パナソニック、マレーシアに年産300MWのウエハ、セル、モジュールの一貫生産が可能な太陽電池の生産工場を建設へ
パナソニックは、マレーシアに年産300MWのウエハ、セル、モジュールの一貫生産が可能なHIT太陽電池の生産工場を建設すると発表しました。生産開始予定は、2012年12月で、国内外で予想される旺盛な需要に応えるためということです。
プレスリリース / パナソニック、2011年11月25日
・マレーシアに太陽電池工場を新設 ウエハからセル、モジュールまで一貫生産へ
" 2012年 国内トップシェア35%以上をめざすパナソニック株式会社は、2011年12月、マレーシアにパナソニック エナジー マレーシア株式会社(所在地:マレーシア ケダ州 クリム ハイテクパーク工業団地)を設立し、太陽電池生産の新たな拠点として、ウエハからセル、モジュールまで一貫生産を行う新工場を建設します。 新工場の年間生産能力は300MWを予定しており、2012年12月より生産を開始します。投資金額は450億円です。
太陽電池市場は、世界的な環境意識の高まりや、日本をはじめ各国における補助金制度・電力買取制度の導入等によって、今後もさらなる拡大が見込まれており、特に、HIT(R)太陽電池の主戦場である住宅用を中心に旺盛な需要が期待されます。
当社は、今回の新工場建設により、太陽電池の生産量を拡大し、市場の要請に応えるとともに、ウエハ、セル、モジュールの一貫生産を実現することで、コスト競争力のさらなる強化を図ります。
さらに、これまでのモジュール販売に加え、蓄電池等を組み合わせたシステム販売や、パナソニックグループの総合力による「まるごとソリューション事業」との連携により、グローバル展開を加速してまいります。■新会社概要
【会社名】パナソニック エナジー マレーシア株式会社
Panasonic Energy Malaysia Sdn. Bhd.
【所在地】マレーシア ケダ州 クリム ハイテクパーク工業団地
【設立時期】2011年12月(生産開始2012年12月)
【資本金】 9億2,000万リンギット(約225億円)
【出資形態】パナソニック アジアパシフィック株式会社 100%
【事業内容】HIT(R)太陽電池の生産(ウエハ、セル、モジュールの一貫生産)
【建屋面積】約7万平米
【従業員数】1,500名程度
【生産能力】年産300MW
.......... "
関連エントリー
・パナソニックと三洋電機、資本業務提携。HITパネル太陽電池はどうなる?-----ソフトエネルギー、2008/12/22
・パナソニックの三洋電機の買収交渉のゆくえ / 自然エネルギー-国内ニュース-----自然エネルギー、2008/12/02
コメント続き
パナソニック傘下に三洋電機が入り(資本業務提携)、HITパネルの生産量は、どの太陽電池メーカーも目安としている年産1GW体制に向けて歩みを続けているようです。2010年末では、太陽電池セルの国内生産能力は565MWで、世界で製造した太陽電池は625MW。セルは、大半が国内であったわけです。今回のマレーシアは、一貫工場です。生産能力の増強とともに、海外への製造拠点の分散も行われます。太陽電池が世界標準の製品になるとき、避けられない流れなのでしょうね。(2t)
参考
・大阪・二色の浜工場新棟の完成で太陽電池セル増産へ HIT※1太陽電池グローバル生産戦略について-----三洋電機、2009年11月17日
参考エントリー
・パナソニック、住之江工場で太陽光発電とリチウムイオン蓄電システムの実証試験を開始-----ソフトエネルギー、2010/07/13
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