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米アリゾナの超200MWpメガソーラー、Agua Caliente Solarの姿

 なんにせよ、でかければいいということではない。とはいえ、でかいだけで話題性があり、興味が湧くというのも事実じゃないだろうか。
 はずみで、こんなリストを作ってみました。100MWp以上ということなら、それほど増えないだろうということで大規模なものだけのリストです。

メガソーラー世界ランキング(100MWp以上) 再生可能エネルギー豆知識


 国内のメガソーラーのリストは、トップテンまでは作ってあります。トップテンなら追いかけることができるかなと考えてはじめましたが、最近の勢いには押され気味です。


国内メガソーラーランキング 大規模太陽光発電所リスト 再生可能エネルギーまめ知識

 
 今後のこれからできるメガソーラーの情報を集めてみると、どんどん情報数が多くなってきているのです。まあ、続けられるとこまでは、いきがかり上やるつもりです。


 さて、今回紹介するのは世界で2番目の大きさと目される、アメリカのアリゾナ州に建設中のファーストソーラーの太陽電池を採用した、Agua Caliente Solar Projectです。2014年に完成すると290MW pです。2012 7月現在は、200MWpとのことです。

Agua Caliente CdTe PV project reaches 200MW milestone-----Semiconductor Today,31 July 2012

"NRG Energy Inc of Princeton, NJ, USA, MidAmerican Solar of Phoenix, AZ (a subsidiary of MidAmerican Renewables LLC) and cadmium telluride (CdTe) thin-film photovoltaic module maker First Solar Inc of Tempe, AZ have announced that the 290MWAC Agua Caliente solar project, currently under construction in Yuma County, AZ., is more than two-thirds complete and now delivering more than 200MW to the electric grid. The project is the world’s largest operating photovoltaic power plant."

関連
First Solar : Agua Caliente Solar Project - Project Overview
1815122aguacaliente640ashx
-----image : 上記サイトより

"Project Details 290MW (AC)
Yuma County, Arizona, USA

Developer
First Solar, Inc.

Owner
NRG Energy, Inc.
MidAmerican Energy Holdings

PPA
Pacific Gas & Electric Company
.......... "

First Solar - Agua Caliente Solar Project

(firstsolar, 2012/03/30 )

NRG Energy : Agua Caliente Project Quick Facts

 
 しかし、日当りのいい荒野のような広大な大陸での展開は、島国日本とはまったく違います。周囲にはまだまだ土地があまっています。

Agua_caliente_solar_projectmap
-----image : Googleマップ : Agua Caliente Solar Projectより

 ちなみにアリゾナの太陽エネルギーの状況は、6[kWh/平方メートル・日]以上あります。日本の平均の1.8倍も有利ということになります。温度や埃などマイナス条件もありますので、発電量が1.8倍とはならないこともありますが、とても有利な土地、荒野がアメリカにあることは確かです。

 日本では、メガソーラー用の大きな土地を探すのに苦労する段階がすぐに訪れてきそうです。そのときには、街のあちこちにある、未利用なスペースを利用することが大切になります。この日本に向いた、太陽光発電の発展の方向がそこには見て取れます。それぞれの国の風土、暮らし方を生かしての太陽光発電の展開が興味深いです。

街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識


参考
NREL : Solar Maps

Renewable energy and geology in Arizona-----Arizona Geology,October 27, 2011


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茨城県鹿島港洋上風力発電公募事業、5MW50基で250MW。実施事業者決定! 2017年に稼動をめざす

 茨城県は、6月に募集をしていた鹿島港沖合における風力発電事業者を決定し発表しました。この鹿島港洋上風力発電公募事業は、鹿島沖に5MWの着床式の洋上風力発電機を50基建設s、250MWの巨大な洋上風力発電所を建設するという大規模な事業です。約680haの水域を二つにわけ、北側区画をウィンド・パワー・エナジー (約340ha)が、南側区画を丸紅が担当(約340ha)することに決定したということです。
 総出力は、両社合わせて50基で250MW(250、000kW)、年間設備利用率(稼働率)を30%と仮定すると、年間発電量657、000、000kWh程度の発電を想定しているとのことです。
 この発電量は、一般的な家庭の約18万世帯分(茨城県全世帯の約16%)の年間の消費電力相当となる、とのことです。(一般家庭での月間消費電力を300kWhで計算)

 鹿島沖のこのあたりに予定通りなら、2015年に着工し、2017年には最初の風力発電機が発電を開始するということです。

 報道によると、事業費は2社でおおよそ合計700億円。発電分は再生エネルギー固定買取制度で東電に売電するとのことです。


プレスリリース / 茨城県、2012年8月29日
鹿島港洋上風力発電公募事業に係る事業予定者の選定結果について~日本初の洋上ウィンドファームの実現に向けて~

Kashimaoffshorewind250mwmap
-----image(”上-鹿島港港湾計画図(部分)、下-風向風速図”) : 同リリース「区域分割図 PDF」より-----
Kashimaoffshorewind250mwwindmap

"6月18日から公募の手続を行っていた標記公募事業につきまして、事業予定者として、本日、以下の通り2事業者を選定しましたのでお知らせします。   選定に当たっては、事業予定水域を2分割し、それぞれの水域に事業予定者を選定しました。 (公募受付順に記載) ■株式会社ウィンド・パワー・エナジー :北側区画(約340ha) ○所在地:茨城県神栖市 ○代表者:代表取締役 小松崎 衞 ○風力発電施設の実績:県内(神栖市、桜川市グループ会社) ○今回提案された計画 総出力:5MW×50基=250MW(250、000kW) 年間発電量:650、000、000kWh(設備利用率29.7%想定) (事業予定水域を2分割することから、上記の事業規模の約半分の規模が想定されます。)

■ 丸紅株式会社 :南側区画(約340ha)
○所在地:東京都千代田区
○代表者:代表取締役 専務執行役員 山添 茂
○風力発電施設の実績:国内(北海道、山口県、鹿児島県)海外(アメリカ、イギリス、等)
○今回提案された計画
総出力:5MW×48基=240MW(240、000kW)
年間発電量:630、720、000kWh(設備利用率30%想定)
(事業予定水域を2分割することから、上記の事業規模の約半分の規模が想定されます。)
事業予定水域全体で想定される発電量

2者を合算した事業区域全体(約680ha)で、5MW(5、000kW)の大型風力発電施設を50基程度建設予定。
総出力250、000kW、年間設備利用率(稼働率)を30%と仮定すると、年間発電量657、000、000kWh程度の発電が想定。
この発電量は、一般的な家庭の約18万世帯分(茨城県全世帯の約16%)の年間の消費電力相当となる。(*一般家庭での月間消費電力を300kWhで計算)
今後、事業予定者は、環境影響調査や詳細な事業実施計画の作成など、風力発電事業の実施に必要な具体的な調査検討を進めていくことになります。
茨城県としては、この日本初の洋上ウィンドファーム事業が、我が国が直面するエネルギー問題の解決に資する先進的な取組として確実な成果を得られるよう、航行安全や環境面にも十分配慮しながら、事業者の円滑な事業実施に向け関係機関と連携を図り支援してまいります。

公募の経過
6月18日から公募要項の配布開始
7月6日から13日事業予定者の応募受付
・株式会社ウィンド・パワー・エナジー、丸紅株式会社の2者から応募あり。
8月1日事業予定者選定委員会
事業予定者選定委員会の状況(8月1日開催)

(1)委員構成
・学識経験者4名(うち1名欠席)、県職員2名(委員長:日本大学准教授 長井浩)
委員名簿 PDF : 99KB

(2)審査方法
書面審査、応募者によるプレゼンテーション及び質疑応答に基づき評価。
5項目(19小項目)の事業評価項目により評価(委員による採点) 
事業評価項目 PDF : 124KB

(3)審査結果
2者とも事業予定者として適正であると判断されることから、2者を推薦。
資金計画の妥当性、環境影響への配慮、海上工事の確実性などについて質疑が行われた。
事業予定者の選定

・県は、事業予定者選定委員会からの推薦を受け、検討の結果、事業水域を2分割し、2者を事業予定者として選定した。
(北側水域を株式会社ウィンド・パワー・エナジー、南側水域を丸紅株式会社)
区域分割図 PDF : 20,346KB

今後の想定スケジュール

○事業予定者による環境影響調査、船舶航行安全調査等の実施及び事業実施計画の策定
・各種調査の実施及び事業実施計画の策定等にあたっては、関係機関等で構成される(仮称)鹿島港風力発電推進協議会において意見調整等を行い、円滑な事業実施を図っていく。
○県と事業予定者との間で事業実施にかかる協定締結
○水域の占用許可・工事着工(応募時の計画では平成27年頃から)
○発電事業開始(応募時の計画では平成29年頃から段階的に発電開始)
.......... "

関連
鹿島港沖合における風力発電事業者の公募-----茨城県、2012年6月18日

ウィンド・パワー グループ

"鹿島港沖合における風力発電事業者の公募に、ウィンド・パワー・エナジーが採択されました!
2012年8月29日NEW!
港湾区域(水域)で大規模な風力発電事業者の公募を行うのは、全国で初めての事例となりました。2015年の工事着工に向け、計画を進めて参ります。"

丸紅 ニュースリリース(未発表)

鹿島港沖風力発電、県が事業者2社選定-----茨城新聞、2012年8月29日

追加情報


丸紅など洋上風力発電の共同運営検討 アジア最大級 -----日本経済新聞、2012/12/25

"茨城県が計画する大規模洋上風力発電事業について、丸紅と風力発電会社ウィンド・パワー・エナジー(茨城県神栖市)が共同運営を検討していることが25日分かった。
.....ウィンド・パワー・エナジーを改称し「ウィンド・パワー・オーシャン」とする計画。資本金や出資比率は今後検討するが、丸紅とウィンド・パワーの折半出資が濃厚.........."


参考
茨城県科学技術振興課 : 茨城県緑の分権改革事業

"茨城の風(風力発電)活用調査
   県内の風力発電の立地可能性・採算性などをシミュレーション等により調査
③茨城の風(風力発電)PDF資料
”図 3-2 茨城県の風況マップ(陸上 5m/s、洋上 6m/s 以上、高さ 70m)”
.........."

ウィンド・パワー・いばらき、2012年ウインド・パワーかみすに+8機増設。さらに、鹿島港湾区域沖合に100基の洋上風力発電所建設計画へ-----ソフトエネルギー、2011/10/05

世界風力エネルギー協会、ウインド・パワーかみすの2MW 7基が津波を乗り越え、電力の供給に貢献と伝えた-----ソフトエネルギー、2011/03/29

富士重工業と日立製作所、国内初の港湾外洋上風力発電施設「ウィンド・パワー・かみす風力発電所」で2MW風力発電機 SUBARU80/2.0、7基を稼働-----ソフトエネルギー、2010/07/22

[ カテゴリー : 風力発電 ]


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エネルギー政策への国民の声”パブコメ”有効総数:88,280件。即ゼロと段階的ゼロを加えた”ゼロ”は87%

 8/23の記事では、パブリックコメントの集計済7000件では、81%が即ゼロ。段階的ゼロは8.6%でした。

エネルギー政策への国民の声”パブコメ”総数:89,124件。集計済7000件では、81%が即ゼロ。段階的ゼロは8.6%-----ソフトエネルギー、2012/8/23

 今回の国民的議論に関する検証会合(第2回)では、この分類をやめてまとめてゼロ選択とされてしまいました。国民の即ゼロの意志のあからさまな表明となり、都合が悪かったからかな、、、、

 せっかくはじめた分類なのだから引き継いでほしかったのですが。8月27日の国民的議論に関する検証会合(第2回) では、有効総数が88,280件となり。即ゼロと段階的ゼロを加えた”ゼロ”は87%だったことが明らかになりました。ほぼ前回の結果と同じ集計の傾向のようですね。となれば、その80%は即ゼロだったと考えてよさそうです。

120827sentakushipubcome_kekka-----image(”パブリックコメント集計経過②”) :国民的議論に関する検証会合(第2回) 平成24年8月27日 配布資料 「資料2-2-1 パブリックコメントの結果について【改訂】」より

関連
国家戦略室 : 国民的議論に関する検証会合 / 国民的議論に関する検証会合(第2回) 平成24年8月27日(月)10:00~12:00  議題 配布資料

”議題

1.前回のご指摘事項を踏まえた各調査の特徴と調査事項について
2.<課題3>支持率の数字の解釈の仕方について
3.<課題4>論点の整理の仕方について
4.今後に向けた国民的議論の課題について
配布資料

資料1 各調査の特徴と調査結果について
資料2-1-1 意見聴取会の結果について【再配布】
資料2-1-2 福島県民の意見を聴く会の結果について【再配布】
資料2-2-1 パブリックコメントの結果について【改訂】
資料2-2-2 団体等の提言について【改訂】
資料2-3-1 討論型世論調査の結果について【改訂】
資料2-3-2 討論型世論調査報告書(概要)【再配布】
資料2-3-3 討論型世論調査の手法を応用した民間独自調査について【追加】
資料2-4 政府協力の説明会における意向調査の結果について【改訂】
資料2-5 マスコミ等の世論調査の結果について【改訂】
資料2-6 Webサイトにおける調査の結果について【追加】
資料3 支持率の数字の解釈の仕方について
資料4 論点の整理の仕方について
資料5 今後に向けた国民的議論の課題について
資料6 曽根委員提出資料(意見聴取の手法の違いと政策決定との関係)
.......... ”


 野田政治は、すべて先に大筋を決めて、あとは国民の議論とかいいなながら、結局15%を落とし所としてまとめそうな気配をずっと漂わせています。本当にのらりくらりと、国民の支持なき政治をたんたんと、泥臭く続けるさまには、いい加減嫌気ですが、さりとて、次期がこれよりいいとは限らないところが、日本の政治の現在の厳しさです。あまりにも問題が多過ぎて、1テーマでの選挙ではおさまらないほど、課題が入り組んでいます。
 となれば、少しでも風通しのいい政治がのぞまれますが、官僚や財界の意図もあり、なかなかすっきりとした政治をするのは困難です。

 今回の国民の議論を経ての次期エネルギー政策についても、大飯再稼動では多くの国民がこのごり押し体制では、安全・安心は確保できないと感じている点が是正される見込みが薄いのがなんともやりきれないです。
 原子力を推進したい勢力が自ら、過去を省みて正すべきところを正せない点が、この国の過去の反省なき戦後政治という文脈をまた無責任に継続する傾向を見せているかの印象を受けてしまいます。

 パブコメにせよ、その他の国民的な議論の中で、ゼロ選択が選ばれ、2030年にゼロではなく、即ゼロを選択する人が多数という事実を受け止める裁量が野田政治にあるのか?

 国民的議論と拙速に風呂敷を広げただけで、その風呂敷を畳んでしまってしまうようなことだけはしてほしくないです。

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オーシャンパワー・テクノロジー OPT のパワーブイ PB150×10基1.5MW波力発電所。オレゴン州で建設へ

 オーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologiesの波力発電装置、パワーブイ PB150を使ったプロジェクトを、アメリカ合衆国エネルギー省米国連邦エネルギー規制委員会(Federal Energy Regulatory Commission : FERC)が認可し、これによりアメリカ初となる波力発電所建設計画がスタートすることになりました。プロジェクトは、オレゴン州のリーズポート Reedsport沖4kmの海域で、150kWのパワーブイ PB150を10基使ったREEDSPORT OPT WAVE PARK建設プロジェクトの第一フェーズとして開始される予定です。合計1.5MWの波力発電所が第一段階に予定され、早ければ1号機は年内に設置予定とのことです。今回のFERCの認可は、35年間の系統連系ということです。

 来年以降、本格的な建設が始まります。アメリカの海洋エネルギー開発はOPTから始まるということになりました。これまで経緯をながめてきた感想からすると順当と思えます。日本でもOPTのパワーブイの設置計画もあると聞きます。是非、順調な実証例となることを期待して、今後の経過を見守らせていただきます。


プレスリリース / Ocean Power Technologies,Aug. 20, 2012
Ocean Power Technologies Awarded FERC License For Oregon Wave Power Station

"License is the first to be issued for a wave power station in the United States

Ocean Power Technologies, Inc. (Nasdaq: OPTT) ("OPT" or "the Company") today announced that its wholly-owned Oregon subsidiary, Reedsport OPT Wave Park, LLC, has received approval from the U.S. Federal Energy Regulatory Commission ("FERC") for the full build-out of its planned 1.5 megawatt, grid-connected wave power station off Reedsport, Oregon.

This is the first FERC license for a wave power station issued in the United States and provides an important regulatory approval for the deployment of up to ten (10) OPT devices generating enough electricity for approximately 1,000 homes. Construction of the initial PowerBuoy® is nearing completion and it is expected to be ready for deployment about 2.5 miles off the Reedsport coast later this year. OPT has received funding for this first system from the U.S. Department of Energy, with the support of the Oregon Congressional delegation, and from PNGC Power, an Oregon-based electric power cooperative.

Specifically, FERC has granted a 35-year license for grid-connected, wave energy production. This follows an extensive process of environment assessment, notifications to the public, assessment of Federal and State regulations, and consideration of a broad array of comments, recommendations and terms and conditions.
.......... "

関連
Ocean Power Technologies : REEDSPORT OPT WAVE PARK

"TECHNOLOGY
Buoy Specification:PB150
Application:Grid connected
Major Components:Up to 10 PB150 PowerBuoys
Undersea Substation Pod (USP)
Sub-marine cable from PowerBuoy array to land-based substation

Estimated Annual Generation:Approximately 4,140 megawatt hours
Estimated CO2 Savings:Approximately 2,110 tons/year"


 - PB150 POWERBUOY
Graph-----image(”PB150 PowerBuoy Dimensions shown in feet”) : 上記サイトより

Federal Energy Regulatory Commission : July 19, 2012 Hydrokinetic Projects

"Marine & Hydrokinetic Projects Information updated 08/01/2012

OREGON WAVE ENERGY PARTNERS I, LLC COOS BAY OPT WAVE PARK
.......... "

Ocean Power Gets License for First U.S. Wave-Energy Project-----Bloomberg,August 20, 2012

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オーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologiesとロッキード・マーティン Lockheed Martin、豪州で波力発電ブイの大型プロジェクト実施へ-----ソフトエネルギー、2012/07/24

ハワイ米海軍、ロッキード・マーティン Lockheed Martin の海洋温度差発電(OTEC)をプラントを採用。開発へ-----ソフトエネルギー、2011/02/23

波力発電のオーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologies、三井造船と出光興産、日本風力開発などと波力発電所建設計画に合意。日本初の本格的な海洋エネルギー発電プラント、2012年には登場か!?-----ソフトエネルギー、2009/10/15

参考動画
Ocean Power Technologies PB150 PowerBuoy Animation

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再生可能エネルギーの固定価格買取制度、施行1ヶ月の認定件数および容量が公開されました

 資源エネルギー庁は、8/21日に7月1日から開始された再生可能エネルギーの固定価格買取制度における、7月末時点での再エネ設備認定状況(件数、出力)を公表しました。固定価格買取制度施行後1ヶ月の記録となります。今後、毎月更新予定とのことです。

資源エネルギー庁 : なっとく!再生可能エネルギー / 12.08.21 ■再生可能エネルギーの固定価格買取制度  2012年7月末時点での再エネ設備認定状況(件数、出力)再生可能エネルギーの固定価格買取制度  2012年7月末時点での再エネ設備認定状況(件数、出力)を公表します。

"再エネ設備認定状況(件数、出力)はこちらからダウンロードできます。 【PDF】 【XLS】
 ※毎月更新予定です。 (2012.07.31時点)

.......... "


Fitjapan731_kensu
-----image[”■再エネ設備認定状況(H24.7.31)認定件数(単位:件)”] : 同リリースより

Fitjapan731_youryo
-----image[”■再エネ設備認定状況(H24.7.31)認定出力(単位:kW)”] : 同リリースより

 以上のデーター以外に県別の認定件数(単位:件)と認定出力(単位:kW)も公開されました。再エネ設備の認定件数は、33,695件で、認定出力は566,853kWでした。

太陽光(10kW未満) 32,659件 143,933kW
-うち自家発電設備併設 993件  3,514kw
太陽光(10kW以上) 1,027件 300,705kw
-うちメガソーラー(1000kW以上) 81件 243,102kw
風力(20kW以上) 6件 122,000kw
水力(200kW未満) 3件  214kw

局別合計 33,695件 566,853kW

 以上のように、すぐに建設できる太陽光発電が、件数では、33686 / 33695 * 100 = 99.9 % 容量では、444638 / 566853 *100 =78.4%をしめています。
 太陽光発電の早期に導入できる特徴がまずは当然のごとく現れた結果となりました。それでも、設備利用率で太陽光の3倍近い貢献度も期待できる風力の健闘も目立ちます。今後、ほかの再生可能エネルギーがどの段階で数字にのってくるのか? 大いに期待してこの統計を追いかけたいと思います。


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IHI、米国の5つの発電所の株式を取得、新会社を設立しカリフォルニア州のバイオマス発電に参入

 IHIは、米国の大手発電事業者であるエクセロンが保有するカリフォルニア州の5つの発電所の半数の株式を取得したと発表しました。バイオマス発電所3ヶ所、石炭火力発電所2ヶ所で、現地に新たにオペレーションとメンテナンス(以下O&M)をてがけるIHI Power Services Corp.を設立し、これらの事業を足がかかりに、アメリカでの発電事業に本格参入するということです。アメリカでは、CO2排出量規制対策として積極的にバイオマス発電を導入する事業に税制面等の優遇措置が取られることもあり、拡大が見込まれるということです。
 
プレスリリース / IHI、2012年8月21日
米国におけるバイオマス発電事業に参入 ~米国大手発電会社から発電所の株式を取得~

120821
-----image(”株式取得した発電所の所在地”) : 同リリースより

"IHIは、このほど、米国大手発電会社であるエクセロン社(Exelon Corporation、本社:イリノイ州シカゴ)から、同社が株式を保有するカリフォルニア州の5つの発電所の半数の株式を取得しました。

 今回、エクセロン社が保有していた5つの発電所(バイオマス発電所3ヶ所、石炭火力発電所2ヶ所)の株式を取得することで、IHIは、発電事業のオーナーとして、発電所の運営を行っていきます。
 現在、石炭を燃料にしている発電所は、今後、バイオマス燃料による発電への変換を計画しており、IHIとしてバイオマス発電事業に本格的に参入します。
 また、あわせて、これら5つの発電所のオペレーションとメンテナンス(以下O&M)を行っていた事業会社もIHIの傘下にすることで、今後、IHIとして5つの発電所のO&M事業も手掛けることになります。
 O&Mを手掛ける事業会社は、「IHI Power Services Corp.」として設立し、今後、株式を保有した5つの発電所のみならず、これら発電所で得たO&Mのノウハウを活かし、米国における他の発電所のO&M事業も手掛けるべく、積極的に展開していきます。

 現在、石油メジャーやEU圏内の電力会社は、CO2排出量規制対策として積極的にバイオマス発電を導入しています。特に米国では、低炭素化社会実現へ向けて再生可能エネルギー利用RPS(Renewables Portfolio Standard)法により発電事業者に対し、一部電力の再生可能エネルギーによる発電を義務付けているほか、米国政府からの税制面等の優遇措置が取られ事業拡大が推し進められています。そのため、米国市場は世界トップクラスの「バイオマス発電市場」となっています。

 IHIは、今回の株式取得により、再生可能エネルギーとして注目されているバイオマス発電事業のオーナーとして発電事業に参入すると共に、米国における発電事業全般の把握により、米国における発電所のO&M事業を手掛けることで、ライフサイクル重視のビジネスモデルを展開していきます。

<株式取得した発電所の概要>
Rio Bravo Rocklin (発電出力28MW、バイオマス発電、保有株式50%)
Rio Bravo Fresno (発電出力28MW、バイオマス発電、保有株式50%)
Rio Bravo Jasmin (発電出力33MW、石炭火力発電、保有株式50%)
Rio Bravo Poso (発電出力33MW、石炭火力発電、保有株式50%)
Chinese Station (発電出力25MW、バイオマス発電、保有株式45%)


<発電所のオペレーション・メンテナンス新会社の概要>
社   名 : IHI Power Services Corp.
本   社 : カリフォルニア州
従 業 員 : 120名
出資比率 : IHI INC. 100%
設立年月 : 2012年8月
事業内容 : バイオマス発電等の発電、オペレーション、メンテナンス。
.......... "

関連
Exelon Sells Stake in Five California Power Plants to IHI Corporation-----Exelon、August 21, 2012
- Power Diversity in California

*バイオマス発電所の姿は、Googleマップでみるとこんな感じでした。Rio Bravo Rocklin 28MWバイオマス発電所の姿です。
Riobravorocklin_biomass_ge
-----image : Googleマップ しなやかな技術研究会2でRio Bravo Rocklinバイオマス発電所より

Lg_riobravorocklin
-----image : Rio Bravo Rocklin(directions)より

Lg_riobravofresno
-----image : Rio Bravo Fresno(directions)より

Lg_riobravojasmin
-----image : Rio Bravo Jasmin(directions)より

Lg_riobravoposo
-----image : Rio Bravo Poso(directions)より

Lg_chinesestation
-----image : 上記サイトChinese Station(directions)より

NAPG : Rio Bravo(Rio Bravo Rocklin, 25 MW biomass, recycling wood waste into electricity, Sacramento, California)(Rio Bravo Fresno, 25 MW biomass, recycling wood waste into electricity, Fresno, California)(Rio Bravo Jasmin, 40 MW combined heat and power (CHP) facility, currently utilizing fossil fuel before converting to biomass for electricity generation and enhanced oil production, Bakersfield, California)(Rio Bravo Poso, 40 MW combined heat and power (CHP) facility, currently using fossil fuel before converting to biomass for electricity generation and enhanced oil production, Bakersfield, California)

Japanese Company Plans To Convert California Coal Plants to Biomass-----Renewalbe Energy World,2012/08/21


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エネルギー政策への国民の声”パブコメ”総数:89,124件。集計済7000件では、81%が即ゼロ。段階的ゼロは8.6%

 次期エネルギー政策を決める”国民的な議論”が終了した。政府が用意したのは、情報公開、パブリックコメント、全国11カ所で行われた意見聴取会、そして討論型世論調査だ。

 一般国民が広く参加できるのはパブリックコメントのみ。ということで、その結果に注目していました。このほど、総数は89,124件。集計済7000件では、81%が即ゼロ。段階的ゼロは8.6%。また、3つの重要な選択についてとしての問いのひとつ「1.原発をどうするか」には、原発は不要と答えが数は89.1%に達し、パブコメで示されたのは私たちは、原発を選択したくないという明確な意思となりました。

 政府は、8月22日にエネルギー政策に対する国民の意見を検証する専門家委員会の初会合を開いた。意見を聞いておいて、その政策への反映の方法をあとから議論するという前代未聞の展開だ。またしても、経過を見守るしかない国民という状況の到来だ。とはいえ、かつてエネルギー政策の議論には国民は参加することができなかった(してこなかった)ことを考えれば、この3.11以降の状況は、いまも続く深刻な福島原子力発電所の過酷事故という厳しい現実の中で、国民の意思を明確に政策に反映させる一歩としなければいけない。このチャンスをなんとしても生かしたい。

 この委員会の前後に記者会見も開かれ、委員会資料も閲覧できます。パブリックコメント以外の結果についても配布資料として公開されています。

Sentakushi_pubcome7000kekka
-----image(”パブリックコメント集計経過②”) : 国民的議論に関する検証会合(第1回) 平成24年8月22日 配布資料「資料5-2-1 パブリックコメントの結果について」より

関連
国家戦略室 : 国民的議論に関する検証会合 / 国民的議論に関する検証会合(第1回) 平成24年8月22日 配布資料

"議事次第 国民的議論に関する検証会合(第1回)
平成24年8月22日(水)13:00~15:00
議題
1.国民的議論に関する経緯について(報告事項)
2.国民的議論について検討すべき課題と戦略への反映プロセスについて(討議事項)
3.<課題1>検証の対象とすべき調査結果や情報について(討議事項)
4.<課題2>調査結果や情報の整理の仕方について(討議事項)

配布資料
資料1 国民的議論に関する経緯について
資料2 国民的議論について検討すべき課題と戦略への反映プロセスについて
資料3 検証の対象とすべき調査結果や情報について
資料4 調査結果や情報の整理の仕方について
資料5-1-1 意見聴取会の結果について
資料5-1-2 福島県民の意見を聴く会の結果について
資料5-2-1 パブリックコメントの結果について
資料5-2-2 団体等の提言について
資料5-3-1 討論型世論調査の結果について
資料5-3-2 討論型世論調査報告書(概要)
資料5-4 政府協力の説明会における意向調査の結果について
資料5-5 マスコミ等の世論調査の結果について

参考資料
参考資料1 意見聴取会のアンケートの意見(全文)
参考資料2 パブリックコメントの意見(掲載例)
参考資料3 討論型世論調査報告書(本体)
参考資料4 討論型世論調査検証報告書
参考資料5 討論型世論調査報告書(概要版)
.......... "

国家戦略室 話そう ”エネルギーと環境の未来” : News

9割が原発ゼロ支持=エネルギー政策の意見公募-政府-----時事通信、2012/08/22

原発ゼロ 民意鮮明 意見公募経過89% 意見聴取会81%-----東京新聞、2012年8月23日

”.....DPでも、電話調査時には32・6%だった原発ゼロ案が、議論などを経て最終的には46・7%に伸びた。15%案を最も評価したのは15・4%、20~25%案は13%にとどまった。.....”


関連エントリー
エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応

国家戦略室、次代のエネルギー政策案「エネルギー・環境に関する選択肢」に対するパブリックコメントの募集を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/03

追加情報
エネルギー政策への国民の声”パブコメ”有効総数:88,280件。即ゼロと段階的ゼロを加えた”ゼロ”は87%-----ソフトエネルギー、2012/08/29


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東京都、「長寿命環境配慮住宅モデル事業」の府中市のモデルハウスを9月より公開

 東京都は、「長寿命環境配慮住宅モデル事業」の府中市のモデルハウスを9月より公開するとのことです。「長寿命環境配慮住宅モデル事業」は、都有地を活用し、世代を超えて長く住み続けられ、環境に配慮した住宅を供給するというもので、今回公開されるのは東京都府中市美好町二丁目に建設される、相羽建設・野沢正光建築工房による木造ドミノ住宅16棟、分譲住宅プロジェクトのモデルハウスです。完成は、平成 25 年秋頃までという予定のプロジェクトです。

 個々の建物には、太陽光発電、太陽熱暖房、パッシブソーラーなどの採用とともに、省エネ、シックハウス、地震などに対応した設計が取り入れられているということです。長く、いい家に住むというコンセプトはおおいに歓迎です。いい住宅の建築にはずみがつくといいですね。


プレスリリース / 東京都都市整備局、平成24年8月17日
「長寿命環境配慮住宅モデル事業」モデルハウスが完成しました!

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-----image : 同リリースより

"東京都では、都有地を活用し、世代を超えて長く住み続けられ、環境に配慮した住宅を供給する「長寿命環境配慮住宅モデル事業」を進めています。
 この度、モデルハウスが完成し、下記のとおり一般公開することとしましたので、お知らせいたします。
 長期優良住宅の認定取得、ライフサイクルCO2 50%削減など、長寿命で環境に配慮した住宅の性能について体感していただき、また環境に配慮した暮らし方の参考にしていただくため、ぜひ足をお運び下さい。

1 モデルハウス一般公開
 平成24年9月1日(土)~(今後1年程度公開予定)
2 公開時間
 9月中 10時~17時 予約不要
3 定休日
 9月中 定休日なし
10月以降の見学につきましては、下記事業者ホームページでご確認下さい。
4 モデルハウス所在地
 東京都府中市美好町二丁目52番地内 地図(374KB) 
 駐車場のご用意はありませんので、公共交通機関をご利用下さい。
5 事業の概要
 「長寿命環境配慮住宅モデル事業の概要」(641KB)
”4 事業概要
(1)住宅整備戸数 16戸
(2)住宅の特徴
◇ 長期優良住宅※1の認定取得
◇ CASBEE※2によるライフサイクルCO2※3削減
率50%以上(緑☆4つ以上)
◇ 住宅性能等級の下記評価取得
劣化対策等級3、
耐震等級2以上(モデル事業では等級3)、
維持管理対策等級3、省エネルギー対策等級4、
ホルムアルデヒド発散等級3
◇ スケルトン・インフィル構造※4
◇ 太陽熱暖房、太陽光発電、給湯、換気機能のある
ソーラーシステムの採用
..........”-----PDF添付書類より

6 その他
.......... "

関連
東京都都市整備局 : 「長寿命環境配慮住宅モデル事業」

ソーラータウン府中
"東京都と相羽建設・野沢正光建築工房による東京都府中市での木造ドミノ住宅16棟の分譲住宅プロジェクト"

東京都、「低炭素型」モデルハウス公開へ 中小事業者の取り組み後押し-----朝日新聞、2012/8/20


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イギリス、スコットランド、2020年までに1.6GW規模の海洋エネルギー開発を行うプロジェクトを正式にスタート

 イギリスのエネルギー・気候変動省 Department of Energy & Climate Change(DECC)は、世界の海洋エネルギー開発をリードするEuropean Marine Energy Centre (EMEC)もある海域に、2020年までに1.6GW規模の海洋エネルギー開発を行うプロジェクトを正式にスタートしました。プロジェクト名は、Pentland Firth and Orkney Waters Marine Energy Parkです。

 欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC)については、過去何度も紹介した記事を掲載してきました。以下にインデックスがあります。よろしければご覧ください。

欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centre(EMEC) / 情報のまとめ-----ソフトエネルギー、2012/03/14


 さて、ペントランド海峡&オークニー水道海洋エネルギーパーク Pentland Firth and Orkney Waters Marine Energy Parkは、イギリス政府およびスコットランド政府、そして地元(オークニー諸島、HI-energy開発公社)の合意のもとに、この地域において強力に波力・潮力による海洋発電の開発を促進することを目的としたもので、EMECで得られた知見などをより実際的なプロジェクトで展開することを目的としています。HI-energy開発公社のサイトで公開されているプロジェクトマップには、すでに具体的な波力、および潮流発電に関するプロジェクトの検討が行われてきたことが示されています。

 イギリスは、波力や潮力などの海洋エネルギーの利用による発電により、2050年には、石炭発電所8基に相当する27GW分の発電規模を見込んでいます。さらに、これらの同地域のプロジェクトは、世界の海洋エネルギー開発センターの役割も担っています。エネルギーの自給による自治により、地域のエネルギーの独立を強く志向するスコットランドには、海洋エネルギー以外にも風力発電に適した地域も多く、その自立の実現性はに向けての強いリーダシップに世界中の目が集まっているといえます。


プレスリリース / Department of Energy & Climate Change(DECC),30 JULY 2012
THE PENTLAND FIRTH AND ORKNEY WATERS GET ON BOARD WITH MARINE POWER

Greg Barker at Scrabster Harbour
-----image(”Greg Barker MP at Scrabster Harbour, 30 July 2012.”) : Flickr DECCgovuk's photostreamより

"The Pentland Firth and Orkney Waters in the North of Scotland will today confirm their place on the global marine energy map with the launch of the area as a Marine Energy Park. Energy and Climate Change Minister Greg Barker will welcome the launch of the marine park during a visit to Thurso in Caithness, where he is set to address key players from across the marine renewable energy industry.
The Pentland Firth and Orkney Waters Marine Energy Park will incorporate the world-leading European Marine Energy Centre (EMEC) which attracts developers from across the world and where testing of a wide range of wave and tidal energy devices is already under way.
The purpose of the park is to heighten the international profile of the region and its reputation as a world leader in marine energy. The park will build on collaborative partnerships in the region between government on the main land and the Orkney Islands, Highlands and Islands Enterprise(HIE), plus a cluster of local expertise and renewable resource in the area, to help speed up progress of marine power development.
Energy from waves or tides has the potential to generate 27GW of power in the UK alone by 2050, equivalent to the power generated from eight coal fired power stations. A move to marine power can also help cut emissions and tackle climate change.

.......... "

関連
HI-energy / HI-marine Energy Park

Pentland_firth_and_orkney_waters_ma
-----image(”Pentland Firth and Orkney Waters Round 1 Development Sites”) : 上記サイト「HI-marine Energy Park Brochure.pdf(1.30 MB)」より

"HI-marine Energy Park
Scotland’s First Marine Energy Park
The Pentland Firth and Orkney Waters around the North of Scotland are home to some of the world’s best wave and tidal energy resources and is already the location of choice for wave and tidal energy developers from throughout the world.
..........
Mission statement for The Pentland Firth and Orkney Waters Leadership Forum
“Working together to lead the effective and timely delivery of up to 1.6GW of wave and tidal energy in the Pentland Firth and Orkney Waters by 2020, and in doing so, supporting the creation of a new, commercial scale marine energy industry and secure maximum economic and social benefit for Caithness, Orkney, the wider Highlands and Islands, and Scotland”.
.......... "

- 30 July 2012 The Pentland Firth and Orkney waters get on board with marine power

Marine Energy Park launched for seas around Orkney-----Orkney Islands Council,30 July 2012

イギリス、ペントランド海峡・オークニー海域を海洋エネルギーパークに認定-----EICニュース、2012.07.30

コメント続き

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共同通信、主要企業109社「エネルギー政策と景気に関するアンケート」を実施。原発に代わる電力源として全体の30%余りが再エネを

 共同通信社は、主要企業109社を対象とした「エネルギー政策と景気に関するアンケート」を実施した。原発再稼働をめぐる企業側からの原子力政策温存の意見表出とは別の側面が現れる結果となった。

 原発に代わる電力源として全体の30%余りが「太陽光や風力などの再生可能エネルギー」を挙げており、普及への期待が高いことを示した。一方、原発比率をゼロにすることには慎重姿勢。さらに、原発の代替電源に再生可能エネルギーを挙げたのは35社で、「火力」が10社。原発に代わる有力な電源はないとした企業は、3社にとどまったとこことです。
 ”現実的な話”、企業も次代のエネルギー政策の必要性をにじませる結果となりました。

30%超が再生エネに期待 主要企業109社調査-----共同通信社、2012年8月19日

".....共同通信社は18日、主要企業109社を対象に実施したエネルギー政策と景気に関するアンケートをまとめた。原発に代わる電力源として全体の30%余りが「太陽光や風力などの再生可能エネルギー」を挙げており、普及への期待が高いことを示した。ただ原発比率をゼロにすることには慎重姿勢だ。景気関連では、消費税増税が実施された場合に33%が「消費意欲減退による売り上げの減少」を見込むなど、懸念する回答が目立った。

 原発の代替電源に再生可能エネルギーを挙げたのは35社.......... "


関連
30%超が再生エネに期待 主要企業109社調査-----47News,2012/08/19

30% of big Japan companies say green energy to be nuclear alternative-----Mainichi.jp,August 19, 2012


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/8/15-20日版

いすゞ自動車、大型路線バス「エルガハイブリッド」を発表-----しなやかな技術研究会、2012/08/20

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宮崎大学、ビームダウン式太陽集光装置を導入しお披露目。CPVや高温太陽集熱による水素製造などの開発へ

 宮崎大学は、新潟大学との間で共同研究契約を結び、宮崎県の支援により、三鷹光器株式会社が開発したビームダウン式太陽集光装置を木花キャンパスに設置しました。今回導入された、ビームダウン式タワー型太陽集光装置は、80基のへリオスタット(各10枚の凹面反射鏡)の800個の円形鏡により太陽の動きを追尾しながら中央のタワーに太陽光を集光するさせ、さらに直下の一点に集光する(ビームダウン)ことができる装置です。敷地の広さは東西60m、南北60m、中央タワーの高さは15mでビームダウン式としては国内最大級で、世界最高レベルの集光度を誇るものであるということです。
 今後、集光型太陽光発電や太陽炉で太陽電池の原料となる金属シリコンを製造する研究や、太陽熱による水素製造に関する新潟大学との共同研究などが予定されているということです。

 三鷹光器は、ビームダウンとヘリオスタット集光方式の二方式の太陽熱発電プラントを開発しています。今回は、両方の技術を融合したもので、今後の運用が注目されます。

JFEエンジニアリングと三鷹光器、ビームダウンとヘリオスタット集光方式の二方式の太陽熱発電プラントを開発-----ソフトエネルギー、2010/09/06

 開所を記念された講演では、以下のような題目の内容が示されています。

・宮崎大学工学部 西岡賢祐 准教授「ビームダウン式タワー型太陽集光装置を活用する超高効率太陽電池
の開発について」

" 太陽光を集光し超高効率太陽電池に照射することにより,単位面積当たりの発電量を増やし半導体使用量を大幅に削減できるため,低コスト化が可能となります.ビームダウン式タワー型太陽集光装置を利用した超高効率太陽電池の開発について "

・新潟大学工学部 児玉竜也 教授(新潟大学工学部化学システム工学科応用化学コース) 「高温太陽集熱による水素製造について」

" 太陽熱の化学燃料化により,エネルギー貯蔵やエネルギー消費地への輸送等が容易となります.ビームダウン式タワー型太陽集光装置による高温太陽集熱を熱源として利用し,新潟大学が開発した水熱分解技術開発した 等により水素を製造する化学燃料製造技術の原理および製造プロセスについて講演します."

 宮崎の強い日射を利用したこれらの研究開発の今後に期待しています。

プレスリリース / 宮崎大学、2012/07/26
平成24年度 / ビームダウン式太陽集光装置完成式典及び太陽熱エネルギーの講演会の開催について(PDF)

Miyazaki_ubeamdownsolarzenkei
-----image : 同リリースより

"..........
ビームダウン式太陽集光装置完成式典 平成24年8月6日(月)14:30~15:00
..........
宮崎大学 ビームダウン式太陽集光装置
Beam Down Solar Concentrator
概要
 宮崎大学は新潟大学との間で共同研究契約を結び、宮崎県の支援により、三鷹光器株式会社が開発したビームダウン式
太陽集光装置を木花キャンパスに設置しました。敷地の広さは東西60m、南北60m、中央タワーの高さは15mで、80基のへリオスタットが太陽を追尾し、1基あたり10枚の凹面反射鏡を動かし、800枚の凹面反射鏡からの太陽光を1つのスポットに集めます。
 ビームダウン式は、へリオスタットにより反射された太陽光を中央タワー上部の楕円鏡で再び反射し、下に向かって太陽光を集める方式です。宮崎大学に設置された装置は、ビームダウン式としては国内最大級で、世界最高レベルの集光度を誇ります。この装置で高密度に集光された太陽光を熱に転換することで高温が得られることから、太陽炉で太陽電池の原料となる
金属シリコンを製造する研究や、太陽熱による水素製造に関する新潟大学との共同研究などが計画されています。

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-----image : 前後とも、同リリースより-----
Miyazaki_ubeamdownsolarkumishashin_
.......... "

関連
宮崎大学 西岡研究室 /

三鷹光器 : ビームダウン式太陽熱集光装置

"..........
宮崎大学キャンパス内に、宮崎県と県内企業・宮崎大学・新潟大学・三鷹光器等の産学官が連携し、「ビームダウン式太陽熱集光装置」を完成させました。
 
本装置は直径4.3mの楕円鏡を上部に取り付けた高さ16mのタワーと88基のヘリオスタットより構成されています。ヘリオスタット1基は直径50cmの凹面鏡10枚より成り、太陽をセンサ方式で精密に追尾しタワー上部の楕円鏡の第一焦点に集光させ、楕円鏡で反射した太陽光を、楕円鏡の第二焦点に集光するよう制御されています。

集めた太陽光は熱に変換され、水素エネルギー等の新エネルギーの製造に活用する予定で、宮崎県の豊富な日照条件を活かした次世代エネルギーの開発が期待されています。
.......... "

自然科学系の児玉竜也教授らが開発した「水熱分解水素製造装置」を利用した実証試験が行われます-----新潟大学、

新潟大学工学部トピックス : 2009年度 / 日本エネルギー学会誌への研究室紹介

"化学システム工学科の児玉・郷右近研究室の紹介記事が、日本エネルギー学会誌2009年88巻10号に掲載され、研究室の概要や主な研究活動が紹介されました。

研究室紹介(PDF[ http://www.eng.niigata-u.ac.jp/topics/image/091026.pdf ])
”新潟大学工学部化学システム工学科応用化学コース児玉・郷右近研究室
..........
図5 内循環流動層によるソーラー水熱分解
..........” "

参考エントリー
JFEエンジニアリング、タワー集光型太陽光発電システム CPV の実用化に目処。ヘリオスタットの写真を公開-----ソフトエネルギー、2011/08/05

集光型太陽光発電 CPV / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/07/15より更新中


おすすめエントリー
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2012年は、日本における洋上風力発電開発の幕開けの年 !?

 日本風力発電協会は、2012年を「今年は日本における洋上風力発電導入のエポックと呼ばれるかもしれません。」とし、日本の洋上風力発電導入計画に関して、既設も含めて取りまとめた情報を公開しました。

 注目の洋上風力発電の基礎データーとして引用しておきます。

日本の洋上風力発電-----日本風力発電協会、2012/07/26
Jwpa2012offshorewind_list
-----image : 同リリース「PDF資料」より

 今後の完成予定を考慮したリストにすると、
●建設中 2MW×8基着床式
・ウンド・パワーかしま洋上風力発電所(小松崎都市開発) 着床式-----2MW×8基 日立製作所、富士重工業[水深10m,離岸距離 0.04-0.05km]

関連エントリー
ウィンド・パワー・いばらき、2012年ウインド・パワーかみすに+8機増設。さらに、鹿島港湾区域沖合に100基の洋上風力発電所建設計画へ-----ソフトエネルギー、2011/10/05

●設置予定(2013.1-2) 2MW着床式一基
・福岡県北九州市沖合(国-電源開発/港湾空港技研/CTC : NEDO実証研究)着床式-----観測塔(海面上:約85m),2012.6.30-----設置予定(2013.1-2) 2MW 日本製鋼所一基予定[水深14m,離岸距離 1.5km]

関連エントリー
NEDO、北九州市沖に洋上風力開発用の風況観測タワーを設置-----ソフトエネルギー、2012/07/04

●設置予定(2013.9) 2.4MW 着床式一基
・千葉県銚子沖合(国-東京電力/東京大学 : NEDO実証研究)着床式-----観測塔(海面上:約95m),2013.8-----設置予定(2013.9) 2.4MW 三菱重工業一基予定[水深12m,離岸距離 3km]

関連エントリー
NEDO、東京電力に洋上風力発電システム実証研究の委託先を決定、銚子沖で洋上風力発電の実証実験を開始-----ソフトエネルギー、2010/05/24

●完成(2012.6.11) 0.1MW 浮体-----計画 2MW浮体一基
・長崎県五島椛島沖合(国-京都大学/戸田建設/富士重工業/芙蓉海洋/海洋安全技術研究所-環境省 洋上風力発電実証事業)-----設置 0.1MW(100W) 富士重工業一基-----計画 2MW 日立製作所、富士重工業一基予定[水深100m,離岸距離 1km]

関連エントリー
京大、戸田建設ら、環境省の五島沖の浮体式風力発電実証試験の第一段階100kW基によるテストを開始-----ソフトエネルギー、2012/06/14

●計画(2013) 2MW浮体-----計画(2014) 7MW浮体-----計画(2015)7MW浮体
・福島県沖合(国-丸紅/東京大学/三菱商事/三菱重工業/アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド/三井造船/新日本製鐵/日立製作所/古河電気工業/清水建設/みずほ情報総研 : 資源エネルギー庁 浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業)-----計画 2MW日立製作所、富士重工業一基[サブフロータ3基型セミサブ、水深100-200m,離岸距離 20-40km]-----計画 7MW三菱重工業1基[Ⅴ字型セミサブ、水深100-200m,離岸距離 20-40km]-----計画 7MW三菱重工業1基[アドバンストスパー、水深100-200m,離岸距離 20-40km]

関連エントリー
福島県沖の浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業の2015年までの内容と実施体制が発表されました-----ソフトエネルギー、2012/03/07


 たしかに全体の計画を見てみると、世界の先進的な計画に追いつこうとする動きとも見ることができます。浮体式では、順調ならば世界を性能では凌駕する可能性も高いです。問題は、実績とコスト。それを次の段階で、2020年までの短いスパンで、さらにその先の実際の動きにつなげることができるのか? が最大の課題となります。仕込みに時間がかかります。

 浮体式は、以下のエントリーにまとめてみました。是非、ご覧ください。

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine 再生可能エネルギーまめ知識


 なお、着床式については、欧州がかなり先を行っています。日本の動きで脈があるとすれば、かの地の経験を参考に日本での展開が可能か否かを冷静に見極めることです。こんな動きに注目しています。

丸紅と産業革新機構、英洋上風力発電設備据付の大手であるSeajacks Internationalを買収-----ソフトエネルギー、2012/03/21

 このSeajacks社は、大型プロジェクトに参加しています。

イギリス、新たにRace Bank (580MW)とDudgeon (560MW)の二つの大型洋上風力発電所建設を認可-----ソフトエネルギー、2012/07/20


 欧州の経験で、日本の着床式がどう展開できるのか? 専門家の意見を聞いて公開してほしいところですが、、、、

 さて、これからますます注目される洋上風力発電。どうなりますか、成果のあがる展開を心底期待しております。

参考
[ カテゴリー : 風力発電 ]


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/8/15-日版

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川崎市、7MWp浮島太陽光発電所の年間発電量は945万 kWhと発表。調子いいね!

 川崎市は、東京電力と共同で設置しているメガソーラー発電所のうち、8月で1周年を迎えた浮島太陽光発電所の発電実績を公開しました。
 浮島太陽光発電所は、7MWpです。今回の発表は、”一年間の発電電力量は、当初想定の約 1.3 倍となる約 945 万 kWh”と異例の予想外に高いとの評価を加えて発表されました。

 当グリーン・ポストでもかってに”検算”させていただきます。
 川崎なので標準日射と考えて、設備容量の7MWpの2.7から3倍の発電量が平均して1日で見込めると考えると、2.7倍なら、
 
 7MWP * 2.7 * 365日 = 6898.5 MWh/年

 3倍なら、7MWP * 3 * 365日 =7665 MWh/年

 確かに、945 万 kWh(9450 MWh/年)なら、数割予想より多かったことになります。
 設備容量の3.7倍も毎日平均して発電していることになります。他のメガソーラーの値も並べて比較できると子今後の評価の参考になります。

 今後の数値に期待しましょう。

プレスリリース / 川崎市、平成24年8月10日
「浮島太陽光発電所」運転開始一周年について

Kawasakitoshima7mwp_jisseki2012
-----image(”「浮島太陽光発電所」の月別発電電力量及び累計発電電力量”) : 同リリース「「浮島太陽光発電所」運転開始一周年について(PDF)」より

" 概要
川崎市と東京電力株式会社は、川崎市浮島及び扇島の2地点において、合計出力2万kWのメガソーラーを設置しました。平成24年8月10日をもって、「浮島太陽光発電所(最大出力7,000kW)」が、運転開始より一周年を迎えることから、一年間の発電電力量等について発表します。
報道発表資料

「浮島太陽光発電所」運転開始一周年について(PDFファイル:376KB)
”川崎市臨海部における国内最大級のメガソーラー
 川崎市(略)と東京電力株式会社(略)は、神奈川県川崎市浮島および扇島の2地点において、合計出力2万
kWのメガソーラーを設置しておりますが、本日、「浮島太陽光発電所(最大出力 7,000kW)」が平成 23 年8月 10 日の運転開始から一周年を迎えました。 昨年の運転開始以降、浮島太陽光発電所は順調に発電を続けており、一年間の発電電力量*は、当初想定の約 1.3 倍となる約 945 万 kWh(一般家庭約2,600 軒分の年間使用電力量に相当)、また、これによるCO2排出量削減効果は、約 4,400t(一般家庭約 910 軒分の年間CO2排出量に相当)となりました。
 また、浮島太陽光発電所の運転開始に合わせ、川崎市が地球温暖化、再生可能エネルギー等をテーマに体験的に学べる学習施設として、平成 23年8月6日に「かわさきエコ暮らし未来館」を開設しております。  
 市内の小学生をはじめとする一般の見学者、海外からの視察者、メガソーラー事業への参入を検討されている全国の行政関係者など、様々な方に来館いただき、入館者数は平成 24 年7月末現在で目標を上回る21,850 人となるなど、大きな関心を寄せていただいております。 川崎市は、今後とも、本市に蓄積された環境技術を国内外に情報発信を行うとともに、再生可能エネルギーや節電等の重要性について普及啓発を行っ
てまいります。
 東京電力は、引き続き、浮島・扇島太陽光発電所の安全運転に万全を期しながら、電力の安定供給に努めてまいります。

*発電電力量は、発電した電力量から制御装置、パワーコンディショナ空調設備等の使用電力量並びに所内ケーブル等での損失等を差し引いた値を用いている。
...........
Kawasakitoshima7mwp_pict
-----image : 同リリースより

.......... "

関連
「浮島太陽光発電所」運転開始一周年について----東京電力、平成24年8月10日

川崎市 : 川崎大規模太陽光発電所

"メガソーラーの発電状況は、東京電力のホームページ(http://www.tepco.co.jp/csr/renewable/megasolar/index-j.html)でご確認いただけます。"


コメント続き

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ノザワのアスロックソーラーウォールPowerFLEX。発電する壁、登場!

 未利用なスペース、これまで発電とは無縁だった個人や事業者が発電事業者になる。そんな日ももはや夢ではありません。
 壁面、防護壁、防音壁にも実に日当りが良い壁が存在します。

 ノザワは、中空構造の押出成形セメント板で、耐震性・耐候性・意匠性などに優れた壁面用の建築材料、アスロックを販売しています。今回、このアスロックシリーズに、CIGS太陽電池を組み合わせた、「アスロックソーラーウォールPowerFLEX」を全国発売しました。セル変換効率は最大12.5%で、同社従来品に比べてパネル当たりの発電量が大幅にUPしている製品となっているということです。太陽電池はGLOBAL SOLAR ENERGY社製を採用し、そのスペックは、

 PowerFLEX 2mが、90Wpです。サイズは、2013 × 495 × 2.6mm。
 PowerFLEX 4mが、185Wpです。サイズは、3881 × 495 × 2.6mm。

 ビルの壁面はもちろん、さまざまな垂直の壁に利用できる製品です。

プレスリリース / ノザワ、2012年7月24日
アスロックソーラーウォールPowerFLEX全国発売。

Nozawasolarwallsite
-----image : 関連ページ アスロックソーラーウォールより

"単位発電量当たり材工約50%の大幅コストダウンを実現!(当社従来品比較) 「アスロックソーラーウォールPowerFLEX」全国発売 「アスロックソーラーウォール」に新たな太陽光発電シートを組み合わせた商品を開発・全国販売致します。この度、発売するアスロックソーラーウォールPowerFLEXは、フレキシブルCIGSモジュールを採用し、セル変換効率は最大12.5%、当社従来品に比べてパネル当たりの発電量が大幅にUPしています。(185W/4m品)そのため、単位発電量当たり材工で約50%の大幅なコストダウンを実現しました。

カタログはこちら (PDF:1241KB)

Nozawasolarwall1

-----image : すべてPDFカタログより-----

Nozawasolarwall2Nozawasolarwall3Nozawasolarwall4
.......... "

参考
ノザワ
/ 遮音壁

- アスロック
/ グリーンウォール


コメント続き
 以下のエントリーで、さまざまな未利用なスペースを利用しての太陽光発電について紹介しています。

街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識

 今後、高速道路やその用地内の壁面を利用しての発電に期待をしています。今回のノザワの商品のように、壁面に建築材料として取り入れられる用材の普及が見込まれます。高速道路が太陽光発電所になる! そんな事例を紹介できるのを待っております!


おすすめエントリー
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エネルギー政策に、モノ言おう! パブコメ8月12日 夜6時まで

 野田政権の動きを見ていると、エネルギー政策だけでなく、この国の将来がとてつもなく不安になる。解散の時期が取りざたされているが、それ以外の問題が山積で、原子力発電をめぐる重大な選択という一課題だけでの政権選択は無理だろう。

 国民の安心・安全は、3.11以降現実でも意識としても劇的に変化したが、国や行政は民間のオルターナティブな選択や原発のない未来に向けての多様な動きを捉えきれない。それどころか、政治の断片化はますます進み、国民の意識とのずれは、これまでにないほど拡大している。

 そんな中で、国が展開した”国民的な議論”。情報の公開、全国11カ所で国民が意見を表明する意見聴取会、前の土日に行われた討論型世論調査も終了し、残るはパブリックコメントの募集(8月12日まで)だけになった。あまりのゼロ選択の勢いに、ゼロへの理解をみせはするが、もともと脱原発依存という言葉で示される具体的な内容や工程は明らかではない。

 材料は限られているし、野田政治を信頼することもできない。

 とはいえ、なんにせよ、残されたパブリックコメントはチャンスではある。是非、それぞれの意見の発露の一つの手段として対応することをお勧めしたい。まだの人は、是非!

 グリーン・ポストの関連サイトは、ごちゃごちゃしているので、、、、。いいサイトはないかなと探したら、ありました。

「選択肢」パブリック・コメントに参加しよう! -書き方ガイド- -----WWFジャパン

 ありがとうパンダさん!


関連エントリー
エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応


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大阪ガス、自社ビルに太陽エネルギーを活用した新方式のBEMSを導入

 大阪ガスは、築30年以上経過した大阪府高槻市の自社ビルに、ハードとしては、太陽光発電、太陽熱温水も活用したハイブリッド冷暖房システムに加え、得意な発電機能付きガスヒートポンプエアコン、ガスコージェネレーションを導入。さらには、さまざまな冷暖房機器やLED照明や南北面窓を日射遮蔽性能の高いLow‐E(Low Emissivity)ガラスを加えることで、約25%のCO2削減効果を実現する試みを実施するそうです。

 さらにこのビルには、さまざまなハードを支えるソフトとして、入居者の行動変化による省エネ効果を期待できるBEICS(Building Energy &Interactive Communication System )を採用。これまでのビルにおけるエネルギーマネージメント技術(BEMS)プラスアルファの効果を試すとのことです。

 企業のビル利用における、エネルギーの高い効率化の試みとして期待が集まります。

プレスリリース / 大阪ガス、2012年8月6日
北部事業所スマートエネルギービル化改修工事の完了について ~行動観察を取り入れオフィス入居者の省エネ行動を促進~

Oosakagas2
-----image(” 上-【 北部事業所 改修概要 】 1.主な導入設備、下- 北部事業所概要”) : 同リリースより-----Oosakagas4

"【 北部事業所概要 】
・住所 大阪府高槻市
・竣工 1979年
・延床面積 約6,000m2
・構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
・階数 5階建て
・用途 事務所
・改修設計 株式会社日建設計
・改修工事 大成建設株式会社 "

" 大阪ガス株式会社(略)は、このたび、自社ビル(北部事業所:大阪府高槻市:以下、北部ビル)において、再生可能エネルギー利用システムや先進的な省エネ機器の導入に加え、行動観察の手法を取り入れて入居者の省エネ行動を促進できるように設計した改修工事を完了し、運用を開始します。

 入居者の行動変化による省エネ効果と、太陽光発電、太陽熱利用空調、発電機能付きガスヒートポンプエアコン、ガスコージェネレーションなどの省エネ設備の導入効果を併せて、約25%のCO2削減効果を見込んでおり、運用開始後もその効果を検証していきます。
...........
 今回の改修では、設計前に、北部ビルの入居者、ビル管理者などへ行動観察およびインタビュー・アンケート調査を実施し、入居者の省エネを阻害する行動とその要因を分析しました。その結果、ワークスタイル・性別などによる温冷感の個人差、入居者の省エネに対する意識の個人差、入居者とビル管理者のコミュニケーション不足などが主な要因であることが分かりました。
 そこで、阻害要因の解消を目的に、主に以下の3点の仕組み・設備を導入しました。

1. IP電話を利用した空調制御
 性別や年代など在室者の属性に合わせて空調制御を適切に行う仕組み
2. クーリングルーム
 外勤者が帰社直後に入室し代謝量を調整することで、事務所内の空調設定温度の過剰な変更を抑制できる「涼み処(すずみどころ)」
3. コミュニケーションできるBEMS(BEICS)*
 入居者、ビル管理者などのコミュニケーションを促進し、省エネアドバイスなどを行うことで入居者の省エネ意識の向上を狙うシステム
...........

* BEMS(Building Energy Management System):
 建物のエネルギー使用量や室内環境を把握し,これを省エネルギーに役立てるためのシステム

* BEICS(Building Energy &Interactive Communication System ):
 大阪ガスが持つクラウド型BEMSを拡張させ、従来のエネルギー管理に加え、管理者、入居者双方向のコミュニケーションを促進させることを目的としたシステム。
 これまでのBEMS(見える化システム)は主にビル設備管理者によって省エネルギー改善ツールとして用いられてきた。ここでは室内外の温熱環境や消費エネルギー情報などの表示が行われるが、竣工当初は利用されていても、時間がたつにつれ飽きられて導入後十分に生かしきれないケースも見受けられている。
 BEICSは継続して利用されるシステムを目指し、一般的なエネルギー情報表示だけでなく、ビールがおいしく飲める日やウォーキングに適した日などの情報を天気予報に基づいて提供する仕組みや、在室者による温冷感申告を用いた参加型の空調温度制御などを取り入れている。

以上

Oosakagastable

..........

【 北部事業所 改修概要 】
1.主な導入設備
.....(図は上部に参照掲示済)......
2. 行動観察結果に基づき導き出した省CO2対策
(1) IP電話の在室検知機能を利用した省エネ制御
在室者が携帯しているIP(Internet Protocol)電話が持つ、年代、性別などの情報を室内各所のアンテナで取得し、エリアごとの外気導入量制御や空調温度設定制御に反映させます。どのような人がどこにいるかが分かるため、過度な換気や空調温度設定とならず省CO2効果が期待できます。

(2) クーリングルームの設置
一時的に滞在できる冷却室を設け、夏場に外勤者が帰社した際に、この室で代謝量を下げます。これにより、外勤者の温冷感によって、オフィス全体の空調温度が下げられることを回避します。

(3) コミュニケーションできるBEMS(BEICS)
これまで主にビル管理者がエネルギー管理に用いていたBEMSを入居者とのコミュニケーションツールとしても活用します。システム上で、オフィス入居者はビル管理者からエネルギー、CO2排出量に関するデータや目標達成状況、改善策のほか、ビール指数やウォーキング指数などの情報も得ることができ、省エネに対する関心を高め、実践を容易にします。

 BEICSには参加型空調温度制御※機能もあり、入居者がシステム上で温冷感を申告(投票)することにより、結果に応じて自動的に空調温度が変更されるため、過度な空調を避けることができます。
※ 参加型空調温度制御
オフィス利用者は自ら選択した環境に対して温度の高低によらず高い満足度を示すといわれています。そのため、入居者自らがパソコン等を通じて現状の温冷感を申告することにより、設定温度を緩和した場合でも納得感の高い環境を作り出します。

BEICS画像の例


Oosakagas3

3. その他の主な省エネ設備
(1) 太陽熱利用空調(ソーラークーリングシステム)
 クリーンな太陽熱温水と、高効率なナチュラルチラー(ガス吸収式冷温水機)のハイブリッド冷暖房システム。太陽熱を優先利用することで、より一層CO2削減効果を高めます。

(2) 発電機能付ガスヒートポンプエアコン
 ガスヒートポンプエアコンに発電機を搭載し、冷暖房時のガスエンジンの余力で発電します。この電力を室外機や建物内の電力に利用することでCO2削減効果を高めます。

(3) VAV(Variable Air Volume:可変風量装置)
 空調負荷(室温)に応じて送風量を変えることにより、空調機ファン動力を削減できるシステムです。

(4) 外気冷房
 中間期の低い温度の外気を建物に導入し、冷房を行う手法。これにより空調熱源運転の軽減が可能となります。

(5) 照明の高効率化、調光制御
 オフィス内既設照明器具(FL40W型)をインバータ式(HF32W型)に更新し、省電力で明るい照明環境にします。さらに明るさセンサー等を用いエリアごとの照度コントロールを行うことにより照明電力を削減します。

(6) 高性能窓ガラスへの入替え
 オフィスの南北面窓を日射遮蔽性能の高いLow‐E(Low Emissivity)ガラスに入替え、外皮負荷対策を行います。

4. 工期
 平成23年11月から改修工事に着手し、平成24年7月に完了。

【 行動観察とは 】
 観察員やビデオカメラによって調査対象をくまなく観察し、人間工学、環境心理学など社会科学の知見を活用して様々な分析を行う技術。この結果から、潜在的な問題点やニーズを抽出し、その解決策を導きだすことが可能となります。大阪ガスグループでは平成21年7月から大阪ガス行動観察研究所を設立し、その研究成果を活用し、様々なお客さまへビジネス提案をしています。
.......... "


コメント続き
 ”ガス屋”さんのさまざまな動きがあります。

参考エントリー
大阪ガスグループのガスアンドパワー、大阪、岡山、和歌山で合計3.5MWpのメガソーラー事業に参入-----ソフトエネルギー、2012/06/26

リリース「東京ガスら、商業地域スマートグリッド実証プロジェクトを米国ニューメキシコ州アルバカーキ市でスマートグリッドの日米共同実証プロジェクト」-----とびっきりの未来 Project 50/2050、2012.06.06


おすすめエントリー
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農協、農家が太陽光発電所になる! 総事業費約600億円、合計200MWp

 全国農業協同組合連合会(以下「JA全農」)と三菱商事は、本年7月1日に施行された再生可能エネルギーの全量買取制度を活用して農業・農村の活性化と再生可能エネルギーの普及を目指し、主に全国の農業者・JAグループ関連施設(大型畜舎等の農業施設、選果場、物流関連施設、食品・飲料工場などJA共同利用施設)の屋根を活用した太陽光発電事業を、共同で推進していくことについて合意しました。
 この事業を行うために、合弁会社(JAMCソーラーエナジー合同会社・仮称)を設立するということです。

 発表によると、総事業費は約600億円。北海道から沖縄まで全都道府県の農業者・JAグループ関連施設を対象として、合計20万キロワット(200メガワット)の太陽光発電システムの建設を、2014年度末までに導入することを計画しています。

 また、農業者・JA等が自ら太陽光発電設備を設置し発電事業を行う場合、JA全農が最適な設備の供給やJAグループ金融機関によるリース商品の開発を行うことにより施設所有者をサポートする事業も行われます。

 農協、農家が太陽光発電に事業として参入するということです。是非、成功例としての事例を積み上げていただきたいです。


プレスリリース / 全国農業協同組合連合会(JA全農)、平成24年7月25日
農業施設を活用した太陽光発電事業について~JAグループ関連施設の屋根などに太陽光パネルを設置~

072501_01
-----image[”屋根据え付け型(ルーフトップ型)太陽光発電システムの概念図-----合弁会社が想定する20万キロワットの設備による発電により、年間発電電力量は210百万kWhとなる見込みで、一般家庭の年間消費電力量約5万8千世帯分に相当します。”] : 同リリースより

" 全国農業協同組合連合会(以下「JA全農」)と三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)は、本年7月1日に施行された再生可能エネルギーの全量買取制度を活用して農業・農村の活性化と再生可能エネルギーの普及を目指し、主に全国の農業者・JAグループ関連施設(大型畜舎等の農業施設、選果場、物流関連施設、食品・飲料工場などJA共同利用施設)の屋根を活用した太陽光発電事業を、共同で推進していくことについて合意しました。  本事業の推進にあたり、JA全農と三菱商事が中心となり合弁会社(JAMCソーラーエナジー合同会社・仮称)を設立し、施設所有者が屋根などを提供することで、発電事業を行う仕組みを構築いたします。同社を核としながら、総事業費約600億円を投じ、北海道から沖縄まで全都道府県の農業者・JAグループ関連施設を対象として、合計20万キロワット(200メガワット)※の太陽光発電システムを、2014年度末までに導入することを計画しています。これは屋根などに設置する太陽光発電設備を全国的にネットワーク化した画期的な取り組みであり、この形 態では国内最大規模になると考えます。 また、農業者・JA等が自ら太陽光発電設備を設置し発電事業を行う場合は、JA全農が最適な設備の供給やJAグループ金融機関によるリース商品の開発を行うことにより施設所有者をサポートします。 ※設置先数は400~600か所、1か所あたり3,000~5,000m²を想定。合計面積は東京ドーム約43個分。 .......... 別紙:合同会社の概要・各社概要(PDF:60KB) ”〔参考〕 1.合同会社の概要 (1)名 称 : JAMCソーラーエナジー合同会社(仮称) (2)設立時期 : 平成 24 年 9 月 1 日(予定) (3)事業内容 : 太陽光発電設備の設置及び維持管理、電力会への売電と収益の精算 (4)資本金 : 20 億円(平成 24 年度。平成 25 年度以降増資予定) (5)出資比率 : JA全農 45%、三菱商事 45%、JA 三井リース 10% ”-----別紙資料より .......... "

関連
農業施設を活用した太陽光発電事業について-----三菱商事、2012年7月25日

コメント続き

街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識

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アメリカメイン州で、初の本格的潮流発電システム ORPC TidGen(TM) POWER SYSTEM 150kW建設プロジェクト開始

 オーシャン・リニューアブルパワー Ocean Renewable Power Company(ORPC)社は、メイン州のコブスコック湾において、2009年から、アメリカ最大の潮流発電システムといわれる実証機のテストを重ね、を2010年8月15日に、系統連系のテストも成功させていました。このときの実証機”Energy Tide 2”は60kWの潮流発電機でした。
 

オーシャン・リニューアブルパワー Ocean Renewable Power Company、アメリカ最大の海流発電プロジェクト実施中-----ソフトエネルギー、2010/11/24


 そして今回、エネルギー省の支援を得て、この7月よりアメリカ初の商業潮流発電所とするべく、ORPC TidGen(TM) POWER SYSTEM 150kWの建設が開始されました。
 すでに、海底に基礎を据え、本格的な建設プロジェクトが開始されています。

TidGen Bottom Support Frame Installation

(oceanrenewablepower, 2012/04/10)

ORPC TGU Installation (New!)

(oceanrenewablepower,2012/08/23)

プレスリリース / Energy Gov.(DOE),July 24, 2012
Maine Deploys First U.S. Commercial, Grid-Connected Tidal Energy Project

" Today, Energy Secretary Steven Chu recognized the nation’s first commercial, grid-connected tidal energy project off the coast of Eastport, Maine. Leveraging a $10 million investment from the Energy Department, Ocean Renewable Power Company (ORPC) will deploy its first commercial tidal energy device into Cobscook Bay this summer. The project, which injected $14 million into the local economy and has supported more than 100 local and supply chain jobs, represents the first tidal energy project in the United States with long-term contracts to sell electricity ? helping to drive American leadership in this innovative clean energy technology and diversify the nation’s energy mix. .......... "

関連
Maine Public Utilities Commission Approves Long-Term Contract Terms for ORPC’s Maine Tidal Energy Project-----Ocean Renewable Power Company,April 24, 2012

"Ocean Renewable Power Company (ORPC) announced today that the Maine Public Utilities Commission (PUC) has approved the primary contract terms of power purchase agreements (PPAs) for ORPC’s Maine Tidal Energy Project located in Washington County. The PUC’s order directs the three Maine investor-owned utilities, Bangor Hydro, CMP and Maine Public Service, to negotiate 20-year PPAs with ORPC for the project’s approximately 4-megawatt output based on the approved term sheet. ORPC expects to complete the PPAs in the next several weeks. These will be the first long-term PPAs for tidal energy in the United States.
......... "

ORPC to Host July 24th Dedication Ceremony for the Cobscook Bay Tidal Energy Project-----Ocean Renewable Power Company,July 24, 2012

"Ocean Renewable Power Company will host a dedication ceremony in Eastport, Maine, tomorrow, Tuesday, July 24, 2012 to celebrate its Cobscook Bay Tidal Energy Project, the first phase of the company’s Maine Tidal Energy Project, and the first commercial, grid-connected ocean energy project in the United States.
.......... "

ORPC : TidGen(TM) POWER SYSTEM

Tidgen_rendering
-----image : 上記サイトより

- Cobscook Bay Tidal Energy Project Update

ORPC's TidGen? Tidal Energy Power System

(oceanrenewablepower,2012/07/16 )

アメリカ、国内初の商用潮力発電プロジェクト始動-----環境展望台、2012.07.24

Hall Spars & Rigging's Recent Launch Underwater-----maritime-executive.com, August 20, 2012


関連エントリー
オーシャン・リニューアブルパワー Ocean Renewable Power Company、カナダのノバスコシア州で海流発電プロジェクトを展開-----ソフトエネルギー、2011/07/20


追加情報
Ocean Power Gets License for First U.S. Wave-Energy Project-----Bloomberg News,August 20, 2012

GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/8/21-日版


参考エントリー
オーシャンパワー・テクノロジー Ocean Power Technologiesとロッキード・マーティン Lockheed Martin、豪州で波力発電ブイの大型プロジェクト実施へ-----ソフトエネルギー、2012/07/24

メイン州で洋上浮体式風力発電 Floating Wind Turbine に取り組む中・高校生たち Windstorm Challenge 2012-----ソフトエネルギー、2012/06/07

[ カテゴリー : 潮汐力・海流など海洋エネルギー ]


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政府、8/4-5日にエネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査を実施

 政府は8月4日、5日に、予定通り、エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査を実施します。

エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査

Sentakushitouronngata_site
-----image : 上記サイト

関連
国家戦略室 : エネルギー・環境会議

エネルギー政策:「討論型世論調査」政府開催へ-----毎日新聞、2012年08月02日

"..........
参加者は、全国の成人男女から無作為抽出で先月実施した電話世論調査の際、討論会への出席に応じた301人(先月28日現在)。男女比はほぼ2対1で、年齢構成は60代が30.6%、40代が22.6%、70代以上が17.6%。居住地域は関東の38.9%が最も多い。

 討論のテーマは4日が「エネルギー・環境とその判断基準」、5日が「2030年のエネルギー選択のシナリオ」。参加者は15人程度のグループ討論の後、全体会議で専門家と質疑応答する。日程の最初と最後に実施するアンケートで、参加者の意見や態度の変化を分析する。
.......... "


 そもそもこの討論型世論調査については、知識を持ち合わせていないし、政府も新手法とのことなので、上の毎日の記事以上のことはわからない。終わってからの、なんらかの報告を待つことしかできない。これまで、政府が掲げた”国民的議論”の中身は、

1.国家戦略室のホームページに分かりやすいデータベースを構築し、議論のための材料を提供(7/7アップ)
特設ページ http://www.sentakushi.go.jp/ サイト「話そう”エネルギーと環境の未来”」

2.全国11カ所で国民が意見を表明する意見聴取会の開催(7月14日~8月上旬)
意見聴取会 http://kokumingiron.jp/ エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会

 すでに9箇所で開催され、残るは8/4日の2箇所の意見聴取会。終了分は、上のサイトから録画のリンクを追い見ることができます。

3.パブリックコメントの募集(8月12日まで)
特設ページ http://www.sentakushi.go.jp/
または、(エネルギー・環境会議 http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html )


●パブコメを出そう!
エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応



 そして、最後が土日に開催されるエネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査というわけです。

4.討論型世論調査の実施(8月前半) 
https://www.kokumingiron.jp/dp/

”今実施している討論型世論調査は、無作為抽出による「電話世論調査」(全国20歳以上の男女3,000名余りを対象予定、7月上旬~中旬)と、 その回答者の中から200~300名が参加する、2日間の「討論フォーラム」(8月4日、5日)で構成されます。
調査は、①電話世論調査②討論前アンケート③討論後アンケートの合計3回実施し、熟慮された意見の推移をまとめます。
調査結果は、討論フォーラム後、早期に報告・発表する予定です。
.......... ”

関連
(エネルギー・環境に関する選択肢〔概要〕平 成 2 4 年 7 月国 家 戦 略 室 PDF資料
http://www.kokumingiron.jp/document.pdf )


 政府は、これらをもって当初8月末を目処に次期エネルギー政策を決定したいとしていたが、この過密日程とすでに2万を越えるパブコメが寄せられているとのことなので、集約、結論出しは”真剣にやるなら”無理だと考えています。ただ、時間切れで拙速に強行に決めるのが野田政治なので、なんとも経過は予断をゆるしません。

 グリーン・ポストは、
 できる限りゼロ選択、または三択にこだわらない意見表明を明確にすることしかないと考えております。とにかく、一通でも多くパブコメをだしていただきたいと思います。大部分の国民にとって、数少ない意見表明のチャンスですから!

 くどいですが、、


・パブリックコメントの募集(8月12日まで)
特設ページ http://www.sentakushi.go.jp/
または、(エネルギー・環境会議 http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html )


●パブコメを出そう!
エネルギー政策の三択問題を解く 国の8月12日までのパブコメ対応


関連エントリー
国家戦略室、次代のエネルギー政策案「エネルギー・環境に関する選択肢」に対するパブリックコメントの募集を開始-----ソフトエネルギー、2012/07/03


おすすめエントリー
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西日本鉄道、 太陽光発電事業に参入。手始めに神大牟田線の筑紫工場に500kWp

 西日本鉄道は、 太陽光発電事業に参入すると発表しました。まず、神大牟田線の福岡県の筑紫工場の屋根に500kWpの太陽光発電設備を設置し、発電電力を九州電力に売電する予定とのことです。
 これまでも鉄道事業者が大規模な太陽光発電施設を建設した例はありますが、売電を主なる目的としての設置といっての事業参入はまだめずらしいです。

 今後、鉄道事業者が発電事業にどのように取り組んでいくのか? 注目しています。

プレスリリース / 西日本鉄道、2012年7月30日
ニュースリリース一覧 / 太陽光発電事業に参入します!(PDF)

Nishitetsu500kwp_pv
-----image : 同リリースより

"西鉄天神大牟田線 筑紫工場の屋根に 500KW のソーラーパネルを設置

● 西日本鉄道㈱では、西鉄天神大牟田線の筑紫工場(筑紫野市)において、新たにソーラーパネルを設置し、太陽光発電事業に参入いたします。
● 環境・エネルギー問題に対する社会的要請が高まる中、電力の大口需要家である当社では、太陽光発電事業に参入することで、地域社会に貢献するとともに、環境負荷低減に努めてまいります。
● 今回、西鉄天神大牟田線の筑紫工場の屋根上に、総出力 500KW(キロワット)、面積約 4,000 ㎡の太陽光発電設備(ソーラーパネル)を設置します。当施設は日当たりが良く、影による影響が少ないため、効率的に安定した発電を行うことが可能と判断し、選定いたしました。
● 当施設の太陽光発電設備の着工は平成 25 年 3 月、同年 10 月から運用開始の予定です。

■ 太陽光発電事業への参入の概要
【事 業 主 体】 西日本鉄道㈱
【設 置 場 所】 西鉄天神大牟田線 筑紫工場屋根上 (筑紫野市下見 673-3)
【建 物 概 要】 平屋建て鉄骨造 (屋根面積約 10,000 ㎡)
【発 電 設 備】 ソーラーパネル 約 4,000 ㎡
【発 電 容 量】 500KW
【事業スキーム】 〔発電事業者〕 西日本鉄道㈱
〔設計 ・ 施工〕 ㈱スピナ
【投 資 額】 約 180 百万円
【スケジュール(予定)】 着 工・・・平成 25 年 3 月
竣 工・・・平成 25 年 9 月
運用開始・・・平成 25 年 10 月
【年間発電量】 約 490MWH (住宅換算約 140 戸)
.......... "


参考エントリー
街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識

”■鉄道が発電所になる!”

参考
鉄道分野における低炭素化及び省エネルギー対策に関する連絡会議(第2回)及びエコレールラインプロジェクト推進検討会議の結果について-----国土交通省、平成24年7月31日


おすすめエントリー
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京セラら、鹿児島に70MWpの太陽光発電事業を行う事業会社を設立。完成は2013年秋の予定-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/8/1

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始-----しなやかな技術研究会、2012/08/01

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イベント10/8 第一回太陽光発電アドバイザー、資格試験は全国7会場で実施

  第一回 太陽光発電アドバイザー、資格試験は全国7会場で実施されます。試験日は、平成24年10月29日(月)、願書受付期間は平成24年9月7日(金)まで(消印有効)。受験料は、8,800円。

 内容は、太陽光発電に関する原理や技術、法令や設置基準、システムや施工まで幅広く出題されるそうです。
出題形式はマークシートによる4肢択一方式/50問です。

 今後この資格がどのように評価されるのか、別の国の資格認定も検討されているとのことですので、はっきりしたことはわかりませんが、知識に自身のある方は、腕試しにどうぞ。受験料が高いけど、、、、


プレスリリース / 日本住宅性能検査協会、6月28日
ホームページ / 記者会見:経済産業省記者クラブ 国土交通省記者クラブ 第1回「太陽光発電アドバイザー」資格試験について(PDF)

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-----image : 上記リリースより

関連
日本住宅性能検査協会 : 太陽光発電アドバイザー
Title
-----image : 上記サイト

"試験日程:平成24年10月8日(月・祝)14:00~16:00(120分)
願書受付期間:平成24年9月7日(金)まで(消印有効)
受験料:8,800円
試験地:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡の全国7会場
合格発表:平成24年10月29日(月)
..........
(全国7箇所で開催予定)
.......... "

試験実施案内

"受験資格 特になし

判定基準
太陽光発電アドバイザー試験は、以下の点に関して専門的知識を有するかどうかの判定を基準として試験を実施します。

・太陽光発電の社会環境に関すること
・太陽光発電システムの概要、原理・技術に関すること
・太陽光発電システムの導入に関する法令に関すること
・太陽光発電システム導入の支援施策、資金調達に関すること
・太陽光発電システムの設置基準に関すること
・太陽光発電システム導入に関しての屋根、建築構造、設備に関すること
・現場調査・安全管理に関すること
・その他太陽光発電システムの導入における実務に関すること

[ 具体的な試験科目詳細→ ]
..........
試験日程
平成24年10月8日(月・祝)14:00~16:00(120分)
受験案内(願

書)配布期間
平成24年 7月9日(月)~9月4日(火)
.......... "

注目資格「太陽光発電アドバイザー」-----東スポWeb,2012年07月31日


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