ヘーベルハウス、太陽光発電+EVのV2H。そしてEMS搭載の家を発売
家の屋根には太陽電池、車は電気自動車日産リーフ。この組み合わせで家が蓄電池付きの住宅に変わる。
発電し、蓄電し、移動手段も自らの管理下におけるような夢のような家。さらに、望めば、燃料電池や追加の定置型の家庭用蓄電システムも加えることができる。たしかにパーツはそろったが、まだまだ理想の姿ではない。
さらに、使い勝手のいい省エネ機器とエネルギーマネージメントシステムが必要だ。効率化を進め、省エネに勤めることで、この家は理想の家に近づくだろう。
旭化成ホームズは、そんな家の形を商品にすることに決めたようです。へーベルハウスのラインナップに、電気自動車と住まいの間で電気エネルギーを融通し合うV2H(ビークルトゥホーム)システムとエネルギー消費の見える化を行い将来的には家庭内のエネルギー管理全般を担うことが期待されるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)機器を導入すると発表しました。
省エネ性能については、あまり詳しく書かれていないが、高気密高断熱的な提案もあるようなので、興味深い家です。
ただし、7月1日からはじまった固定価格買取制度の下では、EVを所有していた場合、太陽光発電の余剰電力の買い取り価格が1kWh当たり34円に引き下げられてしまうからだ。通常な42円なので、国はこうした使い方を奨励していないことになります。下の記事に詳しい解説があります。EVといより、蓄電池付き住宅全般に適用されるこの買い取り価格の区分、「ダブル発電」については、EV付き住宅を選択する人に冷や水をあびせかねない。
・太陽電池とEVを両方持っちゃダメ? 再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の不思議-----復興ニッポン、2012/07/17
太陽光発電とEV。それらを全部手に入れるとすれば、結構な買い物だ。普通の人にとっては、生涯で一番大きな買い物である家と発電、蓄電システム、そして車を同時に手に入れるという話なので、大きな賭けです。あえて、この商品を選択する人はド金持ちかというと決してそうではない。家庭用蓄電池システムの購入を検討していた知人は、それらのシステムが結構高いので”電気自動車 リーフを家庭用蓄電システム”として購入することを真剣に検討していた。価格的にリーフは十分魅力のあるものだと考えたのです。(ローンも便利)
興味のある人は、以下の二つの関連エントリーを是非お読みください。
・非常時にどんな、どのくらいの太陽電池とバッテリーが必要なんだろうか?-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/6/12
・家庭用蓄電システム・電源 2012カタログ(定置用リチウムイオン蓄電池)(Naverまとめ利用)-----日産自動車(ニチコン製) EVパワーステーション + リーフ リーフ搭載リチウムイオン蓄電池容量24kWh。EVパワーステーション AC100Vインバーター出力 6000W
世の中には、どうしても停電を回避するための対策をとる必要を感じる人が多数いるのです。健康上の事情だったり、特殊な医療器具の稼動用だったり、老人の介護だったり、事情はさまざまです。特に、万が一の計画停電が想定されている地域では、真剣な検討を行っている人々がいるのです。
ということで、太陽光発電&蓄電池付き(EV付き)住宅の未来像には注目しています。3.11前だったら、購入を検討することなぞ考えたことがないという人たちが、エネルギーの自給を真剣に考える時代がきていると前向きに捕らえて情報をあつめたいですね。
日産もいろいろな展開を行っています。こちらも注目。
"2012/07/13 日産自動車、福岡県と共同で節電対策を実施
2012/07/10 日産自動車、佐賀県と共同で節電対策を実施
2012/07/09 日産自動車、北九州市と協働で節電対策を実施
2012/07/03 日産自動車、大阪府及び大阪市と共同で節電対策を実施
2012/07/02 日産自動車、情報通信技術を活用した日産リーフの「高精度バッテリー残量予測&実績サービス」を開始
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プレスリリース / 旭化成ホームズ、平成24年7月12日
・HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)とV2H(ビークルトゥホーム)システムの導入により、 住まいのエネルギー対応アイテムをフルラインアップ
-----image(”アイテム搭載住宅外観例”) : 同リリースより
" 旭化成ホームズ株式会社(略)は、本年7月14日より、電気自動車と住まいの間で電気エネルギーを融通し合うV2H(ビークルトゥホーム)システムとエネルギー消費の見える化を行い将来的には家庭内のエネルギー管理全般を担うことが期待されるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)機器を、当社の供給する戸建住宅「ヘーベルハウス」に導入しますので、お知らせいたします。
これにより、既に導入済みの太陽光発電設備・燃料電池・リチウムイオン蓄電池と合わせて5つのエネルギー対応アイテムがラインアップされ、お客様のライフスタイルや要望に応じた提案が可能となります。既に当社の建物にお住まいのお客様のリフォーム工事も含めて、積極的な提案をして参ります。Ⅰ.背景
地球温暖化問題に加え、昨年の東日本大震災とそれに起因する原子力発電所事故の影響、更には近い将来に予測される東海・東南海・南海連動型地震や首都直下地震などへの備えなどから、エネルギー問題への国民の関心は一層高まっています。中でも住宅分野におけるエネルギー問題への対応は、生活エネルギー使用量の削減、災害に備えたエネルギーの自立、発電の分散、消費電力のピークシフト、系統電力やグリッドとの連携など多様な視点からの対応が検討されており、国のCO2削減や電力安定供給促進策の整備を受けて様々な設備機器の開発が進みつつあります。
また、これらの対応に必要となる設備機器等の制御と情報通信を中核的に担う機器として期待されるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)については、将来的にはエネルギーマネジメント以外にも様々なサービス展開のプラットホームとなることが予想されることから、住宅メーカー各社は徐々に普及に向けて力を入れ始めています。
-----image(”ラインアップのシステム概念図”) : 同リリースより当社では、このような状況を前提に、各種エネルギー対応機器の開発状況に応じて、自社供給住宅への設備としての導入を漸次行ってきました。
今回、電気自動車と住まいの間で電力を融通するシステムが上市されたことを受け、当社でも同システムを導入することといたしました。このシステムは電気自動車をご使用の場合に、省CO2・ピークシフト・電気料金・災害時非常電源と様々な面で高い効果が期待されています。
これにより現在実用レベルにあるエネルギー対応アイテムのラインアップが整ったことを踏まえ、HEMS機器についても、今後の各種機種間の連携や様々な機能の導入など、アプリケーションのアップデートによる拡張性が高い機器を選定し、導入することを同時に決定いたしました。Ⅱ.今回新たに導入するV2H(ビークルトゥホーム)システム概要
V2Hシステムとは、EV(電気自動車)に搭載される大容量蓄電池に貯めた電力を住まいの系統電力に戻して使用することを可能とするシステムです。一般的な家庭の1日の消費電力は約10kWhと言われていますが、日産自動車のリーフの場合、24kWhの蓄電池を搭載しており、電気料金の安い夜間に深夜電力を車に充電し、日中は電力会社からの電気を買わずに車からの電力を住まいに戻すことで、電気料金を大幅に削減させるとともに、日中の電力ピークカットに貢献します。また、災害発生時に電力会社の電力が途絶えた場合でも、フル充電の場合は家中の電力の約2日分の電力を供給することができます。
-----image(”上-V2Hシステム概念図 、下-V2Hシステム外観 供給メーカー:ニチコン株式会社”) : 同リリースより-----
(注):現時点では日産自動車のリーフのみ対応(平成24年7月12日現在)
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