個人や商店、農家が太陽光発電所になる! 50kWpシステム登場
ソーラーフロンティアは、300坪の日当たりのいい土地を所有する個人や事業者、農業者などを対象とする、50kW分のCIS薄膜太陽電池やパワーコンディショナなどをセットした「小規模発電所パック」を販売すると発表しました。必要な機器をパックし、設備容量を50キロワット以内に抑えることで低圧配電線への接続による発電事業を可能したことで、短期間の施工、発電開始が可能となるということです。
7月1日から開始された再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用し、42円/キロワット時(税込)の売電価格によりおよそ10年程度で初期投資が回収できる見込みだということです。調達期間は、20年ですので、土地を所有している人には大きな投資メリットがある商品です。個人や商店、農家が太陽光発電所になり、発電事業に”参入”することが可能です。
工期は、パッケージ化したことによって、設計や積算の時間が短縮され1か月前後ということです。大規模太陽光発電所(メガソーラー)の場合は、土地の選定や高圧配電線の有無を確認する必要があるため設計から施工完了まで時間を要することもあるということです。いい目のつけどころの商品に思えます。
未利用な日当たりのいい土地をお持ちの方など検討するといいかもしれませんね。
・狭い土地を売電で有効活用、「小規模発電所パック」を発売開始-----ソーラーフロンティア、2012年7月17日
-----image(”小規模発電所パック」の設置事例、富士商株式会社様 (山口県山陽小野田市)”) : 上記リリースより
"最大で50kW分のCIS薄膜太陽電池やパワーコンディショナなどをセットで販売ソーラーフロンティア株式会社(略)は7月より、非住宅向けの太陽光発電パッケージ商品「小規模発電所パック」(低圧連系向け)を各地域の販売代理店を通じて発売開始いたしましたのでお知らせいたします。パッケージには最大で50キロワット(一般家庭15世帯程度に相当)のソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池やパワーコンディショナなどが含まれ、企業や個人が所有する小規模の遊休地を利用して、短期間で太陽光発電所を設置できます。ソーラーフロンティアは、小規模な遊休地を持つ個人や企業を対象に販売を拡大します。
「小規模発電所パック」は、CIS薄膜太陽電池、パワーコンディショナ、架台、発電計測システムがセットになったパッケージ商品で、50キロワットの設置の場合、約1,000平方メートル(約300坪)の土地があれば設置が可能です。また、パッケージ化したことによって、設計や積算の時間が短縮され、設置作業は、1か月前後という短期間で完了します。「小規模発電所パック」は、今年7月に導入された再生可能エネルギーの全量買い取り制度を適用した場合、およそ10年程度で初期投資が回収できる見込みで、設置条件によっては年間約15トンの二酸化炭素排出量の削減が期待できます。パネルの出力保証期間は20年で、日本全国での発売となります。
日本国内の太陽電池市場は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を背景として急速に成長していますが、大規模太陽光発電所(メガソーラー)は、土地の選定や高圧配電線の有無を確認する必要があるため設計から施工完了まで時間を要するケースもあります。「小規模発電所パック」は、設備容量を50キロワット以内に抑えることで低圧配電線への接続による発電事業を可能にし、42円/キロワット時(税込)の売電価格が適応される期間中に太陽光発電設備に関する準備を完了することができます。
ソーラーフロンティアが独自で開発したCIS薄膜太陽電池は、影や高温に強いという特徴を備えているため、北海道から沖縄まで広い地域で十分な性能を発揮します。ソーラーフロンティアは、日本製の太陽電池パネルを提供できる数少ない日本企業として、今後も日本の再生可能エネルギーの普及に貢献してまいります。◆「小規模発電所パック」の概要
商品名
小規模発電所パック(低圧連系向け)
メーカー
希望小売価格 オープン価格
発売日 2012年7月
内容 10kW~50kWの太陽光発電システム一式
・CIS薄膜系太陽電池モジュール
・パワーコンディショナ
・接続箱
・集電ケーブル
・架台セット
・発電計測システム保証 モジュールの出力保証:20年
......... "
カナディアンソーラーも 50キロワット以下(49.92キロワット/46.08キロワット)の太陽光発電パック「sun garden(TM)」を販売しました。主に、農林業従事者向けとターゲットを絞っての登場です。
この規模の商品が今後増えると思います。動向に注目しています。
・中小規模産業用太陽光発電システムを販売-----カナディアン・ソーラー、2012/07/18
-----image : 同社サイトより
" カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)は、このたび、主に農林業従事者らを対象とした、中小規模の産業用太陽光発電システムの新商品を、今年8月より販売いたします。今回販売するのは、カナディアン・ソーラーの太陽電池モジュールのほか、パワーコンディショナ、架台等の周辺機器を含めた太陽光発電システムのパッケージ商品です。
主に、農林業従事者向けの販売を想定し、遊休地、耕作放棄地、汚染地などを有効活用することで、中小規模の産業用太陽光発電システムの導入促進を目指します。<商品概要>
商品名 :産業用太陽光発電システム「サンガーデン」
出力規模 : 50キロワット以下(49.92キロワット/46.08キロワット)
保証制度 : 25年太陽電池モジュール出力保証、10年システム保証
販売価格 : オープン価格
販売開始時期: 2012年8月新商品の販売開始について、カナディアン・ソーラー・ジャパンのカントリー・マネージャー孫台圭(Tae-Gyu, Son)は次のように述べています。
「今年7月より、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が施行したことを受け、当社では、すでに世界50カ国以上で導入実績を有するメガソーラーだけでなく、中小規模の太陽光発電システムの導入も積極的に促進したいと考えています。
厳しい環境下でも高い性能を発揮する、当社の高品質のモジュール製品と、2009年の日本法人設立当初より培ってきた、国内販売代理店との強力なパートナーシップをもとに、農林業の発達した日本ならではの地域の特性に合わせたサービスを提供してまいります。」
.......... "
参考エントリー
・街のあちこちに生まれる太陽光発電所 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)
・経産省、再生可能エネルギーの固定価格買取制度について調達価格及び賦課金単価を含む制度の詳細を発表-----ソフトエネルギー、2012/06/20
・固定価格買い取り制度 FIT(Feed-in tariff) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)
おすすめエントリー
・GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/7/17-19日版
・世界最大の風力発電機 Enercon E 126 をラジコンヘリで空撮 / YouTubeから-----自然エネルギー、2012/07/19
・防災科研、3種類の地震計を用いた地震観測網のデーターを地震観測網ポータルで公開-----しなやかな技術研究会、2012/07/18
・資源エネルギー庁が、全国の再生可能エネルギー 再エネマップを公開しました-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/07/18
・福井県は、ピコ水力発電の実証試験を4箇所で実施すると発表しました-----自然エネルギー、2012/07/12
ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。
greenpost(@greenpost) - Twilog-----twitter : greenpost
---しなやかな技術研究会のGoogleマップ2-----しなやかな技術研究会 まとめ
[PR]
| 固定リンク
« ヘーベルハウス、太陽光発電+EVのV2H。そしてEMS搭載の家を発売 | トップページ | イギリス、新たにRace Bank (580MW)とDudgeon (560MW)の二つの大型洋上風力発電所建設を認可 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント