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日本風力発電協会、2011年末風力発電導入実績を公開。2011年は、例年の新設比で約60%-166MWにとどまる

 日本風力発電協会は、2011年末風力発電導入実績を公開しました。2011年12月末時点の累積は、2.501MW(250.1万kW)で、1,832基(417発電所)。2011年の単年では、166MW(16.6万kW)で、内容は78基-6発電所となっています。例年の新設比で約60%の水準だということです。

 この低水準の理由は、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度:今年7月より実施)への移行期ということで、新規ウインドファームへの助成制度中止が大きく影響を与えています。
 これを4月1日から3月31日の年度別に見ると影響はさらに顕著で、2011年度(2011/4/1-2012/3/31)の推定値は、82MW、内容は33台にとどまっているとのことです。これは例年の、新設比で約30%の低水準ということです。

 今後の2012年度(リリースでは2013年度となっていますが、、誤植でしょうか?)も、2011年度程度の予測となっているとのことです。

 今回のリリースでは、参考資料として、2011年度(2012年3月末)の推定電力会社別導入量、2011年度(2012年3月末)の推定メーカー別導入量、2011年度(2012年3月末)の推定都道府県別導入量が公開されました。
 貴重な資料です。

プレスリリース / 日本風力発電協会、2012年01月10日
2011年末風力発電導入実績:250.1万kW、1,832基

Jwpa2011japanwind_energy1
-----image(上-”2011年末風力発電導入実績”、下-”2011年末度風力発電導入実績”) : 同リリースより-----
Jwpa2011japanwind_energy2

" 2011年6月17日に、2010年度の導入実績を掲載しましたが、2011年12月末の導入実績(JWPA調べ)と、2011年度(2012年3月末)推定導入量をお知らせ致します。

  2011年12月末 累積=2.501MW(250.1万kW)1,832基 417発電所
         単年= 166MW(16.6万kW) 78基 6発電所 :例年の新設比で約60% 

 2007年度は、改正建築基準法の影響などにより、導入量が2006年度の1/2以下に低下しましたが、これらの影響は徐々に回復傾向にあります。しかしながら、FITへの移行を考慮した新規ウインドファームへの助成制度中止などに伴い、残念ながら国の目標である2010年度に300万kW達成は、実現できませんでした。

 一方、補助金交付が決定している継続事業も僅かですので、このままでは2013年度でも260万kW程が想定され、FITと中長期導入目標の早期決定が望まれます。

 2011年度の推定値を含めて、年度別の導入量を、以下に示します。

  累積                 単年度導入量増加分
2006年度 1,490MW 1,316台   405MW  257台
2007年度 1,674MW 1,413台   184MW  97台
2008年度 1,880MW 1,533台   206MW  118台
2009年度 2,184MW 1,681台   304MW  148台
2010年度 2,440MW 1,807台   256MW  128台
2011年度 2,522MW 1,840台    82MW  33台:例年の新設比で約30%

 6月中に、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)より2011年度の導入実績が公表されると思いますが、JWPA調べの数値とは、新設機の運転開始月や撤去機の運転停止月の違いなどにより、極わずかに異なる可能性があります。

2000年度からの導入実績グラフは、以下をクリックしてください。
http://jwpa.jp/pdf/30-12dounyuujisseki2011graph.pdf
..........


Jwpa2011japanwind_energy3
-----image[2011年度(2012年3月末)の推定電力会社別導入量] : 同リリースより

Jwpa2011japanwind_energy4

-----image[2011年度(2012年3月末)の推定電力会社別導入量] : 同リリースより

Jwpa2011japanwind_energy5

-----image[2011年度(2012年3月末)の推定都道府県別導入量): 同リリースより
.......... "

 電力会社別導入量のベストスリーは、東北電力(550MW)、九州電力(410MW)、東京電力(357MW)。電力会社別導入量のベストスリーは、Vestas+NEG+Micon(615MW)、GE WIND Energy+TACKE(448MW)、三菱重工業(325MW)。そして、県別のベストスリーが、青森県(300MW+)、北海道(約290MW)、鹿児島(約200MW)でした。

 今後、風力発電機がどのように市民権を得えことができるのか、そしてできないのか、、、、。3.11以降の日本の厳しいエネルギーの状況のしたで、どこまで存在感をだせるのか? 注目の数年間になりそうです。(2t)

参考エントリー

環境省、平成22年度再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査の結果を公表-----ソフトエネルギー、2011/04/22

NEDO、再生可能エネルギー技術白書を発表。全種、およびスマートグリッドにも言及-----ソフトエネルギー、2010/08/02

[ カテゴリー : 国内 ]



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