オーストラリアの地熱。同国の石炭火力分の68倍を賄いうるポテンシャルがあるとコンサルタント
Renewable Energy Magazine の記事によると、オーストラリアの地熱エネルギーは、同国の石炭火力による発電を補うには十分な量、その68倍を賄いうるポテンシャルがあるとコンサルタントが分析したということです。仮にそのポテンシャルの2%程度を利用すれば、現在のオーストラリアの消費電力をカバーしうるということで、同国のエネルギーの将来像を描く上で、注目を集めそうです。
・Geothermal could replace coal and gas 68 times over-----renewableenergymagazine.com,16 November 2011
この分析を行ったのは、豪ヴィクトリア州に本部を置く Hot Dry Rocks社で、同社のサイトではいくつかの地熱関連の地図が公開されています。地熱を利用する上では、Temperature at Depth Mapsがわかりやすいです。
・ Hot Dry Rocks Pty Ltd / Mapping
/ Temperature at Depth Maps
-----image : 上記サイト
一方、以前にも紹介しましたが、アメリカのTemperature at Depth Mapsは、GoogleのA Googol of Heat Beneath Our Feetに紹介され、下のURLからGoogle Earth用のKMLファイル(//earth.google.com/gallery/kmz
/geothermal_resource_n.kmz )も入手できます。
・A Googol of Heat Beneath Our Feet
-----image : 上下ともGoogle Earthに同レイヤーを読み込んで表示した図-----
日本は、地熱関連の技術、発電機の技術では世界最高レベルと言われています。ニュージーランドでも実績があります。ニュージーランド、オーストラリア、さらにはカナダやアメリカ、地熱資源の豊富なマレーシアやフィリッピンなど環太平洋地域での地熱の共同開発などを積極的にやってほしいところです。日本の技術の積極利用が地域に貢献できると思います。(2t)
参考エントリー
・日本地熱学会、クリーンな安定電源である地熱発電の促進と夏場のピークカット対策、地中熱利用ヒートポンプを提言-----ソフトエネルギー、2011/04/14
-----上記エントリー「環境省 : 再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップ-」より
・東芝、ニュージーランドのテミヒ地熱発電所向けタービン、発電機、復水器を受注-----ソフトエネルギー、2011/04/06
・ニュージーランド国営 Mighty River Power、単独発電機では世界最大となるヌアワプルア(132MW-富士電機システムズ製)地熱発電所の運用をまもなく開始-----ソフトエネルギー、2010/04/28
・Googleが次世代地熱発電に1000万ドル超を投資-----ソフトエネルギー、2008/08/25
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