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九州経済産業局、「九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状とビジネスモデル調査報告書」を発表

 九州の再生可能エネルギーの話題が盛り上がっているので、調べていたら以下の報告書のリリースをみつけました。

太陽光
「(1)太陽光
 九州における人口当たりの普及率は全国のトップで、全国平均の約2倍。平成6年から平成19年の累積導入データをもとに、普及状況を地域ブロック別にみると、九州は導入件数が全国の19.2%、導入規模が19.9%と導入件数・規模ともに約2割。

(2)風力
 鹿児島県の第3位をはじめ、九州は東北に次いで設備導入量が大きく、合計354,486KW(263基)で、設備容量及び設置基数ともに全国の約16%。

(3)バイオマス
 全国のバイオマス賦存量(利用可能量)に占める九州の構成比をみると、畜産系バイオマスの構成比が乳用牛以外で総じて高く、特にブロイラー関連については全国の約半数が九州に存在。肉用牛、養豚についても3割以上が九州に存在。

(4)地熱
九州における地熱発電を推進する様々な優位性。
①地熱資源量の豊富さ(別府、湯布院、指宿、小浜など)
②国内では高い地熱発電の実績(全国18ヶ所中9ヶ所が九州で稼働)
③唯一の地熱研究所を有する九州大学(地球熱システム研究所)
④世界的な地熱コンサルとボーリング企業の存在(西日本技術開発など)
⑤民間での高い地熱開発意識(自家用の地熱発電は全国5ヶ所中4ヶ所が九州で稼働)」-----以上ダイジェスト版より


 興味深い内容です。

プレスリリース / 九州経済産業局、平成23年4月12日
九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状とビジネスモデル調査報告書

Kyusyusolar
-----image(”図表2-2-1-13 九州における太陽光・太陽熱エネルギー関連企業およびメガソーラーマップ”) :2.再生可能エネルギー分野の概要(PDF:3,762KB) p.40より

Kyusyuwind
-----image(”図表2-2-2-13 九州における風車関連製造所および大型風力発電設備マップ”) :2.再生可能エネルギー分野の概要(PDF:3,762KB) p.51より

Kyusyubaionass
-----image(”図表2-2-3-13 九州におけるバイオマスエネルギー活用マップ”) :2.再生可能エネルギー分野の概要(PDF:3,762KB) p.62より

" 地球温暖化が地球規模で対応すべき重要な問題になっている中、温室効果ガスの削減による低炭素社会の実現と経済活性化の両立に向けて、九州経済産業局では、環境・エネルギー・リサイクル産業に関する現状分析と再生可能エネルギー産業に関わる事例調査を実施しました。

 その中でも、温室効果ガスの削減に寄与し、将来的に市場の拡大が見込める再生可能エネルギー分野に重点を置いています。 産業振興の視点から、九州及び全国でヒアリングを実施し、地域住民の参加による推進事例や他分野からの参入事例など先進事例を調査し、再生可能エネルギー導入促進策と再生可能エネルギー産業振興策を取りまとめました。

九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状と ビジネスモデル調査報告書 ダイジェスト版(PDF:557KB)
九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状と ビジネスモデル調査報告書 全文
一括ダウンロード版(PDF:8,587KB)
九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状と ビジネスモデル調査報告書 分割版

表紙(PDF:972KB)
はじめに(PDF:956KB)
目次(PDF:1,164KB)
序章(PDF:954KB)
第1章 世界及び我が国の環境・エネルギー・リサイクル産業 の現状
1.地球温暖化を巡る世界的な動き(PDF:1,173KB)
2.我が国における環境・エネルギー・リサイクル産業の動向(PDF:2,025KB)
3.主要国・地域における環境・エネルギー・リサイクル産業の動向 (PDF:1,314KB)
第2章 九州における環境・エネルギー・リサイクル産業の現状
1.九州における環境・エネルギー・リサイクル企業の集積状況(PDF:2,116KB)
2.再生可能エネルギー分野の概要(PDF:3,762KB)
3.エネルギー高度利用分野の概要(PDF:1,583KB)
第3章 再生可能エネルギーの活用事例と同分野への企業の参入事例(PDF:991KB)
1.再生可能エネルギーの活用事例(PDF:2,083KB)
1-1 株式会社ニューガイア(芝浦特機グループ)(太陽光)
1-2 横浜市風力発電所ハマウィング(風力)
1-3 沖縄県宮古島市(バイオマス)
1-4 サッポロビール株式会社九州日田工場(中小水力)
1-5 川小田小水力発電所(中小水力)
1-6 九重観光ホテル(九重地熱発電所)(地熱)
1-7 霧島国際ホテル(霧島国際ホテル地熱発電所)(地熱)
2.地域一体となり再生可能エネルギーを推進している事例(PDF:2,159KB)
2-1 ひがしおうみコミュニティビジネス推進協議会(太陽光)
2-2 NPO法人北海道グリーンファンド(風力)
2-3 森下建設株式会社(バイオマス)
2-4 株式会社アレフ(北海道工場)(バイオマス)
2-5 元気くん1号(山梨県都留市)(中小水力)
2-6 山梨県地中熱利用推進協議会(地中熱)
2-7 北電総合設計株式会社(複合)
3.再生可能エネルギー分野への企業の参入事例(PDF:2,308KB)
3-1 株式会社川口スチール工業(太陽光)
3-2 株式会社パワーバンクシステム(太陽光)
3-3 富士エネルギー株式会社(太陽熱)
3-4 株式会社石橋製作所(風力)
3-5 A-WINGインターナショナル株式会社(風力)
3-6 三菱重工業株式会社長崎造船所(風力)
3-7 株式会社三基(バイオマス)
3-8 研機株式会社(バイオマス)
3-9 株式会社ターボブレード(中小水力)
3-10 株式会社ミゾタ(中小水力)
3-11 創造企画合同会社(中小水力)
3-12 西日本技術開発株式会社(地熱)
3-13 株式会社ワイビーエム(地熱)
3-14 株式会社ニチボー(地熱)
4.事例からみる再生可能エネルギー導入のポイント・地域への効果と 再生可能エネルギー分野への参入のポイント(PDF:962KB)
第4章 再生可能エネルギー導入の課題と促進策及び再生可能エネルギー産業の課題と振興策
1.再生可能エネルギー産業振興による九州の将来像 (PDF:974KB)
2.再生可能エネルギー導入の課題と再生可能エネルギー産業の課題(PDF:962KB)
3.再生可能エネルギー導入の促進策と再生可能エネルギー産業の振興策(PDF:1,050KB)
裏表紙(PDF:604KB)
.......... "


参考エントリー
JR九州、メガソーラー事業に参入。宮崎県の都城駅北側に2MWpの大規模太陽光発電所を建設-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/6/15

[ クリッピング Twilog : greenpost - 九州 ]


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大阪ガス、家庭用燃料電池エネファームに自立運転付機能を追加した新型を発売

 大阪ガスは、家庭用燃料電池エネファームに自立運転付機能を追加した、新型を7月17日から販売すると発表しました。停電時には、自動的に自立運転専用コンセントにAC100Vを供給してくれます。ただし、出力は350Wと小さく、利用できる電気製品は通信、情報、照明などの負荷に限られます。せっかくの機能です。せめて100V-10Aぐらい出力できるといいのですが、、、。

 価格は、昨年12月に発売されたノーマルモデルが2,604,000円(税込、設置工事費別)で、今回の自立運転付機能を追加したモデルが、2,803,500円(税込、設置工事費別です。差額が20万円弱、まあこれだけのものを購入しようというご家庭ならば、検討する価値はありそうです。いざというときに、電源を取れるという安心感が得られますから。

 ちなみに、ノーマルモードでのエネファームの燃料電池の発電能力は、おおよそ750W程度だということです。停電時にもこれくらい出力してくれると、結構使えると思います。

プレスリリース / 大阪ガス、2012年6月25日
家庭用燃料電池エネファーム(自立運転機能付き)の発売について

Osakagasenefarm2012
-----image(上-”本製品の外観”、下-”仕様”) : 同リリースより-----
Osakagasenefarm2012spectable

" 大阪ガス株式会社(略)、東芝燃料電池システム株式会社(略)および株式会社長府製作所(略)は、新製品として自立運転機能付きの家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC;以下、エネファーム)を共同で開発しました。新製品は、東芝FCPが燃料電池発電ユニット、長府が排熱利用給湯暖房ユニットを製造し、大阪ガスが平成24年7月17日(火)より販売を開始します。  今回発売する新製品は、4月2日に発売したエネファーム(別紙:平成23年12月20日プレスリリース資料参照)をベースに自立運転機能を付加したものです。エネファームが発電中であれば、停電が発生した場合でも、系統電力から自立して発電を継続する*1ことができます。自立運転時の発電出力は350Wで、停電時にも専用コンセント等からテレビ・ノートパソコン等での情報収集、夜間の照明、夏場の扇風機等の利用が可能です。また、シャワー等の給湯や、冬場の床暖房等の暖房も利用できます。*2 .......... *1 エネファームが発電していない場合や、ガス供給が停止している場合は自立運転致しません。 *2 断水時は給湯・暖房は利用できません。 .......... Osakagasenefarm2012b -----image[”エネファーム(自立運転機能付き)の停電時運転イメージ”] : 同リリースより .......... "


関連
家庭用燃料電池エネファーム(PEFC)の新製品発売について-----大阪ガス、2011年12月20日

Osakagasenefarm2011spectable
-----image : 上記リリースより

長府製作所 / 2012年06月25日家庭用燃料電池エネファーム(自立運転機能付き)の発表について(PDF)

東芝燃料電池システム

大阪ガス : エネファームスペシャルサイト / 太陽光とのダブル発電 - ダブル発電とは?


関連エントリー
積水ハウス、3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)連動。自立できる家を提案-----ソフトエネルギー、2011/08/12

家庭用燃料電池エネファーム、東京ガス、大阪ガスなど6社により販売開始-----しなやかな技術研究会、2009/01/29


参考エントリー
家庭用蓄電システム・電源 2012カタログ(定置用リチウムイオン蓄電池)(Naverまとめ利用)


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/28-日版

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サンパワー SunPower、キャンベルスープ工場の電力の15%を賄う9.8MWpメガソーラー完成。Oasis(TM) system採用

 サンパワー SunPowerの太陽光発電システムには、以前から興味を持っています。そのサンパワー SunPowerが、オハイオ州のキャンベルスープ工場に9.8MWpのメガソーラーを完成させました。同工場の電力の15%を賄うことができるということです。

 この情報をアップした利用は、その架台にあります。平地におかれた架台に注目してください。太陽への傾斜角度を変化させるこができる、太陽を1軸(水平軸のみ変化)で追尾する同社のOasis(TM) systemです。動作の様子は、こちらの動画で確認できます。

Tracker
-----image : SunPower(R) Oasis - Power Plantより

Sunpowertracker1
-----image : 同サイト「SunPower T0 Datasheet (PDF) 」より

 水平軸は、下のようなコントローラーとモーターを使って制御しています。サンパワー SunPowerによれば、平置き固定式の通常の架台よりも、自動追尾トラッキングシステムを使うことで、25%も発電効率を上昇させることができるとのことです。複雑で高価な一本マストタイプよりも風にも強く日本にも導入できそうな気がしたので紹介してみました。

Tmacimagec
-----image : SunPower(R) Oasis - Power Plantより「Tracker Monitoring and Control System (TMAC)」

 今後の日本でも工場の電力の15%とかを太陽光発電で賄うという事例が増えてくると、さらに太陽光発電の歴史が積み増すことになると考えています。今後に期待しています。


プレスリリース / SunPower solar,June 21, 2012
Campbell Dedicates 9.8-Megawatt Solar Power System

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-----image : 同リリースより

"Campbell Soup Company (NYSE: CPB), BNB Renewable Energy Holdings, Enfinity America Corporation, FirstEnergy Solutions and SunPower Corp. (NASDAQ: SPWR) will today celebrate the completion of a 9.8-megawatt (MW) solar power system at Campbell's manufacturing facility in Napoleon, Ohio. More than 200 jobs were created during construction of the system, which is now generating the equivalent of 15 percent of the facility's annual electricity requirements.
..........
At the 60-acre site, SunPower designed and installed the SunPower Oasis(TM) system using high-efficiency SunPower solar panels with the SunPowerR T0 Tracker system. The Tracker follows the sun's movement during the day, increasing sunlight capture by up to 25 percent over conventional fixed-tilt systems, while significantly reducing land use requirements. The 9.8MW array was commissioned December 30, 2011.

"SunPower's proven T0 Tracker delivers the highest energy production per acre for solar power plants, reliably maximizing savings on electricity costs for the next 20 years or more," said Howard Wenger, SunPower president, regions. "We applaud the serious commitment made by Campbell and its development partners, which will deliver long-term financial and environmental benefits."

The solar project in Napoleon is the latest step in Campbell's journey to supporting renewable energy development. By 2020, Campbell aims to reduce energy use by 35 percent per ton of product produced and source 40 percent of the energy used by the company from renewable or alternative energy sources.
.......... "


関連
BNB Renewable Energy Holdings / Current Solar Projects

Campbell Highlights Progress on 2020 CSR Agenda in 2012 Report-----Campbell,May. 29, 2012
"The construction of a 60-acre, 10-MW solar field at Campbell's largest manufacturing site in Napoleon, Ohio, where 24,000 sun-tracking panels generate 15 percent of the electricity to operate the plant. Additional sustainability investments across the company have yielded savings of $27.5 million since 2009"

Campbell Soups Up Its Solar Energy Capacity-----Energy Matters,MONDAY 25 JUNE

SunPower(R) Oasis - Power Plant

 *参考動画*
SunPower™ T0 Tracker: The Most Energy Per square meter-----とびっきりの未来 Project 50/2050、2012/6/27

参考
(Campbell Soup - Napoleon, Ohio )の鳥瞰写真あり-----dunbarmechanical.com/projects-food

・Panoramio : Napoleon, Campbell Soup-----Google Map : Napoleon, Campbell Soup

北米トヨタが2.3MWの一つ屋根としては最大の太陽光発電施設を工場に設置
-----ソフトエネルギー、2008/10/01


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GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/24-27日版

三菱重工、泡の力で約7%も燃費が上がるシステムを組み込んだ大型クルーズ客船を建造へ-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/06/27

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大阪ガスグループのガスアンドパワー、大阪、岡山、和歌山で合計3.5MWpのメガソーラー事業に参入

 大阪ガスグループのガスアンドパワーは、大阪(酉島太陽光発電所 仮称-1.8MWp)、岡山(勝央太陽光発電所 仮称-約0.9MWp)、和歌山(広川太陽光発電所 仮称-約0.8MWp)で合計3.5MWpのメガソーラー事業に参入すると発表しました。大阪ガスグループとして国内初のメガソーラーとなるそうです。いずれも平成25年3月31日までに工事を完了し順次運転を開始する予定だとのことです。

 ガスアンドパワーは、大阪ガスのグループ企業として、一般電気事業者向け火力発電、ガスコージェネレーション発電、再生可能エネルギー発電などに取り組み、関西電力に発電卸事業を行っています。再生可能エネルギーでは、すでに風力発電事業で実績をもているということです。

 7月1日からの日本版FIT、固定価格買い取り制度の施行前に、電力異業種からの再生可能エネルギー発電事業への参入があいついでいます。異業種で、どんな業態の事業者がこれから参入してくるのか? 楽しみです。

プレスリリース / 大阪ガス、2012年6月21日
大規模太陽光発電所の建設について

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-----image : 同リリースより

" 大阪ガス株式会社(略)の100%子会社である株式会社ガスアンドパワー(略)は、酉島(大阪市此花区酉島)・勝央(岡山県勝田郡勝央町黒土)・広川(和歌山県有田郡広川町)の3ヶ所で、合計約3.5MWの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設します。

 本発電所は、大阪ガスグループとして国内初のメガソーラーとなります。建設地は、大阪ガスグループの社有地である酉島・勝央と、ガスアンドパワーのグループ会社である株式会社広川明神山風力発電所の隣接地(広川町さまより借地予定)の3ヶ所です。いずれも平成25年3月31日までに工事を完了し順次運転を開始します。

 従来、大阪ガスグループでは、太陽光パネルの販売などお客さま先での太陽光発電の普及を進めてきました。また、ガスアンドパワーグループは、国内3箇所で風力発電所を運営するなど、再生可能エネルギー発電所の建設・運営に取り組んできました。
 今後も、大阪ガスグループはマルチエネルギー事業者として、再生可能エネルギーの普及拡大に取り組んでまいります。

[参考]
1. 各太陽光発電所の概要
(1) 酉島太陽光発電所(仮称)の概要
 所在地 : 大阪市此花区酉島
 発電容量 : 約1.8MW

(2) 勝央太陽光発電所(仮称)の概要
 所在地 : 岡山県勝田郡勝央町黒土
 発電容量 : 約0.9MW

(3) 広川太陽光発電所(仮称)の概要
 所在地 : 和歌山県有田郡広川町
 発電容量 : 約0.8MW
.......... "


関連
ガスアンドパワー

"電力事業
■ 一般電気事業者向け火力発電
■ ガスコージェネレーション発電
■ 再生可能エネルギー発電"

/ 再生可能エネルギー発電 / 広川明神山風力発電所

Gasandpowerrenew_site
-----image : 上記サイト


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JR九州、メガソーラー事業に参入。宮崎県の都城駅北側に2MWpの大規模太陽光発電所を建設-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/06/25

ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスが太陽光発電がいよいよグリッドパリティに近づいていることを示すリポート「RESEARCH PAPER SHINES LIGHT ON COMPETITIVENESS OF SOLAR PV POWER」を発表-----自然エネルギー、2012/06/26

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JFEエンジニアリング、EV用急速充電器をコスモ石油系列のガソリンスタンドに導入。PV導入+電力平滑化および停電時電源供給の実証

JFEエンジニアリングは、横浜市のコスモ石油系列のガソリンスタンドにおいて、同社の蓄電池内蔵の電気自動車用急速充電器「RAPIDAS」と太陽光発電システムを設置し、店舗の電力平滑化および停電時電源供給の実証を開始すると発表しました。

 肝心の太陽光発電システムの容量がリリースに記載されていないために、具体的なバランスが読めないのですが、JFEエンジニアリングの電気自動車用急速充電器「RAPIDAS」には、30kWhの蓄電池が内蔵できるということですので、太陽電池の容量は、数十kWp規模でしょうか? 実証ということなので10kWp程度かもしれませんね。

 今回実証試験されるシステムは、電気自動車の充電スタンドとして、そして店舗の電気需給バランスを蓄電池と受電、そして昼間の太陽光発電の発電電力を出し入れすることで、ガソリンスタンドの電力平滑化を行い、さらに停電時電源供給という複数の役割を担えるシステムになっています。RAPIDASのサイトの、”絵”のようにコンビニエンスストアでも導入可能なシステムです。

 将来的には敷地や立地が許すならば、太陽電池を別途増設して、そちらでは発電事業も行いながら、自立システムと発電システムを併せ持つガソリンスタンドも誕生するとさらにダイナミックな事業展開の可能性もあります。7月1日からの固定価格買い取り制度をにらんで、さまざまな業者が参入の検討を行っています。ガソリンスタンドが発電所になる、それはそれで結構な未来像のように思います。

プレスリリース / JFEエンジニアリング、2012年06月20日
電気自動車用急速充電器をコスモ石油系列のガソリンスタンドに導入

P120620_01
-----image(”設置イメージ図、設置SS:セルフ&カーケアステーション瀬谷 住所:神奈川県横浜市瀬谷区下瀬谷3-18-12 設置時期:2012年7月 実証期間:2014年3月31日まで”) : 同リリースより

"店舗の電力平滑化および停電時電源供給の実証を開始

JFEエンジニアリング株式会社(略)とコスモ石油株式会社(略)は、コスモ石油のガソリンスタンド(以下、GS)にJFEエンジニアリングが開発した電気自動車(以下、EV)用の蓄電池搭載型急速充電器「RAPIDAS」(ラピダス)※注1と太陽光発電設備(以下、PV)を設置し、EV時代に対応するガソリンスタンドの実証事業を行うこととなりましたのでお知らせいたします。

 今回行う実証は、ラピダスに内蔵した蓄電池にPVで発電した電力と夜間の商用電力を蓄え、お客様のEVへの充電サービスとGSへの給電を行うものです。負荷ピーク時に商用電力からの受電を削減し、GSの電力使用の平滑化を図り、また同時に災害時など停電の際に給油機能を維持するための実証も行います。

 これは、環境省の「平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業(競争的資金)」に、JFEエンジニアリングが応募し、採択されたものです。
 今回の実証を通して両社は、将来のEV普及や省エネルギーを推進し、地球環境問題の解決に貢献してまいります。
..........

E12007_02

-----image(”システムフロー図”) : 同リリースより-----
E12007_03

※注1 : 従来型の急速充電器の設置には50kWの受電が必要。ラピダスにおいては、20kWの受電で急速充電器の設置が可能となる。内蔵された蓄電池出力と受電電力を足し合わせてEVへ充電する方式で、電池を内蔵した急速充電器としては、唯一CHAdeMOに認証取得。
.......... "

関連
電気自動車用急速充電器をサービスステーションに導入-----コスモ石油、2012年6月20日

JFEエンジニアリング : 電気自動車用急速充電器「RAPIDAS」

5811_01
-----image : 上記サイトより

"JFEが開発した電気自動車(EV)用急速充電器RAPIDAS(ラピダス)は急速充電器に大容量蓄電池を組み込んだ充電システムです。系統からの電気と蓄電池に貯めた電気を使い自動車に充電することで、受電電力を抑えた運用が可能になります。蓄電池を内蔵したことで、受電設備を大きく変更すること無く、低コストで設置できます。"

JFEエンジニアリング、8分でEV電池容量の80%(3分で50%)を超急速充電する技術を開発-----しなやかな技術研究会、2011/09/29


参考エントリー
ニッサン NISSAN、e-NV200のテストカーの運用を開始-----自然エネルギー、2012/05/22


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/24-25日版

Rio+20 国連持続可能な開発会議(リオ+20)が閉幕しました-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/6/24

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MIT、世界初の100%炭素製セル All-carbon Cells を開発。近赤外線波長に利得あり!

MITの研究者たちが、カーボンナノチューブとサッカーボール状の構造を持ったC60フラーレンといった最新の炭素分子の研究成果を使って、新たな太陽光発電素子の開発に端緒をつけたという発表がありました。MITのリリースではこのセルを、all-carbon cellsと呼んでいます。和訳すると、全炭素セル? 検索してもいい和訳はまだ生まれていないようです。とりあえず、100%炭素製セルとよぶことにします。

 この100%炭素製セルの最大の特徴は、地上に達する太陽光のスペクトルのうち、これまで活用できなかった、そして分光域の中で大きな幅(40%)をもつ近赤外線波長の太陽のエネルギーを利用できる点だとしています。これまで利用できなかった、膨大な太陽のエネルギー、これまでの太陽電池が性質上スルーせざるをえなかった波長を利用できるメリットは大きなものです。これまでの変換効率を打ち破る可能性がそこにはあります。100%炭素製セルは透明で近赤外線波長を利用し、その下に通常の太陽電池を重ね、タンデム構造にすることで、既存の技術に重ねるように利用されることが検討されています。

 さらにこの世界初の100%炭素製セルがセンセーショナルな点は、別名バッキボールと呼ばれるC60フラーレンの構造などを利用している点です。バックミンスター・フラーは、最小の資源で最大の強度と空間的な効率をあげる構造としてドーム構造体を提唱しました。そのバックミンスターフラーレン (Buckminsterfullerene)構造が生かされているというのです。

 まだ、最初の一歩を歩みだした技術ですが、すごく夢があります。最新の炭素分子構造体を利用した技術には将来大きな可能性があるとされています。その中に、太陽電池が含まれるというのは、他の研究でも指摘されてきました。サッカーボール様のバッキーボールやカーボンナノチューブに秘められた可能性をさらに広げそうな研究です。

News / MIT News Office,June 21, 2012
All-carbon solar cell harnesses infrared light

201206201454540
----image(”An atomic-force microscope image of a layer of single-walled carbon nanotubes deposited on a silicon surface, as the first step in manufacturing the new type of solar cell developed by an MIT team. Individual nanotubes can be seen in the image. Photo: Rishabh Jain et al”) : 同ニュースより

"About 40 percent of the solar energy reaching Earth’s surface lies in the near-infrared region of the spectrum - energy that conventional silicon-based solar cells are unable to harness. But a new kind of all-carbon solar cell developed by MIT researchers could tap into that unused energy, opening up the possibility of combination solar cells - incorporating both traditional silicon-based cells and the new all-carbon cells - that could make use of almost the entire range of sunlight’s energy.

“It’s a fundamentally new kind of photovoltaic cell,” says Michael Strano, the Charles and Hilda Roddey Professor of Chemical Engineering at MIT and senior author of a paper describing the new device that was published this week in the journal Advanced Materials.

The new cell is made of two exotic forms of carbon: carbon nanotubes and C60, otherwise known as buckyballs. “This is the first all-carbon photovoltaic cell,” Strano says ? a feat made possible by new developments in the large-scale production of purified carbon nanotubes. “It has only been within the last few years or so that it has been possible to hand someone a vial of just one type of carbon nanotube,” he says. In order for the new solar cells to work, the nanotubes have to be very pure, and of a uniform type: single-walled, and all of just one of nanotubes’ two possible symmetrical configurations.
......... "

参考
Wikipedia : フラーレン


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GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/19-22日版

日立アプライアンス、100W電球相当の明るさをもつ101 [lm/W]のLED電球を発売-----しなやなか技術研究会、2012/06/22

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NECと東北大、身近な熱源から発電できる新原理の熱電変換素子コーティングを開発

 NECと東北大は、エネルギーハーベストの分野で利用できる、つまり身近な熱源から発電できる新原理の熱電変換素子を開発したと発表しました。温度差から磁性体のスピン流が発生する「スピンゼーベック効果」を利用し、最大の特長は塗布コーティング技術により、広い面積の熱源から大きな発電量を得たり、様々な形状の熱源上に素子を形成することが可能になる技術であるということです。

 熱電対というと、半導体様のデバイスを使って発電するというイメージがありますが、コーティングという手法により、さまざまな物質の表面で発電することが可能になるということで、車や電子機器などに塗布し、熱源からその場で電子機器が必要とする電力を調達する技術の確立につながることが期待されます。

プレスリリース / 日本電気、2012年6月18日
NECと東北大、身近な熱源から発電できる新原理の素子を開発

180201
-----image(”熱電変換素子をコーティングしたガラス板”) : 同リリースより

"電子機器や自動車などへの適用に向けて

NECと東北大学は、身の回りにある熱から発電する熱電変換素子(注1)において、新原理「スピンゼーベック効果」(注2)を用いて、発熱部分にコーティングすることで利用できる新しい素子を開発しました。

本素子は、家庭や工場、電子機器や自動車などの様々な発熱部分に形成できます。これにより、社会に広く存在する大量の廃熱を電気として有効利用できるようになるとともに、廃熱からの発電を身近に利用できるようになります。

社会の中では、様々な場所で熱が大量に発生していますが、その多くは利用されずに捨てられています。従来から、廃熱から発電できる熱電変換素子の利用が進められてきましたが、素子の構造が複雑、大面積化が困難などの課題があり、利用シーンが限られていました。

このたび開発した熱電変換素子は、温度差から磁性体のスピン流が発生する「スピンゼーベック効果」を利用しています。これにより、シンプルな素子構造を実現するとともに、簡易な塗布プロセスを利用できるため、従来の素子に比べて製造工程が簡易になります。

本素子を利用することで、塗布を用いて広い面積の熱源から大きな発電量を得たり、様々な形状の熱源上に素子を形成することが可能になります。また、スピンゼーベック効果により、高効率な熱電変換が期待できます。これらにより、これまで実現が困難だった利用シーンに熱電変換素子を適用し、廃熱を電気として無駄無く利用できるようになります。

このたび開発した熱電変換素子の特長は、以下のとおりです。

シンプルな素子構造で製造プロセスを簡易化

磁性体と金属電極を基板上に積層するシンプルな二層構造を採用。一層目には、温度差によりスピン流が発生するスピンゼーベック効果を利用する磁性体を使用。また二層目には、一層目で発生したスピン流を電流に変換する作用をもつ金属電極を使用。これらにより従来の、多数の熱電対(注3)を繋ぎ合わせる構造の素子と比較して、製造プロセスを簡易化。

塗布プロセスを利用することで、様々な形状の熱源上に素子形成が可能

磁性体の形成に塗布プロセスを利用。これにより、複雑な構造をもつ従来の素子では困難だった大面積化や、曲面・凹凸面など様々な形状や材料の熱源上へのコーティングによる素子形成が可能となるため、熱電変換素子の利用シーンが拡大。
..........
なお本研究成果は、英国の科学雑誌「Nature Materials」に掲載されるに先立ち、オンライン版(英国時間:6月17日付け、日本時間:6月18日付け)に掲載されました。

以上

(注1)
熱電変換素子:熱エネルギーを電力に変換する素子。
(注2)
スピンゼーベック効果:温度差をつけた磁性体において、温度勾配と並行に電子の磁気的性質であるスピンの流れ(スピン流)が生じる現象。本研究開発を進める東北大学(当時は慶應大学)の齊藤英治教授らにより2008年に発見された。2010年には絶縁性の磁性体でもスピンゼーベック効果が生じることも同教授らにより発見されている。
(注3)
熱電対:異なる二種類の金属や半導体を接合したもの。両端に温度差をつけると温度差に応じた電圧が発生する。
.......... "

関連
NECと東北大、身近な熱源から発電できる新原理の素子を開発 ~電子機器や自動車などへの適用に向けて~-----東北大学、2012年6月18日

東北大学金属材料研究所 / 研究成果

0618
-----image : 下記リリースより

"2012年6月
NECと東北大、身近な熱源から発電できる新原理の素子を開発
-電子機器や 自動車などへの適用に向けて-
NECと東北大学は、身の回りにある熱から発電する熱電変換素子において、新原理「スピンゼーベック効果」を 用いて、発熱部分にコーティングすることで利用できる新しい素子を開発しました。
(詳細は本学HP: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/awardimg/award20120618_01.pdf ) 量子表面界面科学研究部門 "

参考
Wikipedia : Energy harvesting

Google画像検索 : Energy Harvesting


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経産省、再生可能エネルギーの固定価格買取制度について調達価格及び賦課金単価を含む制度の詳細を発表

 経済産業省は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度について調達価格及び賦課金単価を含む制度の詳細を決定し、平成24年6月18日に発表しました。
 7月1日から開始する「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は、再生可能エネルギー(太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなど)で発電された電気を、国が定める期間、電力会社が固定価格で買い取るものです。かかる費用は、再生可能エネルギー賦課金として電力料金に加算されます。


 決定された、平成24年度(7月~来年3月末)の価格は、太陽光(10kW以上)が税込42円(20年)、風力(20kW以上)が23.1円(20年)、地熱(15,000kW以上)が27.3円(15年)。バイオマスは、分野が多いので、以下のサイトの表をご覧ください。
 また、平成24年度の再生可能エネルギー賦課金単価は、0.22円/kWhです。すでに開始されている、平成24年度については、太陽光発電の余剰電力買取制度に基づく太陽光発電促進付加金の負担があるため、標準家庭(電気の使用量300kWh/月、電気料金7,000円/月)の負担水準は、全国平均で87円/月になるということです。年間、1000円程度の金額となります。

 詳細は、

資源エネルギー庁 : なっとく!再生可能エネルギー
 / 買取制度
 / 買取価格・期間等

201207201303fit_kaitorikakaku
-----image[”買取期間は、特定契約に基づく電気の供給が開始された時から起算します。(試運転期間は除きます。)”] : 上記サイトより

"(※1)間伐材や主伐材であって、後述する設備認定において未利用であることが確認できたものに由来するバイオマスを燃焼させる発電
(※2)未利用木材及びリサイクル木材以外の木材(製材端材や輸入木材)並びにパーム椰子殻、稲わら・もみ殻に由来するバイオマスを燃焼させる発電
(※3)一般廃棄物、下水汚泥、食品廃棄物、RDF、RPF、黒液等の廃棄物由来のバイオマスを燃焼させる発電
(※4)建設廃材に由来するバイオマスを燃焼させる発電
※本表は税込で表記をしていますが、告示上は「税抜き価格+税」という形で規定されています。
※制度開始時における既存設備については、本表によらず、個別の設備の状況に応じて、買取価格・買取期間が決まります。"

 / 設備認定
 / 減免認定
 / 法令

 以下、リリースです。リリースより、上のサイトがわかりやすいです。

プレスリリース / 経済産業省、平成24年6月18日
再生可能エネルギーの固定価格買取制度について調達価格及び賦課金単価を含む制度の詳細が決定しました

"本件の概要
経済産業省は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度について、調達価格・調達期間及び賦課金単価を含む制度の詳細を決定し、関連する省令や告示を公布しました。
..........
発表資料名
再生可能エネルギーの固定価格買取制度について調達価格及び賦課金単価を含む制度の詳細が決定しました(PDF形式:132KB)
”1.調達価格・調達期間及び賦課金水準の決定(告示)
(1)調達価格・調達期間
 平成24年度の価格・期間(今年7月~来年3月末まで)を調達価格等算定委員会の意見書のとおり定めます。具体的には、太陽光(10kW 以上)42円(税抜40円)(20年)、風力(20kW 以上)23.1円(税抜22円)(20年)、地熱(15,000kW 以上)27.3円(税抜26円)(15年)などと定めます。

【調達価格等算定委員会意見書】http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/report_001.html

(2)賦課金の負担水準
 本年度(今年7月から来年3月末まで)の再生可能エネルギー賦課金単価を、0.22円/kWhと定めます。なお、本年度については、太陽光発電の余剰電力買取制度に基づく太陽光発電促進付加金をあわせて御負担いただくことになるので、標準家庭(電気の使用量300kWh/月、電気料金7000円/月)の負担水準は、全国平均で87円/月になります。
 (注)太陽光発電促進付加金単価は、電力会社ごとに異なるため、太陽光発電促進付加金単価と再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価を合計した値に、1ヶ月の標準家庭の電気使用量である、300kWhを単純に乗じると、以下のとおりとなる。

2012fithukakin_table

-----image : 上記PDF資料より

(3)その他
上記の他、関連する省令・告示も公布しました。
2.今後について
施行日:平成24年7月1日
.......... ”

別添 1(PDF形式:2,741KB)
”経済産業省令第四十六号
..........
様式第1(第7条関係)
再生可能エネルギー発電設備認定申請書
(10kW未満の太陽光発電設備を除く)
..........
様式第2(第7条関係)
10kW未満の太陽光発電設備認定申請書
..........
様式第3(第9条関係)
再生可能エネルギー発電設備変更認定申請書
(10kW未満の太陽光発電設備を除く)
..........
様式第4(第9条関係)
10kW未満の太陽光発電設備変更認定申請書
..........
様式第5(第10条関係)
再生可能エネルギー発電設備軽微変更届出書
..........
様式第6(第11条関係)
再生可能エネルギー発電設備廃止届出書
..........
様式第7(第12条関係)
再生可能エネルギー発電設備設置・運転費用年報
..........
様式第8(第19条関係)
納付金額算定根拠資料届出書
..........
様式第9(第19条関係)
納付金単価算定根拠資料届出書
..........
様式第10(第21条関係)
賦課金に係る特例の認定申請書
..........
様式第10(第21条関係)
※共同受電形態をとる事業所用
賦課金に係る特例の認定申請書
..........
様式第10(第21条関係)
※テナント受電形態をとる事業所用
賦課金に係る特例の認定申請書
.......... ”

別添 2(PDF形式:448KB)
”経済産業省告示第百三十九号
.......... ”

別添 3(PDF形式:25KB)
”経済産業省告示第百四十号
.......... ”

別添 4(PDF形式:17KB)
”経済産業省告示第百四十一号
.......... ”

別添 5(PDF形式:24KB)
”経済産業省告示第百四十二号
.......... ”

別添 6(PDF形式:221KB)
”経済産業省告示第百四十四号
.......... ”

別添 7(PDF形式:316KB)
”非化石エネルギー源の利用に関する一般電気事業者等の判断の基準
 エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(平成21年法律第72号。以下「法」という。)第2条第7項に規定する特定エネルギー供給事業者のうち、エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律施行令(平成21年政令第222号)第5条第1号に規定する事業を行う者である一般電気事業者等(電気事業法(昭和39年法律第170号)第2条第1項第2号に規定する一般電気事業者(以下単に「一般電気事業者」という。)及び同項第8号に規定する特定規模電気事業者(以下単に「特定規模電気事業者」という。)をいう。)について、法第5条第1項の規定に基づき、非化石エネルギー源の利用に関する一般電気事業者等の判断の基準となるべき事項を次のとおり定める。

1.非化石エネルギー源の利用の目標
① 一般電気事業者は、平成32年における非化石電源(エネルギー源として法第2条第2項に規定する非化石エネルギー源(以下単に「非化石エネルギー源」という。)を利用する電源をいう。)による発電量(他の者から調達した電気の量を含み、他の一般電気事業者等に供給した電気の量を除く。以下同じ。)の、すべての電源による発電量に対する比率(以下「非化石電源比率」という。)を50%以上とすることを目標とする。ただし、原子力発電所の保有状況、平成22年度の供給計画(電気事業法第29条に規定する供給計画をいう。以下同じ。)における平成22年度以降の電源開発に係る計画等を踏まえ、この目標の達成が合理的に不可能と認められる一般電
気事業者については、平成22年度の供給計画における当該供給計画の最終年度の非化石電源比率以上の比率を目標値として定めることができる。
② 特定規模電気事業者は、平成32年における非化石電源比率を2%以上とすることを目標とする。

2.推進すべき非化石エネルギー源の利用の実施方法に関する事項
...........原子力発電所の新増設..........

3.再生可能エネルギー源の利用に係る費用の負担の方法その他の再生可能エネルギー源の円滑な利用の実効の確保に関する事項
① 太陽光発電による電気の調達
.......... ”

別添 8(PDF形式:119KB)
”非化石エネルギー源の利用に関する一般電気事業者等の判断の基準に係る留意事項等
平 成 2 4 年 3 月 1 日 2 4 資 省 部 第 2 号 2 4 資 電 部 第 5 号
.......... ”
.......... "

関連
資源エネルギー庁 : なっとく!再生可能エネルギー

電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法の施行に向けた主要論点に対する意見募集の結果について(結果が公開されました)

"(別添)意見募集の結果概要及び回答について(PDF) "


追加情報
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資料 REN21 「世界自然エネルギー白書2012年版 Renewables 2012 Global Status Report」

追加情報

【特集】Global Status Report – 自然エネルギー世界白書-----環境エネルギー政策研究所、2013年2月25日

"■ 日本語最新版(2013年2月翻訳版発行)"


 当初のエントリーは以下、



世界の再生可能エネルギーの利用拡大のための国際的な取り組みに貢献するためのネットワーク、Renewable Energy Policy Network for the 21st Century(REN21 : 21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク)は、最新版「世界自然エネルギー白書2012年版 Renewables 2012 Global Status Report」をRio+20の開催に合わせて、6/11日に公開しました。172ページにもおよぶ大冊の資料です。
 
 2011年の世界の大規模な水力発電を除いた自然エネルギーの投資は、17%増加したということです。欧州経済危機の影響などもあり2010年の37%増加と比べれば低くなっているものの、投資額は世界中で史上初の約21兆円(2570億米ドル-$257 billionで、約20兆7千億円)に達したということです。投資額の一番多かったのは、中国で510億ドル。米国が、480億ドルで2位。日本は90億ドルで英国、スペインと並ぶ世界6位。再生可能エネルギーの各分野で中国の存在感は圧倒的で、中国が化石燃料、原子力、などのエネルギー資源の確保に内外で奔走している世界的な状況の中で、再生可能エネルギーにも取りこぼしなく取り組もうとしている姿勢を印象付けるものでした。

 同じくRio+20の開催に合わせて公開されたNRDCのG20の再生可能エネルギーランキングでは、設備容量だけでなく、発電量でも比較していますので、あわせて参照すると興味深いです。

自然資源防衛協議会 Natural Resources Defense Council(NRDC)、G20の再生可能エネルギーランキングを公開-----ソフトエネルギー、2012/06/13
  プレスリリース / Renewable Energy Policy Network for the 21st Century(REN21),11 June 2012 ・REN21 Renewables 2012 Global Status Report Launched!

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-----image(”上-カバー、下-p.17 2012SELECTED INDICATORS ”) : 「Renewables 2012 Global Status Report」(pdf,p172)より-----
Ren21gsrreport2012indicatorstable

"The 2012 edition of REN21's Renewables Global Status Report (GSR) was launched today together with its sister publication UNEP’s Global Trends in Renewable Energy Investment (GTR). First released in 2005, REN21's Renewables Global Status Report (GSR) has grown to become a truely collaborative effort of over 400 contributors and reviewers, and is today the most frequently referenced report on renewable energy market, industry and policy trends. The findings in the 2012 GSR speak to the cumulating effect of steady growth in renewable energy markets, support policies and investment over the past years. In 2011, renewable sources supplied 16.7 % of global final energy consumption where the share of modern renewables increased while the share of traditional biomass slightly declined, 118 countries implemented RE targets with more than half in developing countries, and despite a widening sovereign debt crisis in Europe and rapidly falling prices for renewable power equipment, investment in renewables increased 17% to a record $257 billion, which the UNEP GTR reports is a six-fold increase on the 2004 figure and 94% higher than the total in 2007, the year before the world financial crisis. 2011 also saw photovoltaic module prices drop by 50% and onshore wind turbines by close to 10% bringing to price of the leading renewable power technologies closer to grid parity with fossil fuels such as coal and gas. These are just a few of the trends found in the GSR 2012 that illustrate the significant and rapidly growing share of renewables in energy markets, industrial policy and investments, moving renewable beyond “niche” status. The 2012 GSR places a special focus on rural renewable energy by highlighting the main trends in Africa, Asia and Latin America. .......... "

関連
・「GSR2012 Press release 2012年6月11日」日本語プレスリリースは、REN21 : Renewables Global Status ReportよりPDFファイルとしてダウンロードできます。このサイトからは、2005年から2011年までの日本語版「Renewables 2011 Global Status Reportのプレスリリース」も読むことができます。

"世界の自然エネルギー投資が史上最高の2570 億ドルを記録

2012 年 6 月 11 日、UNEP(国連環境計画)のレポート「自然エネルギー投資における国際的な動向」
“Global Trends in Renewable Energy Investment”および REN21(21 世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク)のレポート「世界自然エネルギー白書 2012 年版」“Renewables 2012 Global Status Report”が同時に発行されました。
益々激しくなる競争的な状況の中で、昨年 2011 年には大規模な水力発電を除いた自然エネルギーの投資が 17%増加し、史上最高の 2570 億ドルに達しました。これは 2004 年の投資額の6倍、世界金融危機前の 2007 年と比較しても 94%上昇したと UNEP のレポート「自然エネルギー投資における国際的な動向2012年版」で述べられています。このレポートはUNEPのCollaborating Centre for Climate and Sustainable Energy により Bloomberg New Energy Finance の協力のもとに作成されました。昨年の 17%増加は 2010 年の 37%増加と比べれば低くなっていますが、ヨーロッパで広がっている公的債務の危機などの状況にも拘わらず、自然エネルギーの発電設備の急速な価格低減を背景に達成したものです。
.......... "

REN21 Renewables Interactive Map(国別の再生可能エネルギーの取り組みなどの情報を見ることができるインタラクティブマップ)

Global Trends in Renewable Energy Investment 2012-----UNEP,June, 2012(Renewables 2012 Global Status Reportと同じ情報をソースとしたp.82の短縮・別編集版)
Preview144_0
-----image : 「Global Trends in Renewable Energy Investment 2012」カバー

Rio+20 国連持続可能な開発会議(リオ+20) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)

REN21、「自然エネルギー世界白書2012年版」を発表-----日刊 温暖化新聞、2012/6/18


参考エントリー
本・資料「自然エネルギー白書2012」環境エネルギー政策研究所(ISEP)-----ソフトエネルギー、2012/05/02

ISEP、自然エネルギー世界白書2011 日本語版を公開、配布開始-----ソフトエネルギー、2012/02/03

再生可能エネルギーマップ Renewables Interactive Map(REN21)のベーター版が公開されました-----ソフトエネルギー、2010/02/04


おすすめエントリー
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台風4号 (GUCHOL)についての情報 / 台風情報2012 #TY201204-----自然エネルギー、2012/06/19

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大阪ガス、三菱商事、シャープ、カナダオンタリオ州の9ヶ所合計100MWpの太陽光発電所事業に共同で参入へ

 大阪ガス、三菱商事、シャープは、シャープの100%子会社であるリカレント社がカナダ・オンタリオ州にて開発を進めてきた大規模な太陽光発電事業(全9ヶ所/合計約10万kW)を買い取り、今後3社で本事業を共同推進すると発表しました。9ヶ所で100MWpになる巨大なプロジェクトです。

シャープ、米のリカレント・エネルギー社を買収。アメリカ、カナダ-北米での太陽光発電の営業にテコ入れ-----ソフトエネルギー、2010/09/24

 シャープは、上のように2010年にリカレント・エネルギー社を買収しています。三社は、大阪ガス44.95%、三菱商事44.95%、シャープ10.1%の割合で本事業に出資。発電した電力は、オンタリオ州が導入している固定価格買い取り制度によって、発電電力をオンタリオ州電力公社に、1キロワット時当たり0.443カナダドル(約35円)で20年間にわたって売電するということです。

プレスリリース / 大阪ガス、2012年6月15日
カナダ・オンタリオ州における太陽光発電事業への共同参画について ~持続可能な低炭素社会の実現を目指して~

Oosakagas3syacanadamegasolar
-----image : 同リリースより

"大阪ガス株式会社(略)、三菱商事株式会社(略)及びシャープ株式会社(略)の3社は、シャープの100%子会社であるリカレント社がカナダ・オンタリオ州にて開発を進めてきた大規模な太陽光発電事業(全9ヶ所/合計約10万kW)を買い取り、今後3社で本事業を共同推進していくことについて本日合意しました。

 大阪ガス、三菱商事、シャープは、カナダに共同で設立する会社を通じて、大阪ガス44.95%、三菱商事44.95%、シャープ10.1%の割合で本事業に出資します。商業運転は本年末から2013年末にかけて順次開始する予定です。

 カナダ・オンタリオ州政府は、2009年にクリーンエネルギー計画を策定し、環境負荷の大きい石炭火力発電から、風力、太陽光、バイオ・エネルギーといった、よりクリーンなエネルギー源を活用した発電への転換に取り組んでいます。同計画に基づいて同州が導入しているクリーンエネルギー固定価格買い取り制度に則り、本プロジェクトは発電電力をオンタリオ州電力公社に、1キロワット時当たり0.443カナダドル(約35円)で20年間にわたって売電します。
..........
〔参考〕
1.本プロジェクトの概要
所在地 カナダ オンタリオ州
概要 9ヶ所、約10万kW
(年間発電量110百万kWh オンタリオ州約10,000世帯の電力需要に相当)
完工予定時期 2012年末~2013年末にかけて順次完工・商業運転開始予定
電力販売先 オンタリオ州電力公社(Ontario Power Authority)
(20年間、固定価格にて発電全量売却)
出資比率 大阪ガス 44.95%、三菱商事 44.95%、シャープ 10.1%
資金調達 プロジェクトファイナンス (融資銀行: 三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行。ファイナンシャルアドバイザー:みずほコーポレート銀行)
..........
(4)リカレント社 (Recurrent Energy)
本社所在地 米国カリフォルニア州サンフランシスコ
設立 2006年7月
事業内容 太陽光発電プラント開発 (シャープ100%出資子会社)
.......... "

関連
カナダ・オンタリオ州における太陽光発電事業への共同参画について  ~持続可能な低炭素社会の実現を目指して~-----三菱商事、2012年6月15日

カナダ・オンタリオ州における太陽光発電事業への共同参画について ~持続可能な低炭素社会の実現を目指して~-----シャープ、2012年6月15日

Recurrent Energy / Projects
- Recurrent Energy is working with communities, farmers, local contractors, and others to launch a fleet of solar power systems throughout Ontario, bringing clean power and green jobs to the province.

Recurrent Energy's Ontario projects


参考エントリー
サムスンと韓国電力、カナダ、オンタリオ州で世界最大規模の風力・太陽光複合開発事業を受注-----ソフトエネルギー、2010/02/12


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すべての人のためのエネルギー Energy for All そして 人々に力を! Rio+20-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/6/18

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電気事業連合会、2002-2011年度の電源別発電電力量構成比、ならびに原子力発電所設備利用率を発表

 電気事業連合会は、2011年度の電源別発電電力量構成比を発表。また、原子力発電所設備利用率も公開しました。

 極めて大切な統計です。みなさまも是非、閲覧しましょう。

 そして、2012年がどうなるのか? 結果を待つのではなく、そこに重要なポイントがあるので、わが国のエネルギーを考えることに最大限の関心をもってみることこします。


リリース / 電気事業連合会、2012年6月13日
2011年度の電源別発電電力量構成比を掲載しました。

"2011年度の電源別発電電力量構成比を掲載しましたので、お知らせいたします。

掲載資料
2011年度の電源別発電電力量構成比(PDF)

20022011electricity_fepcjapan

-----image(”電源別発電電力量構成比”) : 上記資料より

20022011electricitynuclear_fepcjapa

-----image(”原子力発電所設備利用率”) : 上記資料より
.......... "


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経済産業省、6/18日より分散型・グリーン売電市場の運用を開始-----自然エネルギー、2012/06/15

GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/6/14-15日版

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京大、戸田建設ら、環境省の五島沖の浮体式風力発電実証試験の第一段階100kW基によるテストを開始

 京都大学、そして環境省浮体式洋上風力発電実証事業の受託者代表の戸田建設らのグループは、五島沖で浮体式風力発電実証試験の第一段階として100kWモデルを予定海域に設置したと発表しました。系統連系を行う浮体式洋上風力発電施設としては国内初とのことです。

 国内の浮体式としては、同じく京都大学らが長崎県で実施した10分の1モデルの実海域実験と博多湾の風レンズ風車の2例があるのみです。系統連系を行うこと、さらに五島沖の風況と海の状況も考えるとわが国初の本格的な実証試験となる内容のプログラムです。

京都大学、佐世保重工業など、浮体式洋上風力発電プラットフォームの10分の1モデルの実海域実験を実施-----ソフトエネルギー、2009/09/09
いよいよ博多湾に姿を現した、浮体式風レンズ風力発電機。実証実験始まる-----ソフトエネルギー、2011/12/06

 今回の小規模試験機の形状・寸法は、将来開発が予定されている2MW級実証機の約1/2の大きさで、一番深いところから風車翼(ブレード)の先端までの全長が71mで、海面上に浮いて見える部分の高さは34mとなります。また、支柱の円筒径は最大で3.8m、総重量は約350トンです。100kWの風力発電機のスペックは、報道などの内容も合わせた情報では、直径22mの三枚翼の風車ローター面がタワーの風下側となるダウンウィンド型です。浮体の最大の特徴は、釣りの浮きのように支柱そのものが浮体となるハイブリッド・スパー(spar : 円材)型である点です。海底とは3本のチェーンで係留されます。ハイブリッド・スパー型浮体は、先の長崎県で実施した10分の1モデルでも採用され、その性能が確認されています。

 実証海域として選定された五島市椛島周辺海域は、深さ約100m。これまでの気象・海象観測を通じて年平均風速約7.5m/s(海上60m)が見込める一方、有義波高1m以下の出現頻度が年間約89%と穏やかであることを確認されている海域であるということです。

 環境省浮体式洋上風力発電実証事業 受託者グループメンバーの役割は、グループ代表が戸田建設。風力発電機が富士重工業、環境などの評価が芙蓉海洋開発、技術研究が京都大学と海上技術安全研究所となっているようです。浮体(スパー)の建造は、協力企業として佐世保重工業が担当したようです。

 採用されている富士重工業の風力発電機については、"コメント続き"のほうに情報をアップしてあります。是非お読みください。

 今後のスケジュールは、7月中には運転を開始。系統連系をおこなう国内初の本格的な浮体式洋上風力発電施設としての稼動が期待されます。この小規模試験機は、約1年後に計画している2MW級実証機の設置に先立って撤去され、浮体・チェーンへの生物付着や腐食・摩耗状況等の調査が行われます。総合的な環境への影響や、施設の動揺・発電状況、等が試験されます。

プレスリリース / 京都大学、2012年6月12日
100kW風車を搭載した浮体式洋上風力発電施設の洋上設置に成功 -系統連系を行う浮体式洋上風力発電施設としては国内初-

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-----image(”写真1:洋上設置状況写真、上下とも”) : 同リリースより
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" このたび、京都大学を含む環境省浮体式洋上風力発電実証事業委託業務の受託者グループは、系統連系を行う浮体式洋上風力発電施設としては国内初となる100kW風車を搭載した浮体式洋上風力発電施設の長崎県五島市椛島周辺海域での洋上設置を6月9~11日に実施し、これに成功しました。本成果は、本学が戸田建設株式会社、日本ヒューム株式会社、佐世保重工業株式会社とともに2009年9月に実施したハイブリッドスパー型10分の1モデルによる浮体式洋上風力発電プラットフォーム実海域実験の成功に引き続くもので、本学が代表となって受託した平成22年度環境省浮体式洋上風力発電実証事業における成果を踏まえて実施されたものです。

目的
 国内の中長期的な温室効果ガスの排出削減を進めるため、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー導入の推進がますます重要となっています。我が国は、排他的経済水域の面積が世界第6位の海洋国であり、洋上には風力発電の大きな導入ポテンシャルを有することが明らかになっています。また、洋上は風速が強く、その変動が少ないため、安定かつ効率的な発電が見込まれ、その実用化が期待されています。

 洋上風力発電のうち、水深が浅い海域には着床式が適していますが、導入ポテンシャルのより大きな比較的深い水深の海域に対応するためには浮体式を採用する必要があります。しかしながら、浮体式洋上風力発電は世界的にも実証段階であり、国内での導入事例もありません。

 このため、環境省では、我が国初となる2MW級の浮体式洋上風力発電実証機1基を実海域に設置することを目指して2010年度から実証事業を開始しており、受託者グループは、これまでに候補海域の選定(長崎県五島市椛島周辺)、環境影響調査や風力発電施設の設計・建造・設置に係る検討を実施してきました。

 今回の100kW風車を搭載する小規模試験機設置の目的は、環境影響や安全性に関する情報を収集して周辺地域関係者の安心感の醸成に努めるとともに、風や波による浮体の揺れが設計どおりになっているか、揺れる浮体に搭載された風車によっても計画どおりに発電できるか、等を検証した上で、2013年度に設置を予定している2MW級の浮体式洋上風力発電実証機の建造や風車制御にその成果を反映することにあります。

 なお、実証海域として選定した五島市椛島周辺海域は、気象・海象観測を通じて年平均風速約7.5m/s(海上60m)が見込める一方、有義波高1m以下の出現頻度が年間約89%と穏やかであることを確認しており、洋上風力発電に好適な自然環境条件を有しています。

特徴および形状寸法
 小規模試験機は、スパー型と呼ばれる、細長い円筒形状の浮体構造の上に、風車およびタワーが海上に突出して固定されている構造を基本としており、細長い円筒形は風や波が当たっても揺れにくいという利点を活かしています。この小規模試験機は、3本のチェーンで海底に係留されます。

 浮体構造としては、浮体上部には鋼、下部にはコンクリートを使用する、本学・戸田建設グループによって開発された「ハイブリッドスパー型」と呼ばれる形式を採用しています。コンクリートは水圧や錆にも強いため、これを浮体下部に用いることでコストダウンを図るとともに、重心を下げ安定性も向上させています。なお、系統連系する浮体式洋上風力発電施設としてハイブリッドスパー構造を採用したものは、今回の小規模試験機が世界初となります。

 小規模試験機の形状・寸法は、2MW級実証機の約1/2の大きさで、一番深いところから風車翼(ブレード)の先端までの全長が71mで、海面上に浮いて見える部分の高さは34mとなります。また、円筒径は最大で3.8m、総重量は約350トンです。

 風車の形状は、風車ローター面がタワーの風下側となるダウンウィンド型としており、特にスパー型浮体との組み合わせにおいてより安定性に優れた形式となっています。

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-----image(”図1:今回設置した浮体式洋上風力発電施設の形状寸法”) : 同リリースより

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-----image(”図2:設置場所”) : 同リリース

設置までの経緯および今後のスケジュール
 本事業の実施に当たり、自主的に環境影響評価を実施し、必要な調査・予測等をおこない、事業者の実行可能な範囲内で影響を十分に回避低減された計画であることを確認しています。また、小規模試験機設置に当たり必要となる許認可を取得し、約3ヶ月をかけて製作した各構成部材を岸壁にて横向きに一体化させ、これを設置海域まで曳航して、建起し、所定位置への移動および係留作業をおこないました。
..........
今後、発電に必要となる海底ケーブルの布設、風車電気設備の接続・試運転をおこなった上で、7月中には運転を開始する予定であり、系統連系をおこなう国内初の本格的な浮体式洋上風力発電施設がまもなく誕生します。

 なお、この小規模試験機は、約1年後に計画している2MW級実証機の設置に先立って撤去し、浮体・チェーンへの生物付着や腐食・摩耗状況等の調査をおこなう予定ですが、それまでは運転を続け、環境への影響や、施設の動揺・発電状況、等を観測していきます。

環境省浮体式洋上風力発電実証事業 受託者グループ:
(代表)戸田建設株式会社
富士重工業株式会社
芙蓉海洋開発株式会社
京都大学
独立行政法人海上技術安全研究所
.......... "

関連
100kW風車を搭載した浮体式洋上風力発電施設の洋上設置に成功-----戸田建設、2012年6月12日

芙蓉海洋開発 : 再生可能エネルギー

富士重工業 : スバル風力発電システム

ハイブリッドスパー型 10分の1モデルによる浮体式洋上風力発電プラットフォーム実海域実験に成功-----京都大学、2009年9月8日

環境省、国内初の浮体式風力発電の実証地として五島沖を選定、実証実験へ。2016年の実用化を目指す-----ソフトエネルギー、2010/12/24


参考エントリー
浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/12/24


コメント続き

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自然資源防衛協議会 Natural Resources Defense Council(NRDC)、G20の再生可能エネルギーランキングを公開

 国際的な自然保護団体として知られる自然資源防衛協議会 Natural Resources Defense Council(NRDC)が、Rio+20 Earth Summitを契機にG20の再生可能エネルギーランキングを公開しました。主要20か国の再生可能エネルギーの取り組みを一目で概観できる好リポート「Renewable Energy Around The World」です。NRDCの提案、目指す目標は2020年にG20の各国の電力の15%を再生可能エネルギーでまかなうことです。

 このリポートでは、再生可能エネルギーとしては、大規模水力だけでなく水力発電そのものがカウントされません。カウントされるのは、風力発電、太陽光&熱発電、地熱発電、潮流発電、そして波力発電です。 水力とバイオマスが入らないことで、再生可能エネルギーへの傾注と投資額の差、ランキングが際立つ結果となりました。

G20renewableenergy_map2012

-----image(”G20 Renewable Electricity Production”) : NRDC : Delivering On Renewable Energy Around The Worldより

 上の地図は、G20の各国の現在の電力にしめる再生可能エネルギーの割合、年間発電量、そして投資額を一目でわかるようにした地図で、地図上で各国の場所をクリックするとそれらの数値が表示されます。
 日本は、電力にしめる再生可能エネルギーの割合は、5%未満なので、その他の国々と同じく赤で示されています。5-15%が黄色で、ドイツ、イタリア、インドネシアが黄色です。緑は、15%を越えた国です。ドイツ、スペイン、ポルトガル、アイスランド、ニュージーランドが緑です。

 数値を詳しくみていきましょう。赤で示された日本は、電力に占める、2011年実績の再生可能エネルギー(風力発電、太陽光&熱発電、地熱発電、潮流発電、そして波力発電)の割合は、1%でG20の中では、14位です。発電量は、106.1億kWh(10.61 billion kWh)で9位です。問題は、2002年から2012年までの10年の増加量が151%と伸びしろが低いことです。際立つ比較としては、韓国が19584%も増加させていることです。その結果、わが国の半分程度の43億kWhの発電量へと急激に増加させ、15位に上昇していることです。ここ10年の力のいれようが見てとれます。

 このランキング以外に、2011年のクリーンエネルギー部門全体への投資額を見ると、日本は5億4千万ドル(0.54 Billion $US)、日本円で約432億円で9位です。ランキングだけみると彼我の差を感じませんが、イギリスとカナダの約十分の一、アメリカの約80分の一、中国の約百分の一です。この10年、日本の再生可能エネルギーへの取り組みは少なく、ほぼオイルショック時の投資によるものだということがわかります。

 日本政府は、2020年の早い段階で再生可能エネルギーを水力を入れて20%台へとおしあげる方針を打ち出しています。そして、今エネルギー政策の再検討の真っ最中で、どの電源に傾注していくのか、次の10年に影響を与える検討を行っています。次の10年のこうしたリポートがどうなっていくのか? 日本のエネルギー政策決定の正念場が今です。10年後にどう評価されるのか、できるのか? 
 

プレスリリース / Natural Resources Defense Council(NRDC),2012/6/11
New Report Ranks World’s Biggest Countries on Renewable Energy

"NRDC: Countries need to do more, beginning with Rio+20 Earth Summit

U.S. production of renewable energy has increased by more than 300 percent in the past decade, but the United States still lags far behind Europe and Indonesia and is only slightly ahead of Mexico in the percentage of electricity it gets from renewable sources, according to a new report from the Natural Resources Defense Council.

European countries, led by Germany, get more of their electricity from wind, solar, geothermal and other renewable sources than any other region in the world, NRDC’s global renewable energy scorecard shows. The United States got about 2.7 percent of its electricity from renewables in 2011, making it No. 7 among G-20 member countries.

Renewable energy is expected to be a major issue at the upcoming Rio+20 Earth Summit in Brazil. NRDC is advocating for countries to adopt policies to increase the percentage of electricity they get from renewable sources to 15 percent by 2020.

Already some smaller, non-G-20 countries such as Spain, New Zealand and Iceland get more than 15 percent of their energy from renewable sources.
........... "


関連
Delivering On Renewable Energy Around The World  - How Do Key Countries Stack Up?

Deliveringrenewablesthumb
-----image(”上-カバー、下- table 1: electricity from Wind, Solar, geothermal, tidal, and Wave in the g20 countries p.3”) : Delivering On Renewable Energy Around The Worldより-----
Noradreport_electricity_from_renewa


追加情報
Rio+20 国連持続可能な開発会議(リオ+20) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)

参考MEMO
NRDC's Response to Japan's Fukushima Nuclear Disaster

Lessons from Japan's Nuclear Crisis: Can it Happen Here?-----NRDC,March 15, 2011

参考エントリー
NRDCとGoogle、今度は風力などのアメリカの再生可能エネルギーマップRenewable Energy for Americaをネットに掲上-----ソフトエネルギー、2009/06/16

自然環境と再生可能エネルギーの開発。わたしたちはどこを守り、どこを開発するのか?-----ソフトエネルギー、2009/04/08

Rio+20 国連持続可能な開発会議(リオ+20) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)


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神奈川県、県保有の施設の屋根を太陽光発電用に屋根貸し。参加事業者の募集を開始

 神奈川県は、7月1日の固定価格買取制度にあわせて、県が所有する施設の「屋根貸し」による太陽光発電事業を実施することを発表。これに係る参加事業者の公募を開始するということです。

 対象となる県保有の建物は、、1棟の屋根の面積が1,000㎡以上のもので、耐震性や屋根の構造等の要件を満たすもので、施設25棟となり、その延べ屋根面積は32,286㎡に達するということです。使用料は最低額を年額で1㎡当たり100円とし、これ以上の使用料の提案を参加事業者から募り、プランも含めて検討し業者決定するということです。

 いろいろな自治体で屋根貸しが検討されていますが、神奈川県は太陽光発電に積極的に取り組む県として、迅速に対応することで、その姿勢を強くアピールすることにも成功したようです。

プレスリリース / 神奈川県、2012年6月7日
県有施設の「屋根貸し」による太陽光発電事業に係る参加事業者の公募開始について

" 県では、平成24年7月からスタートする新たな固定価格買取制度を積極的に活用し、太陽光発電の公共施設への導入を促進するため、全国に先駆けて県有施設の「屋根貸し」による太陽光発電事業を実施することとし、参加する事業者を公募することにしましたのでお知らせします。
この取組は、「屋根貸し」による太陽光発電事業を「新たなビジネスモデル」として神奈川から全国に発信するとともに、地元の施工業者等の参加による地域経済の活性化と県有施設の有効利用を目的としています。

1 県と事業者の役割分担
◎ 神奈川県
(1) 「屋根貸し」対象施設の提示    
 スケールメリットを考慮し、1棟の屋根の面積が1,000㎡以上の県有施設の中から、建物の耐震性や屋根の構造等をチェックし、「屋根貸し」に適すると思われる施設を抽出し、対象施設として提示します。

(2) 県有施設の使用許可
 太陽光発電設備を設置する事業者が、固定価格買取制度の買取期間を通じて発電事業を実施できるように、20年間の屋根の使用を許可します。

(3) 県有施設の移譲等に伴う対応
 使用を許可した期間中に、当該県有施設を市町村に移譲する場合や民間に売却する場合などは、「屋根貸し」の継続を条件として移譲等を行うこととします。

◎ 事業者
(1) 太陽光発電設備の設置と発電事業の実施
 県が提示した「屋根貸し」対象施設の中から、太陽光発電事業の採算性が確保できると見込まれる施設を選定し、太陽光発電設備を設置して発電事業を行います。なお、設置工事については、県内中小企業者の受注機会の確保に努めていただきます。

(2) 使用料の納付等
 発電した電気は、新たな固定価格買取制度を活用し、全量を電気事業者(一般電気事業者、特定電気事業者及び特定規模電気事業者(PPS))に売却して電力供給の拡大に寄与するとともに、屋根の使用料を納付します。なお、使用料は最低額を年額で1㎡当たり100円とし、これ以上の使用料の提案を募ります。

(3) 発電量や事業収支状況の報告
 「新たなビジネスモデル」の有用性を検証するため、設置した太陽光発電設備による発電量や事業収支の状況等を県に報告していただきます。

20施設、25棟、延べ屋根面積:32,286㎡
  別表「 「屋根貸し」対象施設一覧表」のとおりです。

3 事業者の提案項目
 太陽光発電設備を設置する県有施設、太陽光発電設備の仕様、設置工事の工法及び工期、施工業者、電気を売却する電気事業者、使用料、資金調達計画及び事業収支見込み、県有施設の運営にメリットがある太陽光発電設備の活用(例:災害発生時の非常用電源としての活用)など

公募期間   平成24年6月7日(木曜日)-平成24年6月27日(水曜日)
事業者説明会 平成24年6月12日(火曜日)
選考結果公表 平成24年7月10日(火曜日)(予定)
〇事業者説明会
 日時 平成24年6月12日(火曜日)20時00分-21時00分
 場所 横浜市中区日本大通1 神奈川県庁 本庁舎3階 大会議場
注 事前の参加申込は不要です。

5 公募要領
 次の神奈川県環境農政局新エネルギー・温暖化対策部太陽光発電推進課のホームページからダウンロードできます。
(URL:http://www.pref.kanagawa.jp/div/0521

別表
 別表(「屋根貸し」対象施設一覧) [PDFファイル/166KB]
参考資料

 参考資料(県有施設の「屋根貸し」による太陽光発電事業のスキームと手続の流れ及び神奈川県県有財産規則の一部改正) [PDFファイル/238KB]
.......... "

参考エントリー
固定価格買い取り制度 FIT(Feed-in tariff) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)

再生可能エネルギーの固定価格買取制度、議論まとまる。委員会報告書作成へ2-----ソフトエネルギー、2012/04/27


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パナソニック Panasonic、国内市場に両面発電型太陽電池モジュール HITダブル を投入開始

 パナソニックは、2006年に商品化し、既に欧米で好評を博している両面発電型太陽電池モジュール「HITダブル」を国内の産業・公共市場に本格的に投入すると発表しました。各種補助金制度に加え、7月から始まる再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始に向けて、学校、店舗、工場、オフィスなどでの利用をターゲットに販売を強化するとのことです。

 両面発電型太陽電池モジュール「HITダブル」は、バックシートを取り去り、表面ガラスと裏面ガラスのサンドイッチ構造になっていて、両面からの発電が可能なほか、透過光を利用した採光や施設のデザインの演出などができるとのことです。

 両面発電型太陽電池モジュール「HITダブル」 VBHN210DJ01の公称最大出力は、210Wp、モジュール変換効率14.9%、サイズが、1,630mm×862mm×35mmで重量 26kg。

プレスリリース / パナソニック、2012年6月7日
セルの間から光を透過する優れたデザイン性 両面発電型太陽電池モジュール 「HITダブル」を国内公共・産業用に本格展開

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-----image(”上-両面発電型太陽電池モジュール 「HITダブル」、下-設置例。駐輪場、キャノピー、ビル壁面”) : 同リリースより-----
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"品名 両面発電型太陽電池モジュール 「HITダブル」
品番 VBHN210DJ01
希望小売価格(税込) 189,000円/枚
発売日 2012年8月
販売目標 6,000枚/年

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、新型太陽電池モジュール「HITダブル」を産業・公共用として国内で本格展開。8月6日より発売します。
..........
本製品は裏面でも発電するHITセルの特長を生かし、裏面をガラスにすることで、パネル両面から発電します。また、「HITダブル」は標準タイプのHITに比べ設置方位や設置角度による発電量の差が少ないため、駐輪場や駐車場の「屋根面」、建物やフェンスの「壁面」、ビル屋上の「看板面」など、標準タイプに比べて設置スペースの選択肢が広がります。
..........
【特長】
(1) 表裏対称構造のHIT太陽電池セルを表面ガラスと裏面ガラスのサンドイッチ構造のモジュールにすることにより、両面からの発電が可能

Jn12060712

-----image : 同リリースより

(2) ライトスルー構造による優れたデザイン性
太陽電池セルと外枠フレームの距離を広げ、フレームの影の影響を考慮し、より多くの光の透過を可能にしました。

Jn12060713

-----image : 同リリースより

(3) モジュールの設置角度、高さを容易に調整設計ができる陸屋根での設置に有効
設置方位や角度の自由度が高い陸屋根では、裏面からの入射光を最大に活用する設置が可能です。

Jn12060714

-----image : 同リリースより

..........
両面発電型太陽電池モジュール 「HITダブル」
..........
品番 VBHN210DJ01
公称最大出力(Pmax) 210W 公称値の±10%
モジュール変換効率 14.9%
公称最大出力動作電圧 42.0V 参考値
公称最大出力動作電流 5.00A 参考値
公称開放電圧 51.6V 公称値の±10%
公称短絡電流 5.47A 公称値の90%以上
サイズ(W/H/D) 1,630mm×862mm×35mm
質量 26kg
.......... "

関連
Panasonic : 電気・建築設備エコソリューション > 公共・産業用 太陽光発電システム

三洋電、両面発電できる太陽電池パネルを欧州市場に投入 / 日刊工業新聞-----自然エネルギー、2009/09/09

HIT太陽電池 新型モジュール2機種を市場投入 / プレスリリース サンヨー電機-----ソフトエネルギー、2005/07/08


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コロナ、”地中熱”を利用した住宅用ヒートポンプエアコン「ジオシス」を発売

コロナは、業界初という、地中熱を利用した住宅用地中熱ヒートポンプエアコン「GeoSIS ジオシス」を6月下旬から発売すると発表しました。

 地中熱ヒートポンプエアコンは、地上に比べて温度が安定している地中の熱を冷暖房に利用するシステムです。暖房時には大気より暖かい地中から採熱し、冷房時には大気よりも冷たい地中に排熱するため、より効率的な冷暖房が可能であるとのことです。従来のエアコンに比べて、ランニングコストは約1/2(CO2排出量は約1/2以下)とのことで、冷暖房時に必要なエネルギーを大きく節約でき、省エネ・節電に貢献するということです。 また、熱風を大気中に排出しないため、ヒートアイランド現象の防止にも寄与し、お隣にも優しいエアコンであるということです。冷房出力4kW、暖房出力5kWで、8坪程度まで利用できる容量をもっています。

プレスリリース / コロナ、平成24年4月9日
ホームページ / 業界初の再生可能エネルギー”地中熱”を利用した住宅用ヒートポンプエアコン「GeoSIS(ジオシス)エアコン」を6月に発売(PDFファイル:219KB)

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-----image : 同リリースより

"株式会社コロナ(略)は、再生可能エネルギーの1つである地中熱を利用した地中熱ヒートポンプエアコンを、6月下旬から発売します。

★発売する商品 
名称 地中熱ヒートポンプエアコン 「GeoSIS(ジオシス)エアコン」
型式 CSH-C4000G
価格(税込み)577,500 円
発売時期 6月下旬
○価格は室外機・室内機・リモコンを含む希望小売価格(消費税5%込み)。穴掘削・設置工事・電気工事及び必要部材費は別途必要です。
..........
「地中熱ヒートポンプエアコン」は、地上に比べて温度が安定している地中の熱を冷暖房に利用するシステムです。暖房時には大気より暖かい地中から採熱し、冷房時には大気よりも冷たい地中に排熱するため、より効率的な冷暖房が可能です。また、熱風を大気中に排出しないため、ヒートアイランド現象の防止にも寄与します。
..........
★ 商品の特徴
1.環境と家計に優しい冷暖房システム(住宅用地中熱ヒートポンプエアコンは業界初!)
2.冷房出力4kW,暖房出力5kW! 低外気温下でも高い暖房能力と効率を維持
3.本体も設置スペースもコンパクトなヒートポンプユニット(室外機)
4.室内機・リモコンは当社エアコン W シリーズを採用
5.新開発!循環ポンプの省電力を図る「S.D.R(節電力)」制御を採用

★コロナ地中熱ヒートポンプエアコン[GeoSIS(ジオシス)エアコン]の特徴詳細
1.環境と家計に優しい冷暖房システム (住宅用地中熱ヒートポンプエアコンは業界初!)
「GeoSIS(ジオシス)エアコン」は、温度が安定した地中の熱を暖房時にはヒートポンプにより汲み上げ、暖房用の熱として供給することで効率的に暖房を行い、冷房時には地中に熱を排熱し効率的に冷房を行います。
「GeoSIS(ジオシス)エアコン」は、極寒地など外気温度が特に低い地域においても、安定した暖房出力と効率を確保することが可能です。そのため、従来のエアコンに比べて、冷暖房のランニングコストは約 1/2※1、CO2排出量は約 1/2※2以下と、冷暖房時に必要なエネルギーを大きく節約でき、省エネ・節電に貢献します。

※1、2:当社試算。次世代省エネルギー基準Ⅰ地域において。

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-----image : 同リリースより

2.冷房出力4kW,暖房出力5kW!低外気温下でも高い暖房能力と効率を維持
..........
3.本体も設置スペースもコンパクトなヒートポンプユニット(室外機)
「GeoSIS(ジオシス)エアコン」のヒートポンプユニットは、当社エアコンの室外機と同サイズのコンパクトな設計です(幅780mm×高さ533mm×奥行き278mm)。設置スペースも一般的なエアコンの室外機と同等条件で設置ができる省スペース設計です。
また、空気熱交換用のファンが不要な為、風や風切音が発生しません。(運転音:39dB)
.......... "


参考エントリー
環境省、「地中熱利用にあたってのガイドライン」を公表 / 資料-----自然エネルギー、2012/06/09

ジオパワーシステは、福岡県に今夏オープンのセブン-イレブンで地中熱換気システムの導入実証実験実施-----ソフトエネルギー、2012/05/17

富士通、富士通グループ初となる、地中熱採熱システムを長野工場に導入-----ソフトエネルギー、2012/03/15

JFEエンジニアリング、地中熱空調用汎用ヒートポンプユニット「GeoTOPIA(ジオトピア)」商用化-----ソフトエネルギー、2011/08/24

日本地熱学会、クリーンな安定電源である地熱発電の促進と夏場のピークカット対策、地中熱利用ヒートポンプを提言-----ソフトエネルギー、2011/04/14


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メイン州で洋上浮体式風力発電 Floating Wind Turbine に取り組む中・高校生たち Windstorm Challenge 2012

 昨年に続き、メイン大学 University of Maine の高機能構造・複合材料センター主催の中学・高校生を対象とした、洋上浮体式風力発電 Floating Wind Turbineのデザインとビジネスプランそして、そのビジネスのプレゼンテーションを競うユニークなコンペ-Windstorm Challenge 2012が開催され、各賞などが発表されています。
 10年後のアメリカの洋上風力発電機開発を担う、技術者を養成するというこの企画の意図を考えると、駆け足で欧州の洋上風力発電を追わなくてはならない我が国の未来ということを考えると、少し身につまされました。このぐらいの時間と資金を若者にかけていくぐらいの余裕と足場固めの努力をどこかで私たち日本人も行えないといけないと感じました。

メイン州で洋上浮体式風力発電 Floating Wind Turbine に取り組む中・高校生たち Windstorm Challenge 2011-----ソフトエネルギー、2011/07/08

 今年のコンテストの様子に興味のある方は、以下の関連で紹介するサイトか記事をご覧ください。今回は、ここではビデオクリップを紹介します。

2012 Windstorm Challenge: students competing to build the best floating wind turbine

(TheUniversityofMaine,2012/02/06)


関連
DeepCwind Consortium / 15 May 2012  ‘The Floating Beast’ Is UMaine’s Wind Technology Contest Winner - CleanTechnica : ‘The Floating Beast’ Is UMaine’s Wind Technology Contest Winner(MAY 13, 2012 )

Windstorm Challenge

Windstrom2012site
-----image : 上記サイト


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北九州市のスマートコミュニティ創造事業。デマンドレスポンス実証試験実施中。変動料金制も

 北九州市は、スマートグリッドに取り組む「スマートコミュニティ創造事業」において、昨年設備した地域節電所を本格運用させ、電力のデマンドレスポンスの実証実験をはじめています。4月より、家庭230軒、50事業所において、世界初の試みであるとされる、エネルギー需給状況に応じて当日に料金を変動させる「リアルタイム・プライシング」の運用実証試験を行っているということです。

 北九州市のスマートコミュニティ創造事業は、平成22年4月に国より全国4地域の一つとして選定を受け、企業及び地元住民・事業所などと行っているもので、昨年までにオペレーションルーム(システム)、スマートメーターなどの関連機器の配置を終え、家庭用エネルギーマネージメントシステム(HEMS:Home Energy Management System)、ビル&事業所用のエネルギーマネージメントシステム(BEMS:Building Energy Management System)を構築、そしてそれを統括運用する地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS:Community Energy Management System)の運用が今年から始まっているということです。その目玉として、機器の技術実証に加え、東田地区全体における世界で初めてのダイナミックプライシング(変動料金制)など、の具体的な運用事業が本格的に行われるとのことです。

 北九州市では、地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS:Community Energy Management System)を地域節電所と呼んでいるようで、不安定な再生可能エネルギーの大量導入された状況下を想定、地域内の家庭やオフィスの電力需要を予測・監
視を行い。さらに、再生可能エネルギーの発電量を予測しながら、ダイナミックなデマンドレスポンス(電力需給応答)試験が行われるということです。大型蓄電池の利用も想定されます。

 このデマンドレスポンス(電力需給応答)実証の中で、ダイナミックプライシングの役割は、地域内の電力系統の需給バラ
ンスを市場の力で調整することです。基本的には、電気が余っているときは、料金を安くし、逆のときは料金を高くするということです。また、電力不足においては、ユーザーが自ら、また供給側が自動的に電力の利用を制御することも、いくかの料金契約プランの中で検討されるということです。電気の価格が需給度合いによりダイナミックに変わる、需給調整をインセンティブを導入して誘導し、誘導しきれない場合の捨電や電力調整(遮断)を具体的に実証していく画期的な実験です。得られた成果は、九州電力などに提供される予定だということです。

 スマートグリッド、スマートメーター、スマートハウス、スマートな人間などスマートという言葉が、現実の電力需給の逼迫感の前で空回りする中で、日本でも具体的な動きが始まっています。


プレスリリース / 北九州市、平成24年5月16日
平成24年5月16日(水曜日)市長記者会見 - 発表項目 (1) 八幡東区東田地区の取り組みについて(発表資料 PDF形式:2192KB)
(2)石巻市の災害廃棄物の試験焼却の日程について(発表資料 PDF形式:100KB)

"市長  それでは、今日は2点ご報告させていただきます。  まず、スマートコミュニティの実証を行っております八幡東区東田において、新たな取り組みをいたします。  環境未来都市に昨年選ばれまして、そしてこの間、環境モデル都市として市民の皆さまに「見える化」ということを意識しながら、この環境モデル都市の取り組みを進めてまいりました。  この東田地区でありますけれども、環境分野ではさまざまな先進的な取り組みを鋭意進めております。その骨格として3つのグリッドを考えております。  まず一つは、エネルギーを賢く使いこなすという「スマートグリッド」であります。  それから、人のつながりを大切にする「ヒューマングリッド」という考え方があります。  さらに、住みやすい潤いのあるまちを目指す「グリーングリッド」であります。  本日はこの3つのグリッドについて一定の進捗がありましたので、それぞれについてご報告するわけであります。  まず、1点目の「スマートグリッド」であります。資料1ページをご覧ください。  このスマートコミュニティ創造事業は、平成22年4月に経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として採択されました。  平成22年度からスマートメーターや地域節電所という名前で、さまざまな技術の開発・導入を進めております。  この度、東田地区全体における世界で初めての試みとなりますが、ダイナミックプライシングの社会実証などが本格的に始まります。  そこで、本格的な実証のスタートにあたりまして「北九州スマートコミュニティ創造事業実証開始式典」を開催することといたします。 .......... ”「北九州スマートコミュニティ創造事業実証開始式典」 の開催について  北九州市は、平成22年4月、国より全国4地域の一つとして選定を受け、参画企業及び地元住民・事業所の方々と「北九州スマートコミュニティ創造事業」を推進しています。この事業は、スマートグリッドを中心とする新しいエネルギーシステムの構築やその技術の海外展開を目指すものです。 昨年度までは、地域節電所(CEMS)※1、スマートメータ(次世代型電力計)※2や各エネルギーマネジメントシステムなどシステムの研究開発、現地への機器の設置・導入を進めてきました。  平成24年度は、これらの機器の技術実証に加え、東田地区全体における世界で初めてのダイナミックプライシング(変動料金制)※3など、実証事業を本格的に開始することとなります。 この度、実証の開始を記念し、「北九州スマートコミュニティ創造事業実証開始式典」を開催いたしますので、ご報告いたします。

※1地域節電所:ITや蓄電池などを活用して、省エネルギーや太陽光発電の電力を最大限活用する仕組み。
※2スマートメータ:通信機能付の電力メーター。通信機能を活用し、消費者に対して省エネアドバイスを行うことなども可能。
※3ダイナミックプライシング:東田地区全体の電力の需給バランスに応じて、電気料金を変動させ、需要側からの制御を促す仕組み。
.......... ”-----発表項目 (1) 八幡東区東田地区の取り組みについて(発表資料 PDF形式:2192KB)より
.......... "

関連
北九州市 : 北九州スマートコミュニティ創造事業
- 北九州市 : 平成23年12月環境関連報道資料

1212setudenjyo_kitakyusyu
-----image(”上-節電所、下-運用概念図”) : 上記報道発表より-----
1212operationcenter_kitakyusyu

"12月22日 「北九州スマートコミュニティ創造事業」におけるコミュニティ交通実証実験の開始に伴う報道機関の取材について(PDF形式:122KB)環境局環境未来都市推進室
12月22日 「北九州スマートコミュニティ創造事業」 地域節電所の取材について(PDF形式:248KB)環境局環境未来都市推進室 "

日本IBM : 北九州スマートコミュニティ創造事業を通じた、スマートな都市を支えるICT基盤

" 地域における蓄電池最適運営機能の研究開発

本事業は、経済産業省「平成23年度次世代エネルギー・社会システム実証事業」として、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会よる補助金の交付を受け実施したものです。

スマートコミュニティーを実現するためには、消費者、企業、自治体・コミュニティーによる参加型取り組みが欠かせません。IBMでは、スマーター・シティーの実現に向けて、ICTインフラを実現していきたいと考えています。
補助金の交付を受け実施したスマートコミュニティ情報統合基盤や、蓄電池アセット管理システムに加えて、IBMでは北九州スマートコミュニティ創造事業全体の進捗管理を担うと共に、ダイナミック・プライシング等の制度設計支援や、多様な機器を接続するM2M(Machine to Machine)通信プロトコルであるMQTT(MQ Telemetry Transport)を提供しています。
.......... "

- 日本IBM : ITで都市を、より賢くスマートに
- 日本IBM : お客様導入事例 北九州スマートコミュニティ創造協議会

" 北九州スマートコミュニティ創造事業 俯瞰図 (1.29MB)"

九州ヒューマンメディア創造センター(福岡県北九州市八幡東区東田1-5-7) /

デマンドレスポンスの実証実験、北九州市が開始-----IT PRO,2012/05/28

スタートした「次世代エネルギー・社会システム実証事業」 「地域節電所」を核にした北九州スマートコミュニティ=HEMS、BEMSと連携した「CEMS」による新しい挑戦=-----impress R&D,2011/12/12

".........
(2)ダイナミックプライシングの導入
また、地域のエネルギー需給状況に応じて電力料金を変動させる「ダイナミックプライシング」制度を導入し、「電気が余っているときは、料金を安くし、逆のときは料金を高くする」というように、地域節電所(CEMS)から需要家(利用者)に情報を提供し、それに応じて需要家のほうで電力の利用を制御してもらう。これは手動の場合もあるが、今後、ビルにBEMS、家庭にHEMSなどが設置されれば、送られた情報に応じて自動的に、家電機器や空調関係機器などを制御することが可能となること、などを実証していく。

このダイナミックプライシングについては、現在、具体的にどのような料金体系にするか、いくつかシミュレーションしながら検討されている。

例えば、

①基本的な「ベーシックプライシング」の場合は、その年の初めに、「朝、昼、晩」の基本的な料金を決める。
②また、前日または当日朝などに、天候の予測やその日の電力需要の予測などを勘案し、本日の電気料金は「いくらにしますよ」というような情報を需要家に流す。
③さらに、かなり急な状況の変化によって需給が逼迫(ひっぱく)し、需給の状況が大分大きく変化したときときには、さらに3時間前ぐらいに、「リアルタイムプライシング」を設定し、料金を変える

というように、3パターンぐらいで電気料金を変えていくというようなことが考えられている。
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グリーンアジア国際戦略総合特区 : スマートコミュニティ創造事業

追加情報
資源エネルギー庁 : 第29回基本問題委員会 配付資料(平成24年7月11日)

"..資料2 「北九州スマートコミュニティ創造事業」(北九州市提出資料)
”北九州スマートコミュニティ創造事業 北九州市環境局環境未来都市担当理事 松岡俊和 ”.."

"..資料3-2 「スマートコミュニティについて」(事務局提出資料).."


参考エントリー
NTTスマイルエナジーとグラモ、関西地区300家庭で夏のピーク電力を抑制するデマンドレスポンスのトライアル 1kW LOVE を発表-----しなやかな技術研究会、2012/06/04

"..........
 デマンドレスポンス Demand Response(DR) とは、経産省の資料によれば、”○卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること」を指す。(Assessment of Demand Response & Advanced Metering, FERC(2011)。○デマンドレスポンスはおおまかに、時間帯別料金等の電気料金ベースのものと需給調整契約等のインセンティブベースのものに分けられる。”[デマンドレスポンス(Demand Response)について-電力システム改革、002_s01_01_05、日本語訳は需要応答、需要家応答]

 具体的には、選択的な電気料金の設定、または、電力側が需要家と”非常時”に負荷抑制または遮断を要請したり、実際に操作するものは、ネガワット取引と呼ばれる、需要家による需要削減量を供給量と見立て、市場等で取引する事業形態などが海外では検討されたり運用されています。
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産総研、太陽電池モジュール一枚一枚に取り付けることができる、安価なモニター用デバイスを開発

 産業技術総合研究所は、太陽電池モジュール一枚一枚に取り付けることができる安価な、モニター用回路を開発したと発表しました。このモニター用回路は、一般的な太陽電池の接続箱内に設置できるコンパクトなサイズ(回路基板の大きさは42 mm×15 mm)で、電力出力線を通して個々のモジュールのデーター「電圧、電流、温度などのデータをデータフレームにして伝送」することを可能にするということです。量産レベルでは、1個200円ほどの価格が想定され、実装されれば、一般住宅から、より大規模な太陽光発電所で、個々のモジュールの発電データーを把握できるので、発電ロスの抑制やメンテナンスに効果的に利用できる注目の技術です。海外でも、ICタグのようなモジュールのIDと発電量の管理を行えるような小型の回路が検討されているのを聞いたことがありますが、安価なシンプルな形態での具体的な製品はまだないかもしれません。

 情報は、電力出力線経由で、野外の強いノイズ環境中でも確実にデーターを回収できる手順と規格化が行われているとのことです。単純なことが信頼性を増してくれそうな感じです。

 以前から、こうした技術の登場を期待する声は、現場サイドからも聞かれていました。商品化が待たれるデバイスだと思います。太陽光発電の信頼性の向上のためにも、是非、製品化を!

産総研 : 特許紹介 / 2012年06月01日 安価な太陽光発電パネルモニター装置 - 強いノイズ耐性をもつ野外仕様の電力線通信技術を実現 -

Fig1
-----image[”図1 太陽光発電パネルモニタリングシステムの全体構成(a)通信子機は、太陽電池パネルの電圧・電流・温度などをモニタリングして送信する(回路基板の大きさは42 mm×15 mm)。(b)通信親機はモニタリングしたデータを一括して受信して蓄積・表示する。”] : 上記、記事より

"国際公開番号 WO2011/158681(国際公開日:2011.12.22)

1.目的と効果
 太陽光発電システムではコストや工事の手間の増加がなく、野外での劣悪な通信環境に威力を発揮するモニタリング手段が望まれています。そこで効率的なシステム運用に向けて、パネル単位での発電状況モニタリングの実用化を図りました。この発明は、太陽光発電パネルの発電情報を直流電力線で伝送することで、新たな通信ケーブルを敷設しなくても安価なモニタリングが可能です。ノイズに強いスペクトラム拡散方式をベースに、伝送速度の低下を防ぐため、フレーム同期信号を挿入することなくその構成を受信側で識別できる工夫がされています。

[適用分野]
 ● 太陽光発電
 ● 低速データ通信
 ● テレメータシステム

2.技術の概要
 この太陽光発電パネルモニター装置では、信号に拡散符号を乗ずる符号分割多重アクセス方式(CDMA)を応用したノイズに強い通信方式を開発して、太陽光発電パネルの端子箱の中に小型の通信子機を実装しました(図1(a))。これにより、各太陽光発電パネルの電圧、電流、温度などの情報を直流電力線によって、一括してパワーコンディショナー側の通信親機に伝送できます(図1)。電圧、電流、温度などのデータをデータフレームにして伝送しますが、フレームが短いため、各フレームの始まりを示す符号を追加すると伝送効率が低下してしまいます。この発明は、データを伝送するたびに交互にCDMAの拡散符号を切り替えることで、符号を追加することなくフレームの始まりを識別可能にしました。このため、伝送効率の低下を招くことなく、野外でも使用できるノイズ耐性の強い安定した通信が可能になりました。

3.発明者からのメッセージ
 通信子機は、市販の安価な電子部品で構成して低コスト化し、量産時で200円程度の見込みです。図2に示すように、実際に30枚の太陽光発電パネルに実装して発電状況のモニタリングを行いました。これまでの手法ではパネル単位での不具合を発見することが困難でしたが、この発明の太陽光発電パネルモニター装置は、パネル単位で発電の不具合を検知でき、太陽光発電システムの発電ロスの抑制に有効です。メガソーラーなどの大規模システムへの展開も検討しています。

Fig2
-----image(”図2 本装置によるモニタリング例
30枚のパネルの発電状況がほぼ同じであり、雲により太陽光が一時的に弱くなる様子がわかる。”) : 同記事より
.......... "

参考
Solar PV Panel under JNNSM get's enable with Unique ID (UID) through RFID technology-----ECN Magazine,11/24/2010

Suntechが選んだマイクロ・インバーター Enphase Micro-Inverter-----ソフトエネルギー、2009/04/17

産業技術総合研究所、民間企業31社と「高信頼性太陽電池モジュール開発・評価コンソーシアム」を設立-----ソフトエネルギー、2009/10/27

参考エントリー
-----Google GreenPost関連サイト内横断検索 : 産総研-----


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ワールドウォッチ研究所 Worldwatch Institute、風力発電を概観。2011年は、2005年の4倍。世界の43%は中国

ワールドウォッチ研究所 Worldwatch Instituteは、2011の風力発電の設備状況の数字を分析、その姿を概観するリポート"China Drives Global Wind Growth"を発表しました。2011年の風力発電の設備容量は、2005年の4倍に達し、その43%が中国へ、続いてアメリカが17%、インドが7%、そしてドイツが5%と続きました。

 数字的には、GWECの以下のデーターを踏襲したものですので、詳細が知りたい人は以下の記事をご覧ください。

世界風力エネルギー協会 GWEC、リポート Global Wind Statistics 2011 を公開。全世界では、+21%-----ソフトエネルギー、2012/02/13

 土曜日にガイアの夜明けの記念番組を見ました。中国のこの激動の10年をひとつの家族の歴史の中で描いたとても印象深いものとなった番組でした。巨大な昇龍に例えられてきた中国の今、そして次の10年は、我が国のそれとも深く関係しながら、アジアの未来を描くことが理解できました。
 しかし、その前にふさがるエネルギー、そして、水、食料、その他の資源の問題には、それぞれが真剣に取り組む一方で、競争をも強いられます。この競争は、世界の人口増加圧力の中では、とても熾烈なものに思えます。

プレスリリース / Worldwatch Institute,May 30, 2012
China Leads Growth in Global Wind Power Capacity

" New Worldwatch Institute report discusses worldwide developments in wind power

Global installed wind power capacity continued to grow in 2011, albeit at a slightly lower rate than in 2009 and 2010, according to new research conducted by the Worldwatch Institute (www.worldwatch.org) for its Vital Signs Online service. The world now has approximately four times the installed wind capacity that it did in 2005, reflecting the combined effects of falling prices, improved technology, global investment, and various incentive programs. China led the way with a 43 percent share of global capacity additions in 2011, followed by the United States at 17 percent, India with almost 7 percent, and Germany at 5 percent, writes report author and Worldwatch’s Climate and Energy Program Manager Mark Konold.
.......... "

関連
Worldwatch Institute Vitalsigns : China Drives Global Wind Growth

" In 2011, global wind power capacity topped out at 238,000 megawatts (MW) after adding just over 41,000 MW.1(See Figure 1.) This means that the global capacity grew by 21 percent in 2011?lower than the 2010 rate of 24 percent and markedly lower than the 2009 rate of 31 percent.2 Nonetheless, the world now has four times as much installed wind power capacity than in 2005, just seven years ago.3.......... "

参考エントリー
ワールドウォッチ研究所 Worldwatch Institute、世界の原子力政策のリポートを発表。2010年再生可能エネルギーは、原子力を凌駕!-----ソフトエネルギー、2011/04/18


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福島県エネルギー課、再生可能エネルギーデータベース、地図を公開

 福島県エネルギー課が、再生可能エネルギーデータベース、地図を公開しました。

福島県エネルギー課 / 2012年04月27日 再生可能エネルギーデータベースを公開しました。

 公開された地図はなかなか充実しています。
 法規制関係は、都市計画、農用地区、森林・保安林、防災、公園、鳥獣保護、環境規制などの地図を見ることができます。
 再生可能エネルギーのポテンシャルマップは、太陽光発電用の日射量、風力(陸上・洋上)、水力、地熱をかなり細かくみることができます。土地利用と各再生可能エネルギーのポテンシャルマップとしては、誰でも閲覧できるものとしては、これまで国内で公開されたもののなかで、もっとも充実した内容です。背景地図の切り替えが、グーグルマップの道路地図(Normal)、衛星画像(SATELLITE)、衛星+一般地図(HYBRID)、地形起伏(TERRAIN)の4つを切り替え表示できるのも便利です。
 
関連
再生可能エネルギーデータベース

"福島県において再生可能エネルギーの導入に向けた検討の参考資料としていただくため、太陽光発電、風力発電、水力発電及び地熱発電のポテンシャル(開発可能量)や再生可能エネルギーの導入に関する法規制、送電線・変電所などの位置情報をマップデータとして公開しています。

法規制関係をご覧になりたい方はこちら

日射量(太陽光資源量)をご覧になりたい方はこちら

風力資源量(陸上・洋上)をご覧になりたい方はこちら

水力発電をご覧になりたい方はこちら

地熱発電資源量を見たい方はこちら

.......... "

福島県再生可能エネルギー推進ビジョン

コメント続き
 地図の使い方は、こちらに詳しく解説されています。
 以下に公開された5つの地図から代表的なマップをキャプチャーさせていただきました。これだけでも、役立つ情報だと思えます。今後、東北、そして全国で地図を整備する際の参考になりそうですね。ただ、データーベースとのことですが、検索して該当の住所における各情報をテキストベースなりで閲覧でき、それが地図と関連付けられているとさらに便利になると思いました。

 表示例)

Fp_saenemap_houkisei1
-----image : 福島県 再生可能エネルギーデータベース「法規制関係」より上下とも-----
Fp_saenemap_houkisei2kakdai


Fp_saenemap_solar
-----image : 福島県 再生可能エネルギーデータベース「日射量(太陽光資源量)」より


Fp_saenemap_windl
-----image : 福島県 再生可能エネルギーデータベース「風力資源量(陸上・洋上)」より


Fp_saenemap_hydro
-----image : 福島県 再生可能エネルギーデータベース「水力発電資源量」より


Fp_saenemap_geothermal
-----image : 福島県 再生可能エネルギーデータベース「地熱発電資源量資源量」より


参考エントリー
環境省、東北を中心に自然エネルギーの候補地の野生生物の生息状況などを調べたデータベースを5年で整備-----自然エネルギー、2012/02/27

環境省、Google Earthを使って閲覧できる再生可能エネルギーの導入ポテンシャルマップのデーターを公開-----ソフトエネルギー、2011/01/12


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