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JX日鉱日石エネルギー、築45年の社宅を燃料電池+太陽光発電+蓄電池に省エネ快適プラン、そしてHEMSを導入し再価値化

JX日鉱日石エネルギーは、築45年の横浜市磯子区の社宅(汐見台アパート、全16戸)を改築し、その際に燃料電池+太陽光発電+蓄電池に省エネ快適プラン、そしてエネルギーマネージメントシステム、HEMSを導入。日本初の集合住宅における「創エネ+リノベーション」の実証試験を開始しました。

 リリースは、5月のものだったのですが、以下の記事を発見して、どこにでもある築45年の”アパート”が、素敵な間取りになったという設計監理を担当したブルースタジオの記事と写真を発見して、大変興味がでてきたので、クリッピングしておきます。少子化や出産の高齢化により増加している夫婦2人世帯~子育て世帯をコアな入居想定世帯とし、50 平米・3K の間取りを 1LDK から 2LDK へライフステージに合わせて可変する間取りに変更したということです。そして、そこにさままな”電池”やエネルギーのマネージメントシステムが入ったということです。


【プレスリリース】築45年「階段室型団地」の利点を最大化、「エネ活」改修による新しい家族向け社宅-----ブルースタジオ、2012.05.23

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-----image[”下-間取りのビフォー&アフター(1LDKとして利用時。オレンジ線が可動式引戸)”] : 上記リリースより-----
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"..........築 45 年の社宅1棟(構造:RC 造 規模:地上 4 階建 床面積:968.56 平米 総戸数:16 戸)のリノベーション計画において建築設計監理を手がけました。当社宅では、横浜市が推進する「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」の一環として、JX エネルギーにて燃料電池、太陽光発電、蓄電池、および HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)などを組み合わせた環境にやさしいシステムを構築する共に、間口が広く南北両面の壁に開口部を持つ「階段室型団地」 の環境的利点を活かし通風と採光を最大限に確保し、「創エネ」×「蓄エネ」×「省エネ」による「エネルギーの最大活用」を目指しました。プランニングにおいては、少子化や出産の高齢化により増加している夫婦2人世帯~子育て世帯をコアな入居想定世帯とし、50 平米・3K の間取りを 1LDK から 2LDK へライフステージに合わせて可変する間取りに変更しました。同時に、北側にあったバスルーム・水周りは南側に移動し、光と風を取り入れ換気効率を上げるため開口部を設けております。 .......... "


 この実証試験は、JX日鉱日石エネルギー、東芝、三井不動産レジデンシャルなどが共同参加している、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証事業」のひとつである「横浜市スマートシティプロジェクト」の一環として実施されたということです。どこにでもある古い集合住宅がこんな形で生まれ変わるなんて、いいプランだと思いました。


プレスリリース / JX日鉱日石エネルギー、2012年5月17日
日本初の集合住宅における「創エネ+リノベーション」の実証試験を開始

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-----image(”本実証試験における自立・分散型エネルギーシステムの構成図”) : 同リリースより

"~自立・分散型エネルギーシステムによるスマートコミュニティ実現に向けて~

.....本年6月より、横浜市において、既設の集合住宅に、リノベーション※1を施すと同時に、3電池(家庭用燃料電池エネファーム(SOFC型)、太陽光発電、蓄電池)などからなる自立・分散型エネルギーシステムを設置した「ENEOS創エネリノベーション」の実証試験を開始しますので、お知らせいたします。

本実証試験は、当社が株式会社東芝、三井不動産レジデンシャル株式会社とともに共同参加している、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証事業」のひとつである「横浜市スマートシティプロジェクト」の一環として実施します。当社は、本実証をこれからのエネルギーのあり方として期待される自立・分散型エネルギーと、新築に比べ建設に関わるCO2排出量削減が可能となるリノベーションを組合せた、新たなスタイル「創エネリノベーション」の提案として位置づけています。

今回の実証実験場所には、築40年近くを経た横浜市磯子区の当社社宅(汐見台アパート、全16戸)を選定し、そのリノベーションに合わせて3電池などを導入します。6台設置するエネファームは、当該16世帯におけるベースの電源および熱源(貯湯・給湯設備)として24時間定格運転します。エネファームおよび太陽光発電の余剰電力は、蓄電池に充電し夕方・夜間に使うとともに、ヒートポンプ式給湯機によって熱(温水)に変換して利用します。
また、株式会社東芝が開発したエネルギーマネジメントシステムにより、各家庭における省エネ、集合住宅全体での効率的なエネルギー利用などを促進します。
これらの運用により、エネルギーの地産地消を最大限行い、電力自給率80%、電気とお湯の使用に伴うCO2排出量50%削減を目指します。
さらに、3電池の連携により、系統停電時にも一定の電力・熱の供給を可能とする自立機能の検証も行います。

今後、2014年度末までの約3年間、社員による居住実証を行い、創エネとリノベーションの相乗効果によるトータルでの環境負荷低減を検証し、将来的には、戸建住宅を含めたコミュニティでの、環境に優しく、エネルギーセキュリティにも優れた「スマートコミュニティ」の実現に貢献してまいります。

◆創エネ+リノベーション

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-----image : 同リリースより

※1既存の建物の性能を向上させ、価値を高めるための大規模な改修
..........

<構成機器>
・SOFC型エネファーム 発電出力4.2kW(0.7kW×6台)
・太陽光発電 発電出力20kW
・蓄電池 蓄電容量30kWh
・ヒートポンプ式給湯機 加熱能力9kW(4.5kW×2台)
・エネルギーマネジメントシステム
 地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)、マンションエネルギーマネジメントシステム(MEMS)、およびホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を連携したシステム
・EV充電器
・高圧受電設備

◆電力・熱の供給(1日の運用イメージ)

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-----image : 同リリースより

<電力>
・SOFC型エネファーム→24時間定格運転による高効率運用
・太陽光発電→余剰電力は蓄電池に充電
・蓄電池 30kWh→ エネファーム・太陽光発電の余剰電力を充電し、夕方夜間の需要時に放電
・自給できない分は、系統電力(一括高圧受電)による供給

<熱(給湯)>
・SOFC型エネファーム
→ 24時間定格運転で蓄熱し、需要時に給湯 ・ヒートポンプ式給湯機
→ エネファーム・太陽光発電の余剰電力を蓄熱

◆リノベーションによるCO2削減効果
<建築物のライフサイクルCO2排出量>
<省エネ効果をさらに高める施工内容>
・断熱効果を高める「壁・床断熱」強化
・室内に入る太陽の日射(赤外線)を
 カットする「Low-Eペアガラス」の採用
・効果的に風をとらえ通風性を高める
 「ウインドキャッチャー」の採用

20120517_01_02_0794529_2
-----image : 同リリースより
.......... "

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太陽光発電に蓄電池…スマートリノベで築45年の社宅が最新エコ住宅に変身-----SUUMOジャーナル、2012年7月4日


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