを最低限に抑えることができ、効率の良い運用を可能とします。
 また、商用電源に接続可能な系統連系機能を標準装備することで、発電した電力の品質を上げ、工場の一部で使用するだけでなく、電力の用途を広げるとともに、将来、制度が整備された場合においては、余剰電力の売電にも対応可能な仕様になっています。

 バイナリー発電には必須となる、本装置の心臓部であるタービン発電機には、当社の自動車用・舶用ターボチャージャや産業用コンプレッサ事業を通じて培ったターボ機械技術と、増速機等を使用せず直接動力を伝達するダイレクトドライブ技術を融合し、高効率化の実現による発電性能の向上を図っています。

 今後、当社では、送電端最大出力20kWのバイナリー発電装置として、様々な業種の工場などに向け、2013年度からの販売開始を目指すとともに、更なるラインナップの拡充を図り、お客様の様々な省エネ・発電のニーズに対応していきます。

<小型バイナリー発電装置の概略構成>
1. 発電方式:オーガニックランキンサイクル(*1)により100℃未満の温水からの発電が可能
2. 作動媒体:オゾン破壊係数ゼロで、地球温暖化係数が低く、安全性の高いフッ素系媒体(*2)を使用
3. タービン発電機:ラジアルタービンと高速発電機を直結したダイレクトドライブ構造
4. パッケージ:バイナリー発電のシステムをワンパッケージに収め、さらに商用電源への接続を可能にする系統連系機能を標準装備

<小型バイナリー発電装置の特長>
1. 小規模・小型:幅:約2m、奥行き:約1.4m、高さ:約1.6mとコンパクト(プロトタイプ機)
2. 容易な取付け:温水出入口と冷却水出入口配管、電源系統の接続だけで非常に簡単
3. 静粛・低振動:タービン発電機は直結構造であるため騒音も少なく、装置の振動もほとんど無い
4. 操作性、起動性:タッチパネルですべての操作と内部状態の確認が可能。温水と冷却水を流して起動するだけで、自動で発電開始

*1 オーガニックランキンサイクル:沸点の低い有機媒体を作動媒体として用い、蒸発/液化のサイクルを繰り返し、蒸発した作動媒体でタービン発電機を作動させるもので、低位熱からのエネルギー回収に有効な手法です。

*2 作動媒体については、電気事業法の小型バイナリー発電設備の更なる規制緩和が期待されていますが、現在の規制緩和対象であるか否かに関わらず、最も環境にやさしく、安全と考えられる媒体を採用していく予定です。
.......... "

関連
IHI小型バイナリー発電装置“HRシリーズ”
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-----image(”IHI小型バイナリー発電装置『ヒートリカバリー〝HRシリーズ″』のサイクルシステム図”) : 上記サイトより

".....主な仕様
方式 オーガニックランキンサイクル
対応熱源 温水(100℃未満)
作動媒体 フッ素系媒体*
最大送電端出力 20kW
電源系統 200V系/400V系 (系統連携可能)
寸法(プロトタイプ機)
W:2000×D:1400×H:1600

*作動媒体については、電気事業法の小型バイナリー発電設備の更なる規制緩和が期待されていますが、現在の規制緩和対象であるか否かに関わらず、最も環境にやさしく、安全と考えられる媒体を採用していく予定です......"

追加情報
IHI、最大送電端発電出力20kWのパッケージタイプ小型バイナリー発電装置を発売-----ソフトエネルギー、2013/07/30

地熱発電(廃棄熱発電等用)小型バイナリー発電ユニット カタログ 発行!-----自然エネルギー、2013/05/29

地熱発電(廃棄熱発電等用)小型バイナリー発電ユニット カタログ


参考エントリー
神戸製鋼所の小型バイナリー発電システム、別府と湯布院の温泉に導入へ-----ソフトエネルギー、2012/07/13

JFEエンジニアリング、福島県土湯温泉における温泉バイナリー発電の事業化調査に着手-----ソフトエネルギー、2012/02/07

2/22まで 環境省、温泉資源の保護に関するガイドライン(地熱発電関係)案に対する意見を募集-----自然エネルギー、2012/02/07

環境省、松之山温泉における87kWバイナリー温泉発電設備の実証施設の開所式を実施-----ソフトエネルギー、2011/12/19

川崎重工と九州電力、250KW小規模地熱バイナリー発電設備実証試験を開始-----ソフトエネルギー、2011/09/01

岩手県八幡平市と日本重化学工業、地熱エンジニアリング、JFEエンジニアリング、八幡平で地熱発電事業化に関する協定を締結-----ソフトエネルギー、2011/07/19

新潟県松之山温泉でバイナリー地熱発電の実証研究が行われます-----ソフトエネルギー、2010/04/23

環境省、平成22年度再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査の結果を公表-----ソフトエネルギー、2011/04/22

[ 温泉、地熱、地中熱 ]


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JAXAとNSIDC、北極海海氷の面積が観測史上最小記録を更新と発表-----自然エネルギー、2012/9/21

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分子科学研究所、1種類の有機半導体に自由にp型、n型を形成する技術を発表

 分子科学研究所は、1種類の有機半導体において、不純物を極微量加えるドーピングによって、自由自在にn型化(電子が電気伝導を担う)、および、p型化(ホール(正孔)が電気伝導を担う)することに成功しました。

 具体的には、これまでp型しか示さないとされてきた有機半導体の代表であるフタロシアニンで、n型を。また、これまでn型しか示さないとされてきた有機半導体のC60でp型を。つまり、その両方について、p型、n型を自由にコントロールできることを示したことにより、すべての有機半導体について、シリコンで日常的に行われているような、ドーピングによるpn制御、pnホモ接合太陽電池が作製できることを実現したということです。

 これは、原理的にすべての有機半導体について、シリコンのような無機半導体で日常的に行われているような、ドーピングによるpn制御により、単独薄膜によるpn接合太陽電池が作製できることを意味し、より自由でフレキシブルなセル設計が可能となるということです。

 有機薄型セルは、安価ですが、屋外における日光の堅牢度に問題があるなどの課題があります。多様な設計が可能になることで、これらの課題の克服にも寄与するのでしょうか? 分子科学研究所は、今回の技術を応用し、実用化レベルの10-15%の光電変換効率を実現することを目指すということです。

プレスリリース / 分子科学研究所、2012年09月07日
1種類の有機半導体による太陽電池の作製が、全ての有機半導体で可能になった!  -フタロシアニン単独薄膜におけるpnホモ接合形成-

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-----image(”図2 作製したセルの構造。(a) 炭酸セシウム(Cs2CO3)をドーピングしたフタロシアニンの単独膜セル。(b) 酸化モリブデン(MoO3)をドーピングしたフタロシアニンの単独膜セル。(c) 炭酸セシウム(Cs2CO3)ドーピング層と酸化モリブデン(MoO3)ドーピング層を積層したホモ接合セル。光電流が発生する赤線で囲んだ界面がセルによって異なることが分かる。”) : 同リリースより

"フタロシアニン単独薄膜におけるpnホモ接合形成

[概要]
分子科学研究所の平本昌宏教授の研究グループは、有機半導体の代表であるフタロシアニンを、不純物を極微量加えるドーピングによって、自由自在にn型化(電子が電気伝導を担う)、および、p型化(ホール(正孔)が電気伝導を担う)することに成功しました。また、フタロシアニン単独薄膜におけるpnホモ接合有機太陽電池の試作にも成功しました。
 また、他の代表的有機半導体のほとんどについて、同様のpn制御ができる結果も得ました。これは、有機半導体エレクトロニクスを、pn制御を自在に行ってLSIなどをデバイス設計するシリコン無機半導体エレクトロニクスのレベルへと引き上げることになる成果です。
本研究は、JSTのCREST(研究領域名「太陽光を利用した独創的クリーンエネルギー生成技術の創出」)の一環として行われ、アメリカ物理学協会の発行する応用物理学の専門誌『AIP advances』の8月17日付(オンライン版)に掲載されました。

[研究の背景]
 有機太陽電池は、非常に低コスト、軽く、フレキシブルという特性があります。生活にとけこんだ多彩なカラー・デザインの有機太陽電池シートが2年程度で商品化され、屋根、壁、窓、自動車、ありとあらゆる場所に簡単に印刷・貼付け・ラッピング・塗布して、身近な社会全体に普及することが期待されています。この全く新しい、有機材料に特有の長所をもった太陽電池は、エネルギー問題解決の一翼を担うべく、次世代の太陽電池として産業的な応用が進みつつあります。
 実用化されている無機シリコン太陽電池では、すでに確立された半導体の科学に基づいて、望みの性能のセル(太陽電池)を作製できます。しかし、有機太陽電池については、有機半導体の基礎科学のレベルが全く不十分です。
 本グループは、すでに、フラーレン(C60)のpn制御(注1)とpnホモ接合(注2)太陽電池作製に成功しています(分子研プレスリリース2011年3月1日、分子研研究成果2011年10月4日)。今回のフタロシアニンは、これまでp型しか示さないとされてきた有機半導体の代表です。一方、C60はこれまでn型しか示さないとされてきた有機半導体の代表です。その両方について、p型、n型を自由にコントロールできることを示した今回の結果は、すべての有機半導体について、シリコンで日常的に行われているような、ドーピングによるpn制御、pnホモ接合太陽電池が作製できることを意味しています。

[研究の成果]
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[今後の展開及びこの研究の社会的意義]
 今回の結果は、原理的に、すべての有機半導体について、シリコンのような無機半導体で日常的に行われているような、ドーピングによるpn制御、単独薄膜によるpn接合太陽電池が作製できることを意味しています。これは、今後、有機半導体エレクトロニクスが無機半導体エレクトロニクスなみに発展するための、基礎的で必要不可欠な技術です。
 有機太陽電池においては、今回のドーピング技術によりpn制御を行うことで、より自由でフレキシブルなセル設計が可能となっていきます。今後、ドーピング濃度等のコントロールによって最適のセル設計が自由自在に行えるようになります。また、有機太陽電池は、今回のフラーレンとフタロシアニンに代表される、2種の有機半導体を共蒸着によって混合したバルクヘテロ層を用いないと、実用的な光電流が発生しないため、今回のpn接合技術を共蒸着膜に直接適用し、実用化レベルの10-15%の光電変換効率を実現していく予定です。
.......... "

関連
1 種類の有機半導体で太陽電池を可能に!……フラーレン(n型)をp型にすることに成功-----分子科学研究所、2010/11/03

"..........
最も優れたn型有機半導体として知られるフラーレンに、モリブデン酸化物をドープすることにより、p型にすることに成功した。平本グループは有機薄膜型の太陽電池の研究を進めているが、フラーレン分子(n型)とフタロシアニン分子(p型)の2種類の有機半導体を用いていた。今回、最も優れたn型有機半導体として、有機太陽電池に必ず用いられているフラーレン分子と、モリブデン酸化物とを同時に蒸着する共蒸着法によりモリブデン酸化物をドープしたフラーレンを作製し、物性を調べた結果、p型として働くことが世界で初めて明らかになった。この方法によれば、1種類の有機半導体のみを用いてn型、p型の両方を得ることができ、電池の電圧の起源となる内蔵電界を得られる。
.......... "

関連エントリー
分子科学研究所、真空蒸着法の新手法を開発。より効率よい有機薄膜太陽電池と有機トランジスタの開発に道-----ソフトエネルギー、2011/06/17

参考エントリー
NEDO、有機系太陽電池の実証5プロジェクトを採択。2010年代後半の実用化を目指した実証研究へ-----ソフトエネルギー、2012/07/10

分子科学研究所と総合研究大学院大学の開発チームは、ドーピング技術により、有機薄膜太陽電池の共蒸着膜の特性を、n型、絶縁体型、p型と自在に制御することに成功-----ソフトエネルギー、2011/09/21

東大とオーストリア・ヨハネスケプラー大学のグループ、世界最薄かつ最軽量の有機太陽電池の実現に成功-----ソフトエネルギー、2012/04/09

住友化学の技術とUCLAの研究、有機薄膜太陽電池の変換効率10.6%を達成-----ソフトエネルギー、2012/02/21

-----Google GreenPost関連サイト横断検索 : 有機 太陽電池-----


おすすめエントリー
週刊GreenPost 40号 - しなやかな技術研究会 2012/9/18-21日版

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政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表しましたが、、え! 「参考文書」に降格ってどういうこと!?

追加情報
コメント-振り出しに戻る、、、、か。原子力規制委員会(ホームページ)の船出までと第一回の会合での印象から感じたこの組織のブラックな姿(情報開示が不十分)から、再稼動ラッシュに向けての動きが予想されることを考えれば、かなり希望なき”振り出し”に思える。原発再稼動、原発政策堅持の勢力の力の範囲が見て取れたことぐらいがいい材料だが。次期総選挙に向けての材料とすることができるかは、わかりません。そろそろ、このエントリーへの情報追加は一旦やめるかも。(引き続きは、とりあえず、こちらをご覧ください。)


エネ政策、振り出しに 「原発ゼロ」閣議決定せず-----日本経済新聞、2012/9/20 1:48

"..........急ごしらえの原発ゼロ目標への反発が強く、戦略そのものの閣議決定は見送り、政策に修正の余地を残した。日本のエネルギー戦略の議論は事実上、振り出しに戻る。.........."

「原発ゼロ」新戦略、あいまい閣議決定 骨抜きのおそれ-----朝日新聞、2012年9月19日15時23分

原発ゼロ ズルズル後退 エネ環戦略 閣議決定せず-----東京新聞、2012年9月19日 13時54分

"<閣議決定> 大臣が参加する閣議での議案処理方法の一つ。合議体である内閣の意思決定となり、政府の方針となる。将来の内閣を含め内容の遂行に責任が生じる。このほか、閣議了解という手続きもあるが、本来は閣僚の権限で決定できる事項を内閣として確認するもので、閣議決定より拘束力は弱い。審議会の答申を披露するような場合は閣議報告となる。"

「原発ゼロ」時期盛り込まず、革新的戦略踏まえ政策遂行=古川担当相-----ロイター、2012年 09月 19日 12:49

"..........
古川担当相によると、閣議決定の文言は「今後のエネルギー・環境政策については、革新的エネルギー・環境戦略を踏まえて、関係自治体や国際社会等と責任ある議論を行い、国民の理解を得つつ、柔軟性をもって不断の検証を行いながら遂行する」となった。
.......... "

「原発ゼロ」閣議決定せず エネ戦略あいまいに-----日本経済新聞、2012/9/19 11:16

"..........
政府がこの日、閣議決定したのは「エネルギー・環境戦略を踏まえて、関係自治体や国際社会などと責任ある議論を行い、国民の理解を得つつ、柔軟性を持って不断の検証と見直しを行いながら遂行する」との基本方針のみ。
..........
古川戦略相は19日の会見で「今回は戦略を踏まえて具体化をはかる。そうした政策決定を見据えたものだ。決定内容を変えたものではない」と強調した。経団連の米倉弘昌会長は同日「いちおうは(原発ゼロ方針を)回避できたのかなと思う」と語った。
.......... "

「原発ゼロ」見直し=新エネ戦略、閣議決定見送り-政府-----時事通信、2012/09/19

"政府は19日午前の閣議で、2030年代の原発稼働ゼロを目指す「革新的エネルギー・環境戦略」を参考文書として扱い、閣議決定は事実上見送った。原発ゼロに反対する経済界や米国、原発を抱える自治体の意向に配慮した。新エネ戦略を踏まえエネルギー政策を遂行していくことは閣議決定した。
 新エネ戦略が参考文書にとどまることで、「原発ゼロ」方針が骨抜きになる恐れもある
.......... "(2012/09/19-10:55)

[新エネ戦略、閣議決定見送り=政府-----時事通信、2012/09/19

"古川元久国家戦略担当相は19日、新エネルギー戦略の閣議決定を見送ったことを明らかにした。(2012/09/19-10:25)"

]記事は削除され、上の詳報へ。

コメ-毎日とNHKが見送りの兆しを見逃がしていたようですね。見送り決定のようです。


・政府の新エネ政策 19日閣議決定-----NHK、9月19日 4時18分

"政府は、19日、新たなエネルギー政策について、2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう取り組むなどとした、関係閣僚による取りまとめを踏まえ、「不断の検証と見直しをしながら遂行する」と閣議決定することにしています。
今後、原発稼働ゼロにすることを閣議決定したのかどうかあいまいだなどという批判が出ることも予想されます。
......... "

コメ-これ9月19日 4時18分のNHK。閣議決定せずの報道は、確定報道ですらなかったようだ。毎日も閣議決定するとしている。さて、するのか、しないのか?


 当初のエントリーは以下、



 経過が、経過だっただけに、閣議決定するものだと考えていましたが、政府はそれも見送る方針だとか、、、。なんとまぁ。たった数日の”2030年代ゼロ”のエネルギー政策ですか、、、

エネ戦略の閣議決定、事実上見送り 参考文書で最終調整-----中国新聞、'12/9/19

"政府は18日、原発ゼロ目標を盛り込んだ「革新的エネルギー・環境戦略」に関して、19日の閣議で今後の対応方針だけを決定、新戦略自体は閣議決定を事実上見送り、参考文書とする方向で最終調整に入った。重要政策は文書全体を閣議決定するのが通例だが、原発ゼロ目標に懸念を示す関係自治体や米国などに配慮し、あいまいな決着を図る方向となった。
......... "

新エネ戦略 原発ゼロ事実上見直し 閣議決定を見送りへ-----MSN産経ニュース、2012/9/19

"..........通常、重要政策は文書全体を閣議決定するが、脱原発に対する経済界や労働界、立地自治体の強い反発に配慮した。新戦略の閣議決定見送りで、「原発ゼロ」目標は事実上見直されることになった。........."

原発ゼロ、矛盾噴出し後退  経済界から懸念の声-----日本経済新聞、2012/9/19

"政府がエネルギー・環境戦略を参考文書として位置付けを軽くするのは、原発ゼロ方針に対する内外からの反発を和らげる狙いがある。政府が新戦略で唐突に「2030年代の原発稼働ゼロ」方針を盛り込んだことで現行政策との矛盾が噴出し、米国やフランスなど海外から批判が殺到。経団連など経済3団体のトップも18日、共同記者会見で戦略の撤回を要求していた。

 政府は通常、重要政策は文書全体を閣議決定する。だが、原発ゼロ…"


 ということで、以下のエントリーのタイトルの決定は()でくくりました。

政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を(決定し)発表しました-----ソフトエネルギー、2012/09/14


 経済界からの反発に加え、アメリカなどからの懸念も伝えられ、圧力に屈した形です。自らの政治姿勢、方針をも覆す野田政治の混迷は深まるばかりです。

 さて、次のエントリーもここらで終えて、お役目ご免。

エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応

 新しい、クリッピングをNaverまとめで作りました。ここに今後の動きはクリッピングしていきます。今後ともご覧いただければ幸いです。

2012/9/14 政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表 再生可能エネルギー豆知識

 しかし、なんとまぁ。陳腐な経過を国民的議論と言ったのは野田政権ですが、それすらも軽視するとは、、、、。本当になんという政治の経過でしょうか。

参考エントリー
野田総理は、エネルギー・環境会議に出席。「原発に依存しない社会の一日も早い実現」を第一の柱とする「革新的エネルギー・環境戦略」 を決定-----自然エネルギー、2012/09/19


おすすめエントリー
週刊GreenPost 40号 - しなやかな技術研究会 2012/9/18-21日版

続きを読む "政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表しましたが、、え! 「参考文書」に降格ってどういうこと!?"

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洋上風力発電所で活躍する自己推進式ジャッキアップ船Seajacks Zaratanの姿

 洋上風力発電所建設で活躍するイギリスのSeajacks International社の自己推進式ジャッキアップ船、Seajacks Zaratanがシーメンスの3.6MW風力発電機 SWT-3.6-107、48基によって構成される172MWのガンフリート・サンズ 洋上風力発電所のメンテナンスに派遣され活躍したというプレスリリースを見つけました。
 自己推進式ジャッキアップ船は、海底に4本の柱を突き刺し、その柱を昇降することができます。風力発電機の取り付け、メンテナンスを行うための複数のクレーンや運搬&作業用のプラットフォームを備えています。今回派遣された、Seajacks Zaratanは、今年の春に建造された新船で、洋上風力発電所の建造からメンテナンスまで行う、洋上風力発電所建設に特化したプラットフォーム船です。GPSを利用して正確な位置で作業を行うことができるDP2 クラスの自動船位保持船です。名前のZaratanは、伝説の巨大な海亀の怪物の名前です。船の全長 x 巾は、81m X 41mで、最大9ノット/時で進むことができます。

 欧州の巨大な洋上風力発電所の建設には、こうした船が活躍しています。1週間に3基の巨大な風力発電機を据え付けることができます。ちなみに、今回メンテナンス作業を行ったガンフリート・サンズ Gunfleet Sands洋上風力発電所は、英国南東部Essex州の沖合7kmの位置にあり、水深は、15メートル以下の浅い海域だということです。こうした遠浅の条件が巨大な風力発電所を速攻で建設できる大きな好条件になっています。

 丸紅は、今回のガンフリート・サンズ Gunfleet Sands洋上風力発電所には、49.9%出資し、Seajacks International社に関しては産業革新機構とともに、英洋上風力発電設備据付の大手として買収を完了しています。
 条件の違う日本の洋上風力発電所の建設にはそのまま技術や経験が導入できないかもしれませんが、日本も洋上風力発電所の本格的な建設に着手するとみられる数年後からの動きには、参考になる外国での産業の”匂い”として、少なからず日本の企業と関連のあるこれらの事業に注目しています。


プレスリリース / Seajacks,August 14, 2012
‘Seajacks Zaratan’ successfully undertakes O&M work for DONG Energy

100_0261
-----image : 同リリースより

"Seajacks Zaratan, the newest addition to Seajacks’ self-propelled jack-up fleet, was contracted to perform Operation and Maintenance (O&M) work on the Gunfleet Sands offshore windfarm, jointly owned by DONG Energy (50.1%) and Marubeni Corporation (49.9%).

This was the first job for Seajacks Zaratan, which was delivered by Lamprell Energy in May of this year. The state-of-the-art vessel incorporates a fully-redundant DP2 propulsion system, a 2000m2 deck area and an 800T leg-encircling crane.

Seajacks Zaratan mobilized in Amsterdam and carried out the work at the Gunfleet Sands site, 7km off the coast of Clacton-on-Sea, in early August. After successful completion of this assignment, Zaratan is now back in the Netherlands preparing for the installation of, 80 monopiles, Transition Pieces and WTGs on the Meerwind offshore wind farm, which is located in Germany.

“This was an important milestone for Seajacks. Not only was this the first job for Seajacks Zaratan, but it was also the first O&M contract that has been awarded to Seajacks. We already have a successful track record working with DONG Energy, installing 97 of the 102 turbines at Walney. It was a pleasure to work with them again on this project.

Our company is currently recognised as being a leading installation contractor, and we are focused on developing our reputation as a leading O&M provider. With our fleet of self propelled jackups, we are well positioned to serve both installation and maintenance markets.”
.......... "

関連
Seajacks Zaratan

Dong Energy : Gunfleet Sands Offshore Wind Farm

MarineTraffic.com : SEAJACKS ZARATAN photos / 船舶詳細情報

丸紅、イギリスの172MWガンフリート・サンズ 洋上風力発電事業に出資を表明-----ソフトエネルギー、2011/09/06

丸紅と産業革新機構、英洋上風力発電設備据付の大手であるSeajacks Internationalを買収-----ソフトエネルギー、2012/03/21

追加情報
洋上風力発電所の作り方 Seajacks社自己推進式ジャッキアップ船 Leviathan篇-----自然エネルギー、2012/09/18

参考動画
BBC Gunfleet Sands Offshore Wind Farm 7km off Clacton On Sea Essex And North East Yorkshire

(anglianewseast, 2012/06/18)


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政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を(決定し)発表しました

追加情報
国家戦略会議、承認見送り=新エネ戦略、19日閣議決定へ-----ウォールストリート・ジャーナル(時事通信)、2012年 9月 18日 18:12

"政府は18日、国家戦略会議(議長・野田佳彦首相)を首相官邸で開いた。傘下のエネルギー・環境会議が14日に決定した2030年代に原発稼働ゼロを目指す「革新的エネルギー・環境戦略」について議論したが、民間議員から反対や疑問が出され、承認の議決は行わなかった。

 傘下会議の決定の承認を見送る異例の展開となったが、古川元久国家戦略相は政府として19日に戦略を閣議決定する方針を明らかにした。
.......... "

エネ戦略の閣議決定、事実上見送り 参考文書で最終調整-----中国新聞、'12/9/19

"政府は18日、原発ゼロ目標を盛り込んだ「革新的エネルギー・環境戦略」に関して、19日の閣議で今後の対応方針だけを決定、新戦略自体は閣議決定を事実上見送り、参考文書とする方向で最終調整に入った。重要政策は文書全体を閣議決定するのが通例だが、原発ゼロ目標に懸念を示す関係自治体や米国などに配慮し、あいまいな決着を図る方向となった。
......... "

 なんとまぁ、発表から4日で、減速。そして自ら国民的議論をでっちあげたが、即ゼロの圧倒的勢いに押され、限りなく”15%”に近い2030年”代ゼロ”をでっちあげ、そして、「閣議決定を事実上見送り、参考文書とする方向」と報じられました。いまここ、、、。明日19日にはどうなってしまうのか?

政府は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表しましたが、、え! 「参考文書」に降格ってどういうこと!?-----ソフトエネルギー、2012/9/19


 当初のエントリーは以下、


 政府は、9月14日の夕方、次期エネルギー政策となる、「革新的エネルギー・環境戦略」を発表しました。

国家戦略室 : 革新的エネルギー・環境戦略 / エネルギー・環境会議

"革新的エネルギー・環境戦略(平成24年9月14日エネルギー・環境会議決定)
”革新的エネルギー・環境戦略
平成 24 年9月 14 日
エネルギー・環境会議
.......... ”(PDF A4,p.20)
.......... "

20120914energy_politicsjp
-----image : 「革新的エネルギー・環境戦略」より目次

関連
エネルギー・環境会議-----首相官邸、平成24年9月14日

".....野田総理は本日の決定を踏まえ、次のように述べました。....."

「原発ゼロ」今夕決定へ 核燃サイクルは先送りに(12/09/14)

(ANNnewsCH,2012/09/14)

「2030年代原発ゼロ」決定 新設・増設一切認めず(12/09/14)

(ANNnewsCH, 2012/09/14)

【「革新的エネルギー・環境戦略」詳報(1)】-----東京新聞、2012/9/14-----【「革新的エネルギー・環境戦略」詳報(2)】

関連エントリー
エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応


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国家戦略室は、サイト「始めよう”グリーンエネルギー社会”」をオープン

 国家戦略室は、サイト「始めよう”グリーンエネルギー社会”」をオープンしました。グリーン成長戦略にのっとり、2020年のグリーンエネルギー社会の姿を描こうとしています。そしてピックアップされているのは、

 自分で発電しよう! (7/1日から始まった固定価格買取制度やガスコジェネなどに期待)、電力会社を自由に選ぶ!(電力自由化)、節電して儲けるって?(スマートメーター、デマンドレスポンス)、電気自動車は動く蓄電池になる!、家が、街がスマートになる!、新しい仕事や会社が生まれる!

 といったテーマです。いずれも、2012年の現在は、成果、機能すら描けていない、政策のバックアップのない内容ばかりに見えます。国としての基幹のエネルギーに育てなければいけないという、具体的な内容も危機感も感じられないものになっています。国家戦略とよべるものは、どこにも見ることができませんでした。
 

国家戦略室 : 始めよう”グリーンエネルギー社会
Greenenergy_gosite
-----image : 同サイトより
 - グリーン電力革命とは -
/ 自分で発電しよう! - 2020年私たちの暮らしはこう変わる

"家庭 家庭への太陽光パネルの設置は普通のことになり、マンションでも共用で設置するケースが増えています。
余剰電力は電力会社に販売(売電)し、春や秋には電気料金がマイナスとなる(お金が貰える)こともあります。
燃料電池(エネファーム等)を設置し、発電だけでなくお湯を沸かす(熱電併給:コジェネ)家庭も増えています。自宅で発電できると、万が一の停電時には非常用電源となるため、安心です。

企業 2012年に固定価格買取制度が設けられたため、通信キャリア、コンビニ、商社、太陽光パネルメーカー、建設会社など、これまで発電と無関係だった企業が、 続々とソーラーファーム事業に参入しました。学校、庁舎などの公的施設には、太陽光パネルの設置が義務付けられています。 金融機関と組んだ屋根貸し業が大きなビジネスとなり、工場や倉庫の屋根への設置が進みました。屋根を貸せば毎月の賃料が入る他、 20年後にはパネルが自分のものになります。
漁業組合は洋上ウィンドファームに、温泉組合は地熱発電に、工場はガスコジェネに投資し、売電で着実に儲けています。"

/ 電力会社を自由に選ぶ!
/ 節電して儲けるって?

"家庭 小売全面自由化を受けて料金メニューが多様化しました。各家庭にスマートメーターが導入され、時間帯別料金が標準になり、夜間へのピークシフトによる節約の意識が高まりました。
..........
企業 企業や自治体などが、デマンドレスポンス・プログラムに加入することが当たり前になりました。 ピークシフトのための対応マニュアルが整備され、発動日(ピークシフトを要請される日)は年間10日程度なので、仕事への影響もありません。
大きなオフィスビルや工場はガスコジェネを設置し、ピーク時にこれをフル稼働させることで、(高価な)購入電力を削減して節約しています。
.......... "

/ 電気自動車は動く蓄電池になる!
/ 家が、街がスマートになる!
/ 新しい仕事や会社が生まれる!

 
 これが、私たちの再生可能エネルギーの現状なのだと認識すべき内容だと感じました。政策的バックアップが描けない民主党としては、選挙前に描けたのがこの内容だったと考えると、選挙後のことも考えて、まだまだこの国の”グリーン成長”は、絵に描いた餅であることが実感できる内容でした。


 エネルギー政策の決定という重大な局面を迎える中で、”原発ゼロ”社会に正しく応答することなしに、既得権益を守ろうとする勢力の強い抵抗を意識させる動きが活発化しています。3.11に日本人が見たことは、来るといわれた地震という災厄が実際に来てしまう現実と、それに個人や企業、さらに長期的な防災の展望をもつべき国、行政が対応する能力を十分に備えていないということです。
 ”原発ゼロ”社会に正しく応答するとは、明るい未来を描いてみせることではなく、エネルギー資源の長期的な展望と調達リスクに対する国家的な展望を、少子高齢化、雇用・経済などのこの国がこれから直面する事態の上に現実的なグランドデザインを描く努力のことです。3.11で、原発の安全確保が実は技術よりも人に負うところが大きいということがわかりました。再生可能エネルギーについては、たとえば毎年1%増のような動きを数十年続けるねばり強い動きが必要です。まさに、あらたな事業や産業の創造を必要とします。国の戦略としても、原子力政策に投入された資金、人材などに匹敵する”投下”を必要とします。

 今回開設されたこのサイトを見て、次の選挙。これからの8年が実に重要な年月であることが実感できました。

参考
国家戦略室 : エネルギー・環境の国民的議論

エネルギー・環境戦略決定へ 首相らが詰めの協議-----47News、2012/09/14

"野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係閣僚は14日午前、首相官邸で「革新的エネルギー・環境戦略」の決定に向け、詰めの協議を始めた..........14日夕、閣僚によるエネルギー・環境会議を開き、新たな革新的エネルギー・環境戦略の決定を目指す.........."

エネルギー・環境戦略原案:政府「核燃サイクル維持」 30年代原発ゼロ併記-----毎日新聞、2012年09月13日

"将来の原発政策について、2030年代の原発稼働ゼロを目指す方針を明記する一方、実現方法の見直し規定を盛り込んだ。焦点の核燃料サイクル政策を巡っては、再処理事業を当面維持する方針を明示し、関連施設を抱える青森県などへの配慮を示す。

 原案では、「原発に依存しない社会の一日も早い実現」を掲げ、民主党が提言した▽原発の40年運転制限を厳格に適用▽新設・増設は行わない▽原子力規制委員会の安全確認を得たもののみ再稼働する−−の三つの原則を確認。太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入促進などを念頭に「30年代に原発稼働ゼロが可能となるよう、あらゆる政策資源を投入する」とした。

 ただ、原発ゼロの実現方法については「不断に見直す」との規定も盛り込み、安全性が確認された原発を当面「重要電源」と位置づけた。経済界などの反発にも配慮したもので、将来の政策変更に余地を残した。
.......... "


関連エントリー
エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応

固定価格買い取り制度 FIT(Feed-in tariff) 再生可能エネルギーまめ知識


おすすめエントリー
GreenPost 39号 - しなやかな技術研究会 2012/9/10-14日版

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ニュージーランドのWET-NZ社の20kWの波力発電装置、米オレゴン州で実証試験を開始

 海洋エネルギー開発の新たな中心地となりそうな米オレゴン州のニューポートNewport 沖に、ニュージーランドのWave Energy Technology(WET-NZ)社の波力発電システムが8月の終わりに搬入され、6週間のテスト運転がまもなく始まります。
 ニュージーランドのWave Energy Technology(WET-NZ)社は、ニュージーランドの波力発電開発のベンチャー企業で、2008年ころより同社の波力発電装置の実験をおこなってきました。今回、オレゴン州でテストされるのは、同社が実用モデルと位置づける40kWの半分の20kWの波力発電装置です。アメリカの大学などの参加する研究チームによりその働きが検証される予定です。
 その動きは、動画が公開されていますので、それで働きがわかります。結構単純な動きです。

Wave Energy Technology - New Zealand (WET-NZ)

(WavenergyNZ, 2011/01/31)

 オレゴン州は、アメリカの海洋エネルギー開発の中心になる可能性があります。日本も東北沖などで、海洋エネルギー開発の研究拠点を作るということです。是非、世界の先進地とも情報交換、交流をもって、現在後塵を拝している研究開発の動きを補っていただきたいところです。日本向きの技術の拾い出しなどにも注目しています。


News / Northwest Energy Innovations,August 23, 2012

Wetnzossm
-----image : 同リリースより
Steel in the Water!

"What a day! At 1625 on Wednesday afternoon, the ORCA divers, assisted by the OSU RHIB and the F/V Enterprise, pulled the retaining pins that lock the float on the WET-NZ. The afternoon was marked by a building 15-20 knot sea breeze, 4 – 6 foot swells, and a 2 foot wind chop, but that did not deter the deployment team as they worked to connect the umbilical from the WET-NZ to the Ocean Sentinel. Led by NNMREC-OSU’s Sean Moran and NWEI’s Justin Klure, the team worked diligently to complete the task.
..........
With the WET-NZ installed, the mooring system complete, and the umbilical to the Ocean Sentinel connected, yesterday was a huge success. A special thanks to all of the team for their hard work. Days like this can only happen with the collective talents of each person that was involved. We’d like to personally thank all of you that made this happen.
.......... "

関連
Wave Energy Technology(WET-NZ)
/ Our Technology
/ Projects

Wave energy test up and running on the Oregon coast-----Oregon Live,September 07, 2012


参考エントリー
オーシャンパワー・テクノロジー OPT のパワーブイ PB150×10基1.5MW波力発電所。オレゴン州で建設へ-----ソフトエネルギー、2012/08/28


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GreenPost 39号 - しなやかな技術研究会 2012/9/10-13日版

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東芝、神戸製鋼、慶大らは、南淡路市において風力と太陽熱と木質バイオマスのバイナリー発電のハイブリッドシステムの実証へ

 東芝、神戸製鋼所、慶應義塾大学は、兵庫県などが企画するあわじ環境未来島構想にそった計画として、南淡路市において、風力発電と太陽熱・バイオマスを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発に着手すると発表しました。バイナリー発電とは、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回すしくみです。今回は、太陽熱集積装置(設計等は未発表)と木質バイオマスによる火力を組み合わせて利用し、風力発電の電力とバイナリー側の安定した発電を可能にするシステムを開発するということです。
 
 三者の役割は、東芝は太陽熱集熱装置、および発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、本開発の全体の取りまとめを行います。慶大は東芝と共同で、風力発電の変動を抑えるソフトウエアを開発し、不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術開発を行うとともに、風力発電による電力の変動分を太陽熱集熱装置の出力に加算するシステムを開発します。また、神戸製鋼は太陽熱集熱装置と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの開発を行います。
 さらに、このシステムでは、温水の供給も可能だということで、電力と温水の供給を目的とした、風力発電、太陽熱利用、そして木質バイオマス火力のハイブリッドシステムの構築をめざすということです。

 風力発電は、南淡路市の既存の1.5MWの南淡風力発電所を利用するということです。

Minmiawaji15mw_windturbinemap-----image : Googleマップ 南淡路市 南淡風力より

 なお、システムの総工費は約6億8000万円で、その約半分を補助金として環境省から交付を受ける予定だとのことです。


プレスリリース / 東芝、2012年09月11日
風力・太陽熱・バイオマスを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発に着手

Zu
-----image(”今回の技術開発のイメージ”) : 同リリースより

"環境省公募の地球温暖化対策技術開発・実証研究事業に採択

 株式会社東芝(以下 東芝)、株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)と慶應義塾大学(以下 慶大)は、環境省が今年5月に公募した「平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業(補助事業)」に関して、「風車・太陽熱・バイオマスボイラを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発」の補助事業先に採択されました。

 今回開発するシステムでは、再生可能エネルギーである風力・太陽熱・バイオマスを熱エネルギー源として組み合わせ、沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回すバイナリー発電を行うことにより、自然条件の変化にかかわらず、安定した電力に加え、温水の供給を可能とすることを目指します。なお、本システムの総工費は約6億8000万円で、その約半分を補助金として環境省から交付を受ける予定です。

 風力・太陽熱などの再生可能エネルギーは、気象条件等によって発電出力の変動が大きく、送電網への影響が大きいことが課題となっています。
 今回の技術開発では、東芝は太陽熱集熱装置、および発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、本開発の全体の取りまとめを行います。慶大は東芝と共同で、風力発電の変動を抑えるソフトウエアを開発し、不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術開発を行うとともに、風力発電による電力の変動分を太陽熱集熱装置の出力に加算するシステムを開発します。また、神戸製鋼は太陽熱集熱装置と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの開発を行います。
 3者によるこれら技術開発により、自然条件の変化にかかわらず、安定した電力と温水の供給を可能とするシステムの開発を目指します。

 本システムは、兵庫県、洲本市、南あわじ市及び淡路市が推進する地域活性化総合特区「あわじ環境未来島特区」事業の一環として、南あわじ市に建設します。今年度は土地の整地などを行い、2013年度春から順次システムを据付稼働し、2014年度末まで実証試験を行います。風力発電設備は、1.5MWの既存の風力発電設備の出力を流用し、新たな風車建設は行いません。
 なお、地元自治体である兵庫県および南あわじ市から、本研究開発に関する協力を得る予定です。

今回の事業概要について

1.研究期間:2012年9月(予定)~2014年度末まで

2.サイトの建設地:兵庫県南あわじ市阿万西町1062-1

3.各者の役割

東芝:太陽熱集熱装置、および発電システム全体を制御するシステム制御開発に加え、本開発の全体の取りまとめ
神戸製鋼:太陽熱と木質バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの開発
慶大(理工学部物理情報工学科教授足立修一、助教小野雅裕):不安定な風力発電の出力を平準化する制御技術開発
.......... "

関連
兵庫県 : あわじ環境未来島構想
/ あわじ環境未来島構想推進協議会

南淡路市 / 南淡風力
- 南淡風力(事業概要・風車仕様)

"事業主体
株式会社南淡風力エネルギー開発
設立:平成14年8月
出資者:南あわじ市、株式会社酉島製作所
導入風車
定格出力1,500Kw×1基
Geウィンドエナジー社製Tw1 . 5s型
風車建設地
兵庫県南あわじ市阿万西町字汐崎1062-5 "

- 南淡風力(効果) 発電量

神戸製鋼所
 / エネルギー・化学

慶應義塾大学


参考
淡路市
/ 淡路市メガワット級ソーラー集積事業

ユーラスエナジー、淡路市において国内最大30~40MWpの太陽光発電事業計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/03/27

兵庫県、淡路市は淡路島の人工島 生穂新島にメガーソーラー 大規模太陽光発電所を建設-----ソフトエネルギー、2010/11/30

NTTファシリティーズと三洋電機、淡路市で市庁舎のシステムなどを含むグリーンエネルギーの推進と環境学習拠点、淡路市メガワット級ソーラー発電施設を受注-----ソフトエネルギー、2010/04/02


コメント続き
 気になったのが、風が弱いですね。夏場は、ほんとうに弱そう。既存の施設ということなので、許せるとして、風力とのハイブリッドシステムなら、もっと風況のいいところの風車を利用した実証実験をみてみたいですね。

 スコットランドでは、風力とバイオマス火力を利用した大規模なシステムを計画しています。木質バイオマス資源は、林業のさかんなスウェーデンなどから輸入してまで実施しようとしています。具体的な国(スコットランド)の目標を定め、それぞれの再生可能エネルギーの見込み量を推し量る技術の制度をあげることにかなり力を使っています。日本でも闇雲に行うのではなく、資源量や地域の適性を生かした開発を適宜行う必要があります。

イギリスで風力発電と組み合わせて、再生可能エネルギーの信頼性を向上させるバイオマス火力発電所建設へ-----ソフトエネルギー、2010/11/18


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三井化学、ジャパンブルーエナジーら4社、出雲市のプラントで下水汚泥から水素ガスを製造する実証試験に着手

 三井化学、ジャパンブルーエナジーら4社は、ジャパンブルーエナジーの島根県出雲市のBLUEタワー(R)実証プラントを利用し、下水汚泥から水素ガスを製造する実証試験に着手したと発表しました。

 4社とは、ジャパンブルーエナジー、大和リース、豊田通商、及び三井化学で、HIT事業研究会(HIT :Hydrogen Innovation Town)を発足させ、ジャパンブルーエナジーが保有するバイオマスガス化技術「BLUEタワー(R)技術」を利用することにより、その多くが焼却処分されている下水汚泥から水素を製造する技術の確立、そして得られた成果を生かしてその技術の流通・販売等を共同事業として推進していくとのことです。


プレスリリース / 三井化学、2012年9月10日
下水汚泥を原料とするバイオ水素の製造実証に着手

Pict_0910_01
-----image : 同リリースより

"–地産地消型の水素イノベーションタウンの実現に向けて–

 株式会社ジャパンブルーエナジー(略)、大和リース株式会社、豊田通商株式会社及び三井化学株式会社の4社は、HIT事業研究会(HITとは、「Hydrogen Innovation Town」を意味する。)を発足させ、下水汚泥から水素ガスを製造する実証試験に着手しました。

(大和ハウス工業株式会社、トヨタ自動車株式会社がオブザーバーとして参加しています。)

1. HIT事業研究会とは?

 HIT事業研究会は、JBECが所有するバイオマスガス化技術「BLUEタワー(R)技術」を利用することにより、現在一般的である化石燃料からの水素製造ではなく、その多くが焼却処分されている下水汚泥からの水素製造を目指しています。
 各地の下水処理場にBLUEタワー(R)技術を導入することで、将来普及が見込まれる燃料電池自動車(FCV)や定置型燃料電池等へ水素を供給し、地産地消型の水素イノベーションタウンの実現(低炭素・循環型の街づくり)に貢献したいと考えております。
 HIT事業研究会は、参加する各社の専門的な知見、人材、ネットワーク等を結集し、バイオ水素「BLUE水素(R)」に関する技術ライセンス、プラント建設、製造水素の流通・販売等を共同事業として推進していきます。
..........
2. 下水汚泥からの水素ガス製造

 HIT事業研究会は、JBECが所有する島根県出雲市のBLUEタワー(R)の実証プラントにおいて、下水汚泥を原料としてバイオ水素を製造する実証試験に着手しました。
 これまでの試験では、BLUEタワー(R)技術を用いて下水汚泥を加熱ガス化することにより、水素を主成分とするガスが得られ、バイオ水素の原料としての「下水汚泥」の持つポテンシャルが確認できました。
今後、実証プラントでの連続運転試験により、バイオ水素の製造技術を確立するとともに、商用規模のバイオ水素製造プラント、モデル事業の構築を目指します。

<参考> BLUEタワー(R)技術
 BLUEタワー(R)技術の最大の特長は、熱媒体としてアルミナボールを使用することにあります。熱分解器において、木質チップや下水汚泥等のバイオマス原料が、高温に加熱された多量のアルミナボールに接触することでメタン等のバイオガスが発生します。さらに改質器において、バイオマスガスがより高温のアルミナボールと水蒸気に接触し、水蒸気改質反応等を経て、バイオ水素が製造されます。このアルミナボールの循環によって、熱が各部に伝わるだけでなく、従来プラントの機器トラブル(閉塞等)の主要因となるタールの発生抑制・除去を可能としています。

Pict_0910_02

-----image : 同リリースより

*「BLUEタワー(R)」「BLUE水素(R)」は、株式会社ジャパンブルーエナジーの商標登録です。
.......... "

関連
ジャパンブルーエナジー
- 世界初商用サイズのバイオマス水素製造プラントである、(株)イデックスエコエナジーの福岡ブルータワーの竣工式が行われました。(2011年10月17日竣工式)[動画]
/ ブルータワー技術

追加情報
三井化学、ジャパンブルーエナジーら、宮古市のプラントでバイオマス由来の「電気・熱・水素」の再生可能エネルギーを生産、活用する取り組みに着手-----ソフトエネルギー、2012/12/11


おすすめエントリー
GreenPost 39号 - しなやかな技術研究会 2012/9/10-日版

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富士通とレオパレス21、福島県でアパート約60棟を結ぶ仮想型太陽光発電所の実証事業を開始

 富士通とレオパレス21は、福島県のレオパレス21 アパート60棟に相当する、出力合計1メガワット の規模の太陽光発電所をICT(Information and Communication Technology)、つまり情報・通信に関連する技術を屈指して分散する太陽光発電所を結び、仮想型太陽光発電所の実証事業を開始すると発表しました。

 具体的には、アパートの屋根という類似の条件で一致する屋根貸しという太陽光発電所の統一した枠組みでの、監理、発電状況の把握からメンテナンス、そして事業としての評価までを総合的に評価するしくみの構築を目指しているようです。

 今年の7月1日に施行された再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、アパートで自家消費するのではなく、屋根を貸して発電事業を行うケースが増えています。今回のケースでは、実際にどう機能し、発電源として貢献できるのか? も是非事業性とともに評価していただきたいところです。

  今回の取り組みは、平成24年度住宅用太陽光発電高度普及促進復興対策事業(福島実証モデル事業)として、「再生可能エネルギーの先駆けの地」の実現を目指す福島県において、太陽光発電の新たな普及モデルとなり得る先進的な事業を実施し、その有効性を検証するという事業に採択されている案件です。その具体的な成果を、わかりやすい形でまとめ、発信する事業となるように期待しています。


プレスリリース / 富士通、2012年9月6日
富士通とレオパレス21、福島県で仮想型太陽光発電所の実証事業を開始

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-----image(”アパートの屋根に設置された太陽光パネル”) : 同リリースより

”「ICT技術」と「屋根貸し太陽光発電事業」の融合に基づく実証検証

 富士通株式会社(略)、および、株式会社レオパレス21(略)の2社は、このほど福島県下においてICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証検証を開始します。

 これは、2社が共同で申請した「ICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証検証」が、一般社団法人太陽光発電協会の「平成24年度住宅用太陽光発電高度普及促進復興対策事業(福島実証モデル事業)」(注1)として採択されたことにより実施するものです。

 本実証の成果を足掛かりに、太陽光発電の普及を推進するとともに、事業を通じて福島県の復興に貢献できるよう努めてまいります。

本実証検証について
1.目的
 「ICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証検証」を通して本モデルが太陽光発電の普及に有効なモデルであることを実証検証し事業化を検討します。また、本事業を通し太陽光発電の普及、および、福島県の復興に貢献します。

2.実証概要
 レオパレス21が展開する賃貸事業スキーム(一括借上げ方式)を活用し、新たな屋根貸し太陽光発電事業モデルの構築および検証を行い、富士通が点在する太陽光発電システムをICT技術の活用によって仮想的に束ね大規模な仮想発電所を実現するための事業検討を行います。

61a

-----image : 同リリースより

 さらに、本事業で設置した太陽光発電システムの発電情報を可視化し、地域住民に情報公開することにより、太陽光発電普及活動の促進を後押しするポータルサイトの開発を実施します。

61b

-----image : 同リリースより

3.プロジェクト概要
実証地域 福島県全域
実証規模 福島県全域出力合計1メガワット 規模の仮想発電所
(レオパレス21 アパート60棟相当)
実証期間 2012年9月から2014年2月末まで
..........
注釈

注1 平成24年度住宅用太陽光発電高度普及促進復興対策事業(福島実証モデル事業):
「再生可能エネルギーの先駆けの地」の実現を目指す福島県において、太陽光発電の新たな普及モデルとなり得る先進的な事業を実施し、その有効性を検証することにより、自律的に太陽光発電の普及が促される仕組みづくりを進めていくことを目的とした事業。
.......... ”

関連
富士通とレオパレス21、福島県で仮想型太陽光発電所の実証事業を開始-----レオパレス21、平成24年9月6日

福島実証モデル事業の公募(第2次)について-----福島県

"..........
6 応募期間

 平成24年9月13日(木)~平成24年10月22日(月) 17時00分(必着)
.........."

追加情報
67棟で1.2MW、約400世帯分の電力供給 ~福島県で仮想型太陽光発電所の実証事業本格始動~-----レオパレス21、平成25年1月31日


参考エントリー
盛ってますね、太陽電池! セキスイの”10kWp超”太陽光発電付き賃貸住宅-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/7/25

JX日鉱日石エネルギー、築45年の社宅を燃料電池+太陽光発電+蓄電池に省エネ快適プラン、そしてHEMSを導入し再価値化-----ソフトエネルギー、2012/07/23

街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識 / p2 - ■集合住宅、アパートが太陽光発電所になる!

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GreenPost 39号 - しなやかな技術研究会 2012/9/10-日版

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三菱重工、メキシコの50MW ロス・アスフレスLos Azufres 3 地熱発電プラントを受注

 三菱重工業は、三菱商事と共同でメキシコで50MW(5万kW)の ロス・アスフレス3(Los Azufres III) 地熱発電プラントを受注したと発表しました。メキシコ連邦電力庁とのフルターンキー契約で、設計と製作、現地組み立て、試運転や保証責任までの一貫契約とのことです。完成は2014年12月の予定です。

 プラントの場所は、首都メキシコシティから西方250kmに位置するミチョアカン(Michoacan)州ロス・アスフレス Los Azufresで、これまでにLos Azufres I と II の地熱発電所が建設されている場所です。地図で調べてみました。

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-----image : Googleマップ Los Azufres II Mexico Geothermal Power Stationより


 メキシコは、世界第5位の地熱資源を保有する地熱大国で、三菱重工は今回のロス・アスフレス発電所向けに5基の地熱発電プラントを、またセロ・プリエト(Cerro Prieto)発電所向けに6基を納入する実績をもっているということです。また、Wikipediaのデーターによると、日本の2倍程度の設備容量を持ち、全電力の2%強を地熱発電でまかなっているということです。


プレスリリース / 三菱重工業、2012年9月6日
メキシコ連邦電力庁から地熱発電プラントを受注 フルターンキー契約で

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-----image(”セロ・プリエト発電所に納入済みの地熱発電蒸気タービン発電機”) : 同リリースより

" 三菱重工業は、三菱商事と共同で、メキシコ連邦電力庁(Comision Federal de Electricidad:CFE、本庁:メキシコシティ)からロス・アスフレス(Los Azufres)III 発電所向け地熱発電プラントをフルターンキー契約で受注した。出力は5万kWで、完成は2014年12月の予定。これにより、当社の同国向け地熱発電プラントの受注は累計12基となる。

 今回の地熱発電プラントは、首都メキシコシティから西方250kmに位置するミチョアカン(Michoacan)州ロス・アスフレスに建設するもの。プロジェクトでは当社が蒸気タービンなどの主要機器および補機の設計・製作・調達・据付・土建工事を担当。発電機は三菱電機が供給する。

 CFEは同国政府(エネルギー省)管轄の下、発電・送電・配電サービスを提供する国営電力公社で、火力、水力、原子力、地熱、風力などの多様な発電プラントを保有する。当社との関係も深く、当社は出力換算で約3割の発電設備をCFEに納入している。

 世界第5位の地熱資源を保有するメキシコに対し当社はこれまで、今回のロス・アスフレス発電所向けに5基の地熱発電プラントを納入しているほか、セロ・プリエト(Cerro Prieto)発電所向けに6基を納入している。新プラントは、これら既設プラントとともに、着実な経済成長が予想される同国の旺盛な電力需要を支えることとなる。

 地熱発電は、地中深くに存在するマグマ溜まりの熱水を蒸気のかたちで取り出し、タービンを回して発電するもの。太陽光発電や風力発電などのように天候に影響されることがなく、CO2排出量が極めて少ないクリーン発電として、期待を集めている。

 当社は世界13ヵ国から100基超の地熱発電プラントを受注しているこの分野のリーディング・カンパニー。当社納入の設備容量(約301万kW)は世界の地熱発電設備容量の約3割に達するが、当社は今後も、これらの実績と技術力をテコに、地球温暖化防止に貢献する地熱発電設備の受注活動を積極的に展開していく。
.......... "

関連
Federal Electricity Commission (CFE)  The company  What is CFE
- Geotermoeléctrica

"Los Azufres 04-Ago-1982 191.60MW(Cd. Hidalgo, Michoacán)"

三菱重工業 : 地熱発電プラント / 地熱発電プラント 納入実績

"Mexico 11 Units - 160MW"

IEA Geothermal / Mexico

Alstom / Geothermal turnkey power plants

"..........
Los Azufres, Mexico, 2000 - 100 MW (4 x 25 MW)
Units 13-16 at Los Azufres II feed the nation’s electrical distribution grid and are capable of producing more than 800 GWh of clean electricity a year.
..........
Los Azufres II (Mexico) Geothermal power plant(PDF)
......... "


参考エントリー
神戸製鋼所の小型バイナリー発電システム、別府と湯布院の温泉に導入へ-----ソフトエネルギー、2012/07/13

福島県エネルギー課、再生可能エネルギーデータベース、地図を公開-----ソフトエネルギー、2012/06/01

人に愛される、世界一の地熱発電所- ニュージーランド ヌアワプルア 132MW-----再生可能エネルギー GreenPost、2012-04-13

[ カテゴリー : 温泉、地熱、地中熱 ]


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GreenPost 38号 - しなやかな技術研究会 2012/9/3-7日版

国のエネルギー政策の素案が明らかになった、との報道がありました-----自然エネルギー、2012/09/07

海外の電動アシストバイク - Hybrid E-bike - は新しい乗り物ですね。羨ましい!-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/09/06

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日立造船ら6社1協会、洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究を開始

 日立造船ら6社1協会は、洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究会として「地域振興型アクア・ウィンド事業化研究会」を設立すると発表しました。構成-役割は以下をご覧ください。

日立造船株式会社-海洋構造物(着床式/浮体式)
一般財団法人日本気象協会-環境影響評価、風況調査
株式会社東芝-風車設備
JFEスチール株式会社-鋼材
住友電気工業株式会社-海底送電ケーブル
東亜建設工業株式会社-洋上施工技術
東洋建設株式会社-洋上施工技術

 この「地域振興型アクア・ウィンド事業化研究会」は、着床式洋上風力発電事業に関して、今年度内に有力と考えられるフィールドを選定して風況観測を実施し、次年度には、風況観測結果および建設費・運営費の試算結果に基づいて経済性の評価を行い、研究会として最終的な事業化の可否を判断するということです。
 事業化が可能と判断された場合には、別途、特別目的会社(SPC)を設立し具体的な事業の実現を目指して活動を行い、同時に研究会メンバー企業の他、エネルギー関連企業や地元企業・団体等からの出資も募るということです。
 順調ならば、洋上風力発電所を数箇所に建設、10年後には数百MW規模の洋上ウィンドファームの建設を目指すとしています。

 さらに、浮体式洋上風力発電にも研究開発段階として取り組むことを発表しました。具体的には、浮体動揺に対する風車挙動の検討、コスト低減に向けた検討、洋上風車設備のメンテナンス手法の構築などを実施するということです。
 実証試験に関しては、着床式パイロットプラントのフィールドや供用可能な設備を活用し、さらに試験終了後の設備利用を可能とする試験計画の立案を行うとのことです。

 国でも浮体式の実証実験が開始されたり予定されてまうが、浮体式は世界的にみても、これからの技術として位置づけられています。まず、着床式というアプローチは至極まっとに思えます。こちらの民間プロジェクトが、今後どう見積もって、具体化していくのか、大いに注目されます。


プレスリリース / 日立造船、2012年09月04日
洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について ~ 6社1協会による「地域振興型アクア・ウィンド事業化研究会」の設立 ~

Photo
-----image(”洋上風力発電施設のイメージ”) : 同リリースより

"日立造船株式会社(略)、一般財団法人日本気象協会(略)、株式会社東芝(略)、JFEスチール株式会社(略)、住友電気工業株式会社(略)、東亜建設工業株式会社(略)、東洋建設株式会社(略)の6社および1協会は、洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究会として「地域振興型アクア・ウィンド事業化研究会」(以下、研究会という)を設立しました。
 研究会は、地域協調や地域経済の活性化など地域振興に寄与する洋上風力発電事業の実現に向けた調査・検討を行い、各社の特性や技術力、知識を結集して洋上風力発電に関する事業提案を行うことを目的としております。
 主な活動内容は以下のとおりです。
1.着床式洋上風力発電事業に関する事業提案について
 今年度内に有力と考えられるフィールドを選定して風況観測を実施する予定です。次年度には、風況観測結果および建設費・運営費の試算結果に基づいて経済性の評価を行い、研究会として最終的な事業化の可否を判断します。
 事業化が可能と判断された場合には、別途、特別目的会社(SPC)を設立し具体的な事業の実現を目指して活動していきます。SPCには、研究会メンバー企業の他、エネルギー関連企業や地元企業・団体等からの出資も募ります。
 以上のように、洋上風力発電に適したフィールドの選定、風況観測と事業性評価から、SPCによる事業遂行までを民間主導で実施します。数年後には、7.5MW未満のパイロットプラントを数箇所に建設し、10年後には数百MW規模の洋上ウィンドファームの建設を目指します。
2.浮体式洋上風力発電の技術開発と実証試験について
 浮体式洋上風力発電は、現時点で研究開発段階と捉えており、技術開発と実証試験に向けた取り組みを実施します。研究会では、浮体動揺に対する風車挙動の検討、コスト低減に向けた検討、洋上風車設備のメンテナンス手法の構築などを実施します。実証試験に関しては、着床式パイロットプラントのフィールドや供用可能な設備を活用し、さらに試験終了後の設備利用を可能とする試験計画の立案を行います。
 なお、6社1協会の主な役割は下表のとおりです。

メンバー企業 主たる担当項目
日立造船株式会社 海洋構造物(着床式/浮体式)
一般財団法人日本気象協会 環境影響評価、風況調査
株式会社東芝 風車設備
JFEスチール株式会社 鋼材
住友電気工業株式会社 海底送電ケーブル
東亜建設工業株式会社 洋上施工技術
東洋建設株式会社 洋上施工技術

洋上風力発電は、再生可能エネルギーの一つとして温室効果ガス削減の観点からも注目されてきましたが、東日本大震災以降は電力供給の側面でもより大きな注目を集めています。日本は、排他的経済水域面積が世界第6位の海洋国であり、洋上は平均風速が大きいことや乱れが小さいことから、安定的・効率的な発電が見込まれ、着床式ならびに浮体式の洋上風力発電が期待されております。
 日本でも本年7月より固定価格買取制度が開始されていますが、研究会では、地域と発電事業者がWin-Winの関係で地域社会全体の活性化に貢献することを目指し、電力の安定供給と温室効果ガスの排出削減に向けた大規模洋上風力発電の事業化に積極的に取り組んでまいります。
.......... "

関連
・Google検索 : アクア・ウィンド事業化研究会

洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について-----東芝、2012年09月04日(風車設備)
- 参考 韓国・ユニスン社への資本参加について-----東芝、2012年05月29日

洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について -----日本気象協会、2012年09月04日(環境影響評価、風況調査)

洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について-----JFEスチール、2012年09月04日(鋼材)

洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について-----住友電気工業、2012年9月4日(海底送電ケーブル)

洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について-----東亜建設工業、2012年9月4日(洋上施工技術)
- 参考 土木技術 : 港湾施設の建設・海岸保全

東洋建設 / 12.9.4 「洋上風力発電建設技術および事業化に関する共同研究について」を発表しました(洋上施工技術)
- 参考 土木実績 : 05.港湾・エネルギー

6社1協会で洋上風力発電の共同研究会を設立、SPCでの事業化も計画-----モーニングスター、2012/09/04


参考エントリー
茨城県鹿島港洋上風力発電公募事業、5MW50基で250MW。実施事業者決定! 2017年に稼動をめざす-----ソフトエネルギー、2012/08/30

2012年は、日本における洋上風力発電開発の幕開けの年 !?-----ソフトエネルギー、2012/08/16

京大、戸田建設ら、環境省の五島沖の浮体式風力発電実証試験の第一段階100kW基によるテストを開始-----ソフトエネルギー、2012/06/14

福島県沖の浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の2015年までの内容と実施体制が発表されました-----ソフトエネルギー、2012/03/07

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine 再生可能エネルギーまめ知識


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GreenPost 38号 - しなやかな技術研究会 2012/9/3-6日版

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米 Sapphire Energy サファイア・エネルギー社、緑の藻からバイオ燃料を造る本格実証工場を稼動

 緑藻からバイオ燃料を生産する技術を有する、アメリカのSapphire Energy サファイア・エネルギー社は、ニューメキシコ州に世界初となる規模での本格実証工場を稼動させたと発表しました。

 Sapphire Energy サファイア・エネルギー社は、ビル・ゲイツ氏の関連企業や国からの資金の調達に早くから成功していて、数年前に話題になりました。

緑の藻から生まれる新たなバイオ燃料にビル・ゲイツ氏らが投資-----しなやかな技術研究会、2008/09/19

 同社は、この数年前よりニューメキシコ州南部に位置するラスクルーセス(Las Cruces)という町にかなり本格的な実験設備を建設し、今回のGreen Crude Farm(緑の油田)プロジェクトの準備を進めてきました。

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-----image : Googleマップ Sapphire Energy, Las Cruces, New Mexico, United Statesより


 それは、上のような施設で、周囲の環境はすごく乾燥した地帯だとわかります。よく水が調達できていると関心するほどの場所です。おそらく、水の調達コストより太陽エネルギーのほうが大事ということなのでしょうね。
 地図で周囲の環境を見ると、再生可能エネルギーの施設の様子がより具体的にわかる気がします。


 さて、今回一部稼動したGreen Crude Farmは、コロンバスにあるとのことです。同じような条件の土地です。
 しかし、今回の計画の規模は、はるかに大きく、2014年末までに300エーカー(1エーカーは、約0.4ha。4000平方メートル相当。したがって300エーカーで約120ha)の面積のプラントを建設し、年産150万ガロン(1.5 million gallons per year。1ガロンは約3.78リットル。したがって、150万ガロンは、約567万リットル相当。)、日産100バレル(4200ガロン)のバイオ燃料が生産できる計算になります。

 このプラントは建設中ですが、6月の時点のテスト運用では、すでにまとまった量のバイオ燃料を生産することに成功しています。豊かな太陽と水があれば培地を造ることができるということですので、順調に行けば緑藻から”石油”という技術の確立につながりそうです。


プレスリリース / Sapphire Energy、August 27, 2012
SAPPHIRE ENERGY’S COMMERCIAL DEMONSTRATION ALGAE-TO-ENERGY FACILITY NOW OPERATIONAL

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-----image(”Green Crude Farm”) : Multimediaより-----
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"Initial Phase of World’s First Green Crude Farm Completed On Time and On Budget

Sapphire Energy, Inc., one of the world leaders in algae-based green crude oil production, today announced the first phase of its Green Crude Farm, the world’s first commercial demonstration algae-to-energy facility, is now operational. Construction of this first phase, which began on June 1, 2011, was completed on time and on budget. When completed, the facility will produce 1.5 million gallons per year of crude oil and consist of approximately 300 acres of algae cultivation ponds and processing facilities. By reaching this key milestone, Sapphire Energy is on target to make algae-based Green Crude a viable alternative fuel solution capable of significantly reducing the nation’s need for foreign crude oil, which will serve as the blueprint for scalable algae biofuel facilities globally.

The Green Crude Farm, also known as an Integrated Algal Bio-Refinery, was funded with both private and public funds, including $85 million in private investment from Sapphire Energy backed by a USDA loan guarantee and a $50 million grant from the US DOE. Today, the cultivation area consists of some of the largest algae ponds ever built with groupings of 1.1 acre and 2.2 acre ponds which are 1/8 of a mile long. The initial phase also includes all the necessary mechanical and processing equipment needed to harvest and extract algae and recycle water for the 300 acre Green Crude Farm.

In March, the first seeding of ponds with algae, otherwise known as inoculation, took place and a series of “shakedown” tests began to ensure that all systems are working as planned. Today, the farming operations are exceeding Sapphire Energy’s internal productivity goals in terms of biomass yield, demonstrating that large scale cultivation is possible and much larger cultivation systems can be implemented with the proper agronomic processes in place. The company harvested its first crop in June without any system difficulties and has since harvested 21 million gallons of algae biomass totaling 81 tons. Next, the Green Crude Farm is preparing to transition its operations to a winter variety of algae while continuous cultivation, harvest and extraction activities continue.
..........
Construction: Completed on time and on budget
Unit Operations: Conducting all united operations, including cultivation, harvest and extraction in a continuous process
Cultivation: Biomass productivity exceeding the company’s goals
Harvest: Successfully harvested 81 tons of biomass
In building the Green Crude Farm:

634 full-time equivalent employees were hired throughout the entire construction phase
$16 million was directly invested with local New Mexico contractors
Sapphire Energy will continue to conduct “shakedown” testing, as well as operate and expand farming operations over the winter, as the facility is commissioned into 2013. By the end of 2014, the Green Crude Farm will produce 100 barrels of Green Crude per day. The commercial demonstration project is expected to prove “commercial” techno-economics, and Sapphire’s commercial scale Green Crude facility.
.......... "

関連
Sapphire Energy : Green Crude Farm

Sapphire Announces NM Algae Farm Phase 1 Completion-----AlgaeIndustryMagazine.com,August 27, 2012

The Life of Algae

(SapphireEnergyVideo, 2012/03/11 )

参考エントリー
JX日鉱日石エネルギーら、オールジャパン体制で微細藻燃料開発推進協議会を設立-----ソフトエネルギー、2012/07/02

デンソー、緑藻「シュードコリシスチス」にCO2吸収、バイオ燃料も生成-----GreenPost -Heuristic Life -,2008/9/19

注目が集まる、エネルギーとしての藻-----ソフトエネルギー、2007/03/07


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/9/3-5日版

次期エネルギー政策は、どうなる。国民的議論を経て、”どじょう”の棲む泥の中へ、、、-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/9/4

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SDEurope2012 参加の千葉大学チーム、おもてなしハウスの建て込みが開始されました

 スペインのマドリッドであと10日ほど、9/14から開始されるソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012 に参加する千葉大学チームのソーラーハウス「おもてなしハウス Omotenashi House」の現地での組み立て作業が開始されました。状況は、ツィッターのChibaUniSDE2012や、FacebookのOmotenashi House - おもてなしハウスで知ることができます。

 今回2回目となるヨーロッパ大会はもちろん、本家アメリカの大会を通じて、日本の大学が参加するのは初めてです。世界の大学と10のカテゴリーで競うエコハウスのデザインコンペがまもなく始まります。活躍を期待しております。

イベント9/14-30 ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012-----ソフトエネルギー、2012/05/01
"国際的な大学対抗のエコ建築のコンテストである、ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012が今年9月にスペインのマドリッドで開催されます。  アメリカエネルギー省が企画したアメリカでの本大会とは別に、ヨーロッパでの開催は2010年に続き2回目となります。2012年大会には、世界15カ国から20チームあまりが参加し、10のカテゴリーで審査を受け、受賞作を決定します。

 コンテストの審査項目は以下、
1. Architecture (建物)
2. Engineering & Construction (エンジニアリング&建設)
3. Energy Efficiency (エネルギー効率)
4. Electrical Energy Balance (電力の需給バランス)
5. Comfort Conditions (快適性)
6. House Functioning (機能性)
7. Communication and Social Awareness (ネットワークと社会性)
8. Industrialization & Market Viability (事業化、市場での可能性)
9. Innovation (技術的な革新性)
10. Sustainability (持続可能性)
.......... "

 千葉大のおもてなしハウスの大会用紹介ビデオクリップです。

SOLAR HOUSES/ CUJ - Japan

(SD Europe, Aug .10,2012)
-----SDEurope2012 : Video promocional omotenashi houseより


関連
Togetter : 千葉大学ソーラーデカスロンスペイン現地レポート

・Facebook : Solar Decathlon - Omotenashi House - ソーラーデカスロン - おもてなしハウス

・Twitter : ChibaUniSDE2012

おもてなしハウス(最近更新されていません。情報発信は上のFacebookとツィッターで行われています。)

千葉大学チーム「代表:川瀬貴晴教授(工学部建築学科)」が、2012 ソーラーデカスロン・ヨーロッパの20チームに選定され、2012年6月、スペイン・マドリッドで植物工場を導入した次世代型ソーラー住宅を建設します-----千葉大学、2011年01月14日


Solar Decathlon Europe
/ Teams SDE2012(参加チーム)

・Vimeo : SD Europe’s Videos
Sdeurope2012vimeo
-----image : 上記Vimeoサイトで、参加チームの動画を見ることができます。

SDEurope2012 Blog
Sdeurope2012
-----image : 上記Blogサイト

・Twitter : SD Europe

ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012のすべて

ソーラーデカスロン Solar Decathlon / おまとめサイト-----自然エネルギー、2011/09/16

追加情報
千葉大学、ソーラー・デカスロン・ヨーロッパ2014フランス大会に参加決定-----ソフトエネルギー、2013/01/31

日本のエコ住宅が負けた-----ケンプラッツ、2012/11/08

"日本のエコ住宅が 負けた - 「ガラパゴス化」に世界が厳しい評価
「伝統家屋にすぎない」と低評価 - 世界が見た日本の「おもてなしハウス」
住宅の性能を丸ごと採点 - 電気エネルギーの自立性から洗濯まで
エコとデザインで競演 - 千差万別、海外勢17チームの提案に学ぶ"


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/9/3-4日版

トヨタ自動車、電源車として3kWを100時間供給できる燃料電池バスを開発-----しなやかな技術研究会、2012/09/04

続きを読む "SDEurope2012 参加の千葉大学チーム、おもてなしハウスの建て込みが開始されました"

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京セラ、フィジーの無電化約2,000世帯に合計405kWの太陽光発電システムを供給

 京セラは、フィジー共和国の無電化約2,000世帯に合計405kWの太陽光発電システムを供給中であることを発表しました。既に135kWは納入済みで、残りの270kWについては、8月より供給を開始し本年度中に供給を完了する予定です。なお、これらは、フィジー政府資金及び日本の政府開発援助(ODA)による案件とのことです。

 単純に405kWを2000世帯で割ると、1世帯あたりおおよそ200Wpのシステムとなります。おそらく、少なくとも平均4.5kWh/平方メートル・日程度の日射は確保できるので、200Wpのシステムで、1日平均600Wh/日程度の負荷をまかなえそうです。ただし、写真をみると各戸には、20Wpぐらいの太陽電池が設置されているようですので、病院とか学校に重点的に配置しているのでしょうか? いずれにしろ、バッテリー付きの独立系の太陽光発電の活躍が期待されます。


プレスリリース / 京セラ、2012年08月31日
フィジー共和国へ京セラ製太陽電池モジュールを供給

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-----image(”フィジー共和国に設置された太陽電池モジュールの様子”) : 同リリースより-----
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”京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、南太平洋に位置するフィジー共和国(以下フィジー)の無電化地域約2,000世帯を対象に、太陽電池モジュールを合計405kW供給しますのでお知らせいたします。既に135kWは納入済みであり、残りの270kWについては、8月より供給を開始し本年度中に供給を完了する予定です。なお、これらは、フィジー政府資金及び日本の政府開発援助(ODA)による案件となります。 .......... 大小数百もの島々からなるフィジー共和国では、送電網が整備されていない無電化地域があります。これら地域において、独立電源として機能する太陽電池は、“環境保全”と“経済発展”が両立できる電力源としての期待が寄せられています。

このたびの供給は、フィジーのパートナー企業を通じて順次設置してまいります。これにより、日中に発電した電気を蓄電池に充電し、夜間にその電力を各住居の照明などとして使用することができるため、夜間の勉学なども可能となり、生活の向上につながるものと考えます。
.......... ”

関連
SOLAR POWERS NORTH HOMES-----Government of the Republic of Fiji,Aug 13


参考
Republic_of_fiji_gmap
-----image : Googleマップ : Republic of Fijiより

・Wikipedia : フィジー


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